JP3140611B2 - 無機塗料組成物 - Google Patents
無機塗料組成物Info
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- JP3140611B2 JP3140611B2 JP05142836A JP14283693A JP3140611B2 JP 3140611 B2 JP3140611 B2 JP 3140611B2 JP 05142836 A JP05142836 A JP 05142836A JP 14283693 A JP14283693 A JP 14283693A JP 3140611 B2 JP3140611 B2 JP 3140611B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クラックのない強固な
塗膜を得る無機塗料組成物に関するものである。
塗膜を得る無機塗料組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ケイ酸アルカリ水溶液を結合剤と
した無機塗料組成物は、被塗物が熱的影響で歪みが起こ
るとガラス質の塗膜にほとんど微細なクラックが生じる
ため、インキ、ソース等がしみ込んでその汚れが落ち
ず、或いは薬品の滴下で品質が不良になる等の問題点が
あった。
した無機塗料組成物は、被塗物が熱的影響で歪みが起こ
るとガラス質の塗膜にほとんど微細なクラックが生じる
ため、インキ、ソース等がしみ込んでその汚れが落ち
ず、或いは薬品の滴下で品質が不良になる等の問題点が
あった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、微細
なクラックを防止して耐汚染性能及び耐薬品性能を向上
させると共に、塗膜の被覆力を強くして薄い塗膜を可能
にできる無機塗料組成物を提供するものである。
なクラックを防止して耐汚染性能及び耐薬品性能を向上
させると共に、塗膜の被覆力を強くして薄い塗膜を可能
にできる無機塗料組成物を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、アル
カリ金属シリケートに、ケイ酸カルシウム或いはリン酸
亜鉛を添加し、無機充填材として、コレマナイト（2Ca
O,3B2O3,5H2O ）或いはウレキサイト（Na2O,2CaO,5B
2O3,16H2O ）を主成分とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有す
る天然ガラスを、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以
下の微細な鱗片状として配合した構成としている。な
お、厚み０．５μｍ以下の極薄状のガラスフレークを配
合してもよい。
カリ金属シリケートに、ケイ酸カルシウム或いはリン酸
亜鉛を添加し、無機充填材として、コレマナイト（2Ca
O,3B2O3,5H2O ）或いはウレキサイト（Na2O,2CaO,5B
2O3,16H2O ）を主成分とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有す
る天然ガラスを、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以
下の微細な鱗片状として配合した構成としている。な
お、厚み０．５μｍ以下の極薄状のガラスフレークを配
合してもよい。
【０００５】ここで無機充填材として、コレマナイト
（2CaO,3B2O3,5H2O ）或いはウレキサイト（Na2O,2CaO,
5B2O3,16H2O ）を主成分とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有
する天然ガラスを用いるのは、コレマナイト或いはウレ
キサイトから溶出するB2O3成分のガラス化により強固な
塗膜が形成されるためである。即ち、コレマナイト及び
ウレキサイトは、B 2 O 3 成分を多量に含有し、水中でB 2 O 3
成分を容易に溶出する性質を有しているため、本発明の
無機塗料組成物を水と混合すると、コレマナイト或いは
ウレキサイトからB 2 O 3 成分が溶出し、しかる後、混合液
を被塗物に塗布して乾燥させることにより、混合液中の
B 2 O 3 成分が固化してガラス化し、強固な塗膜が形成され
ると共に、塗膜と被塗物をより強固に密着させることが
出来る。 又、B 2 O 3 ガラスが親水性を有することから、塗
膜にも親水性が具有され、塗膜とこれに接触する水との
界面張力が小さくなって、塗膜に付着した汚れと塗膜の
間に水が浸透し易くなり、よって、塗膜に付着した汚れ
の洗浄、払拭が容易になる。なお、他の天然ガラスにコ
レマナイト或いはウレキサイトを混合させてもよいが、
コレマナイト或いはウレキサイトの混合量は少なくとも
無機充填材総量の約１０重量％を必要と、最適は３０重
量％以上である。
（2CaO,3B2O3,5H2O ）或いはウレキサイト（Na2O,2CaO,
5B2O3,16H2O ）を主成分とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有
する天然ガラスを用いるのは、コレマナイト或いはウレ
キサイトから溶出するB2O3成分のガラス化により強固な
塗膜が形成されるためである。即ち、コレマナイト及び
ウレキサイトは、B 2 O 3 成分を多量に含有し、水中でB 2 O 3
成分を容易に溶出する性質を有しているため、本発明の
無機塗料組成物を水と混合すると、コレマナイト或いは
ウレキサイトからB 2 O 3 成分が溶出し、しかる後、混合液
を被塗物に塗布して乾燥させることにより、混合液中の
B 2 O 3 成分が固化してガラス化し、強固な塗膜が形成され
ると共に、塗膜と被塗物をより強固に密着させることが
出来る。 又、B 2 O 3 ガラスが親水性を有することから、塗
膜にも親水性が具有され、塗膜とこれに接触する水との
界面張力が小さくなって、塗膜に付着した汚れと塗膜の
間に水が浸透し易くなり、よって、塗膜に付着した汚れ
の洗浄、払拭が容易になる。なお、他の天然ガラスにコ
レマナイト或いはウレキサイトを混合させてもよいが、
コレマナイト或いはウレキサイトの混合量は少なくとも
無機充填材総量の約１０重量％を必要と、最適は３０重
量％以上である。
【０００６】また、コレマナイト或いはウレキサイトを
含有した無機充填材の配合量は、ノンアスベスト板、セ
メント製品、石綿スレート板等の被塗物によって異な
り、歪みの大きな被塗物には多く配合し、吸水率の大き
な被塗物は少なく配合し、バインダーとしてのアルカリ
金属シリケート１００重量部に対して５〜２００重量部
と広い範囲で配合調整できるのである。又、この無機充
填材の配合量に関し、５重量部より少ないと、B 2 O 3 成分
の溶出量が少ないため、形成される塗膜が弱く、且つ、
十分な親水性が得られず、２００重量部より多くしても
塗膜の強度、親水性にあまり変化がなく、よって、５〜
２００重量部の範囲が好ましい。
含有した無機充填材の配合量は、ノンアスベスト板、セ
メント製品、石綿スレート板等の被塗物によって異な
り、歪みの大きな被塗物には多く配合し、吸水率の大き
な被塗物は少なく配合し、バインダーとしてのアルカリ
金属シリケート１００重量部に対して５〜２００重量部
と広い範囲で配合調整できるのである。又、この無機充
填材の配合量に関し、５重量部より少ないと、B 2 O 3 成分
の溶出量が少ないため、形成される塗膜が弱く、且つ、
十分な親水性が得られず、２００重量部より多くしても
塗膜の強度、親水性にあまり変化がなく、よって、５〜
２００重量部の範囲が好ましい。
【０００７】さらに、平均粒径３０μｍで厚み１．０μ
ｍ以下の鱗片状としたのは、良好に混在できると共に、
被覆力の強い塗膜とするためである。
ｍ以下の鱗片状としたのは、良好に混在できると共に、
被覆力の強い塗膜とするためである。
【０００８】なお、厚み０．５μｍ以下の極薄フレーク
状のガラスフレークを配合するのは、ケイカル板のよう
に、軽量で吸水率が高く熱歪みの大きい被塗物に対して
被覆力をより強くして安定した強固な塗膜を平均２０μ
ｍ以下の薄膜に形成するためであり、１〜３０重量部の
混合が適当である。
状のガラスフレークを配合するのは、ケイカル板のよう
に、軽量で吸水率が高く熱歪みの大きい被塗物に対して
被覆力をより強くして安定した強固な塗膜を平均２０μ
ｍ以下の薄膜に形成するためであり、１〜３０重量部の
混合が適当である。
【０００９】
【作用】本発明によると、コレマナイト（2CaO,3B2O3,5
H2O ）或いはウレキサイト(Na2O ,2CaO,5B2O3,16H2O ）
から溶出するB2O3成分のガラス化により強固な塗膜が形
成されるのであり、それらが鱗片状であるため良好に混
在されて薄い塗膜を形成できるのである。又、B 2 O 3 成分
の有する親水性により塗膜に付着した汚れの洗浄、払拭
が容易になる。また、塗膜面は、鱗片状ガラスにより、
深みのあるメタリック調の仕上げができ、高級感のある
化粧板を形成できるのである。
H2O ）或いはウレキサイト(Na2O ,2CaO,5B2O3,16H2O ）
から溶出するB2O3成分のガラス化により強固な塗膜が形
成されるのであり、それらが鱗片状であるため良好に混
在されて薄い塗膜を形成できるのである。又、B 2 O 3 成分
の有する親水性により塗膜に付着した汚れの洗浄、払拭
が容易になる。また、塗膜面は、鱗片状ガラスにより、
深みのあるメタリック調の仕上げができ、高級感のある
化粧板を形成できるのである。
【００１０】
【実施例１】ケイ酸ナトリウム１００重量部、硬化剤と
してケイ酸カルシウム５重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト１１５重量部、顔料として酸化チタン
７重量部、さらに極薄厚み０．５μｍ以下のガラスフレ
ーク１０重量部とを水５０部と共にボールミルで１０分
混合し、これをノンアスベスト板にスプレー塗装し、２
００゜Ｃの熱風で４５分乾燥して厚み２５μｍの塗膜を
得た。
してケイ酸カルシウム５重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト１１５重量部、顔料として酸化チタン
７重量部、さらに極薄厚み０．５μｍ以下のガラスフレ
ーク１０重量部とを水５０部と共にボールミルで１０分
混合し、これをノンアスベスト板にスプレー塗装し、２
００゜Ｃの熱風で４５分乾燥して厚み２５μｍの塗膜を
得た。
【００１１】塗膜面は、鱗片状ガラスにより、深みのあ
るメタリック調の仕上げができ、高級感のある化粧板を
形成できたのである。この塗膜のクラックの有無や密着
性能実験結果を他例と共に表１に示す。また、他の物性
試験の結果を他例と共に表２に示す。さらに、耐薬品性
能と耐汚染性能の試験結果を表３に示す。
るメタリック調の仕上げができ、高級感のある化粧板を
形成できたのである。この塗膜のクラックの有無や密着
性能実験結果を他例と共に表１に示す。また、他の物性
試験の結果を他例と共に表２に示す。さらに、耐薬品性
能と耐汚染性能の試験結果を表３に示す。
【００１２】
【実施例２】ケイ酸リチウム１００重量部、硬化剤とし
てリン酸亜鉛１５重量部、平均粒径３０μｍで厚み１．
０μｍ以下の鱗片状としたコレマナイト７０重量部とウ
レキサイト７０重量部、顔料として酸化チタン６重量部
とを水５０部と共にボールミルで１５分混合し、これを
アルミニウム板にスプレー塗装し、３００゜Ｃの熱風で
１５分乾燥して厚み１５μｍの塗膜を得た。
てリン酸亜鉛１５重量部、平均粒径３０μｍで厚み１．
０μｍ以下の鱗片状としたコレマナイト７０重量部とウ
レキサイト７０重量部、顔料として酸化チタン６重量部
とを水５０部と共にボールミルで１５分混合し、これを
アルミニウム板にスプレー塗装し、３００゜Ｃの熱風で
１５分乾燥して厚み１５μｍの塗膜を得た。
【００１３】
【実施例３】ケイ酸カリウム１００重量部、硬化剤とし
てケイ酸カルシウム１０重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト２０重量部とウレキサイト１８０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部とチタン黄１重量
部、厚み０．５μｍ以下のガラスフレーク３重量部を水
５０部と共にボールミルで３０分混合し、これを厚み５
ミリの石綿スレート板にスプレー塗装し、２００゜Ｃの
熱風で２０分乾燥して厚み３０μｍの塗膜を得た。
てケイ酸カルシウム１０重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト２０重量部とウレキサイト１８０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部とチタン黄１重量
部、厚み０．５μｍ以下のガラスフレーク３重量部を水
５０部と共にボールミルで３０分混合し、これを厚み５
ミリの石綿スレート板にスプレー塗装し、２００゜Ｃの
熱風で２０分乾燥して厚み３０μｍの塗膜を得た。
【００１４】
【実施例４】ケイ酸ナトリウム１００重量部、硬化剤と
してケイ酸カルシウム７重量部リン酸亜鉛１３重量部、
平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状とした
コレマナイト３０重量部と、顔料として酸化チタン５重
量部とを水５０部と共にボールミルで１８分混合し、こ
れを０．４mmの鋼板に塗装し、３００゜Ｃの熱風で１８
分乾燥して厚み１８μｍの塗膜を得た。
してケイ酸カルシウム７重量部リン酸亜鉛１３重量部、
平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状とした
コレマナイト３０重量部と、顔料として酸化チタン５重
量部とを水５０部と共にボールミルで１８分混合し、こ
れを０．４mmの鋼板に塗装し、３００゜Ｃの熱風で１８
分乾燥して厚み１８μｍの塗膜を得た。
【００１５】
【実施例５】ケイ酸カリウム１００重量部、硬化剤とし
てケイ酸カルシウム１０重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト４０重量部とウレキサイト１３０重量
部、顔料として酸化チタン６重量部とチタン黄２重量
部、厚み０．５μｍ以下のガラスフレーク１５重量部を
水５０部と共にボールミルで２０分混合し、これをＰＣ
板に塗装し、１８０゜Ｃの熱風で１２０分乾燥して厚み
３０μｍの塗膜を得た。
てケイ酸カルシウム１０重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト４０重量部とウレキサイト１３０重量
部、顔料として酸化チタン６重量部とチタン黄２重量
部、厚み０．５μｍ以下のガラスフレーク１５重量部を
水５０部と共にボールミルで２０分混合し、これをＰＣ
板に塗装し、１８０゜Ｃの熱風で１２０分乾燥して厚み
３０μｍの塗膜を得た。
【００１６】
【実施例６】ケイ酸ナトリウム１００重量部、硬化剤と
してケイ酸カルシウム１５重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト１５重量部とウレキサイト１１０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部と、厚み０．５μｍ
以下のガラスフレーク４重量部を水５０部と共にボール
ミルで１５分混合し、これをセメント押出成形品に塗装
し、２００゜Ｃの熱風で１２０分乾燥して厚み１９μｍ
の塗膜を得た。
してケイ酸カルシウム１５重量部とリン酸亜鉛１０重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト１５重量部とウレキサイト１１０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部と、厚み０．５μｍ
以下のガラスフレーク４重量部を水５０部と共にボール
ミルで１５分混合し、これをセメント押出成形品に塗装
し、２００゜Ｃの熱風で１２０分乾燥して厚み１９μｍ
の塗膜を得た。
【００１７】
【実施例７】ケイ酸ナトリウム１００重量部、硬化剤と
してケイ酸カルシウム８重量部とリン酸亜鉛１２重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト３０重量部とウレキサイト１１０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部と、厚み０．５μｍ
以下のガラスフレーク３０重量部を水５０部と共にボー
ルミルで２７分混合し、これをケイカル板に塗装し、１
７０゜Ｃの熱風で３０分乾燥して厚み２７μｍの塗膜を
得た。
してケイ酸カルシウム８重量部とリン酸亜鉛１２重量
部、平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の鱗片状と
したコレマナイト３０重量部とウレキサイト１１０重量
部、顔料として酸化チタン７重量部と、厚み０．５μｍ
以下のガラスフレーク３０重量部を水５０部と共にボー
ルミルで２７分混合し、これをケイカル板に塗装し、１
７０゜Ｃの熱風で３０分乾燥して厚み２７μｍの塗膜を
得た。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】
【表３】
【００２１】このように、すべての実施例とも、耐煮沸
試験８時間後の塗膜にクラック発生がなく、二次密着性
能（ゴバン目テープテスト）も良好であった。また、耐
水試験や耐候性、耐熱性等も優れていたのである。さら
に、クラックが生じないことから耐薬品性能、耐汚染性
能が良好となったのである。
試験８時間後の塗膜にクラック発生がなく、二次密着性
能（ゴバン目テープテスト）も良好であった。また、耐
水試験や耐候性、耐熱性等も優れていたのである。さら
に、クラックが生じないことから耐薬品性能、耐汚染性
能が良好となったのである。
【００２２】なお、これらの原料に金属粉を混合すれば
磁着塗料となって、ノンアスベスト板やアルミニウム板
等の非磁着材の塗膜面を磁着体にでき、磁石クリップ等
を吸着できてメモ等を備えることができるのである。
磁着塗料となって、ノンアスベスト板やアルミニウム板
等の非磁着材の塗膜面を磁着体にでき、磁石クリップ等
を吸着できてメモ等を備えることができるのである。
【００２３】
【発明の効果】本発明によると、アルカリ金属シリケー
トに、ケイ酸カルシウム或いはリン酸亜鉛を添加し、無
機充填材として、コレマナイト（2CaO,3B 2 O 3 ,5H 2 O ）或
いはウレキサイト（Na 2 O,2CaO,5B 2 O 3 ,16H 2 O ）を主成分
とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有する天然ガラス混合した
ので、この無機塗料組成物を水と混合すると、コレマナ
イト或いはウレキサイトからB 2 O 3 成分が溶出し、しかる
後、混合液を被塗物に塗布して乾燥させることにより、
混合液中のB 2 O 3 成分は固化されてガラス化するため、強
固な塗膜を形成することが出来ると共に、塗膜と被塗物
をより強固に密着させることが出来る。 そして、天然ガ
ラスを平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の微細な
鱗片状としたので、塗膜の被覆力、被塗物との密着性が
より向上されて、クラックの発生を防止することが出
来、これらが相俟って、耐薬品性能及び耐汚染性能が良
好な塗膜を得ることが出来、而も、深みのあるメタリッ
ク調で高級感のある化粧板を形成出来るのである。 又、
B 2 O 3 ガラスが親水性を有することから、塗膜にも親水性
を具有させることが出来るため、塗膜とこれに接触する
水との界面張力が小さくなって、塗膜に付着した汚れと
塗膜の間に水が浸透し易くなり、よって、塗膜に付着し
た汚れの洗浄、払拭を容易にすることが出来る。 又、請
求項２のものでは、各種被塗物を問わず広い範囲で良好
な塗膜が得られる。又、請求項３のものでは、一層被覆
力が大きくなるため、２０μｍ以下の薄膜でも充分塗膜
効果があることから塗料の節約もでき安価となるのであ
る。
トに、ケイ酸カルシウム或いはリン酸亜鉛を添加し、無
機充填材として、コレマナイト（2CaO,3B 2 O 3 ,5H 2 O ）或
いはウレキサイト（Na 2 O,2CaO,5B 2 O 3 ,16H 2 O ）を主成分
とした、B 2 O 3 成分溶出作用を有する天然ガラス混合した
ので、この無機塗料組成物を水と混合すると、コレマナ
イト或いはウレキサイトからB 2 O 3 成分が溶出し、しかる
後、混合液を被塗物に塗布して乾燥させることにより、
混合液中のB 2 O 3 成分は固化されてガラス化するため、強
固な塗膜を形成することが出来ると共に、塗膜と被塗物
をより強固に密着させることが出来る。 そして、天然ガ
ラスを平均粒径３０μｍで厚み１．０μｍ以下の微細な
鱗片状としたので、塗膜の被覆力、被塗物との密着性が
より向上されて、クラックの発生を防止することが出
来、これらが相俟って、耐薬品性能及び耐汚染性能が良
好な塗膜を得ることが出来、而も、深みのあるメタリッ
ク調で高級感のある化粧板を形成出来るのである。 又、
B 2 O 3 ガラスが親水性を有することから、塗膜にも親水性
を具有させることが出来るため、塗膜とこれに接触する
水との界面張力が小さくなって、塗膜に付着した汚れと
塗膜の間に水が浸透し易くなり、よって、塗膜に付着し
た汚れの洗浄、払拭を容易にすることが出来る。 又、請
求項２のものでは、各種被塗物を問わず広い範囲で良好
な塗膜が得られる。又、請求項３のものでは、一層被覆
力が大きくなるため、２０μｍ以下の薄膜でも充分塗膜
効果があることから塗料の節約もでき安価となるのであ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−54621（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−54619（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−19366（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−66925（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−81465（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−81466（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−122521（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09D 1/02
Claims (3)
- 【請求項１】 アルカリ金属シリケートに、ケイ酸カル
シウム或いはリン酸亜鉛を添加し、無機充填材として、
コレマナイト（2CaO,3B2O3,5H2O ）或いはウレキサイト
（Na2O,2CaO,5B2O3,16H2O ）を主成分とした、B 2 O 3 成分
溶出作用を有する天然ガラスを平均粒径３０μｍで厚み
１．０μｍ以下の微細な鱗片状として混合したことを特
徴とする無機塗料組成物。 - 【請求項２】 アルカリ金属シリケート１００重量部
に、ケイ酸カルシウム或いはリン酸亜鉛を５〜７０重量
部添加し、コレマナイト或いはウレキサイトを主成分と
した、B 2 O 3 成分溶出作用を有する鱗片状天然ガラスを５
〜２００重量部混合した請求項１の無機塗料組成物。 - 【請求項３】 厚み０．５μｍ以下の極薄状のガラスフ
レークを配合した請求項１又は請求項２の無機塗料組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05142836A JP3140611B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 無機塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05142836A JP3140611B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 無機塗料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06329949A JPH06329949A (ja) | 1994-11-29 |
| JP3140611B2 true JP3140611B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=15324749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05142836A Expired - Fee Related JP3140611B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 無機塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3140611B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI230186B (en) | 1998-10-19 | 2005-04-01 | Toto Ltd | Antifouling material and process for producing the same, and coating composition for said material |
| JP4989886B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2012-08-01 | 有限会社ペイントスタッフ | 無機系塗装膜を備える物体の製造方法 |
| JP5413882B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2014-02-12 | 株式会社五合 | 水系無機塗料、塗装方法および塗装体 |
| GB201009390D0 (en) * | 2010-06-04 | 2010-07-21 | Pera Innovation Ltd | A fire protective coating |
| JP6203531B2 (ja) * | 2013-04-26 | 2017-09-27 | 株式会社五合 | 希土類磁石及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP05142836A patent/JP3140611B2/ja not_active Expired - Fee Related
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