JP3132416B2 - 紡糸巻取機及び紡糸巻取機の糸切り替え方法 - Google Patents

紡糸巻取機及び紡糸巻取機の糸切り替え方法

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JP3132416B2
JP3132416B2 JP09112277A JP11227797A JP3132416B2 JP 3132416 B2 JP3132416 B2 JP 3132416B2 JP 09112277 A JP09112277 A JP 09112277A JP 11227797 A JP11227797 A JP 11227797A JP 3132416 B2 JP3132416 B2 JP 3132416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に供給され
る糸を、突設状態の2本のボビンホルダを巻取位置と待
機位置とに切り替えて満ボビンから空ボビンに糸渡しす
ることで連続的に巻取るレボリングタイプの紡糸巻取機
の糸切り替え装置及び糸切り替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14において、回転可能なタレット板
102に2本のボビンホルダ115、116がそれぞれ
回転可能に突設され、各ボビンホルダ115、116に
はボビンが数個ずつそれぞれ挿着されていて、上記2本
のボビンホルダ115、116は一方を巻取位置aに他
方を待機位置bに配され、巻取位置aに位置しているボ
ビンに糸を巻取らせ、該ボビンが満巻となるごとにタレ
ット板102を180度回転して切り替え、新たに巻取
位置aにきた空ボビンEBに糸の巻付けを開始する。こ
のようにして、連続的に供給される糸を2本のボビンホ
ルダ115、116で交互に巻取っていくレボルビング
タイプの紡糸巻取機はすでに公知である。なお、103
はタッチローラ、104はトラバース装置である。
【0003】ところで、上記の紡糸巻取機において、満
ボビンFBから空ボビンEBへと糸を渡す際の糸の動作
を簡単に説明すれば以下のようになる。つまり、巻取位
置aのボビンが満巻となった時点でタレット板102が
180度回転し、2つのボビンホルダ115、116の
位置を切替えて満ボビンEBは待機位置bに空ボビンE
Bは巻取位置aに新たに位置される。しかし、各ボビン
が新たな位置に位置された時点では、供給される糸Yは
依然として待機位置bにある満ボビンFBに連なってお
り、空ボビンEBのスリット(糸捕捉溝)に糸を捕捉さ
せ巻取りを開始して始めて、満ボビンFBから空ボビン
EBへの糸渡しは終了する。すなわち、空ボビンEBの
トラバース範囲外にあるスリットに糸を捕捉させた時点
で、満ボビンFBに連なっている糸は空ボビンEBの回
転による糸の張力により切断され、新たに空ボビンEB
への巻取られていく。
【0004】このような紡糸巻取機はタレット板及びボ
ビンホルダの切り替え動作に伴って糸渡しを行うもので
あるために、上流側の第1糸ガイド装置150と、下流
側の第2糸ガイド装置120が備えられる。第1糸ガイ
ド装置150は、トラバース装置104の上流側に設け
られ、糸寄せガイド151と、糸外しガイド152とか
らなる。第2糸ガイド装置120は、空ボビンEBと満
ボビンFBとの間に進出する揺動アーム123の先端に
スライドガイド121と固定ガイド122とを設けたも
のである。
【0005】タレット板102が回転して空ボビンEB
が巻取位置になると、第2糸ガイド装置120が空ボビ
ンEBと満ボビンFBとの間の実線位置まで進出する。
つぎに、糸外しガイド152が進出してトラバース装置
104から糸を外すと同時に、図15の糸寄せガイド1
51の糸ガイド159が図面の左方に移動して走行糸を
空ボビンEBのスリット17に相当する位置まで寄せ
る。この状態では、第2糸ガイド装置120の固定ガイ
ド122が走行糸を満ボビンFB上に支持する。つぎ
に、第2糸ガイド装置120のスライドガイド121が
図15の左方に移動し、走行糸を空ボビンEBのスリッ
ト117まで運んで、糸渡しが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した図14の従来
の糸切り替え方法によると、ボビンホルダ115、11
6の180°回転による位置の切り替え動作が完了し、
空ボビンEBが巻取位置aに至った後に、第2糸ガイド
装置120が進出する。第2糸ガイド装置120の固定
糸ガイド122が所定位置になって、満ボビンFBに至
る糸が落ちないように規制すると、第1糸ガイド装置1
5の糸寄せガイド151が左方に移動して糸を空ボビン
EBのスリット17に相当する位置まで寄せることがで
きる。そのため、タレット板102の回転による切り替
え動作完了→第2糸ガイド装置120の進出→第1糸ガ
イド装置150の糸寄せガイド151の作動という順番
になって、糸渡しが終わるまでの糸切り替え動作に時間
がかかるという問題点があった。
【0007】すなわち、従来は、満ボビンの糸層から糸
が落ちないように規制する糸ガイドを進出させる前に走
行糸をボビンの端部側へ寄せると、満ボビンの糸層から
糸が落ちるという問題が生じるため、糸ガイドを進出さ
せるまでは糸寄せができないと考えられていたために、
上述する問題点が生じていたのである。
【0008】また、糸渡しが終わるまでの糸切り替え動
作に時間がかかるということは、走行糸Yが空ボビンE
Bで接触角度αや接触角度βでしごかれる時間が長くな
り、糸がダメージを受け、毛羽等が生じ、ダメージを受
けた糸が満ボビンに巻かれるという問題が生じ、また、
伸びの少ない細い糸では糸切れが発生し、糸切り替え失
敗の原因になる。更に、従来の欠点は、糸Yが60°を
越える接触角度αで空ボビンEBに接触している状態で
糸Yを寄せることにある。糸Yはボビン表面でこすられ
ダメージを受け、糸切れの原因になる。
【0009】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、タレット式紡糸巻取機における2つのボビンホ
ルダの巻取位置と待機位置とを切り替える切り替え動作
時における糸渡しまでの時間を短くすることができ、満
ボビンから空ボビンへの糸渡しの成功率を向上させるこ
とができ、切り替え動作時に糸にダメージを与えること
がない紡糸巻取機及びその糸切り替え方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のうち請求項1にかかる発明は、2本のボビンホルダ
を巻取位置と待機位置とに切り替える切り替え動作を有
し、該切り替え動作に伴って満ボビンに至る走行糸を空
ボビンの端部に設けられた糸捕捉手段に捕捉させること
によって前記走行糸を空ボビンに渡す紡糸巻取機におい
て、前記満ボビンに至る走行糸を前記空ボビンの端部の
糸捕捉手段に向かって移動させる第1の糸切り替えガイ
ドを設け、この第1の糸切り替えガイドによって移動さ
せられた走行糸を満ボビンの糸層から落とさない位置に
制限するための第2の糸切り替えガイドを設け、この第
1の糸切り替えガイドを、走行糸が満ボビンの糸層端部
に位置し満ボビンの糸層から落ちない位置であって、前
記第2の糸切り替えガイドよりボビンセンター側の位置
一時停止しておくための一時停止手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0011】請求項2にかかる発明は、2本のボビンホ
ルダを巻取位置と待機位置とに切り替える切り替え動作
を有し、該切り替え動作に伴って満ボビンに至る走行糸
を空ボビンの端部に設けられた糸捕捉手段に捕捉させる
ことによって前記走行糸を空ボビンに渡す紡糸巻取機の
糸切り替え方法において、前記満ボビンに至る走行糸を
前記空ボビンの端部の糸捕捉手段に向かって移動させる
第1の糸切り替えガイドと、この第1の糸切り替えガイ
ドによって移動させられた走行糸を満ボビンの糸層から
落とさない位置に制限するための第2の糸切り替えガイ
ドとを設け、前記満ボビンに至る走行糸を前記第1の糸
切り替えガイドによって前記空ボビンの端部の糸捕捉手
段に向かって移動させるに際して、前記走行糸を前記切
り替え動作の完了までに、満ボビンの糸層端部位置であ
って、前記第2の糸切り替えガイドよりボビンセンター
側の位置まで移動させておき、次に前記糸捕捉手段に向
かって移動させることを特徴とするものである。
【0012】請求項3にかかる発明は、2本のボビンホ
ルダを巻取位置と待機位置とに切り替える切り替え動作
を有し、該切り替え動作に伴って満ボビンに至る走行糸
を空ボビンの端部に設けられた糸捕捉手段に捕捉させる
ことによって前記走行糸を空ボビンに渡す紡糸巻取機の
糸切り替え方法において、前記満ボビンに至る走行糸を
前記空ボビンの端部の糸捕捉手段に向かって移動させる
に際して、前記走行糸を前記切り替え動作の完了までの
前記空ボビンと前記走行糸とが非接触のときに前記走行
糸を満ボビンの糸層端部までよせることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項4にかかる発明は、請求項3におい
て、切り替え動作の完了までに前記走行糸を満ボビンの
糸層端部に移動させることと、前記満ボビンに至る走行
糸が糸層上に保持されるようにすることとを行い、糸渡
しに備えることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
図面に基づいて説明する。図1、本発明の紡糸巻取機を
概略的に示す正面図であり、図2は、第2糸ガイド装置
の構造を示す上面図、図3は第1糸ガイド装置の構造示
す上面図である。
【0015】まず、図1により紡糸巻取機の基本構造を
説明する。本体フレーム7には昇降自在な昇降ボックス
1と、回転可能なタレット板2と、先端に操作ボックス
10を有する固定枠18とが設けられている。
【0016】上記昇降ボックス1にはタッチローラ3、
トラバース装置4、第1糸ガイド装置50がそれぞれ支
持されていて、上記タッチローラ3は後述する巻取位置
にあるボビンBの糸層に圧接させるものであり、該ボビ
ンBを図1の反時計方向に回転駆動している。また、ト
ラバース装置4にはトラバースガイド6が設けられてお
り、該トラバースガイド6が糸Yと係合しトラバース範
囲を走行することで糸Yのトラバースを行っている。さ
らに、該トラバース装置4の上流には満ボビンFBと空
ボビンEBの位置を切り替えて糸を渡す時に、糸Yとト
ラバースガイド6との係合を解き、該糸Yをトラバース
範囲外に移動させるための第1糸ガイド装置50が設け
られている。該第1糸ガイド装置50は、糸寄せガイド
51と、糸外しガイド52と、固定糸ガイド53とから
なっている。
【0017】前記タレット板2は回転軸14を中心に図
示しない回転駆動装置により回転可能であり、2本のボ
ビンホルダ15、16がそれぞれ該タレット板2に回転
自在に突設支持されている。各ボビンホルダ15、16
には一端に糸捕捉手段としてのスリット(糸捕捉溝)1
7を形成しているボビンBが数個挿着され、糸巻取中は
一方のボビンホルダ15は巻取位置aに、他方のボビン
ホルダ16は待機位置bに位置している。タレット板2
は巻取位置aのボビンBに糸Yが満巻となった時点で1
80度回転し、ボビンホルダ15、16の位置を切り替
えて巻取位置aに新たに位置している空のボビンEBに
満ボビンFBからの糸Yを渡し、巻取りを続行する。図
1にはこの糸Yを渡す際の状態が示されているので、待
機位置bには満巻のボビンFBがボビンホルダ16に支
持されている。
【0018】固定枠18は、昇降ボックス1の昇降の邪
魔にならない位置即ちタレット板2の斜め上方で昇降ボ
ックス1と平行な位置に、本体フレーム7から突設され
ている。この固定枠18の先端には操作ボックス10が
設けられており、固定枠18内は配線の通過部分を除い
て空洞となっている。この固定枠18の下方に後述する
第2糸ガイド装置20が設けられている。また、本体フ
レーム7の下側はボビンホルダ15、16と平行に延在
するベースフレーム19となっている。第2糸ガイド装
置20は、揺動アーム23にスライド板24を進出自在
に設け、スライド板24の先端にスライド糸ガイド21
と固定糸ガイド22を設けたものである。スライド板2
4は空ボビンEBの巻取位置aへの切り替え動作時に所
定のタイミングで進出し、スライド糸ガイド21は巻取
位置aに至る空ボビンEBに接する走行糸Yの接触角度
を制御するための糸道規制ガイドとしても機能する。ま
た後述するように、第1糸ガイド装置50と第2糸ガイ
ド装置20は共同で空ボビンEBへの糸渡しを行う。
【0019】つぎに、巻取位置の空ボビンと待機位置の
満ボビンとの間に進退自在である第2糸ガイド装置20
の詳細構造を図2に基づいて説明する。本体フレーム7
と固定枠18から垂下した支持板18aとの間に軸26
が軸受27を介して回転可能に軸支されている。この軸
26の両端に一対の揺動アーム23、23が固設され、
本体フレーム7の側の揺動アーム23と本体フレームと
の間に空圧シリンダ28が連結されている。空圧シリン
ダ28のロッドが伸長すると、揺動アーム23、23は
軸26を中心に下向きに揺動し待機位置(図4の実線位
置参照)となり、空圧シリンダ28のロッドが短縮する
と、揺動アーム23、23は軸26を中心に上向きに揺
動する。揺動アーム23、23は、満ボビンFB及び空
ボビンEBの回転領域から外れた位置を揺動するように
なっている。本体フレーム7側の揺動アーム23の側面
にはシュー29、30が取り付けられ、揺動アーム23
が上向きに揺動したときに、タレット板2に突設された
ボビンホルダ16の根元の固定軸11に当たり、アーム
23の上向き動作をボビンホルダ16で制御するように
なっている。タレット2は切り替え動作時に回転するた
め、ボビンホルダ15の移動に連動して揺動アーム2
3、23の上向き姿勢が決まる(図4の実線位置参
照)。
【0020】揺動アーム23、23にはガイド溝31
(図4参照)が加工されており、このガイド溝31に沿
う2個のガイドローラ32、32で姿勢が決まるスライ
ド板24が揺動アーム23、23の間に設けられてい
る。このスライド板24には、左右両側の第1リンク3
3、33、左右両側の第2リンク34、34、連結棒3
5、空圧シリンダ36、スピードコントロール弁37か
らなる進出機構が設けられている。第1リンク33、3
3の一端はピン33aでスライド板24に軸支され、他
端はピン33bで第2リンク34、34の一端に連結さ
れている。第2リンク34、34の中間点はピン34a
でブラケット34bを介して軸26に支持され、他端は
ピン34cで両サイドのリンクの同期をとるための連結
棒35に連結されている。また、本体フレーム7側の第
2リンク34の中間点と他端との間に空圧シリンダ36
が連結されている。
【0021】空圧シリンダ36のロッドが伸長すると、
第2リンク34、34は時計方向に回転し、第1リンク
33、33が突き出して、スライド板24が前方に進出
する。空圧シリンダ36のロッドが短縮すると、第2リ
ンク34、34は反時計方向に回転し、第1リンク3
3、33が引き込まれてスライド板24が後方に退出す
る。空圧シリンダ36に供給される圧空の量をスピード
コントロール弁37で調整すると、スライド板24の進
出速度及び後退速度がそれぞれ所定値に調整できる。
【0022】スライド板24の先端には、上流側の糸に
掛かるスライド糸ガイド21と下流側の糸に掛かる固定
糸ガイド22が所定間隔を隔てて平行に取り付けられて
いる。スライド糸ガイド21は、スライド板24の側の
長孔38、38で案内されるピン39、39と、スライ
ド板24との間に連結された空圧シリンダ40によって
ボビンホルダ15の軸方向にスライド自在である。スラ
イド糸ガイド21は平行四辺形状の切り欠き43の辺に
よる引っかけ部41をボビンBに相当する数だけ有して
いる。固定糸ガイド22はスライド糸ガイド21の切り
欠き43内で突出する爪42をボビンBに相当する数だ
け有している。固定糸ガイド22の爪42は糸切り替え
時に後述する第1の糸切り替えガイドである糸ガイド棒
59によってボビンBの端部に寄せられた走行糸を満ボ
ビンFBの糸層から落とさない位置に制限するためのも
の(第の糸切り替えガイド)である。スライド糸ガイ
ド21の引っかけ部41は、前記爪(第の糸切り替え
ガイド)42で制限された走行糸Yの上流側をスリット
17の位置まで運んで糸渡しするもの(第の糸切り替
えガイド)である。空圧シリンダ40が伸長すると、引
っかけ部41に掛けられた糸をスリット17を横切る位
置まで運び、空圧シリンダ40が短縮すると、図示の待
機位置に戻る。
【0023】つぎに、図3によりトラバース装置の上流
側に設けられ、糸寄せガイド51と糸外しガイド52と
固定糸ガイド53からなる第1糸ガイド装置50を説明
する。糸外しガイド52は二点鎖線の退避位置から実線
の作動位置まで進出し、図示されないトラバース装置の
トラバースガイドから糸を外す。糸寄せガイド51は、
昇降ボックスの基台55の複数のガイド溝56で案内さ
れ、第1空圧シリンダ58で進退作動する棒体57に、
糸寄せのための糸切り替えガイドである糸ガイド棒(第
1の糸切り替えガイド)59をボビンの数だけ突設させ
たものである。ガイド溝56はストレート部56aと後
退部56bとを有し、ローラ57aで案内される棒体5
7及び糸ガイド棒59は、まず糸が掛かる位置まで進出
したのち、糸を図面左側に寄せるという動作を行う。こ
の棒体57には側方に突出するストッパ60が取り付け
られ、ストッパ60が基台55に取り付けられた第2空
圧シリンダ(一時停止手段)61のロッド先端に当たっ
て一時停止する。この一時停止位置では、糸ガイド棒5
9は、スライド糸ガイド21の切り欠き43内であっ
て、固定糸ガイド22の爪42の手前の第1位置となっ
ている。第2空圧シリンダ61のロッドが短縮すると、
棒体57は更に図面左方に移動し、固定糸ガイド53の
ガイド面53aに至る第2位置まで糸Yを運ぶ。この第
2位置はボビンBのスリット17を越える位置である。
【0024】図4乃至図6は、第2糸ガイド装置20の
作動状態を時間経過とともに表す。図示されないタレッ
ト板が180°回転すると巻取位置と待機位置が切り替
わる。図4はθ1 〜θ2 までの切り替わり動作を示して
いる。θ1 の切り替わり位置では、空ボビンEBは図示
の実線位置にあり、空ボビンEBのボビンホルダ15は
第2糸ガイド装置20のシュー29に殆ど当たるまで近
づく。このθ1 切り替わり位置で、揺動アーム23を空
圧シリンダにより反時計方向に揺動させる。すると、シ
ュー29がボビンホルダ15の固定軸11に当たって、
揺動アーム23の姿勢がボビンホルダ15によって規制
される。その後、ボビンホルダ15がタレット板ととも
に回転すると、揺動アーム23の姿勢も起き上がるよう
に変化し、スライド板24を空ボビンEBと満ボビンF
Bとの間に向かう姿勢に徐々に変化させる。そして、θ
2 の切り替わり位置で二点鎖線のようになる。この時、
満ボビンFBに至る糸は空ボビンEBの表面に接しては
いない。この状態に至ると、昇降ボックス1が下降して
タッチローラ3が巻取位置aに至る空ボビンと接するこ
とができる高さとなる。θ3 の切り替わり位置になる
と、満ボビンFBに至る走行糸Yが空ボビンEBに接す
るようになる。すると、第2糸ガイド装置20のスライ
ド板24が走行糸Yに向かって進出を始める。
【0025】図5はθ4 〜θ8 までの切り替わり動作を
所定間隔で示している。θ4 の切り替わり位置になる
と、空ボビンEBに走行糸Yが接しているものの僅かで
あり、スライド板24の先端上側に位置するスライド糸
ガイド兼用の糸道規制ガイド21が進出しているものの
走行糸Yの糸道を規制するまでに至っていない。θ5
切り替わり位置になると、空ボビンEBへの走行糸Yの
接触角度が増えはじめるが、同時にスライド糸ガイド兼
用の糸道規制ガイド21が走行糸Yを押し出すので、接
触角度は10°以内に保たれる。切り替わり位置がθ6
→θ7 →θ8 となって、空ボビンEBが更に走行糸Yに
食い込んでいくが、揺動アーム23の姿勢がボビンホル
ダの動きに従って変化することでスライド糸ガイド兼用
の糸道規制ガイド21も空ボビンEBの動きに従って進
出し、走行糸Yを更に押し出す。そのため、空ボビンE
Bが切り替わりの最終の定位置180°に至る直前ま
で、走行糸Yとその走行方向と逆方向に回転する空ボビ
ンEBとの接触角度は10°以内に保たれたままであ
る。
【0026】図6は180°の切り替わり位置であって
巻取位置aの定位置になった状態を示す。すなわち、切
り替え動作時に糸が空ボビンEBに接触しても、糸渡し
位置に至るまで(糸渡しの時まで)の間は、空ボビンE
Bへの糸渡しのために(スリットに糸を捕捉させるため
に)必要な接触角度よりも小さな接触角度に保たれる。
この定位置になると、空ボビンEBに走行糸Yが接する
接触角度は糸渡しのために大きくなる。この接触角度が
大きくなる糸渡し時間は短い。なお、スライド糸ガイド
兼用の糸道規制ガイド21で走行糸Yが規制されている
間は、スライド糸ガイド21がスライドすることなく、
走行糸Yは図2の切り欠き43の底面に当たったままで
ある。この糸が当たる部分をセラミック等で形成する
と、走行糸Yに損傷を与えることが非常に少なくなる。
【0027】つぎに、前述した第2糸ガイド装置20と
共同で糸渡しを行う第1糸ガイド装置50の作動を図7
乃至図12により説明する。まず、切り替えのタイミン
グに至ると、空ボビンを挿着した待機位置にあるボビン
ホルダ16が加速を開始し定速になると、タレット板が
回転を開始して切り替えが始まる。切り替え位置がθ4
を越えるまでの走行糸と空ボビンEBとの接触がないと
きに、図7及び図8のような第1段階の糸寄せが行われ
る。糸外しガイド52が方向に進出して、トラバース
装置4から糸を外す。すると、糸張力で走行糸Yはセン
ターになって図示のセンター巻きが始まる。棒体57及
び糸ガイド棒59は空圧シリンダ58の伸長に応じて
矢印のように、一旦前に進出したのち、横方向に移動す
る。棒体57のストッパ60が第2空圧シリンダ61の
ロッド先端に当たって一旦停止する。この状態が図8に
示される。このとき、満ボビンFBの表面には第1エン
ド棒巻きが形成される。この第1エンド棒巻きの第1位
置は、スライド糸ガイド21の切り欠き43内であっ
て、固定ガイド22の爪42の手前である。したがっ
て、スライド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21が切り
欠き43内に糸を保持して糸道を規制しながら、切り替
え位置180°の定位置に至ることができる。言い換え
れば、第1位置は、走行糸が満ボビンの糸層端部に位置
する満ボビンの糸層から落ちない位置であり、第の糸
切り替えガイドよりボビンセンター側の位置である。こ
のため、第の糸切り替えガイドを進出させる前に走行
糸をボビン端部へ予め寄せておくことが可能になる。こ
れにより、タレット板の回転時間内に走行糸をボビン端
部近くまの第1位置まで寄せておくことができ、切り替
え動作から糸渡しまでの時間の短縮が図れ、走行糸と空
ボビンとの接触時間を短縮でき、糸受渡しの成功率を上
げることができる。また、走行糸と空ボビンとの接触が
ないか又は少ない状態を保ちつつ糸渡し時に至らせるた
め、糸のダメージが少なく、更に糸受渡しの成功率が上
がる。
【0028】タレット板及びボビンホルダが定位置にな
ると、図9の第2空圧シリンダ61のロッドが短縮し、
棒体57及び糸ガイド棒59は矢印のように更に左側
に移動する第2段階の糸寄せが行われる。この第2段階
の糸寄せの第2位置はストッパ61aで決まり、この状
態はセンサ61bで検出される。糸寄せの第2位置は空
ボビンEBのスリット17を越える位置がよいが、スリ
ット17の付近であれば構わない。第2糸ガイド装置2
0の固定ガイド22の爪42が満ボビンFBから糸が落
ちないように規制しており、第1エンド棒巻きより更に
端によった第2エンド棒巻きが形成される。しかし、図
10のように、棒体57のストッパ61aへの当接をセ
ンサ61bが検出すると同時に、第2糸ガイド装置20
のスライド糸ガイド21が矢印のように横移動し、走
行糸Yの下流側を空ボビンEBのスリット17を横切る
位置まで移動させる。このスライド糸ガイド21の移動
と同時に、糸外しガイド52が矢印のように退出し、
走行糸は固定糸ガイド53の案内面53aに引っ掛けら
れる。
【0029】すると、走行糸Yは空ボビンEBのスリッ
ト17に捕捉されて糸渡しが行われた直後の図11の状
態になる。そして、糸ガイド棒59の第2位置で決まる
バンチ巻きが空ボビンEBに形成される。所定時間のタ
イムアップ後に、図12のように、棒体57と糸ガイド
棒59は矢印のように後退しながら退出する。する
と、固定糸ガイド53の案内面53aから糸張力で自然
に落ちる走行糸Yはトラバース装置4のトラバースガイ
ド6に引っかけられて、トラバースを始め、通常の綾巻
きが開始される。
【0030】図13は第1糸ガイド装置50と第2糸ガ
イド装置20の作動のタイミングを示す図である。タレ
ット板及びボビンホルダが切り替え位置θ4 を過ぎ、ス
ライド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21が走行糸Yを
規制し始めるまでに、符号71のように走行糸Yがトラ
バース装置から外され、つづいて符号72のように第1
糸ガイド装置でトラバース範囲の端の第1位置まで寄せ
られ、符号73のような第1エンド棒巻きが始まる。こ
の第1位置に走行糸Yがあると、スライド糸ガイド兼用
の糸道規制ガイド21の切り欠き43内に糸が入って、
スライド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21が空ボビン
EBのボビンホルダに案内されながら進出し、空ボビン
EBに対する走行糸の接触角度γを10°以内に規制す
る。
【0031】タレット板及びボビンホルダが切り替え位
置180°の定位置になると、符号74のように第1糸
ガイド装置でトラバース範囲の更に端の第2位置まで寄
せられ、空ボビンEB側の糸は符号75のバンチ巻き相
当位置になる。満ボビンFB側の糸は固定糸ガイド22
の爪42で決まる符号76の第2エンド棒巻きとなる。
満ボビンFB側の糸をスライド糸ガイド21の引っかけ
部41に掛けたまま横移動させてスリットを横切らせる
と、糸渡しが行われる。
【0032】糸渡しまでの間の走行糸と空ボビンの接触
区間は定位置に至るまでの僅かの間であり、その間の接
触角度はスライド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21の
進出で接触角度がγ又はβのように小さくなるように規
制される。しかも、糸渡しを行う定位置に達するまでに
第2糸ガイド装置20(第の糸切り替えガイド42)
を進出させているため、定位置に達すると即座に糸渡し
を実行することができる。したがって、糸渡しまでの空
ボビンとの接触に起因する糸渡し失敗の確率を小さくで
きる。図14の従来の糸渡しの場合には、タレット板及
びボビンホルダが定位置に至った後に、第2糸ガイド装
置を進出させるため、接触区間における接触角度は60
°以上大きくなったままとなる。しかも、定位置後に第
2糸ガイド装置の進出、第1糸ガイド装置の作動、第2
糸ガイド装置による糸渡しとなるため、糸渡しまでの時
間が長くなって、糸の切り替えに要する全体時間が長く
なる。そのため、長い間空ボビンに走行糸が接触したま
まとなって、糸渡し失敗の確率が高くなる。また、図1
3に示すように、接触区間に達するまでの非接触区間に
第1の位置まで予め糸を寄せておくため、糸寄せの際の
ダメージを少なくすることができ、糸渡し成功率を上げ
ることが出来る。
【0033】なお、以上の実施形態の説明では、スライ
ド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21による空ボビンと
の接触角度の制限と、第1糸ガイド装置の糸寄せ位置を
第1位置と第2位置とに分けることを両方行う場合を説
明したが、それぞれ別々に実施した場合でも、特にスラ
イド糸ガイド兼用の糸道規制ガイド21による空ボビン
との接触角度の制限だけでも糸渡しの成功確率を上げる
ために有効である。又、前記実施例では、空ボビンEB
のボビンホルダが揺動アーム23に接近したとき、詳し
くは互いの接触部位が接近したときに、ボビンホルダに
揺動アーム23(のシュー29、30)を当接させるよ
うにしている。これは、当接のときの衝撃(衝突音)を
少なくするためである。前記実施形態例では、切り替え
動作時に空ボビンEBに向けて進出させる部材が、第2
糸ガイド装置20の構成部材であったが、該進出部材は
糸ガイドに限らず、糸切り替え動作時に空ボビンと満ボ
ビンとの間に進出する仕切り部材であってもよい。更
に、進出部材は空ボビンと満ボビンとの間に進出するも
のに限らず、空ボビンの上方に進出するものであっても
よい。要は、切り替え動作時に空ボビン近くに進出する
ものであればよい。前記実施形態例では、切り替え動作
時に空ボビンに向けて進出させる部材(第2糸ガイド装
置20)を空ボビンのボビンホルダで案内しながら進出
させるようにしている。このため、空ボビンに対する進
出部材の位置が正確に決まるようになり、複雑な制御を
しなくても、空ボビンと進出部材との干渉を防ぐことが
出来る。前記実施形態例では、第1の切り替えガイドが
タッチローラの上流側の走行糸に作用していたが、第1
の切り替えガイドをタッチローラと空ボビンとの間の走
行糸に作用させるものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1又は2にか
かる発明によると、糸切り替え動作中に走行糸を満ボビ
ンの糸層端部までではあるが、空ボビン端部の糸捕捉手
段の近くまで寄せておくことが出来るため、ボビンホル
ダの位置の切り替えから糸渡しまでの時間を短縮するこ
とができ、走行糸が空ボビンでしごかれる時間が少なく
なって、満ボビンに巻き込まれる糸の品質が向上すると
ともに、糸渡しの成功確率が向上する。特に、伸度が低
く細い糸のようにしごかれて切れやすい糸の場合には、
糸渡しの成功確率を格段に高めることができる。従来
は、空ボビンの端部の糸捕捉手段まで一度に走行糸を寄
せてために、空ボビンと満ボビンとの間に満ボビンの糸
層から走行糸が落ちないようにする糸ガイドを進出させ
ておかないと糸寄せができず、また、糸ガイドの進出タ
イミングが切り替え動作中のボビンとの干渉を避けるた
めに制約を受け、どうしても糸渡しまでの時間が掛かっ
てしまうという問題点があったが、本発明によれば、前
記糸ガイドの進出と関係なく糸寄せができるという利点
がある。
【0035】請求項3にかかる発明によると、走行糸と
空ボビンとの接触がない時期に満ボビンの糸層端部まで
糸寄せを行うため、満ボビンの糸層端部まで糸を寄せる
間、空ボビンとの接触により受ける糸のダメージがな
く、満ボビンの糸品質向上と糸渡し成功率の向上とを更
に図ることができる。
【0036】請求項4にかかる発明によると、ボビンホ
ルダの位置の切り替えが完了するまでに、走行糸を満ボ
ビンの糸層端部に寄せ、かつ、満ボビンの糸層上に走行
糸を保持するようにして糸渡しに備えるため、糸渡しに
要する時間を最も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸巻取機の正面図である。
【図2】第2糸ガイド装置の上面図である。
【図3】第1糸ガイド装置の上面図である。
【図4】第2糸ガイド装置の第1作動図である。
【図5】第2糸ガイド装置の第2作動図である。
【図6】第2糸ガイド装置の第3作動図である。
【図7】第1糸ガイド装置の第1作動図である。
【図8】第1糸ガイド装置の第2作動図である。
【図9】第1糸ガイド装置の第3作動図である。
【図10】第1糸ガイド装置の第4作動図である。
【図11】第1糸ガイド装置の第5作動図である。
【図12】第1糸ガイド装置の第6作動図である。
【図13】第1糸ガイド装置と第2糸ガイド装置による
糸渡しの作動図である。
【図14】従来の紡糸巻取機の糸切り替え方法を示す正
面図である。
【図15】従来の紡糸巻取機の糸切り替え方法を示す側
面図である。
【符号の説明】
2 タレット板(切り替え手段) 11 ボビンホルダの固定軸 15 ボビンホルダ 16 ボビンホルダ 17 スリット(糸捕捉手段) 20 第2糸ガイド装置 21 スライド糸ガイド(糸道規制ガイド) 22 固定糸ガイド 23 揺動アーム 24 スライド板(アームに対する進出部材) 29 シュー(切り替え動作時に進出部材をボビンホル
ダで案内する手段) 30 シュー(切り替え動作時に進出部材をボビンホル
ダで案内する手段) 50 第1糸ガイド装置 51 糸寄せガイド 52 糸外しガイド 60 ストッパ(一時停止手段) 61 第2空圧シリンダ(一時停止手段) a 巻取位置 b 待機位置 HB 空ボビン FB 満ボビン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のボビンホルダを巻取位置と待機位
    置とに切り替える切り替え動作を有し、該切り替え動作
    に伴って満ボビンに至る走行糸を空ボビンの端部に設け
    られた糸捕捉手段に捕捉させることによって前記走行糸
    を空ボビンに渡す紡糸巻取機において、前記満ボビンに
    至る走行糸を前記空ボビンの端部の糸捕捉手段に向かっ
    て移動させる第1の糸切り替えガイドを設け、この第1
    の糸切り替えガイドによって移動させられた走行糸を満
    ボビンの糸層から落とさない位置に制限するための第2
    の糸切り替えガイドを設け、この第1の糸切り替えガイ
    ドを、走行糸が満ボビンの糸層端部に位置し満ボビンの
    糸層から落ちない位置であって、前記第2の糸切り替え
    ガイドよりボビンセンター側の位置で一時停止しておく
    ための一時停止手段を設けたことを特徴とする紡糸巻取
    機の糸切り替え装置。
  2. 【請求項2】 2本のボビンホルダを巻取位置と待機位
    置とに切り替える切り替え動作を有し、該切り替え動作
    に伴って満ボビンに至る走行糸を空ボビンの端部に設け
    られた糸捕捉手段に捕捉させることによって前記走行糸
    を空ボビンに渡す紡糸巻取機の糸切り替え方法におい
    て、前記満ボビンに至る走行糸を前記空ボビンの端部の
    糸捕捉手段に向かって移動させる第1の糸切り替えガイ
    ドと、この第1の糸切り替えガイドによって移動させら
    れた走行糸を満ボビンの糸層から落とさない位置に制限
    するための第2の糸切り替えガイドとを設け、前記満ボ
    ビンに至る走行糸を前記第1の糸切り替えガイドによっ
    前記空ボビンの端部の糸捕捉手段に向かって移動させ
    るに際して、前記走行糸を前記切り替え動作の完了まで
    に、満ボビンの糸層端部位置であって、前記第2の糸切
    り替えガイドよりボビンセンター側の位置まで移動させ
    ておき、次に前記糸捕捉手段に向かって移動させること
    を特徴とする紡糸巻取機の糸切り替え方法。
  3. 【請求項3】 2本のボビンホルダを巻取位置と待機位
    置とに切り替える切り替え動作を有し、該切り替え動作
    に伴って満ボビンに至る走行糸を空ボビンの端部に設け
    られた糸捕捉手段に捕捉させることによって前記走行糸
    を空ボビンに渡す紡糸巻取機の糸切り替え方法におい
    て、前記満ボビンに至る走行糸を前記空ボビンの端部の
    糸捕捉手段に向かって移動させるに際して、前記走行糸
    を前記切 り替え動作の完了までの前記空ボビンと前記走
    行糸とが非接触のときに前記走行糸を満ボビンの糸層端
    部までよせることを特徴とする紡糸巻取機の糸切り替え
    方法。
  4. 【請求項4】 切り替え動作の完了までに前記走行糸を
    満ボビンの糸層端部に移動させることと、前記満ボビン
    に至る走行糸が糸層上に保持されるようにすることとを
    行い、糸渡しに備えることを特徴とする請求項3記載の
    紡糸巻取機の糸切り替え方法。
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