JP3137430U6 - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の収容物を手早く取り出す場合と、収容物を少量ずつ取り出す場合とに使い分けできる包装容器を提供する。
【解決手段】包装シート(2)で容器本体(3)を縦長の筒状に形成し、上下両端部をそれぞれ封止して内部に収容部(5)を形成する。収容部(5)は、上下方向中間部で容器本体(3)の左右両側縁(3a・3b)間に形成された幅広の全幅収容部(5a)と、上端部寄り位置で全幅収容部(5a)よりも幅狭の部分幅収容部(5b)とを備える。容器本体(3)の側縁(3a)は、部分幅収容部(5b)の側方に第1開封操作部(9a)を備え、全幅収容部(5a)の側方に第2開封操作部(9b)を備える。第1開封操作部(9a)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積を、第2開封操作部(9b)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積より小さくする。
【選択図】図1

Description

本考案は、包装シートで縦長の筒状に形成したスティックタイプの包装容器に関し、さらに詳しくは、開封時に形成される開口を複数の大きさから選択できるようにして、大量の収容物を手早く取り出す場合と、所定部分へ確実に塗布する等のため収容物を少量ずつ取り出す場合とに使い分けることができる、包装容器に関する。
従来、経口のゼリー状の薬剤をはじめ、各種の液体や粉末などを収容する包装容器として、容器本体を包装シートで縦長の筒状に形成し、この容器本体の上下両端をそれぞれ封止して内部に収容部を形成した、いわゆるスティックタイプの包装容器がある(例えば、特許文献1参照。)。
上記のスティックタイプの包装容器は、通常、上端部近傍の側縁に例えば切り口線などの開封操作部を形成してある。そしてこの開封操作部から収容部に向けて包装シートを切り裂くことにより開口部が形成され、この開口部から収容部内の収容物が取り出される。このときの開口部の大きさは開封操作部の位置により特定され、具体的には、この開封操作部から切り裂かれる位置での収容部の軸直交方向断面積となる。
特開平11−123231号公報
上記従来の包装容器は、上記の開封操作部から包装シートを切り裂いて形成される開口部が大きく設定してある場合は、収容物の全量など、大量の収容物を手早く取り出すことができ、一方、上記の開口部が小さく設定してある場合は、収容物を少量ずつ取り出すことができる。しかしながら収容物の種類等によっては、全量などを手早く取り出す場合と少量ずつ取り出す場合との両方に、使い分けが要求される場合がある。
例えば上記の収容物が、リドカイン塩酸塩などの局部麻酔に用いられるゼリー状薬剤である場合、内視鏡検査等の際に患者の咽喉頭や食道部の麻酔に使用される場合は、包装容器から注射筒へ全量を手早く移して、この注射筒から患者の口腔内へ注入される。一方、上記の薬剤は口内炎の対処に用いられ、患者が容易に食事などできるように、その炎症箇所へ塗布され痛みが抑えられる。この場合に薬剤の塗布量が過剰に多いと、炎症箇所以外へも塗布されて口腔内の正常な部位も麻痺するので、食事の際に適正な食感が得られなくなるばかりか、口腔内に咬み傷などを生じ、かえって口内炎の治癒を遅延させたり、口内炎を多発させたりする虞もある。このため、口内炎の対処に使用される場合は、少量ずつ取り出して炎症箇所にのみ塗布される。
上記の従来技術では、開口部の大きさが開封操作部の位置により特定されることから、同じ収容物であっても、用途に応じて開封操作部の位置や収容部の形状を異ならせた包装容器に収容する必要があった。
本考案の技術的課題は、これらの問題点を解消し、開封時に形成される開口を複数の大きさから選択できるようにして、大量の収容物を手早く取り出す場合と、収容物を少量ずつ取り出す場合とに、使い分けることができる包装容器を提供することにある。
本考案は上記の課題を解決するために、例えば、本考案の実施の形態を示す図1から図4に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち、本考案は包装容器に関し、包装シート(2)で縦長の筒状に形成した容器本体(3)の上下両端部をそれぞれ封止し、内部に収容部(5)を形成したスティックタイプの包装容器であって、上記の収容部(5)は、上下方向中間部で容器本体(3)の左右両側縁(3a・3b)間に形成された幅広の全幅収容部(5a)と、少なくとも一方の端部寄り位置で上記の全幅収容部(5a)よりも幅狭の部分幅収容部(5b)とを備えており、容器本体(3)の少なくとも一方の側縁(3a)は、上記の部分幅収容部(5b)の側方を含む複数箇所にそれぞれ開封操作部(9)を備え、1つの開封操作部(9a)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積を、他の開封操作部(9b)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積と異ならせたことを特徴とする。
上記の包装容器は、容器本体の側縁の複数箇所にそれぞれ開封操作部を備えており、1つの開封操作部から切り裂かれる位置での収容部の軸直交方向断面積が、他の開封操作部から切り裂かれる位置での収容部の軸直交方向断面積と異なることから、開封操作部を選定して開封すると、他の開封操作部を選定した場合と異なる大きさの開口部を形成することができる。
ここで、上記の軸直交方向とは、筒状に形成した容器本体の軸心方向と直交する方向であり、縦長の容器本体の横断方向に相当する。但し、本明細書では説明の便宜上、容器本体が縦長であるとして縦横方向や上下関係を説明しているが、これらの説明は本考案の包装容器や容器本体の姿勢を限定するものではない。
上記の部分幅収容部は、全幅収容部よりも狭ければよく、特定の形状に限定されない。例えば、この部分幅収容部は、上記の端部に向かって幅狭となる形状に形成することができる。この場合、上記の開封操作部を部分幅収容部の側方の側縁のうち、端部寄り位置に設けると開封時の開口面積を小さくでき、端部から離れた位置に設けると開封時の開口面積を大きくすることができる。
上記の側縁は、部分幅収容部の側方を含む複数箇所に開封操作部を備えておればよく、例えば、部分幅収容部の側方の複数箇所に備えたり、部分幅収容部と全幅収容部との両方の側方に備えたりすることができる。特に、上記の側縁が、上記の部分幅収容部の側方に小口開口用の第1開封操作部を備え、上記の全幅収容部の側方に大口開口用の第2開封操作部を備える場合は、第1開封操作部から操作することで収容物を少量ずつ取り出すことができ、第2開封操作部から操作することで収容物の全量など、大量の収容物を最も素早く取り出すことができる。
上記の開封操作部は、上記の容器本体の側縁の所定位置から収容部に向けて包装シートを破断できるものであればよく、特定の構造に限定されない。
例えば包装シートを熱溶着して封止部を形成した場合、上記の開封操作部はこの封止部に形成した切り口線であってもよく、あるいはV字形などノッチ状の切り口溝であってもよい。また、この開封操作部は包装シートに重合した破断用テープであってもよく、或いは、包装容器に外表面へ印刷するなどして表示した目印であってもよい。この目印は、例えば三角印などで開封位置と開封方向を表すことができるが、これに限定されるものではない。この目印は、上記の包装シートが収容部に向けて容易に破断される場合に、例えば包装シートの外表面へ印刷するなどだけで済むので、特に好ましい。
なお、上記の開封操作部の具体例は、複数を組み合わせたものであってもよく、例えば切り口線などを備えた場合に目印を表示してもよいことは、いうまでもない。
なお、
上記の部分幅収容部は、上記の包装シートの、収容部を挟んで対面する内面部分同士を互いに重ね合わせて溶着することにより形成される。このため上記の第1開封操作部は、上記の部分幅収容部の側方に包装シートの溶着部があるため、上記の切り口線や切り口溝をこの溶着部に容易に形成することができ、これ等の場合は、開封操作部の位置を特定できるうえ、包装シートを容易に切り裂いて開封できるので、好ましい。
一方、上記の第2開封操作部は、全幅収容部の側縁のいずれの部位に形成しても、開封操作により開口される開口部が同じ大きさになる。このため、この第2開封操作部は、上記の全幅収容部の側方での特定位置に形成してもよいが、任意の部位に形成してもよい。具体的には、例えば、上記の容器本体が少なくとも一方の側縁に沿って形成された側縁シール部を備える場合に、この側縁シール部に、上記の側縁に沿って包装シートを貫通する多数の微細な傷跡を形成することで、任意の部位に第2開封操作部を形成することができる。
上記の容器本体に収容される収容物は、特定の形態のものに限定されず、粉末や液体であってもよいが、特にゼリー、ペーストなど高粘度流動体であると、開口の大きさによって取り出し易さが異なるため、開口部を大きくすることで手早く取り出せ、しかも開口部を小さくすることで、少量ずつ制御しながら取り出すことができて好ましい。
また、上記の収容物は特定の成分に限定されず、例えばリドカイン塩酸塩などの薬効成分を含有する経口医薬品に適用すると特に好ましいが、皮膚外用薬などの医薬品や、例えば砂糖や醤油、マヨネーズやケチャップ等のソース類など、調味料や食品類などであってもよく、さらに医薬品や食品以外のものであってもよい。
本考案は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
複数の開封操作部を備えており、開封操作部を選定して開封することで異なる大きさの開口部を開口できることから、同じ形状・構造の包装容器であっても、用途に応じた開封操作部を選定することで、収容物の全量など大量の収容物を手早く取り出す場合と、所定部分へ確実に塗布する等のため少量ずつ取り出す場合とに使い分けることができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1と図2は本考案の第1実施形態を示し、図1は包装容器の一部破断正面図、図2は包装容器を開封した状態を示し、図2(a)は第1開封操作部から開封操作した状態の要部の斜視図、図2(b)は第2開封操作部から開封操作した状態の要部の斜視図である。
図1に示すように、この包装容器(1)はいわゆるスティック状になっており、熱溶着可能な合成樹脂製の包装シート(2)で縦長の筒状に容器本体(3)を形成してある。上記の容器本体(3)は、上下両端部にそれぞれ封止部(4)が熱溶着により形成してある。両封止部(4・4)間には容器本体(3)内に収容部(5)が形成してあり、この収容部(5)内に、ゼリー状のリドカイン塩酸塩など、所定の収容物(6)が収容される。この収容部(5)内には、上記の収容物(6)のみを収容してもよいが、開封時に収容物(6)を容易に取り出せるように、この収容物(6)とともに加圧空気を収容してもよい。なお、符号(7)は、上記の包装シート(2)を互いに重ね合わせて熱溶着した背貼り部を示す。
上記の包装シート(2)は特定の材料に限定されず、一般にこの種の包装容器に使用される材料で形成される。例えば、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系などの単層、または多層フィルムであってもよく、また、シリカやアルミなどを蒸着したものであってもよい。またこの包装シート(2)は、後述の開封操作部(9)から容易に破断でき、しかも収容物(6)を十分に保護できる厚さがあればよく、例えば、30〜100μmのものが好ましく用いられるが、特定の厚さに限定されるものではない。
上端部の封止部(4)の下方には、対面する包装シート(2・2)を互いに溶着させた溶着部(8)が延設してある。この溶着部(8)の下端縁は、傾斜状に形成してある。この溶着部(8)と下端部の封止部(4)との間の収容部(6)、即ち収容部(6)の上下方向中間部は、容器本体(3)の左右両側縁(3a・3b)間に亘って、全幅収容部(5a)が幅広に形成してある。一方、上記の溶着部(8)の側方には、上記の全幅収容部(5a)よりも幅狭の部分幅収容部(5b)が形成してある。この部分幅収容部(5b)の下端部は、上記の全幅収容部(5a)に滑らかに接続してあり幅が広いが、上記の溶着部(8)の下端縁が傾斜しているため、上端に向かって徐々に幅狭となる形状となっている。そして上記の収容部(5)は、上記の全幅収容部(5a)とこの部分幅収容部(5b)とからなる。
上記の容器本体(3)は、一方の側縁(3a)のうち、上記の部分幅収容部(5b)の側方を含む複数箇所にそれぞれ開封操作部(9)が形成してある。即ち、上記の部分幅収容部(5b)の側方には第1開封操作部(9a)が形成してあり、これよりも下方で、上記の全幅収容部(5a)の側方の上寄り部に第2開封操作部(9b)が形成してある。
上記の包装シート(2)は、容器本体(3)の中心軸心(10)と直交する方向へ比較的容易に破断されるように形成してある。上記の第1開封操作部(9a)は、上記の側縁(3a)から上記の部分幅収容部(5b)に向けて形成した切り口線(11)により位置が特定されており、この第1開封操作部(9a)から包装シート(2)を切り裂いていくと、上記の収容部(5)は部分幅収容部(5b)の位置で小さく開口される。一方、上記の第2開封操作部(9b)は、上記の全幅収容部(5a)の側方に、開封位置が目印(12)として包装シート(2)の表面に印刷してあり、側縁(3a)の任意の部位に形成してある。この第2開封操作部(9b)から包装シート(2)を切り裂いていくと、上記の収容部(5)は、全幅収容部(5a)の位置で大きく開口される。即ち、上記の第1開封操作部(9a)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積は、第2開封操作部(9b)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積よりも小さくなるように設定してある。
次に、上記の包装容器の開封操作について説明する。
上記の包装容器(1)から収容物(6)を少量ずつ取り出す場合は、上記の第1開封操作部(9a)から包装シート(2)が軸直交方向へ切り裂かれる。これにより、図2(a)に示すように、上記の部分幅収容部(5b)に開口面積の小さな開口部(13)が形成される。従って、容器本体(3)の下部を押圧することにより、収容部(5)内の収容物(6)が、この小さな開口部(13)から少量ずつ取り出される。
これに対し、上記の包装容器(1)から、収容物(6)の全量など、大量の収容物(6)を手早く取り出す場合は、上記の第2開封操作部(9b)から包装シート(2)が軸直交方向へ切り裂かれる。これにより、図2(b)に示すように、上記の全幅収容部(5a)に開口面積の大きい開口部(14)が形成される。従って、容器本体(3)の下部を押圧すると、収容部(5)内の収容物(6)がこの大きい開口部(14)から大量に手早く取り出される。
上記の第1実施形態では、包装シート(2)を2箇所で折り返して端部同士を熱溶着し、容器本体(3)の背面に背貼り部(7)を形成した。しかし本考案では、この容器本体(3)の構造や開封操作部(9)の形成位置などは、この第1実施形態のものに限定されない。
例えば、図3に示す第2実施形態では、包装シート(2)を1箇所で折り返して縦長の容器本体(3)を形成し、この容器本体(3)の一方の側縁(3a)に沿って、重なり合った包装シート(2)を互いに熱溶着して側縁シール部(15)を形成してある。
上端部の封止部(4)の下方には、上記の第1実施形態と同様、溶着部(8)が形成してある。この溶着部(8)は、上半部が容器本体(3)よりも幅狭に形成してあり、下半部は下端縁を傾斜状に形成してある。この溶着部(8)の側方に部分幅収容部(5b)が形成してある。この部分幅収容部(5b)は、下半部が下方の全幅収容部(5a)から上方に向かって徐々に幅狭となる形状にしてあり、上半部が全幅収容部(5a)よりもかなり狭い幅の通路状に形成してある。
容器本体(3)の側縁(3a)には、上記の部分幅収容部(5b)の上半部の側方に第1開封操作部(9a)が形成してあり、これよりも下方で全幅収容部(5a)の側方に第2開封操作部(9b)が設けてある。上記の第1開封操作部(9a)は、上記の側縁(3a)にV字状の切り口溝(16)を備えており、この切り口溝(16)から切り口線(11)が、部分幅収容部(5b)に向けて延設してある。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
なお、上記の第1実施形態や第2実施形態は、容器本体(3)の側縁の2箇所にそれぞれ開封操作部(9)を設けた。しかし本考案では、開封操作部(9)を3箇所以上に形成してもよく、例えば上記の第2実施形態では、図3において仮想線に示す位置に、第3の開封操作部(9c)を設けてもよい。
さらに、本考案では上記の開封操作部(9)が部分幅収容部(5b)の側方を含む複数箇所に形成してあればよく、例えば図3において、仮想線に示す第3開封操作部(9c)を設けるとともに、第2開封操作部(9b)を省略することで、部分幅収容部(5b)の側方の2箇所にそれぞれ開封操作部(9)を設けることも可能である。
図4は第3実施形態を示す、包装容器の要部の一部破断正面図である。
この第3実施形態では、上記の第2実施形態と同様、容器本体(3)の一方の側縁(3a)に沿って、側縁シール部(15)が形成してある。この側縁シール部(15)には、図面では表示していないが、上記の側縁(3a)に沿って包装シート(2)を貫通する多数の微細な傷跡が形成してある。このため、この側縁(3a)のいずれの部位からも包装シート(2)を容易に切り裂くことができる。従って、上記の第1開封操作部(9a)には、前記の第1実施形態や第2実施形態と異なって、切り口線や切り口溝が形成されておらず、目印(12)のみが包装シート(2)の表面に印刷してある。
なお、上記の開封操作部(9)は、例えば図4の仮想線に示すように、包装シート(2)に重ね合わせた破断用テープ(17)で構成することも可能である。
またこの第3実施形態では、開封操作部(9)に切り口線等を形成する必要がないため、上端部の近傍に形成した部分幅収容部(5b)は、上記の開封操作部(9)を形成した側縁に近接させて形成することができる。具体的にこの第3実施形態では、第1開封操作部(9a)から包装シート(2)を切り裂いた場合に、容器本体(3)の中心軸心(10)の近傍で収容部(5)が開口するように構成してある。
上記の各実施形態で説明した包装容器は、本考案の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の構造や形状、配置、材質などをこれらの実施形態のものに限定するものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の各実施形態では合成樹脂製の包装シートを用いたが、本考案ではこの包装シートの材質は特定の材料に限定されず、収容物が粉末などの場合は、紙など合成樹脂以外の材質を用いることも可能である。
また、上記の各実施形態では、上記の目印(12)として、連ねた三角印を包装シート(2)の外表面に印刷したので、開封位置と開封方向を表示できて好ましい。しかし、本考案ではこの目印を、点や菱形、矢印、>字形など、他の形状で構成してもよく、その個数も1個以上の任意の個数で構成することができる。なお、この目印は開封位置を特定できるものであればよく、例えば、包装シートが透明な積層シートである場合などはその内部に印刷してもよく、さらには、凹凸模様など印刷以外の手段でこの目印を形成することも可能である。
また、上記の各実施形態では、収容物がゼリー状の医薬品である場合について説明したが、本考案の包装容器に収容される収容物は、高粘度流動体に限定されず、液体または粉末であってもよく、皮膚や食品など様々な部位に塗布されるものであってもよく、各種の食品材料やその他の物質であってもよいことはいうまでもない。
本考案の包装容器は、開封時に形成される開口を複数の大きさから選択できるようにして、大量の収容物を手早く取り出す場合と、収容物を少量ずつ取り出す場合とに使い分けることができるので、特にゼリー状の医薬品などの収容に好適であるが、調味料やその他の食品をはじめ、様々な高粘度流体や液体、粉末の収容にも好適である。
本考案の第1実施形態を示す、包装容器の一部破断正面図である。 第1実施形態の包装容器を開封した状態を示し、図2(a)は第1開封操作部から開封操作した状態の要部の斜視図、図2(b)は第2開封操作部から開封操作した状態の要部の斜視図である。 本考案の第2実施形態を示す、包装容器の要部の一部破断正面図である。 本考案の第3実施形態を示す、包装容器の要部の一部破断正面図である。
符号の説明
1…包装容器
2…包装シート
3…容器本体
3a…容器本体(3)の一方の側縁
3b…容器本体(3)の他方の側縁
4…封止部
5…収容部
5a…全幅収容部
5b…部分幅収容部
6…収容物
9…開封操作部
9a…第1開封操作部
9b…第2開封操作部
11…切り口線
12…目印
15…側縁シール部
16…切り口溝

Claims (12)

  1. 包装シート(2)で縦長の筒状に形成した容器本体(3)の上下両端部をそれぞれ封止し、内部に収容部(5)を形成したスティックタイプの包装容器であって、
    上記の収容部(5)は、上下方向中間部で容器本体(3)の左右両側縁(3a・3b)間に形成された幅広の全幅収容部(5a)と、少なくとも一方の端部寄り位置で上記の全幅収容部(5a)よりも幅狭の部分幅収容部(5b)とを備えており、
    容器本体(3)の少なくとも一方の側縁(3a)は、上記の部分幅収容部(5b)の側方を含む複数箇所にそれぞれ開封操作部(9)を備え、
    1つの開封操作部(9a)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積を、他の開封操作部(9b)から切り裂かれる位置での収容部(5)の軸直交方向断面積と異ならせたことを特徴とする、包装容器。
  2. 上記の部分幅収容部(5b)は、上記の端部に向かって幅狭となる形状である、請求項1に記載の包装容器。
  3. 上記の側縁(3a)は、上記の部分幅収容部(5b)の側方に小口開口用の第1開封操作部(9a)を備え、上記の全幅収容部(5a)の側方に大口開口用の第2開封操作部(9b)を備える、請求項1または請求項2に記載の包装容器。
  4. 上記の第1開封操作部(9a)は、上記の側縁(3a)から上記の部分幅収容部(5b)に向けて形成した切り口線(11)を備える、請求項3に記載の包装容器。
  5. 上記の第1開封操作部(9a)は、上記の側縁(3a)に切り口溝(16)を備える、請求項3または請求項4に記載の包装容器。
  6. 上記の第2開封操作部(9b)は、上記の全幅収容部(5a)の側方で、側縁(3a)の任意の部位に形成される、請求項3から5のいずれか1項に記載の包装容器。
  7. 上記の第2開封操作部(9b)は、開封位置としての目印(12)が包装シート(2)に表示してある、請求項3から6のいずれか1項に記載の包装容器。
  8. 上記の容器本体(3)は少なくとも一方の側縁(3a)に沿って形成された側縁シール部(15)を備え、この側縁シール部(15)は、上記の側縁(3a)に沿って包装シート(2)を貫通する多数の微細な傷跡を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の包装容器。
  9. 上記の容器本体(3)に収容される収容物(6)が液体または粉末である、請求項1から8のいずれか1項に記載の包装容器。
  10. 上記の容器本体(3)に収容される収容物(6)が、ゼリー、ペーストなど高粘度流動体である、請求項1から8のいずれか1項に記載の包装容器。
  11. 上記の容器本体(3)に収容される収容物(6)が経口医薬品である、請求項10に記載の包装容器。
  12. 上記の経口医薬品がリドカイン塩酸塩を含有することを特徴とする、請求項11に記載の包装容器。
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