JP3136564B2 - 静電荷像現像剤、静電荷像現像用キャリヤー及びそれに用いる被覆剤 - Google Patents

静電荷像現像剤、静電荷像現像用キャリヤー及びそれに用いる被覆剤

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JP3136564B2
JP3136564B2 JP03312444A JP31244491A JP3136564B2 JP 3136564 B2 JP3136564 B2 JP 3136564B2 JP 03312444 A JP03312444 A JP 03312444A JP 31244491 A JP31244491 A JP 31244491A JP 3136564 B2 JP3136564 B2 JP 3136564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像現像剤の芯材
被覆用帯剤、及び該帯電剤によって被覆された静電荷像
現像剤用キャリヤ−、更に該キャリヤ−を含有してなる
静電荷像現像剤に関する。更に詳しくは、電子写真法、
静電記録法、静電印刷法等において、優れた帯電性、耐
衝撃性、耐摩耗性、現像性を付与する静電荷像現像剤の
芯材被覆用帯電剤、及び該帯電剤にて被覆されてなる静
電荷像現像剤用キャリヤ−、更に該キャリヤ−を含有し
てなる現像性並びに寿命特性に優れた静電荷像現像剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法においては、セレン等の光導
電性要素からなる感光体に、種々の方法にて電気的潜像
を形成し、この潜像に磁気ブラシ法やカスケ−ド法等を
用いてトナ−を付着させ、現像する方法が一般的に実施
されている。
【0003】この現像工程においては、トナ−に適当量
の正または負の電気量を付与するために、キャリヤ−と
一般的に称される担持粒子が使用される。キャリヤ−は
一般に、鉄、酸化鉄、ニッケル、フェライト等の強磁性
体等からなる芯材と、その芯材を被覆して、トナ−に対
する摩擦帯電性の制御等の機能を発揮する樹脂被覆層と
から形成されている。
【0004】このキャリヤ−用樹脂被覆層は、トナ−に
対して摩擦帯電性を制御するためだけでなく、感光体表
面の損傷防止能や、トナ−及び感光体との長時間のしゅ
う接や衝突に耐えるだけの耐摩耗性及び耐擦傷性、更に
はキャリヤ−表面にトナ−粒子の融着やトナ−膜体の形
成及び固着を防止する機能が要求されている。以上のこ
とと、キャリヤ−と共に用いられる特定のトナ−との摩
擦により所望の大きさ並びに極性の帯電状態を得るため
に、キャリヤ−用被覆樹脂として近年フッ素系樹脂が提
案され、実施される様になってきた。
【0005】例えば、特開昭51−117638号、特
開昭53−97435号、特開昭57−186759
号、特開昭61−80162号、特開昭61−1201
69号、特開昭61−120170号、特開昭62−2
86062号、特開昭62−295074号、特開昭6
2−80669号、特開昭63−58361号、特開昭
63−226663号、特開平2−168273号、特
開平−2−168274号、特開平2−217869
号、特開平2−280171号、特公平2−53782
号等には、フッ素化オレフィン樹脂やフッ素化(メタ)
アクリレ−ト重合体をキャリヤ−用被覆樹脂として使用
する方法、更にはフッ素化オレフイン樹脂とフッ素化
(メタ)アクリレ−ト重合体との混合物をキャリヤ−用
被覆樹脂として使用する方法等が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたキャリヤ−用フッ素系被覆樹脂はキャリ
ヤ−芯材に対する密着性が悪いため、これらで被覆され
て形成されたキャリヤ−は、磁気ブラシ法等によってト
ナ−及び感光体ドラムとのしゅう接や衝突を繰り返すと
被覆層に剥離や破損を生じ、帯電特性が失われる等の耐
久性に乏しいという問題があった。また芯材に対する密
着性を向上させる目的で、他のバインダ−樹脂と併用し
ようとしても、相溶性又は親和性が悪いため、十分な密
着性及び耐久性が得られないという問題があった。これ
らの問題点以外に、従来のフッ素化オレフィン樹脂は帯
電量の点では問題無い場合が多かったものの、溶剤溶解
性が極めて悪いために、キャリヤ−芯材に塗布する際ド
ライスプレ−法等の簡便な被覆方法を適用できず、塗布
作業が複雑化すると共に均一な被覆がし難いという生産
上の問題も有していた。
【0007】この問題を回避するために、上記の様なフ
ッ素化(メタ)アクリレ−ト重合体が提案されているも
のの、帯電特性を要求レベルに合わせようとすると、一
分子中にフッ素化アルキル基を1個有するフッ素化(メ
タ)アクリレ−ト成分を多量に用いざるを得ないため、
溶剤溶解性が低下し被覆作業性が悪くなるという問題が
あり、又フッ素含有量と共にコストが上がり、耐摩耗
性、耐擦傷性、キャリヤ−芯材に対する密着性等が悪
く、被膜特性が劣悪になるという物性面並びに経済面に
も問題があった。
【0008】以上のように、適度なフッ素含有量で帯電
性等の電気的特性を十分に発揮し、耐摩耗性、耐擦傷
性、さらにはキャリヤ−芯材に対する密着性等の被膜力
学的特性に優れ、更にキャリヤ−芯材に対する被覆作業
性やバインダ−樹脂との相溶性にも優れ、被覆キャリヤ
−においても優れた帯電特性、帯電安定性、耐摩耗性や
耐擦傷性等の耐久性、耐環境性を発揮し、静電荷像現像
剤の長寿命化と高度な記録画質を維持し得る、キャリヤ
−芯材用被覆剤としての特性、被覆作業性、キャリア−
生産性、経済性に優れた芯材用被覆剤が存在しないのが
現状であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記課題を解決するために鋭意検討したところ、一分子中
にフッ素化アルキル基を1個有するエチレン性不飽和単
量体を必須成分として重合せしめた従来の重合体に代え
て、特定の一分子中にフッ素化アルキル基を2個以上有
するエチレン性不飽和単量体を必須成分として重合せし
めた重合体を用いれば、これらの問題を解決できること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち本発明は、特定の一分子中にフッ素化
アルキル基を2個以上有するエチレン不飽和単量体
(A)を必須成分として重合せしめた重合体(I
らなることを特徴とする静電荷像現像剤のキャリヤー芯
材用被覆剤、該被覆剤をキャリヤ−芯材に被覆してなる
静電荷像現像剤用キャリヤ−、及び該キャリヤ−とトナ
−とからなることを特徴とする静電荷像現像剤を提供す
るものである。
【0011】本発明において、キャリヤ−芯材被覆に共
する重合体(I)を構成する必須成分として、特定の
分子中にフッ素化アルキル基を2個以上有するエチレン
不飽和単量体(A)を含有することが、耐摩耗性、耐擦
傷性、キャリヤ−芯材に対する密着性等の被膜特性や、
経済的観点から適度なフッ素含有量で充分な帯電特性を
発揮し、キャリヤ−芯材に対する被覆作業性やバインダ
−樹脂との相溶性を発揮する上で極めて重要であり、更
に被覆キャリヤ−の電気的・力学的耐久性や耐環境性を
奏する上で、極めて重要である。
【0012】特定の一分子中にフッ素化アルキル基を2
個以上有するエチレン不飽和単量体(A)、以下のも
である。
【0013】
【化19】
【0014】[式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化
アルキル基、Zは−(CH2X−、−CH2CH(O
H)(CH2X−、−(CH2XN(R1)SO2−、−
(CH2XN(R1)CO−(ここでXは1又は2、R1
はH又は炭素数1〜6のアルキル基である)、−CH
(CH3)−、−CH(C25)−、−C(CH3
2−、−CH(CF3)−又は−(CF32−から選ばれ
る2価の連結基であり、、R2はH、Cl、CH3、F、
又は−(CH2XRf(ただし、X、Rfは前記とおな
じである。)、AはR3C(CH2−)3(但し、R3
H、メチル基、エチル基、又はニトロ基である。)、又
はN(CH2CH23−、N(CH2CH(CH3))3
にて表される3価の連結基であり、Bは−OCONHY
1NHCOO−(ただし、Y1は炭素数が15以下で、B
中に占める重量割合が35〜65%の間である2価の連
結基である。)にて表される2価の連結基であり、Z1
は−(CH2m−(但し、mは2〜6の整数である。)
又は−CH2CH(CH3)−である。、2個含まれてい
るZは、前記2価の連結基の群から選ばれた相異なる種
の連結基であっても良い。2価の連結基B中のY1
は、以下の通りである。]にて表される化合物。
【0015】
【化20】
【0016】
【化21】
【0017】[式中、Rf、Zは前記と同じであり、R
f’は炭素数1〜20のフッ素化アルキル基、Z’は−
(CH2X−、−CH2CH(OH)(CH2X−、−
(CH2XN(R1)SO2−、−(CH2XN(R1
CO−(ここでXは1又は2、R1はH又は炭素数1〜
6のアルキル基である)、−CH(CH3)−、−CH
(C25)−、−C(CH32−、−CH(CF3)−
又は−(CF32−から選ばれる2価の連結基であり、
1は−(CH2m−(但し、mは2〜6の整数であ
る。)又は−CH2CH(CH3)−、RはH、CH3
F、BrまたはCl、X1、X2、そして X3は−OCO
CH2CH(R4)COO−(ただし、R4はH、又は炭
素数1〜36のアルキル基もしくはアルケニル基であ
る。)又は
【0018】
【化22】
【0019】からなる群から選ばれる2価の連結基であ
り、 A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH23−、 R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2
3−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチル基、
エチル基、又はニトロ基である。)、 N(CH2CH2OCH2CH(OH)CH23−、又は N(CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH23
−にて表される3価の連結基である。)にて表される化
合物。
【0020】
【化23】
【0021】[式中、Rf、Rf’、Z、Z’、そして
Rは前記と同じであり、X4とX5は−COO−、−OC
OCH2CH(R4)COO−(但し、R4は前記と同じ
である。)
【0022】
【化24】
【0023】又は−OCONHY1NHCOO−(但
し、Y1は前記と同じである。)にて表される2価の連
結基である。)から選ばれる2価の連結基である。]に
て表される化合物。
【0024】アクリロイル基、メタアクリロイル基また
はα−ハロゲノアクリロイル基以外の、単量体に含まれ
る極性原子団は、上記した通りエステル結合(−C0O−)
やウレタン(-NHC00−)等が挙げられる。特に高度な帯
電特性、帯電安定性、耐久性、キャリヤ−芯材に対する
密着安定性等を発現さる場合は、極性原子団としてウ
レタン結合を選択することが好ましい。
【0025】単量体の基本骨格 じである場合に
は、極性原子団として レタン結合ないしはエステル
結合を有しているもののほうが、得られる重合体の帯電
特性、帯電安定性、耐久性、キャリヤ−芯材に対する密
着安定性等はより向上する傾向がある。
【0026】単量体(A)の具体例として例えば以下の
如きものが挙げられるが、これらの具体例によって本発
明が何ら限定されるものでないことは勿論である。
【0027】
【化25】
【0028】
【化26】
【0029】
【化27】
【0030】
【化28】
【0031】
【化29】
【0032】
【化30】
【0033】
【化31】
【0034】
【化32】
【0035】
【化33】
【0036】本発明に係る重合体(I)は、前記単量体
(A)の単独重合体でもよいし、所望の帯電量や、耐摩
耗性、耐擦傷性、キャリヤ−芯材に対する密着性等の被
膜特性を得る上から、その他の従来公知のフッ素系単量
体、例えばフッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレ−
ト化合物及び/又は非フッ素系α,β−エチレン性不飽
和単量体(B)との共重合体でもよい。
【0037】フッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレ
ート化合物としては以下の如きものが例示される。 CH2=CHCOOCH2CF3 CH2=CHCOOCH2CF2CF3 CH2=CHCOOCH2CFHCF3 CH2=C(CH3)COOCH2CFHCF3 CH2=CHCOOCH2CH2CF3 CH2=CHCOOCH2CF2CFHCF3 CH2=CHCOOCH2CF(CF3)CF3 CH2=CHCOOCH(CF3)2 CH2=C(F)COOCH(CF3)2 CH2=C(CH3)COOCH(CF3)2 CH2=CHCOOCH2(CF2CF2)2H CH2=C(F)COOCH2(CF2CF2)2H CH2=C(CH3)COOCH2(CF2CF2)2H CH2=CHCOOCH2CF2CF2CFHCF3 CH2=CHCOOCH2CF2CF2H CH2=C(CH3)C00CH2CF2CF2H CH2=C(F)C00CH2CF2CF2H CH2=CHCOOCH2CH2C8F17 CH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17 CH2=CHCOOCH2CH2C12F25 CH2=C(CH3)COOCH2CH2C12F25 CH2=CHCOOCH2CH2C10F21 CH2=C(CH3)COOCH2CH2C10F21 CH2=CHCOOCH2CH2C6F13 CH2=C(CH3)COOCH2CH2C6F13 CH2=CHCOOCH2CH2C4F9 CH2=C(F)COOCH2CH2C6F13 CH2=CHCOOCH2(CH2)6CF(CF3)2 CH2=CHCOOCH2(CF2)6H CH2=CHCOOCH2(CF2)8H CH2=C(CH3)COOCH2(CF2)8H CH22=CHCOOCH2(CF2)10H CH22=CHCOOCH2(CF2)12H CH2=CHCOOCH2C(OH)HCH2C8F17 CH2=CHCOOCH2CH2N(C3H7)SO2C8F17 CH2=CHCOOCH2CH2N(C2H5)COC7F15 CH2=CHCOO(CH2)2(CF2)8CF(CF3)2 尚、本発明がこれらの例示化合物によって何等限定され
るものではないことは勿論である。
【0038】一方、α,β−エチレン性不飽和単量体
(B)としては、例えばスチレン、核置換スチレン、ア
クリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニル
ピリジン、N−ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸、
酢酸ビニル等の脂肪酸ビニル、またα,β−エチレン性
不飽和カルボン酸、即ちアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等の一価ないし二価
のカルボン酸、またα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸の誘導体として、アルキル基の炭素数が1〜18の、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(以後この表現は
アクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエ
ステルの両方を総称するものとする。)、即ち(メタ)
アクリル酸のメチル、エチル、プロピル、ブチル、オク
チル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ステア
リルエステル等、また(メタ)アクリル酸の炭素数1〜
18のヒドロキシアルキルエステル、即ち2−ヒドロキ
シエチルエステル、ヒドロキシプロピルエステル、ヒド
ロキシブチルエステル等、また(メタ)アクリル酸の炭
素数1〜18のアミノアルキルエステル、即ちジメチル
アミノエチルエステル、ジエチルアミノエチルエステ
ル、ジエチルアミノプロピルエステル等、また(メタ)
アクリル酸の、炭素数が3〜18のエーテル酸素含有ア
ルキルエステル、例えばメトキシエチルエステル、エト
キシエチルエステル、メトキシプロピルエステル、メチ
ルカルビルエステル、エチルカルビルエステル、ブチル
カルビルエステル等、またアルキル炭素数が1〜18の
アルキルビニルエーテル、例えばメチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル
等、(メタ)アクリル酸のグリシジルエステル、即ちグ
リシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等、
またサートマー社製スチレンマクロモノマー4500、新中
村化学工業(株) NKエステルM−230G等のマク
ロモノマー等、更にγ−メタクリロキシプロピルメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルメチルトリメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリメチキシシラン等のシランカップング基
含有単量体が挙げられる。シランカップング基含有単量
体の併用はキャリヤ−芯材に対する密着性や、キヤリヤ
−としての耐久性を向上させる上から有用である。
【0039】尚、本発明において(メタ)アクリル酸と
は、メタクリル酸化合物とアクリル酸化合物の両方を総
称し、又(メタ)アクリレ−トとは、メタクリレ−ト化
合物とアクリレ−ト化合物の両方を総称するものとす
る。
【0040】本発明者等の知見によれば、キャリヤ−芯
材との密着性や帯電特性をより向上させ、キャリヤ−と
しての耐久性を向上させる目的から、本発明に係る重合
体中には共重合モノマ−として、分子中に極性基、とり
わけアニオン性基や水酸基を含有するモノマ−を含むも
のが好ましい。
【0041】これらのモノマ−の具体例としては、アク
リル酸、メタアクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、部分スルホン化スチレン、モノ
(アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ−ト、
モノ(メタクリロキシエチル)アシッドホスフェ−ト、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
尚、本発明が上記具体例によって何等限定されるもので
はないことは勿論である。
【0042】その他のα,β−エチレン性不飽和単量体
(B)としては、例えば、ポリシロキサン類の片末端あ
るいは両末端に2価の連結基を介してα,β−不飽和
基、即ちビニル基、アクリロイル基、あるいはメタクリ
ロイル基のいずれかが連結されたものあればいずれでも
良く、その具体例としては、一般式(B−1)
【0043】
【化34】
【0044】〔式中、R6及びR7 は炭素数1〜20の
アルキル基又はフェニル基で、それらは同一でも異なっ
ていてもよく、又シロキシ単位毎に同一でも異なってい
てもよく、pは3〜520の整数であり、qは0又は1
であり、Y2は2価の連結基で、-CH2CH(OH)CH2OCO-、-
(CH2)n1NHCH2CH(OH)CH2OCO-、-(CH2)n1OCO-、-(CH2)n1-
O-(CH2)m1OCO-、又は-OCH2CH(OH)CH2OCO-[但し、n1
1は2〜6の整数である。]であり、Rは前記と同じ
であり、Z2はメチル基、フェニル基、又はCH2=C(R)-(Y
2)q-である。]にて表される化合物、又は一般式(B−
2)
【0045】
【化35】
【0046】[式中、R6'、R6''、R6'''、R7'、
7''、R7'''、R8'、R8''、R8'''は炭素数1〜20
のアルキル基又はフェニル基で、これらは同一でも異な
っていても良く、r,s,tは1〜200の整数で、こ
れらは同一でも異なっていても良く、Y2,q,R は前
記と同意義である。〕にて表わされる化合物が挙げられ
る。
【0047】ポリシロキサン鎖を含有する単量体のより
具体的なものとして以下の如きものが例示される。
【0048】
【化36】
【0049】
【化37】
【0050】
【化38】
【0051】
【化39】
【0052】但し、いずれも Me, Phはそれぞれメチル
基,フェニル基を表わす。ポリシロキサン鎖を含有する
単量体のα,β−不飽和基としては、ビニル基、アクリ
ロイル基、メタクリロイル基のいずれも可能であるが、
重合反応性の点でアクリロイル基又はメタクリロイル基
が優れているため、これらを含有するものが特に好まし
い。
【0053】本発明者等の知見によれば、前記ポリシロ
キサン鎖含有単量体(B−1)、(B−2)を、本発明
に係るフッ素系単量体と併用し、共重合することによっ
て、重合体(I)の耐摩耗性、耐衝撃性、更に感光体ド
ラムに対する傷つき防止性を格段に向上でき、キャリヤ
−としての耐久性を向上せしめることが可能である。
【0054】本発明に係る単量体(A)と必要に応じて
単量体(B)とを重合して成るフッ素系重合体(I)の
製造方法には、何ら制限はなく、公知の方法、即ちラジ
カル重合法、カチオン重合法、アニオン重合法等の重合
機構に基づき、溶液重合法、塊状重合法、更にエマルジ
ョン重合法等によって製造できるが、特にラジカル重合
法が簡便であり、工業的に好ましい。この場合重合開始
剤としては、当業界公知のものを使用することができ、
例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ジアシル等の過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル、フェニルアゾトリフ
ェニルメタン等のアゾ化合物、Mn(acac)3 等の金属キレ
ート化合物等が挙げられ、必要に応じてラウリルメルカ
プタン、2−メルカプトエタノ−ル、エチルチオグリコ
−ル酸、オクチルチオグリコ−ル酸等の連鎖移動剤や、
更にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のカ
ップリング基含有チオ−ル化合物を連鎖移動剤を併用す
ることが可能である。尚、本発明者等の知見によれば、
この様なカップリング基含有連鎖移動剤を併用すると、
キャリヤ−芯材に対する密着性や、キャリヤ−としての
耐久性を向上させることが可能である。また光増感剤や
光開始剤の存在下での光重合、あるいは放射線や熱をエ
ネルギー源とする重合によっても本発明に係るフッ素系
のランダムもしくはブロック共重合体を得ることができ
る。
【0055】重合は、溶剤の存在下又は非存在下のいず
れでも実施できるが、作業性の点から溶剤存在下の場合
の方が好ましい。溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
剤、 1,1,1−トリクロルエタン、クロロホルム等のハロ
ゲン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、
更にパ−フロロオクタン、パ−フロロトリ−n−ブチル
アミン等のフッ素化イナ−トリキッド類のいずれも使用
できる。
【0056】本発明に係る重合体の単量体(A)と単量
体(B)との共重合組成比は、重量比で、通常100:
0〜1:1000であり、2:1〜1:100の範囲が
好ましく、49:51〜1:100が本発明に示すキャ
リヤ−芯材用被覆剤としての諸特性、即ち被覆作業性に
関係する本発明の重合体(I)の溶剤溶解性、帯電特
性、更には重合体(I)中のフッ素含有量に関係する経
済性を発揮する上で特に好ましい。
【0057】本発明に係るフッ素系重合体(I)の分子
量としては、Mn=2,000 〜1000,000が好ましく、中で
もMn=3,000 〜100,000 が特に好ましい。本発明に係
るフッ素系重合体は、キャリヤ−芯材用被覆剤として単
独で用い、キャリヤ−を形成できるが、重合体(I)に
よる効果を損なわない範囲において、ポリイソシアネー
ト等の架橋剤以外の従来公知のキャリヤ−芯材被覆用樹
脂と併用することが可能であり、又当業界で一般にバイ
ンダ−樹脂又は結着用樹脂と呼ばれる樹脂とブレンド等
の手法で併用することも可能である。
【0058】従来公知のキャリヤ−芯材被覆用樹脂と
は、ポリ(テトラフロロエチレン)、ホリ(フッ化ビニ
リデン)、ポリ(エチレン・テトラフロロエチレン)共
重合体、ポリ(フッ化ビニリデン・テトラフロロエチレ
ン)共重合体、ポリ(テトラフロロエチレン・ヘキサフ
ロロプロピレン)共重合体、ポリ(フッ化ビニルエ−テ
ル)、そしてポリ(フッ化ビニルエ−テル・テラフロロ
エチレン)共重合体等のフッ素化オレフィン樹脂、更に
前記特許公報等で開示されている、一般にポリ(フッ素
化アクリレ−ト)やポリ(フッ素化メタクリレ−ト)等
のフッ素樹脂である。
【0059】バインダ−樹脂又は結着剤用樹脂と称され
るものとしては、一般の溶剤可溶型樹脂や熱可塑性樹脂
の全てを用いることができる。具体的には、スチレン、
クロルスチレン、ビニルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン等のスチレン類、エチレン、
プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のオレフィン
類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル
等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸ドデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸ドデシル等のα,β−エチレン性不飽和モノ
カルボン酸のエステル、ジブチルフマル酸エステル、ジ
メチルフマル酸エステル等のα,β−エチレン性不飽和
ジノカルボン酸のジエステル、ビニルメチルエ−テル、
ビニルエチルエ−テル、ビニルブチルエ−テル等のビニ
ルエ−テル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、ビニルイソプロピルケトン等のビニルケトン等の単
独重合体または共重合体を挙げることができ、特に代表
的なバインダ−もしくは結着用樹脂としては、ポリ(メ
タクリル酸メチル)、ポリ(スチレン)、ポリ(エチレ
ン)、ポリ(プロピレン)、ポリ(スチレン・メタクリ
ル酸メチル・アクリル酸ブチル)共重合体、スチレン−
アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸
アルキル共重合体、ポリ(スチレン・ブタジエン)共重
合体、ポ(スチレン−無水マレイン酸)共重合体、ポリ
(スチレン・アクリロニトリル)共重合体等が挙げられ
る。更に、ポリエステル、ポウレタン、エポキシ樹脂、
シリコン樹脂、ポリアミド、アルキッド樹脂、フェノ−
ル樹脂、変性ロジン、パラフィン、ワックス等を挙げる
ことができる。
【0060】又キャリヤ−芯材に被覆する際、芯材との
密着性を向上させる目的から、シラン系、チタン系、ジ
ルコ−アルミネート系等のカップリング剤を併用するこ
とができ、これらの中でもジメチルジメトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルビニルメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、
γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン等のシラン系カップリング剤が特に好まし
く、更にフッ素原子含有アルコキシシラン化合物、フッ
素原子含有チタンアシレ−ト化合物、フッ素原子含有ア
ルコキシジルコニウム化合物等のフッ素系カップリング
剤も使用できる。
【0061】この他、本発明に係るキャリヤ−芯材被覆
樹脂中には、必要に応じて従来キャリヤ−用添加剤とし
てしられている物、例えば染料、顔料、可塑剤、シノカ
粉末、フィラ−、フッ素系、炭化水素系、又はシリコ−
ン系界面活性剤等を加えることができる。
【0062】キャリヤ−芯材としては、従来公知のもの
も含めて何等制限なく使用でき、即ち砂、ガラス、金
属、樹脂等であり、より詳しくは特に磁場によって強く
磁化する物質、例えば鉄、フェライト、マグネタイトを
はじめ、コバルト、ニッケル等の強磁性金属、又はこれ
らの金属を含む合金又は酸化鉄、酸化クロム等の化合
物、又は熱処理などのエネルギ−を与えることにより強
磁性を示す合金、例えばマンガン−銅−アルミニウムも
しくはマンガン−銅−錫等のホスラ−合金又は二酸化ク
ロム等を挙げることができる。又キャリヤ−芯材は、必
要に応じて高級脂肪酸、高級アルコ−ル、更には前記カ
ップリング剤を表面処理したものであっても良い。キャ
リヤ−芯材の形状は特に限定はなく、球状、楕円状、板
状、針状、又はこれらの形状が混じったものや不定形等
であっても良い。キャリヤ−芯材の粒子径としては特に
限定はないが、0.01〜1000μm、好ましくは3
0〜500μmである。
【0063】キャリヤ−は、ニ−ダ−、ロ−ルミル、バ
ンバリ−、サンドミル、アトライタ−、ヘンシェルミキ
サ−方式を使用した熱融着法や溶融混練法、スプレイド
ライ方式等を使用した溶液コ−ト法やエマルジョンコ−
ト法、更には直接表面重合法等によって作成できる。溶
液コ−ト法の場合、溶剤としては前記重合溶媒として例
示したものが使用できる。またこの場合、溶液の濃度又
は粘度は任意に設定することが可能である。
【0064】キャリヤ−芯材表面の被覆層の厚さは、乾
燥状態で通常0.01〜30μmであり、好ましくは
0.05〜10μmである。被覆層の厚さが大きすぎる
場合にはキャリヤ−芯材から剥離しやすくなることがあ
る。
【0065】本発明に係るキャリヤ−は、任意のトナ−
と二成分現像剤を構成することができる。好ましいトナ
−として、バインダ−としてポリエステル樹脂、スチレ
ン/アクリル系樹脂、又はスチレン/メタクリル系樹脂
を用いたのが挙げられる。
【0066】ポリエステル樹脂とは、アルコ−ルとカル
ボン酸との重縮合によって得られるものであり、アルコ
−ルとしては、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ル、トリエチレングリコ−ル、1,2−プロピレング
リコ−ル、1,3−プロピレングリコ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、1,4−ブテ
ンジオ−ル、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロ
ヘキサン、ビスフェノ−ルA、水添ビスフェノ−ルA、
ポリオキシエチレン化ビスフェノ−ルA、ポリオキシプ
ロピレン化ビスフェノ−ルA等の2価アルコ−ル、ソル
ビト−ル、1,2,3,6−ヘキサンテトロ−ル、1,
4−ソルビタン、ペンタエリスリト−ル、ジ゜ンタエリ
スリト−ル、トリペンタエリスリト−ル、ショ糖、1,
2,4−ブタントリオ−ル、1,2,5−ペンタトリオ
−ル、グリセロ−ル、2−メチルプロパントリオ−ル、
2−メチル−1.2.4−ブタントリオ−ル、トリメチ
ロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、1,3,5−
トリヒドロキシメチルベンゼン等の3官能以上の多価ア
ルコ−ルを挙げることができる。
【0067】一方カルボン酸としては、マレイン酸、フ
マル酸、メサコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロ
ン酸、これらの酸無水物、定休アルキルエステルとリノ
レィン酸の二量体等の二価のカルボン酸、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン
酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,
4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタント
リカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、
1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカ
ルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メ
タン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エ
ンボ−ル三量体酸、及びこれらの酸無水物等の3官能以
上のカルボン酸が挙げられる。
【0068】スチレン/アクリル系樹脂又はスチレン/
メタクリル系樹脂としては、前記の非フッ素系α,β−
エチレン性不飽和単量体(B)を構成単位とした重合体
もしくは特開昭50−134652号に記載されたα,
β−エチレン性不飽和単量体を構成単位とした重合体
で、数平均分子量Mnが1,000〜1000,000
で、分子量分布Mw/Mnが1.0〜50の樹脂を使用
できる。
【0069】上記以外のトナ−用樹脂としてポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、変性ロジン、パラフィン、ワックス
類を挙げることができる。本発明に係るトナ−は、前記
バインダ−中に下記着色剤を含有せしめ、更に必要に応
じて各種添加剤を添加し、ボ−ルミル等により混練、粉
砕、分級等の各工程を経て製造することができる。又こ
れらの方法以外にスプレ−ドライ法や、界面重合法、懸
濁重合法、溶液重合法等の直接重合法によっても得るこ
とができる。 トナ−の粒径は0.5〜80μmであ
り、好ましくは1〜30μmである。
【0070】トナ−に共される着色剤とは当業界公知の
ものを何等制限なく使用することができ、例えばカ−ボ
ンブラック、オイルブラック、黒鉛、マグネタイト等の
黒色系顔料、ニグロシン染料、アニリンブル−、クロム
イエロ−、カルコオイルブル−、ウルトラマリンブル
−、メチレンブル−、ロ−ズベンガル、フタロシアニン
ブル−等の染顔料、又はこれらの混合物、更には有色も
しくは無色の昇華性染料を用いることができる。
【0071】更に必要に応じて、添加剤としてオフセッ
ト防止剤、荷電制御剤、更にトナ−粉体の流動性、感光
体上のクリ−ニング性、耐ブロッキング防止性改善・制
御の目的から、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、炭酸カ
ルシウム等の無機微粉末、高級脂肪酸、ポリ(フッ化ビ
ニリデン)、ポ(テトラフロロエチレン)、ポ(エチレ
ン)、ポリ(メチルメタクリレ−ト)等の有機微粉末を
使用できる。上記無機微粉末を使用する際には、微粉末
の表面を、四級アンモニウム塩類、ホスホニウム塩等の
オニウム塩類、又はオニウム塩構造のシラン等のカップ
リング剤で処理するのが好ましい。
【0072】尚、トナ−用樹脂は、トナ−全量に対して
20〜99重量%含有されることが好ましく、30〜9
5重量%の含有量が特に好ましい。本発明に係かる静電
荷像現像剤は基本的に前記キャリヤ−とトナ−との混合
によって得られ、その混合比はキャリヤ−100重量部
に対して0.1〜40重量部であり、0.3〜20重量
部が好ましい。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る新規なキャリヤー芯材被覆
用樹脂は、経済的観点から適度なフッ素含有量充分な帯
電特性を発揮し、耐摩耗性、耐擦傷性、更に溶剤溶解性
や他のバインダー樹脂との相溶性に優れ、キャリヤー芯
材に対する密着性や被膜特性に優れている。従って、本
発明に係る被覆用樹脂を用いれば、キャリヤー芯材に対
する被覆作業性が極めて容易であり、帯電特性、被膜特
性、耐久性、耐環境性に優れたキャリヤーを得ることが
でき、更にトナーとの組合せで、画質の鮮映性に優れ、
長寿命の静電荷像現像剤を提供することができる。
【0074】
【実施例】次に本発明をより詳細に説明するために参考
例、実施例及び比較例を掲げるが、これらの説明によっ
て本発明が何等限定されるものでないことは勿論であ
る。文中の「部」は、断わりのない限り重量基準であ
る。
【0075】また、常温・常湿とは23℃、55%RH
で、高温・高湿とは35℃、85%RHであり、低温・
低湿とは10℃、15%RHの環境を意味する。 参考例1〜13(フッ素系共重合体の合成) 攪拌装置、コンデンサー、温度計を備えたガラスフラス
コに後記する表−1に示 す割合にて各種フッ素系単量体
(A)と非フッ素系単量体(B)、そしてメチルイソブ
チルケトン(以下、MIBKと略す)を仕込み、窒素ガ
ス気流中、還流下に、重合開始剤としてアゾビスイソブ
チロニトリル(以下、AIBNと略す 重量部と、分
子量調整剤としてラウリルメルカプタン) 0.2重量部
を添加した後、7時間還流し重合を完結させた。こうし
てフッ素系共重合体溶液を得た。
【0076】各共重合体についてはゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフ(以後GPCと略す)によるポリスチ
レン換算分子量を測定した。
【0077】
【表1】
【0078】但し、表中の略号は以下の化合物を示す。 MMA: メチルメタクリレート n−BMA: n−ブチルメタアクリレート SMA:ステアリルメタクリレ−ト βーHEA:β−ヒドロキシエチルアクリレ−ト AA:アクリル酸 2−AM−2MPSA:2−アクリルアミドホフホメチ
ルプロパンスルホン酸 MAEP:モノ(アクリロイルオキシエチル)アシッド
フォスフェ−ト MPTMSi:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン St:スチレン n−BA:n−ブチルアクリレ−ト 2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート F17A:C8F17CH2CH2OCOCH=CH2 実施例1〜11及び比較例1〜2 参考例で示した重合体の固形分各々15gをアセトン−
メチルエチルケトン(重量比1:2)500gに溶解し
キャリヤ−芯材被覆液を調整した。この溶液を用い、キ
ャリヤ−芯材として球状鉄粉 DSP−135C(同和
鉄粉工業製)1kgを用い、流動ベッド装置を使用して
被覆し、本発明のキャリヤ−を作成した。被覆膜厚は約
2μmであり、ESCAによる表面分析より、いずれの
系についても、本発明のフッ素重合体がコ−ティングさ
れていることを確認した。
【0079】このようして調整した被覆キャリヤ−10
0重量部と、スチレン−アクリル共重合体(三洋化成工
業製、ハノマ−SBM73)100重量部、カ−ボンブ
ラック(キャボット製、リ−ガル660R)10重量
部、そして低分子ポリプロピレン(三洋化成工業製、ビ
スコ−ル660R)3重量部からなる平均粒子系10μ
mのトナ−2重量部を混合し、静電荷像現像剤を調整し
た。
【0080】キャリヤ−被覆層の強靱性(耐衝撃性、耐
摩耗性、芯材との密着性)は、上記被覆キャリヤ−10
0gを100ccのキャップ付きプラスチック容器にと
り、ポットミル回転架台(グラインド・マスタ−、バイ
オギャラリ−製)上で、100rpmの回転数にて24
時間攪拌後、被覆層の状態を電子顕微鏡で観察し、評価
した。
【0081】静電荷像現像剤のトナ−帯電量は、ブロ−
オフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル製、TB−20
0型)を用い、攪拌後3分のサンプルについて測定し
た。複写テストは、富士ゼロックス(株)製 5055
型電子複写機に前記静電荷像現像剤を装着し、複写後
1,000枚目、5,000枚目、30,000枚目の
画像を評価した。
【0082】得られた結果を、表2にまとめて示す。
【0083】
【表2】
【0084】前記本発明に係るフッ素系重合体(I)と
スチレン−MMA−n-BAの共重合からなるバインダ
−樹脂とを併用し被覆して得たキャリヤ−においても、
上記と同様に良好な結果が得られ、従来のフッ素樹脂と
上記バインダ−樹脂とを併用して作成されたキャリヤ−
よりも、その性能は優れていた。
【0085】表2の実施例と比較例1との結果からも
わかる通り、一分子中にフッ素化アルキル基を2個以上
有するエチレン性不飽和単量体を必須成分として重合し
た重合体を用いた静電荷像現像用キャリアーとトナーと
からなる静電荷像現像剤は、従来の一分子中にフッ素化
アルキル基を1個のみ有するエチレン性不飽和単量体を
必須成分として重合した重合体を用いたそれに比べて格
段に優れた帯電性を有している。
【0086】
【発明の効果】本発明では、静電荷像現像用キャリアー
の芯材の被覆剤として、特定の一分子中にフッ素化アル
キル基を2個以上有するエチレン性不飽和単量体を必須
成分として重合した重合体を用いているので、そのキャ
リアーとトナーとからなる静電荷像現像剤は、従来の一
分子中にフッ素化アルキル基を1個のみ有するエチレン
性不飽和単量体を必須成分として重合した重合体を用い
たそれに比べて著しく優れた帯電性を有しており、長時
間の使用に耐えられるという格別顕著な効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−135579(JP,A) 特開 平2−16573(JP,A) 特開 平2−99974(JP,A) 特開 平2−103562(JP,A) 特開 平2−101478(JP,A) 特開 昭60−60659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂で被覆された芯材からなるキ
    ャリヤ−と、トナ−とからなる静電荷像現像剤におい
    て、前記芯材を被覆するフッ素樹脂が、下記の群から選
    択される少なくとも1種の一分子中にフッ素化アルキル
    基を2個以上有するエチレン性不飽和単量体(A)を必
    須成分として重合せしめた重合体(I)からなることを
    特徴とする静電荷像現像剤。 【化1】 [式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化アルキル基、
    Zは−(CH2X−、−CH2CH(OH)(CH2X
    −、−(CH2XN(R1)SO2−、−(CH2X
    (R1)CO−(ここでXは1又は2、R1はH又は炭素
    数1〜6のアルキル基である)、−CH(CH3)−、
    −CH(C25)−、−C(CH32−、−CH(CF
    3)−又は−(CF22−から選ばれる2価の連結基で
    あり、、R2はH、Cl、CH3、F、又は−(CH2X
    Rf(ただし、X、Rfは前記とおなじである。)、A
    はR3C(CH2−)3(但し、R3はH、メチル基、エチ
    ル基、又はニトロ基である。)、又はN(CH2CH2
    3−、N(CH2CH(CH3))3−にて表される3価の
    連結基であり、Bは−OCONHY1NHCOO−(た
    だし、Y1は炭素数が15以下で、B中に占める重量割
    合が35〜65%の間である2価の連結基である。)に
    て表される2価の連結基であり、Z1は−(CH2m
    (但し、mは2〜6の整数である。)又は−CH2CH
    (CH3)−である。、2個含まれているZは、前記2
    価の連結基の群から選ばれた相異なる種の連結基であっ
    ても良い。2価の連結基B中のY1基は、以下の通りで
    ある。]にて表される化合物。 【化2】 【化3】 [式中、Rf、Zは前記と同じであり、Rf’は炭素数
    1〜20のフッ素化アルキル基、Z’は−(CH2
    X−、−CH2CH(OH)(CH2X−、−(CH2X
    N(R1)SO2−、−(CH2XN(R1)CO−(こ
    こでXは1又は2、R1はH又は炭素数1〜6のアルキ
    ル基である)、−CH(CH3)−、−CH(C25
    −、−C(CH32−、−CH(CF3)−又は−(C
    32−から選ばれる2価の連結基であり、Z1は−
    (CH2m−(但し、mは2〜6の整数である。)又は
    −CH2CH(CH3)−、RはH、CH3、F、Brま
    たはCl、X1、X2、そして X3は−OCOCH2CH
    (R4)COO−(ただし、R4はH、又は炭素数1〜3
    6のアルキル基もしくはアルケニル基である。)又は 【化4】 からなる群から選ばれる2価の連結基であり、 A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH23−、 R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2
    3−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチル基、
    エチル基、又はニトロ基である。)、 N(CH2CH2OCH2CH(OH)CH23−、又は N(CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH23
    −にて表される3価の連結基である。)にて表される化
    合物。 【化5】 [式中、Rf、Rf’、Z、Z’、そしてRは前記と同
    じであり、X4とX5は−COO−、−OCOCH2CH
    (R4)COO−(但し、R4は前記と同じである。) 【化6】 又は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と
    同じである。)にて表される2価の連結基である。)か
    ら選ばれる2価の連結基である。]にて表される化合
    物。
  2. 【請求項2】 下記の群から選択される少なくとも1種
    一分子中にフッ素化アルキル基を2個以上有するエチ
    レン性不飽和単量体(A)を必須成分として重合せしめ
    た重合体(I)、または該重合体を含む組成物で芯材を
    被覆してなる静電荷像現像剤用キャリヤ−。 【化7】 [式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化アルキル基、
    Zは−(CH2X−、−CH2CH(OH)(CH2X
    −、−(CH2XN(R1)SO2−、−(CH2X
    (R1)CO−(ここでXは1又は2、R1はH又は炭素
    数1〜6のアルキル基である)、−CH(CH3)−、
    −CH(C25)−、−C(CH32−、−CH(CF
    3)−又は−(CF22−から選ばれる2価の連結基で
    あり、、R2はH、Cl、CH3、F、又は−(CH2X
    Rf(ただし、X、Rfは前記とおなじである。)、A
    はR3C(CH2−)3(但し、R3はH、メチル基、エチ
    ル基、又はニトロ基である。)、又はN(CH2CH2
    3−、N(CH2CH(CH3))3−にて表される3価の
    連結基であり、Bは−OCONHY1NHCOO−(た
    だし、Y1は炭素数が15以下で、B中に占める重量割
    合が35〜65%の間である2価の連結基である。)に
    て表される2価の連結基であり、Z1は−(CH2m
    (但し、mは2〜6の整数である。)又は−CH2CH
    (CH3)−である。、2個含まれているZは、前記2
    価の連結基の群から選ばれた相異なる種の連結基であっ
    ても良い。2価の連結基B中のY1基は、以下の通りで
    ある。]にて表される化合物。 【化8】 【化9】 [式中、Rf、Zは前記と同じであり、Rf’は炭素数
    1〜20のフッ素化アルキル基、Z’は−(CH2
    X−、−CH2CH(OH)(CH2X−、−(CH2X
    N(R1)SO2−、−(CH2XN(R1)CO−(こ
    こでXは1又は2、R1はH又は炭素数1〜6のアルキ
    ル基である)、−CH(CH3)−、−CH(C25
    −、−C(CH32−、−CH(CF3)−又は−(C
    32−から選ばれる2価の連結基であり、Z1は−
    (CH2m−(但し、mは2〜6の整数である。)又は
    −CH2CH(CH3)−、RはH、CH3、F、Brま
    たはCl、X1、X2、そして X3は−OCOCH2CH
    (R4)COO−(ただし、R4はH、又は炭素数1〜3
    6のアルキル基もしくはアルケニル基である。)又は 【化10】 からなる群から選ばれる2価の連結基であり、 A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH23−、 R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2
    3−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチル基、
    エチル基、又はニトロ基である。)、 N(CH2CH2OCH2CH(OH)CH23−、又は N(CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH23
    −にて表される3価の連結基である。)にて表される化
    合物。 【化11】 [式中、Rf、Rf’、Z、Z’、そしてRは前記と同
    じであり、X4とX5は−COO−、−OCOCH2CH
    (R4)COO−(但し、R4は前記と同じである。) 【化12】 又は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と
    同じである。)にて表される2価の連結基である。)か
    ら選ばれる2価の連結基である。]にて表される化合
    物。
  3. 【請求項3】 下記の群から選択される少なくとも1種
    一分子中にフッ素化アルキル基を2個以上有するエチ
    レン不飽和単量体(A)を必須成分として重合せしめた
    重合体(I らなることを特徴とする静電荷像現像
    のキャリヤーの芯材用被覆剤。 【化13】 [式中、Rfは炭素数1〜20のフッ素化アルキル基、
    Zは−(CH2X−、−CH2CH(OH)(CH2X
    −、−(CH2XN(R1)SO2−、−(CH2X
    (R1)CO−(ここでXは1又は2、R1はH又は炭素
    数1〜6のアルキル基である)、−CH(CH3)−、
    −CH(C25)−、−C(CH32−、−CH(CF
    3)−又は−(CF22−から選ばれる2価の連結基で
    あり、、R2はH、Cl、CH3、F、又は−(CH2X
    Rf(ただし、X、Rfは前記とおなじである。)、A
    はR3C(CH2−)3(但し、R3はH、メチル基、エチ
    ル基、又はニトロ基である。)、又はN(CH2CH2
    3−、N(CH2CH(CH3))3−にて表される3価の
    連結基であり、Bは−OCONHY1NHCOO−(た
    だし、Y1は炭素数が15以下で、B中に占める重量割
    合が35〜65%の間である2価の連結基である。)に
    て表される2価の連結基であり、Z1は−(CH2m
    (但し、mは2〜6の整数である。)又は−CH2CH
    (CH3)−である。、2個含まれているZは、前記2
    価の連結基の群から選ばれた相異なる種の連結基であっ
    ても良い。2価の連結基B中のY1基は、以下の通りで
    ある。]にて表される化合物。 【化14】 【化15】 [式中、Rf、Zは前記と同じであり、Rf’は炭素数
    1〜20のフッ素化アルキル基、Z’は−(CH2
    X−、−CH2CH(OH)(CH2X−、−(CH2X
    N(R1)SO2−、−(CH2XN(R1)CO−(こ
    こでXは1又は2、R1はH又は炭素数1〜6のアルキ
    ル基である)、−CH(CH3)−、−CH(C25
    −、−C(CH32−、−CH(CF3)−又は−(C
    32−から選ばれる2価の連結基であり、Z1は−
    (CH2m−(但し、mは2〜6の整数である。)又は
    −CH2CH(CH3)−、RはH、CH3、F、Brま
    たはCl、X1、X2、そして X3は−OCOCH2CH
    (R4)COO−(ただし、R4はH、又は炭素数1〜3
    6のアルキル基もしくはアルケニル基である。)又は 【化16】 からなる群から選ばれる2価の連結基であり、 A1はR5C(CH2OCH2CH(OH)CH23−、 R5C(CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2
    3−(但し、R5はH、ヒドロキシメチル基、メチル基、
    エチル基、又はニトロ基である。)、 N(CH2CH2OCH2CH(OH)CH23−、又は N(CH2CH(CH3)OCH2CH(OH)CH23
    −にて表される3価の連結基である。)にて表される化
    合物。 【化17】 [式中、Rf、Rf’、Z、Z’、そしてRは前記と同
    じであり、X4とX5は−COO−、−OCOCH2CH
    (R4)COO−(但し、R4は前記と同じである。) 【化18】 又は−OCONHY1NHCOO−(但し、Y1は前記と
    同じである。)にて表される2価の連結基である。)か
    ら選ばれる2価の連結基である。]にて表される化合
    物。
  4. 【請求項4】 重合体(I)が、上記一分子中にフッ素
    化アルキル基を2個以上有するエチレン不飽和単量体
    (A)と、芯材と親和性を有する原子団を含有するエチ
    レン性不飽和単量体(B)との共重合体である請求項
    記載の静電荷像現像剤のキャリヤーの芯材用被覆剤。
  5. 【請求項5】 芯材と親和性を有する原子団を含有する
    エチレン性不飽和単量体(B)が、アニオン性基を含有
    するエチレン性不飽和単量体である請求項記載の静電
    荷像現像剤のキャリヤーの芯材用被覆剤。
  6. 【請求項6】 芯材と親和性を有する原子団を含有する
    エチレン性不飽和単量体(B)が、水酸基を含有するエ
    チレン性不飽和単量体である請求項記載の静電荷像現
    像剤のキャリヤーの芯材用被覆剤。
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