JP3141153B2 - 織 物 - Google Patents
織 物Info
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- JP3141153B2 JP3141153B2 JP09293931A JP29393197A JP3141153B2 JP 3141153 B2 JP3141153 B2 JP 3141153B2 JP 09293931 A JP09293931 A JP 09293931A JP 29393197 A JP29393197 A JP 29393197A JP 3141153 B2 JP3141153 B2 JP 3141153B2
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- JP
- Japan
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- pattern
- coating
- painting
- polyvinyl alcohol
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Decoration Of Textiles (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、模様乃至は紋様
（以下、紋様と略記する）が、見た目に立体感のある風
合の織物に関する。
（以下、紋様と略記する）が、見た目に立体感のある風
合の織物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この様な風合の織物としては、次
のものが知られている。
のものが知られている。
【０００３】Ａ 紗等の織物に和紙を裏打ちしたものを
細く裁断して得られた糸、または絵乃至は模様付き箔糸
で織った織物に和紙を裏打ちしたものを細く裁断して得
られた糸を用いて織った織物。これらの織物の場合、前
記裏打ちが、模様糸を浮き上がらせ、現出模様を見た目
に立体感あるものにする。
細く裁断して得られた糸、または絵乃至は模様付き箔糸
で織った織物に和紙を裏打ちしたものを細く裁断して得
られた糸を用いて織った織物。これらの織物の場合、前
記裏打ちが、模様糸を浮き上がらせ、現出模様を見た目
に立体感あるものにする。
【０００４】Ｂ 紋織物。
【０００５】当該従来技術のものは、次の問題がある。
【０００６】前記Ａの織物における模様糸は、シュニー
ル様の糸または箔糸である。このような糸では、深みの
ある遠近感に富む外観の紋様を現出することはできな
い。紋織物も同様に深みのある遠近感に富む外観の紋様
を現出することはできない。
ル様の糸または箔糸である。このような糸では、深みの
ある遠近感に富む外観の紋様を現出することはできな
い。紋織物も同様に深みのある遠近感に富む外観の紋様
を現出することはできない。
【０００７】Ａの織物は、基本的には純然たる再織であ
る。再織は生産性が低く、コストが高くつく。また、前
記シュニール様糸または箔糸は裏打ちがあるので、比較
的太く且つ重い。このため、これら糸を織り込んだ織物
は、ごわごわした手触りの風合のものとなる。また重
い。
る。再織は生産性が低く、コストが高くつく。また、前
記シュニール様糸または箔糸は裏打ちがあるので、比較
的太く且つ重い。このため、これら糸を織り込んだ織物
は、ごわごわした手触りの風合のものとなる。また重
い。
【０００８】紋織物も、手触りがごわごわし且つ重いこ
とは、よく知られている通りある。
とは、よく知られている通りある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、深み
のある遠近感に富む外観の紋様を持ち、しかも、その紋
様現出を、低コストで且つごわごわ感なしに、達成でき
る織物を提供するにある。
のある遠近感に富む外観の紋様を持ち、しかも、その紋
様現出を、低コストで且つごわごわ感なしに、達成でき
る織物を提供するにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明では、立体形象をスキャナにより記憶装置に入力し、
架橋ポリビニルアルコールの厚さ５μｍ以上のコーティ
ングを表面に施したシート状基材を絵付け素材に充て、
前記記憶装置に入力した立体形象データに基づき、イン
キジェット式プリンタにより、前記素材上のコーティン
グ面にモノクローム或いはカラー絵付けしたものを裁断
して得られた絵箔糸を織り込んで織物を織る。
明では、立体形象をスキャナにより記憶装置に入力し、
架橋ポリビニルアルコールの厚さ５μｍ以上のコーティ
ングを表面に施したシート状基材を絵付け素材に充て、
前記記憶装置に入力した立体形象データに基づき、イン
キジェット式プリンタにより、前記素材上のコーティン
グ面にモノクローム或いはカラー絵付けしたものを裁断
して得られた絵箔糸を織り込んで織物を織る。
【００１１】本明細書で本発明に関し、「絵箔糸」なる
語は、模様乃至は紋様を絵付けした平箔から得られた箔
糸のみならず、紙やフィルム等のシート状基材に金色箔
や銀色箔を施さずに、模様乃至は紋様を絵付けしたもの
を所要幅に裁断して得られた糸を含む広義の意味で使用
されている。このことは、特許請求の範囲の項及び以下
の記載においても同じである。
語は、模様乃至は紋様を絵付けした平箔から得られた箔
糸のみならず、紙やフィルム等のシート状基材に金色箔
や銀色箔を施さずに、模様乃至は紋様を絵付けしたもの
を所要幅に裁断して得られた糸を含む広義の意味で使用
されている。このことは、特許請求の範囲の項及び以下
の記載においても同じである。
【００１２】本発明においては、表面に架橋ポリビニル
アルコールの厚さ５μｍ以上のコーティングを施したシ
ート状基材を絵付け素材に充てている。
アルコールの厚さ５μｍ以上のコーティングを施したシ
ート状基材を絵付け素材に充てている。
【００１３】この素材上のコーティング表面にインキジ
ェット式プリンタで絵付けすると、インキの滲み等のな
い良好な絵付けが得られる。このようなコーティングが
施されていない面では、箔糸の基材に適した和紙やフィ
ルム等のシート状基材の場合、インキジェト式プリンタ
による絵付けが不良となる。
ェット式プリンタで絵付けすると、インキの滲み等のな
い良好な絵付けが得られる。このようなコーティングが
施されていない面では、箔糸の基材に適した和紙やフィ
ルム等のシート状基材の場合、インキジェト式プリンタ
による絵付けが不良となる。
【００１４】本発明では、インキジェット式プリントに
よる絵付けのための一種の原稿として、立体形象を充当
している。
よる絵付けのための一種の原稿として、立体形象を充当
している。
【００１５】立体形象をスキャナで記憶装置に入力し、
その入力した立体形象データに基づき、絵付け素材上の
前記コーティング面に、インキジェット式プリンタによ
りモノクロームまたはカラー絵付けすると、その絵付け
紋様は、見た目に深みのある遠近感に富む外観であるこ
とが本発明者の研究結果から認められた。特に、カラー
絵付けの場合、深みのある遠近感の外観はより良好であ
った。
その入力した立体形象データに基づき、絵付け素材上の
前記コーティング面に、インキジェット式プリンタによ
りモノクロームまたはカラー絵付けすると、その絵付け
紋様は、見た目に深みのある遠近感に富む外観であるこ
とが本発明者の研究結果から認められた。特に、カラー
絵付けの場合、深みのある遠近感の外観はより良好であ
った。
【００１６】本発明では、当該素材を裁断して得られた
糸を織り込んで織物を織る。従って、この素材に施した
絵付けで織物に現出される紋様も、見た目に深みのある
遠近感に富む外観のものである。（この成果を便宜上Ａ
という） このように本発明において、絵箔糸を得るための素材に
遠近感に富む紋様の絵付けを、インキジェット式プリン
タによりなし得ることは、再織による場合と異なり、高
い生産性の下に、織物に立体感に富む紋様を現出するこ
とが可能である。更には、糸を得るための素材に裏打ち
を施すことなしに、当該紋様の現出が達成される。従っ
て、得られる織物は、ごわごわ感がないし、軽い。
糸を織り込んで織物を織る。従って、この素材に施した
絵付けで織物に現出される紋様も、見た目に深みのある
遠近感に富む外観のものである。（この成果を便宜上Ａ
という） このように本発明において、絵箔糸を得るための素材に
遠近感に富む紋様の絵付けを、インキジェット式プリン
タによりなし得ることは、再織による場合と異なり、高
い生産性の下に、織物に立体感に富む紋様を現出するこ
とが可能である。更には、糸を得るための素材に裏打ち
を施すことなしに、当該紋様の現出が達成される。従っ
て、得られる織物は、ごわごわ感がないし、軽い。
【００１７】本発明で成果Ａが得られることは、次の意
義がある。
義がある。
【００１８】（１）典型的な引箔からなる絵糸を用いる
紋様の現出では、抽象的な紋様しか表現できない。例え
ば、西陣織の場合、絵画的な紋様は殆ど紋織物が主で、
従来の引箔は、抽象柄の背景としての現出にしか寄与し
ない。
紋様の現出では、抽象的な紋様しか表現できない。例え
ば、西陣織の場合、絵画的な紋様は殆ど紋織物が主で、
従来の引箔は、抽象柄の背景としての現出にしか寄与し
ない。
【００１９】本発明によれば、前記の絵付をした素材か
ら得られた糸を引箔に充てることにより、当該問題は解
消される。
ら得られた糸を引箔に充てることにより、当該問題は解
消される。
【００２０】（２）スキャナで記憶装置に立体形象を入
力する原稿として、紋織物の現物を充てる場合は、次の
結果が得られる。
力する原稿として、紋織物の現物を充てる場合は、次の
結果が得られる。
【００２１】本発明に係る絵箔糸で織物に現出される紋
様の外観は、前記紋織物の現物からなる原稿の紋におけ
る凹凸差、光沢差、及び経緯糸の交差部分の凹凸感等の
風合が、光りと陰の織りなした深みのある好ましい態様
を呈する。絵付けがカラーのときは、更に原稿の紋にお
ける色糸と金銀糸等との色の差及び光沢差が輻輳するの
で、織物の現出紋様の風合いにおける光と陰の織りなし
が、趣のより好ましいものとなる。即ち、本発明によれ
ば、紋織物による場合と異なり、紋織物の豪華な風合に
近似する趣の風合を簡潔に現出できる。
様の外観は、前記紋織物の現物からなる原稿の紋におけ
る凹凸差、光沢差、及び経緯糸の交差部分の凹凸感等の
風合が、光りと陰の織りなした深みのある好ましい態様
を呈する。絵付けがカラーのときは、更に原稿の紋にお
ける色糸と金銀糸等との色の差及び光沢差が輻輳するの
で、織物の現出紋様の風合いにおける光と陰の織りなし
が、趣のより好ましいものとなる。即ち、本発明によれ
ば、紋織物による場合と異なり、紋織物の豪華な風合に
近似する趣の風合を簡潔に現出できる。
【００２２】（３）また従来のスクリーンやグラビア印
刷等により、絵付け素材に光と陰の立体感ある多色模様
を表現するには、それに要する版の下絵の作製に長時間
がかかり、多品種小ロットの絵付け素材に対しては不向
きである。特に引箔の場合は、製紙の関係から絵付け素
材に幅の制約があって、現出すべき紋様が織物経方向に
長く連続するときは、幾枚もの素材に分割して絵付けを
行わなければならず、多品種小ロットの絵付け素材に一
層不向きとなる。本発明によれば、この問題は解消され
る。
刷等により、絵付け素材に光と陰の立体感ある多色模様
を表現するには、それに要する版の下絵の作製に長時間
がかかり、多品種小ロットの絵付け素材に対しては不向
きである。特に引箔の場合は、製紙の関係から絵付け素
材に幅の制約があって、現出すべき紋様が織物経方向に
長く連続するときは、幾枚もの素材に分割して絵付けを
行わなければならず、多品種小ロットの絵付け素材に一
層不向きとなる。本発明によれば、この問題は解消され
る。
【００２３】本発明において、ポリビニルアルコールの
ための架橋剤は、熱処理により活性イソシアネート基を
再生するブロック化イソシアネートタイプのポリイソシ
アネート系の架橋剤であり、京都市の第一工業製薬株式
会社製 エラストロン ＢＮー０８（商品名）を例とし
て挙げることができる。
ための架橋剤は、熱処理により活性イソシアネート基を
再生するブロック化イソシアネートタイプのポリイソシ
アネート系の架橋剤であり、京都市の第一工業製薬株式
会社製 エラストロン ＢＮー０８（商品名）を例とし
て挙げることができる。
【００２４】この架橋剤はポリビニルアルコール水溶液
に添加して加熱すると、ブロック剤を解離して、活性イ
ソシアネート基が再生し、ポリビニルアルコールの官能
基と架橋反応する。所要の加熱は、前記架橋剤を添加し
たポリビニルアルコール水溶液をシート状基材に塗工し
た後に行う。ポリビニルアルコールに対する前記架橋剤
の添加量は、微量例えば、ポリビニルアルコール水溶液
がポリビニルアルコール原液と水の等量配合の場合で、
２〜５重量％でよい。
に添加して加熱すると、ブロック剤を解離して、活性イ
ソシアネート基が再生し、ポリビニルアルコールの官能
基と架橋反応する。所要の加熱は、前記架橋剤を添加し
たポリビニルアルコール水溶液をシート状基材に塗工し
た後に行う。ポリビニルアルコールに対する前記架橋剤
の添加量は、微量例えば、ポリビニルアルコール水溶液
がポリビニルアルコール原液と水の等量配合の場合で、
２〜５重量％でよい。
【００２５】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態につき、添付図
面を参照して、次に説明する。
面を参照して、次に説明する。
【００２６】絵付けをする素材Ｉには、シート状基材ａ
の表面に、架橋ポリビニルアルコールの少なくとも厚さ
５μｍのコーティングｂを施したものを充てる。コーテ
ィングｂの膜厚は１５μｍもあれば十分であり、一般的
には７〜１０μｍである。
の表面に、架橋ポリビニルアルコールの少なくとも厚さ
５μｍのコーティングｂを施したものを充てる。コーテ
ィングｂの膜厚は１５μｍもあれば十分であり、一般的
には７〜１０μｍである。
【００２７】シート状基材ａは、和紙、薄葉和紙、正絹
紙（正絹繊維を混ぜて漉いた和紙についての当業者称
呼）、フイルム、金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化
正絹紙、金属化フィルム等を用いることができる。ここ
で、金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化正絹紙、金属
化フィルムとは、表面に公知の方法によって金属膜、例
えば金箔や銀箔様の外観風合の金属膜を形成した和紙、
薄葉和紙、正絹紙、フィルムのことである。
紙（正絹繊維を混ぜて漉いた和紙についての当業者称
呼）、フイルム、金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化
正絹紙、金属化フィルム等を用いることができる。ここ
で、金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化正絹紙、金属
化フィルムとは、表面に公知の方法によって金属膜、例
えば金箔や銀箔様の外観風合の金属膜を形成した和紙、
薄葉和紙、正絹紙、フィルムのことである。
【００２８】基材ａ表面にコーティングｂを施すには、
エラストロン ＢＮー０８（商品名）と称されている架
橋剤をポリビニルアルコール水溶液に微量添加した塗材
をコータ（ドクタ、ロール、スクリーン等）による方法
やスプレー方式により塗工する仕様を例として挙げるこ
とができる。この塗材には無機質微粉末の顔料を微量添
加してもよい。
エラストロン ＢＮー０８（商品名）と称されている架
橋剤をポリビニルアルコール水溶液に微量添加した塗材
をコータ（ドクタ、ロール、スクリーン等）による方法
やスプレー方式により塗工する仕様を例として挙げるこ
とができる。この塗材には無機質微粉末の顔料を微量添
加してもよい。
【００２９】コータやスプレーによる仕様でコーティン
グｂを施す場合、基材表面が和紙や正絹紙の地であれ
ば、架橋剤を添加したポリビニルアルコールによる塗材
を基材表面に直接塗工して、必要とする付着強度の塗工
が得られる。金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化正絹
紙、フィルムの場合、コータやスプレーによる前記塗材
の塗工では、付着強度は低いが、プライマコートをすれ
ば、必要付着強度の塗工が達成される。コーティングｂ
の施工は、下記の転写法で行ってもよい。
グｂを施す場合、基材表面が和紙や正絹紙の地であれ
ば、架橋剤を添加したポリビニルアルコールによる塗材
を基材表面に直接塗工して、必要とする付着強度の塗工
が得られる。金属化和紙、金属化薄葉和紙、金属化正絹
紙、フィルムの場合、コータやスプレーによる前記塗材
の塗工では、付着強度は低いが、プライマコートをすれ
ば、必要付着強度の塗工が達成される。コーティングｂ
の施工は、下記の転写法で行ってもよい。
【００３０】剥離紙或いはプラスチックフィルムの剥離
面に架橋ポリビニルアルコールのコーティングを形成し
た転写紙乃至はフィルムを、その架橋ポリビニルアルコ
ールのコーティングがシート状基材ａ表面側となるよう
これに重ね、加熱下加圧して、該転写紙乃至はフィルム
上の架橋ポリビニルアルコールのコーティングをシート
状基材ａ表面に転写する方法。この転写に必要とする接
着剤は、転写紙乃至はフィルム上の架橋ポリビニルアル
コールのコーティング表面に施されたもの、或いはシー
ト状基材ａ表面に施されたものが充てられる。接着剤
は、架橋ポリビニルアルコールのコーティングが水溶性
であるので、これに悪影響を与えないよう、溶剤型のも
のを用いるのがよい。
面に架橋ポリビニルアルコールのコーティングを形成し
た転写紙乃至はフィルムを、その架橋ポリビニルアルコ
ールのコーティングがシート状基材ａ表面側となるよう
これに重ね、加熱下加圧して、該転写紙乃至はフィルム
上の架橋ポリビニルアルコールのコーティングをシート
状基材ａ表面に転写する方法。この転写に必要とする接
着剤は、転写紙乃至はフィルム上の架橋ポリビニルアル
コールのコーティング表面に施されたもの、或いはシー
ト状基材ａ表面に施されたものが充てられる。接着剤
は、架橋ポリビニルアルコールのコーティングが水溶性
であるので、これに悪影響を与えないよう、溶剤型のも
のを用いるのがよい。
【００３１】前記絵付け素材Ｉに絵付けを施すための一
種の原稿として、立体形象、例えば紋織物，玉砂利，落
葉等の立体形象を、スキャナにより記憶装置に入力す
る。スキャナとしては、例えば、大日本スクリーン製造
株式会社製のＧｅｎａｓｃａｎ３００（商品名）（以下
ジェナスキャンという）を挙げることができる。
種の原稿として、立体形象、例えば紋織物，玉砂利，落
葉等の立体形象を、スキャナにより記憶装置に入力す
る。スキャナとしては、例えば、大日本スクリーン製造
株式会社製のＧｅｎａｓｃａｎ３００（商品名）（以下
ジェナスキャンという）を挙げることができる。
【００３２】立体形象が紋織物の場合は、前記ジェナス
キャンの原稿載置ガラス面に載せて走査すればよい。立
体形象が玉砂利、落葉等の「ばら」ものでは、台紙に該
「ばら」ものを敷き詰め或いは積み重ねて貼り、その貼
ったものを、前記「ばら」ものが前記ジェナスキャンの
原稿載置ガラス面側となるよう、該ガラス面に載置して
走査すればよい。これらの立体形象の原稿である物体
は、押さえつけない方がよい。それは、立体形象を扁平
化させずに、記憶装置に入力できるからである。上記記
憶装置に入力した立体形象のデータに基づき、前記シー
ト状基材ａ上の架橋ポリビニルアルコールのコーティン
グｂ面に、インキジェット式プリンタにより、モノクロ
ームまたはカラーの紋様ｃを絵付けする。インキジェッ
ト式プリンタとしては、例えば、グラフテック株式会社
のＭａｓｔｅｒｊｅｔ ＪＣ２００８ー５０（商品名）
やエヌエス・カルコンプ株式会社のＴｅｃｈＪＥＴ＜テ
ックジェット＞１７５ｉ（商品名）を挙げることができ
る。
キャンの原稿載置ガラス面に載せて走査すればよい。立
体形象が玉砂利、落葉等の「ばら」ものでは、台紙に該
「ばら」ものを敷き詰め或いは積み重ねて貼り、その貼
ったものを、前記「ばら」ものが前記ジェナスキャンの
原稿載置ガラス面側となるよう、該ガラス面に載置して
走査すればよい。これらの立体形象の原稿である物体
は、押さえつけない方がよい。それは、立体形象を扁平
化させずに、記憶装置に入力できるからである。上記記
憶装置に入力した立体形象のデータに基づき、前記シー
ト状基材ａ上の架橋ポリビニルアルコールのコーティン
グｂ面に、インキジェット式プリンタにより、モノクロ
ームまたはカラーの紋様ｃを絵付けする。インキジェッ
ト式プリンタとしては、例えば、グラフテック株式会社
のＭａｓｔｅｒｊｅｔ ＪＣ２００８ー５０（商品名）
やエヌエス・カルコンプ株式会社のＴｅｃｈＪＥＴ＜テ
ックジェット＞１７５ｉ（商品名）を挙げることができ
る。
【００３３】得られた絵付き素材ＩＩは、所要幅に裁断
する。得られた絵箔糸を織り込んで、織物を製織する。
する。得られた絵箔糸を織り込んで、織物を製織する。
【００３４】織物に現出された紋様は、深みのある遠近
感に富む外観の風合であった。
感に富む外観の風合であった。
【００３５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、次の効果が得られる。
よれば、次の効果が得られる。
【００３６】（１）深みのある遠近感に富む外観の紋様
を持ち、しかも、低コストで且つごわごわ感なしに、そ
の紋様現出を達成し得る織物を提供できる。
を持ち、しかも、低コストで且つごわごわ感なしに、そ
の紋様現出を達成し得る織物を提供できる。
【００３７】（２）特に多品種小ロットの製品の場合、
より高い有用性が得られる。
より高い有用性が得られる。
【図１】本発明で用いる絵付け素材の一例を示す斜視図
である。
である。
【図２】本発明に係る絵付き素材の一例の斜視図を示
す。
す。
Ｉ 絵付け素材 ＩＩ 絵付き素材 ａ シート状基材 ｂ コーティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−71031（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−71030（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−12965（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−131344（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−20574（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−97069（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) D03D 15/00 - 15/12 D04D 1/00 - 11/00 D06Q 1/00 - 1/14 D02G 1/00 - 3/48
Claims (1)
- 【請求項１】立体形象をスキャナにより記憶装置に入力
し、架橋ポリビニルアルコールの厚さ５μｍ以上のコー
ティングを表面に施したシート状基材を絵付け素材に充
て、前記記憶装置に入力した立体形象データに基づき、
インキジェット式プリンタにより、前記絵付け素材上の
コーティング面にモノクローム或いはカラー絵付けした
ものを裁断して得られた絵箔糸を織り込んだことを特徴
とする織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09293931A JP3141153B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 織 物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09293931A JP3141153B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 織 物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11131337A JPH11131337A (ja) | 1999-05-18 |
| JP3141153B2 true JP3141153B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=17801028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09293931A Expired - Fee Related JP3141153B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 織 物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3141153B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-27 JP JP09293931A patent/JP3141153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11131337A (ja) | 1999-05-18 |
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