JP3126219U - ケーブル導管の防水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線管路内に生じる水圧によって、需要家ビル等の地下壁の引込部管路側に防水装置自体が移動しズレてしまうのを阻止し、浸水防止を図る。
【解決手段】ケーブル類の分割されたブロックそれぞれに対応して配置を水封した状態で挿通孔2にて挿通支持してケーブル導管Q内に挿入配置したシールブロック体1を、このシールブロック体1の前後に配した分割締付板14を介して圧締ボルト12、締付ナット13にて挟み付けて成る。分割締付板14と締付ナット13との間に配し、揺転することでケーブル導管Q内壁面に押圧して防水装置P自体の位置ズレを防止するズレ防止金具15を備える。ズレ防止金具15は、その周側面一部に、ケーブル導管Q内側面である大小の若干の内径の相違があるものに対応すべく段差構造による先端円弧状の係止突起19a,19bを備えて成る。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えばビル、建物等の建築構造物等の需要家ビル内に、例えば洞道部、人孔部等から各種の通信、電力用ケーブル類を引込配線する場合、需要家ビル等の地下壁の引込部管路の引込導入部位における防水処理が確実、簡単に得られるようにしたケーブル導管の防水装置に関する。
従来から洞道部、人孔部等から各種の建築物構造内に通信ケーブル等を引込配線する場合、洞道部、人孔部等は地下に設置されていることが多いから、その引込部位における雨水その他の浸水を防止するために防水、排水処理が施されている。特に、建築構造物内への浸水が阻止されるように、その引込導入部位では確実に水密シールされる必要があるため、従来から各種の防水手段が採用されている。
この中で、例えば特許文献1に示すように、地下ケーブル検査用地下ボックスの壁部に穿たれたケーブル貫通孔において、三本の断面円形状のケーブルの周囲および中心部に装着される止水パッキンが提案されている。すなわち、この止水パッキンは円盤状ゴム材を三枚重ねしたゴム体によって構成されていて、これらゴム体の中心孔は、一括された三本のケーブルを断面で見たときの外郭線が、一本のケーブルの直径と同一直径の三個の円を各々接する態様で三ツ輪に描いたときの外郭線が形成する形状と同一のものとしてある。この中心孔に三本のケーブルが嵌入した際には、この三ツ輪の中心部である三本のケーブル相互の間に空間部が残されるものとなり、例えば水圧等に対する強度を確保するため、この空間部に別構成の中心ゴムパッキンが嵌め込まれるものとしてある。
また、特許文献1の図8に示すように、止水パッキンとして肉厚の大きい円柱状のゴム体によるシールブロック体を使用する場合、圧締ボルト、ナットによってシールブロック体自体を円柱方向で押圧して圧締するのであり、こうすることで当該シールブロック体、その径方向で膨張してケーブル導管内周面、ケーブル類外周面それぞれに水密的に圧接する構成となっている。
すなわち、止水パッキンは、挿通すべきケーブルがぴったりと挿通されるケーブル貫通孔がこのケーブル貫通孔の少なくとも一つに設けた切込を介して外部と連通されると共に相互に連通させられている複数のゴム体を成形しておき、このゴム体の複数をその切込位置をずらしながら重ね合せて成る止水パッキン本体の両側から座金体によって挟着ネジ止めするものとしてある。
また、特許文献2に開示されているように、他のケーブル導管の防水装置としては、開放切込部、連絡切込部等によって外部と連通されたケーブル挿通孔を形成したゴム製のシールブロック体と、ケーブル挿通孔内に挿通されるケーブルスペーサーと、シールブロック体両側に配した中央押え盤と、この中央押え盤の両側に配される分割された分割外周締付盤とを備え、ケーブルスペーサー内に挿通した状態でケーブル挿通孔に貫挿したケーブルを分割外周締付盤両側からの全体を挟着ネジ止めすることで水封状態にする技術が存在する。
そして、この従来提案のシール部材にあっては、挿通させるケーブルに対してその外径に若干の許容差があることを考慮して汎用性を持たせるためにそのケーブル挿通部分であるシール部材の挿通孔径にある程度の遊び代を設定しておき、挿通後に締め付けるネジ止め作用の押圧力によって内部のゴム材による止水パッキン本体、シールブロック体自体の径方向に沿う膨脹によってケーブル外周に密着させるものとしている。
実開昭54−168596号公報 実用新案登録第2513816号
こうした従来の止水パッキンにあっては、挿通後に締め付けるネジ止め作用の押圧力によって内部のゴム材による止水パッキン本体、シールブロック体自体の径方向に沿う膨脹によってケーブル外周に密着させるものとしている。しかしながら、ネジ止め作用による止水パッキン本体、シールブロック体自体等のシール部材の膨脹が不充分であったり、均一でなかったりすると、ケーブル外周面に対して膨脹密着せず、浸入される水の毛細管現象とも相俟ち水密的な密閉性が得られず、このためケーブル挿通用の配線管路内の水が需要家ビル内に浸水してしまう虞れがある。しかも、配線管路内に生じる例えば最大で約3気圧程度にも達する水圧によって、需要家ビル側に防水装置自体が移動しズレてしまう虞れがあり、これによって需要家ビル内が浸水されることがあり、またケーブル外周面もしくはケーブル自体に有害な影響を与えてしまうという問題点を有していた。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、例えば需要家ビルに接続配管される配線管路内に挿通配装したケーブルを支持して当該配線管路内の水を需要家ビル内に浸水しないようにすると同時に、配線管路内に生じる水圧によって需要家ビル側に防水装置自体が移動しズレてしまうのを阻止できるようにしたケーブル導管の防水装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案にあっては、ケーブル類Cを水封させた状態で挿通孔2にて挿通支持させてケーブル導管Q内に挿入配置されたシールブロック体1を、このシールブロック体1の前後に配した分割締付板14を介して圧締ボルト12、締付ナット13にて挟み付けて成るケーブル導管の防水装置Pにおいて、分割締付板14と締付ナット13との間に配され、揺転させることでケーブル導管Q内壁面に押圧させて防水装置P自体の位置ズレを防止するズレ防止金具15を備えたものである。
また、ズレ防止金具15は、その周側面一部に段差構造による先端円弧状の係止突起19a,19bを備えて成るものとできる。
さらに、ズレ防止金具15は、周側面一部から長円状に突き出た係止突起19cによって構成されて成るものとできる。
そして、分割締付板14表面に突設された突部11aの中央に、圧締ボルト12の空転を阻止するよう当該圧締ボルト12のネジ部根が矩形角状に形成されていることに対応して角孔に形成されて成る締付固定孔11と、ズレ防止金具15の円周部分が嵌り込むよう突部11aの周囲に起立形成されたガイド部16と、該ガイド部16両端に形成された係止枠部17a,17bと、該係止枠部17a,17bに係止されるようズレ防止金具15裏面に突設した爪片18とを備えたものとできる。
また、ズレ防止金具15裏面には円周突状部20が形成されているものとできる。
以上のように構成された本考案に係るケーブル導管の防水装置にあって、ズレ防止金具15は、これを手で回転させるか、あるいは締付ナット13の接触面圧による回転でもってズレ防止金具15自体をケーブル導管Q内側面側に揺動させるかすることによりズレ防止金具15の係止突起19a,19bをケーブル導管Q内周面に押圧させる。
また、ガイド部16が形成されていない係止枠部17a,17bそれぞれの中間における略90°分の切欠範囲内でズレ防止金具15を揺動可能とすることで揺動範囲が規制される。
さらにズレ防止金具15の円周突状部20は、分割締付板14に形成された突部11a内で揺動するズレ防止金具15自体の面接触による抵抗を少なくさせ、これによりケーブル導管Q内側面に対する押圧操作を容易なものとさせる。
また、挿通孔2内にケーブル類Cが挿通された状態でケーブル導管P内に挿入位置決めされて、シールブロック体1の前後に当接配置した分割締付板14を介して圧締ボルト12、締付ナット13等によってシールブロック体1自体を強制的に押圧するとき、弾性あるシールブロック体1自体を径方向に沿って膨脹させる。
このときのシールブロック体1自体の径方向に沿う膨脹は、その外周面をケーブル導管P内周面に、また挿通孔2内周面をケーブル類C外周面に夫々圧着させ、シールブロック体1に形成設定させた硬度と相俟ち、それらの間でクリアランスを生じさせず、水密的に圧接し、水封状態を実現させる。
本考案によれば、例えば需要家ビル等の地下壁の引込部管路等に接続配管されるケーブル導管Q内に挿通配装したケーブル類Cを支持して当該ケーブル導管Q内の水を需要家ビル等内に浸水しないようにすると同時に、ケーブル導管Q内に生じる水圧によって需要家ビル等側に防水装置P自体が移動しズレてしまうのを阻止でき、これによってケーブル類C外周面もしくはケーブル類C自体に有害な影響を与えないようにできる。
すなわちこれは本考案が、ズレ防止金具15を分割締付板14と締付ナット13との間に配し、これを揺転させることでケーブル導管Q内壁面に押圧させて防水装置P自体の位置ズレを防止するものとしたからであり、これにより、需要家ビル等側への防水装置P自体の移動を確実に阻止できる。
また、ズレ防止金具15は、その周側面一部に段差構造による先端円弧状の係止突起19a,19bを備えて成るので、ケーブル導管Q内側面である大小の若干の内径の相違があるものにも対応できる。
さらに、ズレ防止金具15は、周側面一部から長円状に突き出た係止突起19cによって構成されて成るので、ケーブル導管Q内側面のやや幅広な内径のタイプにもに対応できる。
そして、分割締付板14裏面に突設された突部11aの中央に圧締ボルト12の空転を阻止するよう当該圧締ボルト12のネジ部根が矩形角状に形成されていることに対応して角孔に形成されて成る締付固定孔11と、ズレ防止金具15の円周部分が嵌り込むよう突部11aの周囲に起立形成されたガイド部16と、該ガイド部16両端に形成された係止枠部17a,17bと、該係止枠部17a,17bに係止されるようズレ防止金具15底面に突設した爪片18とを備えたので、ガイド部16が形成されていない係止枠部17a,17bそれぞれの中間における略90°分の切欠範囲内でズレ防止金具15の揺動範囲が規制されるものとなり、したがってズレ防止金具15によるケーブル導管Q内周面に対する押圧、あるいは押圧解除が確実に行える。
また、ズレ防止金具15裏面には円周突状部20が形成されているので、分割締付板14に形成された突部11a内で揺動するズレ防止金具15自体の面接触による抵抗を少なくでき、これによりケーブル導管Q内側面に対する押圧操作が容易に行える。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本考案を実施するための最良の一形態を説明する。図において示される符号Pは、例えば防水鋳鉄管製の所定のケーブル導管Q内に設置される防水装置である。この防水装置Pは図1に示すように、電力ケーブル、通信用等の光ケーブル等の所定のケーブル類Cを挿通させる例えば同径の3個の挿通孔2が開設されているシールブロック体1と、シールブロック体1の前後に配され、圧締ボルト12、締付ナット13にて挟み付けるようにしてシールブロック体1を圧締可能とした前後側の金属製の分割締付板14、揺転させることでケーブル導管Q内壁面に押圧させて防水装置P自体の位置ズレを防止するためのズレ防止金具15とによって概ね構成されている。
シールブロック体1は、ケーブル導管Qの管方向に沿う前後で適宜な肉厚(高さ)を有する円柱状に形成され、周面は滑り止め用として凹凸波形状に形成されていると共に、該シールブロック体1自体を挿入方向に沿って前後に例えば三つに分割し、中央に位置されるシールブロック体中央部のゴム硬度を、前後に位置されるシールブロック体前後部のゴム硬度に対して異なるように構成してある。すなわち、中央に位置されるシールブロック体中央部のゴム硬度を30度の硬度で形成し、該シールブロック体中央部を挟むようにしてこの前後両側に位置されるシールブロック体前後部のゴム硬度を互いに60度の硬度に形成してある。この硬度は、例えばシールブロック体1自体に、その前後方向からの圧縮力、すなわちケーブル導管Qの管方向に沿う圧縮力が付与されたときに、圧縮部分のみが縮小することなく、全体の長さを縮小するように圧締させると同時に圧縮力の方向にほぼ直交する方向であるシールブロック体1自体の径方向にシールブロック体1自体の膨張拡大を許容させるものとしてある。尚、シールブロック体1の硬度は上記例に限定されないことは勿論である。
また、図に示すように、シールブロック体1自体は、円周方向に沿って挿通支持すべきケーブル類C数に対応して、正面からみて略扇形状の例えば三つのブロックに分割されている。三つのブロックがそれぞれで隣接する他のブロックとに当接する径方向に沿う隣接面3にはケーブル類Cを挿通させる半円形状の凹所4が窪み状に形成されていて、隣接面3相互が当接したときにケーブル類Cを挿通させる挿通孔2を構成する。
この挿通孔2の開口端であるシールブロック体1の前後両側面には、挿通孔2内に挿通したケーブル類Cの外周にしっくりと密着する筒状の外套部5を突設してあり、この外套部5は、前後の分割締付板14との密着性の向上をも図るものとしてある。外套部5自体の筒壁の肉厚は分割締付板14による圧縮締め付け時でケーブル類C外周面にしっくりと密着する程度のものとして、また挿通孔2における挿通方向に沿う長さは分割締付板14自体の肉厚にほぼ対応したものとされている。
尚、この挿通孔2自体は、シールブロック体1に1個にして開設されたり、シールブロック体1に4個にして開設されたり、さらには5個以上にして開設されたりすることで配列形成することは可能である。更には、シールブロック体1自体はそれぞれに独立した分割された複数のブロックとせずに、ケーブル類Cを挿通可能にした凹所4をそれぞれ形成したブロックを、全体で拡開可能にした一連形態にして構成したものともできる。
また、シールブロック体1の分割されたブロックそれぞれには、シールブロック体1自体を圧締縮小させるための角根構造の圧締ボルト12を挿通させる丸孔状のボルト挿通孔6が挿入孔2と平行に穿設されている。シールブロック体1自体は、これの前後に当接配置される分割締付板14によって圧縮締め付けられるものとなっている。この分割締付板14自体はシールブロック体1の分割されたブロックそれぞれ対応して配置固定されるもので、シールブロック体1とほぼ同径で、シールブロック体1における正面形状である円形を、隣接面3それぞれを介して当接された扇形状の三つのブロックに対応して三つに分割させることで、正面から見て基本的にはほぼ扇形状を呈している。
また、図5に示すように、分割締付板14には、シールブロック体1におけるボルト挿通孔6位置に対応して、当該分割締付板14の外側から分割締付板14自体と共にシールブロック体1を圧縮締め付ける圧締ボルト12を挿通させる締付固定孔11を開穿してある。この締付固定孔11自体は、分割締付板14に表面に台座状に突設された略円形状の突部11aの中央に、圧締ボルト12の空転を阻止するように当該圧締ボルト12のネジ部根が矩形角状に形成されていることに対応して角孔に形成されている。さらに突部11aの周囲には、後述するズレ防止金具15の円周部分が嵌り込むよう略270°にわたって起立壁状のガイド部16が形成され、該ガイド部16の両端は、互いに対向するように略L字枠状に突き出た係止枠部17a,17bが形成されることで、ズレ防止金具15の後述する爪片18が係止されるようにしてある。
ズレ防止金具15は、図4に示すように、圧締ボルト12先端部分を挿通させるよう中央に丸孔を有した座金状に形成され、その周側面一部には、ケーブル導管Q内側面である大小の若干の内径の相違があるものに対応すべく例えば二段の段差構造による先端円弧状の係止突起19a,19bが形成されている。例えば、この係止突起19a,19bのうち、低い方の内側の係止突起19aは塩ビ管(SVP)の内径100mmに対応し、高い方の外側の係止突起19bは亜鉛メッキ鋼管の内径105.3mmに対応できるようにしてある。
また、係止突起19a,19bの裏面略中央には、ガイド部16両端の係止枠部17a,17bに係止されるための略矩形突起状の爪片18を垂設してあり、ガイド部16が形成されていない係止枠部17a,17bそれぞれの中間における略90°分の切欠範囲内でズレ防止金具15が揺動可能とすることで揺動範囲が規制されるようにしてある。さらにズレ防止金具15裏面における丸孔の周囲には、これを囲繞するようにドーナツ状の円周突状部20が形成されていることで、分割締付板14に形成された突部11a内で揺動するズレ防止金具15自体の面接触による抵抗を少なくして揺動し易いようにしてあり、これによりケーブル導管Q内側面に対する押圧操作を容易なものとしている。このズレ防止金具15のケーブル導管Q内側面に対する押圧操作は、手で操作するものとしているが、締付ナット13の接触面圧による回転でも揺動させることができる。
ズレ防止金具15の他の構成としては、図6乃至図8に示すように、ケーブル導管Q内側面の内径130mmに対応すべく、周側面一部から長円状に突き出た係止突起19cによって構成されていても良い。
圧締ボルト12はシールブロック体1およびこれの前後側面に当接配置される分割締付板14それぞれの肉厚の合計に比し長く形成されており、その頭部は分割締付板14外方に大きく出張ることがないように丸頭状としてある。そしてこの圧締ボルト12のネジ部先端が分割締付板14の前側面あるいは後側面のいずれか一方に突出され、この突出部分に締付ナット13がズレ防止金具15を介して捩じ込まれるものとなっており、締付作業の容易性を考慮して締付ナット13自体はいわゆる長ナット状に形成されているのである。したがって、この締付ナット13の締め付けによって径方向にシールブロック体1自体の膨張拡大を許容させることでケーブル導管Qの内周面に押圧状に強く圧接させるものとなる。と同時に締付ナット13の接触面圧による回転でもってズレ防止金具15がケーブル導管Q内側面側に揺動させられてこれに押圧させることができる。
次に、以上のように構成された最良の形態についての組立、使用、動作の一例について説明する。ケーブル導管Q内に挿通したあるいは挿通すべきケーブル類Cは、互いに緩やかな螺旋状に絡めてあり、防水装置Pを装着するに際し、それぞれのケーブル類Cそれぞれに解してから、互いに分離されているシールブロック体1のブロックそれぞれを凹所4にて外方から装着し、ブロックの隣接面3それぞれを互いに当接して所定位置の挿通孔2内それぞれにケーブル類Cを挿通位置決めする(図1参照)。
次いで、ケーブル導管Q内に挿入する側のシールブロック体1側面に当接密着した分割締付板14側から角根構造の圧締ボルト12を挿通し、反対側である需要家ビル側のシールブロック体1側面に当接密着した分割締付板14の締付固定孔11から圧締ボルト12先端を外出させ、ズレ防止金具15を介して締付ナット13を仮捩じ止めする。こうしておいてケーブル類Cと共にあるいはケーブル類Cに滑らせてケーブル導管Q内にシールブロック体1等を挿入し、所定の止水位置に到達するまで全体を押し込むのである。
その後、ズレ防止金具15を手で回転させるか、あるいは締付ナット13の接触面圧による回転によってズレ防止金具15をケーブル導管Q内側面側に揺動させるかすることによりズレ防止金具15の係止突起19a,19bをケーブル導管Q内周面に強く押圧させるのである(図2、図3参照)。そして、締付ナット13を再度強く捩じ込み、シールブロック体1自体をその前後両側から強く圧締することで膨脹状態とさせてケーブル導管Q内で突っ張り状に固定するのである。
このときの締付ナット13による圧締ボルト12に対する強い捩じ込みは、シールブロック体1全体を円柱方向に沿って縮小させるのであり、これに伴ないシールブロック体1自体はその径方向で膨脹し、ケーブル導管Q内周面、ケーブル類C外周面夫々に水密的に圧接する。しかも中央部分のシールブロック体中央部のゴム硬度を前後両側のシールブロック体前後部のゴム硬度と異なるようにしてあるため、ケーブル導管Q内への防水装置Pの挿入後の圧締による支持に際し、中央部分におけるケーブル導管Q内周壁とシールブロック体1とが間隙を生じさせずに完全水密状態となって圧接支持される。
シールブロック体1それぞれは、これらのゴム硬度の違いから、ケーブル導管Q内へのシールブロック体1の挿入後の圧締ボルト12に対する締付ナット13の締付けによる支持に際し、ケーブル導管Q内周壁とシールブロック体1とに間隙を生じさせずに完全水密状態となって圧接支持させる。
本考案を実施するための最良の形態における防水装置の分解斜視図である。 同じく防水装置をケーブル導管内に取り付けた状態を示す正面図である。 同じく防水装置をケーブル導管内に取り付けた状態を示す一部切欠側面図である。 同じくズレ防止金具の一例を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同じく分割締付板の一例を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。 他例による分割締付板を使用した防水装置をケーブル導管内に取り付けた状態を示す正面図である。 他例による分割締付板を使用した防水装置をケーブル導管内に取り付けた状態を示す一部切欠側面図である。 同じく他の例によるズレ防止金具を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
符号の説明
P…防水装置 Q…ケーブル導管
C…ケーブル類
1…シールブロック体 2…挿通孔
3…隣接面 4…凹所
5…外套部 6…ボルト挿通孔
11…締付固定孔 11a…突部
12…圧締ボルト 13…締付ナット
14…分割締付板 15…ズレ防止金具
16…ガイド部 17a,17b…係止枠部
18…爪片 19a,19b,19c…係止突起
20…円周突状部

Claims (5)

  1. ケーブル類を水封させた状態で挿通孔にて挿通支持させてケーブル導管内に挿入配置されたシールブロック体を、このシールブロック体の前後に配した分割締付板を介して圧締ボルト、締付ナットにて挟み付けて成るケーブル導管の防水装置において、分割締付板と締付ナットとの間に配され、揺転させることでケーブル導管内壁面に押圧させて防水装置自体の位置ズレを防止するズレ防止金具を備えたことを特徴とするケーブル導管の防水装置。
  2. ズレ防止金具は、その周側面一部に段差構造による先端円弧状の係止突起を備えて成る請求項1記載のケーブル導管の防水装置。
  3. ズレ防止金具は、周側面一部から長円状に突き出た係止突起によって構成されて成る請求項1記載のケーブル導管の防水装置。
  4. 分割締付板表面に突設された突部の中央に圧締ボルトの空転を阻止するよう当該圧締ボルトのネジ部根が矩形角状に形成されていることに対応して角孔に形成されて成る締付固定孔と、ズレ防止金具の円周部分が嵌り込むよう突部の周囲に起立形成されたガイド部と、該ガイド部両端に形成された係止枠部と、該係止枠部に係止されるようズレ防止金具裏面に突設した爪片とを備えた請求項1乃至3のいずれか記載のケーブル導管の防水装置。
  5. ズレ防止金具裏面には円周突状部が形成されている請求項1乃至4のいずれか記載のケーブル導管の防水装置。
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