JP3132911B2 - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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JP3132911B2
JP3132911B2 JP04227301A JP22730192A JP3132911B2 JP 3132911 B2 JP3132911 B2 JP 3132911B2 JP 04227301 A JP04227301 A JP 04227301A JP 22730192 A JP22730192 A JP 22730192A JP 3132911 B2 JP3132911 B2 JP 3132911B2
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ball
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英児 田島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボールナットの外側
にサポート用軸受を取付けたボールねじ装置に関し、特
に、ボールねじとサポート用軸受に対して予圧を付加す
るための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のパワーステアリング機構
において、モータの回転をステアリングラックの摺動の
動きに変換する装置としてボールねじ装置が多く用いら
れている。このボールねじ装置は、ボールナットの外側
にサポート用軸受を取付け、そのサポート用軸受を介し
てボールねじを自動車のフレームに支持する構造をとっ
ている。
【0003】ところで、上記のようにサポート用軸受を
装備したボールねじ装置では、ボールねじやサポート用
軸受の嵌合部分にすき間があると、ステアリングのガタ
ツキや剛性不足を生じさせる問題がある。この問題に対
して、従来、特公昭62−25902号公報に、ボール
ねじとサポート用軸受に対して同時の予圧付加を可能と
した装置が提案されている。
【0004】この装置は、図2に示すように、ダブルナ
ットとしたボールナット21、22をキー23によって
連結し、ボールナット21、22の外周に、ボール2
5、26を介してサポート用軸受24の一対の外輪2
7、28を装着し、その各外輪27、28の間に予圧付
加部材29を圧入して、各外輪27、28とボールナッ
ト21、22を互いに離れる方向に付勢するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
装置では、外輪27、28間に予圧付加部材29を圧入
することで予圧を加えるために、付加される予圧量は、
予圧付加部材29の幅寸法だけで単純に決定される。こ
のため、一定の予圧しか設定することができず、予圧量
を簡単に変更したり調節できない欠点がある。
【0006】また、各外輪27、28を軸方向に離反さ
せ、その各外輪の移動によりボールナット21、22を
移動させて予圧を与えるため、サポート用軸受とボール
ねじには常に同一の予圧が加わることになる。したがっ
て、大きな剛性を必要とするボールねじの予圧量をサポ
ート用軸受に対して大きく設定するという操作ができ
ず、ボールねじ軸の剛性不足が生じやすい問題がある。
【0007】そこで、この発明は、ボールねじとサポー
ト用軸受の予圧を同時に付加できると共にその予圧量の
変更を簡単に行なうことができ、しかも必要に応じてボ
ールねじの予圧量を任意に大きく設定することができる
ボールねじ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、ボールねじ軸に嵌合するボールナット
を軸方向に分割し、その各ボールナットを軸方向の移動
を許容する回り止め手段を介して連結し、上記ボールナ
ットの外側に、複列のサポート用軸受の内輪を軸方向に
移動可能に設けると共に、その内輪を複列の転動体の間
で軸方向に分割し、上記一方のボールナットに設けたね
じ部に、上記分割された一方の内輪を軸方向に押圧する
予圧用ナットを取付けた構成としたのである。
【0009】
【作用】上記の構造においては、サポート用軸受の外輪
を固定した状態で、予圧用ナットをねじ部に対して移動
させ、内輪の一方を押圧すると、固定の外輪に対して内
輪が相対移動するため、サポート用軸受に予圧が加わ
る。また、上記の予圧用ナットの移動は、ボールナット
に対して上記内輪とは逆方向、すなわち分割したボール
ナットが互いに離れる方向の動きを与えるため、ボール
ねじにも同時に予圧が加えられる。
【0010】一方、サポート用軸受の内輪同士が接合し
た状態で、予圧用ナットをさらに各内輪が接合する方向
に回転させると、ボールナットだけが離反する方向に移
動し、ボールねじに対してサポート用軸受以上の予圧を
負荷させることができる。
【0011】
【実施例】図1は、実施例のボールねじ装置を示してい
る。図において、1はボールねじ軸であり、そのボール
ねじ軸1の周面に、多数のボール2を介して軸方向に分
割された2個のボールナット3、4が嵌合している。
【0012】上記ボールナット3、4の対向する端部に
は、軸方向のキー溝5、6が形成され、その両キー溝
5、6にキー7が挿入されており、このキー7によって
両ボールナット3、4は互いに回り止めされると共に軸
方向には自由に接近離反できるように連結されている。
【0013】また、上記ボールナット3、4の外径面に
は、複列のアギュラ玉軸受から成るサポート用軸受8が
装着されている。このサポート用軸受8は、取付け用フ
ランジ9を備えた外輪10と、その外輪10の両側のボ
ール溝11に配列される2列のボール12、13と、そ
の各列のボール12、13にそれぞれ係合する一対の内
輪14、15とから成り、その各内輪14、15は、ボ
ールナット3、4の外径面に軸方向に自由に移動できる
ように嵌め込まれている。
【0014】また、一方のボールナット4の外径面には
ねじ部16が形成され、そのねじ部16に予圧用ナット
17が螺合されており、この予圧用ナット17の端面が
内輪15の外側端面15aに当接するようになってい
る。また、他方のボールナット3の外径面には、内輪1
4の端面が当接するストッパとしての段部18が形成さ
れている。
【0015】上記の構造で成る実施例のボールねじ装置
においては、サポート用軸受8の外輪10を固定部材に
固定した状態で、予圧用ナット17をねじ部16の上で
回転させると、各ボールナット3、4がキー7によって
回り止めされているため、予圧用ナット17はねじ部1
6に沿って軸方向に移動する。
【0016】いま、図1に示すように、上記予圧用ナッ
ト17が内輪15の外側端面15aに当接して矢印a方
向に内輪15を押圧すると、固定の外輪10に向かって
内輪15が軸移動するが、その動きは、ボールナット3
で止められている他方の内輪14を外輪10に接近させ
るように作用するため、各ボール12、13には収縮方
向の予圧が付加される。
【0017】また、上記の予圧用ナット17の移動は、
ボールナット4に対して内輪15とは逆方向(矢印b方
向)の荷重を加えるため、ボールナット4はその荷重に
よって他方のボールナット3から離れる方向に軸移動
し、ボールねじの各ボール2には拡張方向の予圧が付与
される。
【0018】このように予圧用ナット17を操作するこ
とにより、ボールねじとサポート用軸受8に同時に予圧
を付加することができ、ボールねじの各ボール2及びサ
ポート用軸受8のボール12、13に対する嵌合部分の
ガタツキを解消することができる。
【0019】また、上記の構造では、予圧用ナット17
の移動量を変えると、その変化に応じて内輪15及びボ
ールナット4の移動量が変化するため、予圧用ナット1
7の操作量を調節することにより、ボールねじやサポー
ト用軸受8に対する予圧量を変更したり調節することが
できる。
【0020】一方、内輪14、15間のすき間を、サポ
ート用軸受8に適正な予圧量を与える大きさに設定し、
その両内輪14、15の端面同士を接合させた後、さら
に予圧用ナット17を内輪15に向かうように締付ける
と、ボールナット4だけが矢印b方向に移動し、他方の
ボールナット3から離反する。このため、ボールねじの
各ボール2には、さらに予圧が付与されることになり、
ボールねじに対してサポート用軸受8以上の大きな予圧
を付与することができる。
【0021】なお、上記の実施例では、予圧用ナット1
7により内輪15の端面を直接押圧するようにしたが、
ナット17と内輪15の間にスペーサを設け、そのスペ
ーサを介して内輪を押圧してもよい。
【0022】また、ボールナット3、4の回り止め手段
には、図示したキーとキー溝の組合せの他に、スプライ
ンやセレーション溝等の手段を用いることもできる。
【0023】
【効果】以上のように、この発明は、予圧用ナットのね
じ込みにより分割したボールナットとサポート用軸受の
内輪を軸方向に相対移動させるので、ボールねじとサポ
ート用軸受に対して同時に予圧を付加することができ
る。
【0024】また、予圧用ナットの移動量を変化させる
と、ボールナットや内輪の移動量を調節できるので、予
圧量を簡単に変更することができる。
【0025】さらに、内輪を固定した状態でボールナッ
トだけを軸移動させることができるので、サポート用軸
受に比べてボールねじの予圧量を任意に大きく設定する
ことができ、ボールねじの剛性向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す断面図
【図2】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 ボールねじ軸 2 ボール 3、4 ボールナット 7 キー 8 サポート用軸受 10 外輪 12、13 ボール 14、15 内輪 16 ねじ部 17 予圧用ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 25/20 - 25/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ軸に嵌合するボールナットを
    軸方向に分割し、その各ボールナットを軸方向の移動を
    許容する回り止め手段を介して連結し、上記ボールナッ
    トの外側に、複列のサポート用軸受の内輪を軸方向に移
    動可能に設けると共に、その内輪を複列の転動体の間で
    軸方向に分割し、上記一方のボールナットに設けたねじ
    部に、上記分割された一方の内輪を軸方向に押圧する予
    圧用ナットを取付けたボールねじ装置。
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