JP3131603U - 移動式クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプ出力部が金型のフランジ部から外れたことを確実に検出して、スライドの上昇開始タイミングを早め得る移動式クランプ装置を提供する。
【解決手段】プレス機械1のスライド2に形成されたT溝に沿って移動可能に構成され且つスライド2の下面に取り付けられる金型のフランジ部に形成された切欠部に一部が導入される縦軸部材と、この縦軸部材に連結されてフランジ部の下面を上方へ押圧可能なクランプ出力部11とを備えたクランプ本体10と、このクランプ本体10を押し引き可能なチェーン部材55を介してT溝方向に押し引きする為の移動駆動機構40とを有する移動式クランプ装置9において、前記クランプ本体10に、前記フランジ部のほぼ鉛直な端面を検出する為の第1検出手段31と、前記フランジ部の下面が底面視においてクランプ出力部11から外れたことを検出する為の第2検出手段32とを設けた。
【選択図】図7

Description

本考案は、移動式クランプ装置に関し、特にプレス機械の可動側の上側金型を固定するクランプ装置において、スライドの下面のT字状の係合溝に沿って押し引き可能な移動駆動機構を備えた移動式クランプ装置に関する。
従来、自動車工場等に装備されたプレス機械において、可動側の上側金型はスライドの下面に、また、固定側の下側金型はボルスタの上面にクランプ装置により固定されるが、その上側金型を固定する為のクランプ装置に関して、スライドの下面のT字状の係合溝(以下T溝という)にクランプ装置のT字状の脚部を移動可能に係合させ、そのクランプ装置を移動駆動機構によりT溝に沿って押し引きする形式の移動式クランプ装置が広く実用化されている。
特許文献1に記載の金型固定装置において、クランプ装置を押し引き駆動するための移動駆動機構は、スライドやボルスタの側面部側に設けられた駆動部と、駆動部からT溝に沿って伸び先端部がクランプ装置の本体に連結されたチェーン部材とを有する。駆動部においては、チェーン部材をU字形に係合してスプロケットをエアシリンダで昇降駆動させ、スプロケットを回動させつつチェーン部材が駆動される。チェーン部材においては、断面U字形の多数のリンク片が連結ピンで連結され、連結ピンの両端部にT溝の水平面を転動する複数の小径の遊転輪が設けられ、駆動部を作動させてチェーン部材をT溝に沿って移動駆動することによってクランプ装置がT溝に沿って押し引き駆動される。
特許文献2に記載の金型固定装置において、その移動駆動機構は、特許文献1と同構成の駆動部と、駆動部からT溝に沿って伸びクランプ装置に連結されたベルト部材とを有する。ベルト部材には、断面U字形のリンク片と小径の遊転輪の代わりに、歯付ベルトと樹脂で形成される凸部形成部材が組み合わされ、凸部形成部材の凸部を介して押し引き駆動可能になり、このベルト部材が摺動自在にT溝に沿って移動駆動することによってクランプ装置が押し引き駆動される。
ところで、プレス機械において上下金型を交換する際、先ず、スライドを下降させ上下金型を組み合わせた状態でクランプ装置のクランプを解除し、クランプ装置を金型の付近から側方の待機位置まで後退させ、この待機位置に設けたクランププレートをクランプさせた状態で待機させる。その後、スライドを上昇させて、ボルスタ上面に残された上下金型を別の上下金型と交換してからクランプ装置で固定する。
従来、金型のクランプを解除後、クランプ装置が待機位置まで後退したのを近接スイッチで検出し、その検出信号をプレス機械の制御部に送信し、待機位置のクランププレートをクランプ装置でクランプ後にプレス機械の上昇を開始していた。
特許第3665109号 特開平8−159220
金型を交換する際、クランプ装置が金型のクランプを解除した後に待機位置まで後退し、クランププレートをクランプしたことを確認後、スライドの上昇を開始していた。金型のクランプ解除後に、タイマーによりスライドの上昇開始タイミングを決定する方式では、仮にクランプ装置が金型から完全に外れない状態でスライドが上昇すると大事故につながる危険性があるからである。
そこで、クランプする際にはクランプ装置が金型のフランジ部の端面に当接したこと、及び、アンクランプする際にはクランプ装置が待機位置に後退したことを確実に認識するため近接スイッチで夫々の位置を検出し、クランプ装置のクランプ及びアンクランプ作動のタイミングを制御している。
しかし、自動車工場のプレスライン等では、金型交換等の段取り替え時間を極力短縮したいという要請があり、段取り替え時間を秒単位で短縮する努力がなされている。
従来の金型交換方式では、上側金型のクランプを解除後、クランプ装置が待機位置まで移動する間、約4〜10秒間、スライドの上昇を開始することができず、無駄時間があった。理論的には、上側金型のクランプを解除し金型のフランジ部の下面が底面視においてクランプ出力部から外れれば、スライドを上昇させても、上側金型は下側金型上に残置される筈であるから、スライド上昇の開始タイミングを早め得る余地は残っているのである。
本発明の目的は、クランプ出力部が金型のフランジ部の下面から底面視において外れたことを確実に検出して、スライドの上昇開始タイミングを早め得る移動式クランプ装置を提供することである。
請求項1の移動式クランプ装置は、プレス機械のスライドに形成されたT溝に沿って移動可能に構成され且つスライドの下面に取り付けられる金型のフランジ部に形成された切欠部に一部が導入される縦軸部材と、この縦軸部材の下端部分に連結されて金型のフランジ部の下面を上方へ押圧可能なクランプ出力部とを備えたクランプ本体と、このクランプ本体をT溝方向に押し引きする為の移動駆動機構とを有する移動式クランプ装置において、前記クランプ本体に、前記金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面を検出する為の第1検出手段と、前記金型のフランジ部の下面が底面視においてクランプ出力部から外れたことを検出する為の第2検出手段とを設けたことを特徴とする。
金型をクランプする際に、第1検出手段により、クランプ本体が金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面に当接したことを検出して、クランプ出力部をクランプ作動させてフランジ部をクランプすることができる。アンクランプする際には、第2検出手段により、フランジ部の下面が底面視においてクランプ出力部から外れたことを検出して、プレス機械のスライドの上昇を開始させることができる。
請求項2の移動式クランプ装置は、請求項1の考案において、プレス機械の制御部は、前記第1検出手段からの検出信号を受け、前記金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面を検出後にクランプ出力部をクランプ作動させることを特徴としている。
請求項3の移動式クランプ装置は、請求項1又は2の考案において、前記スライドを下降させた状態で金型を取り外す際、プレス機械の制御部は、前記第2検出手段からの検出信号を受け、前記金型のフランジ部の下面がクランプ出力部から外れた時に、スライド昇降駆動手段に前記スライドの上昇を開始させることを特徴としている。
請求項4の移動式クランプ装置は、請求項1〜3の何れかの考案において、前記第1、第2検出手段が、夫々近接スイッチで構成されたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、第1検出手段により、金型をクランプする際に、クランプ本体が金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面に当接したことを検出して、クランプ出力部をクランプ作動させてフランジ部を固定することができる。また、第2検出手段により、フランジ部がクランプ出力部から底面視において外れたことを検出して、スライドの上昇を開始させることができ、金型交換の作業時間を短縮することができる。
請求項2の考案によれば、クランプ本体がフランジ部のほぼ鉛直な端面に当接したことを第1検出手段で検出し、その検出信号をプレス機械の制御部に送信することで容易にクランプ出力部をクランプ作動させることができる。
請求項3の考案によれば、スライドを下降させた状態で上側金型を取り外す際、金型のフランジ部の下面からクランプ出力部が外れたことを第2検出手段で検出し、その検出信号をプレス機械の制御部に送信することで、プレス機械のスライドの上昇を開始させることができる。
請求項4の考案によれば、第1,第2検出手段が夫々近接スイッチで構成されたので、簡単な構成のスイッチにより非接触で検出でき、高速応答、高い信頼性が期待できる。
以下、本考案に係る実施例について、図面を参照しながら説明をする。
本実施例は、自動車工場等の立型のプレス機械において、スライドの下面に固定される可動側の上側金型をクランプするために用いられる移動式クランプ装置に本考案を適用した場合の例である。
図1に示すように、プレス機械1において、スライド2の下面部やボルスタ3の上面部には、複数のT溝7が左右方向向きに形成されており、そのT溝7に係合可能な脚部27を有し且つ移動駆動機構40を備えた複数の移動式クランプ装置9をプレス機械1の側面部に設け、その移動式クランプ装置9のクランプ本体10をT溝7に沿って押し引き駆動可能にすることで、スライド2の下面部には可動側の金型4を、叉、ボルスタ3の上面部には固定側の金型5を夫々固定することができる。
金型4の左右両端のフランジ部6をクランプするため左側に2組右側に2組の計4組の移動式クランプ装置9が設置されている。金型5の左右両端のフランジ部6をクランプするため左側に2組右側に2組の計4組の移動式クランプ装置9が設置されている。
そのため、以下の説明ではプレス機械1のスライド2の下面部に配設された右側の移動式クランプ装置9を例として説明をする。
図1〜図7に示すように、移動式クランプ装置9は、T溝7に係合される脚部27と縦軸部材25とフランジ部6の下面を押圧可能なクランプ出力部11とを備えたクランプ本体10と、このクランプ本体10をチェーン部材55を介してT溝7方向に押し引きする為の移動駆動機構40とを有する。
図2〜図6に示すように、クランプ本体10は、金型4のフランジ部6の下面を押圧可能なクランプ出力部11と、クランプ出力部11から突出しているロッド16と一体的に形成された縦軸部材25と、縦軸部材25の上端部分に設けられT溝7に摺動自在に係合された断面T形の脚部27と、クランプ本体10がフランジ部6の端面に当接したことを検出する第1近接スイッチ31(第1検出手段)と、底面視においてクランプ出力部11からフランジ部6の下面が外れたことを検出する第2近接スイッチ32(第2検出手段)と、フランジ部6の端面を受け止める1対の受止部材37などを備えている。
図2〜図6に示すように、クランプ出力部11は、クランプ本体10の下端部分に設けられた油圧シリンダ12と、油圧シリンダ12に固定され且つクランプ時にフランジ部6の下面を押圧する第1支持板21と、第1支持版21に固定され且つ第1支持版21の下面と油圧シリンダ12の上端面との間に設けられ電気信号ケーブルを固定するための複数の小孔23が設けられた第2支持板22とを有し、クランプ作動時には、このクランプ出力部11とスライド2の下面との間にフランジ部6が挟圧して固定される。
油圧シリンダ12は、シリンダ本体13と、ピストン14と、復帰用の圧縮スプリング15と、ピストン14に固着されたロッド16であって縦軸部材25と一体のロッド16と、クランプ時に油圧が充填される作動室17と、圧縮スプリング15を支持する蓋部材18と、エア抜きバルブ19とを有する。油圧ホース63は図示外の油圧供給源にされており、この油圧ホース63がチェーン部材55の内側に形成される導設路61に内装され、この油圧ホース63が脚部27と縦軸部材25の内部の油路26に接続され、作動室17に油圧が給排され、クランプ作動やアンクランプ作動させることができる。
第1支持板21は、油圧シリンダ12の上端部に第2支持板22と重畳して固定され、中心部からは縦軸部材25が突出される挿通孔が設けられている。この第1支持板21は、油圧シリンダ12の端面より大きいサイズで、左端部に1個所、右端部に2個所に突出部位が形成され、その左端部の下面側には第2近接スイッチ32が装備され、右端部の上面側には1対の受止部材37a 、37b が夫々設置されている。なお、右端部に設置される受止部材37a には第1近接スイッチ31が装備されている。クランプする際には、フランジ部6の下面にこの第1支持板21を対向させながら上方へ押圧し、スライド2の下面との間にフランジ部6をクランプする。
第2支持板22は、第1支持板21より薄い板で形成され、中心部には縦軸部材25が挿通できる挿通孔が形成され、油圧シリンダ12の上端部と第1支持版21との間に設けられている。導設路61に内嵌されている電気信号ケーブルを、第1近接スイッチ31、及び、第2近接スイッチ32のコネクタ部34、36に接続させる際に、ケーブル部分を固着するための8つの小孔23が設けられている。
縦軸部材25は、油圧シリンダ12のロッド16と一体的に形成され、上端部において脚部27を介してT溝7と摺動自在に結合され、クランプする際には、フランジ部6のU形の切欠部に縦軸部材25が導入される。導設路61に内装された油圧ホース63から脚部27を介して作動室17に連通する油路26が縦軸部材25の内部に設けられている。
脚部27は、縦軸部材25の上端部に設けられ、T溝7に摺動自在に係合されるため断面T形に形成されている。脚部27の右端部には、チェーン部材55が連結される係合部29が設けられ、この係合部29を介して移動駆動機構40によりT溝7の内部を押し引き駆動可能にされる。脚部27の内部に油路28が形成されて、係合部29の下方に形成された油圧給排ポート28に油圧ホース62が接続され油圧シリンダ12の作動室17に油圧を給排させることができる。
第1近接スイッチ31は、受止部材37a に貫通状に装着されて、その先端の検出部が受止部材37a の側面と同一面に位置し、フランジ部6のほぼ鉛直な端面との当接を検出可能になっている。第1近接スイッチ31のコネクタ部34には電気信号ケーブルが接続されている。
クランプする際に、第1近接スイッチ31の検出部がフランジ部6の端面に当接すると、その端面が検出され、その検出信号が導設路61に内装された電気信号ケーブルを介してプレス機械1の制御部に送信され、その制御部はクランプ装置9にそのクランプ出力部11をクランプ作動させ、金型4をクランプさせる。
第2近接スイッチ32は第1支持板21の左端部(油圧シリンダ12よりも左側に位置している)に貫通状に上向きに装備され、その検出部が第1支持板21の上面と同一面に位置し、第2近接スイッチ32のコネクタ部36には電気信号ケーブルが接続されている。
アンクランプする際に、底面視においてフランジ部6の下面がクランプ出力部11から外れたことを検出し、その検出信号が電気信号ケーブルを介してプレス機械1の制御部に送信されると、その制御部は、プレス機械1のスライド昇降駆動手段にスライド2の上昇を開始させると共に、クランプ装置9の移動駆動機構40にクランプ本体10を待機位置へ移動させる。
受止部材37a,37bは第1支持板21の右端部に設けられ、クランプする際にフランジ部6の端面を受け止める。クランプ装置9が待機位置に後退した際に、受止部材37bの右端面との当接を検出する第3近接スイッチ47が、待機位置に固定的に設けられている。
図7に示すように、移動駆動機構40は、クランプ本体10の脚部27をT溝7に係合させた状態でT溝7に沿って押し引き移動させるもので、クランプ装置9を最も右側へ退避させた位置が待機位置である。移動駆動機構40は、本体部材41を形成する第1ブロック42及び第2ブロック44、第1ブロック42に立設された立て長の本体ケース45と、第1ブロック42の下方に装着されたクランププレート46と、本体ケース45内において第1ブロック42に立設されたエアシリンダ53、及び1対のスプロケット52と、チェーン部材55から構成される駆動部51と、チェーン部材55により形成され油圧ホース63や電気信号ケーブルを導設する為の導設路61とを有する。
第1ブロック42と第2ブロック44とは複数のボルトで一体的に連結され、第2ブロック44はスライド2やボルスタ3の側端面側にスペーサーブロック48を介して強固に装着されている。第2ブロック44の内部にはT溝7に連通するT溝状の係合溝が形成され、第1ブロック42には係合溝に連通し湾曲して90度上方へ方向変換するT溝状のガイド溝43が形成されている。第1ブロック42の下面には、クランププレート46と第3近接スイッチ47(第3検出手段)が設けられ、この第3近接スイッチ47は待機位置に後退してきたクランプ本体10の受止部材37b の端面と当接したことを検出し、その検出信号に基づいてクランプ本体10にクランププレート46をクランプさせる。
駆動部51は、第1ブロック42から立ち上がる本体ケース45内において、第1ブロック42に立設された倒立状のエアシリンダ53のロッドの先端部に、1対のスプロケット52が設けられ、エアシリンダ53は、スプロケット52とチェーン部材55を介してクランプ本体10を押し引き駆動可能にするものである。1対のスプロケット52は、チェーン部材55の両側の小径の遊転輪58に係合しており、エアシリンダ53のロッドを伸長させると、スプロケット52が回動しながら上方移動するため、クランプ本体10が外方(右方)へ引き駆動される。また、ロッドを退入させると、スプロケット52が回動しながら下方移動するため、クランプ本体10が内方(左方)へ押し駆動される。チェーン部材55の基端側ストレート部48は、本体ケース45の開口部から部分的に突出して遊転輪58が本体ケース45で案内され、ストレート部49は本体ケース45に固定されたガイド部材54によって案内されている。
チェーン部材55は、複数の断面U形のリンク片56を複数の連結ピン57で連結し、各連結ピン57の両端部に小径の遊転輪58を設けた構造のもので、遊転輪側へのみ折れ曲がることが可能で、リンク片56の端面同士の当接を介して押し引き駆動可能に構成されている。チェーン部材55の全長に亙って連結ピンに外装されたスペーサとリンク片56との間には、クランプ本体10の油圧シリンダ12に油圧を供給する油圧ホース63や電気信号ケーブルを導設する導設路61が形成されている。
チェーン部材55の基端部は、エアシリンダ53のシリンダ本体に固着され、その基端部から上方へ直線上に立ち上がって1対のスプロケット52に係合するUターン部から下方へ直線上に降りて、第1ブロック42のガイド溝43と第2ブロック44の係合溝とを経由して、スライド2のT溝7内へ導入され、チェーン部材55の先端部がクランプ本体10の脚部27の係合部29に固着されている。
導設路61に内装されている油圧ホース63は、クランプ本体10の脚部27の油圧給排ポート28に接続され、電気信号ケーブルの一方は第1近接スイッチ31のコネクタ部34に、他方は第2近接スイッチ32のコネクタ部36に夫々接続される。図面には電気信号ケーブルは省略し、油圧ホース63のみ図示している。
以下、この移動式クランプ装置9の作用・効果について説明する。
プレス機械1のスライド2に可動側の金型4を固定する際、先ず、クランプ本体10はクランププレート46をクランプした状態で待機位置にあり、スライド2を上昇させた状態で、上下に組み合わせた可動側と固定側の金型4、5をボルスタ3の上に搬入してからスライド2を下降させて可動側の金型4の上面に当接させる。
クランププレート46のクランプを解除後、移動駆動機構40によって、クランプ本体10を待機位置から左方へ金型4の方へ移動駆動し、金型4のフランジ部6のほぼ鉛直な端面と当接したことをクランプ本体10の第1近接スイッチ31で検出した検出信号に基づいて、プレス機械1の制御部によりクランプ装置9のクランプ出力部11にフランジ部6をクランプさせ、金型4がスライド2に固定される。
金型4を取り外す際には、スライド2を上下の金型4、5が当接する位置まで下降させた状態で、プレス機械1の制御部により、クランプ出力部11のクランプを解除し、クランプ出力部11がフランジ部6の下面から底面視において外れたのを第2近接スイッチ32で検出し、その検出信号に基づいてプレス機械1の制御部により、プレス機械1のスライド昇降駆動手段にスライド2の上昇を開始させると共に、移動駆動機構40にクランプ本体10を引き駆動させて待機位置へ移動させる。このように、クランプ出力部11がフランジ部6の下面から底面視において外れると直ちに、スライド2の上昇を開始するため、クランプ本体10を待機位置へ移動させてから、スライド2の上昇を開始する場合に比較して、スライド2の上昇開始タイミングを約4〜10秒早めることができ、金型交換の段取り時間を短縮することができる。
移動駆動機構40によって、クランプ本体10が待機位置に移動駆動され、第3近接スイッチ47が受止部材37bの端面と当接したことを検出したとき、その検出信号に基づいて制御部により、エアシリンダ53を停止させて引き駆動を停止させ、その後クランプ本体10にクランププレート46をクランプさせる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明をする。
1〕前記クランプ装置の移動駆動機構としては、チェーン方式のものに限らず、押し引き可能なベルト部材、ボールネジ機構やエアシリンダ等によりクランプ本体を移動させる構成の移動駆動機構を採用してもよい。
2〕前記移動駆動機構は、電動モータで駆動されるスプロケットを介してチェーン部材を駆動するように構成してもよい。
3〕前記近接スイッチの代わりに、接触式スイッチも採用可能である。
その他、当業者ならば、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を不可した形態で実施することができ、本考案はそれらの変更形態も包含するものである。
本考案の実施例に係る移動式クランプ装置とプレス機械の正面図である。 前記クランプ本体の斜視図である。 前記クランプ本体とスライドの要部の正面図である。 前記クランプ本体の側面図である。 前記クランプ本体とスライドの要部の底面図である。 前記クランプ本体の拡大縦断面図である。 前記クランプ装置の移動駆動機構の一部切欠き縦断正面図である。
符号の説明
1 プレス機械
2 スライド
4 可動側の上側金型
5 固定側の下側金型
6 フランジ部
7 T溝
9 移動式クランプ装置
10 クランプ本体
11 クランプ出力部
25 縦軸部材
27 脚部
31 第1検出手段(近接スイッチ)
32 第2検出手段(近接スイッチ)
37a 、37b 受止部材
40 移動駆動機構
51 駆動部
52 スプロケット
53 エアシリンダ
55 チェーン部材
56 断面U形のリンク片
61 導設路
63 油圧ホース

Claims (4)

  1. プレス機械のスライドに形成されたT溝に沿って移動可能に構成され且つスライドの下面に取り付けられる金型のフランジ部に形成された切欠部に一部が導入される縦軸部材と、この縦軸部材の下端部分に連結されて金型のフランジ部の下面を上方へ押圧可能なクランプ出力部とを備えたクランプ本体と、このクランプ本体をT溝方向に押し引きする為の移動駆動機構とを有する移動式クランプ装置において、
    前記クランプ本体に、前記金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面を検出する為の第1検出手段と、前記金型のフランジ部の下面が底面視においてクランプ出力部から外れたことを検出する為の第2検出手段とを設けたことを特徴とする移動式クランプ装置。
  2. プレス機械の制御部は、前記第1検出手段からの検出信号を受け、前記金型のフランジ部のほぼ鉛直な端面を検出後にクランプ出力部をクランプ作動させることを特徴とする請求項1に記載の移動式クランプ装置。
  3. 前記スライドを下降させた状態で金型を取り外す際、プレス機械の制御部は、前記第2検出手段からの検出信号を受け、前記金型のフランジ部の下面がクランプ出力部から外れた時に、スライド昇降駆動手段に前記スライドの上昇を開始させることを特徴とする請求項1叉は2に記載の移動式クランプ装置。
  4. 前記第1、第2検出手段が、夫々近接スイッチで構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の移動式クランプ装置。
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