JP3141835B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3141835B2
JP3141835B2 JP09368960A JP36896097A JP3141835B2 JP 3141835 B2 JP3141835 B2 JP 3141835B2 JP 09368960 A JP09368960 A JP 09368960A JP 36896097 A JP36896097 A JP 36896097A JP 3141835 B2 JP3141835 B2 JP 3141835B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、特
に観察者が頭部あるいは顔面に装着して表示手段に表示
した文字や映像等の画像を拡大した虚像として、又は該
虚像と外界の画像を空間的に重畳して双方を同一の観察
視野で観察できる、例えば頭部装着型もしくは眼鏡型の
表示装置(ヘッドマウントディスプレイ,HMD)に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、2次元画像や3次元画像、そして
音声等を提示する表示装置として、頭部装着型の所謂ヘ
ッドマウントディスプレイ(以下「HMD」と称す)が
多く使用されている。
【0003】この頭部装着型の表示装置(ヘッドマウン
トディスプレイ)は、個人用に使用される眼鏡と異な
り、不特定多数の人の使用を前提としている。このた
め、個々の視力に合わせて、眼の疲労を少なくするため
の視度調節機構が必要となっている。
【0004】しかしながら、使用者の個々に視度調節を
行わせた場合、かならずしも適切な状態に視度調節され
るとは限らず、不適切な視度調節によりかえって眼の疲
労を増大させてしまうことがあった。
【0005】この為、最近の表示装置では、表示装置の
使用において視度調節を行う必要が無いよう、眼鏡を使
用していない人は勿論のこと、眼鏡を使用している人で
も眼鏡を付けたままで使用できる構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】HMD等の表示装置で
は、それを観察者の頭部に装着する為に装置全体の小型
化、及び軽量化を図ることが重要な課題となっている。
【0007】又、眼鏡を使用している観察者に対して、
眼鏡を付けたまま表示装置を装着できるようにするため
には眼鏡のスペースに相当する分、眼から表示装置を離
す必要がある。このような表示装置では眼鏡を掛けるの
と同じに鼻や耳で支えるといったこともできないため、
結果として表示装置全体が大きくなり使い勝手が悪くな
るという問題があった。
【0008】ここで、表示手段(ディスプレイ)に表示
した画像情報のみを見るのであれば、表示手段からの光
線を細く絞り、網膜上に直接走査して映像を描くことで
眼の焦点調節を行わずに映像を見るようにすることがで
きる。しかしながら、ディスプレイ面上の映像と外部の
景色を同時に重ねて見えるようにする、いわゆるシース
ルータイプの表示装置では、外部の景色を見るために何
らかの焦点調節機能が必要になってくる。
【0009】また、ディスプレイと外部の景色の両方に
対し上記の問題を解決するためには、眼の近傍にピンホ
ールを設けそこから覗くようにするという方法がある。
しかしながら、この場合には視野が狭くなってしまうと
いう問題が生じてくる。
【0010】本発明は、眼鏡を使用していない人はもち
ろんのこと、眼鏡を使用している人に対しても眼鏡を使
用する必要が無く、かつ視度調節の必要もなく、またデ
ィスプレイ(表示手段)上の映像(画像)と外部の景色
を同時に重ねて見ることができ、しかも視野も十分確保
できる小型で使い勝手の良い頭部装着型の表示装置(ヘ
ッドマウントディスプレイ)の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、(1
-1) 観察者の頭部もしくは顔面に装着して表示手段に表
示した画像を観察する表示装置において、該表示手段か
ら観察者の眼球に至る光路中に微小な開口部を有し、該
開口部の位置が変移可能なシャッター手段を2つ対向配
置し、該2つのシャッター手段に設けた開口部を結ぶ直
線が観察者の眼球の瞳中心方向となるように制御手段で
該開口部の位置を走査変移させて、該表示手段に表示し
た画像からの光束が該2つのシャッター手段の開口部を
通過して観察者の眼球に入射するようにして該表示手段
に表示した画像情報を観察するようにしたことを特徴と
している。
【0012】特に、 (1-1-1) 前記観察者の眼球の瞳位置を検出する瞳位置検
出手段を設け、該瞳位置検出手段からの信号を用いて、
前記制御手段は前記2つのシャッター手段の開口部を結
ぶ線が該瞳の中心方向と一致するように該開口部の位置
を制御していること。
【0013】(1-1-2) 前記シャッター手段はマトリック
ス状に区画された微小領域の透過制御を可能とする液晶
素子からなる液晶シャッターで構成されていること。
【0014】(1-1-3) 前記シャッター手段はその開口部
を透過する光の強さを前記表示手段からの映像に基づく
信号に対応させて変えるようにしていること。
【0015】(1-1-4) 前記シャッター手段を眼球に対し
ほぼ同心円状になるような曲面形状で形成したこと。
【0016】(1-1-5) 前記シャッター手段の開口部を互
いの開口部からの光が影響しない程度離れた位置に同時
に複数個形成するようにしたこと。等を特徴としてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の概略
構成を示す平面図である。同図は本実施形態の表示装置
(装置)の構成が、顔の中心に対し左右対称である為、
右眼3側の部分を示している。同図において、1及び2
はそれぞれシャッター手段であり、ピンホールHa,H
bを有する液晶シャッターより成っている。2つの液晶
シャッター1,2は、観察者の右眼3の視界を遮るよう
に顔前に互いに平行に対向配置してある。3は観察者の
右側の眼球、3aは瞳孔である。
【0018】4、5はハーフミラー、6は液晶素子等か
らなる表示手段(ディスプレイ装置)、7は背面から液
晶ディスプレイ装置6を照明するバックライトである。
8は観察者の眼球3に向けて赤外光を発光するLED等
の照明手段である。9はCCD等の光電変換素子からな
る眼球3の瞳の位置を検出するためのエリアセンサであ
る。10はLED8からの赤外光により照明された眼球
3の瞳をエリアセンサ9面上に結像するための結像レン
ズである。
【0019】11は赤外光のみを透過させるフィルター
である。照明手段8,エリアセンサ9、そして結像レン
ズ10は瞳位置検出手段の一要素を構成している。12
は装置13外部から入射してくる光の光量を調節するた
めの液晶素子等からなる光量調節部材である。13は装
置の外形を示す外形線(筐体)である。14は制御手段
であり、エリアセンサ9からの信号に基づいて液晶シャ
ッター1,2の開口部Ha,Hbの位置を制御してい
る。
【0020】本実施形態では照明手段8からの赤外光で
照明された眼球3の瞳の像を順に液晶シャッター2,
1、ハーフミラー4,5、フィルター11を介して結像
レンズ10でエリアセンサー9面上に結像している。こ
れによって瞳3aの位置情報又は観察者の視線情報を得
ている。
【0021】一方、バックライト7からの光束で照明し
たディスプレイ装置6に表示された画像情報をハーフミ
ラー5,4、液晶シャッター1,2のピンホールHa,
Hbを介して眼球3に導光している。このときハーフミ
ラー4から入射してくる外界の画像情報も同時に液晶シ
ャッター1,2のピンホールHa,Hbを介して観察者
の眼球3に導光している。
【0022】本実施形態では、眼3の近傍に眼の視界を
遮るように、微小な開口部を有し、かつその開口部の開
閉を制御し得る液晶素子等からなる平面状の2つのシャ
ッター手段1,2を、一定間隔を置いて平行に対向配置
している。そしてこれら2つの液晶シャッター手段の平
面に設けた微小な開口部(以下ピンホールと称する)H
a,Hbを通して入射する表示手段6又は外界からの光
が略瞳の中心に向かうように互いのピンホールHa,H
bの位置を制御手段14で制御しながら液晶シャッター
平面上を走査するようにしている。
【0023】ピンホールHa,Hbを通してディスプレ
イ面6および外部の景色を見ることで、眼の焦点調節に
関係なく、それぞれの画像を空間的に重畳して観察して
いる。
【0024】このため、眼鏡の使用を前提として表示装
置を設計する必要がないので、眼鏡のスペースを考慮す
ることもなく、また眼鏡と同じ方法、すなわち鼻や耳を
利用して表示装置を支持することを可能とし、表示装置
全体の簡略化および小型化を図っている。
【0025】また、瞳位置検出手段(8,9,10)か
らの信号を用いて入射光を常に瞳の方向になるようピン
ホールHa,Hbの位置を制御しながら走査させること
で、固定した1つのピンホールから覗く場合に比べ視野
を大きくしている。
【0026】尚、右眼用のディスプレイ装置6と左眼用
のディスプレイ装置(不図示)に視差の異なる画像を表
示しても良く、これによれば立体画像の観察ができる。
【0027】次に本実施形態の各要素の構成について説
明する。まず、液晶シャッター1,2の構造について図
2により、詳細に述べる。先ず液晶シャッター1は、矢
印A方向に偏光軸を有する偏光板101と、ガラス等の
透明部材102及び106と、その間に挟持される液晶
素子104からなっている。そして透明部材102、1
06の液晶素子104側には、ピンホールHaを形成
し、かつその位置を制御するため、垂直方向に短冊状に
配列された透明電極103及び水平方向に短冊状に配列
された透明電極105がそれぞれ密着して設けられてい
る。
【0028】同様に、液晶シャッター2は、矢印B方向
に偏光軸を有する偏光板107と、ガラス等の透明部材
108及び112と、その間に挟持される液晶素子11
0からなり、ピンホールHbを形成し、かつその位置を
制御するため、透明部材108、112の液晶素子11
0側には垂直方向に短冊状に配列された透明電極109
及び水平方向に短冊状に配列された透明電極111がそ
れぞれ密着して設けられている。さらに液晶シャッター
2には矢印C方向に偏光軸を有する偏光板113が設け
られている。
【0029】次にピンホールHa,Hbの形成方法につ
いて説明する。
【0030】図2において、液晶シャッター1に入射し
た光Lは偏光板101によりA方向に偏光した光のみ透
過する。そして液晶シャッター1において、ピンホール
Haに対応する位置にある透明電極103,105が通
電されているので、ピンホールHaの領域を透過した光
のみ90度B方向に偏光が回転される。したがって偏光
板101を透過した入射光LのうちピンホールHaの領
域を透過した光のみが偏光板107を透過でき、それ以
外の領域を通過した光は偏光板107により遮断され
る。
【0031】そして液晶シャッター2においてピンホー
ルHbに対応する位置にある透明電極109、111が
通電されているので、このピンホールHbに相当する領
域を透過した光のみ90度C方向に偏光が回転される。
【0032】したがって偏光板107を透過した光は、
ピンホールHbの領域を透過した光のみ偏光板113を
透過することができる。すなわち入射光Lはピンホール
Ha,Hbにより細く絞られた光線として入射される。
【0033】ここで、液晶シャッター1,2によって形
成される略正方形状のピンホールHa,Hbの一辺の長
さをP1,P2とし、図3に示すように、瞳孔3aから
の液晶シャッター1、2の距離をそれぞれa,bとする
と、P2/P1=b/aとなるような関係にピンホール
Ha,Hbの大きさ及び液晶シャッター1、2の位置を
設定している。そしてピンホールHa,Hbは、ピンホ
ールHa,Hbを結ぶ直線が瞳孔3aのほぼ中心に向か
うような位置関係に、透明電極103、105および透
明電極109、111により通電制御されながら、s方
向に左上から右下へと順次走査している。
【0034】この走査の速度は、左上から右下までの走
査を1フレームとすると、残像効果の得られる少なくと
も30フレーム以上の速さで行っている。
【0035】以上の操作により観察者は外部の景色(光
線L1)及びディスプレイ装置6による映像(光線L
2)を、ハーフミラー4を介し、瞳孔3aを頂点とし液
晶シャッター1又は2を底面とする四角錐の領域を視野
として見ている。
【0036】ここでディスプレイ装置6に表示される映
像も一定の電気的走査により形成されているが、少なく
ともピンホールHa,Hbの走査速度の2倍以上か、あ
るいはピンホールHa,Hbと瞳孔3aを結ぶ入射光の
方向に走査タイミングと位置を同期させた走査をするよ
うにしている。
【0037】次に眼球3の瞳位置検知方法について説明
する。ピンホールHa,Hbの走査が1フレームあるい
は数フレーム終了すると、一定時間、例えば1フレーム
に相当する程度の時間、短冊状の透明電極103、10
5及び透明電極109、111が全領域に渡り同時に通
電され、液晶シャッター1、2は全面的に透過状態にな
る。同時にLED8が点灯し眼球3が赤外光で照明され
る。赤外光LED8からの赤外光により照明された瞳の
像は、全面的に透過状態になった液晶シャッター1、2
を透過し、ハーフミラー4、5を介し赤外光のみ透過す
るフィルター11を透過し結像レンズ10によりエリア
センサ9上に結像される。そして結像された眼球3の瞳
像により瞳の位置が検出され瞳孔3aの中心部を算出し
ている。
【0038】尚、眼球3の瞳像により瞳孔位置及び視線
の方向を検出する方法については、例えば特開平1−2
41511号公報にて、またその応用例が特開平7−3
03200号公報や特開平9―43499号公報にて開
示されており、この視線検出方法は本発明の要旨ではな
いので詳細な説明は割愛する。
【0039】例えば図4において眼球3の視線方向が方
向Laから方向Lbに移動すると、上述した如くエリア
センサ9により瞳の位置が検出され、エリアセンサー9
からの信号に基づいて、ディスプレイ装置6又は外界か
らの入射光Lが視線方向Lbにある瞳孔3aのほぼ中心
に向かうように制御手段14は液晶シャッター1、2の
ピンホールHa,Hbを新たに対応付けている。そして
上述した如く透明電極103、105及び透明電極10
9、111の通電操作により液晶シャッター1、2のピ
ンホールHa,Hbを走査し、観察者に新たな視線方向
に対する視界を提示している。
【0040】ここで、視線を検出するために液晶シャッ
ター1,2を全面的に透過状態にする時、同時に光量調
節部材12により外光を遮断し、さらにバックライト7
を消すようにしても良い。この場合フィルター11を省
くことができる。
【0041】本実施形態では以上説明した如く、外部景
色からの入射光L1及びディスプレイからの入射光L2
は液晶シャッター1、2により細く絞られた光線として
瞳孔3aに入るようにしており、即ち、ピンホールH
a,Hbを通して見るようにしており、これによって、
眼3の焦点調節に関係なくそれらの映像を良好に見える
ようにしている。
【0042】図5は本発明の実施形態2の要部概略図で
ある。同図において図1と同じ機能のものについては同
一番号で示している。
【0043】上述した実施形態1においてはディスプレ
イ装置6を別に設けたが、本実施形態は液晶シャッター
1又は2にディスプレイ機能を持たせるようにした点が
実施形態1と異なっており、その他の構成は同じであ
る。
【0044】図5において、液晶シャッター1上のピン
ホールHaまたは液晶シャッター2上のピンホールHb
を透過する光量を画像信号に基づき変わるようにしてい
る。
【0045】例えば、液晶シャッター1あるいは2のい
ずれか一方の液晶シャッターのピンホールを透過する光
量を透明電極の電圧制御により変える。
【0046】あるいは、画像信号に基づき、液晶シャッ
ター1、2上に形成されるピンホールHa,Hbの位置
に対応したタイミングでバックライト7の光量を変える
ようにしても良い。
【0047】これにより、観察者は液晶シャッター1ま
たは2上に形成された映像をピンホールHa又はHbを
介して見ることになる。
【0048】また前者の方法において外光をバックライ
ト7の代わりにすれば装置がより簡略化する。
【0049】図6は本発明による実施形態3の要部概略
図である。同図において図1と同じ機能のものについて
は同一番号で示している。
【0050】実施形態3は、赤外光を放射するLED8
によって照明された眼球3の瞳の像を、上述した液晶シ
ャッター2の偏光板113の面で反射させ、上述と同様
にエリアセンサ9上に結像レンズ10により結像させ瞳
3aの位置を検出するようにした点が実施形態1と異な
っており、その他の構成は同じである。
【0051】本実施形態のような構成にすれば、ハーフ
ミラー5が不要になり、さらに実施形態2のような構成
と組み合わせれば、ハーフミラー4、ディスプレイ6、
バックライト7も不要になるので装置構成が簡単になり
さらなる小型化が計れる。
【0052】図7は本発明の実施形態4の要部概略図で
ある。本実施形態では図1の平板状の液晶シャッター
1、2の面の代わりに図7に示すように眼球3とほぼ同
心円になるような曲面から液晶シャッター115,11
6を構成した点が実施形態1と異なっており、その他の
構成は同じである。
【0053】液晶シャッター115,116において、
瞳孔中心を頂点として入射光Lを考えた場合、周辺に行
くほど液晶シャッター面における法線と瞳に向かう入射
光Lとの角度が大きくなり、一般の液晶の特性からして
透過する光量が落ちてくる。そのため周辺ほど暗くなる
傾向になる。
【0054】これに対して本実施形態では液晶シャッタ
ー面を曲面で構成しており、これによって問題を解決
し、全視野に渡り光量的にムラのない表示をしている。
【0055】図8は本発明の実施形態5の要部概略図で
ある。本実施形態は図1の液晶シャッター1、2におけ
るピンホールHa,Hbを1フレーム走査において同時
に複数個形成するようにした点が実施形態1と異なって
おり、その他の構成は同じである。上述した如く、液晶
の特性上、液晶面における法線と入射光との角度が一定
以上大きくなると透過しなくなることを利用し、液晶シ
ャッター120,121を瞳孔3aに向う入射光が互い
に影響し合わないピッチD1,D2およびE1,E2
で、シャッター平面上に1フレーム走査において同時に
複数個ピンホールHa,Hbを形成するようにしてい
る。
【0056】このことにより瞳孔3aに対する単位時間
当たりの入射光量を大きくすることができ視野を明るく
している。
【0057】尚、以上の各実施形態ではシャッター手段
として液晶素子を使用した場合の例について述べたが、
機械的なスリット等を用いてピンホールを形成し、それ
を前述した如く走査するような構成を用いても良い。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を設
定することにより、眼鏡を使用していない人はもちろん
のこと、眼鏡を使用している人に対しても眼鏡を使用す
る必要が無く、かつ視度調節の必要もなく、またディス
プレイ(表示手段)上の映像(画像)と外部の景色を同
時に重ねて見ることができ、しかも視野も十分確保でき
る小型で使い勝手の良い頭部装着型の表示装置(ヘッド
マウントディスプレイ)を達成することができる。
【0059】この他本発明によれば、外部の景色及び装
置内部に設けたディスプレイ装置からの入射光を絞って
見ることになるので、視力の弱い人でも眼鏡使用せずに
外部の景色やディスプレイの映像を重ねて見ることがき
る。
【0060】また瞳孔を中心とし液晶シャッターを底面
とする四角錐状の視野が得られるので、固定したピンホ
ールを通して見る場合に比べ視野を大きくできる。
【0061】さらに眼鏡の使用を考慮に入れる必要がな
いので、眼鏡分のスペースを空ける必要が無いばかりで
なく、眼鏡と同じように鼻や耳を利用して装置を保持で
きるので装置の小型化が計れる。また同時に視度調節も
不要であるので使い勝手も良い。
【0062】また、左右の眼に視差のある画像を提示す
ることによって立体画像を見えるようにする立体画像表
示の場合、ディスプレイ面に対する焦点調節と視差画像
に対する輻輳調節との不一致による視機能への悪影響が
問題とされるが、本発明によれば眼の焦点調節に係わら
ずディスプレイ面を見ることができるのでこうした問題
を回避できる。等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】図1の一部分の拡大説明図
【図3】図1の一部分の説明図
【図4】図1の一部分の説明図
【図5】本発明の実施形態2の要部概略図
【図6】本発明の実施形態3の一部分の要部概略図
【図7】本発明の実施形態4の一部分の要部概略図
【図8】本発明の実施形態5の一部分の要部概略図
【符号の説明】
1 液晶シャッター 2 液晶シャッター 3 眼球 4 ハーフミラー 5 ハーフミラー 6 ディスプレイ装置 7 バックライト 8 赤外光LED 9 エリアセンサ 10 結像レンズ 11 赤外光透過フィルター 12 光量調整部材 13 筐体 14 制御手段 101 偏光板 102 透明部材 103 透明電極 104 液晶素子 105 透明電極 106 透明部材 107 偏光板 108 透明部材 109 透明電極 110 液晶素子 111 透明電極 112 透明部材 113 偏光板 115 液晶シャッター 116 液晶シャッター 120 液晶シャッター 121 液晶シャッター

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の頭部もしくは顔面に装着して表
    示手段に表示した画像を観察する表示装置において、該
    表示手段から観察者の眼球に至る光路中に微小な開口部
    を有し、該開口部の位置が変移可能なシャッター手段を
    2つ対向配置し、該2つのシャッター手段に設けた開口
    部を結ぶ直線が観察者の眼球の瞳中心方向となるように
    制御手段で該開口部の位置を走査変移させて、該表示手
    段に表示した画像からの光束が該2つのシャッター手段
    の開口部を通過して観察者の眼球に入射するようにして
    該表示手段に表示した画像情報を観察するようにしたこ
    とを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記観察者の眼球の瞳位置を検出する瞳
    位置検出手段を設け、該瞳位置検出手段からの信号を用
    いて、前記制御手段は前記2つのシャッター手段の開口
    部を結ぶ線が該瞳の中心方向と一致するように該開口部
    の位置を制御していることを特徴とする請求項1の表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッター手段はマトリックス状に
    区画された微小領域の透過制御を可能とする液晶素子か
    らなる液晶シャッターで構成されていることを特徴とす
    る請求項1の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッター手段はその開口部を透過
    する光の強さを前記表示手段からの映像に基づく信号に
    対応させて変えるようにしていることを特徴とする請求
    項1の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記シャッター手段を眼球に対しほぼ同
    心円状になるような曲面形状で形成したことを特徴とす
    る請求項1の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記シャッター手段の開口部を互いの開
    口部からの光が影響しない程度離れた位置に同時に複数
    個形成するようにしたことを特徴とする請求項1の表示
    装置。
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JPH11196351A (ja) 1999-07-21

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