JP3128163U - 分光光度計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分光光度計において、ある特定の波長を選択し、その波長での測定値を評価に利用する際には、測定値は波長のずれに由来する誤差を含んでいる。波長選択する際に、このような波長のずれに由来する測定値のばらつきを考慮しやすくする。
【解決手段】
波長ずれに由来する測定値のあいまいさを求める機能を備える。評価に利用するスペクトルと波長ずれから、選択される波長によって、測定値にどのくらいの大きさの波長ずれに由来するあいまいさがあるのかを計算する。波長ごとのあいまいさを表示する。また、あいまいさの大きな波長を選択した場合には警告を発するようにしてもよい。
【選択図】 図1

Description

本考案は、汎用分光光度計として、あるいは高速液体クロマトグラフの検出器として利用される分光光度計に関し、特に、サンプルの吸収スペクトルを測定したり、あるいは、ある波長での、サンプルの吸光度や透過率を求めることのできる分光光度計に関するものである。
分光光度計は、紫外可視近赤外光などの、光源からの様々な波長の光を、分光手段により波長分離を行い、被測定試料に照射して、検出器へ到達した光の波長ごとの強度を測定し、試料に特有の吸収スペクトルを測定したり、吸収された各波長の透過・反射率や吸光度を測定する装置であり、試料成分の定性、定量分析に利用されている。このような分光光度計は、液体、固体など多種多様な試料を測定することができ、液体クロマトグラフからの溶出液に対して分光光度計により測定を行うことも行われる。
分光光度計には、例えば、特許文献1の図2に記載されるような、光源からの光を2つの光束に分割して、試料側光束と対照側光束の二つを通すダブルビーム型分光光度計や、特許文献1の図4に示されるような、光源からの光束を測定部を通って検出器へ導入されるシングルビーム型分光光度計などがある。また、光源からの光を分光する分光部として、分光器(回折格子など)が1つのシングルモノクロメータや、例えば特許文献2の図2に示されるような、分光器を2つ直列に配置したダブルモノクロメータなどがある。
分光光度計においては、光源からの光を試料に照射し、透過率や反射率を測定することにより、試料の定性や定量を行うことができる。その際、1乃至複数のある特定波長を選択し、特定波長に対する測定値に基づいて、定性や定量を行うことがある。具体的には、ガラス・フィルム・プラスティックなどの品質管理や製品の確認のために、特定の波長における測定値が、予め定められた範囲にあるか否かにより、品質の良し悪しを判断することがある。
特開2002−156282号公報 特開2005−24403号公報
分光光度計で、特定の波長の光で試料を測定し、その測定値を評価に用いる場合、測定対象試料の種類や波長の選択のしかたによって、測定値に含まれる誤差が大きくなることがある。測定値に誤差が生じる原因としては様々なことが考えられるが、原因のひとつとして、設定した波長と実際に測定している波長が、ずれていることが考えられる。このような波長のずれは、たとえば一般的な紫外可視分光光度計においては、波長正確さとして±0.3nm程度、繰り返し再現性として±0.3nm程度が含まれており、精度の悪い装置であれば、±0.5nmもの波長のばらつきがあるとされている。したがって、ある特定の波長を選択し、その波長での測定値を評価に利用する際には、測定値は波長のずれに由来する誤差を含んでいるのであるが、波長選択において、このような波長のずれに由来する測定値のばらつきがについては考慮されていなかった。
特定の波長での測定値が含む、波長ずれによる誤差は、試料の種類と選択された波長の組み合わせによって変わるものであり、試料のスペクトルと選択される波長によっては、その測定値が含むばらつきが大きくなることがある。特に選択された波長での測定値を利用して試料の評価を行う際には、波長の選択が、評価の内容に大きな影響を与える。
そこで本考案は、上記の課題を解決し、選択される波長によって、測定値にどのくらいの大きさのばらつきがあるのかを波長を選択する前に容易に把握することができ、また、ばらつきの小さな波長を選択することで、評価の確度を上げることができる分光光度計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために成された第1の考案に係る分光光度計は、選択された波長での測定値により測定試料の評価を行うための分光光度計であって、測定試料のスペクトルと波長ずれの値から、各波長における波長ずれに由来する測定値のあいまいさを求めて保存する制御部を備えたことを特徴としている。本考案によれば、選択された波長での測定値にふくまれるあいまいさを定量的に把握することができる。また、波長を選択する際に、波長ずれに由来する測定値のあいまいさにより評価を誤ってしまう危険性を把握することができる。
上記課題を解決するために成された第2の考案に係る分光光度計は、さらに、前記各波長における波長ずれに由来する測定値のあいまいさを表示する表示部を備えたことを特徴としている。本考案によれば、さらに、測定値のあいまいさを視覚的に把握することができる。
上記課題を解決するために成された第3の考案に係る分光光度計は、さらに前記制御部は、前記選択された波長における、測定値のあいまいさが閾値を越えたときには警告を発するものであることを特徴としている。本考案によれば、さらに、測定値のあいまいさが大きく、測定波長として好ましくない波長を選択していることを容易に知ることができる。
本考案によれば、ある試料を特定の波長での測定値によって評価する際に、選択される波長によって、測定値にどのくらいの大きさのばらつきを生じ得るかを容易に把握することができる。さらには、ばらつきの小さな波長を選択することで、評価の確度を上げることができる。
図5をもちいて本願発明に係る分光光度計を概略的に説明する。本実施例は、ダブルビーム型分光光度計に適用した例である。
測光部1にあっては、光源2から発した光は分光器3に入射され、ここで所望の波長を有する単色光が取り出される。この単色光は反射鏡4によりセクタ鏡5に送られ、セクタ鏡5により試料側光束Sと対照側光束Rの2光束に分割される。また、セクタ鏡5には光の遮蔽部が設けられており、試料側光束S及び対照側光束Rの発生期間と交互に遮光期間が発生するようにしている。試料側光束Sは反射鏡6を介して測定試料8に照射され、測定試料8を通過した光は反射鏡10、12を介して光検出器13の受光面に送られる。他方、対照側光束Rは反射鏡7を介して対照試料9に照射され、対照試料9を通過した光は反射鏡11を介して光検出器13の受光面に送られる。
光検出器13の出力信号は増幅器14により増幅されたあと、サンプルホールド(S/H)回路15により一定時間間隔でサンプリングされ、ホールドされた電圧はアナログ−デジタル(A/D)変換器16によりデジタル電圧値に変換される。制御部17は、測光部1の動作を制御するとともに、この測光値データから、例えば吸光度や透過率を算出するための各種の演算を行なう機能を有するものであり、メモリ18を備えている。また、制御部17に接続された操作部19は、測定に関連する各種パラメータの設定や各種測定、処理の指示を行うためのものである。更にまた、表示部20は操作のための補助的情報や測定結果等を画面に表示するものであり、表による表示部21、警告部21を備えている。なお、制御部17は、例えばパーソナルコンピュータにて、その機能を実現することができる。
本考案の分光光度計における特徴的機能について、図1のフローチャートを参照して説明する。
まず、波長のずれを入力する(S1)。次に、波長範囲を選択し、その範囲で、試料のスペクトルを測定する(S2)。次に、制御部18において、S1で入力された波長のずれとS2で測定されたスペクトルから、後述するアルゴリズムに基づき、波長のずれに由来する測定値のあいまいさを波長ごとに求める(S3)。次にS3で求めたあいまいさを表として表示する(S4)。
S1における波長ずれの選択方法は、波長のずれをユーザーが選択し、操作部19から入力してもよいし、装置の規格などを参考に、予め装置で決まっている値を固定値として制御部17に保存しておき、それを利用してもよい。また例えば、波長範囲によって、異なる波長のずれを設定してもよい。
S2において測定されたスペクトルの一例を図2に示す。これは、測光部1によって、波長範囲200nm〜900nmに亘り測定を行った例で、例えば表示部20に表示される。この波長範囲の選択は、評価に使用する特定波長を含む範囲に設定する必要がある。
S3において、例えば以下のようなアルゴリズムを用いて、制御部17であいまいさを計算する。各測定点において、適当な範囲のデータを用いて、最小自乗法によって直線Lを求め、直線LとS1で入力された波長のずれからあいまいさを求め、メモリ18に保存する。直線Lの求め方としては、例えば、測定波長における微分値を求め、微分値を傾きとし、測定点を通る直線として求めてもよい。
直線Lを用いてあいまいさを求める一例を図3を用いて説明する。例えば、測定波長を400nmとし、S1で設定された波長ずれの値を±0.4nmとする。測定波長と波長ずれから、波長波最大値Wmax(400.4nm)、波長最小値Wmin(399.6nm)を求める。次にWmax、Wminの値と、直線Lより、直線L上でとりえる透過率の最大値Tmax、透過率の最小値Tminを求める。このとき、TmaxとTminの差を求め、その値をその測定波長でのあいまいさとする。
S4においては、図4に示すように、各波長におけるあいまいさを表形式にし、表示部20の表による表示部21に表示する。表示部21においては、グラフ形式にし、表示してもよい。これにより、測定者が測定対象波長選択する際に、波長ごとのあいまいさについても考慮しやすくなる。また、あいまいさに閾値を設け、その閾値を越えている波長を測定対象波長として選択した際には、警告部22により警告を表示したり、警告音を鳴らしたりしてもよい。
本考案における特徴的な制御動作を示すフローチャート図である。 本考案に係る分光光度計で測定するスペクトルの一例である。 本考案における波長ずれによるあいまいさの求め方の一例である。 本考案におけるあいまいさを表形式で表示する一例である。 本考案に係る分光光度計の一例である。
符号の説明
1...測光部
2...光源
3...分光器
8...試料セル
9...対照セル
13...光検出器
17...制御部
18...メモリ
19...操作部
20...表示部
21...表による表示部
22...警告部
R...対照側光束
S...試料側光束

Claims (3)

  1. 選択された波長での測定値により測定試料の評価を行うための分光光度計であって、測定試料のスペクトルと波長ずれの値から、各波長における波長ずれに由来する測定値のあいまいさを求める制御部と、前記あいまいさを保存するメモリを備えたことを特徴とする分光光度計。
  2. 請求項1の分光光度計であって、さらに、前記各波長における波長ずれに由来する測定値のあいまいさを表示する表示部を備えたことを特徴とする分光光度計。
  3. 請求項1または2の分光光度計であって、さらに前記制御部は、前記選択された波長における、測定値のあいまいさが閾値を越えたときには警告を発する警告部を備えたことを特徴とする分光光度計。
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