JP3142018U - 分光分析装置 - Google Patents

分光分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3142018U
JP3142018U JP2008001565U JP2008001565U JP3142018U JP 3142018 U JP3142018 U JP 3142018U JP 2008001565 U JP2008001565 U JP 2008001565U JP 2008001565 U JP2008001565 U JP 2008001565U JP 3142018 U JP3142018 U JP 3142018U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spectrum
peak
base
wavelength
spectroscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008001565U
Other languages
English (en)
Inventor
靖史 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2008001565U priority Critical patent/JP3142018U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142018U publication Critical patent/JP3142018U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】ノイズの影響を受け難く操作が容易で処理時間が短い処理ソフトウェアで分光スペクトルのピーク検出を行うデータ処理部を備えた分光分析装置を提供する。
【解決手段】ピークを検出するために、スムージングされた分光スペクトルC2を使用するため、ピークの検出に際してノイズの影響を受け難い。スムージングを強く施したスペクトルでは、ピークやベース位置の吸光度がオリジナルの分光スペクトルC1とは異なる場合があるが、本考案では吸光度は分光スペクトルC1から得るため問題は生起しない。スムージングおよび極大・極小の検出は単純なアルゴリズムであり、カーブフィッティングに比べて操作が簡単で演算時間も短い。
【選択図】図1

Description

赤外分光光度計や紫外・可視分光光度計等に係り、特に分光スペクトルにおける定量計算のためのピーク検出アルゴリズムに関する。
従来、例えば、測定された特定の波長領域の分光スペクトルが極大値を示す極大波長ならびに極小値を示す極小波長を検出し、検出された極大波長と極小波長における分光スペクトルの値の差が閾値を超える場合、ピークとみなす。この例の場合は、分光スペクトルに含まれるノイズにより極大値あるいは極小値を示す波長が真値からずれ易く、極大波長および極小波長の波長精度が悪化する。
あるいは、分光スペクトルの形状をガウス曲線あるいは他のカーブ等で近似し、形状と位置を少しずつ変化させながらもとの分光スペクトルを再現するものを最小二乗近似により決定し、ピーク位置を検出するカーブフィッティングの手法がある。この場合、ノイズの影響は受け難いが、近似する曲線の設定等で操作が難しく、また処理時間も長い。
一方、クロマトグラムは、横軸が分光スペクトルの波長と違い時間であるが、そのピーク検出の方法が多く提供されている。例えば、クロマトグラムデータ上に注目点を定め、その点から後の一定区間内のデータが注目点に対し上昇しているか下降しているかを計算し、上昇であればその区間内の最大値に注目点を移動させ、下降であれば区間内の最小値に注目点を移動させることによりピークの変曲点を捉えてピークを抽出する(例えば特許文献1参照)。
特開平6−201673号公報
ノイズの影響を受け難く操作が容易で処理時間が短い処理ソフトウェアで分光スペクトルのピーク検出、ベース検出を行うデータ処理部を備えた分光分析装置を提供する。
本考案は、試料の分光スペクトルを測定する機構と、前記分光スペクトルのピークとベースを検出し前記試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を備えた分光分析装置において、測定された分光スペクトルを平滑化(以下スムージングという)するスムージング手段と、スムージングされた分光スペクトルがピークを示すピーク波長とベースを示すベース波長とを検出するピーク・ベース波長検出手段を備え、スムージングされる前の分光スペクトルの前記ピーク波長における値と前記ベース波長における値から試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を有する。
または、測定された分光スペクトルをスムージングするスムージング手段と、スムージングされた分光スペクトルのピークの両側でベースを示す2個のベース波長を検出するベース波長検出手段を備え、前記2個のベース波長におけるスムージングされる前の分光スペクトルの値で示される2個の座標を結ぶ直線より上部の前記分光スペクトルの面積から試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を有する。したがって、ピーク波長とベース波長の検出および定量計算に際してノイズの影響が少ない。
操作が容易で処理時間が短くノイズの影響が受け難い処理ソフトウェアで分光スペクトルのピーク検出、ベース検出を行い定量計算をするデータ処理部を備えた分光分析装置を提供できる。
分光スペクトルのスムージングは、ピークが僅か数点でサンプルされる場合とか、最大値が2つのピークの間に落ち込んでいる場合でも、ピークの位置と高さを推定できるSavitzky−Golay法が適用される。
本考案の実施例について図1〜3を参照して説明する。図1は、本考案の実施例による分光分析装置の動作の概要を示す図である。図2は、本考案の実施例による分光スペクトルC1のスムージングの例である。図3は、本考案の実施例による分光分析装置の概略構造を示す図である。
本考案の実施例による分光分析装置は、図3に示すとおり、光を放射する光源部4と、前記光を分光する分光器5と、分光された光を試料透過後に光電流に変換する光電変換器6と、前記光電流を電圧信号に変換する増幅器7と、前記電圧信号のデータ処理をするデータ処理部1と、光源部4と分光器5の制御などをする制御器3と、測定データや警報や操作画面などを制御部3からの信号に従って表示する表示器2からなる構造を有している。
光源部4は、WIランプと、D2ランプと、ランプ切り換えミラーからなる構造を有する。制御器3はランプ切り換えミラーを駆動し、可視光領域で測定する時はWIランプの光が、紫外光領域で測定する時はD2ランプの光が分光器5に入射するように光源部4を制御する。
図2に示す分光スペクトルC1は、試料を図3に示す分光器5と光電変換器6の間に載置し、分光器5から出射される光の波長を走査して測定され得られたものであり、横軸が波長で縦軸が実施例では吸光度で示される。物質により決まる特定の波長での吸光度は試料中の物質の濃度に比例する。
本考案の実施例による分光分析装置がスペクトルのピーク検出をする機能を図1に示すフローチャートを参照して説明する。まず最初のステップS(以下「S」という)1で測定されたオリジナルの分光スペクトルC1をデータ処理部1(図3)に保存されている処理ソフトウェア上に読み込む(S1)。次に分光スペクトルC1にSavitzky−Golay法を使用してスムージング処理を施す。スムージング点数は例えば数十点程度を選択し計算させる。得られたスムージング済スペクトルは分光スペクトルC2である(S2)。前記分光スペクトルC2をデータ処理部1(図3)に保存する(S3)。
定量計算のために使用する指定波長域でスムージング済の分光スペクトルC2の極大・極小を検出する。実施例では図2に示すとおり極大・極小それぞれ2個ずつ存在する(S4)。前記極大・極小の波長を記録する(S5)。定量計算のために使用する指定波長に最も近い極大をピークとみなし、その波長をピーク波長W2として記録する(S6)。隣接する極小はベースとみなし、その波長をベース波長W1、W3として記録する(S7)。得られたピーク波長W2、ベース波長W1、W3に対応する吸光度をオリジナルの分光スペクトルC1上で読み取る。得られた吸光度をそれぞれピーク吸光度A2、ベース吸光度A1、A3とする(S8)。
得られたピーク波長W2、ベース波長W1、W3、ピーク吸光度A2、ベース吸光度A1、A3をもとに定量計算を実行する。定量計算には多種類の方法がある。例えばピーク吸光度A2のみを使用した方法、あるいはピーク吸光度A2からベース吸光度A1またはベース吸光度A3を引いたものを使用する方法、さらに2個の座標(ベース波長W1、ベース吸光度A1)、(ベース波長W3、ベース吸光度A3)を結ぶベースラインから上のピーク面積を算出して使用する方法等がある。いずれの方法も濃度既知の試料を測定して得られる検量線により濃度に換算される(S9)。
本考案は以上の構造であるから、ピークを検出するために、スムージングされた分光スペクトルC2を使用するため、ピークの検出に際してノイズの影響を受け難い。スムージングを強く施したスペクトルでは、ピークやベース位置の吸光度がオリジナルの分光スペクトルC1とは異なる場合があるが、本考案では吸光度は分光スペクトルC1から得るため問題は生起しない。スムージングおよび極大・極小の検出は単純なアルゴリズムであり、カーブフィッティングに比べて操作が簡単で演算時間も短い。
図示例においては、実施例による分光分析装置は例えば紫外・可視分光光度計の構造を有しているが、代わりに例えばフーリエ変換赤外分光光度計あるいは分光蛍光光度計等の構造を有していても本考案は適用可能である。また分光スペクトルC1、C2の縦軸が吸光度で示されているが、代わりに例えば光の強度で示される場合でも本考案は適用できる。このように本考案は図示例に限定されるものではなく種々の変形例を包含する。
赤外分光光度計や紫外・可視分光光度計等に係り、特に分光スペクトルにおける定量計算のためのピーク検出アルゴリズムに関する。
本考案の実施例による分光分析装置の動作の概要を示す図である。 本考案の実施例による分光スペクトルのスムージングの例である。 本考案の実施例による分光分析装置の概略構造を示す図である。
符号の説明
1 データ処理部
2 表示器
3 制御器
4 光源部
5 分光器
6 光電変換器
7 増幅器
A1 ベース吸光度
A2 ピーク吸光度
A3 ベース吸光度
C1 分光スペクトル
C2 分光スペクトル
W1 ベース波長
W2 ピーク波長
W3 ベース波長

Claims (2)

  1. 試料の分光スペクトルを測定する機構と、前記分光スペクトルのピークとベースを検出し前記試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を備えた分光分析装置において、測定された分光スペクトルを平滑化する平滑化手段と、平滑化された分光スペクトルがピークを示すピーク波長とベースを示すベース波長とを検出するピーク・ベース波長検出手段を備え、平滑化される前の分光スペクトルの前記ピーク波長における値と前記ベース波長における値から試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を有することを特徴とする分光分析装置。
  2. 試料の分光スペクトルを測定する機構と、前記分光スペクトルのピークとベースを検出し前記試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を備えた分光分析装置において、測定された分光スペクトルを平滑化する平滑化手段と、平滑化された分光スペクトルのピークの両側でベースを示す2個のベース波長を検出するベース波長検出手段を備え、前記2個のベース波長における平滑化される前の分光スペクトルの値で示される2個の座標を結ぶ直線より上部の前記分光スペクトルの面積から試料中の物質の濃度を測定するデータ処理部を有することを特徴とする分光分析装置。
JP2008001565U 2008-03-17 2008-03-17 分光分析装置 Expired - Fee Related JP3142018U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001565U JP3142018U (ja) 2008-03-17 2008-03-17 分光分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001565U JP3142018U (ja) 2008-03-17 2008-03-17 分光分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3142018U true JP3142018U (ja) 2008-05-29

Family

ID=43292050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008001565U Expired - Fee Related JP3142018U (ja) 2008-03-17 2008-03-17 分光分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142018U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294059A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 皮膜付き合金化溶融亜鉛めっき鋼板の皮膜付着量測定方法及び装置
JP2018091675A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 株式会社島津製作所 試料の吸光度分布を近似式により推定する方法、および分光分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294059A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 皮膜付き合金化溶融亜鉛めっき鋼板の皮膜付着量測定方法及び装置
JP2018091675A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 株式会社島津製作所 試料の吸光度分布を近似式により推定する方法、および分光分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102231784B1 (ko) 시료 분석을 위한 레퍼런스 스펙트럼 측정 장치 및 방법, 시료 분석 장치 및 방법
US11961721B2 (en) Normal-incidence in-situ process monitor sensor
US9453765B2 (en) Method for measuring concentration of a gas component in a measurement gas
JP5961482B2 (ja) 分光光度計
JP2011232106A (ja) Icp発光分光分析装置
WO2016129033A1 (ja) マルチチャンネル分光光度計及びマルチチャンネル分光光度計用データ処理方法
JP2005164589A (ja) 時変型スペクトルの分解能の向上のための分光成分の分析方法及びその装置
JP3142018U (ja) 分光分析装置
JP6167920B2 (ja) 分光光度計
US8913240B2 (en) Fluorescence spectrophotometer
JP2007085850A (ja) コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置
US9103795B2 (en) Method of operating an optochemical sensor
JPH04157350A (ja) 蛍光測定装置
JP5790596B2 (ja) フォトダイオードアレイ検出器
JPH04138343A (ja) 分光螢光光度計
JP2010008238A (ja) 分光光度計および分光分析方法
KR101206485B1 (ko) 백색도 측정 장치 및 이를 이용한 백색도 측정 방법
JP5949613B2 (ja) 分光光度計
JP2010243459A (ja) 蛍光測定装置
JP5994593B2 (ja) 分光光度計
JP3128163U (ja) 分光光度計
JP7381475B2 (ja) 二重照光によるガスの分析方法
JP2006141712A (ja) 生体情報測定方法および生体情報測定装置
JP2009250787A (ja) 分光光度計
JP2006258606A (ja) 蛍光分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120507

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130507

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130507

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees