JP3135623U - 鉄筋結束機 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄筋の周りにワイヤを正確に巻き掛け可能な鉄筋結束機を提供する。
【解決手段】結束機本体11と、ボビン12からワイヤ13を繰り出す繰り出しモータ14と、ワイヤ溝15aにワイヤ13を通すことでワイヤ13を鉄筋Fの周囲にループを形成するワイヤガイド15と、ワイヤガイド15を通して引き戻されたワイヤ13の先端部を、ボビン12からワイヤガイド15へ繰り出されるワイヤ13の部分に巻き掛けてねじ込むワイヤねじり手段16と、ワイヤ13のねじ込まれた部分をカットするカッタ17とを備え、ワイヤ溝15aの断面形状を、開口の幅がワイヤ13の直径と略同じC字形状とした。その結果、ワイヤ溝15aに沿って鉄筋Fの周りに正確にワイヤ13を巻き掛けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】結束機本体11と、ボビン12からワイヤ13を繰り出す繰り出しモータ14と、ワイヤ溝15aにワイヤ13を通すことでワイヤ13を鉄筋Fの周囲にループを形成するワイヤガイド15と、ワイヤガイド15を通して引き戻されたワイヤ13の先端部を、ボビン12からワイヤガイド15へ繰り出されるワイヤ13の部分に巻き掛けてねじ込むワイヤねじり手段16と、ワイヤ13のねじ込まれた部分をカットするカッタ17とを備え、ワイヤ溝15aの断面形状を、開口の幅がワイヤ13の直径と略同じC字形状とした。その結果、ワイヤ溝15aに沿って鉄筋Fの周りに正確にワイヤ13を巻き掛けることができる。
【選択図】図1
Description
この考案は鉄筋結束機、詳しくは束ねられた複数本の鉄筋のまわりにワイヤを巻掛けてねじ込むことで鉄筋を結束する鉄筋結束機に関する。
従来の鉄筋結束機として、例えば特許文献1の鉄筋結束機が知られている。これは、結束機本体に設けられたワイヤ送り機構によりワイヤを送り出し、ワイヤ溝付きのワイヤガイドにワイヤを引き回して鉄筋の周囲にループを形成し、その後、クランプ機構によりワイヤの先端をクランプし、ワイヤ送り機構を逆転駆動してワイヤを引戻すことにより鉄筋に巻回し、それからクランプ機構を回転駆動してワイヤを捩じることにより鉄筋を結束するものである。
ワイヤガイドのワイヤ溝は断面略V字状であった。また、ワイヤ送り機構では鉄筋に対するワイヤの送り出し方向が、クランプ機構の回転軸に対して斜め方向であった。
特開2003−267307号公報
ワイヤガイドのワイヤ溝は断面略V字状であった。また、ワイヤ送り機構では鉄筋に対するワイヤの送り出し方向が、クランプ機構の回転軸に対して斜め方向であった。
特許文献1では、このようにワイヤガイドのワイヤ溝の形状は外方へ向かうほど除々に溝幅が広がる断面略V字状であった。そのため、ワイヤをワイヤ溝に沿って引き回すことでループを形成する際、ワイヤがワイヤ溝から外れ易かった。これより、鉄筋の周りにワイヤを正確に巻き掛けられなくなるおそれがあった。
また、特許文献1の鉄筋結束機では、ワイヤ送り機構を用いた鉄筋へのワイヤの送り出し方向が、クランプ機構の回転軸(ワイヤのねじり軸)に対して斜め方向であった。そのため、クランプ機構を回転駆動してワイヤを捩じる際に、ワイヤの捩じり部分が断線し易かった。
また、特許文献1の鉄筋結束機では、ワイヤ送り機構を用いた鉄筋へのワイヤの送り出し方向が、クランプ機構の回転軸(ワイヤのねじり軸)に対して斜め方向であった。そのため、クランプ機構を回転駆動してワイヤを捩じる際に、ワイヤの捩じり部分が断線し易かった。
この考案は、鉄筋の周りにワイヤを正確に巻き掛けることができる鉄筋結束機を提供することを目的としている。
また、この考案は、鉄筋へのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤの断線の発生頻度を低減することができる鉄筋結束機を提供することを目的としている。
また、この考案は、鉄筋へのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤの断線の発生頻度を低減することができる鉄筋結束機を提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、結束機本体と、該結束機本体に設けられ、ボビンからワイヤを繰り出す繰り出し手段と、前記結束機本体に突設され、内面に形成されたワイヤ溝にワイヤを通すことで、前記ボビンから繰り出されたワイヤを鉄筋の周囲にループを形成して前記結束機本体の方へ引き戻すワイヤガイドと、前記結束機本体に設けられ、前記ワイヤガイドを通して引き戻されたワイヤの先端部を、前記ボビンからワイヤガイドへ繰り出されるワイヤの部分に巻き掛け、該ワイヤの巻き掛け部分をねじ込むワイヤねじり手段と、前記ワイヤのねじ込まれた部分をカットする切断手段とを備え、前記ワイヤ溝は、開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝である鉄筋結束機である。
請求項1に記載の考案によれば、繰り出し手段によってボビンから繰り出されたワイヤをワイヤガイドのワイヤ溝に沿わせ、ワイヤガイドの内側空間に配置された鉄筋の周囲にループを形成するように、ワイヤの先端部を結束機本体の方へ引き戻す。その後、ワイヤねじり手段により、ワイヤの先端部をボビンからワイヤガイドへ繰り出されたワイヤの部分に巻き掛けることで、ワイヤの巻き掛け部分がねじ込まれて鉄筋が結束される。その途中、ワイヤの一部分がワイヤ溝をすり抜け、さらに巻き掛け作業を継続することで、ワイヤの先端部が上記ワイヤの部分にねじ込まれ、ワイヤのループを形成した部分に挿入された両鉄筋が結束される(図2)。次に、切断手段によりワイヤのねじり部分(巻き掛け部分)をカットする。
このように、ワイヤガイドのワイヤ溝として、開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝を採用したので、ワイヤねじり手段によりワイヤの一部分をねじ込んだ際に初めてワイヤがワイヤ溝から外れる。その結果、ワイヤ溝に沿って鉄筋の周りに正確にワイヤを巻き掛けることができる。
このように、ワイヤガイドのワイヤ溝として、開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝を採用したので、ワイヤねじり手段によりワイヤの一部分をねじ込んだ際に初めてワイヤがワイヤ溝から外れる。その結果、ワイヤ溝に沿って鉄筋の周りに正確にワイヤを巻き掛けることができる。
結束される鉄筋の種類は任意である。例えば、丸鋼、異形棒鋼を採用することができる。
結束機本体の素材としては、例えば金属(鉄、ステンレス、硬質アルミニウム、真鍮、青銅など)、合成樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ素系樹脂など)を採用することができる。
結束機本体の形状は任意である。例えば、グリップを有したピストル形状でもよい。結束機本体は手持ち式でも、床または壁への設置式でもよい。
繰り出し手段としては、例えば、電動モータ、油圧式または空圧式のアクチュエータを駆動部としてボビンを回転させ、ボビンからワイヤを繰り出すものなどを採用することができる。ボビンを含めて結束機本体は、結束機本体から突出状態で設けても、結束機本体の内部に設けてもよい。
結束機本体の素材としては、例えば金属(鉄、ステンレス、硬質アルミニウム、真鍮、青銅など)、合成樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ素系樹脂など)を採用することができる。
結束機本体の形状は任意である。例えば、グリップを有したピストル形状でもよい。結束機本体は手持ち式でも、床または壁への設置式でもよい。
繰り出し手段としては、例えば、電動モータ、油圧式または空圧式のアクチュエータを駆動部としてボビンを回転させ、ボビンからワイヤを繰り出すものなどを採用することができる。ボビンを含めて結束機本体は、結束機本体から突出状態で設けても、結束機本体の内部に設けてもよい。
ここでいうワイヤとは、結束線である。ワイヤの素材としては、例えば各種の金属、各種の合成樹脂などを採用することができる。
ワイヤガイドの素材としては、金属(鉄、ステンレス、硬質アルミニウム、真鍮、青銅など)、合成樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ素系樹脂など)、各種のセラミックスを採用することができる。
ワイヤガイドの外観形状としては、例えばC字形状、U字形状、J字形状、コの字形状、V字形状などを採用することができる。
ワイヤ溝は、ワイヤガイドの長さ方向の全域に形成するだけでなく、ワイヤを折り返し可能な湾曲部分(屈曲部分)のみに形成してもよい。
ワイヤ溝の記載において、「開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝」とは、ワイヤ溝の長さ方向に直交する断面において、C字の開口した隙間の幅(C字の一端と他端とを結ぶ最短距離)をいう。
ワイヤガイドの素材としては、金属(鉄、ステンレス、硬質アルミニウム、真鍮、青銅など)、合成樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ素系樹脂など)、各種のセラミックスを採用することができる。
ワイヤガイドの外観形状としては、例えばC字形状、U字形状、J字形状、コの字形状、V字形状などを採用することができる。
ワイヤ溝は、ワイヤガイドの長さ方向の全域に形成するだけでなく、ワイヤを折り返し可能な湾曲部分(屈曲部分)のみに形成してもよい。
ワイヤ溝の記載において、「開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝」とは、ワイヤ溝の長さ方向に直交する断面において、C字の開口した隙間の幅(C字の一端と他端とを結ぶ最短距離)をいう。
ワイヤを鉄筋の周囲にループを形成して結束機本体の方へ引き戻すとは、ワイヤが鉄筋に接触した状態でも、ワイヤが鉄筋に非接触の状態でもよい。
ワイヤねじり手段は、ワイヤの先端部を掛止する掛止部材(フック)と、この掛止部材を、ボビンからワイヤガイドへ繰り出されるワイヤの回りで回転させる回転機構とを有している。回転機構の駆動部としては、例えば電動モータ、油圧モータなどを採用することができる。
切断手段としては、1枚刃式、2枚刃式(鋏式)のものを採用することができる。駆動部により刃を移動(直線移動、回動など)させ、ワイヤのねじり部分をカットする。
ワイヤねじり手段は、ワイヤの先端部を掛止する掛止部材(フック)と、この掛止部材を、ボビンからワイヤガイドへ繰り出されるワイヤの回りで回転させる回転機構とを有している。回転機構の駆動部としては、例えば電動モータ、油圧モータなどを採用することができる。
切断手段としては、1枚刃式、2枚刃式(鋏式)のものを採用することができる。駆動部により刃を移動(直線移動、回動など)させ、ワイヤのねじり部分をカットする。
請求項2に記載の考案は、前記ワイヤねじり手段は、前記結束機本体に周方向へ回転自在に設けられ、かつ前記ボビンから繰り出されたワイヤを前記ワイヤガイドへ導く導通管と、該導通管のワイヤガイド側の開口部に固定され、前記ワイヤガイドを通して引き戻されたワイヤの先端部が掛止されるフックと、前記結束機本体に設けられ、前記導通管を周方向へ回転させることで、前記フックに掛止されたワイヤの先端部を、前記導通管から引き出されたワイヤの部分に巻き掛ける導通管回転手段とを有した請求項1に記載の鉄筋結束機である。
請求項2に記載の考案によれば、繰り出し手段によってボビンから繰り出されたワイヤは、結束機本体に収納された導通管を通してワイヤガイドへ繰り出される。その後、ワイヤガイドに沿って引き戻されたワイヤの先端部は、フックに掛止される。次に、導通管回転手段により導通管およびフックを導通管の周方向へ一体的に回転させ、導通管から先方へ引き出されたワイヤの部分にワイヤの先端部が巻き掛けられる。その結果、ワイヤの一部分がねじ込まれ、ワイヤのループを形成した部分にあらかじめ挿入されていた鉄筋が結束される。
このように、フック付きの導通管を通してワイヤがワイヤガイドに繰り出され、その後、導通管回転手段により、導通管をワイヤの先端部が掛止されたフックとともに周方向へ回転させるように構成したので、従来のようにワイヤの鉄筋への送り出し方向がワイヤのねじり軸に対して斜め方向のものに比べて、鉄筋へのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤの断線の発生頻度を低減することができる。
このように、フック付きの導通管を通してワイヤがワイヤガイドに繰り出され、その後、導通管回転手段により、導通管をワイヤの先端部が掛止されたフックとともに周方向へ回転させるように構成したので、従来のようにワイヤの鉄筋への送り出し方向がワイヤのねじり軸に対して斜め方向のものに比べて、鉄筋へのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤの断線の発生頻度を低減することができる。
導通管の素材としては、例えば鉄、ステンレス、真鍮、青銅などの金属を採用することができる。
フックとしては、例えばC字フックなどを採用することができる。その素材としては、例えば鉄、ステンレスなどの金属を採用することができる。
導通管回転手段は、導通管へのワイヤの供給を阻害しない構造を有している必要がある。そのため、導通管回転手段の駆動部(例えば電動モータ)の出力軸は、ギヤ式、ベルト式などの動力伝達部材を介して、導通管の管軸上から外れた位置に配置される。
フックとしては、例えばC字フックなどを採用することができる。その素材としては、例えば鉄、ステンレスなどの金属を採用することができる。
導通管回転手段は、導通管へのワイヤの供給を阻害しない構造を有している必要がある。そのため、導通管回転手段の駆動部(例えば電動モータ)の出力軸は、ギヤ式、ベルト式などの動力伝達部材を介して、導通管の管軸上から外れた位置に配置される。
請求項1に記載の考案によれば、ワイヤガイドのワイヤ溝として、開口幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝を採用したので、ワイヤねじり手段によりワイヤの巻き掛け部分をねじ込んだ際に初めてワイヤがワイヤ溝から外れる。すなわち、それまでワイヤガイドによりワイヤのループが保持されている。その結果、ワイヤ溝に沿って鉄筋の周りに正確にワイヤを巻き掛けることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、フック付きの導通管を通してワイヤがワイヤガイドに繰り出され、その後、導通管回転手段により、導通管をワイヤの先端部が掛止されたフックとともに周方向へ回転させるように構成したので、従来のようにワイヤの鉄筋への送り出し方向がワイヤのねじり軸に対して斜め方向のものに比べて、鉄筋へのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤの断線の発生頻度を低減することができる。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10はこの考案の実施例1に係る鉄筋結束機で、この鉄筋結束機10は、結束機本体11と、結束機本体11に設けられ、ボビン12からワイヤ13を繰り出す繰り出しモータ(繰り出し手段)14と、結束機本体11に突設され、内面に形成されたワイヤ溝15aにワイヤ13を通すことで、ボビン12から繰り出されたワイヤ13を鉄筋Fの周囲にループを形成して結束機本体11の方へ引き戻すワイヤガイド15と、結束機本体11に設けられ、ワイヤガイド15を通して引き戻されたワイヤ13の先端部を、ボビン12からワイヤガイド15へ繰り出されるワイヤ13の部分に巻き掛け、ワイヤ13の巻き掛け部分をねじ込むワイヤねじり手段16と、ワイヤ13のねじ込まれた部分をカットするカッタ(切断手段)17とを備えたものである。以下、各構成体を具体的に説明する。
結束機本体11は、元部にグリップ18を有したピストル形状の部材である。結束機本体11の元部の上端部には、ベース円板19を介して、結束機本体11の長さ方向に直交した回転軸20を中心にして回転自在に前記ボビン12が設けられている。ベース円板19の中央部の外面には、回転軸20にシャフトが連結された前記繰り出しモータ14が固定されている。ベース円板19の先端側には、先方へ向かって下方傾斜し、かつ互いに平行状態で離間した一対の支持枠21の元部がそれぞれ連結されている。両支持枠21の下端は、結束機本体11の銃身部22とベース円板19との間に元部が固定された長尺な銃身延長枠23の先部にそれぞれ固定されている。
銃身延長枠23の先端部には、平行に離間した一対の短尺枠24を介して、横向きJ字形状のワイヤガイド15の元部が固定されている。ワイヤガイド15の湾曲中心は、結束機本体11の下部に配置される。ワイヤガイド15の内面(内周面)には、ワイヤガイド15の全長にわたり、開口の幅がワイヤ13の直径と略同じ断面C字形状のワイヤ溝15aが形成されている。なお、一対の短尺枠24は、それぞれをクリップ構造とし、ワイヤガイド15の交換ができるように構成してもよい。
銃身延長枠23の先端部には、平行に離間した一対の短尺枠24を介して、横向きJ字形状のワイヤガイド15の元部が固定されている。ワイヤガイド15の湾曲中心は、結束機本体11の下部に配置される。ワイヤガイド15の内面(内周面)には、ワイヤガイド15の全長にわたり、開口の幅がワイヤ13の直径と略同じ断面C字形状のワイヤ溝15aが形成されている。なお、一対の短尺枠24は、それぞれをクリップ構造とし、ワイヤガイド15の交換ができるように構成してもよい。
銃身部22は、先方へ向かって除々に小径化し、その中心線上に断面円形の貫通孔22aが形成されている。貫通孔22aには、銃身部22より長尺でかつボビン12から繰り出されたワイヤ13をワイヤガイド15へ導く導通管25が、その周方向へ回転自在に挿入されている。導通管25の元部は、貫通孔22aの元側の開口を通過し、グリップ18の内部空間まで延長されている。この延長部分の端部には、傘歯車26が固着されている。これに噛合する別の傘歯車27が、グリップ18の元部内に収納された回転モータ(導通管回転手段)28のシャフト28aの先端部に固着されている。
導通管25の先端部は、銃身部22のワイヤガイド15側の開口より外方へ配置されている。導通管25の先端部には、ワイヤガイド15を通して引き戻されたワイヤ13の先端部が掛止されるC字形状のフック29が固着されている。前記ワイヤねじり手段16は、導通管25、回転モータ28、両傘歯車26,27およびフック29により構成されている。
結束機本体11のトリガ30の取り付け部分には、先方へ延びるカッタ固定管31の元部が固定されている。カッタ固定管31の先部は、先方へ向かって下方傾斜している。カッタ固定管30の先端部には、鋏式のカッタ17が設けられている。カッタ17は、固定刃32と可動刃33との各長さ方向の中間部を回動ピン34により連結し、両刃32,33の元部間に、カッタ17を常開するコイルばね50を介在させたものである。固定刃32の元部は、カッタ固定感31の先端上部に固定されている。また、可動刃33の元部は、カッタ固定感31の内部空間に移動可能に配置されている。カッタ固定感31には、カッタ17の操作ワイヤ35が挿通されている。操作ワイヤ35の一端は、トリガ30の先部に固定され、操作ワイヤ35の他端は可動刃33の元部に固定されている。トリガ30は、自己の取り付け部分に配置されたコイルばね36により、常時、先方へ付勢されている。
図1において、37はワイヤ13のガイドピン、38は操作ワイヤ35のガイドピン、39は操作ワイヤ35の一端の固定ピンである。なお、カッタ17をカッタ固定管31に対して抜き差し可能に設け、別のカッタと交換自在としてもよい。
図1において、37はワイヤ13のガイドピン、38は操作ワイヤ35のガイドピン、39は操作ワイヤ35の一端の固定ピンである。なお、カッタ17をカッタ固定管31に対して抜き差し可能に設け、別のカッタと交換自在としてもよい。
次に、この考案の実施例1に係る鉄筋結束機10を使用した鉄筋Fのワイヤ結束作業を説明する。
図1に示すように、繰り出しモータ14によりボビン12から繰り出されたワイヤ13を、導通管25を経てワイヤガイド15のワイヤ溝15aに沿わせ、ワイヤガイド15の内側空間に配置された2本の鉄筋Fの周囲にループを形成するように、ワイヤ13の先端部を結束機本体11の方へ引き戻す。その後、ワイヤ13の先端部をフック29に掛止する。
次に、回転モータ28のシャフト28aを回転させると、両傘歯車26,27を介して、導通管25およびフック29が導通管25の周方向へ一体的に回転する。これにより、ワイヤ13の先端部が導通管25の管路から先方へ引き出されたワイヤ13の部分に巻き掛ける。その途中、ワイヤ13の一部分がワイヤガイド15のワイヤ溝15aをすり抜け、さらに巻き掛け作業を継続することで、ワイヤ13の先端部が上記ワイヤ13の部分にねじ込まれ、ワイヤ13のループを形成した部分に挿入された両鉄筋Fが結束される(図2)。
次に、コイルばね36のばね力に抗してトリガ30を引くと、操作ワイヤ35が引かれて可動刃33が回動ピン34を中心にして回動し、コイルばね50のばね力に抗して鋏式のカッタ17が閉じ、ワイヤ13のねじ込み部分が切断される(図3)。
図1に示すように、繰り出しモータ14によりボビン12から繰り出されたワイヤ13を、導通管25を経てワイヤガイド15のワイヤ溝15aに沿わせ、ワイヤガイド15の内側空間に配置された2本の鉄筋Fの周囲にループを形成するように、ワイヤ13の先端部を結束機本体11の方へ引き戻す。その後、ワイヤ13の先端部をフック29に掛止する。
次に、回転モータ28のシャフト28aを回転させると、両傘歯車26,27を介して、導通管25およびフック29が導通管25の周方向へ一体的に回転する。これにより、ワイヤ13の先端部が導通管25の管路から先方へ引き出されたワイヤ13の部分に巻き掛ける。その途中、ワイヤ13の一部分がワイヤガイド15のワイヤ溝15aをすり抜け、さらに巻き掛け作業を継続することで、ワイヤ13の先端部が上記ワイヤ13の部分にねじ込まれ、ワイヤ13のループを形成した部分に挿入された両鉄筋Fが結束される(図2)。
次に、コイルばね36のばね力に抗してトリガ30を引くと、操作ワイヤ35が引かれて可動刃33が回動ピン34を中心にして回動し、コイルばね50のばね力に抗して鋏式のカッタ17が閉じ、ワイヤ13のねじ込み部分が切断される(図3)。
このように、ワイヤガイド15のワイヤ溝15aとして、C字の開口幅がワイヤ13の直径と略同じ断面C字形状の溝を採用したので、ワイヤねじり手段16によりワイヤ13の巻き掛け部分をねじ込んだ際に初めてワイヤ13がワイヤ溝15aから外れる。その結果、ワイヤ溝15aに沿って鉄筋Fの周りに正確にワイヤ13を巻き掛けることができる。
また、フック29付きの導通管25を通してワイヤ13がワイヤガイド15に繰り出され、その後、回転モータ28により、導通管25をワイヤ13の先端部が掛止されたフック29とともに周方向へ回転させるように構成したので、従来のようにワイヤ13の鉄筋Fへの送り出し方向がワイヤ13のねじり軸に対して斜め方向のものに比べて、鉄筋Fへのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤ13の断線の発生頻度を低減することができる。
また、フック29付きの導通管25を通してワイヤ13がワイヤガイド15に繰り出され、その後、回転モータ28により、導通管25をワイヤ13の先端部が掛止されたフック29とともに周方向へ回転させるように構成したので、従来のようにワイヤ13の鉄筋Fへの送り出し方向がワイヤ13のねじり軸に対して斜め方向のものに比べて、鉄筋Fへのワイヤ巻き掛け作業中のワイヤ13の断線の発生頻度を低減することができる。
10 鉄筋結束機、
11 結束機本体、
12 ボビン、
13 ワイヤ、
14 繰り出しモータ(繰り出す繰り出し手段)、
15 ワイヤガイド、
15a ワイヤ溝、
16 ワイヤねじり手段、
17 カッタ(切断手段)、
25 導通管、
29 フック、
28 回転モータ(導通管回転手段)、
F 鉄筋。
11 結束機本体、
12 ボビン、
13 ワイヤ、
14 繰り出しモータ(繰り出す繰り出し手段)、
15 ワイヤガイド、
15a ワイヤ溝、
16 ワイヤねじり手段、
17 カッタ(切断手段)、
25 導通管、
29 フック、
28 回転モータ(導通管回転手段)、
F 鉄筋。
Claims (2)
- 結束機本体と、
該結束機本体に設けられ、ボビンからワイヤを繰り出す繰り出し手段と、
前記結束機本体に突設され、内面に形成されたワイヤ溝にワイヤを通すことで、前記ボビンから繰り出されたワイヤを鉄筋の周囲にループを形成して前記結束機本体の方へ引き戻すワイヤガイドと、
前記結束機本体に設けられ、前記ワイヤガイドを通して引き戻されたワイヤの先端部を、前記ボビンからワイヤガイドへ繰り出されるワイヤの部分に巻き掛け、該ワイヤの巻き掛け部分をねじ込むワイヤねじり手段と、
前記ワイヤのねじ込まれた部分をカットする切断手段とを備え、
前記ワイヤ溝は、開口の幅がワイヤの直径と略同じ断面C字形状の溝である鉄筋結束機。 - 前記ワイヤねじり手段は、
前記結束機本体に周方向へ回転自在に設けられ、かつ前記ボビンから繰り出されたワイヤを前記ワイヤガイドへ導く導通管と、
該導通管のワイヤガイド側の開口部に固定され、前記ワイヤガイドを通して引き戻されたワイヤの先端部が掛止されるフックと、
前記結束機本体に設けられ、前記導通管を周方向へ回転させることで、前記フックに掛止されたワイヤの先端部を、前記導通管から引き出されたワイヤの部分に巻き掛ける導通管回転手段とを有した請求項1に記載の鉄筋結束機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109866961A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-06-11 | 东莞万旗机械设备有限公司 | 线材捆扎装置 |
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CN109866961A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-06-11 | 东莞万旗机械设备有限公司 | 线材捆扎装置 |
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Legal Events
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