JP3130217U - 藺草を使用した敷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】藺草織物を使用した敷物であって、それに使用する藺草敷物の構成している藺草織物、中心の芯、裏地シート、表面被覆体などの藺草織物の構造体を提供する。
【解決手段】裁断の端部を有する藺草織物5を使用した敷物であって、内部にクッション性をもたせる芯と裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートからなり、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えて、当該藺草敷物における構成体は、デザイン性の平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させている藺草織物を使用した敷物。
【選択図】図3

Description

本考案は藺草織物を使用した敷物であって、それに使用する藺草敷物の構成している藺草織物、中心部の芯、裏地シート、表面被覆体などの藺草織物構造体に関する
茣蓙に代表される藺草敷物は、蒸し暑い日本の夏に欠かせない敷物として長年消費者に親しまれている。藺草敷物は、天然素材である藺草を使用しているため自然の温もりを強く感じることが出来、また落ち着いた和の雰囲気を醸し出すことができる敷物である
そして、近年では、莚をウレタン等のクッション材に張り合わせする等により、藺草カーペットや藺草ラグと呼ばれる商品も提案されている。
ところで、藺草敷物は、通常、経糸に対し藺草を交互に織成した藺草敷物を基材としている。このため、所要の大きさに裁断した藺草敷物をそのまま使用すると、その裁断端部から藺草が解れたり、裁断端部から露出した藺草の繊維が擦れて繊維が逆立ち、ケバ立ちが起きてしまう。
したがって、裁断した藺草織物を使用する際には、裁断端部が表面から露出しないような処理を施す必要がある。具体的には、裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む端辺側を裏側に折り返す処理が行われる。
例えば、特許文献1に記載された畳表マットでは、その両方の処理が施されており、特許文献2記載の縁なし畳では、四方の端辺側を畳床の裏面にそれぞれ折り返す処理が施されている。
一般に畳表マットのように、藺草織物の裁断箇所を縁布で覆う場合は、縁布が敷物表面に必ず表れてしまうので、昔ながらの茣蓙のように、藺草敷物特有の縁布が付いた、ありきたりのデザインにならざるを得ない(特許文献1参照)。
さらに縁なし畳のように、裁断側を折り返した場合では、縁なし畳の四隅部分に藺草織物の裁断端部が位置するようになる。このため、長年使用していると部屋に敷いた縁なし畳が互いに擦れ合って、この四隅部分の裁断端部が擦れてここから藺草織物が破損しやすい(特許文献2参照)。
更に藺草織物は、藺草の織成方向の関係から、経糸方向には折り曲げやすいが、経糸と直角方向には藺草の茎が折れるような状況になるため、折り曲げにくいという欠点がある。そして、正方形の縁なし畳のように、畳床に対して藺草織物を左右上下の四方向からそれぞれ裏側に折り返す場合、藺草の茎が折れるような方向に折り曲げる表面側の端辺部があり、その部分は他の端辺部に比べて弱く、藺草の繊維が破断しやすい。
上記したような裁断箇所を縁布で覆ったり、裁断側を折り返さなくてはならないといった製造上の制約が、新しい形態の藺草敷物の開発に障害となっている。
特開平8−183299号 特表2003−534953号 特開平6−320105号 特開平9−254109号
建物の洋風化とともにフローリングの床面が急増していることから、フローリングの床面等に敷いて和室の雰囲気を気軽に楽しめる、カーペットタイプの新しい藺草敷物の開発に着手した。
この藺草敷物は、ウッドカーペットを改良したような形態を有することを目的とした。
シート体に縦長で平面板状を複数隣接して並設させ、その平板の表面に所要の大きさに裁断した藺草織物を張り合わせたような構造となっている。この平板の適度な重量によりフローリングの床面に敷いても滑りにくく、更に不使用時には、シート体の裏側を内側にしてロール状に巻き取れば敷物全体をコンパクトに巻き取ることができるといった利点を有するようにすることである。
この新しい藺草敷物の開発を進める中で、平板には、平板の大きさに合わせて細長く裁断した藺草織物を張り合わせるのであるが、この藺草敷物の場合、藺草織物の裁断の端部は、各平板の幅方向の両端側に、平板の長手方向に沿って主に形成されるものである。
従来と同じ処理方法のように、裁断の端部を縁布で覆うことが考えられる。しかしながら、平板は一枚一枚の幅が狭く細長い。各藺草織物の幅方向の両端側を縁布でそれぞれ覆ってしまうと、藺草織物本体の大部分が縁布で覆われ、藺草敷物の良さが半減する。また全体的に見ても、一枚の敷物に縁布が何本も横に走った非常に見苦しいデザインになる。
また従来と同じ処理方法のように裁断端部を含む藺草織物の幅方向の両端側をそれぞれ平板の底面側まで折り返すこともできる。縁布を使わないので見苦しくなることはないが、平板の幅方向の側面部までも藺草織物で覆われることになる。部屋に敷いて長年使用していると、平設した平板の側面における藺草織物が隣接する他の平板の藺草織物とこすれ合って、藺草繊維の表面が逆立ったりケバ立ったりして破損する可能性が高い。
藺草織物の裁断の端部を縁布で覆ったり、裁断側を折り返さなくてはならないといった製造上の制約がある。新しい藺草敷物の提案とその開発に大きな障害となっている。
そこで、藺草敷物の裁断端部を縁布で覆ったり、裁断側を折り返すような従来の処理方法とは異なる。新しい裁断端部の処理方法の開発に鋭意に取り組んだ結果、本考案を完成するに至った。
そこで、裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物において、従来のような裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む裁断側を折り返すような処理方法とは異なる新しい方法で裁断端部を処理することにより、裁断端部から藺草の繊維がとれたり、裁断端部表面の藺草の繊維が擦れることを防止することにある。
また本考案は、藺草織物本来の質感や風合いが損なわれることを防止しつつ、フローリングの床面等に敷いて和室の雰囲気を気軽に楽しめ、カーペットタイプの新しい藺草敷物に使用する藺草敷物であって、敷物の構成シート及び藺草織物の裁断端部の処理方法をすること、さらには、のみ、ダニの発生を防止する敷物を提供することにある。
更に、耐水性や耐汚染性、耐衛生性に優れると共に、上記した目的も達成できるようにした藺草織物を使用した敷物、それに使用する藺草敷物構成シート及び藺草織物の裁断端部、さらには敷物の内部、裏地を処理した敷物を提供することにある。
裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、内部にクッション性をもたせる芯と裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートからなり、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えて、当該藺草敷物における構成体は、平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させている藺草織物を使用した敷物である。藺草織物の織り方は、糸引織や双目織、あるいはその他公知の織り方が採用できる。
藺草織物を使用した敷物であって、内部にクッション性をもたせる芯と裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートからなり、藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させた。藺草の表面に透明性のフイルムを薄く融着させることは、表面からの液体的異物の浸み込みを防ぐとともに、藺草の感触を損なわないことである。また裁断端部の断面の全体にもその透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させた。藺草部分に透明性のフイルムを薄く融着させることである。
また、裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物における構成体を備えており、当該藺草敷物における構成体は、平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させて、藺草織物の表面と上記裁断の端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させている。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、平面板状である基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させた藺草織物と藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させた藺草織物を使用した敷物である。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物の内部にあるクッション性をもたせる芯は、フェルト、ポリエチレン及びポリスチレンの発泡性樹脂、段ボールである。これらに限定するものではないが、藺草との相性があって、クッション性を持つ材料なら使用することができる。とくにフェルト、発泡スチロールが好ましい。クッション性の芯材として一般にフェルトを使用しているが、その他のクッション性の芯材として、ポリウレタンフォームやその他の合成樹脂、ゴム(天然ゴム、合成ゴムを問わない)、布、あるいはそれらを組み合わせたもの等を挙げることができる。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物藺草織物での表面と上記の裁断端部の断面全体に融着被覆させる透視性を有する熱可塑性樹脂フイルムは、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリスチレンである。これらのうち藺草との接着性と融着性からすると、ポリ塩化ビニールとポリエチレンのフイルムが好ましい。そのフイルムの厚さは20ミクロンから150ミクロンである。好ましくは40〜100ミクロンである。上記の被覆フイルムは熱可塑性樹脂からなり、加熱用のヒーターを有する真空吸引被覆装置を用いた加熱操作と真空吸引操作により藺草織物表面の凹凸に沿って密着するように融着被覆させてあることが好ましい。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシート裏体は、厚さは2mm〜10mmであって、裏の表面に滑り止めを持たせている藺草織物を使用した敷物である。滑り止めとしてはゴム成分を張ったり、部分的にゴム成分の溶液を塗ったり、さらに形状として凹凸を持たせることである。裏地としては一般には不織布が使用されるが、その厚さは2〜5mm程度であって、薄いと藺草の固定性で効果を持たない、また厚い場合には巻いたりする場合に容積でかさむことになる。とくに2〜5mmの厚さが好ましい。
シート裏体は、布製品、皮革、合成皮革、柔軟性を有するプラスチックシートやゴム、あるいはそれらを組み合わせたもの等やその他の素材などを使用することもできる。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えたもので、デザイン性をもたせるために各々の細長い平面板状の藺草敷物で、色彩、織り方を変えた藺草敷物を組み合わせた構成体である。藺草の敷物をカーペット代用にする場合にはデザイン性も要求される。各々の細長い平面板状の藺草敷物で、色彩、織り方を変えた藺草敷物を組み合せで、各細長い平面板状の藺草敷物の色彩を種々に変え、また藺草の織り方を変えたものを交互、種々に並べて、組み合わせて敷物全体で装飾、デザイン性をもたらせることが好ましい。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、表面部の藺草織物と、内部のクッション性をもたせる芯と、裏地部の滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートとのいずれかに光触媒の効果をもつ酸化チタン、およびカテキン成分を持つ物質を含有させている。人体に影響を与えず、のみ、ダニ、微生物の繁殖を防止する物質を含有させておくことである。防虫剤、殺菌剤、防臭剤などを使用することができるが、人体に優しい材料としてはカテキン、酸化チタンなどが使用することができる。
本考案は、裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、少なくとも藺草織物の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に、透視性を有する被覆フイルムを融着被覆させており、藺草織物を使用した敷物である。
裁断の端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、シート裏体と、該シート裏体の表面に複数隣接して並設された細長い板状の藺草敷物における講成体と、該藺草敷物における構成体は、該板状基体に積層してまたは該板状基体を覆うようにして設けられた藺草織物と、少なくとも藺草織物の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に被覆させてある透視性を有する被覆フイルムの融着被覆を有している藺草織物を使用した敷物である。
また藺草敷物における構成体の幅方向の両端側の上部は、角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されていることが好ましい。
本考案は、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、シート裏体と、該シート裏体の表面に複数隣接して並設された細長い板状の藺草敷物構成体と、該藺草敷物構成体は、板状基体と、該板状基体の表面側に積層されたフェルトなどのクッション性芯材と、該クッション性芯材を積層してまたは板状基体とクッション性芯材を覆うようにして設けられた藺草織物と、少なくとも藺草織物の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に被覆させてある熱可塑性樹脂からなる透視性を有する被覆フイルムを有している。
被覆用フィルムは、加熱用のヒーターを有する真空吸引被覆装置を用いた加熱操作と真空吸引操作により藺草織物の表面全体の凹凸に沿って融着させてあり、この融着に伴う圧力で上記クッション材が変形することによって、少なくとも藺草敷物構成体の幅方向の両端側の上部は角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されている、藺草織物を使用した敷物である。
本考案は、藺草織物を裁断した後の裁断端部の処理であって、加熱用のヒーターを有する真空吸引被覆装置を用いた加熱操作と真空吸引操作により、熱可塑性樹脂からなる透視性を有する被覆フイルムが藺草織物表面の凹凸に沿って密着するように、該被覆フィルムで少なくとも藺草織物の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体を融着被覆した藺草織物である。
藺草織物を使用した敷物であって、それに使用する藺草敷物の構成している藺草織物、中心の芯、裏地シート、表面被覆体などの藺草織物構造体を得た。表面の色彩、織り方によってデザイン性の敷物になり、和式、洋式の部屋に用いることができる。
また藺草の敷物ではない、感触とクッション性をもたらして、寝転んでも違和感をもたない敷物である。また藺草織物の表面全体あるいは少なくとも裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に、透視性を有する被覆フイルムが融着被覆させてあるので、裁断端部から藺草の繊維がとれたり、裁断の端部の表面または裁断の端部の断面の藺草が擦れて繊維が逆立ったりケバ立ったりすることを防止できる。
また、逆立ったりケバ立ったりした藺草の繊維によって、足の裏などを怪我することを防止できる。少なくとも藺草織物の表面全体を被覆フイルムで融着被覆すれば、従来のような裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む裁断側を折り返すような処理を施す必要がなくなる。また縁布を使用しないで裁断端部の処理ができるので、藺草織物のデザインの幅が広がり、新しい形態の藺草織物を使用した敷物の開発が容易となる。
被覆フイルムが加熱用のヒーターを有する真空吸引皮膜装置を用いた加熱操作と真空吸引操作により藺草織物表面の凹凸に沿って密着するように被覆させてあるものは、藺草織物本来の質感や風合いで損なわれることはなく、藺草織物の表面全体あるいは少なくとも裁断端部の断面を含む藺草織物面全体が被覆フイルムにより被覆されているので、敷物表面側は耐水性及び耐汚染性を有している。部屋の中だけでなく、湿気が多く濡れやすい温泉浴場の脱衣所等にも好適に使用できる。また表面に汚れが付着した場合でも、雑巾等で水拭きして簡単に汚れを落とすことができる。
また、この藺草敷物を部屋に敷く等して使用することで並設された藺草敷物構成体が互いにこすれ合っても、藺草敷物の裁断端部の表面または裁断端部の断面も被覆フィルムで被覆されているので、この部分が擦れて藺草の繊維が逆立ったりケバ立ったり、あるいはそこから破れたりすることを防止できる。
また角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されていることで、隣接する藺草敷物構成体の境目部分の上方に凹みが形成される。これにより、この堺目部分を踏んでも、上記凹みが逃げとなって藺草織物がこの部分から上方に曲がり、境目部分の上部の破損が防止される。
本考案に係る藺草敷物を使用した敷物としては、部屋に敷く藺草カーペットや藺草ラグ、玄関に敷く玄関マット、廊下敷き、キッチンマット、あるいは温泉浴場の脱衣所に敷くマットや敷物、ヨガをするときに敷くヨガ用マット、縁なし畳、公園のベンチに敷くベンチ用座部等の様々な敷物を挙げることができる。
この具体例はあくまで代表的なものであり、特にこれらに限定するものではない。
以下、本考案を実施例により説明するが、図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1ないし図2は、本考案に係る藺草織物を使用した敷物の第一の実施例を示す説明図である。以下、「藺草織物を使用した敷物」を単に「藺草敷物」という。
図1は藺草織物からなる敷物図。
図2は藺草織物からなる敷物の断面図。
図1に示す藺草敷物は、藺草織物とフェルトと不織布からなっており、表面に樹脂フイルムを融着被覆したものである。その断面を図2に示す。
本実施例では、藺草織物は横950mm、縦950mmであって、藺草織物は通常の織物である。またクッション性の芯材としてポリエステル製の厚さ15mmのフェルト(850mm横、850mm縦)を使用した。シート裏体は厚さ3mmの不織布で形成されている。藺草敷物を例えばフローリングの床面に敷いても滑りにくいように、少なくとも裏面側(底面側)が滑り止め効果を有するものが好ましい。この藺草織物の表面に80ミクロンの熱可塑性樹脂からなる透視性を有する塩化ビニールフイルムを真空熱処理装置によって、融着被覆した。この藺草敷物は、布製品(織布や編布等)、皮革、合成皮革、柔軟性を有するプラスチックシートやゴム、あるいはそれらを組み合わせて使用することもできる。
湿気が多い場所や水を使うような場所で藺草敷物を使用する場合はプラスチックやゴ(天然ゴム、合成ゴムを問わない)等といったその他の質素材と一緒に使用することもできる。
洋室の部屋に使用した場合には、違和感がなく、暖房性において非常に効果を示した。
図3及び図4に示す藺草敷物は、シート裏体の表面に複数隣接して並設された細長い板状の藺草敷物構成体とを備えている。図3に示すように、シート裏体の表面には、藺草敷物構成体の底面部が接着剤で接着して取り付けられている。本実施例では、藺草敷物構成体の大きさは、幅が約60mm、長さが約1850mm、厚みが10mmであるが、特にこれに限定するものではない。
藺草敷物は、カーペットと同様に、シート裏体の裏側を内側にして全体をロール状に巻き取ることができるので、運搬や保管が容易である。また藺草敷物の両端側には、並設された藺草敷物構成体を両側から挟むようにして縁部材(6)が取り付けてある。
本実施例では、この縁部材は、両端の各藺草敷物構成体の幅方向の外側の側面部が隠れ、外から見えないようになっている。縁部材は踏んでも痛くない素材で形成されている。縁部材は、綿布等のその他の材料で形成することもできる。
本実施例では、シート裏体は不織布で形成され、裏面側(底面側)が滑り止めを有している。
図3及び図4に示すように、藺草敷物構成体は、該クッション性芯材に積層して設けられた藺草織物と、少なくとも藺草織物の全体に被覆させてある熱可塑性樹脂からなる透視性を有する80ミクロンの塩化ビニールフイルムを真空熱処理装置によって、融着被覆した。
クッション性芯材としては、シート裏体や藺草織物との接着性が良いものが好ましい。本実施例では、クッション性芯材はフェルトを使用している。その他のクッション性芯材としては、ポリウレタンフォームやその他の合成樹脂、ゴム(天然ゴム、合成ゴムを問わない)、布、あるいはそれらを組み合わせたもの等を挙げることができる。
藺草織物としては、藺草を交互に織成した莚とも呼ばれる所要の大きさに裁断した藺草織物を使用している。藺草織物は、細長い藺草敷物構成体の大きさに合うように所要の大きさに裁断され、その裁断によって形成された裁断端部を有している。なお、上記藺草敷物構成体は、藺草織物を裁断した後の裁断端部の処理構造を有する藺草織物構造体を構成する。
絨毯の要素を持ち、洋室、和室に適合した敷物になり、保温性、デザイン性を示している。さらに保管、運搬において包装が簡単であり、破損の恐れがないものになった。
図5、および図6に示すように昇降チャンバー本体(12)と被覆処理本体(18)とから真空吸引被覆装置を用いて被覆樹脂フィルムを藺草に被覆融着している状態で藺草織物を断面、および平面にした装着状態の構造を表した。藺草織物の下部にクッション性の芯材で覆い、下部に不織布を設けられた藺草織物の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に被覆させてある熱可塑性樹脂(塩化ビニールフイルム)からなる透視性を有する被覆フイルムと、を有しており、吸引載置具(14)上に細長い平面板状の藺草織物の敷物構成体(9)を置いて、上部に該被覆塩化ビニールフィルムを覆い、さらにその上部にゴム状弾性膜(8)を被覆した。
また当該の細長い平面板状の藺草織物の敷物の周囲に木製のフレーム(11)の係止部を置いて、120℃で加熱用のヒーター(7)を有する真空吸引被覆装置を用いた加熱操作と空気吸引部(10)での真空吸引操作により藺草織物の表面全体の凹凸に沿って密着、融着させてあり、この融着に伴う圧力で上記クッション性芯材が変形することによって、少なくとも藺草敷物構成体の幅方向の両端側の上部は角張らずに曲面状または丸みをつけて形成された。
藺草織物を使用した敷物は、絨毯の要素を持ち、洋室、和室に適合した敷物になり、保温性、デザイン性を示し、保管、運搬において包装が簡単であり、破損の恐れがないものになった。
本実施例では、実施例1と同様に、藺草織物は横950mm、縦950mmであって、藺草織物は通常の織物である。またクッション性の芯材としてポリエステル製の厚さ15mmのフェルト(850mm横、850mm縦)を使用した。シート裏体は厚さ3mmの不織布で、この不織布にカテキン成分を含む溶液を散布して防虫効果を持たせた。この藺草織物の表面に50ミクロンの熱可塑性樹脂からなる透視性を有するポリスチレンを真空熱処理装置によって、融着被覆した。
湿気が多い場所や水を使うような場所で使用することもできる。また和室、洋室の部屋に使用した場合には、違和感がなく、防虫性、防汚性、暖房性において非常に効果を示した。
本実施例では、実施例2と同様に藺草敷物構成体の大きさは、幅が約60mm、長さが約1850mm、厚みが10mmのものを使用した。各細長い平面板状の藺草敷物構成体の色彩、模様を交互に変えて、デザイン性を持たせた。とくに藺草織物の色彩を藺草色と紫色に染めた藺草織物を使用して敷物を製造した。
本発明の藺草織物としては、藺草の表面色彩を交互に変えた藺草織物を使用している。藺草織物は、細長い藺草敷物構成体の色彩と模様と大きさを所望のような色彩、模様、大きさに形成、裁断され、その組み合わせによって形成された各構成体の裁断端部を有している。
絨毯のような感触と感覚を持ち、洋室、和室に適合した敷物になり、とくにデザイン性において高級感を示している。
藺草織物からなる敷物図。 藺草織物からなる敷物の断面図。 細長い平面板状の藺草織物の敷物の構成体の図 細長い平面板状の藺草織物の敷物の構成体一部の断面図 真空吸引被覆装置を用いて被覆樹脂フィルムを藺草に被覆融着している状態で藺草織物を断面して内部構造を表した側面図 真空吸引被覆装置を用いて被覆樹脂フィルムを藺草に被覆融着している状態で藺草織物を断面して内部構造を表した平面図
符号の説明
1.藺草織物
2.樹脂フィルム
3.クッション性の芯材(フェルト)
4.不織布
5.細長い平面板状の藺草織物
6.縁部材
7.加熱部ヒーター
8.ゴム状弾性膜(被覆)
9.藺草敷物構成体
10.吸引部
11.係止部(木材フレーム)
12.昇降チャンバー本体
13.ピストンロッド
14.吸引載置具
15.載置具
16.空間部
17.空気流通部
18.被覆処理本体

Claims (9)

  1. 裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、内部にクッション性をもたせる芯と裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートからなり、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えて、当該藺草敷物構成体は、平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させてることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  2. 裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、内部にクッション性をもたせる芯と裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートからなり、藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させたことを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  3. 裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、裏地体のシートの表面に複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えて、当該藺草敷物構成体は、平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させて、藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させたことを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  4. 裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、平面板状基体と当該平面板状基体にクッション性をもたせる芯との積層にして裏地体シートに接合させた藺草織物と藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、透視性を有する樹脂フイルムを融着被覆させたことを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  5. 請求項1から請求項4において、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物の内部にあるクッション性をもたせる芯は、フェルト、ポリエチレン及びポリスチレンの発泡性樹脂、段ボールであることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  6. 請求項2から請求項4において、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物藺草織物の表面と上記裁断端部の断面の全体に、融着被覆させる透視性を有する樹脂フイルムは、熱可塑性樹脂であるポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリスチレンであることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  7. 請求項1から請求項4において、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、裏地に滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートは、厚さ2mm〜10mmであって、裏の表面に滑り止めを施していることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  8. 請求項2から請求項4において、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、複数隣接して細長い平面板状の藺草敷物構成体を備えたもので、デザイン性をもたせるために各々の細長い平面板状の藺草敷物で、色彩、織り方を変えた藺草敷物を組み合わせた構成体であることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
  9. 請求項1から請求項4において、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物であって、表面部の藺草織物と、内部のクッション性をもたせる芯と、裏地部の滑り止め効果を持たせた不織布、あるいは織物のシートとのいずれかに光触媒の効果をもつ酸化チタン、およびカテキン成分を持つ物質を含有させていることを特徴とする藺草織物を使用した敷物。
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