JP3136543U - 刈払い機用刈刃ガード及びこれを備えた刈払い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転刃との間に草が挟まりにくく、回転刃の全周領域に亘って芝刈りを行うことができ、取付けや取り外し、交換等の煩雑さを伴わない刈払い機用刈刃ガード及び刈払い機を提供する。
【解決手段】回転刃11の上又は下面に沿って配設された、回転刃11よりも大きな最外径のガード板2と、このガード板2を刈り払い機の駆動機構12に固定する回転接触盤3とを具備してなる。回転接触盤3は、回転刃11に対して、回転刃11と逆の方向へ相対回転しうる相対逆回転機構30を有する。回転接触盤3又はガード板2又はその付属物が外部に接触することで、駆動機構12に対してガード板2が逆方向へ相対回転し、ガード板2が静止状態、或いは少なくとも緩速回転状態となりうる。
【選択図】図2

Description

本考案は、芝生を刈り払う刈払い機に取り付けられ、刈払い機の回転刃による不要な切断をガードする刈払い機用刈刃ガード、及びこれを備えた芝生の刈払い機に関するものである。
例えば、庭園において植木と芝生を配置する場合があるが、この場合のように芝生と芝生以外のものとが入り組んだ状態において、成長に応じて芝生を刈る必要がある。
前記状態において、比較的広い平坦な領域の芝は、複数刃を有する大型の芝刈機を使って刈ることができるが、植木周辺などの入り組んだ領域や斜面では大型の芝刈機が入り込めない。そこで前記領域では、比較的小型の刈払い機を使用して刈る必要がある。
このような刈払い機は、基本的に、伸張した把持棒の先へ、傾斜軸周りに高速回転する一枚の高速回転刃が取り付けられてなる。そして、把持棒を斜め下に向けて回転刃を水平にしたまま芝を刈り払うものである。芝の回収機構やタイヤ等を備えない比較的単純な構造からなり、比較的軽量で、回転刃のとりまわしが比較的容易なことから、植木周辺の細部まで細かく刈ることができるものである。
しかしながら、一枚刃の刈払い機は、回転刃が露出しながら高速回転する。このため、地面より露出した根が成長した芝生に隠されているために、芝生の根を傷つけてしまうことや、或いは操作ミスにより植木の茎を傷つけてしまうことがある。このように誤って芝生の草部分以外の被切削物を傷つけてしまうと、ひどい場合は植木を枯らせてしまう。
このような芝生の草部分以外の被切削物の不要な裂傷を防ぐために、従来、刈払い機の回転刃の上もしくは下に設け、回転刃と被切削物との接触を防止するための刈払い機用刈刃ガードが存在した(例えば、非特許文献1参照)。これは、回転刃よりも大きい円板の周囲を均等な櫛状にしたものである。櫛部は、回転刃よりも大きい円盤の周囲を、複数の小さいU字状にカットすることで形成され、回転刃よりも周囲に突出してなるため、例えばバリカンの梳き歯のように、回転刃が被切削物に直接触れないようにガードするものとなっている。この円板は、櫛状にした円周の一方から板状のアームを延伸固定し、アームの先端をパイプクランプに繋ぎ、刈払機の把持パイプにこのパイプクランプを挟持させることで取り付ける(非特許文献1の取り付け方法図参照)。
株式会社小林鉄工所、"刈払機用安全保護カバー あんぜんカバー君"、(online)、平成17年、(平成18年4月18日検索)、インターネットURL<HTTP://www.kobayashi−tekkosho.co.jp/new/anzen1.jpg>
しかしながら、上記従来の刈払い機用刈刃ガードは、円板周囲の櫛ピッチ内に収まった芝草を、回転刃の周囲の刃部と櫛部とで挟むように切断するものであり、また、円板は高速回転する回転刃に近接して固定されるものである。このため、回転刃と円板の間に草が挟まってしまい易いものであった。
また、円板を固定するためのアームが円板周囲から突出して、把持パイプ側に繋がっているため、アームによって邪魔された部分の芝刈りを行うことができないものであった。回転刃の周囲のうち芝刈りを行えない周領域があると、刈払い作業をスムーズに行うことができない場合がある。
さらに、上記従来の刈払い機用刈刃ガードは、円板中央で刈払い機の回転軸への取り付けとともに前記パイプクランプを介した把持パイプへの取り付けという、2箇所の取り付け作業が必要であり、取付けや取り外し、また交換等の作業が煩雑である。
そこで本考案においては、回転刃との間に草が挟まりにくく、また、回転刃の全周領域に亘って芝刈りを行うことができ、さらに、取付けや取り外し、また交換等の煩雑さを伴わない刈払い機用刈刃ガード及び刈払い機を提供することを課題とする。
本考案は上記課題を解決すべく、下記手段を講じている。
先ず、(1)本考案の刈払い機用刈刃ガードは、先端の刈払い用の回転刃11を回転させる駆動機構12を備えた刈払い機に取り付けられる刈払い機用刈刃ガードであって、
回転刃11の上又は下面に沿って配設された、回転刃11よりも大きな最外径のガード板2と、
このガード板2を刈払い機の駆動機構12に固定する回転接触盤3とを具備してなり、
前記回転接触盤3が、回転刃11に対して、回転刃11と逆の方向へ相対回転しうる相対逆回転機構30を有し、
回転接触盤3またはガード板2又はその付属物が外部に接触することで、駆動機構12に対してガード板2が逆方向へ相対回転し、ガード板2が静止状態、或いは少なくとも緩速回転状態となりうることを特徴とする。
(2)また、上記刈払い機用刈刃ガードにおいて、
刈払い機の駆動機構12が、回転刃11に固定されて高速回転する中央シャフト13を有し、
回転接触盤3が、中央シャフト13を挿通固定する中央固定キャップ3Cと、前記中央固定キャップ3Cを中央シャフト13軸周りに軸承する相対逆回転機構30と、前記中央固定キャップ3Cの周囲にてガード板2を固定する接触盤固定具31とを有してなり、
接触盤固定具31によって回転接触盤3に固定されたガード板2が、相対逆回転機構30の軸承によって、中央シャフト13に対して自由回転しうることが好ましい。
(3)また、上記(2)の刈払い機用刈刃ガードにおいて、
相対逆回転機構30が、中央固定キャップ3Cの周囲に沿って設けられた複数のボールベアリング30B又は遊星ギヤ302Gを具備し、
中央固定キャップ3Cが、回転接触盤3内に中央シャフト13軸周りに自由回動可能に収容されてなることが好ましい。
(4)また、上記いずれかの刈払い機用刈刃ガードにおいて、
ガード板2の回転刃11への対向面に、板面から突出した一又は複数の突起部4が設けられ、この突起部4が回転刃11とガード板2の間に干渉することで、回転刃11とガード板2の接触を回避しうることが好ましい。
(5)また、上記いずれかの刈払い機用刈刃ガードにおいて、
ガード板2の回転刃11への対向面とは逆の相対面に、板面から突出した一又は複数の下方突起部42が設けられ、この下方突起部42が外部と接触することによって、ガード板2が静止状態となりうることが好ましい。
(6)また、上記(4)または(5)の刈払い機用刈刃ガードにおいて、
突起部4が、ガード板2を貫通して両板面から突出した両面突起構造からなることが好ましい。
(7)また、上記いずれかの刈払い機用刈刃ガードにおいて、
ガード板2が回転刃11の下方に対向配設され、
回転接触盤3或いは中央固定キャップ3Cが、ガード板2から下方へ所定距離だけ離れた接地頂部を有し、
接地頂部が接地することで、所定以上の刈り高さを確保しうることが好ましい。
(8)また、上記いずれかの刈払い機用刈刃ガードにおいて、
ガード板2が、回転刃11との間に挟まった草を放出するためのガード板2開口部を具備することが好ましい。
(9)また、本発明の刈払い機としては、把持棒と、把持棒の先端に設けた駆動機構12と、駆動機構12の先端にて回転しうる回転刃11と、この回転刃11の刃面に沿って、駆動機構12部にのみ取り付けられた上記いずれかの刈払い機用刈刃ガードとを具備する。
特に回転刃11は、刃面に多数の刃面孔を有することで、軽量化が計られると共に、ガード板2との間に芝草を挟んだりからめたりしない芝草開放機能を備えることができる。
上記手段を採用することにより、回転刃11との間に草が挟まりにくく、また、回転刃11の全周領域に亘って芝刈りを行うことができ、さらに、取付けや取り外し、また交換等の煩雑さを伴わない刈払い機用刈刃ガード及び刈払い機を提供することができる。
本考案の実施形態について、本考案の実施例として示す各図と共に説明する。図1ないし図6は実施例1の刈払い機及び刈払い機用刈刃ガードを示し、図7及び図8は実施例2の刈払い機及び刈払い機用刈刃ガードを示す。
いずれの実施例においても、本考案の刈払い機用刈刃ガードは、基本的に、先端の刈払い用の回転刃11のを回転させる駆動機構12を備えた刈払い機に取り付けられるものである。そして、
・回転刃11の上又は下面に沿って配設された、回転刃11の刃当りをガードするガード板2と、
・このガード板2を刈払い機の駆動機構12の中央シャフト13に固定する回転接触盤3とを具備する。
これらガード板2と回転接触盤3とその付属物とが、一体の相対逆回転体として、取り付けられた刈払い機の回転刃11の上面側又は下面側の少なくともいずれか(両実施例では下面側)に沿って回転可能に取り付けられる。
(回転接触盤3)
回転接触盤3は、回転刃11に対して、回転刃11と逆の方向へ相対回転しうる相対逆回転機構30を有する。
回転接触盤3またはガード板2又はその付属物である突起部4や接触盤固定具31が外部に接触することで、駆動機構12に対してガード板2が逆方向へ相対回転し、ガード板2が静止状態となりうる。或いは完全に静止しないものの回転速度とは明らかに異なる緩速回転状態となりうる。
(ガード板2)
ガード板2は、回転刃11よりも大きい最大径の円盤からなる。
ガード板2は、回転接触盤3の接触盤固定具31によって、刈払い機の駆動機構12の中央シャフト13に固定される。
さらに、ガード板2は、周囲の一部に設けた櫛部21と、板面内に設けた刈草を排出する排出孔となるガード板開口部22とを具備する。
ガード板開口部22は、櫛ピッチ21p幅及び櫛長さ21lを含む所定大以上の大きさのものが4つ、中央シャフト13軸対称に設けられる。ガード板開口部22によって、芝草を容易に排出できるようにし、回転刃11との間に刈り草が絡んだり挟まったりすることのないものとしている。以下、各実施例における構成を詳述する。
本考案の刈払い機用刈刃ガードを取り付けた実施例1の刈払い機に関し、図1に、斜め下方からの斜視部分説明図を、図2に、その先端部分の断面構造の側面視一部破断説明図を、図3に、その斜め下方からの斜視分解説明図を示す。また図4、図5にそれぞれ、本考案の実施例1の刈払い機用刈刃ガードの平面図、底面図を示し、図6に図4の側面視A−A断面図を示す。
(刈払い機)
本考案の刈払い機用刈刃ガードが取り付けられる取り付け対象の刈払い機は、少なくとも把持棒10と、把持棒10の先端へ回転可能に設けた回転刃11とを具備する。
実施例1の刈払い機は、把持棒10と、把持棒10の先端へ回転可能に設けた略円形の回転刃11と、前記回転刃11を回転させる駆動機構12と、回転刃11の使用者への接触を防ぐべく把持棒10の先端付近と交わるように設けた安全カバー13とを具備してなり、芝の回収機構やタイヤ等の自走機構を備えない。
刈払い機には、刈払い機用刈刃ガードが回転刃11の円形面と重なるようにして取り付けられる。刈払い機用刈刃ガードを刈払い機に取り付けた状態で、把持棒10の下方の回転刃11が略水平方向を向くように芝面に対向させたとき、前記切欠部22は、把持棒10の近傍であって左側に偏った左手前寄りの位置に設けられる。刈払い機用刈刃ガードを取り付けた状態で、切欠部22は、回転刃11を固定する把持棒10寄りの位置、つまり使用者にとって手前側の位置にある。
(把持棒10)
把持棒10は操作用の把持部を有して伸張する棒体であり、下端に駆動機構12の中央シャフト13が傾斜して取り付けられ、この中央シャフト13に回転刃11を固定してこの下端が使用者よりも前方に位置するように把持棒10を傾斜させて使用する。
(回転刃11)
回転刃11は略円形でありその外周に亘って刃部11Bが設けられる。パッキン12P及びカップリング12Cを介して、刈払い機用刈刃ガードと共に、把持棒10の先端へ回転可能に取り付けられる。
(駆動機構12)
駆動機構12は、回転刃11を高速回転させる機構であり、把握棒10の先端にて把持棒10の伸張方向に対して30度程度傾斜した中央シャフト13と、これに連通するカップリング12C及びパッキン12Pとを具備する。これらは回転刃11を挟持固定し、図示しない回転動力によって高速回転する。
中央シャフト13は、回転刃11に固定されて高速回転する。
中央シャフト13の把持棒に対する固定傾斜角度は30度程度である。
(ガード板2)
ガード板2は、刈払い機の把持棒10の先端にある回転刃11の刃面に沿って固定される。ガード板2は、刈払い機の先端にある回転刃11の下面に沿って、回転刃11と重なるようにして回転刃11と平行に取り付けられる。つまり取り付けられた状態のガード板2面は回転刃11の下側の刃面と正面で対向する。ガード板2が刃面と略平行に固定されることで、回転刃11の下方をガードする。取り付けられた状態では、回転刃11の中央シャフト13とガード板2の中心とが共通する。
このガード板2には、ガード板2の外周に亘って、櫛溝21Uが等間隔に設けられ、この櫛溝21Uによって、所定の櫛ピッチ21pの櫛部21が設けられる。またガード板2は、櫛部21を具備した状態で回転刃11よりも大きな最外径(櫛部21の先端同士の最遠距離の径)となる。
ガード板2はまた、周囲全体に亘って櫛部21を備える。これにより、ガード板2の最外形は櫛部21の先端同士の最遠距離となるが、このガード板2の最外形は、回転刃11よりも大きく、これによりガード板2の最外周よりも外へ回転刃11の刃部11Bが突出しないようになっている。
円盤の外径は、200ないし300mm程度、例えば230mmや250mmであることが好ましく、ガード板2の厚さは、2.0mm以下、例えば1.6mm程度であることが好ましい。
(櫛部21)
櫛部21は、ガード板2の中心から外周へ向く方向へ放射状に設けられる。櫛部21が設けられる範囲は、ガード板2外周のうち、切欠部22の所定範囲を除く残りの範囲である。実施例では、円形外形のガード板2の周囲に、ガード板2の径を小さくするようにして複数の半円弧状カットを等間隔をあけて均等に施すことで、ガード板2の円形の外周の一部と、その左右の円弧曲線とからなる三方曲線で囲われた櫛が、ガード板2周囲へ連続的に形成される。
櫛ピッチ21pは、被切削部の断面の最大幅よりも小さい必要がある。また、櫛は、刃物よりも出ている必要がある。
この半円弧状のカット深さは例えば2.5mm程度、すなわち半円弧の半径が2.5mm程度であり、回転刃11の刃部11Bの径方向長さよりもわずかに小さい。
(ガード板開口部22)
ガード板開口部22は、ガード板2内部に設けられた刈草を排出する孔であり、複数個(実施例では4つ)が、ガード板2中心を対称として設けられる。少なくとも櫛ピッチ21p幅及び櫛長さ21lを含む大きさであれば、開口形状は、円形、長円形、楕円形、方形等、任意の形状とすることができる。実施例では扇形から中心角側を同一中心の円弧曲線によって除いた、部分扇形状からなる。この開口形状に関し、回転中の回転刃11から出てくる刈草を排出すべく、実施例のように外周側及び中心側を円弧曲線で囲まれることが好ましい。
開口形状を部分扇形とする場合、扇部分の部分円弧の中心角は、より大きな孔によって刈草を効率的に排出すべく、中心角は35度ないし40度以上、さらには45度以上、またさらには90度程度であることが好ましい。ただし中心角120度程度以下のものを複数個設けることで、ガード機能を発揮するだけのガード板2の強度を確保することが好ましい。実施例では略90度である。
なお、前記ガード板開口部22と併せて、ガード板2がある程度の曲げ弾性機能を有するものとし、かつガード板2と回転刃11との間に弾性部材を挟設することで、回転刃11との間に刈り草が詰まったときに、円盤と回転刃11の間が円盤の曲げ方向の弾性変形によって広がるものとしてもよい(図示せず)。このとき、弾性部材は、例えば中央シャフト13と同軸の円筒状の発泡材を使用することが好ましい(いずれも図示せず)。
或いは、前記ガード板開口部22と併せて、回転刃11に切起し部を設け、回転刃11の回転によって切起し部がフィンの役割を果たすことでガード板開口部22の外へ刈り草を排出するものとしても良い。このとき、切起し部はガード板開口部22の図心を中心として弯曲して伸びる弯曲突条からなることが好ましい(いずれも図示せず)。
(回転接触盤3)
回転接触盤3は、中央シャフト13を挿通固定する中央固定キャップ3Cと、
前記中央固定キャップ3Cを中央シャフト13軸周りに軸承する相対逆回転機構30と、
前記中央固定キャップ3Cの周囲にてガード板2を固定する接触盤固定具31とを有してなる。
接触盤固定具31によって回転接触盤3に固定されたガード板2は、相対逆回転機構30の軸承によって、中央シャフト13に対して自由回転しうる。
回転接触盤3は中央部固定手段として、ガード板2の中央に設けた中央固定孔23hと、中央固定孔23hにて、刈払い機の把持棒10とガード板2とを連結する中央固定キャップ3Cと、締結する中央固定ナット3Nとを具備する。
中央固定孔23hは、ガード板2の中央の大孔である。ガード板2は、中央固定孔23hの周囲に4つ等間隔に設けた小孔の接触盤固定孔231h231hを有する。中央固定孔23hは、円形のパッキン12P、カップリング12C及び回転刃11を介して把持棒10の先端の中央シャフト13に挿通され、さらにその上側を、中央スペーサー13S及び中央固定キャップ3Cで挟み込んだ中央固定ナット3Nによって挟圧固定される。
中央スペーサー13Sは、回転刃11とガード板2の距離を所定範囲に保つためのスペーサーである。
中央固定キャップ3Cは、その周囲に駆動機構12たるベアリング30B(ボールベアリング30B)を等間隔に3つ有する。(ベアリング30Bの数は2つ或いは4つでもよい。)このベアリング30Bを介して、中央固定キャップ3Cが回転接触盤3内に収容され、収容された中央固定キャップ3Cが中央シャフト13軸周りに自由回転可能となる。
そして、回転接触盤3の周囲の部分が、接触盤固定具31によってガード板2に固定され、ガード板2と一体固定された外周部が自由回転可能となる。これにより、ガード板2及び回転接触盤3が一体の相対逆回転体としてなり、この相対逆回転体が、中央シャフト13に対して左右両方向へ自由回転可能に固定される。
回転接触盤3は、中央に、中央固定キャップ3Cを収容するためのキャップ収容穴が設けられ、さらにこのキャップ収容穴内は、中央シャフト13が挿通しうる挿通孔が設けられる。
回転接触盤3の周囲の平板状の円盤部には、等間隔に小径の接触盤固定孔231hが設けられ、この接触盤固定孔231hに挿通された接触盤固定具31によって、ガード板2の下面に密着固定される。
回転接触盤3は、円盤状の中央部が山型錐状に盛り上がった形状をしており、この山型錐状部にて中央固定キャップ3Cを、中央シャフト13の回転方向に対して逆回転可能に完全収容し、収容状態の側面視にて中央固定キャップ3Cが回転接触盤3よりも下方へ突出しないものとしている。すなわち、回転接触盤3は、山型錐状部にてガード板2から下方へ最も離れた接地頂部を有し、この山型錐状部の接地頂部が接地することで、外部と容易に接触して静止状態となりやすいものとしている。
また接地頂部は、ガード板2から所定距離以上離間して設けられ、必要最小限の刈り高さを確保することができるものとしている。回転盤固定具や山型円錐状部、さらに後述する突起部4はガード板2に固定されて一体となり、一体の相対逆回転体を構成する。相対逆回転体の一部が外部の被接触物(芝草、地面、障害物等)に接触したとき、相対逆回転機構30によって中央シャフト13と逆方向に相対回転し、ガード板2を含む相対逆回転体全体が非回転となる。
(突起部4)
ガード板2の回転刃11への対向面に、板面から突出した一又は複数の上方突起部41(実施例ではナベ頭ボルトの鍋状の頭部)が設けられ、この突起部4が回転刃11とガード板2の間に干渉することで、回転刃11とガード板2の接触を回避しうる。
また、ガード板2の回転刃11への対向面とは逆の相対面に、板面から突出した一又は複数の下方突起部42(実施例ではナベ頭ボルトに螺合した袋ナットの半球状の袋部)が設けられ、この下方突起部42が外部と接触することによって、ガード板2が静止状態となりうる。
これら突起部4は、ガード板2を貫通して両板面から突出した両面突起構造からなる。この両面突起構造は具体的には、ガード板2の周囲近傍に等間隔に設けられた突起部4固定孔を貫通するナベ頭ボルトと、ガード板2を挟むようにしてナベ頭ボルトの先端側に螺合される袋ナットとからなる。ナベ頭ボルトと袋ナットからなる両面突起構造はガード板2に対して相当割合以上の重量を有しており、両面突起構造が下方に向けられることでガード板2が僅かに撓む。これによって両面突起構造の上方突起部41側が接地しやすくなるとともに、ガード板2と回転刃11の間隔が大きくなり、挟まれかけたり絡まれかけた芝草が容易に排出される。
実施例1の刈払い機は、端部から延伸したアームやその安全カバー等を備えることがなく、軽量であり、回転刃11の全周にわたって切断能力を確保し、回転刃11の全周にわたって運転者の視界を良好なものとしている。このため、手前側の刈払いを容易に行うことができる。
実施例2の相対逆回転機構30は、図7,図8に示すように、中央固定キャップ3Cの周囲に沿って設けられた複数の遊星ギヤ302Gを具備し、この遊星ギヤ302Gによって中央固定キャップ3Cが、回転接触盤3内に中央シャフト13軸周りに自由回動可能に収容される。
より具体的には、駆動機構12の中央シャフト13の先端の周囲に、中央シャフト13と同軸回転する外歯ギヤ301Gを設け、この外歯ギヤ301Gの周囲の外歯にそれぞれ噛合する3つの遊星ギヤ302Gを介して、中央シャフト13と同軸の内歯ギヤ303Gを中央固定キャップ3C内に固定することでも成立する(図7,8)。ここで中央固定キャップ3Cは、接触盤固定具31によって回転接触盤3の下方へ突出するように固定される。回転接触盤3は厚手の円盤状をしており、ガード板2の下面に固定された状態で、接触盤固定具31の頭部及び中央固定キャップ3Cが、回転接触盤3よりも下方に突出する。ガード板2、回転接触盤3、接触盤固定具31、中央固定キャップ3C及び突起部41が一体的に構成されることで、回転刃11に対して一体的に相対逆回転しうる相対逆回転体となる。
中央シャフト13が高速回転したとき、突出した接触盤固定具31の頭部や中央固定キャップ3Cが地面と接することで、内歯ギヤ303Gを静止させる方向に外力が加わり、遊星ギヤ302Gが回転駆動する。内歯ギヤ303G及びその周囲の一体的な相対逆回転体は、その一部が外部に接触して静止状態となったとき、高速で回転する中央シャフト13およびこれと同軸回転する外歯ギヤ301Gに対して、逆方向に同回転数で相対回転している。回転刃11は非回転の把持棒に対して回転し、相対逆回転体が回転刃11に対して反対方向へ回転するため、相対逆回転体は回転せずに回転刃11のみが回転することになる。
ここで、回転カップを非回転にさせるべく回転カップを芝面に接触させたとき、遊星ギヤ302Gのギヤ抵抗力によって、回転刃11を走行させる走行力が働く。すなわち、回転カップが地面と接することで、接した点の接線方向に走行力が働き、切り込み動力に使える。刃物の傾きにより接触点が変わり、走行する向きが変わる。また、接触点と刃物までに高さ方向に距離があるため、ある程度刈高さを維持できる利点がある。これは、本考案の刈払い機用刈刃ガードをつけることで、支える重さが増すことと、切削抵抗が増えるという課題を解決するものである。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
(本考案の刈り刃ガードの作用)
本考案の刈刃ガードのガード板2によって、回転刃11の刃面下方に沿う部分をガードする。高速で回転する回転刃11が硬い地面や障害物等の被接触物に直接接触することがなく、回転刃11及び/或いは被接触物を傷つけたり破損させたりすることがない。
また、ガード板2は回転接触盤3の相対逆回転機構30を介して中央シャフト13に固定されており、ガード板2や回転接触盤3や突起部4を一体的に含む相対逆回転体は、草の表面や地面等に接触しやすい状態となっている。このため、ガード板2や回転接触盤3や接触盤固定具31や突起部4からなる相対逆回転体の一部が被接触物と接触すると、接触時の反力によって相対逆回転体が中央シャフト13に対して相対回転し、容易に静止状態となる。すなわちガード板2や回転接触盤3や突起部4を一体的に含む相対逆回転体は、草の表面や地面等に接触することで、回転シャフトに対して回転刃11の回転方向と逆方向へ相対回転し、回転が止まった静止状態あるいは完全には止まらないものの緩い速度で回転する緩速回転状態となる。これによって、高速で回転する回転刃11の使用の安全性を確保できる。
また、中央のカップによって、回転刃11がカップの高さ分より大きく下方に位置することが無い。すなわち、中央のカップが刈り高のガイドの役目を果たし、一定の刈り高さで刈ることができる。
また、ガード板2は草の表面と接触しないときには回転刃11と共に回転する。このため、ガード板2と回転刃11の間にかみこんだ草が遠心力によって排出される。
その他、本考案は上述した実施例の構成に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形、組み合わせが可能である。
本発明の刈払い機用刈刃ガード及びこれを備えた刈払い機は、芝刈りの範囲や刈高の精度など、必要な任意の状況に応じた芝の刈払いとして用いることができるほか、任意の芝刈り機やコンバイン等の他の回転場を有する農業機械に応用することができる。
本考案の実施例1の刈払い機用刈刃ガードを取り付けた刈払い機の、斜め下方からの斜視部分説明図である。 図1に示す刈払い機の先端部分の断面構造を示す側面視一部破断説明図である。 図1に示す刈払い機の、斜め下方からの斜視分解説明図である。 本考案の実施例1の刈払い機用刈刃ガードの平面図である。 図5に示す実施例1の刈払い機用刈刃ガードの底面図である。 図5に示す実施例1の刈払い機用刈刃ガードのA−A断面図である。 本考案の実施例2の刈払い機用刈刃ガードを取り付けた刈払い機の、先端部分の断面構造を示す側面視一部破断説明図である。 図7に示す刈払い機の先端部分の断面構造等を示す底面視一部破断説明図である。
符号の説明
10 把持棒
11 回転刃
11B 刃部
11h 回転面孔
12 駆動機構
12C カップリング
12P パッキン
13 中央シャフト
13S 中央スペーサー
2 ガード板
21 櫛部
21U 櫛溝
22 ガード板開口部
23h 中央固定孔
231h 接触盤固定孔
241h 突起部固定孔
3 回転接触盤
30 相対逆回転機構
30B ベアリング
301G 外歯ギヤ
302G 遊星ギヤ
303G 内歯ギヤ
31 接触盤固定具
32 接触盤固定板
3C 中央固定キャップ
3N 中央固定ナット
4 突起部
41 ナベ頭ボルト
42 袋ナット

Claims (9)

  1. 刈払い用の回転刃の駆動機構を備えた刈払い機に取り付けられる刈払い機用刈刃ガードであって、回転刃の上又は下面に沿って配設された、回転刃よりも大きな最外径のガード板と、このガード板を刈払い機の駆動機構に固定する回転接触盤とを具備してなり、前記回転接触盤が、回転刃に対して、回転刃と逆の方向へ相対回転しうる相対逆回転機構を有し、回転接触盤またはガード板又はその付属物が外部に接触することで、駆動機構に対してガード板が逆方向へ相対回転し、ガード板が静止状態となりうることを特徴とする刈払い機用刈刃ガード。
  2. 刈払い機の駆動機構が、回転刃に固定されて高速回転する中央シャフトを有し、
    回転接触盤が、中央シャフトを挿通固定する中央固定キャップと、前記中央固定キャップを中央シャフト軸周りに軸承する相対逆回転機構と、前記中央固定キャップの周囲にてガード板を固定する接触盤固定具とを有してなり、
    回転接触盤に固定されたガード板が、中央シャフトに対して自由回転しうる請求項1記載の刈払い機用刈刃ガード。
  3. 相対逆回転機構が、中央固定キャップの周囲に沿って設けられた複数のボールベアリング又は遊星ギヤを具備し、
    中央固定キャップが、回転接触盤内に中央シャフト軸周りに自由回動可能に収容されてなる請求項2記載の刈払い機用刈刃ガード。
  4. ガード板の回転刃への対向面に、板面から突出した突起部が設けられ、この突起部が回転刃とガード板の間に干渉することで、回転刃とガード板の接触を回避しうる請求項1,2または3のいずれか記載の刈払い機用刈刃ガード。
  5. ガード板の回転刃への対向面とは逆の相対面に、板面から突出した下方突起部が設けられ、この下方突起部が外部と接触することによって、ガード板が静止状態となりうる請求項1,2,3または4のいずれか記載の刈払い機用刈刃ガード。
  6. 突起部が、ガード板を貫通して両板面から突出した両面突起構造からなる請求項4または5記載の刈払い機用刈刃ガード。
  7. ガード板が回転刃の下方に対向配設され、回転接触盤或いは中央固定キャップが、ガード板から下方へ所定距離だけ離れた接地頂部を有し、接地頂部が接地することで、所定以上の刈り高さを確保しうる請求項1乃至6のいずれか記載の刈払い機用刈刃ガード。
  8. ガード板が、回転刃との間に挟まった草を放出するためのガード板開口部を具備する請求項1乃至7のいずれか記載の請求項刈払い機用刈刃ガード。
  9. 把持棒と、把持棒の先端に設けた駆動機構と、駆動機構の先端にて回転しうる回転刃と、この回転刃の刃面に沿って、駆動機構部にのみ取り付けられた請求項1乃至8のいずれか記載の刈払い機用刈刃ガードとを具備することを特徴とする刈払い機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101393519B1 (ko) * 2011-12-07 2014-05-14 중앙대학교 산학협력단 예초기
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JP2016029910A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 リョービ株式会社 手持式芝刈機及びキワ刈りガイド
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