JP2000015650A - 部分発泡成形品の成形方法およびその成形装置、並びに部分発泡成形品 - Google Patents

部分発泡成形品の成形方法およびその成形装置、並びに部分発泡成形品

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JP2000015650A JP10187406A JP18740698A JP2000015650A JP 2000015650 A JP2000015650 A JP 2000015650A JP 10187406 A JP10187406 A JP 10187406A JP 18740698 A JP18740698 A JP 18740698A JP 2000015650 A JP2000015650 A JP 2000015650A
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molding
mold
partially foamed
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Kenji Shichi
兼司 志知
Masato Kubo
正人 久保
Sadao Teranishi
貞夫 寺西
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮材周縁においてパネル本体との接着不良
を生じさせない部分発泡成形品の成形方法及び成形装置
並びに部分発泡成形品を提供する。 【解決手段】 第1と第2の型31,32の型締めによ
って重なる表皮材12の周縁16の外側面16aとパネ
ル本体11の凹部15の内側面15aとを磁着手段33
によって密着させる成形方法を採用する。そのため、第
2型32に磁石体35を配置し、表皮材12に磁性体3
6を設ける成形装置を採用する。また、結果としての部
分発泡成形品は、表皮材12の周縁16のうち、パッド
形状の凹部15を有するパネル本体11の内側面15a
と密着する部分に、磁性体36を設けた構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネル等に部分的にパッド部分を設けた部分発泡成形品
の成形方法及び成形装置並びに部分発泡成形品に関する
ものである。さらに詳しくは、発泡成形時に表皮材の周
縁とパネル本体との密着性を向上させて、この部分の密
着不良を防止したものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばインストルメントパネルにおい
て、パネル本体の一部に、発泡層部分を有し、クッショ
ン性に富むパッド部分を設けることが行われている。こ
のパッド部分の成形方法としては、発泡層部分を別体
品として形成し、パネル本体に取り付ける方法が一般的
であるが、一対の型のそれぞれに、パネル本体、表皮
材をセットし、型締め後に形成されるパネル本体と表皮
材の間の空間で発泡液料を発泡させて一体的に成形する
方法が提案されている。
【0003】パッド部分を自動的に効率よく製造するた
めには、前述ののように型にセットして一体成形する
ことが好ましいが、表皮材とパネル本体との間の接合部
からの発泡液漏れが問題となる。そこで、この部分にソ
フトテープを貼ったり、一方の型にシール部材を突出状
に設けておいたりする方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ソフトテープを接合部に貼る方法では、表皮材とソフト
テープの接着が不十分になり、完全に発泡液の漏れを防
ぐことは困難であった。また、シール部材を設けたもの
では、シール部材を突出させることによって表皮材が引
っ張られ発泡層部分の端部の形状が変形してしまうとい
う問題があった。そこで、特開平7−329077号公
報に、表皮材が設置される前記第1型の表皮材の設置部
分の外縁に沿って支持部材を進退可能に設け、表皮材の
前記周縁を当接させて起立した状態にして型締めを行う
ものが提案されているが、それでも表皮材とパネル本体
の密着を常に保障するものではなかった。
【0005】本発明は、前述の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、表皮材周縁におい
てパネル本体との接着不良を生じさせない部分発泡成形
品の成形方法及びその成形装置並びに部分発泡成形品を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
本発明のうちで請求項1記載の発明は、パネル本体の一
部に表皮材と該表皮材に内包された発泡層とからなるパ
ッド部分が形成されてなる部分発泡成形品の成形方法で
あって、前記表皮材の周縁をパッド部分の形状に合わせ
て裏面側に折り曲げて、当該表皮材の表面側に配置され
る側の第1型に設置し、前記表皮材の周縁の外側面を当
接させる内側面を持ったパット形状の凹部を有するパネ
ル本体を第2型に設置し、前記第1と第2の型の型締め
によって重なる前記表皮材の外側面と前記パネル本体の
内側面とを磁着手段によって密着させ、前記表皮材と前
記パネル本体との間に形成された空間に発泡液を注入
し、発泡層を形成する、部分発泡成形品の成形方法であ
る。型締めによって重なるようそれぞれの型に設置され
た表皮材の周縁の外側面とパネル本体の凹部の内側面と
は、両者が重なった後は、磁着手段によって密着し、表
皮材の倒れ込みがなくなる。
【0007】請求項2にかかる発明は、前記磁着手段
は、前記第2型のパッド形状の凹部の周囲に所要間隔で
配設された磁石体と、前記表皮材の周縁に設けられる磁
性体とからなる請求項1記載の部分発泡成形品の成形方
法である。磁石体は、電磁石または永久磁石のいずれで
もよい。磁石体を前記第2型のパッド形状の凹部の周囲
に沿った帯状のものとすることにより磁着面を確保する
ことができる。また、パッド形状の凹部のコーナー部は
形状的剛性が出やすいので磁石体を設ける必要はなく、
その他の部分に帯状になったものが適宜所要間隔をあけ
て設けられる。磁性体としては、磁性塗料、磁石や鉄入
りテープ等が好ましく、磁性塗料は表皮端末の表側に塗
布し、磁石や鉄入りテープは表皮端末の裏側に接着させ
る。
【0008】請求項3にかかる発明は、前記磁石体が電
磁石であり、前記第1及び第2型の開閉動作と連動させ
て前記電磁石をON・OFFさせる請求項1または2記
載の部分発泡成形品の成形方法である。磁石体を電磁石
にすると、例えば型が閉じた段階でONし、型のカムロ
ックを外すと同時にOFFするのように、前記第1及び
第2型の開閉動作と連動させた適宜のタイミングで電磁
石を作動させることができる。
【0009】請求項4にかかる発明は、前記表皮材は、
その周縁が予め起立された状態にされて、前記第1型の
所定位置に設置されるものである請求項1、2または3
記載の部分発泡成形品の成形方法である。第1型の窪み
に沿わせる、又は表皮材の成形時の形などにより、予め
表皮材の周縁を裏面側に折り曲げて起立した状態にして
おく。これにより、型締時における表皮材の周縁の倒れ
込みが防止される。パネル本体と表皮材との間で段差が
約2〜5mmと大きい場合には、表皮の周縁を折り曲げた
状態で支持するのは容易であるので、磁着手段だけで、
表皮材の周縁の倒れ込みが防止できる。
【0010】請求項5にかかる発明は、前記表皮材の周
縁は、表皮材が設置される前記第1型の表皮材の設置部
分の外縁に沿って設けられた進退可能な支持部材の側面
に当接させて起立した状態に支持され、パネル本体が設
置された前記第2型に対して当該支持部材を後退させつ
つ型締めを行う請求項1、2、3または4記載の部分発
泡成形品の成形方法である。表皮材の周縁を予め起立さ
せた状態にしておいても、しておかなくても、支持部材
で周縁を起立させた状態にすることができる。また支持
部材は進退自在であり、型締めと同時に後退するので、
型締め途上の表皮材の周縁の倒れ込みを防止することが
できる。パネル本体と表皮材との間で段差が、約0〜1
mmと少ない場合には、型により表皮材を折り曲げた状態
に保持することが困難である。そこで、支持部材によっ
て、段差が小さくても折り曲げた状態に保持し、磁着手
段による表皮材の周縁の倒れ込み防止を確実にする。
【0011】請求項6にかかる発明は、前記パネル本体
および前記表皮材が嵌入される前記第1及び第2型の型
締時における前記第1及び第2型間の近接距離を検出
し、前記支持部材が、対向する前記第2型に嵌め込まれ
たパネル本体と非接触を保ちつつ後退するように前記検
出された近接距離の値に基づいて型締めの制御がなされ
る請求項5記載の部分発泡成形品の成形方法である。表
皮材がセットされる側にある支持部材の頂部が、パネル
本体と接触するおそれがない。
【0012】請求項7にかかる発明は、パネル本体の一
部に表皮材と該表皮材に内包された発泡層とからなるパ
ッド部分が形成されてなるインストルメントパネルのパ
ッド部分を成形する部分発泡品の成形装置であって、前
記表皮材の表面側に配置され当該表皮材の周縁を裏面側
に折り曲げた状態で設置する第1型と、前記表皮材の周
縁の外側面を当接させる内側面を持ったパット形状の凹
部を有するパネル本体を設置する第2型と、前記第1及
び第2の型の型締めによって重なる前記表皮材の外側面
と前記パネル本体の内側面とを密着させる磁着手段と、
を備えてなり、前記磁着手段は、前記第2型のパッド形
状の凹部の周囲に所要間隔で配設される帯状の磁石体
と、予め前記表皮材の周縁に設けられる磁性体とからな
る、部分発泡品の成形装置である。表皮材の周縁の外側
面とパネル本体の凹部の内側面とは、型締めによって重
なった後は、磁着手段によって密着する。
【0013】請求項8にかかる発明は、皮材が設置され
る前記第1型の表皮材の設置部分の外縁に沿って進退可
能に設けられ、表皮材の前記周縁を当接させて起立した
状態に支持する支持部材を、備える請求項7記載の部分
発泡品の成形装置である。表皮材がセットされる側にあ
る支持部材の頂部が、パネル本体と接触するおそれがな
い。
【0014】請求項9にかかる発明は、パネル本体の一
部に表皮材と該表皮材に内包された発泡層とからなるパ
ッド部分が形成されてなる部分発泡成形品であって、前
記表皮材の周縁のうち、前記パッド形状の凹部を有する
パネル本体の内側面と密着する部分に、磁性体が設けら
れている部分発泡成形品である。発泡層を形成する際
に、表皮材の周縁の磁性体を利用し、表皮材の周縁をパ
ネル本体に引き寄せ、密着性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示例と
ともに説明する。図1は、本発明の部分発泡成形品が適
用されるインストルメントパネルの斜視説明図、図2は
図1のA−A部分の断面説明図、図3及び図4は、部分
発泡成形品パッド部分の成形装置の型締め前及び型締め
後の断面説明図である。
【0016】図1において、本発明の部分発泡成形品の
成形方法および成形用装置によって成形されるインスト
ルメントパネル1は、パネル本体11のみからなるソリ
ッド部分2の他に、クッション性のあるパッド部分3を
備えている。図示例では、ソリッド部分2に空気の吹き
出し口4が設けられている。
【0017】図1のA−A線断面図である図2に示され
るようにパッド部分3は、パネル本体11の一部分(凹
部15が形成された部分)に、表皮材12と、表皮材1
2に内包された発泡層13とを積層してなる。
【0018】パネル本体11は、例えば、特定の車両に
おけるインストルメントパネルの基体となるものであっ
て、要求される形状に予め成形されている。発泡層13
を形成する部分には凹部15が形成されており、凹部1
5の内側面15aは、ほぼ垂直か大きく傾斜しているこ
とが好ましい。何故ならば、型締め時に表皮材12の周
縁16を密着させやすく、発泡液が発泡するときに内側
からかかる圧力に耐えやすいからである。
【0019】表皮材12は、周縁16が裏面側へ折り曲
げられてほぼ垂直か大きく傾斜するように、予め形成さ
れているか、または、図示されない下型にセットすると
きに図示されない支持部材に沿わせて折り曲げられるよ
うになっている。表皮材12は、表面にしぼなどの細か
な細工を施しやすく、美的外観および触感に優れている
パウダースラッシュ成形品を用いることが好ましい。し
かし、真空成形されたものでもよく、特に限定されな
い。表皮材12は、裏面側に形成される発泡層13のク
ッション性を考慮して概して柔らかく形成される。
【0020】発泡層13は、型締め後、或いは、型締め
直前に、表皮材12とパネル本体11との間に注入され
た発泡液を型締め後に発泡させて形成される。発泡層1
3が形成されている部分は弾力性があって、特に触感に
優れたパッド部分3となっている。
【0021】表皮材12および発泡層13を形成する材
料としては、PVC、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TP
S)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマーなどの中から適宜選
択される。
【0022】パネル本体1を形成する材料としては、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリス
チレン樹脂(PS)、ナイロン、ABS樹脂、ノリル樹
脂等の熱可塑性樹脂、もしくは、ポリプロピレン樹脂を
タルク、マイカまたはガラス等で補強したフィラー入り
ポリプロピレン樹脂(PPC)、変性ポリフェニレンオ
キサイド樹脂(PPO)など、圧縮成形や射出成形によ
って容易に成形できる硬質系樹脂が好適に利用される。
【0023】図2に示されるように、表皮材12の周縁
16の裏面側には磁性体36が貼り付けることにより設
けられている。この磁性体36は、図示されない型側の
磁石体との共同作用により、パネル本体11の凹部15
を形成する内側面15aと表皮材12の周縁16の外側
面16aとを密着させる機能を有する。なお、図示の寸
法Hは、パネル本体11と表皮材13と間の段差の程度
を示している。段差Hが大きいと、表皮材12の周縁1
6を支える型の窪みが深くなって存在するということで
あり、段差Hが小さいと、表皮材12の周縁16を支え
る型の窪みが浅い状態で存在するということである。
【0024】つぎに、図1及び図2に説明したインスト
ルメントパネルで例示される部分発泡成形品の成形方法
及びその成形装置を、図3及び図4により説明する。
【0025】まず、成形装置は、表皮材12を設置する
下型即ち第1型31と、パネル本体11を設置する上型
即ち第2型32と、磁着手段33と、支持部材34とを
備えてなる。なお、支持部材34の付設は任意であり、
段差Hの0〜1mmと小さい場合に設けることが望まし
い。段差Hが2〜5mmと大きい場合には、支持部材3
4は特に必要がない。
【0026】第1型31は、表皮材12の表面側に配置
され、表皮材12の周縁16を裏面側に折り曲げた状態
で設置する形状を有し、非磁性の合金又は樹脂などで形
成される。第2型32は、表皮材12の周縁16の外側
面16aを当接させる内側面15aを持ったパット形状
の凹部15を有するパネル本体11を設置する形状を有
し、非磁性の合金又は樹脂などで形成される。そして、
これら第1型31及び第2型32は、図示されない型締
め機構により、図3の型開き位置と、図4の型締め位置
との間で開閉自在である。
【0027】磁着手段33は、第2型32のパッド形状
の凹部15の周囲に埋設状態になって図面厚み方向に所
要間隔で配設される帯状の磁石体35と、表皮材12の
周縁16に設けられる磁性体36とからなる。
【0028】図示例の磁石体35は、電磁石で形成さ
れ、図5の如く表皮材12の周縁16に対して帯状とな
って所定間隔で配設されている。周縁16のコーナー部
は自立機能を有するため、特にこの部分に磁石体35を
設ける必要がない。磁石体35のONとOFFのタイミ
ングは、制御部41により上下型31,32の開閉と連
動する制御が可能である。図示例では、上下型31,3
2が閉まった型締め状態でオンし、上下型31,32の
カムロックを外すディガス前にオフしている。なお、磁
石体35は電磁石であることが望ましいが、永久磁石で
あってもよい。上下型31,32の型閉じ速度が早い場
合には、永久磁石も使える。
【0029】磁性体36は、磁性塗料、磁石や鉄入りテ
ープ等で形成することが好ましく、磁性塗料は表皮材1
2の表面側に塗布するだけでよく、磁石や鉄入りテープ
は表皮材12の裏面側に適宜接着剤により接着させる。
もちろん、型31,32には、磁着手段33の作動を阻
害しない材質が選定されている。
【0030】支持部材34は、支持体51と、支持体5
1を進退させる駆動手段52と、上下型31,32の接
近検知手段53とからなる。支持体51は、第1型31
の表皮材12の設置部分の外縁に沿って進退可能に設け
られ、表皮材12の周縁16を当接させて起立した状態
にする側面51aを有する。また、支持体51が成形時
にパネル本体11と当接する部位には、フエルトなどの
クッション性を有する素材51bを貼り付けることが望
ましい。パネル本体11に傷を付けることがないからで
ある。また、クッション性素材51bに代わり、又は付
加して、上下型31,32の閉鎖に応じた距離を接近検
知手段53が検出し、制御部41が駆動手段52を制御
し、支持体51のパネル本体11と対面する部分との間
に所定隙間εを確保する機構を採用することができる。
【0031】つぎに、上述した成形装置を使用した成形
方法を、図3及び図4により説明する。
【0032】図3において、表皮材12の周縁16をパ
ッド部分の形状に合わせて裏面側に折り曲げて、表皮材
12の表面側に配置される側の第1型31に、表皮材1
2を図示のように設置する。このとき、支持部材34の
支持体51は図示の進出状態にあり、周縁16の外側面
16aを支持している。この周縁16の内側面即ち裏面
側に磁性体36が予め貼り付けられている。
【0033】第1型31への表皮材12の設置と同時
に、表皮材12の周縁16の外側面16aを当接させる
内側面15aを持ったパット形状の凹部15を有するパ
ネル本体11を第2型32に設置する。この第2型32
の凹部15の周囲には、電磁石で構成される磁石体35
が埋設されている。
【0034】つぎに、図4の如く、第1と第2の型3
1,32の型締めを行う。この型締め途中において、支
持部材34の支持体51は、パネル本体11に対して所
定隙間εを確保しながら、退出する。すると、図4のよ
うに、表皮材12の周縁16の外側面16aとパネル本
体11の内側面15aが重なる状態になる。この型締め
完了時に、制御部41が電磁石の磁性体35をオンさせ
る。これにより、磁性体35,36でもって表皮材12
の周縁16の外側面16aとパネル本体11の内側面1
5aとを密着させる。つぎに、表皮材12とパネル本体
11との間に形成された空間に発泡液を注入し、発泡層
を形成する。表皮材12の周縁16の外側面16aとパ
ネル本体11の内側面15aとが、磁着手段で密着させ
られているため、表皮材12の周縁16の倒れ込み、噛
み込みに起因する発泡液洩れを防止することができる。
【0035】なお、パネル部材11と表皮材12の段差
Hが2〜5mmと大きい場合には、第1型31の窪み部
分における表皮材の折り曲げがきつくなって表皮材12
の倒立状態がある程度保持されるため、支持部材34は
必ずしも設置する必要がない。前記段差Hが0〜1mm
と2mm未満になると、支持部材34が表皮材12の倒
立状態を保持する。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によると、型と表皮材との間に磁着手段を設けるこ
とにより、発泡液の注入中に発泡液の流れによって表皮
が倒れ込みを起こすことがなく、接着不良および発泡液
漏れを発生させないという効果を奏する。
【0037】請求項2の発明によると、磁着手段として
型側の磁石体と表皮材側の磁性体の組み合わせにしたた
め、表皮材側に無理なく磁着手段を配置して、吸着によ
る密着性を確保できる。
【0038】請求項3の発明によると、磁着手段のうち
の磁石体に電磁石を選定したため、表皮材側の磁性体を
必要な時に吸引し、適切な密着性をタイミング良く確保
することができる。
【0039】請求項4の発明によると、パネル本体と表
皮材との間で段差が約2〜5mmと大きい場合には、表皮
の周縁を折り曲げた状態で支持して、磁着手段だけで表
皮材の周縁の倒れ込みが防止できる。
【0040】請求項5の発明によると、パネル本体と表
皮材との間で段差が、約0〜1mmと2mm未満になって
少ない場合には、表皮材を折り曲げた状態に保持するこ
とが困難であるため、支持部材によって、段差が小さく
ても折り曲げた状態に保持し、表皮材の周縁の倒れ込み
を防止する磁着手段の作動を確実にさせることができ
る。
【0041】請求項6の発明によると、支持部材があっ
ても、表皮材がセットされる側にある支持部材の頂部
が、パネル本体と接触するおそれがないため、パネル本
体に損傷を与える恐れがない。
【0042】請求項7の発明によると、型に磁石体を配
置し、表皮材に磁性体を設けるという簡単の機器構成に
より、発泡液の注入中に発泡液の流れによって表皮が倒
れ込みを起こすことがなく、接着不良および発泡液漏れ
を発生させないという効果を奏する。
【0043】請求項8の発明によると、型に磁石体を配
置し、表皮材に磁性体を設ける構成に加えて、表皮材の
周縁を支持する支持部材を設けることにより、パネル本
体と表皮材との間で段差が、約0〜1mmと2mm未満に
なって少ない場合でも、発泡液の注入中に発泡液の流れ
によって表皮が倒れ込みを起こすことがなく、接着不良
および発泡液漏れを発生させない。
【0044】請求項9の発明によると、発泡層を形成す
る際に、表皮材の周縁の磁性体を利用し、表皮材の周縁
をパネル本体に引き寄せ、密着性を高めることができる
構成の部分発泡成形品になっているため、成形時の接着
不良および発泡液漏れを確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分発泡成形品が適用されるインスト
ルメントパネルの斜視説明図である。
【図2】図1のA−A部分の断面説明図である。
【図3】本発明の部分発泡成形品のパッド部分の成形装
置の一実施例の型締め前の断面説明図である。
【図4】図3の成形装置の型締め後の断面説明図であ
る。
【図5】磁石体の配置例の説明図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル(部分発泡成形品) 2 パッド部分 11 パネル本体 12 表皮材 13 発泡層 15 凹部 15a 内側面 16 周縁 16a 外側面 31 下型(第1型) 32 上型(第2型) 33 磁着手段 34 支持部材 35 磁石体(電磁石) 36 磁性体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:20 B29L 31:58 (72)発明者 寺西 貞夫 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA11 BB01 BC03 4F202 AA15 AA45 AD05 AD07 AG03 AG20 AH25 AH26 AP06 AR07 CA01 CB01 CB13 CB20 CQ01 CQ06 4F204 AA15 AA45 AD05 AD07 AG03 AG20 AH25 AH26 AP06 AR07 EA01 EB01 EB13 EB23 EF05 EF49 EK24 EK26 EL24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体の一部に表皮材と該表皮材に
    内包された発泡層とからなるパッド部分が形成されてな
    る部分発泡成形品の成形方法であって、前記表皮材の周
    縁をパッド部分の形状に合わせて裏面側に折り曲げて、
    当該表皮材の表面側に配置される側の第1型に設置し、
    前記表皮材の周縁の外側面を当接させる内側面を持った
    パット形状の凹部を有するパネル本体を第2型に設置
    し、前記第1と第2の型の型締めによって重なる前記表
    皮材の外側面と前記パネル本体の内側面とを磁着手段に
    よって密着させ、前記表皮材と前記パネル本体との間に
    形成された空間に発泡液を注入し、発泡層を形成する、
    部分発泡成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記磁着手段は、前記第2型のパッド形
    状の凹部の周囲に所要間隔で配設された磁石体と、前記
    表皮材の周縁に設けられる磁性体とからなる請求項1記
    載の部分発泡成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記磁石体が電磁石であり、前記第1及
    び第2型の開閉動作と連動させて前記電磁石をON・O
    FFさせる請求項1または2記載の部分発泡成形品の成
    形方法。
  4. 【請求項4】 前記表皮材は、その周縁が予め起立され
    た状態にされて、前記第1型の所定位置に設置されるも
    のである請求項1、2または3記載の部分発泡成形品の
    成形方法。
  5. 【請求項5】 前記表皮材の周縁は、表皮材が設置され
    る前記第1型の表皮材の設置部分の外縁に沿って設けら
    れた進退可能な支持部材の側面に当接させて起立した状
    態に支持され、パネル本体が設置された前記第2型に対
    して当該支持部材を後退させつつ型締めを行う請求項
    1、2、3または4記載の部分発泡成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記パネル本体および前記表皮材が嵌入
    される前記第1及び第2型の型締時における前記第1及
    び第2型間の近接距離を検出し、前記支持部材が、対向
    する前記第2型に嵌め込まれたパネル本体と非接触を保
    ちつつ後退するように前記検出された近接距離の値に基
    づいて型締めの制御がなされる請求項5記載の部分発泡
    成形品の成形方法。
  7. 【請求項7】 パネル本体の一部に表皮材と該表皮材に
    内包された発泡層とからなるパッド部分が形成されてな
    るインストルメントパネルのパッド部分を成形する部分
    発泡品の成形装置であって、前記表皮材の表面側に配置
    され当該表皮材の周縁を裏面側に折り曲げた状態で設置
    する第1型と、前記表皮材の周縁の外側面を当接させる
    内側面を持ったパット形状の凹部を有するパネル本体を
    設置する第2型と、前記第1及び第2の型の型締めによ
    って重なる前記表皮材の外側面と前記パネル本体の内側
    面とを密着させる磁着手段と、を備えてなり、前記磁着
    手段は、前記第2型のパッド形状の凹部の周囲に所要間
    隔で配設される帯状の磁石体と、予め前記表皮材の周縁
    に設けられる磁性体とからなる、部分発泡品の成形装
    置。
  8. 【請求項8】 表皮材が設置される前記第1型の表皮材
    の設置部分の外縁に沿って進退可能に設けられ、表皮材
    の前記周縁を当接させて起立した状態に支持する支持部
    材を、更に備える請求項7記載の部分発泡品の成形装
    置。
  9. 【請求項9】 パネル本体の一部に表皮材と該表皮材に
    内包された発泡層とからなるパッド部分が形成されてな
    る部分発泡成形品であって、前記表皮材の周縁のうち、
    前記パッド形状の凹部を有するパネル本体の内側面と密
    着する部分に、磁性体が設けられている部分発泡成形
    品。
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