JP3133523B2 - 4輪走行装置の制御装置 - Google Patents

4輪走行装置の制御装置

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JP3133523B2 JP04313520A JP31352092A JP3133523B2 JP 3133523 B2 JP3133523 B2 JP 3133523B2 JP 04313520 A JP04313520 A JP 04313520A JP 31352092 A JP31352092 A JP 31352092A JP 3133523 B2 JP3133523 B2 JP 3133523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械用大型ダンプ
トラック等の走行車両の4輪走行装置の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走行車両の4輪走行装置としては、例え
ば特開昭63−258223号公報に示すように、エン
ジンの出力動力を変速機を介して後輪に機械式に伝動
し、そのエンジンで可変油圧ポンプを駆動し、その可変
油圧ポンプの吐出圧油で駆動される可変油圧モータによ
って前輪を駆動するようにした機械駆動式と油圧駆動式
を組み合せた4輪駆動の走行装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる4輪走行装置は
可変油圧ポンプと可変油圧モータの容量を制御して前輪
と後輪の回転速度が同期するようにして4輪走行するも
のであり、その可変油圧ポンプと可変油圧モータの容量
は後輪回転速度によって制御されることになる。
【0004】前述の4輪走行装置においてはエンジンと
後輪を機械的に連結する機械伝達装置に異常、故障が発
生した時、例えばトルクコンバータ、変速機の故障、動
力伝達軸の脱落や破損、差動機の故障等が発生した時に
はエンジンによって後輪を駆動できない。
【0005】この場合には可変油圧ポンプと可変油圧モ
ータの容量を制御することができないので前輪を油圧駆
動できずに走行車両が走行できなくなってしまう。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした4輪走行装置の制御装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】エンジン7の出力側を変
速機9等を備えた機械伝達装置を介して後輪3に連結
し、前輪2を駆動する可変油圧モータ13とエンジン7
で駆動される可変油圧ポンプ15を設け、この可変油圧
ポンプ15と可変油圧モータ13を回路接続した4輪走
行装置において、前記可変油圧ポンプ15の容量を制御
する手段と、前記可変油圧モータ13の容量を制御する
手段と、通常時走行モードと異常時走行モードを有する
主コントローラ23と、モード切換スイッチ32を備
え、前記通常時走行モードの時には主コントローラ23
が後輪回転速度に応じて可変油圧ポンプ15と可変油圧
モータ13の容量を制御し、前記異常時走行モードの時
に変速機中立信号が入力されると主コントローラ23が
可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ13の容量を最大
とする構成とした4輪走行装置の制御装置。
【0008】
【作 用】モード切換スイッチ32によって異常時走
行モードとし、変速機9を中立位置とすると可変油圧ポ
ンプ15と可変油圧モータ13の容量が最大となって可
変油圧モータ13が最大トルクを出力するから、前輪2
を最大駆動力で駆動でき、エンジン7と後輪3を連結す
る機械伝達装置が異常で後輪3を駆動できない時に可変
油圧モータ13と可変油圧ポンプ15を利用して最大け
ん引力で走行できる。
【0009】
【実 施 例】図1に示すように、車体1の前後部に左
右一対の前輪2と左右一対の後輪3が取付けてあると共
に、その車体1の前部には運転室4が設けられ、車体1
の後部にはボデイ5がホイストシリンダ6で起伏自在に
取付けられて建設機械用大型ダンプトラックを構成して
いる。前記車体1の前部に取付けたエンジン7の出力側
はトルクコンバータ8、変速機9、動力伝達軸10、差
動機11等の機械伝達装置を介して左右一対の後輪3に
連結され、後輪3はエンジン7によって機械的に駆動さ
れる。
【0010】図2に示すように、前輪2は車体に対して
揺動自在に支承されたアーム12に回転自在に支承さ
れ、そのアーム12に正転・逆転可能な可変油圧モータ
13が取付けてあり、その可変油圧モータ13の出力側
はクラッチ14を介して前輪2に連結され、前記エンジ
ン7で駆動される可変油圧ポンプ15の吐出圧油が第1
・第2主回路16,17で可変油圧モータ13に供給さ
れる。この可変油圧ポンプ15は吐出方向を逆とするこ
とが可能となっている。
【0011】図2に示すように、エンジン7の回転数は
エンジン回転センサ18で検出され、変速機9の入力軸
回転数は入力軸回転センサ19で検出され、変速機9の
速度段は速度段検出センサ20で検出され、前記第1・
第2主回路16,17の油圧力は第1・第2圧力センサ
21,22で検出され、それらの検出値は主コントロー
ラ23に入力され、この主コントローラ23にはアクセ
ルセンサ24よりエンジン回転数制御信号、ブレーキセ
ンサ25よりブレーキ信号、リターダセンサ26よりリ
ターダブレーキ信号、切換スイッチ27より4輪駆動信
号、2輪駆動信号、操舵角センサ28より操舵角度信
号、前輪回転センサ29より前輪回転数信号がそれぞれ
入力される。
【0012】前記クラッチ14は油圧作動式となり、そ
の受圧室14aに圧油を供給すると接、タンクに排出す
ると切となるようにしてあって、その受圧室14aには
クラッチ切換バルブ30によりトルクコンバータチャー
ジポンプ等の補助油圧ポンプ31の吐出圧油が供給さ
れ、そのクラッチ切換バルブ30はソレノイド30aに
通電することでドレーン位置aから供給位置bに切換え
られる。
【0013】前記可変油圧モータ13と可変油圧ポンプ
15は図3に示すように容量制御部材40を備え、この
容量制御部材40はシリンダ41により正逆方向に作動
されて容量を正逆方向に制御できるようになり、そのシ
リンダ41にはコントロール用油圧ポンプ42の吐出圧
油が電磁比例弁43によってそれぞれ供給され、各電磁
比例弁43の第1・第2ソレノイド43a,43bに主
コントローラ23より電気信号を出力する。
【0014】例えば、第1ソレノイド43aに通電する
と容量制御部材40は正方向に作動して可変油圧ポンプ
15は第1主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モータ
13は正転すると共に、第2ソレノイド43bに通電す
ると容量制御部材40は逆方向に作動して可変油圧ポン
プ15は第2主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モー
タ13は逆転し、容量は第1・第2ソレノイド43a,
43bへの通電量に比例する。
【0015】前記主コントローラ23は通常時走行モー
ド23aと異常時走行モード23bを備えており、モー
ド切換スイッチ32より通常時走行モード信号を入力す
ると通常時走行モードとなり、異常時走行モード信号を
入力すると異常時走行モードとなる。
【0016】次に異常時走行モードの走行制御動作を説
明する。モード切換スイッチ32によって異常時走行モ
ード23bを選択した後に変速機9を中立位置に操作す
ると速度段検出センサ20より主コントローラ23に変
速機中立信号が入力される。この変速機中立信号は変速
操作レバーより主コントローラ23に入力しても良い。
これによって主コントローラ23は可変油圧ポンプ15
の電磁比例弁43の第1ソレノイド43aに最大量通電
して容量を最大とし、可変容量モータ13の電磁比例弁
43の第1ソレノイド43aに最大量通電して容量を最
大とすると共に、クラッチ切換弁30のソレノイド30
aに通電して供給位置aとしてクラッチ14を接とす
る。
【0017】これによって、可変油圧ポンプ15の1回
転当り吐出量が最大となって単位時間当り吐出量が最大
となるし、可変油圧モータ13を1回転する流量が最大
となって出力トルクが最大となるから、前輪駆動力が最
大となって前輪2のみによって走行できるし、その時の
けん引力は最大となる。この動作をフローチャートで示
す図4に示すようになる。
【0018】このようであるから、トルクコンバータ
8、変速機9の故障、動力伝達軸10の脱落や破損、差
動機11の故障等の機械伝達装置の異常時に可変油圧ポ
ンプ15と可変油圧モータ13を利用して最大けん引力
で走行できる。
【0019】次にモード切換スイッチ32を通常時走行
モード位置として通常時走行モード23aを選択した時
の走行制御動作の一例を説明するが、この走行制御動作
に限るものではない。
【0020】切換スイッチ27をOFFして2輪駆動信
号を主コントローラ23に入力した時。(図5のステッ
プ100) クラッチ切換バルブ30をドレーン位置aとしてクラッ
チ14を切として前輪2が可変油圧モータ13に対して
自由回転するようにし、これと同時に可変油圧ポンプ1
5の電磁比例弁43を中立位置として容量をゼロとす
る。これによって、エンジン7の出力が変速機9より後
輪3に伝達されて機械式駆動となる。
【0021】切換スイッチ27をONして4輪駆動信号
を主コントローラ23に入力した時。(図5のステップ
100) 図5のステップ101に進み油圧駆動システムの異常を
判断し、異常有の時には異常を知らせる処置をし、可変
油圧ポンプの容量をゼロとすると共に、クラッチ14を
切とし、異常なしの時にはステップ102に進み後輪ス
リップの判定を行なう。
【0022】ステップ102によって後輪3がスリップ
しているかを判定し、スリップしていない時には前輪2
の駆動力を小さくし、スリップしている時には前輪2の
駆動力を大とする。つまり、後輪3がスリップしていな
い時には後輪駆動力で十分走行できるから前輪2の駆動
力を小さくして可変油圧ポンプ15の消費馬力を小さく
してエンジンのパワーロスを低減し、後輪3がスリップ
している時には後輪駆動力では走行できないから前輪2
の駆動力を大きくして4輪駆動する。
【0023】次に前記後輪3のスリップ判定について説
明する。主コントローラ23は前輪回転センサ29より
の前輪回転数信号で前輪回転速度を算出し、変速機9の
入力軸回転センサ19の入力軸回転数信号と速度段検出
センサ20の速度段信号により後輪回転速度を算出し、
前輪回転速度を後輪回転速度で除算した値が1以上のあ
る範囲(例えば1.1)で、かつ所定時間(例えば0.
1秒)連続した時に後輪スリップと判断し、前輪回転速
度を後輪回転速度で除算した値が1以下の時には後輪ス
リップでないと判断する。
【0024】以上の説明は直進走行の場合であり、旋回
走行の場合には前輪2が後輪3よりも速く回転し、その
回転数比は操舵角度によって変化するので、次のように
して後輪スリップを判定する。つまり、左前輪2の回転
速度FL と右前輪2の回転速度FR の和の半分を前輪回
転速度とし、主コントローラ23には旋回半径(操舵角
度)による前後輪の回転速度比をあらかじめ記憶させ、
操舵角度センサ28よりの操舵角度信号によってその時
の旋回半径を算出してその旋回半径に見合う回転速度比
を補正係数αとして読み出し、その補正係数αを前輪回
転速度に乗算して比較用の前輪回転速度とし、その比較
用の前輪回転速度と後輪回転速度によって前述と同様に
後輪スリップを判定する。
【0025】次に前記前輪の駆動力の大小について説明
する。前輪2の駆動力を小とするには可変油圧ポンプ1
5の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,17の
圧力を低圧に設定する。これによって可変油圧モータ1
3に供給される油の圧力が低圧となるので可変油圧モー
タ13の駆動トルクが小さくなって前輪の駆動力が小さ
くなる。
【0026】前輪2の駆動力を大とするには可変油圧ポ
ンプ15の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,
17の圧力を高圧に設定する。これによって可変油圧モ
ータ13に供給される油の圧力が高圧となるので可変油
圧モータ13の駆動トルクが大きくなって前輪の駆動力
が大となる。
【0027】具体的には主コントローラ23に低圧と高
圧が記憶されており、前記後輪スリップしていない時に
は低圧を設定圧とし、後輪スリップしている時には高圧
を設定圧とする。
【0028】前述のように前輪駆動力を設定したら、そ
の前輪駆動力、つまりセット圧力に応じた可変油圧ポン
プ15の目標容量を決定し、主コントローラ23から電
磁比例弁43の第1ソレノイド43aに通電して可変油
圧ポンプを目標容量にセットする。具体的には、主コン
トローラ23には低圧、高圧の設定圧に見合う可変油圧
ポンプ15の容量が記憶され、前述のように設定した低
圧、高圧によって可変油圧ポンプの容量となるように主
コントローラ23から電磁比例弁43の第1ソレノイド
43aに電流を出力して設定容量とする。
【0029】次にステップ103に進み可変油圧ポンプ
15の圧力が前記設定圧力かを判断し、設定圧力の場合
には可変油圧モータ13の容量を車速に応じて制御し、
設定圧力でない場合には可変油圧ポンプ15の容量を制
御して設定圧力に補正する。具体的には、主コントロー
ラ23は第1圧力センサ21によって第1主回路16の
圧力を検出し、その圧力が設定圧より低い時には電磁比
例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を多くして
可変油圧ポンプ15の容量を増大し、高い時には電磁比
例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を少なくし
て可変油圧ポンプ15の容量を減少する。
【0030】前述の可変油圧モータ13の容量を車速
(変速機速度段)によって制御することで可変油圧ポン
プ15の容量が一定でも前輪2の回転速度を車速に応じ
た値にできる。例えば、変速機9が1速段の時には電磁
比例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を大とし
て可変油圧モータ13の容量を大として可変油圧モータ
13を低速回転とし、2速段の時には電磁比例弁43の
第1ソレノイド43aへの通電量を中として容量を中と
して中速回転とし、3速段の時には電磁比例弁43の第
1ソレノイド43aへの通電量を小として容量を小とし
て高速回転とする。つまり、可変油圧モータ13の容量
とは1回転する時の流量であって、容量を大とすれば1
回転する時の流量が多くなるので、容量を変更すること
で可変油圧ポンプ15の吐出流量が一定でも回転速度が
変化して前輪回転速度が車速(後輪回転速度)に見合う
値となる。
【0031】前述のように可変油圧モータの容量を車速
に応じて制御したらクラッチ140を接として4輪駆動
とする。このクラッチ14を接とする条件としては、同
一速度段が1.3秒以上連続していること、エンジン回
転数が規定値(1070rpm)以上のこと、トルクコ
ンバータ8の直結クラッチON信号から1.2秒経過す
るか、トルクコンバータモード維持していること、速度
段が低速度段・後進のどれかであり、これらが満足した
ら主コントローラ23はクラッチ切換弁30のソレノイ
ド30aに電流を流して供給位置aとしてクラッチ14
の受圧室14aに圧油を供給してクラッチ14を接と
し、1つの条件が満足しない時にはクラッチ14を切と
する。このクラッチ14を接とする動作は実際には前述
の図4に示すフローチャートとは別となっており、説明
の都合上図4に記載した。
【0032】次に可変油圧ポンプ15の目標容量の設定
について説明する。前述のように可変油圧モータ13の
容量を速度段に応じて設定し、可変油圧ポンプ15の容
量を一定として可変油圧モータ13を回転することで前
輪2の回転速度を後輪3の回転速度よりも若干速くして
4輪駆動するので、可変油圧ポンプ15の目標容量はビ
ット圧のみでなくトルクコンバータ8の減速比を考慮し
て決定する。すなわち、可変油圧モータ15はエンジン
7で駆動されるし、後輪3にはトルクコンバータ8を介
してエンジン出力が伝達されるから、トルクコンバータ
8の減速比が異なるとエンジン回転一定でも後輪3の回
転速度が変化して前述のように前輪2と後輪3を同期し
て回転できなくなる。
【0033】このために、主コントローラ23に入力さ
れたエンジン回転数信号と変速機入力軸回転数によって
トルクコンバータの減速比を次式によって算出する。減
速比=エンジン回転数/変速機入力軸回転数この算出し
た減速機によって可変油圧ポンプ15の目標容量を補正
して実際の可変油圧ポンプ15の容量をトルクコンバー
タの減速比に応じた値とする。これによって、前輪2と
後輪3を前述のようにして同期して回転できる。
【0034】また、旋回走行時には前輪2を直進走行時
よりも高速回転させることがスムーズな旋回を行なう上
で重要となるので、前記可変油圧ポンプ15の目標容量
を操舵角度によって補正する。具体的には主コントロー
ラ23に入力された操舵角度信号によって操舵角(旋回
半径)を知り、その操舵角の大きさに比例して可変油圧
ポンプ15の目標容量を増大し、操舵角に比例して可変
油圧モータ13を直進時よりも高速回転させて前輪2を
速く回転させる。この可変油圧ポンプ15の目標容量を
増大する量は前輪2と後輪3間の軸間距離等によって決
定する。
【0035】次に後輪スリップ判定後の前輪駆動力の設
定について説明する。前述のように前輪駆動力は大と小
に設定するが、オフロードダンプトラックは稼動条件が
大きく変化するので効率良く4輪駆動するために次のよ
うに稼動条件によって多段階に設定するようにした。
【0036】(1)後輪3がスリップしていない時。
(前輪駆動力小の時) ボデイ5に土砂を積載していない時(以下空車時とい
う)には設定圧を30〜150kg/cm2 とする。ボ
デイ5に土砂を積した時(以下積車時という)には設定
圧を50〜200kg/cm2 とする。空車発坂時は設
定圧を100〜250kg/cm2 とする。積車発坂時
は設定圧を125〜380kg/cm2 とする。
【0037】(2)後輪3がスリップしている時。(前
輪駆動力大の時) 空車時は設定圧を80〜300kg/cm2 とする。積
車時は設定圧を100〜350kg/cm2 とする。空
車発坂時は設定圧を200〜380kg/cm2 とす
る。積車発坂時は設定圧を300〜380kg/cm2
とする。以上の各設定圧は第1主回路16、つまり高圧
側の圧力であり、低圧側となる第2主回路17の圧力は
25kg/cm2 とする。
【0038】次に可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ
13をブレーキとして利用する場合を説明する。大型ダ
ンプトラックは車体重量が大重量であるからブレーキと
リターダブレーキによる制動では不十分な場合があるの
で、4輪駆動として設けた可変油圧ポンプ15と可変油
圧モータ13をブレーキとして利用するようにした。
【0039】以下その詳細を説明する。主コントローラ
23にブレーキ信号又はリターダブレーキ信号が入力さ
れた時には主コントローラ23は電磁比例弁43の第1
ソレノイド43aへの通電量を小として可変油圧ポンプ
15の容量を目標容量よりも著しく小さくする。これに
よって可変油圧モータ13への供給流量が前輪2を回転
する流量よりも不足し、前輪2は後輪3によって回転さ
れることになって可変油圧モータ13は前輪2で駆動さ
れてポンプ作用をする。可変油圧モータ13がポンプ作
用すると車両前進後には第2主回路17の圧力が高圧で
第1主回路16の圧力が低圧となり、その第2主回路1
7の高圧油で可変油圧ポンプ15を駆動することになっ
て可変油圧ポンプ15の回転抵抗が著しく大となってエ
ンジン7の回転負荷が大となるから、前輪2に制動力が
発生するので車両全体の制動力が大きくなる。
【0040】前述の前輪2に作用する制動力は第2主回
路17内の圧力によって決定されるので、主コントロー
ラ23には制動力設定用の圧力を設定し、第2圧力セン
サー22よりの圧力がその設定圧力以上となったら可変
油圧ポンプ15の電磁比例弁43の第1ソレノイド43
aへの通電量を大として可変油圧ポンプ15の容量を大
として第2主回路17内の圧力を低下して設定圧力す
る。このようにすることで、前輪2の制動力を設定制動
力に維持できるし、各部が破損することを防止できる。
【0041】前述の前輪2の制動力は稼動条件によって
設定するようにしてあり、以下その制動力設定用圧力の
設定について説明する。 (1)後輪3がスリップしていない時。空車時は30〜
150kg/cm2 とする。積車時は30〜160kg
/cm2 とする。空車降坂時は100〜200kg/c
2 とする。積車降坂時は125〜200kg/cm2
とする。 (2)後輪3がスリップしている時。空車時は50〜2
00kg/cm2 とする。積車時は50〜125kg/
cm2 とする。空車降坂時は150〜200kg/cm
2 とする。積車降坂時は150〜250kg/cm2
する。なお、第1主回路16の圧力は25kg/cm2
とする。
【0042】
【発明の効果】モード切換スイッチ32によって異常時
走行モードとし、変速機9を中立位置とすると可変油圧
ポンプ15と可変油圧モータ13の容量が最大となって
可変油圧モータ13が最大トルクを出力するから、前輪
2を最大駆動力で駆動できる。したがって、エンジン7
と後輪3を連結する機械伝達装置が異常で後輪3を駆動
できない時に可変油圧モータ13と可変油圧ポンプ15
を利用して最大けん引力で走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型ダンプトラックの側面図である。
【図2】4輪走行装置の概略平面図である。
【図3】可変油圧ポンプ・モータの油圧回路図である。
【図4】異常時走行動作のフローチャートである。
【図5】通常時走行動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1…車体、2…前輪、3…後輪、9…変速機、13…可
変油圧モータ、15…可変油圧ポンプ、23…主コント
ローラ、32…モード切換スイッチ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−258223(JP,A) 特開 昭54−157934(JP,A) 特開 昭57−140228(JP,A) 実開 平2−70049(JP,U) 実開 昭62−137129(JP,U) 特公 昭47−10647(JP,B1) 特表 平6−503280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(7)の出力側を変速機(9)
    等を備えた機械伝達装置を介して後輪(3)に連結し、
    前輪(2)を駆動する可変油圧モータ(13)とエンジ
    ン(7)で駆動される可変油圧ポンプ(15)を設け、
    この可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ(13)を回
    路接続した4輪走行装置において、 前記可変油圧ポンプ(15)の容量を制御する手段と、
    前記可変油圧モータ(13)の容量を制御する手段と、
    通常時走行モードと異常時走行モードを有する主コント
    ローラ(23)と、モード切換スイッチ(32)を備
    え、 前記通常時走行モードの時には主コントローラ(23)
    が後輪回転速度に応じて可変油圧ポンプ(15)と可変
    油圧モータ(13)の容量を制御し、 前記異常時走行モードの時に変速機中立信号が入力され
    ると主コントローラ(23)が可変油圧ポンプ(15)
    と可変油圧モータ(13)の容量を最大とする構成とし
    た4輪走行装置の制御装置。
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