JP3136994B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3136994B2
JP3136994B2 JP08154288A JP15428896A JP3136994B2 JP 3136994 B2 JP3136994 B2 JP 3136994B2 JP 08154288 A JP08154288 A JP 08154288A JP 15428896 A JP15428896 A JP 15428896A JP 3136994 B2 JP3136994 B2 JP 3136994B2
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶手段に記憶さ
れたデータに基づき演算を実行するデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のデータ処理装置は種
々提案されており、一例として、ディーゼル機関の燃料
噴射ポンプ制御装置が挙げられる。ディーゼル機関の燃
料噴射ポンプでは、個々のポンプ毎にその特性が異なる
が、燃料噴射ポンプ制御装置ではそのポンプの特性に応
じた制御を実行するのが望ましい。そこで、個々のポン
プ毎にその特性データを書換え不能に記憶したROMを
固定しておき、燃料噴射ポンプ制御装置のCPUがその
ROMに記憶された特性データを読み込んで制御を実行
することが考えられている(特公平4−28901
号)。
【0003】上記ROMからの特性データの読み込み
は、一般にデータ通信等によって行われる。そこで、こ
の種の燃料噴射ポンプ制御装置では、上記ROMから読
み込んだデータをCPU近傍に設けられたバックアップ
RAM等に書き込んでおき、通常はそのバックアップR
AMに記憶された特性データに基づき制御を実行するこ
とが考えられている。このような構成を採用した場合、
制御中にいちいちデータ通信を実行して特性データを読
み込む必要がなくなり、制御の能率化を図ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バックアッ
プRAMに記憶された特性データは、変化(破壊)して
しまう可能性がある。そこで、次のような対策が考えら
れる。すなわち、上記特性データと共に、その特性デー
タ(元データ)の「1」,「0」を反転させたミラーデ
ータをバックアップRAMに記憶しておき、両者が互い
に反転の状態を保持しているかをチェックするいわゆる
ミラーチェックを行ったり、バックアップRAMに記憶
された特性データのSUM値を算出し、チェックSUM
と一致するか否かを判断したりすることにより、特性デ
ータに異常がないか、すなわち特性データが変化してな
いかをチェックする(SUMチェック)。そして、異常
が検出された場合は、上記ROMより再び特性データを
読み込んでバックアップRAMに書き込むのである。
【0005】しかしながら、このようなチェックを行っ
ても検出されない異常が特性データに発生することがあ
る。例えば、図6(A)に例示するように、元データと
ミラーデータとの同じ位置のデータが同時に反転した場
合、このような異常はミラーチェックによって検出する
ことができない。また、図6(B)に例示するように、
同じ桁の「1」および「0」のデータが同時に反転した
場合、このような異常はチェックSUMによって検出す
ることができない。更に、図6(C)に例示するよう
に、上記二つの条件を同時に満たすような異常が発生し
た場合、このような異常はミラーチェックによってもS
UMチェックによっても検出することができない。
【0006】このような場合、CPUはバックアップR
AMの特性データを異常と気付かずにそのまま使用して
制御を実行することになる。この種のデータは、学習デ
ータのように自動更新されて本来の値に近づくことがな
いので、その後ずっと誤った特性データに基づき制御を
実行することになる。また、この種の課題は他のいくつ
かのデータ処理装置においても同様に発生する。
【0007】そこで、本発明は、記憶手段に記憶された
所定データを読み込んで演算を実行するデータ処理装置
において、その所定データの本来の値を良好に保持して
演算に使用可能にすることを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項1記載の発明は、内燃
機関の燃料噴射ポンプの特性データを書換え不能に記憶
する不揮発性の第1記憶手段と、上記特性データを書換
え可能に記憶する第2記憶手段と、上記第1記憶手段に
記憶された上記特性データを読み込み、該読み込んだ
データを上記第2記憶手段に書き込むデータ更新処理
を実行するデータ更新手段と、上記第2記憶手段に記憶
された上記特性データに基づき、上記燃料噴射ポンプを
制御する演算を実行する演算手段と、を備えたデータ処
理装置において、上記データ更新手段が、上記第2記憶
手段に記憶された上記特性データの正誤に関わらず、
グニッションキーがオンされたときでありかつ一定回数
トリップ(但し、1トリップとは、一回のイグニッシ
ョンキーオンからオフまでを意味する)に、上記データ
更新処理を実行することを特徴とする。
【0009】このように構成された本発明では、データ
更新手段は、第1記憶手段に記憶された特性データを読
み込み、該読み込んだ特性データを第2記憶手段に書き
込むデータ更新処理を実行する。すると、第2記憶手段
は、その特性データを保持し、演算手段は、第2記憶手
段に記憶された上記特性データに基づき燃料噴射ポンプ
を制御する演算を実行する。
【0010】ここで、データ更新手段は、第2記憶手段
に記憶された上記特性データの正誤に関わらず、イグニ
ッションキーがオンされたときでありかつ一定回数トリ
ップ毎に、上記データ更新処理を実行する。但し、1ト
リップとは、一回のイグニッションキーオンからオフま
でを意味する。このため、第2記憶手段に記憶された上
特性データに異常が検出されない場合でも、上記所定
条件が成立する毎に、上記第2記憶手段に記憶された上
特性データが、上記第1記憶手段から読み込んだ上記
特性データによって更新される。また、第1記憶手段は
上記特性データを書換え不能に記憶しており、そこに記
憶された特性データが変化することはきわめて少ない。
従って、上記特性データの本来の値を良好に保持して演
算に使用することができる。よって、演算手段による演
算の信頼性をきわめて良好に向上させることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、内燃機関の燃料噴
射ポンプの特性データを書換え不能に記憶する不揮発性
の第1記憶手段と、上記特性データを書換え可能に記憶
する第2記憶手段と、上記第1記憶手段に記憶された
記特性データを読み込み、該読み込んだ特性データを上
記第2記憶手段に書き込むデータ更新処理を実行するデ
ータ更新手段と、上記第2記憶手段に記憶された上記
データに基づき、上記燃料噴射ポンプを制御する演算
を実行する演算手段と、を備えたデータ処理装置におい
て、上記データ更新手段が、上記第2記憶手段に記憶さ
れた上記特性データの正誤に関わらず、イグニッション
キーがオフされたときでありかつ一定回数トリップ毎
(但し、1トリップとは、一回のイグニッションキーオ
ンからオフまでを意味する)に、上記データ更新処理を
実行することを特徴とする。
【0012】すなわち、本発明と請求項1記載の発明と
の相違点は次の通りである。請求項1記載の発明では、
イグニッションキーがオンされたときでありかつ一定回
数トリップ毎にデータ更新処理を実行している。これに
対して本発明では、イグニッションキーがオフされたと
きでありかつ一定回数トリップ毎に、データ更新処理を
実行するのである。
【0013】
【0014】
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記第2記憶手段における記憶を
保持するための電圧が低下した履歴がある場合にも、上
記特性データの正誤に関わらず、上記データ更新手段が
上記データ更新処理を実行することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用された燃料噴射
ポンプ制御装置の構成を表すブロック図である。なお、
この燃料噴射ポンプ制御装置は、ディーゼル機関用電子
制御燃料噴射ポンプ(以下、単に燃料噴射ポンプとい
う)1に搭載された燃料噴射量制御用アクチュエータ2
および燃料噴射時期制御用アクチュエータ3を介して、
燃料噴射ポンプ1の燃料噴射量および燃料噴射時期を制
御する装置である。
【0017】燃料噴射ポンプ1では、構成部品の部品加
工精度、組付精度等の機械的な要因、或いは各アクチュ
エータ2,3の応答性、或いは燃料噴射ポンプ1に搭載
された各種センサ(図示せず)の出力特性の電気的,磁
気的な要因による個体間のばらつきが存在する。このた
め、燃料噴射ポンプ1は、そのばらつきに応じた特性デ
ータを記憶する記憶装置4を備えている。そして、上記
制御を実行する制御本体であるECU5は、この特性デ
ータを記憶装置4から読み出し、ディーゼル機関の運転
状態に応じて周知の演算を実行して各アクチュエータ
2,3を駆動している。
【0018】記憶装置4の内部には、書き込み用電圧供
給線L4に所定電圧が印加されたときを除いて特性デー
タを書換え不能に記憶する第1記憶手段としてのOTP
ROM6(EPROM,EEPROM等他の不揮発性記
憶素子を用いてもよい)、ECU5へシリアル通信方式
によりデータを送信するためのシリアル通信インタフェ
ース7、ノイズ除去,信号レベルまたはインピーダンス
変換のための通信バッファ8、および、電力供給兼クロ
ック信号線L1を介して入力された後述のクロック信号
から高周波のノイズを除去する入力フィルタ9を備えて
いる。また、入力フィルタ9を通過したクロック信号は
二つに分岐し、一方はシリアル通信インタフェース7に
クロック信号として直接入力され、他方は逆流防止用の
ダイオード10aおよび充電用のコンデンサ10bより
なる回路に入力される。そして、この回路のコンデンサ
10bに充電された電力は、OTPROM6およびシリ
アル通信インタフェース7の駆動用電力として使用され
る。
【0019】なお、OTPROM6への特性データの書
き込みは次のように行われる。すなわち、燃料噴射ポン
プ1の工場からの出荷検査工程で実際に燃料を噴射させ
て噴射特性を調べ、標準的なポンプの噴射特性に対する
ずれ分に相当するデータ(特性データ)を、書き込み用
電圧供給線L4に所定電圧を印加しながらOTPROM
6へ記憶するのである。記憶装置4は、このように燃料
噴射ポンプ1固有の特性データを記憶するためのもので
あり、燃料噴射ポンプ1上に搭載されているので非常に
管理に好都合である。
【0020】ECU5は、上記制御を含む種々の演算を
実行するCPU11、各種センサ信号をCPU11に入
力するための入力信号バッファ12、上記センサ信号が
アナログ信号であった場合、その信号をデジタル信号に
変換してCPU11に入力するADC12a、電源回路
13、PNPトランジスタ14、通信バッファ15、C
PU11が出力する信号を所定電圧の駆動信号に変換し
て各アクチュエータ2,3に出力するアクチュエータ駆
動回路16、後述のデータ更新処理のプログラム等を書
換え不能に記憶したROM17、それらの処理に使用さ
れるデータを書換え可能に記憶するバックアップメモリ
(B/Uメモリ)18、および、抵抗器20を備えてい
る。
【0021】なお、電源回路13は、バッテリ19から
電力供給を受けてECU5全体に所定の電圧を供給す
る。また、バックアップメモリ18は、イグニッション
キーをオフにしたときもバッテリ19から電力供給を受
け、その電力供給によってデータを常時保持する。すな
わち、バックアップメモリ18は第2記憶手段に相当す
る。更に、入力信号バッファ12に信号を入力するセン
サとしては、エンジン回転数センサ、吸気圧センサ、エ
ンジン冷却水温センサ等がある。また、ROM17はC
PU11の外部ROMとしたが、CPU11の内部RO
Mとしてもよい。
【0022】ECU5と記憶装置4とは、前述の電力供
給兼クロック信号線L1を含む3本の信号線L1〜L3
にて接続されている。ECU5内のCPU11は、PN
Pトランジスタ14のオン/オフを周期的に切り換え
て、そのPNPトランジスタ14の出力をクロック信号
として記憶装置4へ出力する。すると、前述のように、
そのクロック信号により記憶装置4のシリアル通信イン
タフェース7との同期を取ることができると共に、記憶
装置4の各素子へ電力を供給することができる。また、
シリアル通信インタフェース7は、通信バッファ8,シ
リアル通信線L2,通信バッファ15を介してCPU1
1と接続されている。更に、グランド線L3は、ECU
5側のグランド電位(アース電位)と記憶装置4のグラ
ンド電位とを直接接続し、双方の基準動作電位としてい
るが、グランド電位の変動が問題とならない場合は、燃
料噴射ポンプ1の筐体など導電性の構成部材を介して双
方のグランド電位を接続してもよい。
【0023】次に、このように構成された燃料噴射ポン
プ制御装置の動作を説明する。CPU11は、上記クロ
ック信号に同期してOTPROM6から上記特性データ
を1ビットずつ読み込み、それをバックアップメモリ1
8に記憶する。その後、各センサ信号と上記記憶した特
性データとに応じて各アクチュエータ2,3を制御し、
燃料噴射時期,燃料噴射量を調整するのである。この制
御は周知であるので説明を省略する。また、バックアッ
プメモリ18に記憶したデータは、バッテリ19の出力
電圧の低下などにより破壊され、内容が変化することが
ある。そこで、CPU11は、バックアップメモリ18
に記憶された特性データを、OTPROM6から再び読
み込んだ特性データにより更新する次のデータ更新処理
を実行する。続いて、図2のフローチャートを用いてそ
のデータ更新処理について説明する。なお、CPU11
は、この処理を所定周期毎に繰り返し実行する。
【0024】図2に示すように、処理を開始すると、先
ずステップ101にてデータ更新条件が成立したか否か
を判断する。ここで、データ更新条件としては、次の
〜に示すように種々の条件が考えられ、その内のいず
れかを採用する。なお、またはに示す条件を採用し
た場合が本発明の実施の形態であり、〜に示す条件
のみを採用した場合は本発明の範囲に含まれない単なる
参考例となる。 .イグニッションキーがオンされたときでありかつ一
定回数トリップ毎(但し、1トリップとは、一回のイグ
ニッションキーオンからオフまでを意味する) .イグニッションキーがオフされたときでありかつ一
定回数トリップ毎(但し、この条件を採用できるのは、
イグニッションキーがオフされた後所定時間ECU5に
電力が供給される装置に限る) .燃料噴射ポンプ1を搭載した車両の走行距離が所定
値に達する毎 .イグニッションキーがオンに保持された時間の積算
値が所定値に達する毎 .(または)かつ(エンジンストール時または低
回転時) データ更新条件が成立していないとき(101:NO)
は、ステップ103へ移行し、バックアップメモリ18
にバッテリ19から供給された電圧(バックアップメモ
リ保持電圧)が低下した履歴があるか否かを判断する。
低下した履歴がないとき(103:NO)は、ステップ
105へ移行し、バックアップメモリ18に記憶された
特性データに対してミラーチェックおよびSUMチェッ
クにより異常の有無を判断する。そして、特性データが
正常であれば、一旦処理を終了して次の処理周期まで待
機する。一方、データ更新条件が成立したとき(10
1:YES)、バックアップメモリ保持電圧が低下した
履歴があるとき(103:YES)、或いは、ミラーチ
ェックまたはSUMチェックにより特性データの異常が
検出されたときは、ステップ107以下の処理へ移行す
る。
【0025】ステップ107では、SUM値およびデー
タカウンタCDATAを0にリセットする。続くステッ
プ111では、OTPROM6から特性データを1デー
タ読み込み、ステップ113で、そのデータに対しオー
バーランエラーチェック,パリティチェック,フレーミ
ングエラーチェックにより異常の有無を判断する。デー
タが正常である場合はステップ115へ移行し、そのデ
ータ(1データ)をバックアップメモリ18に書き込む
と共に、データカウンタCDATAを一つインクリメン
トする。続くステップ117では、データカウンタCD
ATAの値が特性データの全データ数Nと一致したか否
かを判断する。一致しない場合(117:NO)は、ス
テップ119にてSUM値にそのデータの値を加算した
後、ステップ111へ移行して次のデータに対して同様
の処理を実行する。
【0026】このように、ステップ111〜119の処
理を繰り返し実行し、全てのデータをバックアップメモ
リ18に書き込み終るとCDATA=N(117:YE
S)となる。すると、ステップ121へ移行して、読み
込んだデータがSUM値と一致するか否かを判断する。
すなわち、最後に読み込んだデータはチェックSUMで
あるので、データが正常に読み込まれていればSUM値
とチェックSUMは一致するはずである。そこで、両者
が一致すれば(121:YES)特性データが正確に更
新されたと判断して一旦処理を終了する。一方、ステッ
プ111〜119の処理によりデータを1データずつ更
新する間に、ステップ113で異常が発見された場合、
および最後に読み込んだデータとSUM値とが一致しな
かった場合(121:NO)は、ステップ107へ移行
して特性データの更新を最初からやり直す。また、この
処理の実行中にタイムアウトエラーが発生した場合は、
周知のエラー処理を実行する。
【0027】このように、本燃料噴射ポンプ制御装置で
は、バックアップメモリ18に記憶された特性データの
正誤に関わらず、運転状態に応じて定まるデータ更新条
件が成立したとき、およびバックアップメモリ保持電圧
が低下したときには、ステップ107以降のデータ更新
処理を実行している。すなわち、OTPROM6から特
性データを読み込み(ステップ111)、その読み込ん
だデータをバックアップメモリ18に書き込んでいる
(ステップ115)。
【0028】このため、バックアップメモリ18の特性
データに異常が検出されなくても、その特性データをO
TPROM6の特性データで更新することができる。O
TPROM6は、特性データを通常は書換え不能に記憶
しており、そこに記憶されたデータが変化することはき
わめて少ない。従って、正確な特性データを用いてアク
チュエータ2,3の制御を実行することができる。よっ
て、本装置による燃料噴射ポンプ1の制御の信頼性がき
わめて高くなる。また、常に通信によって特性データを
得るわけではないので、処理が迅速化される。更に、燃
料噴射ポンプ1の特性データは、学習データのように自
動更新されて本来の値に近づくことがないので、上記デ
ータ更新処理の実行による効果が一層顕著になる。
【0029】また、上記実施の形態では、特性データの
更新が指示されたとき(ステップ107以降の処理へ移
行したとき)無条件にバックアップメモリ18のデータ
を更新しているが、特性データの更新が指示されたと
き、バックアップメモリ18に記憶された特性データと
OTPROM6から読み込んだ特性データとを照合し、
その結果に応じて更新するしないを決定してもよい。
し、この場合も、本発明の範囲に含まれない単なる参考
例となる。図3は、このようなデータ更新処理の例を表
すフローチャートである。なお、図3には、図2のステ
ップ107〜121の部分に相当する処理のみを記載し
た。
【0030】図3に示すように、特性データの更新条件
が成立してステップ201へ移行すると、通信時連続エ
ラーカウンタCRENおよびデータ不一致カウンタCF
UITを0にリセットする。続くステップ203では、
OTPROM6の特性データの全データを、バックアッ
プメモリ18のデータと照合する全データ受信処理を実
行する。この全データ受信処理の詳細を図4に示す。
【0031】図4に示すように、先ず、ステップ231
にて、データカウンタCDATA,SUM値,通信時エ
ラーフラグFTUS,および後述するデータ一致チェッ
クビット列の各ビットを「0」にリセットする。なお、
ステップ231では、リセットする前のデータ一致チェ
ックビット列のデータを前回データとして記憶した後上
記リセットを行う。
【0032】続くステップ233では、特性データを1
データ読み込み、エラーチェック(パリティチェック,
オーバーランエラーチェック,フレーミングエラーチェ
ック)を実行し、異常があればステップ237で通信時
エラーフラグFTUSを1にセットした後、正常であれ
ばそのまま、ステップ241へ移行する。ステップ24
1ではデータカウンタCDATAを一つインクリメント
し、ステップ243で読み込みデータを仮ストアする。
すなわち、読み込みデータをバックアップメモリ18に
直接書き込むのではなく、一旦別の領域に記憶する。
【0033】続くステップ245で、その読み込みデー
タをバックアップメモリ18の該当データ(B/Uデー
タ)と照合し、両者が一致した場合(245:YES)
はそのままステップ247へ、一致しなかった場合(2
45:NO)は、ステップ249にて対応するデータ一
致チェックビットを「1」としてステップ247へ移行
する。続くステップ247〜253の処理は、図2のス
テップ117〜121の処理と同様である。すなわち、
SUM値を順次加算しながら(ステップ251)ステッ
プ233〜251の処理を実行し、CDATA=Nとな
ると(247:YES)最後に読み込んだデータ(チェ
ックSUM)とSUM値とが一致するか否かを判断する
(ステップ253)のである。ステップ253にて肯定
判断したときはそのまま図3のルーチンへ復帰し、否定
判断したときは通信時エラーフラグFTUSを1にセッ
トした後(ステップ255)図3のルーチンへ復帰す
る。
【0034】ここで、データ一致チェックビット列の構
成を図5の例を用いて説明する。図5の例では、特性デ
ータがDATA1〜DATA6の6個のデータおよびチ
ェックSUMから構成され、そのうちDATA1,DA
TA3,DATA4,DATA5,およびチェックSU
Mが一致し、DATA2,DATA6が不一致である。
このような場合、データ一致チェックビット列では、D
ATA2,DATA6に対応するデータ一致チェックビ
ットが「1」となり、他のデータ一致チェックビットが
「0」となる。
【0035】図3に戻って、ステップ203の全データ
受信処理が終了すると、ステップ265にて通信時エラ
ーフラグFTUSが0であるか否かを判断する。通信時
の異常がなくFTUS=0の場合(YES)はステップ
267へ移行し、データ一致チェックビット列の全ビッ
トが「0」となっているか否か、すなわち、バックアッ
プメモリ18に記憶された特性データがOTPROM6
から読み込んだ特性データと完全に一致するか否かを判
断する。一致している場合(YES)はそのまま処理を
終了し、一致していない場合(NO)はステップ269
にてデータ不一致カウンタCFUITを一つインクリメ
ントした後ステップ271へ移行する。
【0036】ステップ271では、データ不一致カウン
タCFUITが所定値M以上になったか否かを判断す
る。Mに達していない場合(NO)はステップ273へ
移行して、同じデータが連続して不一致であるか否かを
判断する。すなわち、前述のステップ231にて前回デ
ータとして記憶したデータ一致チェックビット列と、ス
テップ249で作成したデータ一致チェックビット列と
を比較し、連続して「1」となっているビットが存在す
るか否かを判断する。初めてこのステップへ移行したと
きは否定判断して、ステップ203の全データ受信処理
からやり直す。
【0037】一方、連続して「1」となったデータ一致
チェックビットが存在した場合、ステップ275へ移行
し、全データ強制更新処理を実行して一旦処理を終了す
る。連続して不一致となったデータが存在した場合、バ
ックアップメモリ18に記憶されたそのデータが変化
(破壊)している可能性がきわめて高い。そこで、この
場合、図2のステップ111〜119で実行したよう
に、バックアップメモリ18の特性データをOTPRO
M6から読み込んだデータで更新するのである。
【0038】また、2巡目以降の処理でステップ273
で否定判断した場合、OTPROM6から読み込んだデ
ータにノイズ等が重畳し、上記データの不一致(26
7:NO)を判断した可能性がある。そこで、この場
合、ステップ203へ移行して前述の全データ受信処理
からやり直す。そして、このステップ203〜273の
ループをM回繰り返すと、すなわち、M回連続してデー
タの不一致(267:NO)を判断したが、それまでに
連続して不一致と判断されたデータが一つもなかった
(273:NO)場合、ステップ271にて肯定判断
し、ステップ277にて通信処理異常カウンタをインク
リメントして一旦処理を終了する。
【0039】この通信処理異常カウンタとは、OTPR
OM6のデータの破壊、通信機能の故障、通信線の断線
などの可能性を示唆するカウンタで、このカウンタが所
定値に達した場合、特性データの代わりに予め設定され
た所定データ(いわゆるデフォルト値)を使用する処理
や、警告灯点灯などの処理を別ルーチンにより実行す
る。なお、この種の処理は周知であるのでここでは詳述
しない。
【0040】また、全データ受信処理(ステップ20
3)中に、ステップ237または255で通信時エラー
フラグFTUSがセットされた場合、ステップ265で
否定判断してステップ281へ移行する。ステップ28
1では、通信時連続エラーカウンタCRENを一つイン
クリメントし、続くステップ283では、CREN≧K
か否かを判断する。CREN<K(283:NO)の場
合は再びステップ203へ移行し、前述の処理を繰り返
す。そして、CREN≧K(283:YES)となる
と、すなわち、K回続けて通信時エラーフラグFTUS
がセットされると(265:NO)、ステップ285へ
移行して通信時連続エラーフラグをセットする。通信時
連続エラーフラグとは、外部ノイズが頻繁に重畳してい
る可能性や、通信線またはコネクタの接触不良を示唆す
るフラグで、このフラグがセットされたときOTPRO
M6との通信を停止するように制御してもよい。また、
ステップ285の次は、前述のステップ277へ移行す
る。
【0041】このため、本実施の形態では、前述の実施
の形態の効果に加えて、次のような効果が生じる。すな
わち、本実施の形態では、OTPROM6から読み込ん
だ特性データとバックアップメモリ18に記憶された特
性データとが完全に一致したとき(267:YES)
は、特性データの更新を行わない。このような場合に特
性データを更新してもその更新の前後で何の変化もな
く、そのデータ更新処理が無駄になるからである。従っ
て、無駄なデータ更新処理を省略して、制御を一層能率
化することができる。
【0042】また、本実施の形態では、一度データが一
致しないと判断(267:NO)しても、複数回に渡っ
て照合を繰り返し、同一データが連続して不一致である
と判断したとき(ステップ273:YES)のみ特性デ
ータを更新している(ステップ275)。このため、デ
ータにノイズが重畳するなどして、両者が一致しないと
判断したときも、2回目以降の照合で両者が一致した場
合(267:YES)は特性データの更新を行わない。
従って、無駄なデータ更新処理を一層良好に省略し、制
御を一層能率化することができる。更に、通信系等の異
常の可能性がある場合(271:YES,283:YE
S)も、特性データの更新を行わない。このため、バッ
クアップメモリ18の特性データを誤ったデータで更新
してしまうのを良好に防止することができる。従って、
制御の信頼性を一層向上させることができる。
【0043】なお、上記各実施の形態において、CPU
11がデータ更新手段および演算手段に相当し、ステッ
プ107〜121の処理、およびステップ275の処理
がデータ更新手段に、バックアップメモリ18の特性デ
ータを用いてアクチュエータ2,3を制御する処理が演
算手段に、それぞれ相当する。
【0044】また、本発明は、上記各実施の形態になん
ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、デ
ータを書換え不能に記憶する第1記憶手段としては、O
TPROM6のように特性データをデジタルデータとし
て記憶するものに限らず、例えば、抵抗器,コンデン
サ,誘導器などのように、アナログデータとして記憶す
るものも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された燃料噴射ポンプ制御装置
の構成を表すブロック図である。
【図2】 その燃料噴射ポンプ制御装置で実行される特
性データのデータ更新処理を表すフローチャートであ
る。
【図3】 他のデータ更新処理を表すフローチャートで
ある。
【図4】 該データ更新処理の全データ受信処理を表す
フローチャートである。
【図5】 該データ更新処理で使用されるデータ一致チ
ェックビット列の構成を表す説明図である。
【図6】 従来のチェックで検出されないデータ異常を
例示する説明図である。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関用電子制御燃料噴射ポンプ 2…燃料噴射量制御用アクチュエータ 3…燃料噴射時期制御用アクチュエータ 4…記憶装置 5…ECU 6…OTPROM 7…シリアル通信インタフェース 11…CPU 17…ROM 18…バックアップ
メモリ 19…バッテリ L1…電力供給兼クロック信号線 L2…シリアル通信線 L3…グランド線 L4…書き込み用電圧供給線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 370 F02D 45/00 370F (56)参考文献 特開 昭61−240350(JP,A) 特開 平4−263347(JP,A) 特開 平4−125752(JP,A) 特開 平5−289949(JP,A) 特公 平4−28901(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/16 F02D 1/08 F02D 41/24 F02D 41/40 F02D 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射ポンプの特性データ
    を書換え不能に記憶する不揮発性の第1記憶手段と、上記特性 データを書換え可能に記憶する第2記憶手段
    と、 上記第1記憶手段に記憶された上記特性データを読み込
    み、該読み込んだ特性データを上記第2記憶手段に書き
    込むデータ更新処理を実行するデータ更新手段と、 上記第2記憶手段に記憶された上記特性データに基づ
    、上記燃料噴射ポンプを制御する演算を実行する演算
    手段と、 を備えたデータ処理装置において、 上記データ更新手段が、上記第2記憶手段に記憶された
    上記特性データの正誤に関わらず、イグニッションキー
    がオンされたときでありかつ一定回数トリップ(但
    し、1トリップとは、一回のイグニッションキーオンか
    らオフまでを意味する)に、上記データ更新処理を実行
    することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の燃料噴射ポンプの特性データ
    を書換え不能に記憶する不揮発性の第1記憶手段と、上記特性 データを書換え可能に記憶する第2記憶手段
    と、 上記第1記憶手段に記憶された上記特性データを読み込
    み、該読み込んだ特性データを上記第2記憶手段に書き
    込むデータ更新処理を実行するデータ更新手段と、 上記第2記憶手段に記憶された上記特性データに基づ
    、上記燃料噴射ポンプを制御する演算を実行する演算
    手段と、 を備えたデータ処理装置において、 上記データ更新手段が、上記第2記憶手段に記憶された
    上記特性データの正誤に関わらず、イグニッションキー
    がオフされたときでありかつ一定回数トリップ毎(但
    し、1トリップとは、一回のイグニッションキーオンか
    らオフまでを意味する)に、上記データ更新処理を実行
    することを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記第2記憶手段における記憶を保持す
    るための電圧が低下した履歴がある場合にも、上記特性
    データの正誤に関わらず、上記データ更新手段 が上記デ
    ータ更新処理を実行することを特徴とする請求項1また
    は2記載のデータ処理装置。
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