JP3138894U - 幼児用三輪車の操向装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】幼児が前輪の操向ハンドルを把持していても、その保護者が後方から手押しハンドルにより、三輪車を左右方向へ制約なく自由に旋回させることができるようにする。
【解決手段】前輪(45)とサドル(11)との前後相互間を占める車体フレーム(S)の中途部から、幼児のフットレスト(F)を直かに又はフットレスト用ハンガーステー(79)を介して間接的に吊り下げると共に、そのフットレスト(F)の底面へ左右一対のキャスター(C)を軸支して、上記前輪(45)を地面(G)から一定高さ(h)だけ浮上する状態に保つことにより、そのキャスター(C)を前輪(45)に代る操向自在輪として、幼児の保護者が後方から手押し操向できるように定めた。
【選択図】図1

Description

本考案は保護者による後方からの手押し操向を便利良く行なえる幼児用三輪車の操向装置に関する。
未だペダルの踏み廻し操作を自力で行なえない低年令(約3歳程度まで)の幼児用三輪車では、その幼児の保護者が車体フレームの後部に差し込み起立された手押しハンドルを把持して、後方から前輪の操向を行なうようになっている。
そして、そのための必要構成として、サドルに座乗した幼児が把持する操向ハンドルステムの下部と、上記保護者用手押しハンドルステムの対応的な下部とが、前後方向へ進退可能な一定長さのロッドやワイヤーを介して、その互いに同じ左右方向へ旋回できるように連動連結されている。
ところが、このような操向装置では幼児の操向ハンドルと、保護者の手押しハンドルとが常時連動する連結状態にあり、これを解除できないようになっているため、前輪が旋回する左右方向性について、幼児と保護者との意志が一致しないと、保護者にとって後方からの操向を行なうことが困難となり、三輪車が円滑に進行しないばかりでなく、上記ロッドやワイヤーに前後方向から相反する無理な抵抗力が働き、これらの不正変形や破損事故を招来してしまうのである。
このような問題の解決策として、本出願人は先に実用新案登録第3093795号を提案した。
実用新案登録第3093795号公報
しかし、その後も鋭意研究を重ねた結果、上記公知考案の構成では未だ次の諸問題がある。
即ち、第1に操向ハンドル(H2)のハンドルステム(31)を、上側ハンドルステム(31a)と下側ハンドルステム(31b)との一対に分断した上、縦芯軸(36)を介して相対的な回動自由に枢支連結すると共に、その回動できる自由状態と回動できない施錠状態との切り換え機構を、下側ハンドルステム(31b)に固定一体化された円形の噛合プレート(34)と、上側ハンドルステム(31a)に差し込み套嵌された昇降スリーブ(56)とから形作らなければならないため、その必要構成として著しく複雑となり、製造上のコストダウンを図ることができない。
又、第2に上側ハンドルステム(31a)から露出している係止凸子(60)を、外部から指先により板バネ(59)の張力に抗して押し込み没入させ、昇降スリーブ(56)に開口分布する凸子受け入れ孔(62a)(62b)の上下相互間隔距離を昇降ストローク(S)として、その昇降スリーブ(56)を昇降させる必要があり、このような切り換え準備操作を加えなければ、保護者による前輪(50)の手押し操向を行なえないため、未だ煩らわしく不便でもある。
第3にフロント回動プレート(40)とリヤー回動プレート(13)とが、左右一対の進退ロッド(43)を介して枢支連結された状態にあるため、保護者が後方からの手押しハンドル(H1)によって、前輪(50)の操向を行なう場合にも、左右方向へ約45度づつ程度しか旋回させることができず、その旋回(操向)角度に制約を受けるのである。
更に、第4にペダル(49)を自力で踏み廻し駆動できる高年令の幼児が、操向ハンドル(H2)のハンドルバー(32)を把持して、その前輪(50)の操向を行なう場合に、保護者用手押しハンドル(H1)を回動スリーブ(12)から抜き取ったとしても、上記フロント回動プレート(40)とリヤー回動プレート(13)とは進退ロッド(43)を介して、依然枢支連結された状態にあるため、幼児による前輪(50)の操向上過大な抵抗を与える結果となる。
本考案はこのような諸問題の更なる改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では前輪とサドルとの前後相互間を占める車体フレームの中途部から、幼児のフットレストを直かに又はフットレスト用ハンガーステーを介して間接的に吊り下げると共に、
そのフットレストの底面へ左右一対のキャスターを軸支して、上記前輪を地面から一定高さだけ浮上する状態に保つことにより、そのキャスターを前輪に代る操向自在輪として、幼児の保護者が後方から手押し操向できるように定めたことを特徴とする。
又、請求項2では前輪とサドルとの前後相互間を占める車体フレームの中途部から、キャスター用ハンガーステーを吊り下げると共に、
そのハンガーステーの下端部へ左右一対のキャスターを軸支して、上記前輪を地面から一定高さだけ浮上する状態に保つことにより、そのキャスターを前輪に代る操向自在輪として、幼児の保護者が後方から手押し操向できるように定めたことを特徴とする。
請求項1又は2に従属する請求項3では、前輪に代る操向自在輪として、双輪式の合成樹脂製キャスターを採用したことを特徴とする。
同じく請求項1又は2に従属する請求項4では、前輪に代る操向自在輪として、車輪の制動レバー付きキャスターを採用したことを特徴とする。
更に、請求項1又は2に従属する請求項5では、幼児のフットレスト若しくはそのフットレスト用ハンガーステー又はキャスター用ハンガーステーを、車体フレームから着脱自在に吊り下げたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、左右一対のキャスターが操向自在輪として、前輪とサドルとの前後相互間において接地することにより、前輪を地面から一定高さだけ浮上する状態に保つため、その前輪の操向ハンドルを把持している幼児に影響されることなく、手押しハンドルを把持した保護者が後方から、三輪車を左右方向へ360度の自由自在に旋回(操向)させることができ、その保護者による後方からの手押し操向上、冒頭に述べた公知考案のような特別の切り換え準備操作を加える必要はない。
しかも、その際車体フレームは1個の前輪に代る左右一対の並列するキャスターと、やはり並列する後輪との合計4輪によって支持されるため、その車体フレームを左右方向へ傾くおそれなく、円滑に旋回(操向)させることができ、サドルに座乗した低年令の幼児を安全に保てる効果がある。
上記手押し操向上の利便性に優れるばかりでなく、そのための必要構成としても、左右一対のキャスターを車体フレームの底面へ軸支するだけで足り、幼児用三輪車の製造上大幅なコストダウンを図ることができる。
そして、このような諸効果は請求項2の構成を採用するも、ほぼ同等に達成できるのである。
特に、請求項3の構成を採用するならば、合成樹脂製のキャスターであるため、屋内の廊下などでも支障なく使用できるほか、その安定良く接地する双輪が各別に転動する結果、上記旋回(操向)作用の円滑さと幼児の安全性がますます向上することになる。
又、請求項4の構成を採用するならば、三輪車を下り坂などの危険場所において使用する場合に、キャスターの制動レバーを切り換えて、その車輪の回転を制動することにより、幼児を安全に保てる効果がある。
更に、請求項5の構成を採用するならば、幼児が自力でペダルを踏み廻し駆動できる高年令に達した場合に、幼児のフットレストやそのフットレスト用ハンガーステー、キャスター用ハンガーステーを車体フレームから取りはずせば、フットレストやキャスターが無い言わば通常の三輪車として、そのサドルへ座乗した幼児の自から前輪の操向ハンドルによる操向と、ペダルの踏み廻し駆動とを制約なく軽快に行なえることとなり、その使用年令に応じた変換上の利便性に優れる。
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜8はその第1実施形態に係る幼児用三輪車の全体を示しており、(S)は前後方向に沿って延在する金属パイプ材の車体フレーム(シャーシ)であって、その中間部にはサドル(11)が公知の取付手段によって搭載されている。
上記車体フレーム(S)の後端部はリヤーフォーク(12)として左右方向へ張り出し分岐されており、その先端下部を貫通横断する後車軸(13)の両端部には、左右一対の後輪(14)が遊転自在に枢着されている。(15)は同じく後車軸(13)の中間部に固定設置された金属板製のステップであり、これには上方から合成樹脂製の小物類収納ボックス(16)が係脱自在に係止されるようになっている。
又、(B)は上記サドル(11)に座乗する幼児のバックレストであって、側面視のほぼL字状に屈曲された金属パイプ材の支持脚(17)と、その左右一対の上端部に固定横架された合成樹脂製の背板(18)とから、正面視のほぼ倒立U字形に枠組み一体化されており、その両支持脚(17)の下端部が上記車体フレーム(S)のリヤーフォーク(12)へ接合され、且つ貫通ボルト(19)と袋ナット(20)を介して着脱自在に取り付け固定されている。
更に、(H1)は上記バックレスト(B)と別個独立する保護者用の手押しハンドルであって、これも金属パイプ材の取付け脚(21)と、その左右一対の上端部に亘って被着一体化された合成樹脂製のグリップ(22)とから、やはり正面視の倒立U字形に造形されており、その両取付け脚(21)の下端部がバックレスト(B)の両支持脚(17)へ、後方から継ぎ足し状態に接合された上、貫通ボルト(23)と袋ナット(24)を介して着脱自在に、且つ設置高さの調整可能に取り付け固定されている。その取付状態では手押しハンドル(H1)が上記バックレスト(B)よりも背高く起立するため、その上端部のグリップ(22)を保護者が把持しつつ、三輪車を後方から手押し使用することができる。
他方、上記車体フレーム(S)の前端部は図4〜8から明白なように、前向き開放する側面視のコ字形ヒッチ(25)として造形されており、その金属板製ヒッチ(25)の上片(25a)と下片(25b)には枢支ピン受け入れ孔(26)が貫通形成されているほか、特にその上片(25a)の前縁中央部には固定ピン受け入れ切欠(27)も付与されている。
(28)は上記ヒッチ(25)へ上方からの落し込み状態に被着された断面ほぼ倒立U字形の合成樹脂製キャップ筒であり、その上面中央部には上記枢支ピン受け入れ孔(26)と合致連通する枢支ピン受け入れ孔(29)が、又その受け入れ孔(29)の直前位置には上記固定ピン受け入れ切欠(27)と合致連通する固定ピン受け入れ孔(30)が、各々開口分布されている。
更に、(H2)は上記サドル(11)に座乗した幼児自からの操向ハンドルであって、車体フレーム(S)と別個独立する左右一対のハンドルステム(31)と、その金属パイプ材の上端部から外向きに張り出し屈曲するハンドルバー(32)とを備えた正面視のほぼ倒立L字形に造形されており、その中途高さ位置に介挿固定された金属板製の連結スペーサー(33)によって、相互の一体動作できるように組み付けられている。
しかも、上記連結スペーサー(33)の中央部は後向き開放する側面視のコ字形ヒッチ(34)として、車体フレーム(S)側のコ字形ヒッチ(25)を挟み得る大きさに対応形成されており、その上片(34a)と下片(34b)にも枢支ピン受け入れ孔(35)が貫通開口されているほか、同じく上片(34a)には上記キャップ筒(28)の固定ピン受け入れ孔(30)と合致連通する固定ピン受け入れ孔(36)も開口されている。
(37)は上記操向ハンドル(H2)の連結スペーサー(33)を前方から被覆する合成樹脂製の化粧カバーであって、その連結スペーサー(33)へ上方から吊り掛け状態に係止されている。(38)はその化粧カバー(37)の上面中央部に開口形成された枢支ピン受け入れ孔、(39)(40)はその枢支ピン受け入れ孔(38)の直前位置へ並列状態に開口分布された固定ピン受け入れ孔と固定ピン保管孔、(41)はその固定ピン受け入れ孔(39)と固定ピン保管孔(40)へ択一的に差し換えられる比較的短かい固定ピンであり、紛失しないように一定長さの索条(42)を介して上記化粧カバー(37)へ係留されている。
そして、上記操向ハンドル(H2)側のコ字形ヒッチ(34)と車体フレーム(S)側のコ字形ヒッチ(25)とを組み合わせた上、その合致連通した枢支ピン受け入れ孔(26)(29)(35)(38)へ上方から比較的長い枢支ピン(43)を串刺し状態に差し込むことにより、上記操向ハンドル(H2)を車体フレーム(S)の前端部へ枢支連結してある。
図7、8ではその操向ハンドル(H2)が枢支ピン(43)を回動中心として、自由に操向される状態を示しているが、その場合には固定ピン(41)が上記化粧カバー(37)の固定ピン保管孔(40)へ差し込み保管されることになる。そのため、これを図4〜6のように上方から上記固定ピン受け入れ孔(30)(36)(39)と固定ピン受け入れ切欠(27)へ差し込み貫通させれば、上記操向ハンドル(H2)の自由な操向が不能に固定ロックされることとなり、三輪車を安定良く直進させることができる。
(44)は上記操向ハンドル(H2)における両ハンドルステム(31)の下端部を貫通横断する前車軸であって、金属棒材のクランク軸から具体化されており、その中間部に介在する前輪(45)が、同じく前車軸(44)の両端部に枢着されたペダル(46)の足踏みによって、回転駆動されることは言うまでもない。(47)は前輪(45)の合成樹脂製泥除けカバーであり、上記ハンドルステム(31)の左右相互間に介挿固定されている。
保護者による後方からの上記手押しハンドル(H1)は、自力でペダル(46)を踏み廻し駆動できない低年令の幼児を座乗させる場合に使用して、その本来の役目を果す付属品であり、その中途高さ位置には予じめアームレスト(A)が取り付けられている。
茲に、アームレスト(A)は図9〜12に抽出して示す如く、手押しハンドル(H1)の両取付け脚(21)に横架する水平なベースバー(48)と、その両端部から前方へ連続一体に張り出す左右一対の支持アーム(49)とを備えた平面視のコ字形として、合成樹脂材から一体成形されており、そのベースバー(48)に開口分布する左右一対の取付け脚用挿通孔(50)が、図12のように上記手押しハンドル(H1)の両取付け脚(21)へ下方から通し込まれるようになっている。(51)はその通し込み状態での両者を固定一体化する左右一対のリベットである。
そして、保護者用手押しハンドル(H1)の両取付け脚(21)が上記バックレスト(B)の両支持脚(17)へ、図1、2のように後方から取り付けられた使用状態では、アームレスト(A)の両支持アーム(49)がサドル(11)の左右両サイドへ臨むこととなり、そのサドル(11)に座乗する幼児の両肘を安定良く支えて、幼児がサドル(11)から左右方向へ倒れ落ちる危険を、上記アームレスト(A)によって防止することができる。
尚、自力でペダル(46)を踏み廻し駆動できる高年令の幼児を座乗させる場合には、その保護者用手押しハンドル(H1)と一緒に上記アームレスト(A)も取りはずすことができるため、サドル(11)に対する幼児の円滑な乗り降りを制限するおそれはない。
又、(F)は上記車体フレーム(S)から吊り下げ使用されるフットレストであり、図13〜17に抽出して示すような足載せ底面(52)と、その周囲から起立する前面(53)、後面(54)並びに左右一対のサイド面(55)とを備えた断面ほぼU字形として、合成樹脂材から一体成形されている。
(56)は上記フットレスト(F)の後面(54)から一体的に起立された左右一対の吊り掛けフックであり、車体フレーム(S)のリヤーフォーク(12)へ上方から嵌脱自在に嵌め込まれる。しかも、その各吊り掛けフック(56)の屈曲先端部には弾力性を発揮させるための切欠(57)と、脱落防止用の楔爪(58)とが設けられている。
つまり、フットレスト(F)の両吊り掛けフック(56)を上記車体フレーム(S)のリヤーフォーク(12)へ工具類の必要なく、その屈曲先端部の弾力性によってワンタッチ操作式での強制的に嵌め込むことができ、その一旦嵌め込んだ状態ではガタツキを生じないばかりでなく、上記楔爪(58)によって脱落しないようになっているのである。
他方、フットレスト(F)の前面(53)は上記吊り掛けフック(56)よりも背高く起立しており、しかもその中央部の一定幅が前輪(45)とその泥除けカバー(47)に干渉せず、これらの後面を被覆し得るセンターカバー(59)として、正面視の倒立U字形で且つ側面視の円弧状に弯曲形成されている。
(60)はそのセンターカバー(59)の円弧面から上向き一体的に起立する取付マストであり、正面視の倒立U字形をなしている。(61)はその取付マスト(60)に貫通形成された水平な軸受け孔、(62)は同じく取付マスト(60)の起立と相対的に、上記センターカバー(59)の円弧面から陥没することにより、その取付マスト(60)を挟む関係状態に並列する左右一対の凹所であり、ここから上記軸受け孔(61)へ後述の貫通ボルトを抜き差し操作できるようになっている。
(63)は上記フットレスト(F)の取付マスト(60)を車体フレーム(S)へ吊り下げるためのクランプであって、やはり合成樹脂材から図18〜20のような車体フレーム(S)を跨ぐ正面視の倒立U字形に造形されている。しかも、その倒立U字形の開口幅は上記フットレスト(F)の取付マスト(60)を左右方向から挟む程度に寸法化されている。(64)はそのクランプ(63)に貫通形成された軸受け孔であり、上記取付マスト(60)側の軸受け孔(61)と対応合致する。
更に、上記フットレスト(F)の足載せ底面(52)は図14〜17のような下向き突出する格子状のリブ(65)によって補強されており、その底面(52)のフラットな前部には前輪(45)と干渉しない左右一対のキャスター(C)が軸支されている。キャスター(C)は上記前輪(45)よりも小型であるが、その左右一対が前輪(45)とサドル(11)との前後相互間において接地することにより、前輪(45)を図1、3のように地面(G)から一定高さ(h)(例えば約10mm)だけ浮上させ、その浮上した前輪(45)に代る操向自在輪として機能し得るようになっている。
この点、図示の実施形態では使用中に車体フレーム(S)やフットレスト(F)が左右方向へ傾くおそれを防ぎ、一層安定・円滑な旋回(操向)作用を営なませるために、上記キャスター(C)として双輪式の合成樹脂製品を採用しており、そのキャスター本体(66)のスイベル軸(ステム)(67)を金属板製の台座(68)と複数のボルト・ナット(69)によって、上記フットレスト(F)の足載せ底面(52)へ下方から取り付け固定している。
(70)は上記双輪式キャスター(C)における車輪(71)の制動レバーであり、これを図15、16の実線で示す如く押し下げれば、これと連動する爪板(図示省略)が車輪(71)における内歯の凹溝(図示省略)へ係止して、その車輪(71)が制動されることになる一方、上記制動レバー(70)を同図の鎖線で示す如く引き上げれば、その爪板と凹溝との係止が解除されて、車輪(71)が自由に回転するため、このような制動レバー(70)付きのキャスター(C)を採用することにより、特に三輪車を下り坂などの危険な場所で使用する時、そのサドル(11)に座乗した幼児の安全性を確保できる利点がある。
但し、キャスター(C)としてはその並列する左右一対により、前輪(45)を安定な浮上状態に保てる限り、上記双輪式に代るトレッドの広幅な一輪式やその他の市販されている各種型式を採用することができ、その材質も合成樹脂製のみに限らない。
このようなキャスター(C)を付属しているフットレスト(F)は、自力でペダル(46)を踏み廻し駆動できない低年令の幼児を、そのサドル(11)への安全な座乗状態に保つための補助用具であり、これを車体フレーム(S)から吊り下げ使用するに当っては、先ずそのフットレスト(F)の両吊り掛けフック(56)を車体フレーム(S)のリヤーフォーク(12)へ、上方から人為強制的に嵌め込み係止させる。
そして、次に上記クランプ(63)を車体フレーム(S)へ跨がらせ、その下方からフットレスト(F)の取付マスト(60)を嵌め込んで、その取付マスト(60)側の軸受け孔(61)とクランプ(63)側の軸受け孔(64)に亘って、1本の貫通ボルト(72)を差し込み横架させ、その貫通ボルト(72)に袋ナット(73)を締結固定するのである。
そうすれば、図1〜3から明白なように、上記フットレスト(F)がその左右一対の吊り掛けフック(56)と取付マスト(60)との合計3個所において、車体フレーム(S)に安定良く支持され、その足載せ底面(52)のほぼ水平な設置状態として、車体フレーム(S)から吊り下がる結果となる。
しかも、そのフットレスト(F)の足載せ底面(52)に付属している左右一対のキャスター(C)が安定良く接地して、これにより前輪(45)が地面(G)から一定高さ(h)だけ浮上されることになる。その場合、左右一対の後輪(14)も接地しているため、サドル(11)に座乗した幼児はキャスター(C)と後輪(14)との合計4輪によって、左右方向へ傾くおそれなく安定裡に保持されるのである。
そして、自力でペダル(46)を踏み廻し駆動できない低年令の幼児を、このような座乗状態に保った上、前輪(45)に代る左右一対のキャスター(C)を操向自在輪として、その幼児の保護者が車体フレーム(S)の後方から手押しハンドル(H1)により、三輪車の操向を360度の自由自在に行なうことができ、その操向(旋回)角度に制約を受けることがない。
その際、前輪(45)の操向ハンドル(H2)を把持した幼児の意志と、手押しハンドル(H1)を把持した保護者の意志とが、その旋回方向性について一致しなくとも、その前輪(45)は地面(G)からの浮上状態にあるため、その後方からの手押し操向に一切の支障を与えない。又、その際幼児の把持した操向ハンドル(H2)が自由に振れ廻る危険性については、その操向ハンドル(H2)を上記固定ピン(41)によって、自由に振れ廻らない直進状態に固定ロックすれば良い。
やがて、幼児が自力でペダル(46)を踏み廻し駆動できる高年令に達した時には、上記軸受け孔(61)(64)から貫通ボルト(72)を抜き取ることによって、フットレスト(F)の取付マスト(60)をクランプ(63)から取りはずすと共に、その吊り掛けフック(56)を車体フレーム(S)のリヤーフォーク(12)から抜き取れば良く、そうすれば図21のように上記キャスター(C)もフットレスト(F)と一緒に取りはずされることとなり、前輪(45)が接地する結果、サドル(11)に座乗した幼児の自から前輪(45)の操向と、ペダル(46)の踏み廻し駆動とを軽快に行なえる。
その場合、上記操向ハンドル(H2)の固定ピン(41)を図7のように、その保管孔(40)への不使用状態に差し込み保管することは言うまでもない。又、保護者用手押しハンドル(H1)も不要となるため、これを上記貫通ボルト(23)の抜き取りによって、バックレスト(B)の支持脚(17)から取りはずせば良い。
次に、図22、23は本考案の第2実施形態を示しており、これではサドル(11)からバックレスト(B)を連続一体に曲げ起すと共に、そのバックレスト(B)の上端部からアームレスト(A)を平面視のリング形として、前向き一体に張り出すことにより、サドル(11)に座乗した幼児を一層安全に囲んでいる。
又、車体フレーム(S)の後端部とステップ(15)との前後相互間に、金属製の連結プレート(74)を介挿固定して、その連結プレート(74)から保護者用手押しハンドル(H1)の受け入れ保持筒(75)を一体的に立設している。
そして、その手押しハンドル(H1)を合成樹脂製のグリップ(22)が被着一体化された1本の取付け脚(21)と、これを伸縮(昇降)自在に受け入れる金属材の鞘管(76)とから成るテレスコピック式として、その鞘管(76)を上記連結プレート(74)側の受け入れ保持筒(75)へ抜き差し自在に差し込み固定している。
更に、前輪(45)の操向ハンドル(H2)を形作る両ハンドルステム(31)の左右相互間にも、上記第1実施形態の化粧カバー(37)に代る合成樹脂製の別個な小物類収納ボックス(77)を介挿設置している。尚、第2実施形態におけるその他の構成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図22、23に図1〜8との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
上記第1、2実施形態では前輪(45)に代る操向自在輪としてのキャスター(C)を、フットレスト(F)の足載せ底面(52)に軸支しているが、図24、25の第3実施形態に示す如く、前輪(45)とサドル(11)との前後相互間を占める車体フレーム(S)の中途部から、上記クランプ(63)やその他の着脱可能な取付用具を介して、キャスター用ハンガーステー(78)を吊り下げると共に、そのハンガーステー(78)の下端部へ左右一対のキャスター(C)を軸支することにより、前輪(45)を地面(G)から一定高さ(h)だけ浮上する状態に保っても良い。
その場合、ハンガーステー(78)の形態は図示のような正面視の倒立T字形に限らず、倒立U字形やその他の形態であっても良く、又そのハンガーステー(78)を貫通ボルト(72)の水平軸線廻りに起し上げて、上記キャスター(C)を不使用状態に折りたたむことも考えられる。
更に、上記第1、2実施形態ではフットレスト(F)を全体的な1個の受皿形として、幼児の両足を載せ得る大きさに造形すると共に、これを車体フレーム(S)から言わば直かに吊り下げているが、図26の第4実施形態に示す如く、前輪(45)とサドル(11)との前後相互間を占める車体フレーム(S)の中途部から、やはり上記クランプ(63)やその他の着脱可能な取付用具を介して、正面視の倒立ハット形やその他の適当な形態のフットレスト用ハンガーステー(79)を吊り下げると共に、そのハンガーステー(79)の下端部へ言わば間接的に幼児の片足づつを載せ得る小さな左右一対のフットレスト(F)と、左右一対のキャスター(C)とを各々取り付けても良い。
図示の場合、そのフットレスト(F)とキャスター(C)とを共通のボルト・ナット(69)によって、上記ハンガーステー(79)の下端部へ一挙同時に取り付けているが、上記第1、2実施形態に準じて、その小さなフットレスト(F)の底面へキャスター(C)を各々軸支してもさしつかえない。そして、このようなフットレスト用ハンガーステー(79)も上記第3実施形態のキャスター用ハンガーステー(78)と同様に、車体フレーム(S)から取りはずすことができる。
尚、第3、4実施形態におけるその他の構成も上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図24〜26に図1〜8との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
本考案に係る幼児用三輪車の第1実施形態を示す全体側面図である。 図1の平面図である。 図1の3−3線に沿う拡大断面図である。 図1の4−4線に沿う拡大断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5に対応する自由な操向状態の側断面図である。 図7の8−8線断面図である。 幼児のアームレストを抽出して示す斜面図である。 図9の拡大平面図である。 図10の11−11線に沿う拡大断面図である。 図10の12−12線に沿う拡大断面図である。 幼児のフットレストを抽出して示す平面図である。 図13の底面図である。 図13の側面図である。 図13の16−16線断面図である。 図13の17−17線断面図である。 フットレストのクランプを抽出して示す平面図である。 図18の19−19線断面図である。 図18の20−20線断面図である。 手押しハンドルとフットレストが取りはずされた状態の三輪車を示す図1に対応する全体側面図である。 本考案に係る幼児用三輪車の第2実施形態を示す全体側面図である。 図22の平面図である。 本考案に係る幼児用三輪車の第3実施形態を示す全体側面図である。 図24の25−25線に沿う拡大断面図である。 本考案に係る幼児用三輪車の第4実施形態を示す図25に対応する断面図である。
符号の説明
(11)・サドル
(12)・リヤーフォーク
(13)・後車軸
(14)・後輪
(15)・ステップ
(16)・小物類収納ボックス
(17)・支持脚
(18)・背板
(19)・貫通ボルト
(20)・袋ナット
(21)・取付け脚
(22)・グリップ
(23)・貫通ボルト
(24)・袋ナット
(25)・コ字形ヒッチ
(26)・枢支ピン受け入れ孔
(27)・固定ピン受け入れ切欠
(28)・キャップ筒
(29)・枢支ピン受け入れ孔
(30)・固定ピン受け入れ孔
(31)・ハンドルステム
(32)・ハンドルバー
(33)・連結スペーサー
(34)・コ字形ヒッチ
(35)・枢支ピン受け入れ孔
(36)・固定ピン受け入れ孔
(37)・化粧カバー
(38)・枢支ピン受け入れ孔
(39)・固定ピン受け入れ孔
(40)・固定ピン保管孔
(41)・固定ピン
(42)・索条
(43)・枢支ピン
(44)・前車軸
(45)・前輪
(46)・ペダル
(47)・泥除けカバー
(52)・足載せ底面
(53)・前面
(54)・後面
(55)・サイド面
(56)・吊り掛けフック
(57)・切欠
(58)・楔爪
(59)・センターカバー
(60)・取付マスト
(61)・軸受け孔
(62)・凹所
(63)・クランプ
(64)・軸受け孔
(65)・リブ
(66)・キャスター本体
(67)・スイベル軸(ステム)
(68)・台座
(69)・ボルト・ナット
(70)・制動レバー
(71)・キャスター車輪
(72)・貫通ボルト
(73)・袋ナット
(74)・連結プレート
(75)・受け入れ保持筒
(76)・鞘管
(77)・小物類収納ボックス
(78)・キャスター用ハンガーステー
(70)・フットレスト用ハンガーステー
(A)・アームレスト
(B)・バックレスト
(C)・キャスター
(F)・フットレスト
(H1)・手押しハンドル
(H2)・操向ハンドル
(G)・地面
(S)・車体フレーム
(h)・浮上高さ

Claims (5)

  1. 前輪(45)とサドル(11)との前後相互間を占める車体フレーム(S)の中途部から、幼児のフットレスト(F)を直かに又はフットレスト用ハンガーステー(79)を介して間接的に吊り下げると共に、
    そのフットレスト(F)の底面へ左右一対のキャスター(C)を軸支して、上記前輪(45)を地面(G)から一定高さ(h)だけ浮上する状態に保つことにより、そのキャスター(C)を前輪(45)に代る操向自在輪として、幼児の保護者が後方から手押し操向できるように定めたことを特徴とする幼児用三輪車の操向装置。
  2. 前輪(45)とサドル(11)との前後相互間を占める車体フレーム(S)の中途部から、キャスター用ハンガーステー(78)を吊り下げると共に、
    そのハンガーステー(78)の下端部へ左右一対のキャスター(C)を軸支して、上記前輪(45)を地面(G)から一定高さ(h)だけ浮上する状態に保つことにより、そのキャスター(C)を前輪(45)に代る操向自在輪として、幼児の保護者が後方から手押し操向できるように定めたことを特徴とする幼児用三輪車の操向装置。
  3. 前輪(45)に代る操向自在輪として、双輪式の合成樹脂製キャスター(C)を採用したことを特徴とする請求項1又は2記載の幼児用三輪車の操向装置。
  4. 前輪(45)に代る操向自在輪として、車輪(71)の制動レバー(70)付きキャスター(C)を採用したことを特徴とする請求項1又は2記載の幼児用三輪車の操向装置。
  5. 幼児のフットレスト(F)若しくはそのフットレスト用ハンガーステー(79)又はキャスター用ハンガーステー(78)を、車体フレーム(S)から着脱自在に吊り下げたことを特徴とする請求項1又は2記載の幼児用三輪車の操向装置。
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