JP3139785U - 冊子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートを様々な方向から引っ張っても途中で破断したり、残りのシートが一緒に脱落してしまうようなことがなく、一枚ずつ確実に捲り取ることができ、且つ低コストで容易で製造することができる冊子を提供する。
【解決手段】 多数積層したシート2を揃えて垂直に裁断形成された矩形状の小口面3に、それぞれのシート2の小口面3を構成する一辺の中央位置に形成された半円弧状の切欠部4により、シート積層方向に連続する接着溝が形成されており、前記接着溝内に接着剤を充填して固化させて形成した接着ピース5を介して、シート2どうしが連結されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 多数積層したシート2を揃えて垂直に裁断形成された矩形状の小口面3に、それぞれのシート2の小口面3を構成する一辺の中央位置に形成された半円弧状の切欠部4により、シート積層方向に連続する接着溝が形成されており、前記接着溝内に接着剤を充填して固化させて形成した接着ピース5を介して、シート2どうしが連結されている。
【選択図】 図2
Description
本考案は、伝票用紙や日捲りカレンダーのように、多数積層したシートを一枚ずつ剥がして使用するための冊子に関する。
従来の伝票用紙や日捲りカレンダーのような冊子は、多数のシートが積層されていて、垂直に裁断されている1つの小口面が背表紙にのり付けされて構成されている。このような冊子は、上面のシートを捲り取る際に、引っ張る方向によっては、途中から破れてしまったり、隣接する下のシートも一緒に捲り取れて無駄にしてしまうことがある。
また、記入済みの伝票が破れてしまったときなどは、再度記入する手間がかかり、さらに、日捲りカレンダーのように使用済みの日付けのものを捲り取った際にその背後のものが一緒に脱落してしまうと、カレンダーとしての機能に支障をきたす問題もある。
一方、このような問題を解消するために、特許文献1においては、印刷した書写用紙の多数枚を重ね合わせた綴代側背面部の中央部分とその両側近傍部分に糊付けを施して綴じ合わせ、その上に表紙を付けて冊子に仕上げた、切り離し容易な冊子が提案されている。
実用新案登録第3091353号公報
前記特許文献1に記載されている冊子は、例えば領収書の書写用紙に文字や数字を記載し、さらに捺印を終えた後、重ね合わせた表層の書写用紙を綴代側背面部の端部から捲り上げながら、下層の書写用紙から剥ぎ取るように引き離して行くと、引き離される書写用紙は、下層の書写用紙との継ぎ目の両端部に糊の未塗布部分を作ることによって形成された引裂口に沿って引き裂かれていくため、当該書写用紙を破ることなく容易に引き離すことができるというものである。
しかしながら、前述した特許文献1に記載されている構造の冊子は、机の上に水平において捲り取る伝票用紙等に使用する場合には有効であると考えられるが、例えば、日捲りカレンダーや、店頭、あるいはバス等の車両内に吊して自由に捲り取れるようにした、商品や旅行案内のチラシ等の冊子として用いる場合には、様々な方向から引っ張って剥されることが想定され、特に壁や柱に吊して冊子に綴じられているシートが真下に引っ張られた場合には、当該シートに過大な力が作用して途中で破けたり、捲り取ろうとしたシートの下に綴じられているシートが一緒に引っ張られて脱落してしまう虞がある。
そこで、本考案は、前述したような従来技術における問題を解消し、シートを様々な方向から無造作に引っ張っても途中で破断したり、残りのシートが一緒に脱落してしまうようなことがなく、一枚ずつ確実に捲り取ることができ、且つ、低コストで容易で製造することができる冊子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案の冊子は、多数積層したシートを揃えて垂直に裁断形成された矩形状の小口面に、それぞれのシートの前記小口面を構成する一辺の中央位置に形成された半円弧状の切欠部により、シート積層方向に連続する接着溝が形成されているとともに、前記接着溝内に充填されて固化した接着剤からなる接着ピースを介して、シートどうしが連結されていることを特徴としている。
本考案の冊子においては、接着ピースの小口面に露出した面に、前記小口面を覆う硬質の背表紙の裏面が接着されていることが好ましい。また、接着ピースの小口面に露出した面に、吊り紐が装着された紐取付具が接着されていることも望ましい。
請求項1記載の考案に係る冊子によれば、捲り取ろうとするシートと引っ張ると、前記シートに作用する力は半円弧状の切欠部全体に分散されて、接着ピースとの接着端となっている小口面側から滑らかに剥離されるので、様々な方向から引っ張っても、当該シートを破ることなく容易に捲り取ることができる。
また、接着溝内で接着剤を固化して形成されている接着ピースは変形しにくい短柱状であり、それぞれのシートは接着ピースのみを介して連結されているため、一枚のシートを捲り取る際に、他のシートが引きずられて一緒に脱落してしまう虞がない。
さらに、各シートは、接着剤が固化して形成された接着ピースのみで連結して一冊の冊子を構成することができるため、従来の伝票用紙等の冊子のように、背表紙を糊付けする必要が無く、容易に且つ低コストで製造することができる。
請求項2記載の考案に係る冊子によれば、請求項1記載の考案の効果に加えてさらに、接着ピースは硬質の背表紙の裏面に接着していることによって補強されるため、接着ピースの断面積を小さくでき、接着ピースを形成するための接着剤の使用量を節約することができる。
また、背表紙がシートの切欠部と接着ピースの小口面に面している接着部分を覆っているため、冊子をカバン等に入れて持ち運ぶ際などに、上面のシートのこの接着部分がカバンの内側などに当たって剥離してしまうことを防止することができる。
また、背表紙は、積層されているシートの小口面に露出している接着ピースの表面に裏面側を接着して装着されているため、接着工程が簡単であり、従来の冊子のように、背表紙を積層されたシートの小口面に糊付けする場合と比較して容易に且つ低コストで製造することができる。
請求項3記載の考案に係る冊子によれば、請求項1記載の考案の効果に加えてさらに、壁や柱等に吊り紐で吊り下げて使用することが容易にできるとともに、接着ピースが紐取付具に接着して補強されているため、接着ピースの断面積を小さくしてこれを形成するための接着剤の使用量を節約することができる。
以下、図面に基づいて、本考案の実施形態を説明する。
図1は、本考案の冊子の1実施形態を示す平面図、図2はその斜視図であって、これらの図に示すように、本考案の冊子1は、シート2を揃えて多数積層して垂直に裁断して形成された矩形状の小口面3を有している。
図1は、本考案の冊子の1実施形態を示す平面図、図2はその斜視図であって、これらの図に示すように、本考案の冊子1は、シート2を揃えて多数積層して垂直に裁断して形成された矩形状の小口面3を有している。
前記小口面3を構成しているそれぞれのシート2の上辺の中央部には、半円状の切欠部4が形成されていて、これらの切欠部4がシート2の積層方向に連続して図にはあらわれていない接着溝を構成している。
各シート2は、前記接着溝内に充填されて固化された接着剤によって形成された接着ピース5を介して相互に連結されている。前記接着ピース5を形成している接着剤には、本実施形態においては、市販の紙用ホットメルト接着剤が用いられていて、接着溝内で固化して撓みや捻れに対して高い剛性が得られるものが用いられている。
図3は、前述したように構成されている冊子1の積層されたシート2から上面の1枚を捲り取った時の状態を示すものであって、シート2を手で引っ張ったときに、どのような方向に引っ張る力が作用しても、接着ピース5に接合している切欠部4の周縁部が半円弧状であるため、引っ張った時に荷重が切欠部4周縁全体に分散することで、当該シート2が破断することはなく、接着ピース5から容易に剥離することができる。
また、捲り取られるシート2と他のシート2とは、接着ピース5のみを介して連結されているので、隣接するシート2が引きずられて脱落してしまうようなことはない。また、接着ピース5は、短柱状に固化して高い剛性を有しているため、シート2を捲り取る際に、捻れや撓み変形を生じて、他のシート2が剥離して脱落してしまうこともない。
従って、図4に示すように、多数積層されているシート2の途中のものが引き抜かれた場合にも、これに隣接するシート2は、引き抜かれたシート2から干渉を受けることなく接着ピース5によって安定して保持されているため、冊子1に積層されているシート2全部を最後まで無駄なく使用することができる。
なお、前述した実施形態においては、切欠部4の輪郭は完全な半円弧に形成しているが、切欠部の形状は、例えば、半円弧の輪郭に近似した楕円や放物線等の滑らかな曲線輪郭で形成されていてもよく、これらの輪郭形状のものも、本考案における半円弧状の切欠部の中に含まれるものとする。
次に、前述した冊子1の製造方法について簡単に説明すると、先ず、製造する冊子のサイズの縦方向に2つ分のサイズに裁断されて多数積層されたシートを用意し、これを揃えて前述した切欠部4の半径に等しい半径の孔をシートの縦横の中間位置に垂直に貫通形成する。
次に、この孔内にホットメルト接着剤を加熱してペースト状になったものを充填した後、冷却して孔内で固化させて接着ピース5の原形を形成し、次いで、前記孔の中心を裁断機の切断刃が通過するようにして、孔内に充填固化されている接着剤ごと、積層したシートを裁断して小口面3どうしを対向させた規定のサイズのシート2がそれぞれ積層された2組の冊子1を完成させる。
なお、孔を貫通形成した後、小口面3を先に裁断形成して、そこに形成された横断面半円形状の接着溝内にホットメルト接着剤を充填して接着ピース5を形成するようにしてもよい。
次に、図5は、本考案の冊子の別の実施形態を示す斜視図であって、同図に示す冊子1Aは、前述した冊子1の小口面3(図2参照)に硬質の背表紙6を取り付けたものである。前記背表紙6はその裏面側において、積層されたそれぞれのシート2には接着されておらず、接着ピース5の小口面に露出した面にのみ接着されている。なお、背表紙6の素材としては、接着ピース5に接着可能な厚手のボール紙や木製の板材、硬質な樹脂板等を使用することができる。
本実施形態の冊子1Aにおいては、硬質の背表紙6を取り付けたことによって、接着ピース5が補強されるため、接着ピース5の断面積を小さくして接着ピース5の形成に必要な接着剤の量を節約することができる。
また、背表紙6がシート2の切欠部4と接着ピース5との小口面に面している接着部分を覆っているため、冊子をカバン等に入れて持ち運ぶ際などに、上面のシート2のこの接着部分がカバンの内側などに擦れて剥離してしまうことを防止できる。さらに、背表紙6の表面には、様々な印刷等を施すことができるとともに、必要に応じて吊り紐等を取り付けて壁等に吊して使用することも可能である。
また、図6は、本考案の冊子のさらに別の実施形態を示す斜視図であって、同図に示す冊子1Bは、接着ピース5の小口面3に露出した面に、積層されたシート2の厚みに略等しい長さの短い柱状の紐取付具7を接着し、これに形成されている紐通し孔7Aに吊り紐8を通してこの吊り紐8で壁や柱等に吊り下げて使用できるようにしたものである。
本実施形態のものにおいては、紐取付具7が接着ピース5に接着されて補強されているため、接着ピースの断面積を小さくしてこれを形成するための接着剤の使用量を少なくすることができる。
なお、紐取付具7は、硬質の樹脂や木材等で製作することができる。また、紐取付具7と接着ピース5との接着面は、小口面3と同一平面内にある平坦面としてもよいが、本実施形態においては、紐取付具7と接着ピース5との間の接着面積を広く確保して、接着強度を高めることと、接着ピース5の体積を少なくして使用するホットメルト接着剤の量を節約するために、紐取付具7の接着ピース5との接着面を円柱状ないし楕円柱状に形成して、積層されたシート2の切欠部4の重なりによって形成されている横断面半円形状の接着溝内に一部が侵入するように構成している。
本考案の冊子は、伝票用紙やメモ帳、日捲りカレンダー、あるいは、チラシ等、シートを一枚ずつ捲り取って使用する様々な用途に幅広く利用可能である。
1、1A、1B 冊子
2 シート
3 小口面
4 切欠部
5 接着ピース
6 背表紙
7 紐取付具
7A 紐通し孔
8 吊り紐
2 シート
3 小口面
4 切欠部
5 接着ピース
6 背表紙
7 紐取付具
7A 紐通し孔
8 吊り紐
Claims (3)
- 多数積層したシートを揃えて垂直に裁断形成された矩形状の小口面に、それぞれのシートの前記小口面を構成する一辺の中央位置に形成された半円弧状の切欠部により、シート積層方向に連続する接着溝が形成されているとともに、前記接着溝内に充填されて固化した接着剤からなる接着ピースを介して、シートどうしが連結されていることを特徴とする冊子。
- 接着ピースの小口面に露出した面に、前記小口面を覆う硬質の背表紙の裏面が接着されてことを特徴とする請求項1記載の冊子。
- 接着ピースの小口面に露出した面に、吊り紐が装着された紐取付具が接着されていることを特徴とする請求項1記載の冊子。
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JP2007009646U JP3139785U (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | 冊子 |
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Publications (1)
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2007
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