JP3095188U - ケーブル導管固定装置 - Google Patents

ケーブル導管固定装置

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JP3095188U
JP3095188U JP2003000089U JP2003000089U JP3095188U JP 3095188 U JP3095188 U JP 3095188U JP 2003000089 U JP2003000089 U JP 2003000089U JP 2003000089 U JP2003000089 U JP 2003000089U JP 3095188 U JP3095188 U JP 3095188U
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誠 大作
隆 田中
英樹 柏村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ケーブル導管の直線性を維持するためのス
ペースを不要とし、小型で簡易な構成によるケーブル導
管固定装置を提供する。 【解決手段】 防水管2内に挿入配置したケーブル導管
Pを、防水装置によって封止している防水管2の管口側
にて挿通支持する開口部3Aを開穿した固定板3と、固
定板3の開口部3Aから引き出したケーブル導管Pを当
該開口部3Aの開口縁部に係止するようケーブル導管P
に対し締付バンド5を介して締結固定する固定リング4
とを備える。固定リング4は、環体を左右対称な二つの
円弧状の固定リング片4A,4Bとなるように半割した
二割構造に形成し、この内周にはケーブル導管P外周に
形成した螺旋溝に沿って噛合可能な螺旋状の突条部6を
有し、両固定リング片4A,4Bの外周には二つの固定
リング片4A,4Bをケーブル導管Pに締付固定するよ
う締付バンド5を巻装可能な環状溝7を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビル、建物等の建築構造物内に、例えば洞道部、人孔部等から各種 のケーブル類を引込配線する場合、その引込導入部位における防水処理が確実、 簡単に得られるようにしたケーブル用導管防水装置に使用されるケーブル導管固 定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洞道部、人孔部等から各種の建築構造物内に通信ケーブル等を引込配線 する場合、洞道部、人孔部等は地下に設置されているために、浸入する雨水その 他に対する防水、排水処理が施されている。特に、建築構造物内への浸入が阻止 されるように、その引込導入部では確実に水密シールされる必要があるために、 従来から各種の防水手段が施されている。
【0003】 この防水手段としては、例えば挿入型防水装置等が提案されている。これは例 えば管路内に挿入配置される前後部の鉄板製の剛性締付板と、この前後部の締付 盤相互間に介装されるゴム等の弾性材製の円柱状のパッキン材と、これらの締付 盤、パッキン材にケーブル類を貫挿した後に前後部の締付盤相互を固定締付ける ネジ止め部材とから成る。パッキン材には所定のケーブル類を個々に挿通させる ための適数の挿通孔を円柱方向に沿って開穿し、いずれか一つの挿通孔を外部に 連通させる開放切込部と、この開放切込部に間接あるいは直接に挿通孔を介して 他の挿通孔に連繋させる連絡切込部とを形成してある。
【0004】 そして、少なくとも三つのケーブル導管を防水管内に挿入配置させ、筐体構造 の防水装置によって封止されている防水管の管口側において設けられた固定装置 によって各ケーブル導管を支持させてある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながらこのような従来提案の挿入型防水装置において、防水管の管口側 で固定装置によって各ケーブル導管を支持させるに際し、各ケーブル導管の直線 性を維持するためのスペースが必要である。しかもケーブル導管の管径よりも大 きく且つ高価な固定装置が必要となるばかりでなく、従来では内部的にスペース の余裕がなく且つ制約も厳しいものとなる等の問題点を有していた。
【0006】 そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、防水 管の管口側での各ケーブル導管の支持に際し、各ケーブル導管の直線性を維持す るためのスペースを不要としながらも防水管の管口側で各ケーブル導管を容易に 支持固定することができ、しかも小型で且つ簡易な構成によるケーブル導管固定 装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を達成するため、本考案にあっては、防水管2内に挿入配置され たケーブル導管Pを、防水装置によって封止されている防水管2の管口側にて挿 通支持させる開口部3Aを開穿した固定板3と、固定板3の開口部3Aから引き 出されたケーブル導管Pを当該開口部3Aの開口縁部に係止させるようケーブル 導管Pに対し締付バンド5を介して締結固定させる固定リング4とを備えたもの である。 固定リング4は、環体を左右対称な二つの円弧状の固定リング片4A,4Bと なるように半割された二割構造に形成されると共に、両固定リング片4A,4B の内周にはケーブル導管P外周に形成されている螺旋溝に沿って噛合可能な螺旋 状の突条部6を有し、両固定リング片4A,4Bの外周には二つの固定リング片 4A,4Bをケーブル導管Pに締付固定させるよう締付バンド5を巻装可能な環 状溝7を備えているものとして構成することができる。
【0008】 以上のように構成された本考案に係るケーブル導管固定装置において、固定板 3は、これの開口部3Aから防水装置によって封止されている防水管2の管口側 にケーブル導管Pを引き出し配置させると共に、締付バンド5構造の固定リング 4は、これをケーブル導管Pに締結固定させることで、固定板3の開口部3Aか ら引き出されたケーブル導管Pを当該開口部3Aの開口縁部に係止させる。
【0009】 このとき固定リング4は、自体を形成する二つの固定リング片4A,4Bをケ ーブル導管Pに挟持するに際し、当該両固定リング片4A,4Bのそれぞれ内周 に形成されている突条部6がケーブル導管P外周の螺旋溝に沿って噛合させられ る。そして、両固定リング4のそれぞれ外周に形成されている環状溝7に巻装さ せた締付バンド5を締付状態とすることによりケーブル導管Pを防水管2の管口 側で係止させる。しかも防水管2の管口内へ挿入されたケーブル導管Pの外周側 面と、防水管2の管口側に取り付けられた固定板3の開口部3A内周との間の隙 間を固定リング4によって閉塞させることで止水効果を発揮させる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下図面を参照して本考案の実施の形態を説明すると、図において示される符 号1は、ケーブル類Cの引込配線に際し、その引込導入部位における防水処理を 確実、簡単に得られるようにしたケーブル用導管防水装置に使用されるケーブル 導管固定装置である。このケーブル導管固定装置1は、図4に示すように、地中 に埋設され且つラッパ状に開放された両端部管口側が例えばハンドホール・マン ホール等のコンクリートブロック室内部にボックス壁Wを貫挿して臨み込ませて ある防水管2の内部に、例えばEP管と称される金属製可撓管等の例えば三つの ケーブル導管Pが挿入配置されるとき、これらケーブル導管Pを支持固定する。 すなわち、例えば後述する筐体構造の防水装置で被覆することによって封止され ている防水管2の管口側にて挿通支持させるためにそれぞれケーブル導管Pの外 径と略同じ開口径を有する例えば三つの開口部3Aを開穿した薄肉厚円板状の固 定板3を備えている。そして、固定板3の各開口部3Aから引き出されたケーブ ル導管Pそれぞれを当該開口部3Aの開口縁部に係止させて地中側への引き込み を防止できるようにするためにケーブル導管P自体に対し締付バンド5を介して 締結固定可能な二割構造の固定リング4を備えている。
【0011】 固定リング4は、図1に示すように、環体を左右対称な二つの円弧状の固定リ ング片4A,4Bとなるように半割された二割構造に形成されている。そして、 両固定リング片4A,4Bの内周には螺旋状の突条部6を形成してあり、例えば ステンレス薄板をインターロッキング構造にして断面略S字状のリンク構成とな って形成されることにより可撓性および伸縮性を付与して成るEP管等を使用し たケーブル導管Pの外周に形成されている螺旋溝に沿って突条部6が噛合可能と なるようにしてある。さらに両固定リング片4A,4Bの外周には二つの固定リ ング片4A,4Bをケーブル導管Pに締付固定させるよう締付バンド5を巻装可 能な環状溝7を備えている。
【0012】 締付バンド5は、可撓性のある例えば薄肉厚のステンレス製バンド部材によっ て形成されており、バンドの長手方向に沿って互いに等間隔に並列に隣接するよ うに穿設された複数の係止用のスリット部5Aを備えている。そして、バンドの 一端にはネジ部5Cの締付によってスリット部5Aのいずれかに係合可能とした バンド端部挿入部5Bを備えている。締付バンド5を使用する際には、二つの固 定リング片4A,4Bをケーブル導管P周囲に挟持させてからこの両固定リング 片4A,4Bの環状溝7に締付バンド5を巻装させ、巻き返されたバンド端部側 をバンド端部挿入部5Bに挿入してからネジ部5Cを締付けることでバンド端部 側のスリット部5Aのいずれかにネジ部5Cの螺旋条部が係合されるものとなっ て両固定リング片4A,4B同士を締結固定するようにしてある。
【0013】 尚、具体的な筐体構造の防水装置としては、筒状胴部8Aの一端開口側に蓋部 8Bを溶接固定し、他端開口側にドーナツ状のフランジ部8Cを溶接固定して成 るハット状の筐体8を備え、フランジ部8Cの平面側には円周上に沿って等間隔 に穿設した複数のボルト挿通孔を有し、蓋部8Bの平面側には三つのケーブル導 管Pそれぞれを挿通させるために穿設した三つの開口部9を有している。この開 口部9それぞれには先端が若干ラッパ状に開口された筒状のスリーブ10を溶接 等によって連通接続してあり、このスリーブ10内には後述する挿入型防水装置 Qにより、ケーブル導管Pの管口側に嵌挿させたブッシング14を介して外出さ れている複数のケーブル類Cを固定させ確実に管口部分を止水された状態にする ことができるものとしてある。
【0014】 一方、防水管2の管口側に形成したラッパ状の防水フランジ部2Aの平面側に は防水装置のフランジ部8Cに穿設した複数のボルト挿通孔に対向すべく複数の ボルト挿通孔が穿設されており、組付けに際し、防水管2の防水フランジ部2A と防水装置のフランジ部8Cとの間に、ゴム製のドーナツ状のパッキン部材11 によって挟持させた固定板3を介装配置させてからそれぞれのボルト挿通孔にボ ルト12を挿入して反対側からナット13で締結固定されるものとしてある。
【0015】 また、具体的な挿入型防水装置Qの構成としては、管路内に挿入配置される前 後部の鉄板製の分割外周締付盤22と、この前後部の分割外周締付盤22相互間 に介装されるゴム等の弾性材製の円柱状のシールブロック体21と、これらの分 割外周締付盤22、シールブロック体21にケーブル類Cを貫挿した後に前後部 の分割外周締付盤22相互を固定締付ける圧締ボルト23とから成る。このシー ルブロック体21には所定のケーブル類Cを個々に挿通させるための適数の挿通 孔を円柱方向に沿って開穿し、いずれか一つの挿通孔を外部に連通させる開放切 込部24を形成してある。
【0016】 具体的にこの円柱状のシールブロック体21には、電力用ケーブル、メタルケ ーブル、光ファイバーケーブル等の所定の各種のケーブル類Cを挿通させる適数 の、図3に示す如く例えば同径の3個の貫通孔を正面から見てクローバ型の三つ 葉の形状を呈するように円柱方向に沿って開穿し、これら貫通孔がシールブロッ ク体21の中央部の開放部で互いに連通して成る連通挿通孔25を形成してある 。そしてシールブロック体21には連通挿通孔25のいずれか一つの貫通孔を外 部に連通させる開放切込部24を形成してあり、開放切込部24を左右に強制的 に開放することで、連通挿通孔25の貫通孔それぞれにケーブル類Cを挿通位置 決めできるようにしてある。もとより、連通挿通孔25の貫通孔の内径はそれぞ れが異なっていたり、貫通孔の配列が同一の円周上に位置されていなかったり等 の種々な変更も可能である。
【0017】 連通挿通孔25の開口端には、当該連通挿通孔25内に挿通した各ケーブル類 Cの円周が長手方向に沿って互いに接触した状態で各ケーブル類Cの外周にしっ くりと密着する筒状の外套部を突設してあり、この外套部は、後述する金属製の 分割外周締付盤22それぞれとの密着性の向上をも図るものとしている。
【0018】 シールブロック体21の本体部分には、シールブロック体21自体を圧締縮小 させるための角根構造の圧締ボルト23を挿通させる複数のボルト挿通孔が円柱 方向に沿って穿設されている。また、シールブロック体21における円周方向に 沿って適数個に分割された複数の、例えば図示にあっては前後それぞれに3個の 金属製の分割外周締付盤22がシールブロック体21前後面を覆うように配列さ れている。これら分割外周締付盤22は、剛性が高い硬質性の素材、例えば鉄ま たはSS400等の金属素材にて形成されていて、圧締ボルト23によってシー ルブロック体21の前後面部にしっかりと固定されるようになっている。
【0019】 図3に示すように、この分割外周締付盤22は、正面から見て基本的に略扇形 状を呈し、その分割半径線縁には前記連通挿通孔25の各貫通孔に対応して正面 から見て略半円形の嵌め合い挿通部を切欠形成する。そしてボルト挿通孔位置に 対応して分割外周締付盤22自体の径方向に沿って角孔状に形成された係合孔を 開穿してある。この分割外周締付盤22は、シールブロック体21自体の前後面 側に固定されるもので、固定させる圧締ボルト23、座金を介してのナット26 によるネジ止めにより、シールブロック体21全体が円柱方向で圧縮され、これ に伴いシールブロック体21はその径方向で膨張し、スリーブ10内周側面、ケ ーブル類C外周面それぞれに水密的に圧接させるものとしてある。
【0020】 また、シールブロック体21が硬度約45度のクロロプレンで形成されている 場合等では、シールブロック体21外周側面とケーブル導管P内周側面との接合 部に隙間が生じてガタが発生する可能性があるため、シリコンシーラント等の合 成樹脂材製によって形成されているシール材をこの隙間部分に注入して厳重に密 栓させておく必要がある。
【0021】 次に、以上のように構成された実施の形態についての使用の一例を説明するに 、例えば洞道部、人孔部等から各種の建築構造物(図示せず)内に通信ケーブル 等を引込配線する場合、先ず、地中に埋設され且つ両端部管口側が例えばハンド ホール・マンホール等のコンクリートブロック室内部にボックス壁Wを貫挿して 臨み込ませてある防水管2の内部に、例えばEP管等の少なくとも三つのケーブ ル導管Pを挿入配置し、これらケーブル導管Pを、筐体構造の防水装置で被覆す ることによって水密状態に封止する。
【0022】 すなわち防水管2の防水フランジ部2Aと防水装置のフランジ部8Cとの間に 、ゴム製のドーナツ状のパッキン部材11によって挟持させた固定板3を介装配 置させ、固定板3の開口部3Aからケーブル導管Pを若干長めに引き出しておく 。このとき固定リング4の二つの固定リング片4A,4Bをケーブル導管P周囲 に挟持させてからこの両固定リング片4A,4Bの環状溝7に締付バンド5を巻 装させ、巻き返されたバンド端部側をバンド端部挿入部5Bに挿入してからネジ 部5Cを締付けることでバンド端部側のスリット部5Aのいずれかにネジ部5C が係合されるものとなって両固定リング片4A,4B同士を締結固定する。こう することで固定板3の各開口部3Aから引き出されたケーブル導管Pそれぞれを 当該開口部3Aの開口縁部に係止させて地中側への戻り、引き込み等が防止でき る状態とする。
【0023】 そして、防水管2の管口に防水装置を被せると同時にスリーブ10からケーブ ル導管Pを外出させた後、防水管2の防水フランジ部2Aと防水装置のフランジ 部8Cとのそれぞれのボルト挿通孔にボルト12を挿入して反対側からナット1 3で締結固定する。このスリーブ10内には挿入型防水装置Qを介してケーブル 類Cを固定させ確実に管口部分を止水された状態にする。すなわち、シールブロ ック体21背面部に分割外周締付盤22を当接配置して当該分割外周締付盤22 の係合孔から角根構造の圧締ボルト23を挿入係合し、ボルト挿通孔を挿通させ て先端ネジ部をシールブロック体21前面に外出させておく。そこで、開放切込 部24によって開放させたシールブロック体21の連通挿通孔25内に所定のケ ーブル類Cを挿通し、シールブロック体21背面側が奥部に位置するようにスリ ーブ10内に押し込み配置させる。このとき、ケーブル類C同士が捻じれ絡み合 っている状態の縒りを戻さなくともシールブロック体21の連通挿通孔25内に 各ケーブル類Cを挿通しておくだけで良く、しかもシールブロック体21自体は 、スリーブ10の管口において約半分ほど押し込まれることで、後の作業の容易 性を得ることができる。
【0024】 次いで、シールブロック体21前面部にもう一方の分割外周締付盤22を当接 配置し、嵌め合い挿通部にはケーブル類Cを、連通挿通孔25には圧締ボルト2 3のネジ部をそれぞれ位置合わせし、それぞれの係合孔を圧締ボルト23のネジ 部それぞれに位置合わせする。そして、圧締ボルト23には座金を介してナット 26を緩く捩じ込んでおいてから、前側の分割外周締付盤22までを再度スリー ブ10内に挿入し、設置する位置に到達するまで全体を押し込む。
【0025】 このようにシールブロック体21に形成された開放切込部24から少なくとも 3つの貫通孔が開放部を介して互いに連通して成る連通挿通孔25内に各ケーブ ル類Cを挿通配置しておき、シールブロック体21の前後面にそれぞれ配置され た複数の分割外周締付盤22相互間で締結部材である圧締ボルト23、ナット2 6によるネジ止めによりシールブロック体21を圧締固定してスリーブ10内に 挿入配置すれば良いのである。このときシールブロック体21全体が円柱方向で 圧縮され、これに伴いシールブロック体21はその径方向で膨張し、スリーブ1 0内周側面、ケーブル類C外周面それぞれに水密的に圧接固定させられる(図4 参照)。
【0026】 そして必要に応じてケーブル類Cそれぞれの間に形成されている開放部にシリ コンシーラント等のシール材を注入して封止させ、時間をかけて硬化するのを待 てば良い。またシールブロック体21外周側面とスリーブ10内周側面との圧接 部にも必要に応じてシリコンシーラント等の合成樹脂材製によって形成されてい る前記シール材を注入して厳重に密栓させておく。
【0027】 尚、本実施の形態では、シールブロック体21の前後面にそれぞれ配置された 複数の分割外周締付盤22相互間で締結部材である圧締ボルト23、ナット26 によるネジ止めによりシールブロック体21を圧締固定してスリーブ10内に挿 入配置させてからシール材の注入作業を行なっているが、これに限らず例えば開 放切込部24によって開放させたシールブロック体21の連通挿通孔2内に所定 のケーブル類Cを挿通し、シールブロック体21背面側が奥部に位置するように スリーブ10内に押し込み配置させる直前にシール材の注入作業を行なっても良 い。例えばケーブル類Cを約2mm程度開けてシール材を注入し、周囲にもシー ル材を塗布してからそのままシールブロック体21を圧締固定してスリーブ10 内に挿入配置させるのである。
【0028】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているために、防水管2の管口側での各ケーブ ル導管Pの支持に際し、各ケーブル導管Pの直線性を維持するためのスペースを 不要としながらも防水管2の管口側で各ケーブル導管Pを容易、確実に支持固定 することができ、しかも小型で且つ簡易な構成とすることができる。
【0029】 すなわちこれは本考案が、防水管2内に挿入配置されたケーブル導管Pを、防 水装置によって封止されている防水管2の管口側にて挿通支持させる開口部3A を開穿した固定板3と、固定板3の開口部3Aから引き出されたケーブル導管P を当該開口部3Aの開口縁部に係止させるようケーブル導管Pに対し締付バンド 5を介して締結固定させる固定リング4とを備えたからであり、これにより、二 割構造の固定リング4と、固定リング4を締結するための締付バンド5とを使用 してケーブル導管Pと防水管2の固定板3とを固定する小型で且つ簡易な構成に よるケーブル導管固定装置を提供することができる。
【0030】 固定リング4は、環体を左右対称な二つの円弧状の固定リング片4A,4Bと なるように半割された二割構造に形成されると共に、両固定リング片4A,4B の内周にはケーブル導管P外周に形成されている螺旋溝に沿って噛合可能な螺旋 状の突条部6を有し、両固定リング片4A,4Bの外周には二つの固定リング片 4A,4Bをケーブル導管Pに締付固定させるよう締付バンド5を巻装可能な環 状溝7を備えているので、止水施工を行なうに際し、二つの固定リング片4A, 4Bをケーブル導管Pに挟持した状態とすることにより簡単でしかも確実にケー ブル導管Pを防水管2の管口側で係止させることができる。しかも防水管2の管 口内へ挿入されたケーブル導管Pの外周側面と、防水管2の管口側に取り付けら れた固定板3の開口部3A内周との間の隙間を固定リング4によって確実に閉塞 させることができ、止水効果を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態における分解斜視図であ
る。
【図2】同じく使用状態の斜視図である。
【図3】同じく使用状態の一部切欠正面図である。
【図4】図3におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
C…ケーブル類 P…ケーブル導管 Q…挿入型防水装置 W…ボックス壁 1…ケーブル導管固定装置 2…防水管 2A…防水フランジ部 3…固定板 3A…開口部 4…固定リング 4A,4B…固定リング片 5…締付バンド 5A…スリット部 5B…バンド端部
挿入部 5C…ネジ部 6…突条部 7…環状溝 8…筐体 8A…筒状胴部 8B…蓋部 8C…フランジ部 9…開口部 10…スリーブ 11…パッキン部
材 12…ボルト 13…ナット 14…ブッシング 21…シールブロック体 22…分割外周締
付盤 23…圧締ボルト 24…開放切込部 25…連通挿通孔 26…ナット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水管内に挿入配置されたケーブル導管
    を、防水装置によって封止されている防水管の管口側に
    て挿通支持させる開口部を開穿した固定板と、固定板の
    開口部から引き出されたケーブル導管を当該開口部の開
    口縁部に係止させるようケーブル導管に対し締付バンド
    を介して締結固定させる固定リングとを備えたことを特
    徴とするケーブル導管固定装置。
  2. 【請求項2】 固定リングは、環体を左右対称な二つの
    円弧状の固定リング片となるように半割された二割構造
    に形成されると共に、両固定リング片の内周にはケーブ
    ル導管外周に形成されている螺旋溝に沿って噛合可能な
    螺旋状の突条部を有し、両固定リング片の外周には二つ
    の固定リング片をケーブル導管に締付固定させるよう締
    付バンドを巻装可能な環状溝を備えている請求項1記載
    のケーブル導管固定装置。
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