JP3137871U - 自動車用ランプ - Google Patents

Abstract

【課題】 車載のソケットの配置姿勢に対して、それに交差するＬＥＤの照射光軸を広範な自由度で、かつ、きめ細かな調整で確実に位置決めできる自動車用ランプを提供すること。
【解決手段】 電極の配設されるベース部１と、該ベース部１と電気的に接続されるランプ部２とを弾発力を介在した雌雄嵌着手段で着脱自在に接合するとともに、嵌着軸心を中心に所要の回動範囲で両者の嵌着位相を回動自在に位置決めし、前記ランプ部２のボックス２ｂの上下方向一面には、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤ１０を嵌着軸心に沿わせて配設し、ランプ部２に被蓋するキャップ３には、前記ＬＥＤ１０の照射方向の反対面にリフレクター１２を配設する。このほか、前記ボックス２ｂの他面にも、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤ１０を嵌着軸心に沿わせて配設する。
【選択図】図１

Description

本考案は、ＬＥＤを光源とする自動車のナンバープレート照明用ランプとか、パーキングランプ、スモールランプ、テールランプ、ルーム球等に用いるランプに関する。

＋電極と−電極の配設されるベース部に対して、ランプ部に設けられるＬＥＤの照射光軸の向きを変更できる技術（自動車用ランプ）は、特開２００６−２６９３９７号公報（特許文献１）に提案済みのものであるが、この特許文献１における照射光軸の変更手段は、構造が複雑である上、振動により位置決め姿勢が崩れ易いなどの問題点を内在していた。
特開２００６−２６９３９７号公報

本考案は上記に鑑みて、車載のソケットの配置姿勢に対して、それに交差するＬＥＤの照射光軸を広範な自由度で、かつ、きめ細かな調節で確実に位置決めできる自動車用ランプを提供する。

本考案の請求項１に記載した自動車用ランプは、電極の配設されるベース部と、該ベース部と電気的に接続されるランプ部とを弾発力を介在した雌雄嵌着手段で着脱自在に接合するとともに、嵌着軸心を中心に所要の回動範囲で両者の嵌着位相を回動自在に位置決めし、前記ランプ部のボックスの上下方向一面には、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤを嵌着軸心に沿わせて配設し、ランプ部に被蓋するキャップには、前記ＬＥＤの照射方向の反対面にリフレクターを配設して成る。
また、請求項２に記載した自動車用ランプは、請求項１に記載した自動車用ランプにおいて、前記ボックスの他面にも、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤを嵌着軸心に沿わせて配設して成る。

本考案の自動車用ランプによれば、車載のソケットにおける電極への差し込み方向に対して、これと交差する方向に一列に配設されたＬＥＤの照射光軸を上下に変更できるから、広範な車種に対応して使用され得る。

本考案におけるベース部は、ウェッジタイプのものから、円筒タイプのものまで選択され、また、ランプ部に対して、その軸心回りに所要の角度内で回動自在に位置決めされるベース部は、弾発力を介して接合する雌雄嵌着手段が、嵌着ピンと多数の小孔とから成るものから、放射状に形成される山形状の突起と、該突起に嵌着するＶ溝とから成るものなどである。

本考案を実施例により具体的に説明すると、自動車用ランプＡは、図１に示すように、ベース部１とランプ部２と該ランプ部２に被蓋されるキャップ３とから成るランプにおいて、前記ベース部１はベース本体１ａと基盤１ｂとから成り、ベース本体１ａは＋電極Ｓと−電極Ｎの配設されるウェッジ４の基部に設けた円筒嵌着部５の上下対向位置にそれぞれ放熱口５ａが開口され、該円筒嵌着部５の端縁内周には嵌着孔５ｂが周設され、一方、前記基盤１ｂは該嵌着孔５ｂに内嵌される外径の円盤６と、該円盤６の中心で前記ウェッジ４の方向に向けて突設する円筒部７とから成り、円盤６には所要角度の範囲（１１０度）に渡って略１０度間隔で小孔６ａが貫通され、円筒部７にはその中心にボルト挿通孔７ａが開口されるとともに、バネ８と該バネ８に所要の取付け荷重を設定するボルト９とが収納され、さらに、円盤６の前記ボルト挿通孔７ａを中心として前記小孔６ａと対向する盤面にはリード線挿通溝６ｂが円弧状に開口されて成り、前記ランプ部２は前記円筒嵌着部５の端縁の段差部５ｃの外径と同径の円盤体２ａと、該円盤体２ａの軸心に沿って前記ウェッジ４と反対方向の盤面に突設される横長直方体状のボックス２ｂとから成り、円盤体２ａの前記円盤６に接する盤面には、前記小孔６ａと同位相でこれに嵌着する嵌着ピン２ｃが突設され、円盤体２ａの中心には前記ボルト９を螺着させるネジ孔２ｄが螺設され、その下方にはリード線を挿通させる挿通孔２ｅが開口され、ボックス２ｂの上面には、前記円盤６と円盤体２ａの軸心方向に沿って該軸心方向と直交する方向に光軸を整列した３個のＬＥＤ１０を配設し、ボックス２ｂの下面からくり抜かれた空間部２ｆには、各ＬＥＤ１０と前記各電極Ｓ、Ｎとを電気的に接続する電気回路１１が収納され、キャップ３は横向きの一端が開口され、他端が半径方向に二列の放熱溝３ａを有して閉塞される透光性の円筒体にして、開口端から対向周面に所要長さで所要幅の放熱溝３ｂが開口され、前記ＬＥＤ１０の照射方向と反対面には薄い柔軟性のある紙葉状のリフレクター１２が周部外面と端部内面に貼着され、前記開口端には、円筒嵌着部５の段差部５ｃと円盤体２ａの外周に外嵌する嵌着孔３ｃが内設されて成る。

このようにして成る自動車用ランプＡは、ランプ部２の円盤体２ａの外周に透光面をＬＥＤ１０の照射方向に向けてキャップ３の嵌着孔３ｃが外嵌されて接着剤で接着されて成り、この状態で雌雄嵌着手段によりランプ部２にベース部１が着脱自在に嵌着される。すなわち、基盤１ｂが円盤６に開口された多数の小孔６ａの中央位置において、円盤体２ａの嵌着ピン２ｃに嵌着され、かつ、基盤１ｂの円筒部７に収納されるバネ８の外端をボルト９の頭部で押さえつつ、該ボルト９を円盤体２ａの中心に螺設したネジ孔２ｄに螺合させ、適宜な弾発力で円盤体２ａと基盤１ｂとを着脱自在に接合し、その状態で基盤１ｂの円盤６にベース部１の円筒嵌着部５の嵌着孔５ｂを外嵌し、接着剤で接着して成る。
したがって、図６に示す状態で、ベース部１を一方の指で押さえ、他方の指でバネ８の弾発力に抗してキャップ３を矢印方向アの左方へ引き抜けば、円盤体２ａの嵌着ピン２ｃが基盤１ｂの小孔６ａから外れ、矢印方向イの何れかの方向（所要照射方向）に回動して引き抜き力を解放すれば、バネ８の弾発力で矢印方向アの右方へ動作して嵌着ピン２ｃが小孔６ａに嵌着し、ウェッジ４における電極Ｓ、Ｎの位置に対して３個のＬＥＤ１０の照射方向を変更できることと成る。
このように、本考案の自動車用ランプＡは、各個の車載のソケット（図外）にウェッジ４を差し込んだとき、その車種によって照射方向が区々である場合でも、ソケットに対してランプ部２の姿勢を変更できるから、例えばナンバープレート（図外）を照明する場合などで、上からの照明でも下からの照明でも適宜な照射角度に、ＬＥＤ１０の照射光軸を簡単に対応できるのである。

このほか、ベース部１での基盤１ｂとランプ部２での円盤体２ａとの嵌着に係る雌雄嵌着手段の他の実施例を説明すると、図７に示すように、円盤体２ａの嵌着方向の盤面に、嵌着軸心から放射状に所要角度の範囲（１１０度）に渡って山形状の突起１３を形成し、この盤面に対面する基盤１ｂの円盤６の盤面に、該突起１３と噛合するＶ溝１４を放射状に形成して係着する形態も提供される。

本考案の自動車用ランプは、各個の車載のソケットの配置姿勢に対して、それに交差するＬＥＤの照射光軸を、きめ細かに広い範囲に渡って確実に位置決めできるから、振動に対して照射光軸が狂うことなく、広く各車種に対応できるので、自動車照明具業界に多大に貢献できる。

本考案に係る自動車用ランプＡの分解図。 図１に示すキャップ３のＡ−Ａ矢視図。 図１のランプ部２のＢ−Ｂ矢視図。 図１の基盤１ｂのＣ−Ｃ矢視図。 図１のベース部１のＤ−Ｄ矢視図。 自動車用ランプＡの使用時の斜視図。 ベース部１（基盤１ｂ）とランプ部２（円盤体２ａ）との雌雄嵌着手段の他の実施態様の説明図で、（ａ）はその部分平面図、（ｂ）は（ａ）のＥ−Ｅ矢視図。

符号の説明

１ ベース部
１ａ ベース本体
１ｂ 基盤
２ ランプ部
２ａ 円盤体
２ｂ ボックス
２ｃ 嵌着ピン
２ｄ ネジ孔
２ｅ 挿通孔
２ｆ 空間部
３ キャップ
３ａ 放熱溝
３ｂ 放熱溝
３ｃ 嵌着孔
４ ウェッジ
５ 円筒嵌着部
５ａ 放熱口
５ｂ 嵌着孔
５ｃ 段差部
６ 円盤
６ａ 小孔
６ｂ リード線挿通溝
７ 円筒部
８ バネ
９ ボルト
１０ ＬＥＤ
１１ 電気回路
１２ リフレクター
１３ 突起
１４ Ｖ溝
Ａ 自動車用ランプ

Claims (2)

1. 電極の配設されるベース部と、該ベース部と電気的に接続されるランプ部とを弾発力を介在した雌雄嵌着手段で着脱自在に接合するとともに、嵌着軸心を中心に所要の回動範囲で両者の嵌着位相を回動自在に位置決めし、前記ランプ部のボックスの上下方向一面には、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤを嵌着軸心に沿わせて配設し、ランプ部に被蓋するキャップには、前記ＬＥＤの照射方向の反対面にリフレクターを配設して成る自動車用ランプ。
2. 前記ボックスの他面にも、前記嵌着軸心に直交する方向に光軸を整列した複数のＬＥＤを嵌着軸心に沿わせて配設して成る請求項１記載の自動車用ランプ。

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