JP3135837B2 - 表皮一体発泡樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

表皮一体発泡樹脂成形品及びその製造方法

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JP3135837B2 JP08071827A JP7182796A JP3135837B2 JP 3135837 B2 JP3135837 B2 JP 3135837B2 JP 08071827 A JP08071827 A JP 08071827A JP 7182796 A JP7182796 A JP 7182796A JP 3135837 B2 JP3135837 B2 JP 3135837B2
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茂徳 川ノ上
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮一体発泡樹脂
成形品及びその製造方法に関し、特に成形時のシール対
策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車の内装品であるイ
ンストルメントパネル等は、表皮と基材との間に発泡体
が一体に成形されて構成されている。このような表皮一
体発泡樹脂成形品を成形する場合、例えば特開平7−2
85138号公報に開示されているように、表皮を成形
型の下型にセットするとともに、基材を上記成形型の上
型にセットし、型締め状態で、上記表皮の端縁部を基材
の端縁部の内側となるように当接させ、この状態で表皮
と基材との間に発泡樹脂原料を注入して発泡硬化させる
ようにしている。
【0003】また、別の製造方法として、特開平7−3
14469号公報に開示されているように、端縁部を断
面J字状に湾曲させた表皮を成形型の下型にセットし、
この状態で、上記表皮の端縁部を倒れ込まないように保
持部材で保持した後、上記成形型を型締めして表皮と基
材との間に発泡樹脂原料を注入して発泡硬化させるよう
にする方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の前者
の方法では、表皮の端縁部は、内方に湾曲して基材の内
面側に単に当接しているだけであることから、発泡体成
形時に発泡圧が作用して上記表皮の端縁部を基材側に圧
接させることができる反面、その発泡圧は表皮の先端縁
にも作用して表皮と基材との間に発泡樹脂原料が浸入
し、この漏れた発泡樹脂原料が成形品や成形型に付着し
てバリ発生の原因となり、成形品の見栄えを損うととも
に、バリ取り工程が増えて作業性が低下することにな
る。
【0005】また、上記の後者の方法では、表皮の端縁
部を保持部材で保持しているとはいっても、これは表皮
の端縁部の倒れ込みを防止しているだけであって、積極
的なシール対策を施してはおらず、これでは上記の場合
と同様に、発泡圧が表皮の先端縁に作用して表皮と基材
との間に発泡樹脂原料が浸入してバリとなり、成形品の
見栄えを損うとともに、バリ取り工程が増えて作業性が
低下することになる。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、成形時に発泡樹脂原料
が漏れないようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、表皮の端縁部に可撓性のシール手段を設
け、該シール手段を発泡圧によって表皮の端縁部と基材
との間に積極的に押し付けるようにしたことを特徴とす
る。
【0008】具体的には、本発明は、表皮と基材との間
に発泡体が一体に成形された表皮一体発泡樹脂成形品及
びその製造方法を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0009】すなわち、本発明の第1〜5の解決手段
は、前者の表皮一体発泡樹脂成形品に関するものであ
り、第1の解決手段は、外周寄り壁部と該外周寄り壁部
と直交する内周寄り壁部とからなる断面L字状の周壁を
上記基材の発泡体成形領域外周に形成する。一方、上記
表皮の端縁部に可撓性のシール手段を設ける。そして、
上記表皮の端縁部の先端と上記基材の内周寄り壁部との
間に小間隙が形成されるように上記表皮の端縁部を基材
の外周寄り壁部に当接する。また、上記シール手段を発
泡体成形時の発泡圧により弾性変形させて上記小間隙側
に押し付け、上記基材の内周寄り壁部に圧接させたこと
を特徴とする。
【0010】第2の解決手段は、第1の解決手段におい
て、シール手段を表皮とは別部材であるシール材で構成
し、該シール材を表皮の端縁部の裏面側に接合したこと
を特徴とする。
【0011】第3の解決手段は、第2の解決手段におい
て、シール手段として、発泡体成形時に発生するガスの
通過を許容する一方、発泡樹脂原料の通過を阻止する連
通気泡の発泡樹脂材を採用したことを特徴とする。
【0012】第4の解決手段は、第1の解決手段におい
て、シール手段を表皮の端縁部の先端側部分で構成し、
該先端側部分からなるシール部の基端に薄肉ヒンジ部を
設けたことを特徴とする。
【0013】第5の解決手段は、第1の解決手段におい
て、シール手段を表皮の端縁部の先端側部分で構成し、
該先端側部分からなるシール部の肉厚を端縁部の基端側
部分のそれよりも薄肉に設定したことを特徴とする。
【0014】本発明の第6,7の解決手段は、後者の表
皮一体発泡樹脂成形品の製造方法に関するものであり、
第1〜5の解決手段に係る表皮一体発泡樹脂成形品を製
造方法の対象とする。そのうち、第6の解決手段は、ま
ず、成形型の型開き状態で、予め所定形状に成形した表
皮を成形型の下型にセットするとともに、予め所定形状
に成形した基材を上記成形型の上型にセットした後、該
上型を下型に対して閉じて成形型を型締めし、上記表皮
の端縁部をその先端と上記基材の内周寄り壁部との間に
小間隙が形成されるように上記基材の外周寄り壁部に当
接させる。次いで、上記上型に設けられた注入ヘッドか
ら発泡樹脂原料を上記基材の注入孔を経て基材と表皮と
の間に注入して発泡させ、シール手段を発泡体成形時の
発泡圧により弾性変形させて上記小間隙側に押し付け、
上記基材の内周寄り壁部に圧接させることを特徴とす
る。つまり、型締め状態で発泡樹脂原料を注入するやり
方である。
【0015】第7の解決手段は、まず、成形型の型開き
状態で、予め所定形状に成形した表皮を成形型の下型に
セットするとともに、予め所定形状に成形した基材を上
記成形型の上型にセットした後、上記下型の表皮上に注
入ヘッドから発泡樹脂原料を注入する。次いで、上記上
型を下型に対して閉じて成形型を型締めし、上記表皮の
端縁部をその先端と上記基材の内周寄り壁部との間に小
間隙が形成されるように上記基材の外周寄り壁部に当接
させる。その後、上記発泡樹脂原料を発泡させ、シール
手段を発泡体成形時の発泡圧により弾性変形させて上記
小間隙側に押し付け、上記基材の内周寄り壁部に圧接さ
せることを特徴とする。つまり、型開き状態で発泡樹脂
原料を注入するやり方である。
【0016】上記の構成により、本発明の第1〜7の解
決手段では、表皮の端縁部は、型締め状態で基材の外周
寄り壁部に当接し、上記表皮の端縁部の先端と基材の内
周寄り壁部との間に小間隙が形成される。そして、上記
表皮の端縁部に設けられたシール手段が、発泡体成形時
の発泡圧により弾性変形して上記小間隙側に押し付けら
れ、上記基材の内周寄り壁部に圧接する。
【0017】よって、発泡樹脂原料が発泡圧によって上
記表皮の端縁部と基材との間に浸入しようとするのが上
記シール手段の弾性変形によって防止され、発泡樹脂原
料が外部に漏れずバリが発生しない。したがって、成形
品の表面を汚損して見栄えが低下することがない。ま
た、バリ取り工程が不要で作業性が向上する。
【0018】特に、第2の解決手段では、表皮とは別部
材であるシール材は、上記表皮の端縁部の裏面側に接合
されていることから、発泡圧は接合部に対し圧接する方
向に作用し、シール材が離脱しない。
【0019】第3の解決手段では、シール材は、成形時
に発生するガスだけを外部に逃がすことから、ガス溜ま
りによる巣が発生せず、成形品の品質が向上する。
【0020】第4,5の解決手段では、シール部が型締
め動作によって容易に撓み、シール不良が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0022】(実施の形態1)図9は表皮一体発泡樹脂
成形品としての自動車の内装品であるインストルメント
パネル1を示す。本発明の実施の形態1に係る表皮一体
発泡樹脂成形品としてのインストルメントパネル1は、
図1に示すように、例えばポリ塩化ビニル等からなる樹
脂製表皮3と、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン樹脂)等からなる樹脂製基材5との間に
硬質ポリウレタンフォーム等からなる発泡体7が一体に
成形された3層構造体である。
【0023】上記基材5の発泡体7成形領域外周には、
その内側よりも一段下がった段下げ部が形成され、該段
下げ部は、外周寄り壁部9aと該外周寄り壁部9aと直
交する内周寄り壁部9bとからなる断面L字状の周壁9
を構成している。
【0024】一方、上記表皮3の端縁部11の裏面側に
は、可撓性のシール手段としてのシール材13が接着剤
(図示せず)によって接合されている。このシール材1
3は、上記表皮3の端縁部11とは別部材である軟質ポ
リウレタンフォーム等からなる連通気泡の発泡樹脂材で
構成され、発泡体7成形時に発生するガスの通過を許容
する一方、発泡樹脂原料の通過を阻止するようになって
いる。これにより、成形時にガスだけを外部に逃がして
ガス溜まりによる巣の発生を防止でき、インストルメン
トパネル1の品質を向上させることができる。
【0025】そして、上記表皮3の端縁部11は、上記
基材5の外周寄り壁部9aに当接され、表皮3の端縁部
11の先端と上記基材5の内周寄り壁部9bとの間に小
間隙Cが形成されている。
【0026】また、上記シール材13は、発泡体7成形
時の発泡圧により弾性変形して上記小間隙C側に押し付
けられ、上記基材5の内周寄り壁部9bに圧接されてい
る。
【0027】なお、上記シール手段は、図4(a),
(b)のように構成してもよい。図4(a)に示すシー
ル手段は、上記表皮3の端縁部11の先端側部分で構成
したものであり、該先端側部分からなるシール部11a
の基端には、薄肉ヒンジ部11bが設けられている。こ
れにより、上記シール部11aを薄肉ヒンジ部11bを
支点として図4(a)仮想線のように容易に撓ませるこ
とができる。このシール部11aの撓み易さによってシ
ール不良を防止することができる。
【0028】また、図4(b)に示すシール手段は、上
記表皮3の端縁部11の先端側部分で構成されたもので
あり、該先端側部分からなるシール部11aの肉厚は、
端縁部11の基端側部分のそれよりも薄肉に設定されて
いる。これにより、上記シール部11aをその基端を支
点として図4(b)仮想線のように容易に撓ませること
ができる。このシール部11aの撓み易さによってシー
ル不良を防止することができる。
【0029】なお、これらシール部11aが一体になっ
ている表皮3は、スラッシュ成形法によって容易に成形
することができるものである。
【0030】次に、上述の如く構成されたインストルメ
ントパネル1の製造方法を説明する。
【0031】まず、図2に示すように、上型21と下型
23とからなる成形型25を用意する。そして、上記上
型21をヒンジ27を支点として上方に回動させて成形
型25を型開きし、この成形型25の型開き状態で、ス
ラッシュ成形法等によって予め所定形状に成形した表皮
3を成形型25の下型23にセットする。この表皮3の
端縁部11の裏面側にはシール材13が接合されてい
る。一方、射出成形法等によって予め所定形状に成形し
た基材5を上記成形型25の上型21にセットする。
【0032】次いで、上記下型23の上方に注入ヘッド
29を配置し、該注入ヘッド29から下型23の表皮3
上に発泡樹脂原料Rを注入する。
【0033】その後、図3に示すように、上記上型21
を下型23に対して閉じて成形型25を型締めし、上記
表皮3の端縁部11をその先端と上記基材5の内周寄り
壁部9bとの間に小間隙Cが形成されるように上記基材
5の外周寄り壁部9aに当接させる。
【0034】しかる後、上記上記発泡樹脂原料Rを発泡
させ、発泡体7を成形する。この際、上記シール材13
を発泡体7成形時の発泡圧により弾性変形させて上記小
間隙C側に押し付け、上記基材5の内周寄り壁部9bに
圧接させる。
【0035】これにより、上記発泡樹脂原料Rが発泡圧
によって上記表皮3の端縁部11と基材5との間に浸入
しようとするのを上記シール材13の弾性変形によって
防止でき、発泡樹脂原料Rの外部への漏れを防止してバ
リの発生をなくすことができる。したがって、成形され
たインストルメントパネル1表面の見栄えがバリによっ
て汚損するのを防止することができる。また、バリ取り
工程も必要でなくなって作業性を向上させることができ
る。
【0036】また、シール材13を表皮3の端縁部11
に内側すなわち裏面側から接合していることから、発泡
圧は接合を強固にする方向に作用するのでシール材13
の剥離を防止することができる。
【0037】その後、上記発泡樹脂原料Rの硬化を待っ
て上型21をヒンジ27を支点として上方に回動させて
型開きし、成形されたインストルメントパネル1を脱型
する。
【0038】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2に係る表皮一体発泡樹脂成形品としてのインストル
メントパネル1を示し、本例のインストルメントパネル
1の基本構成は、基材5の形状が発明の実施の形態1と
若干異なるほかは実施の形態1と同様に構成されてい
る。つまり、本例の基材5の発泡体7成形領域外周に
は、実施の形態1とは逆にその内側よりも上方に立ち上
がった立上がり部が形成され、該立上がり部は、外周寄
り壁部9aと該外周寄り壁部9aと直交する内周寄り壁
部9bとからなる断面L字状の周壁9を構成している。
したがって、本例では、実施の形態1と同一の構成箇所
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略すること
とする。しかし、製造方法は実施の形態1と異なるの
で、以下、本例の製造方法を説明することとする。
【0039】まず、図6に示すように、上型21と下型
23とからなる成形型25を用意する。そして、上記上
型21をヒンジ27を支点として上方に回動させて成形
型25を型開きし、この成形型25の型開き状態で、ス
ラッシュ成形法等によって予め所定形状に成形した表皮
3を成形型25の下型23にセットする。この際、成形
するインストルメントパネル1の形状からして、下型2
3の形成面外周には実施の形態1のようには表皮3の端
縁部11を支える側壁がなく、したがって、支えプレー
ト31をシリンダ33の伸縮作動により下型23の成形
面に対し出退可能に設け、該支えプレート31をシリン
ダ33の伸張作動により突出させて表皮3の端縁部11
を倒れ込まないように外側から保持する。なお、上記表
皮3の端縁部11にはシール材13が接合されているこ
とは実施の形態1と同様である。一方、射出成形法等に
よって予め所定形状に成形した基材5を上記成形型25
の上型21にセットする。
【0040】次いで、上記上型21をヒンジ27を支点
として下方に回動させ下型23に対して閉じて成形型2
5を型締めし、上記表皮3の端縁部11をその先端と上
記基材5の内周寄り壁部9bとの間に小間隙Cが形成さ
れるように上記基材5の外周寄り壁部9aに当接させ
る。
【0041】その後、図7に示すように、上型21に設
けられた注入ヘッド29から発泡樹脂原料Rを上記基材
5の注入孔5aを経て基材5と表皮3との間に注入した
後、図8に示すように、上記支えプレート31をシリン
ダ33の収縮作動により後退させ、この後退状態で上記
発泡樹脂原料Rを発泡させ、上記シール材13を発泡体
7成形時の発泡圧により弾性変形させて上記小間隙C側
に押し付け、上記基材5の内周寄り壁部9bに圧接させ
る。
【0042】しかる後、上記発泡樹脂原料Rの硬化を待
って上型21をヒンジ27を支点として上方に回動させ
て型開きし、成形されたインストルメントパネル1を脱
型する。
【0043】したがって、本例では、実施の形態1と同
様の作用効果を奏することができるものである。
【0044】なお、本例においても、シール手段を表皮
3の端縁部11とは別部材であるシール材13以外に、
図4(a)に示すように、表皮3の端縁部11の先端側
部分で構成し、このシール部11aの基端に薄肉ヒンジ
部11bを設けたり、あるいは、図4(b)に示すよう
に、表皮3の端縁部11の先端部分からなる薄肉のシー
ル部11aで構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表皮の端縁部に設けられたシール手段を発泡体成形時の
発泡圧により弾性変形させ、上記表皮の端縁部先端と基
材の外周寄り壁部との間に形成された小間隙側に押し付
けて基材の内周寄り壁部に圧接するので、バリが発生し
ないように発泡樹脂原料の型外への漏れを防止すること
ができ、汚れなく見栄えの良い成形品とすることができ
るとともに、バリ取り工程がない分だけ作業性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図9のA−A線における断面図に相当する本発
明の実施の形態1に係る表皮一体発泡樹脂成形品として
のインストルメントパネルの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る表皮一体発泡樹脂
成形品としてのインストルメントパネルの製造方法にお
いて、型開き状態の成形型に発泡樹脂原料を注入する工
程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る表皮一体発泡樹脂
成形品としてのインストルメントパネルの製造方法にお
いて、型締め状態の成形型内で発泡樹脂原料が発泡硬化
する工程を示す断面図である。
【図4】(a)は表皮端縁部の変形例を示す拡大図、
(b)は表皮端縁部の別の変形例を示す拡大図である。
【図5】図9のB−B線における断面図に相当する本発
明の実施の形態2に係る表皮一体発泡樹脂成形品として
のインストルメントパネルの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る表皮一体発泡樹脂
成形品としてのインストルメントパネルの製造方法にお
いて、型開き状態の成形型に表皮及び基材をセットする
工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る表皮一体発泡樹脂
成形品としてのインストルメントパネルの製造方法にお
いて、型締め状態の成形型に発泡樹脂原料を注入する工
程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る表皮一体発泡樹脂
成形品としてのインストルメントパネルの製造方法にお
いて、発泡樹脂原料を注入した後に支持プレートを後退
させる工程を示す断面図である。
【図9】インストルメントパネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル(表皮一体発泡樹脂成
形品) 3 表皮 5 基材 5a 注入孔 7 発泡体 9 周壁 9a 外周寄り壁部 9b 内周寄り壁部 11 端縁部 11a シール部(シール手段) 11b 薄肉ヒンジ部 13 シール材(シール手段) 21 上型 23 下型 25 成形型 29 注入ヘッド C 小間隙 R 発泡樹脂原料
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/00 - 39/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮と基材との間に発泡体が一体に成形
    された表皮一体発泡樹脂成形品であって、 上記基材の発泡体成形領域外周には、外周寄り壁部と該
    外周寄り壁部と直交する内周寄り壁部とからなる断面L
    字状の周壁が形成され、 一方、上記表皮の端縁部には、可撓性のシール手段が設
    けられ、 上記表皮の端縁部は、その先端と上記基材の内周寄り壁
    部との間に小間隙が形成されるように上記基材の外周寄
    り壁部に当接され、 上記シール手段は、発泡体成形時の発泡圧により弾性変
    形して上記小間隙側に押し付けられ、上記基材の内周寄
    り壁部に圧接されていることを特徴とする表皮一体発泡
    樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 シール手段は、表皮とは別部材であるシ
    ール材で構成され、該シール材は、表皮の端縁部の裏面
    側に接合されていることを特徴とする請求項1記載の表
    皮一体発泡樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 シール手段は、発泡体成形時に発生する
    ガスの通過を許容する一方、発泡樹脂原料の通過を阻止
    する連通気泡の発泡樹脂材からなることを特徴とする請
    求項2記載の表皮一体発泡樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 シール手段は、表皮の端縁部の先端側部
    分で構成され、該先端側部分からなるシール部の基端に
    は、薄肉ヒンジ部が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の表皮一体発泡樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 シール手段は、表皮の端縁部の先端側部
    分で構成され、該先端側部分からなるシール部の肉厚
    は、端縁部の基端側部分のそれよりも薄肉に設定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の表皮一体発泡樹脂
    成形品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1に記載の表皮
    一体発泡樹脂成形品を製造する方法であって、 成形型の型開き状態で、予め所定形状に成形した表皮を
    成形型の下型にセットするとともに、予め所定形状に成
    形した基材を上記成形型の上型にセットした後、該上型
    を下型に対して閉じて成形型を型締めし、上記表皮の端
    縁部をその先端と上記基材の内周寄り壁部との間に小間
    隙が形成されるように上記基材の外周寄り壁部に当接さ
    せ、 次いで、上記上型に設けられた注入ヘッドから発泡樹脂
    原料を上記基材の注入孔を経て基材と表皮との間に注入
    して発泡させ、シール手段を発泡体成形時の発泡圧によ
    り弾性変形させて上記小間隙側に押し付け、上記基材の
    内周寄り壁部に圧接させることを特徴とする表皮一体発
    泡樹脂成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1に記載の表皮
    一体発泡樹脂成形品を製造する方法であって、 成形型の型開き状態で、予め所定形状に成形した表皮を
    成形型の下型にセットするとともに、予め所定形状に成
    形した基材を上記成形型の上型にセットした後、上記下
    型の表皮上に注入ヘッドから発泡樹脂原料を注入し、 次いで、上記上型を下型に対して閉じて成形型を型締め
    し、上記表皮の端縁部をその先端と上記基材の内周寄り
    壁部との間に小間隙が形成されるように上記基材の内周
    寄り壁部に当接させ、 その後、上記発泡樹脂原料を発泡させ、シール手段を発
    泡体成形時の発泡圧により弾性変形させて上記小間隙側
    に押し付け、上記基材の外周寄り壁部に圧接させること
    を特徴とする表皮一体発泡樹脂成形品の製造方法。
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