JP3138670B2 - 同期信号調整機能付き映像記憶再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、微調整された水平
同期信号を用いて、動画／静止画を表示する同期信号調
整機能付き映像記憶再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、静止画を得るには、コンポジット
・ビデオ信号（複合映像信号）、またはコンポーネント
・ビデオ信号を複数のフィールドメモリやフレームメモ
リなどの記憶装置に格納し、静止画として表示したいカ
ラー映像を記憶装置より読み出し、同じカラー映像を続
けて表示することによって実現していた。

【０００３】カラー映像を表示するために使用する同期
信号は、一般的に、コンポジット・ビデオ信号を用いる
場合には、記憶装置に格納されたコンポジット・ビデオ
信号から同期信号を分離していた。テレビ電波の受信状
態が悪いときのコンポジット・ビデオ信号を取り扱う場
合には、記憶装置に格納されたコンポジット・ビデオ信
号より同期信号を分離するので、再生表示される映像
は、同期パルスに時間的な揺らぎ（ジッタ）を含むた
め、同期の乱れたものとなる。この際、同期信号を位相
調整するにも、カラー・サブキャリア（色副搬送波）の
連続性を保ちつつ、同期信号を調整する必要があり、制
御が煩雑になる。このため、受信状態の悪いカラー映像
信号の場合、制御の簡単なコンポーネント・ビデオ信号
を用いて新たに同期信号を生成していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同期信号調整機能付き映像記憶再生装置において
は、入力カラー映像がコンポーネント・ビデオ信号の場
合には、コンポジット・ビデオ信号を使用する場合と比
較して、同期信号の制御は簡単であるが、カラー静止画
を得るために多くのアナログディジタルコンバータ（Ａ
Ｄ変換器）、ディジタルアナログコンバータ（ＤＡ変換
器）とメモリ容量が必要となるため、高価な映像記憶再
生装置となる。一方、入力カラー映像がコンポジット・
ビデオ信号の場合には、カラー静止画のための記憶装置
は少なくて良いが、同期分離信号の乱れを吸収するため
の位相調整時に、カラー・サブキャリアの連続性を保つ
制御が必要なため、処理が煩雑になったり、カラー・サ
ブキャリアの連続性を保つ制御が不十分な場合には色ず
れが発生したり、カラー映像が揺れてしまったりする問
題を有していた。

【０００５】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、微調整された水平同期信号と静止画を用いて、安価
で良好なカラー映像を表示できる優れた同期信号調整機
能付き映像記憶再生装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、入力映像としてコンポジット・ビデオ信号
を使用し、位相の乱れを調整したまたはしない垂直同期
信号、位相の乱れを調整し、かつ微調整された水平同期
信号と静止画を用いることにより、同期分離信号の乱れ
を吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連続性を保
ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさないカラ
ー映像を表示することができ、また、垂直同期信号を位
相の乱れの調整に加えて映像データを表示するための位
置の調整を行うことにより、微妙な縦揺れを防止するこ
とができ、さらに、プログラム変更により、位相調整水
平同期信号を映像表示用に微調整する処理手順の変更を
容易にできる。以上により、安価で良好な映像を表示で
きる優れた同期信号調整機能付き映像記憶再生装置が得
られる。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、映像データを動画ないしは静止画で格納する映像記
憶部と、前記映像データから水平同期信号および垂直同
期信号を分離する同期分離部と、前記各同期信号の位相
を調整する位相制御部と、前記調整された各同期信号か
ら前記映像データの状態を判断して動画ないし静止画の
いずれで前記映像データを表示するかを決定し前記映像
記憶部を制御する記憶制御部と、前記決定に応じて前記
映像記憶部に格納された映像データとの位相同期が取れ
るように前記調整された水平同期信号をさらに調整し表
示用の水平同期信号とする表示用水平同期制御部と、前
記表示用の水平同期信号および前記調整された垂直同期
信号に基づいて前記映像記憶部に格納された映像データ
を表示する映像表示部とを有する同期信号調整機能付き
映像記憶再生装置であり、受信した映像データを複数個
の映像記憶部に格納し、同期分離部で映像データから垂
直同期信号と水平同期信号を分離した後に位相制御部で
位相の乱れを調整した位相調整水平同期信号と位相調整
垂直同期信号を生成し、記憶制御部では、映像記憶部の
動画あるいは静止画にする制御を、動画／静止画切換判
定と位相制御部の出力に基づき行う。表示用水平同期制
御部では、位相制御部の出力と記憶制御部からの動画／
静止画切換制御信号および映像記憶部と位相同期をとる
位相基準信号に基づき位相調整水平同期信号を映像表示
用に微調整する。これにより、映像表示部に表示用水平
同期制御部の出力と位相調整垂直同期信号を用いて、映
像記憶部の出力を表示するという作用を有する。

【０００８】本発明の請求項２に記載の発明は、映像デ
ータを動画ないしは静止画で格納する映像記憶部と、前
記映像データから水平同期信号および垂直同期信号を分
離する同期分離部と、前記各同期信号の位相を調整する
位相制御部と、前記調整された各同期信号から前記映像
データの状態を判断して動画ないし静止画のいずれで前
記映像データを表示するかを決定し、さらに前記位相調
整水平同期信号を映像表示用に微調整する記憶／表示用
水平同期制御部と、前記記憶／表示用水平同期制御部の
処理手順を格納したプログラム記憶部と、前記記憶／表
示用水平同期制御部の出力と前記位相調整垂直同期信号
に基づき前記映像記憶部の出力を映像表示する映像表示
部とを有する同期信号調整機能付き映像記憶再生装置で
あり、受信した映像データを複数個の映像記憶部に格納
し、同期分離部で映像データから垂直同期信号と水平同
期信号を分離した後に位相制御部で位相の乱れを調整し
た位相調整水平同期信号と位相調整垂直同期信号を生成
し、記憶／表示用水平同期制御部では、動画／静止画切
換判定および位相制御部の出力とプログラム記憶部の手
順に従って、映像記憶部の動画あるいは静止画にする制
御を行い、位相調整水平同期信号を映像表示用に微調整
する。これにより、映像表示部に表示用水平同期制御部
の出力と位相調整垂直同期信号を用いて、映像記憶部の
出力を表示するという作用を有する。

【０００９】本発明の請求項３に記載の発明は、映像デ
ータを動画ないしは静止画で格納する映像記憶部と、前
記映像データから水平同期信号および垂直同期信号を分
離する同期分離部と、前記水平同期信号の位相を調整す
る水平同期位相制御部と、前記調整された水平同期信号
から前記映像データの状態を判断して動画ないし静止画
のいずれで前記映像データを表示するかを決定し前記映
像記憶部を制御する記憶制御部と、前記決定に応じて前
記映像記憶部に格納された映像データとの位相同期が取
れるように前記調整された水平同期信号をさらに調整し
表示用の水平同期信号とする表示用水平同期制御部と、
前記表示用の水平同期信号に基づいて前記映像記憶部に
格納された映像データを表示する映像表示部とを有する
同期信号調整機能付き映像記憶再生装置であり、受信し
た映像データを複数個の映像記憶部に格納し、同期分離
部で映像データから垂直同期信号と水平同期信号を分離
した後に位相制御部で位相の乱れを調整した位相調整水
平同期信号を生成し、記憶制御部では、映像記憶部の動
画あるいは静止画にする制御を動画／静止画切換判定と
位相制御部の出力に基づき行う。表示用水平同期制御部
では、垂直同期信号と位相調整水平同期信号と記憶制御
部からの動画／静止画切換制御信号および映像記憶部と
位相同期をとる位相基準信号に基づき位相調整水平同期
信号を映像表示用に微調整する。これにより、映像表示
部に表示用水平同期制御部の出力と垂直同期信号を用い
て、映像記憶部の出力を表示するという作用を有する。

【００１０】本発明の請求項４に記載の発明は、映像デ
ータを動画ないしは静止画で格納する映像記憶部と、前
記映像データから水平同期信号および垂直同期信号を分
離する同期分離部と、前記水平同期信号の位相を調整す
る水平同期位相制御部と、前記調整された水平同期信号
から前記映像データの状態を判断して動画ないし静止画
のいずれで前記映像データを表示するかを決定し、さら
に前記位相調整水平同期信号を映像表示用に微調整する
記憶／表示用水平同期制御部と、前記記憶／表示用水平
同期制御部の処理手順を格納したプログラム記憶部と、
前記記憶／表示用水平同期制御部の出力と前記垂直同期
信号に基づき前記映像記憶部の出力を映像表示する映像
表示部とを有する同期信号調整機能付き映像記憶再生装
置であり、受信した映像データを複数個の映像記憶部に
格納し、同期分離部で映像データから垂直同期信号と水
平同期信号を分離した後に水平同期位相制御部で位相の
乱れを調整した位相調整水平同期信号を生成し、記憶／
表示用水平同期制御部では、動画／静止画切換判定およ
び垂直同期信号および位相調整水平同期信号とプログラ
ム記憶部の手順に従って、映像記憶部の動画あるいは静
止画にする制御を行い、位相調整水平同期信号を映像表
示用に微調整する。これにより、映像表示部に表示用水
平同期制御部の出力と垂直同期信号を用いて、映像記憶
部の出力を表示するという作用を有する。

【００１１】本発明の請求項５に記載の発明は、映像デ
ータを動画ないしは静止画で格納する映像記憶部と、前
記映像データから水平同期信号および垂直同期信号を分
離する同期分離部と、前記各同期信号の位相を調整する
位相制御部と、前記調整された各同期信号から前記映像
データの状態を判断して動画ないし静止画のいずれで前
記映像データを表示するかを決定し前記映像記憶部を制
御する記憶制御部と、前記決定に応じて前記映像記憶部
に格納された映像データとの位相同期が取れるように前
記調整された水平同期信号をさらに調整し表示用の水平
同期信号とする表示用水平同期制御部と、前記位相制御
部の出力より前記位相調整垂直同期信号を映像表示用に
表示位置を調整する表示用垂直同期制御部と、前記表示
用の水平同期信号および前記表示用垂直同期制御部の出
力信号に基づいて前記映像記憶部に格納された映像デー
タを表示する映像表示部とを有する同期信号調整機能付
き映像記憶再生装置であり、受信した映像データを複数
個の映像記憶部に格納し、同期分離部で映像データから
垂直同期信号と水平同期信号を分離した後に位相制御部
で位相の乱れを調整した位相調整水平同期信号と位相調
整垂直同期信号を生成し、記憶制御部では、映像記憶部
の動画あるいは静止画にする制御を、動画／静止画切換
判定と位相制御部の出力に基づき行う。表示用水平同期
制御部では、位相制御部の出力と記憶制御部からの動画
／静止画切換制御信号および映像記憶部と位相同期をと
る位相基準信号に基づき位相調整水平同期信号を映像表
示用に微調整し、表示用垂直同期制御部では、位相制御
部の出力に基づき位相調整垂直同期信号を映像表示用に
表示位置を調整する。これにより、映像表示部に表示用
水平同期制御部の出力と表示用垂直同期制御部の出力を
用いて、映像記憶部の出力を表示するという作用を有す
る。

【００１２】本発明の請求項６に記載の発明は、映像デ
ータを動画ないしは静止画で格納する映像記憶部と、前
記映像データから水平同期信号および垂直同期信号を分
離する同期分離部と、前記各同期信号の位相を調整する
位相制御部と、前記調整された各同期信号から前記映像
データの状態を判断して動画ないし静止画のいずれで前
記映像データを表示するかを決定し、さらに前記位相調
整水平同期信号を映像表示用に微調整する記憶／表示用
水平同期制御部と、前記記憶／表示用水平同期制御部の
処理手順を格納したプログラム記憶部と、前記位相制御
部の出力より前記位相調整垂直同期信号を映像表示用に
表示位置を調整する表示用垂直同期制御部と、前記記憶
／表示用水平同期制御部の出力と前記表示用垂直同期制
御部の出力に基づき前記映像記憶部の出力を映像表示す
る映像表示部とを有する同期信号調整機能付き映像記憶
再生装置であり、受信した映像データを複数個の映像記
憶部に格納し、同期分離部で映像データから垂直同期信
号と水平同期信号を分離した後に位相制御部で位相の乱
れを調整した位相調整水平同期信号と位相調整垂直同期
信号を生成し、記憶／表示用水平同期制御部では、動画
／静止画切換判定および位相制御部の出力とプログラム
記憶部の手順に従って、映像記憶部の動画あるいは静止
画にする制御を行い、位相調整水平同期信号を映像表示
用に微調整し、表示用垂直同期制御部では、位相制御部
の出力に基づき位相調整垂直同期信号を映像表示用に表
示位置を調整する。これにより、映像表示部に表示用水
平同期制御部の出力と表示用垂直同期制御部の出力を用
いて、映像記憶部の出力を表示するという作用を有す
る。

【００１３】本発明の請求項７に記載の発明は、インタ
ーレス方式の映像データを動画ないしは静止画で格納す
る映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号およ
び垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期信
号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各同
期信号から前記映像データの状態を判断して動画ないし
静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
し、動画の場合は前記映像記憶部から当該映像データの
第２フィールドを第１フィールドより１水平走査期間遅
らせて読み出す記憶制御部と、前記決定に応じて前記映
像記憶部に格納された映像データとの位相同期が取れる
ように前記調整された水平同期信号をさらに調整し表示
用の水平同期信号とする水平同期制御部と、前記表示用
の水平同期信号および前記調整された垂直同期信号に基
づいて前記映像記憶部に格納された映像データを表示す
る映像表示部とを有する同期信号調整機能付き映像記憶
再生装置であり、受信した映像データを複数個の映像記
憶部に格納し、同期分離部で映像データから垂直同期信
号と水平同期信号を分離した後に位相制御部で位相の乱
れを調整した位相調整水平同期信号と位相調整垂直同期
信号を生成し、データ呼出位置調整付き記憶制御部で
は、映像記憶部の動画あるいは静止画にする制御および
表示用映像データの呼出位置の調整を、動画／静止画切
換判定と位相制御部の出力に基づき行う。表示用水平同
期制御部では、位相制御部の出力と記憶制御部からの動
画／静止画切換制御信号および映像記憶部と位相同期を
とる位相基準信号に基づき位相調整水平同期信号を映像
表示用に微調整する。これにより、映像表示部に表示用
水平同期制御部の出力と位相調整垂直同期信号を用い
て、映像記憶部の出力を表示するという作用を有する。

【００１４】本発明の請求項８に記載の発明は、インタ
ーレス方式の映像データを動画ないしは静止画で格納す
る映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号およ
び垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期信
号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各同
期信号から前記映像データの状態を判断して動画ないし
静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
し、動画の場合は前記映像記憶部から当該映像データの
第２フィールドを第１フィールドより１水平走査期間遅
らせて読み出し、さらに前記位相調整水平同期信号を映
像表示用に微調整する記憶／表示用水平同期制御部と、
前記記憶／表示用水平同期制御部の処理手順を格納した
プログラム記憶部と、前記記憶／表示用水平同期制御部
の出力と前記位相調整垂直同期信号に基づき前記映像記
憶部の出力を映像表示する映像表示部とを有する同期信
号調整機能付き映像記憶再生装置であり、受信した映像
データを複数個の映像記憶部に格納し、同期分離部で映
像データから垂直同期信号と水平同期信号を分離した後
に位相制御部で位相の乱れを調整した位相調整水平同期
信号と位相調整垂直同期信号を生成し、データ呼出位置
調整付き記憶／表示用水平同期制御部では、動画／静止
画切換判定および位相制御部の出力とプログラム記憶部
の手順に従って、映像記憶部の動画あるいは静止画にす
る制御および表示用映像データの呼出位置の調整を行
い、位相調整水平同期信号を映像表示用に微調整する。
これにより、映像表示部にデータ呼出位置調整付き記憶
／表示用水平同期制御部の出力と位相調整垂直同期信号
を用いて、映像記憶部の出力を表示するという作用を有
する。本発明の請求項９に記載の発明は、同期信号の調
整方法として、映像データの同期信号の位相を調整し、
位相調整した同期信号から前記映像データを動画ないし
静止画のいずれで表示するかを決定し、その決定に応じ
て位相調整した同期信号をさらに位相調整して当該映像
データを表示する際の最終的な同期信号とするようにし
たものである。本発明の請求項１０に記載の発明は、映
像表示方法として、インターレス方式の映像信号のカラ
ーサブキャリアにおける任意の位相を基準点とし、この
基準点に同期して当該映像データをフィールド単位で記
憶し、記憶した映像データを請 求項９記載の映像データ
の同期信号調整方法で位相調整した同期信号に基づいて
表示するようにしたものである。

【００１５】以下、本発明の実施の形態について、図１
から図１８を用いて説明する。 （実施の形態１）図１は本発明の実施の形態１における
同期信号調整機能付き映像記憶再生装置の全体の構成を
示す。図１において、１は映像記憶部であり、外部から
入力されるカラー映像データを格納するものであり、フ
ィールドメモリやＤＲＡＭなどに代表される記憶媒体複
数個で構成されている。ここで、説明のために記憶媒体
を２個使用することとし、それぞれ記憶媒体Ａ、記憶媒
体Ｂとする。２は映像表示部であり、テレビに代表され
る映像表示機能を有し、映像記憶部１に格納されたカラ
ー映像データを表示するものである。３は同期分離部で
あり、カラー映像データより垂直同期信号と水平同期信
号とを分離、生成するものである。４は位相制御部であ
り、同期分離部３で分離生成された垂直同期信号および
水平同期信号の位相の乱れを調整した位相調整垂直同期
信号および位相調整水平同期信号を生成するものであ
る。５は記憶制御部であり、動画／静止画切換判定と位
相制御部４で位相の乱れを調整した位相調整垂直同期信
号および位相調整水平同期信号を基に、カラー映像の善
し悪しを判断し、動画／静止画の切換を決定し、動画／
静止画切換制御信号を生成する。また、動画／静止画の
切換に同期して記憶部制御信号を生成し、映像記憶部１
のリード／ライト処理を制御する。さらに、映像記憶部
１のリード／ライト処理の開始基準である位相基準信号
を生成するものである。６は表示用水平同期制御部であ
り、位相制御部４の出力と動画／静止画切換制御信号お
よび映像記憶部１と位相同期をとる位相基準信号を基
に、映像表示用の表示用水平同期信号を生成するもので
ある。

【００１６】以上のように構成された同期信号調整機能
付き映像記憶再生装置について、その動作を説明する。
まず、同期分離部３にて入力されたＮＴＳＣ方式のカラ
ー映像データから垂直同期信号および水平同期信号を分
離して生成する。ここで、説明のためカラー映像データ
はインターレスとする。位相制御部４の内部で標準の周
期を持つ内部垂直同期信号および内部水平同期信号を生
成し、これらの内部垂直同期信号および内部水平同期信
号と同期分離部３で分離生成された垂直同期信号および
水平同期信号とを比較し、映像の乱れを吸収する調整を
行い、位相調整垂直同期信号および位相調整水平同期信
号を生成する。この調整は、まず、水平同期信号に対し
てカラー・サブキャリアの周波数の整数倍のサンプリン
グ周波数単位で位相調整を行って位相調整水平同期信号
を生成し、この位相調整水平同期信号を基に位相調整垂
直同期信号を生成する。

【００１７】次の記憶制御部５にて、動画／静止画切換
判定と位相制御部４で生成された位相調整垂直同期信号
および位相調整水平同期信号を用いて、表示するカラー
映像を動画にするか静止画にするかの切換判断を行い、
この結果を基に映像記憶部１を制御するための記憶部制
御信号と表示用水平同期制御部６で使用する動画／静止
画切換制御信号の生成を行う。ここで、カラー・サブキ
ャリアの連続性を保つために、カラー・サブキャリアの
任意の位相を基準点として定め、これをカラー・サブキ
ャリアの位相基準点と呼ぶこととする。表示用水平同期
制御部６で使用する位相基準信号は、このカラー・サブ
キャリアの位相基準点のことである。映像記憶部１を制
御するための記憶部制御信号は、このカラー・サブキャ
リアの位相基準点に同期して、映像記憶部１へのカラー
映像データのリード／ライトを１フィールド単位で行
う。

【００１８】次に、表示用水平同期制御部６では、位相
制御部４の出力と記憶制御部５で生成された動画／静止
画切換制御信号および位相基準信号を基に、位相調整水
平同期信号に対して、カラー映像データのカラー・サブ
キャリアの連続性を保ち、かつ、動画時のカラー映像の
揺れをなくす制御を行い、表示用水平同期信号を生成す
る。表示用水平同期制御部６の詳しい動作については後
述する。

【００１９】記憶制御部５で生成された記憶部制御信号
に従い、映像記憶部１は、カラー映像データを映像記憶
部１の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格納する。同時に、映
像記憶部１の他の一つ（例：記憶媒体Ｂ）に格納された
カラー映像データ（表示用カラー映像データ）を読み出
す。映像表示部２では、表示用カラー映像データを、位
相制御部４で生成された位相調整垂直同期信号と表示用
水平同期制御部６で生成された表示用水平同期信号を用
いて表示する。

【００２０】次に、表示用水平同期制御部６の動作フロ
ーを図２に示す。以下、このフローに従って表示用水平
同期制御部６の動作を説明する。まず、位相調整垂直同
期信号直後の位相調整水平同期信号を検出するまで待機
する（ステップ２１）。

【００２１】次に、記憶制御部５で生成された動画／静
止画切換制御信号より、動画あるいは静止画にするかの
判断を行い、動画の場合には、カラー映像データの映像
記憶部１（例：記憶媒体Ａ）への書き込み時の位相調整
水平同期信号とサブキャリアの位相基準点（＝位相基準
信号）との差Ｎｗを更新する（ステップ２２、２３）。
ここで、書き込み時の位相調整水平同期信号とサブキャ
リアの位相基準点との差をＮｗ、読み出し時の位相調整
水平同期信号とサブキャリアの位相基準点との差をＮｒ
とすると、Ｎｗは１フィールド前の位相調整水平同期信
号とサブキャリアの位相基準点との差であり、Ｎｒは、
現在の位相調整水平同期信号とサブキャリアの位相基準
点との差であるため、次の関係が成り立つ。 Ｎｗ（ｎ）＝Ｎｒ（ｎー１） （ｎは時間関係を表す） ただし、初期値はＮｗ＝Ｎｒ＝０

【００２２】次に、カラー映像データの映像記憶部１
（例：記憶媒体Ｂ）からのリード時の位相調整水平同期
信号とサブキャリアの位相基準点との差Ｎｒを求め、Ｎ
ｗ（＝１フィールド前のＮｒ）とＮｒの差より位相調整
水平同期信号を微調整した表示用水平同期信号を生成
し、次の位相調整垂直同期信号が来るまで、標準周期の
表示用水平同期信号を生成する（ステップ２４、２５、
２６）。

【００２３】これは、位相調整垂直同期信号直後の表示
用水平同期信号は標準周期を持たず、２ライン目からは
標準周期を持つことを意味する。（標準周期とは、ＮＴ
ＳＣ方式のインターレスで基準クロックがカラー・サブ
キャリアの周期の４倍である時には、455/2 ×４＝910
クロックとなる。）

【００２４】ここで、図３〜図８を用いて上記の動作を
さらに詳しく説明する。図３はカラー映像データの例で
ある。ここでは、各ラインの先頭データをＡ１〜Ａｎと
する。また、Ｎｒ、Ｎｗの初期値は０である。まず、Ｎ
ｒ＝２（１） の時、図２のステップ２１〜２６まで１
回実行した映像記憶部１の状態を図４に示し、次に、Ｎ
ｒ（２）＝４の時、図２のステップ２１〜２６まで１回
実行した映像記憶部１の状態を図５に示し、映像表示部
２の状態を図６に示す。ここで、Ｎｗ（２）＝２となり
位相調整水平同期信号の微調整の値は、 新水平同期信号周期＝標準の水平同期信号周期−（Ｎｗ（２）−Ｎｒ（２）） ＝標準の水平同期信号周期−（２−４） ＝標準の水平同期信号周期＋２ となる。

【００２５】次にＮｒ（３）＝１の時、図２のフローを
２１〜２６まで１回実行した映像記憶部１の状態を図７
に、映像表示部２の状態を図８に示す。ここで、Ｎｗ
（３）＝４となり位相調整水平同期信号の微調整の値
は、 新水平同期信号周期＝標準の水平同期信号周期−（Ｎｗ（３）−Ｎｒ（３）） ＝標準の水平同期信号周期−（４−１） ＝標準の水平同期信号周期−３ となる。

【００２６】以上のように、本発明の実施の形態１によ
れば、記憶制御部５で生成された表示用カラー映像デー
タを読み出す記憶部制御信号の開始位置と表示用水平同
期制御部６で生成された表示用水平同期信号の１ライン
目の処理終了位置を変動させることにより、揺れのない
映像を表示できる同期信号調整機能付き映像記憶再生装
置の提供が可能となる。

【００２７】なお、上記実施の形態１では、２個の記憶
媒体を持つ映像記憶部１を用いたが、本発明はこれに限
定されず、記憶媒体がいくつであっても、カラー映像デ
ータライト時の水平同期信号とサブキャリアの位相基準
点との差Ｎｗの格納場所を設けることにより実現可能で
あり、汎用性が保証される。

【００２８】（実施の形態２）次に、本発明の実施の形
態２について説明する。本実施の形態２は、上記実施の
形態１に対し、記憶制御部５と表示用水平同期制御部６
を１つにまとめて記憶／表示用水平同期制御部１０と
し、プログラム記憶部１１を追加することにより、同一
機能を有するように構成したものである。図９において
図１と同一符号を付けたものは同一名称、同一機能を有
するため説明を省略する。図９において、記憶／表示用
水平同期制御部１０はＣＰＵなどで代表され、位相制御
部４の出力とプログラム記憶部１１のプログラムでコン
トロールされるものである。

【００２９】次に動作について説明する。ここで、図９
の記憶／表示用水平同期制御部１０とプログラム記憶部
１１以外の部分の動作については実施の形態１と同一で
あるため一部説明を省略する。まず、同期分離部３にて
入力されたＮＴＳＣ方式のカラー映像データから垂直同
期信号および水平同期信号を分離して生成する。ここ
で、説明のためカラー映像データはインターレスとす
る。位相制御部４の内部で標準の周期を持つ内部垂直同
期信号および内部水平同期信号を生成し、これらの内部
垂直同期信号および内部水平同期信号と同期分離部３で
分離生成された垂直同期信号および水平同期信号とを比
較し、映像の乱れを吸収する調整を行い、位相調整垂直
同期信号および位相調整水平同期信号を生成する。この
調整は、まず、水平同期信号に対してカラー・サブキャ
リアの周波数の整数倍のサンプリング周波数単位で位相
調整を行って位相調整水平同期信号を生成し、この位相
調整水平同期信号を基に位相調整垂直同期信号を生成す
る。

【００３０】次に、プログラム記憶部１１に格納された
処理フローに従って、記憶／表示用水平同期制御部１０
にて動画／静止画切換判定と位相制御部４で生成された
位相調整垂直同期信号および位相調整水平同期信号を用
いて、表示するカラー映像を動画にするか静止画にする
かの切換判断を行い、この結果を基に映像記憶部１を制
御するための記憶部制御信号を生成する。さらに、位相
調整水平同期信号に対して、カラー映像データのカラー
・サブキャリアの連続性を保ち、かつ、動画時のカラー
映像の揺れをなくす制御を行い、表示用水平同期信号を
生成する。ここで、映像記憶部１を制御するための記憶
部制御信号は、カラー・サブキャリアの連続性を保つた
めに、カラー・サブキャリアの位相基準点に同期して、
映像記憶部１へのカラー映像データのリード／ライトを
１フィールド行う。

【００３１】記憶／表示用水平同期制御部１０で生成さ
れた記憶部制御信号に従い、映像記憶部１は、カラー映
像データを映像記憶部１の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格
納する。同時に、映像記憶部１の他の一つ（例：記憶媒
体Ｂ）に格納されたカラー映像データ（表示用カラー映
像データ）を読み出す。映像表示部２では、表示用カラ
ー映像データを、位相制御部４で生成された位相調整垂
直同期信号と記憶／表示用水平同期制御部１０で生成さ
れた表示用水平同期信号を用いて表示する。

【００３２】次に、記憶／表示用水平同期制御部１０の
動作フローを図１０に示す。図１０において図２と同一
符号を付けたものは同一機能を有するため一部説明を省
略する。以下、このフローに従って記憶／表示用水平同
期制御部１０の動作を説明する。まず、位相調整垂直同
期信号の直後に前カラー映像の受信状態の善し悪しなど
を判断し、映像表示部２に表示するカラー映像（動画／
静止画）を決定する（ステップ１０１）。

【００３３】次に、位相調整水平同期信号を検出後に、
動画の場合には、映像表示部２に動画を表示するための
映像記憶部１への記憶部制御信号を生成し、カラー映像
データの映像記憶部１へのライト時の位相調整水平同期
信号とサブキャリアの位相基準点との差Ｎｗを更新す
る。静止画の場合には、映像表示部２に静止画を表示す
るための映像記憶部１への記憶部制御信号を生成する
（ステップ２２、１０２、１０３、２３）。

【００３４】次に、カラー映像データの映像記憶部１か
らのリード時の位相調整水平同期信号とサブキャリアの
位相基準点との差Ｎｒを求め、ＮｗとＮｒの差より位相
調整水平同期信号を微調整した表示用水平同期信号を生
成し、次の位相調整垂直同期信号が来るまで、標準周期
の表示用水平同期信号と映像記憶部１への記憶部制御信
号を生成する（ステップ２４、２５、１０４）。ステッ
プ２４、２５の詳細な動作は前述したので、説明は省略
する。

【００３５】以上のように、本発明の実施の形態２によ
れば、制御部１０をソフトウェア化しても、実施の形態
１と同様に、揺れのないカラー映像を表示できる同期信
号調整機能付き映像記憶再生装置の提供が可能となる。

【００３６】なお、上記実施の形態２では、２個の記憶
媒体を持つ映像記憶部１を用いたが、本発明はこれに限
定されず、記憶媒体がいくつであっても、カラー映像デ
ータライト時の水平同期信号とサブキャリアの位相基準
点との差Ｎｗの格納場所を設けることにより、実現可能
であり、汎用性が保証される。

【００３７】（実施の形態３）次に、本発明の実施の形
態３について説明する。本実施の形態３は、上記実施の
形態１の構成に対し、水平同期位相制御部１２で位相調
整しない垂直同期信号を用いて、記憶制御部１３と表示
用水平同期制御部１４を動作させることにより、同一機
能を有するように構成したものである。図１１において
図１と同一符号を付けたものは同一名称、同一機能を有
するため説明を省略する。

【００３８】図１１において、１２は水平同期位相制御
部であり、同期分離部３で分離生成された水平同期信号
の位相の乱れを調整した位相調整水平同期信号を生成す
るものである。１３は記憶制御部であり、動画／静止画
切換判定と同期分離部３で分離生成された垂直同期信号
と水平同期位相制御部１２で位相の乱れを調整した位相
調整水平同期信号を基に、カラー映像の善し悪しを判断
し、動画／静止画の切換を決定し、動画／静止画切換制
御信号を生成する。また、動画／静止画の切換に同期し
て記憶部制御信号を生成し、映像記憶部１のリード／ラ
イト処理を制御する。さらに、映像記憶部１のリード／
ライト処理の開始基準である位相基準信号を生成するも
のである。１４は表示用水平同期制御部であり、同期分
離部３で分離生成された垂直同期信号と水平同期位相制
御部１２で位相の乱れを調整した位相調整水平同期信号
と動画／静止画切換制御信号および映像記憶部１と位相
同期をとる位相基準信号を基に、映像表示用の表示用水
平同期信号を生成するものである。

【００３９】次に動作を説明する。ここで、図１１の水
平同期位相制御部１２、記憶制御部１３、表示用水平同
期制御部１４以外の部分の動作については実施の形態１
と同一であるため一部説明を省略する。

【００４０】まず、同期分離部３にて入力されたＮＴＳ
Ｃ方式のカラー映像データから垂直同期信号および水平
同期信号を分離して生成する。ここで、説明のためカラ
ー映像データはインターレスとする。水平同期位相制御
部１２の内部で標準の周期を持つ内部水平同期信号を生
成し、この内部水平同期信号と同期分離部３で分離生成
された水平同期信号とを比較し、映像の乱れを吸収する
調整を行い、位相調整水平同期信号を生成する。この調
整は、水平同期信号に対してカラー・サブキャリアの周
波数の整数倍のサンプリング周波数単位で位相調整を行
って位相調整水平同期信号を生成する。

【００４１】次に、記憶制御部１３にて、動画／静止画
切換判定と同期分離部３で分離生成された垂直同期信号
および水平同期位相制御部１２で生成された位相調整水
平同期信号を用いて、表示するカラー映像を動画にする
か静止画にするかの切換判断を行い、この結果を基に映
像記憶部１を制御するための記憶部制御信号と表示用水
平同期制御部１４で使用する動画／静止画切換制御信号
の生成を行う。ここで、カラー・サブキャリアの連続性
を保つために、カラー・サブキャリアの任意の位相を基
準点として定め、これをカラー・サブキャリアの位相基
準点と呼ぶこととする。表示用水平同期制御部１４で使
用する位相基準信号は、このカラー・サブキャリアの位
相基準点のことである。映像記憶部１を制御するための
記憶部制御信号は、カラー・サブキャリアの位相基準点
に同期して、映像記憶部１へのカラー映像データのリー
ド／ライトを１フィールド行う。

【００４２】次に、表示用水平同期制御部１４では、同
期分離部３で分離生成された垂直同期信号、水平同期位
相制御部１２で生成された位相調整水平同期信号と記憶
制御部１３で生成された動画／静止画切換制御信号およ
び位相基準信号を基に、位相調整水平同期信号に対し
て、カラー映像データのカラー・サブキャリアの連続性
を保ち、かつ、動画時のカラー映像の揺れをなくす制御
を行い、表示用水平同期信号を生成する。表示用水平同
期制御部１４の詳しい動作については後述する。

【００４３】記憶制御部１３で生成された記憶部制御信
号に従い、映像記憶部１は、カラー映像データを映像記
憶部１の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格納する。同時に、
映像記憶部１の他の一つ（例：記憶媒体Ｂ）に格納され
たカラー映像データ（表示用カラー映像データ）を読み
出す。映像表示部２では、表示用カラー映像データを、
同期分離部３で分離生成された垂直同期信号と表示用水
平同期制御部１４で生成された表示用水平同期信号を用
いて表示する。

【００４４】次に、表示用水平同期制御部１４の動作フ
ローを図１２に示す。図１２において図２と同一符号を
付けたものは同一機能を有するため一部説明を省略す
る。以下、このフローに従って表示用水平同期制御部１
４の動作を説明する。ここで、図１２のステップ２２〜
２５の詳細の動作は前述したので、説明は省略する。ま
ず、垂直同期信号直後の位相調整水平同期信号を検出す
るまで待機する（ステップ２０１）。次に、位相調整水
平同期信号を微調整した表示用水平同期信号を生成し、
次の垂直同期信号が来るまで、標準周期の表示用水平同
期信号を生成する（ステップ２０２）。

【００４５】以上のように本発明の実施の形態３によれ
ば、位相の乱れを調整しない垂直同期信号を用いても、
実施の形態１と同様に、揺れのないカラー映像を表示で
きる同期信号調整機能付き映像記憶再生装置の提供が可
能となる。

【００４６】なお、上記実施の形態３では、２個の記憶
媒体を持つ映像記憶部１を用いたが、本発明はこれに限
定されず、記憶媒体がいくつであっても、カラー映像デ
ータライト時の水平同期信号とサブキャリアの位相基準
点との差Ｎｗの格納場所を設けることにより、実現可能
であり、汎用性が保証される。

【００４７】（実施の形態４）次に、本発明の実施の形
態４について説明する。本実施の形態４は、上記実施の
形態１の構成に対し、記憶制御部５と表示用水平同期制
御部６を１つにまとめて記憶／表示用水平同期制御部１
５とし、プログラム記憶部１１を追加し、さらに、水平
同期位相制御部１２で水平同期信号のみ位相調整し、位
相調整しない垂直同期信号と位相調整した水平同期信号
を用いて、記憶／表示用水平同期制御部１５を動作させ
ることにより、同一機能を有するように構成したもので
ある。図１３において、図１、図９および図１１と同一
符号を付けたものは同一名称、同一機能を有するため説
明を省略する。図１３において、記憶／表示用水平同期
制御部１５は、ＣＰＵなどで代表され、同期分離部３で
分離生成された垂直同期信号と、水平同期位相制御部１
２で位相の乱れを調整した位相調整水平同期信号と、プ
ログラム記憶部１１のプログラムとでコントロールされ
るものである。

【００４８】次に動作について説明する。ここで、図１
３の記憶／表示用水平同期制御部１５以外の部分の動作
については実施の形態１、実施の形態２および実施の形
態３と同一であるため一部説明を省略する。まず、プロ
グラム記憶部１１に格納された処理フローに従って記憶
／表示用水平同期制御部１５にて、動画／静止画切換判
定と同期分離部３で分離生成された垂直同期信号と水平
同期位相制御部１２で位相の乱れを調整した位相調整水
平同期信号を用いて、表示するカラー映像を動画にする
か静止画にするかの切換判断を行い、この結果を基に映
像記憶部１を制御するための記憶部制御信号を生成す
る。さらに、位相調整水平同期信号に対して、カラー映
像データのカラー・サブキャリアの連続性を保ち、か
つ、動画時のカラー映像の揺れをなくす制御を行い、表
示用水平同期信号を生成する。

【００４９】次に、記憶／表示用水平同期制御部１５の
動作フローを図１４に示す。図１４において図２、図１
０および図１２と同一符号を付けたものは同一機能を有
するため一部説明を省略する。以下、このフローに従っ
て記憶／表示用水平同期制御部１５の動作を説明する。
ここで、図１４のステップ２２〜２５とステップ１０２
〜１０３の詳細の動作は前述したので、説明は省略す
る。

【００５０】まず、垂直同期信号の直後に前カラー映像
の受信状態の善し悪しなどを判断し、映像表示部２に表
示するカラー映像（動画／静止画）を決定し、位相調整
水平同期信号を検出するまで待機する（ステップ３０
１、３０２）。次に、位相調整水平同期信号を微調整し
た表示用水平同期信号を生成し、次の垂直同期信号が来
るまでは、標準周期の表示用水平同期信号と映像記憶部
１への記憶部制御信号を生成する（ステップ３０３）。

【００５１】以上のように、本発明の実施の形態４によ
れば、制御部１５をソフトウェア化し、かつ、位相の乱
れを調整しない垂直同期信号を用いても、実施の形態１
と同様に、揺れのないカラー映像を表示できる同期信号
調整機能付き映像記憶再生装置の提供が可能となる。

【００５２】なお、上記実施の形態４では、２個の記憶
媒体を持つ映像記憶部１を用いたが、本発明はこれに限
定されず、記憶媒体がいくつであっても、カラー映像デ
ータライト時の水平同期信号とサブキャリアの位相基準
点との差Ｎｗの格納場所を設けることにより、実現可能
であり、汎用性が保証される。

【００５３】（実施の形態５）次に、本発明の実施の形
態５について説明する。本実施の形態５は、上記実施の
形態１の構成に対し、表示用垂直同期制御部１６を追加
することにより、動画時のカラー映像の微妙な縦揺れを
防止できる効果を有するように構成したものである。図
１５において図１と同一符号を付けたものは同一名称、
同一機能を有するため説明を省略する。図１５におい
て、１６は表示用垂直同期制御部であり、位相制御部４
で位相の乱れを調整した位相調整垂直同期信号と位相調
整水平同期信号を基に、第１／第２フィールドを判断
し、映像表示用の表示用垂直同期信号を生成するもので
ある。

【００５４】次に動作を説明する。ここで、図１５の表
示用垂直同期制御部１６以外の部分の動作については実
施の形態１と同一であるため一部説明を省略する。ま
ず、同期分離部３にて入力されたインターレスのＮＴＳ
Ｃ方式のカラー映像データから垂直同期信号および水平
同期信号を分離して生成する。位相制御部４の内部で標
準の周期を持つ内部垂直同期信号および内部水平同期信
号を生成し、これらの内部垂直同期信号および内部水平
同期信号と同期分離部３で分離生成された垂直同期信号
および水平同期信号とを比較し、映像の乱れを吸収する
調整を行い、位相調整垂直同期信号および位相調整水平
同期信号を生成する。この調整は、まず、水平同期信号
に対してカラー・サブキャリアの周波数の整数倍のサン
プリング周波数単位で位相調整を行って位相調整水平同
期信号を生成し、この位相調整水平同期信号を基に位相
調整垂直同期信号を生成する。

【００５５】次に、表示用垂直同期制御部１６では、位
相制御部４の出力を基に、第１／第２フィールドを判断
し、第２フィールドの時には位相調整垂直同期信号に対
して１水平走査期間遅らせた表示用垂直同期信号を生成
することにより、動画時のカラー映像の表示位置関係を
正常なものに保つ。

【００５６】記憶制御部５で生成された記憶部制御信号
に従い、映像記憶部１は、カラー映像データを映像記憶
部１の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格納する。同時に、映
像記憶部１の他の一つ（例：記憶媒体Ｂ）に格納された
カラー映像データ（表示用カラー映像データ）を読み出
す。映像表示部２では、表示用カラー映像データを、表
示用水平同期制御部６で生成された表示用水平同期信号
と表示用垂直同期制御部１６で生成された表示用垂直同
期信号を用いて表示する。

【００５７】以上のように、本発明の実施の形態５によ
れば、位相の乱れと映像表示用の表示位置を調整するこ
とにより、動画時のカラー映像の微妙な縦揺れを防止で
きる効果があり、揺れのないカラー映像を表示できる同
期信号調整機能付き映像記憶再生装置の提供が可能とな
る。

【００５８】（実施の形態６）次に、本発明の実施の形
態６について説明する。本実施の形態６は、上記実施の
形態１の構成に対し、記憶制御部５と表示用水平同期制
御部６を１つにまとめて記憶／表示用水平同期制御部１
０とし、プログラム記憶部１１を追加し、さらに、表示
用垂直同期制御部１６を追加することにより、動画時の
カラー映像の微妙な縦揺れを防止できる効果を有するよ
うに構成したものである。図１６において、図１、図９
および図１５と同一符号を付けたものは同一名称、同一
機能を有するため説明を省略する。また、動作について
も前述したためすべて省略する。

【００５９】（実施の形態７）次に、本発明の実施の形
態７について説明する。本実施の形態７は、上記実施の
形態１の構成に対し、記憶制御部５を、動画時のカラー
映像の微妙な縦揺れを防止できる効果を追加したデータ
呼出位置調整付き記憶制御部１７に置き換えることによ
り、動画時のカラー映像の微妙な縦揺れを防止できる効
果を有するように構成したものである。図１７において
図１と同一符号を付けたものは同一名称、同一機能を有
するため説明を省略する。

【００６０】図１７において、１７はデータ呼出位置調
整付き記憶制御部であり、動画／静止画切換判定と位相
制御部４で位相の乱れを調整した位相調整垂直同期信号
と位相調整水平同期信号を基に、カラー映像の善し悪し
を判断し、動画／静止画の切換を決定し、動画／静止画
切換制御信号を生成する。また、動画／静止画の切換に
同期し、第１／第２フィールドを判断し、第２フィール
ドの時には１水平走査期間遅らせてデータ呼出を開始す
るデータ呼出位置調整付き記憶部制御信号を生成し、映
像記憶部１のリード／ライト処理を制御する。さらに、
映像記憶部１のリード／ライト処理の開始基準である位
相基準信号を生成する。

【００６１】次に動作を説明する。ここで、図１７のデ
ータ呼出位置調整付き記憶制御部１７以外の部分の動作
については実施の形態１と同一であるため一部説明を省
略する。まず、同期分離部３にて入力されたインターレ
スのＮＴＳＣ方式のカラー映像データから垂直同期信号
および水平同期信号を分離して生成する。位相制御部４
の内部で標準の周期を持つ内部垂直同期信号および内部
水平同期信号を生成し、これらの内部垂直同期信号およ
び内部水平同期信号と同期分離部３で分離生成された垂
直同期信号および水平同期信号とを比較し、映像の乱れ
を吸収する調整を行い、位相調整垂直同期信号および位
相調整水平同期信号を生成する。この調整は、まず、水
平同期信号に対してカラー・サブキャリアの周波数の整
数倍のサンプリング周波数単位で位相調整を行って位相
調整水平同期信号を生成し、この位相調整水平同期信号
を基に位相調整垂直同期信号を生成する。

【００６２】次に、データ呼出位置調整付き記憶制御部
１７では、動画／静止画切換判定と位相制御部４で生成
された位相調整垂直同期信号と位相調整水平同期信号を
用いて、表示するカラー映像を動画にするか静止画にす
るかの切換判断を行い、この結果を基に表示用水平同期
制御部６で使用する動画／静止画切換制御信号および位
相基準信号の生成を行う。また、動画／静止画の切換に
同期し、第１／第２フィールドを判断し、第２フィール
ドの時には、映像記憶部１のカラー映像データ呼出開始
位置を１水平走査期間遅らせたデータ呼出位置調整付き
記憶制御信号を生成し、映像記憶部１のリード／ライト
処理を制御する。ここで、カラー・サブキャリアの連続
性を保つために、カラー・サブキャリアの任意の位相を
基準点として定め、これをカラー・サブキャリアの位相
基準点と呼ぶこととする。映像記憶部１を制御するため
の記憶部制御信号は、このカラー・サブキャリアの位相
基準点に同期して、映像記憶部１へのカラー映像データ
のリード／ライトを１フィールド単位で行う。

【００６３】データ呼出位置調整付き記憶制御部１７で
生成されたデータ呼出位置調整付き記憶部制御信号に従
い、映像記憶部１は、カラー映像データを映像記憶部１
の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格納する。同時に、映像記
憶部１の他の一つ（例：記憶媒体Ｂ）に格納されたカラ
ー映像データ（表示用カラー映像データ）を読み出す。
映像表示部２では、表示用カラー映像データを、位相制
御部４で生成された位相調整垂直同期信号と表示用水平
同期制御部６で生成された表示用水平同期信号を用いて
表示する。

【００６４】以上のように、本発明の実施の形態７によ
れば、位相の乱れと映像記憶部１からのデータ呼出開始
位置を調整することにより、動画時のカラー映像の微妙
な縦揺れを防止できる効果があり、揺れのないカラー映
像を表示できる同期信号調整機能付き映像記憶再生装置
の提供が可能となる。

【００６５】（実施の形態８）次に、本発明の実施の形
態８について説明する。本実施の形態８は、上記実施の
形態１の構成に対し、記憶制御部５と表示用水平同期制
御部６を１つにまとめてデータ呼出位置調整付き記憶／
表示用水平同期制御部１８とし、プログラム記憶部１１
を追加することにより、動画時のカラー映像の微妙な縦
揺れを防止できる効果を有するように構成したものであ
る。図１８において、図１、図９と同一符号を付けたも
のは同一名称、同一機能を有するため説明を省略する。
図１８において、データ呼出位置調整付き記憶／表示用
水平同期制御部１８はＣＰＵなどで代表され、位相制御
部４の出力とプログラム記憶部１１のプログラムでコン
トロールされるものである。

【００６６】次に動作について説明する。ここで、図１
８のデータ呼出位置調整付き記憶／表示用水平同期制御
部１８以外の部分の動作については実施の形態２と同一
であるため一部説明を省略する。まず、同期分離部３に
て入力されたインターレスのＮＴＳＣ方式のカラー映像
データから垂直同期信号および水平同期信号を分離して
生成する。位相制御部４の内部で標準の周期を持つ内部
垂直同期信号および内部水平同期信号を生成し、これら
の内部垂直同期信号および内部水平同期信号と同期分離
部３で分離生成された垂直同期信号および水平同期信号
とを比較し、映像の乱れを吸収する調整を行い、位相調
整垂直同期信号および位相調整水平同期信号を生成す
る。この調整は、まず、水平同期信号に対してカラー・
サブキャリアの周波数の整数倍のサンプリング周波数単
位で位相調整を行って位相調整水平同期信号を生成し、
この位相調整水平同期信号を基に位相調整垂直同期信号
を生成する。

【００６７】次に、プログラム記憶部１１に格納された
処理フローに従って、データ呼出位置調整付き記憶／表
示用水平同期制御部１８にて動画／静止画切換判定と位
相制御部４で生成された位相調整垂直同期信号および位
相調整水平同期信号を用いて、表示するカラー映像を動
画にするか静止画にするかの切換判断を行い、この結果
を基に映像記憶部１を制御するためのデータ呼出位置調
整付き記憶部制御信号を生成する。さらに、位相調整水
平同期信号に対して、カラー映像データのカラー・サブ
キャリアの連続性を保ち、かつ、動画時のカラー映像の
揺れをなくする制御を行い、表示用水平同期信号を生成
する。ここで、映像記憶部１を制御するためのデータ呼
出位置調整付き記憶部制御信号は、カラー・サブキャリ
アの連続性を保つために、カラー・サブキャリアの位相
基準点に同期して、映像記憶部１へのカラー映像データ
のリード／ライトを１フィールド行う。

【００６８】データ呼出位置調整付き記憶／表示用水平
同期制御部１８で生成されたデータ呼出位置調整付き記
憶部制御信号に従い、映像記憶部１は、カラー映像デー
タを映像記憶部１の一つ（例：記憶媒体Ａ）に格納す
る。同時に、映像記憶部１の他の一つ（例：記憶媒体
Ｂ）に格納されたカラー映像データ（表示用カラー映像
データ）を読み出す。映像表示部２では、表示用カラー
映像データを、位相制御部４で生成された位相調整垂直
同期信号とデータ呼出位置調整付き記憶／表示用水平同
期制御部１８で生成された表示用水平同期信号を用いて
表示する。

【００６９】以上のように、本発明の実施の形態８によ
れば、データ呼出位置調整付き記憶／表示用水平同期制
御部１８をソフトウェア化しても、位相の乱れと映像記
憶部１からのデータ呼出開始位置を調整することによ
り、動画時のカラー映像の微妙な縦揺れを防止できる効
果があり、揺れのないカラー映像を表示できる同期信号
調整機能付き映像記憶再生装置の提供が可能となる。

【００７０】

【発明の効果】以上のように本発明の請求項１の発明に
よれば、入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信
号を使用し、微調整された水平同期信号と静止画を用い
ることにより、同期分離信号の乱れを吸収し、かつ、カ
ラー・サブキャリアの連続性を保ち、色ずれの発生やカ
ラー映像の揺れを起こさないカラー映像を表示すること
ができるという効果が得られる。

【００７１】また、本発明の請求項２の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、微調整された水平同期信号と静止画を用いることに
より、同期分離信号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サ
ブキャリアの連続性を保ち、色ずれの発生やカラー映像
の揺れを起こさないカラー映像を表示することができ、
また、プログラム記憶部のプログラム変更により記憶／
表示用水平同期制御部の処理手順の変更を容易にできる
という効果が得られる。

【００７２】また、本発明の請求項３の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、位相の乱れを調整しない垂直同期信号、微調整され
た水平同期信号と静止画を用いることにより、同期分離
信号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連
続性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさ
ないカラー映像を表示することができるという効果が得
られる。

【００７３】また、本発明の請求項４の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、位相の乱れを調整しない垂直同期信号、微調整され
た水平同期信号と静止画を用いることにより、同期分離
信号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連
続性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさ
ないカラー映像を表示することができ、また、プログラ
ム記憶部のプログラム変更により記憶／表示用水平同期
制御部の処理手順の変更を容易にできるという効果が得
られる。

【００７４】また、本発明の請求項５の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、微調整された水平同期信号と表示位置を調整された
垂直同期信号と静止画を用いることにより、同期分離信
号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連続
性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさな
いカラー映像を表示することができるという効果が得ら
れる。

【００７５】また、本発明の請求項６の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、微調整された水平同期信号と表示位置を調整された
垂直同期信号と静止画を用いることにより、同期分離信
号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連続
性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさな
いカラー映像を表示することができ、また、プログラム
記憶部のプログラム変更により記憶／表示用水平同期制
御部の処理手順の変更を容易にできるという効果が得ら
れる。

【００７６】また、本発明の請求項７の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、微調整された水平同期信号と静止画と開始位置を調
整した記憶部制御信号を用いることにより、同期分離信
号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連続
性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさな
いカラー映像を表示することができるという効果が得ら
れる。

【００７７】また、本発明の請求項８の発明によれば、
入力カラー映像としてコンポジット・ビデオ信号を使用
し、微調整された水平同期信号と静止画と開始位置を調
整した記憶部制御信号を用いることにより、同期分離信
号の乱れを吸収し、かつ、カラー・サブキャリアの連続
性を保ち、色ずれの発生やカラー映像の揺れを起こさな
いカラー映像を表示することができ、また、プログラム
記憶部のプログラム変更により記憶／表示用水平同期制
御部の処理手順の変更を容易にできるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における同期信号調整機
能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図２】本発明の実施の形態１における同期信号調整機
能付き映像記憶再生装置の動作説明のためのフロー図

【図３】本発明の実施の形態１における同期信号調整機
能付き映像記憶再生装置の動作説明のためのカラー映像
データの例を示す模式図

【図４】本発明の実施の形態１における映像記憶部１の
カラー映像データ格納状況の例を示す模式図

【図５】本発明の実施の形態１における映像記憶部１の
カラー映像データ格納状況の例を示す模式図

【図６】本発明の実施の形態１における表示用水平同期
制御部の制御結果の状況を表示部に表示した例を示す模
式図

【図７】本発明の実施の形態１における映像記憶部１の
カラー映像データ格納状況の例を示す模式図

【図８】本発明の実施の形態１における表示用水平同期
制御部の制御結果の状況を表示部に表示した例を示す模
式図

【図９】本発明の実施の形態２における同期信号調整機
能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１０】本発明の実施の形態２における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置の動作説明のためのフロー図

【図１１】本発明の実施の形態３における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１２】本発明の実施の形態３における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置の動作説明のためのフロー図

【図１３】本発明の実施の形態４における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１４】本発明の実施の形態４における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置の動作説明のためのフロー図

【図１５】本発明の実施の形態５における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１６】本発明の実施の形態６における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１７】本発明の実施の形態７における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【図１８】本発明の実施の形態８における同期信号調整
機能付き映像記憶再生装置のブロック図

【符号の説明】

１ 映像記憶部 ２ 映像表示部 ３ 同期分離部 ４ 位相制御部 ５、１３ 記憶制御部 ６、１４ 表示用水平同期制御部 １０、１５ 記憶／表示用水平同期制御部 １１ プログラム制御部 １２ 水平同期位相制御部 １６ 表示用垂直同期制御部 １７ データ呼出位置調整付き記憶制御部 １８ データ呼出位置調整付き記憶／表示用水平同期制
御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｊ

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期
   信号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各
   同期信号から前記映像データの状態を判断して動画ない
   し静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
   し前記映像記憶部を制御する記憶制御部と、前記決定に
   応じて前記映像記憶部に格納された映像データとの位相
   同期が取れるように前記調整された水平同期信号をさら
   に調整し表示用の水平同期信号とする表示用水平同期制
   御部と、前記表示用の水平同期信号および前記調整され
   た垂直同期信号に基づいて前記映像記憶部に格納された
   映像データを表示する映像表示部とを有する同期信号調
   整機能付き映像記憶再生装置。
2. 【請求項２】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期
   信号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各
   同期信号から前記映像データの状態を判断して動画ない
   し静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
   し、さらに前記位相調整水平同期信号を映像表示用に微
   調整する記憶／表示用水平同期制御部と、前記記憶／表
   示用水平同期制御部の処理手順を格納したプログラム記
   憶部と、前記記憶／表示用水平同期制御部の出力と前記
   位相調整垂直同期信号に基づき前記映像記憶部の出力を
   映像表示する映像表示部とを有することを特徴とする同
   期信号調整機能付き映像記憶再生装置。
3. 【請求項３】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記水平同
   期信号の位相を調整する水平同期位相制御部と、前記調
   整された水平同期信号から前記映像データの状態を判断
   して動画ないし静止画のいずれで前記映像データを表示
   するかを決定し前記映像記憶部を制御する記憶制御部
   と、前記決定に応じて前記映像記憶部に格納された映像
   データとの位相同期が取れるように前記調整された水平
   同期信号をさらに調整し表示用の水平同期信号とする表
   示用水平同期制御部と、前記表示用の水平同期信号に基
   づいて前記映像記憶部に格納された映像データを表示す
   る映像表示部とを有する同期信号調整機能付き映像記憶
   再生装置。
4. 【請求項４】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記水平同
   期信号の位相を調整する水平同期位相制御部と、前記調
   整された水平同期信号から前記映像データの状態を判断
   して動画ないし静止画のいずれで前記映像データを表示
   するかを決定し、さらに前記位相調整水平同期信号を映
   像表示用に微調整する記憶／表示用水平同期制御部と、
   前記記憶／表示用水平同期制御部の処理手順を格納した
   プログラム記憶部と、前記記憶／表示用水平同期制御部
   の出力と前記垂直同期信号に基づき前記映像記憶部の出
   力を映像表示する映像表示部とを有することを特徴とす
   る同期信号調整機能付き映像記憶再生装置。
5. 【請求項５】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期
   信号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各
   同期信号から前記映像データの状態を判断して動画ない
   し静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
   し前記映像記憶部を制御する記憶制御部と、前記決定に
   応じて前記映像記憶部に格納された映像データとの位相
   同期が取れるように前記調整された水平同期信号をさら
   に調整し表示用の水平同期信号とする表示用水平同期制
   御部と、前記位相制御部の出力より前記位相調整垂直同
   期信号を映像表示用に表示位置を調整する表示用垂直同
   期制御部と、前記表示用の水平同期信号および前記表示
   用垂直同期制御部の出力信号に基づいて前記映像記憶部
   に格納された映像データを表示する映像表示部とを有す
   る同期信号調整機能付き映像記憶再生装置。
6. 【請求項６】 映像データを動画ないしは静止画で格納
   する映像記憶部と、前記映像データから水平同期信号お
   よび垂直同期信号を分離する同期分離部と、前記各同期
   信号の位相を調整する位相制御部と、前記調整された各
   同期信号から前記映像データの状態を判断して動画ない
   し静止画のいずれで前記映像データを表示するかを決定
   し、さらに前記位相調整水平同期信号を映像表示用に微
   調整する記憶／表示用水平同期制御部と、前記記憶／表
   示用水平同期制御部の処理手順を格納したプログラム記
   憶部と、前記位相制御部の出力より前記位相調整垂直同
   期信号を映像表示用に表示位置を調整する表示用垂直同
   期制御部と、前記記憶／表示用水平同期制御部の出力と
   前記表示用垂直同期制御部の出力に基づき前記映像記憶
   部の出力を映像表示する映像表示部とを有することを特
   徴とする同期信号調整機能付き映像記憶再生装置。
7. 【請求項７】 インターレス方式の映像データを動画な
   いしは静止画で格納する映像記憶部と、前記映像データ
   から水平同期信号および垂直同期信号を分離する同期分
   離部と、前記各同期信号の位相を調整する位相制御部
   と、前記調整された各同期信号から前記映像データの状
   態を判断して動画ないし静止画のいずれで前記映像デー
   タを表示するかを決定し、動画の場合は前記映像記憶部
   から当該映像データの第２フィールドを第１フィールド
   より１水平走査期間遅らせて読み出す記憶制御部と、前
   記決定に応じて前記映像記憶部に格納された映像データ
   との位相同期が取れるように前記調整された水平同期信
   号をさらに調整し表示用の水平同期信号とする水平同期
   制御部と、前記表示用の水平同期信号および前記調整さ
   れた垂直同期信号に基づいて前記映像記憶部に格納され
   た映像データを表示する映像表示部とを有する同期信号
   調整機能付き映像記憶再生装置。
8. 【請求項８】 インターレス方式の映像データを動画な
   いしは静止画で格納する映像記憶部と、前記映像データ
   から水平同期信号および垂直同期信号を分離する同期分
   離部と、前記各同期信号の位相を調整する位相制御部
   と、前記調整された各同期信号から前記映像データの状
   態を判断して動画ないし静止画のいずれで前記映像デー
   タを表示するかを決定し、動画の場合は前記映像記憶部
   から当該映像データの第２フィールドを第１フィールド
   より１水平走査期間遅らせて読み出し、さらに前記位相
   調整水平同期信号を映像表示用に微調整する記憶／表示
   用水平同期制御部と、前記記憶／表示用水平同期制御部
   の処理手順を格納したプログラム記憶部と、前記記憶／
   表示用水平同期制御部の出力と前記位相調整垂直同期信
   号に基づき前記映像記憶部の出力を映像表示する映像表
   示部とを有することを特徴とする同期信号調整機能付き
   映像記憶再生装置。
9. 【請求項９】 映像データの同期信号の位相を調整し、
   位相調整した同期信号から前記映像データを動画ないし
   静止画のいずれで表示するかを決定し、その決定に応じ
   て位相調整した同期信号をさらに位相調整して当該映像
   データを表示する際の最終的な同期信号とする映像デー
   タの同期信号調整方法。
10. 【請求項１０】 インターレス方式の映像信号のカラー
    サブキャリアにおける任意の位相を基準点とし、この基
    準点に同期して当該映像データをフィールド単位で記憶
    し、記憶した映像データを請求項９記載の映像データの
    同期信号調整方法で位相調整した同期信号に基づいて表
    示することを特徴とする映像表示方法。