JP3129636U - 花粉等の吸取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】花粉等吸取装置は、内部に空気吸引ファン2と、このファン2により吸引された気流を濾通するフィルタ3とを備えた中空筺体1の一側面にブラシ毛4を複数列植設してブラッシング部7を設けて成るハンディタイプのクリーナーであって、少なくともブラッシング部7のブラシ毛列の列間域に複数個の吸引口を設けると共に、ブラッシング部7と反対側の筺体壁部に排気口8を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
前記ブラッシング部は、前記筺体壁の一部に対して、一体的に形成されていても、着脱自在に形成されていてもよい。前記ブラッシング部を着脱自在な構成とする場合には、フィルターの掃除や交換等を容易に行える他、ブラッシング部毎に、ブラシ毛の質や、ブラシ毛および吸引口の態様を変えて、装置が適用される衣類等の種類や素材に応じて最適のブラッシング部に取り替えることが可能となる。
前記フィルタは、前記ファンにより吸引された空気中の花粉等を除去するためのものであり、前記ファンの上流および下流のいずれにも設置できるが、特に前記吸引口のすぐ下流に、前記吸引口を塞ぐように装着することにより、花粉等のファンへの付着が回避でき、好ましい。かかるフィルタとしては、例えば、ポリマー材から成るもの、例えば不織布やメッシュ穴の径または1辺の大きさが1〜20μmのメッシュフィルタを使用でき、特に、プリーツ形状のポリプロピレン不織布を好適に使用できる。かかるフィルタは、洗浄・再利用のため、筺体内部に着脱自在に設けられることが好ましい。
[実施例1]
図1および図2に示す本考案の花粉等吸取装置は、内部にシロッコファン2(ポリプロピレン製、径50mm×厚さ15mm、自製)とプリーツ状に加工されたポリプロピレン製の不織布フィルタ3〔横50mm×縦100mmで、高さ6mmの山を長辺と並列に縦方向に10本(ピッチ5mm)有するもの、アポロトレーデイング(株)製〕を備えたプラスチック製の中空筺体1から成る。筺体1は、その一側面部にブラッシング台5(面積約68 cm2)を、フック部Fにより着脱自在に嵌合して成り、ブラッシング台5にはナイロン製のブラシ毛4(フィラメント径0.15mm/1本、曲げ強さ0.02gf・cm2/cm、やまうち製作所製)の束(径2mm)の列(平均約20束/1列)の対が3対並列に植設されてブラッシング部7を形成している。ここで、植設されたブラシ毛4のブラシ台5の表面からの長さLは1.5cmである。つまり、この吸取装置では、ブラシ毛4の列はいずれもブラッシング台5の長手方向D1を向いて直線状に互いに並設されており、ブラシ毛列間域、即ちブラシ毛列の対とその隣のブラシ毛列の対の間、および最も外側のブラシ毛列の外側に、複数個の吸引口6が設けられている。吸引口6の全開口面積は600mm2である。筺体1は、ブラッシング部7と反対側の筺体壁部に排気口8を有すると共に、筺体内部において、吸引口6と排気口8を連通するダクトを有する。ダクトは、シロッコファン2の周囲において空気の流れを形成するための隔壁から成り、シロッコファン2を、その回転軸がブラッシング部7に略直交する状態で収容可能なケーシング部(9−1)と、連通部(9−2)とから成る。ケーシング部(9−1)は、シロッコファン2を囲繞するように形成される渦巻状の吐出通路10と、前記ファン2の駆動作用下に空気を吸引する空気取入口11と、前記吐出通路10からの空気を吐出する吐出口12を有する。詳しくは、ダクトの最上流部にはフィルター収容部(9−0)が設けられており、ケーシング部(9−1)の空気取入口11は、フィルター収容部(9−0)に着脱自在に収容されたフィルタ3を介して吸引口6に対向しており、ケーシング部(9−1)は、吐出口12を介して連通部(9−2)と連通している。かかる構成により、シロッコファン2により吸引口6から吐出通路10内へ吸引され、フィルター3により濾通された空気流は、吐出口12を介して排気口8へと誘導される。筺体内においてケーシング部(9−1)の上方には、DCモーター13(入力−3V、マブチモーター製、品番−RF-370CA-26100)が、シロッコファン2を作動可能に設置されている。この吸取装置では、筺体1に、半筒状のグリップ部14(長さ約9cm、直径約3cm)が、ブラッシング台5の長手方向D1を軸方向として設けられており、グリップ部14の内部はシロッコファン2を駆動するための単二型の電池E(2個、計3V)を収容可能に形成されており、DCモーター13と電池Eとは電気コード(図示せず)を介して、筺体1の外壁面に取り付けられたスライド式スイッチ15により自在に接続できるようになっている。なお、シロッコファン2は、約3000rpmの高速回転で空気を吸引でき、吸引空気量は約0.4m3/分である。フィルタ3は、粒子径が0.3μmの粒子は約70%程度捕集できるが、粒子径20〜50μmの花粉は約99.9%以上捕集(試験機関:(財)日本紡績検査協会)できるものである。
図3に示す花粉等吸取装置は、実施例1の装置と、筺体1の外形、ブラシ毛4の質、ブラシ毛4および吸引口6の植設・配置態様が異なる同様の構成を示す。この吸取装置では、ブラッシング台5'(面積約30cm2)において、ナイロン4'(曲げ強さ約0.1gf・cm2/cm)がブラッシング台5'の中心から同心長円状に列をなして植設されており、ブラシ毛4'の列の列間領域および最も外側のブラシ毛4'の列の外側に、複数個の吸引口6'が設けられている。ブラシ毛4'のブラシ台5'の表面からの長さは2.5cmであり、吸引口6'の全開口面積は400mm2である。
なお、曲げ強さが0.01〜0.5gf・cm2/cmのブラシ毛を用いた同様の吸取装置、吸引口6をブラッシング台5の面積の5〜30%の割合の総開口面積を有するように設け、かつ、空気吸引量が0.2〜1m3/分のシロッコファンを使用した同様の吸取装置、および、山の高さが2〜15mmでピッチ3〜15mmのプリーツ形状のポリプロピレン不織布を使用した同様の吸取装置は、実施例1および実施例2の吸取装置と同様の優れたクリーニング効果を奏する。
2、2' シロッコファン
3、3' フィルタ
4、4' ブラシ毛
5、5' ブラシ台
6、6' 吸引口
7、7' ブラッシング部
8、8' 排気口
9−0 フィルター収容部
9−1、9'−1 ケーシング部
9−2、9'−2 連通部
10 吐出通路
11、11' 空気取入口
12 吐出口
13、13' DCモーター
14、14' グリップ部
15、15' スイッチ
D1 ブラッシング部移動方向
E 電池
F、F' フック部
Claims (6)
- 内部に空気吸引ファン(2)と、このファン(2)により吸引された空気流を濾通するフィルタ(3)とを備えた中空筺体(1)の一側面に、ブラシ毛(4)を複数列植設して成るブラッシング部(7)を設けたハンディタイプのクリーナーであって、
少なくとも前記ブラッシング部(7)のブラシ毛列の列間域に複数個の吸引口(6)を設けると共に、前記ブラッシング部(7)と反対側の筺体壁部に排気口(8)を設けたことを特徴とする花粉等の吸取装置。 - 前記筺体(1)の一部にグリップ部(14)を形成し、このグリップ部(14)の内部に前記ファン駆動用の電源(E)を収容したことを特徴とする請求項1に記載の吸取装置。
- 前記ファン(2)がシロッコファンであり、このシロッコファンの空気取入口(11)を、フィルタ(3)を介して前記吸引口(6)に対向配置すると共に、その吐出流を前記排気口(8)に誘導するようにして成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸取装置。
- 前記ブラシ毛(4)が0.01〜0.5gf・cm2/cmの曲げ強さを有するものであり、前記筺体(1)の一側面の表面から0.5〜5cmの長さで植設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸取装置。
- 前記フィルタとして、プリーツの山の高さが2〜15mmでピッチ3〜15mmのプリーツ形状のポリプロピレン不織布を使用したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸取装置。
- 前記ブラッシング部(7)を、筺体壁の一部に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸取装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006010013U JP3129636U (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 花粉等の吸取装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006010013U JP3129636U (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 花粉等の吸取装置 |
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JP3129636U true JP3129636U (ja) | 2007-03-01 |
Family
ID=43280564
Family Applications (1)
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JP2006010013U Expired - Lifetime JP3129636U (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 花粉等の吸取装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013043011A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-04 | Sharp Corp | 付着物除去具 |
JP6098696B1 (ja) * | 2015-11-02 | 2017-03-22 | 三菱電機株式会社 | 衣類メンテナンス装置 |
JP2019126347A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-08-01 | 株式会社コーワ | 電気掃除機用吸込具及び電気掃除機 |
CN111720916A (zh) * | 2019-03-19 | 2020-09-29 | Lg电子株式会社 | 空气过滤*** |
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2006
- 2006-12-11 JP JP2006010013U patent/JP3129636U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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