JP3126002B2 - モータコイルの巻線方法および同巻線装置 - Google Patents

モータコイルの巻線方法および同巻線装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアウタロータ型
のモータのステータコアなどのように、半径方向の複数
の磁極が円周に沿って列設されているコアに多層の巻線
を施す方法、および同装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8(A)は比較対称のために示したも
ので、3ポールのロータのコア1にワイヤ2を巻回して
コイル3を形成する作業の説明図である。ポール1aの
相互の間のスロット1bが大きいので別段の困難無く巻
線することが出来る。これに比して図8(B)のように
多極形のアウタロータ型モータのステータコア4に巻線
してコイル5を形成しようとすると、隣接するポールが
邪魔になって前掲の(A)図のように容易に巻線できな
い。このような場合、スロット内にワイヤを誘導するた
め、図9に示したようなサイドフォーマ8,8′が用い
られる。この図9は前掲の図8(B)に示したA部付近
を拡大して模式的に描いたものである。本図の矢印B方
向に見た模式的な側面図を図10に示す。コアに巻線す
る場合、コアを固定しておいてノズルを回すフライヤ方
式と、ノズルを固定的に支持して(完全固定でなくても
良い)コアを回す軸回し方式とが有るが、ワイヤに捩れ
を生じないことや、装置を小形に構成できるといった観
点からは軸回し方式の方が有利である。図10は軸回し
方式の従来例を示しており、コア4はコア取付治具12
に取り付けられてスピンドル(図示省略)に装着され、
X−X′軸を中心として回転せしめられる。電線を繰り
出すノズル9は、ノズルホルダー11を介してノズルバ
ー10に取り付けられている。図9に示されているよう
に、巻線しようとする磁極を挟んで1対のサイドフォー
マ8,8′が配置される。図10においては2個のサイ
ドフォーマが重なっている。図11(A)は1個のサイ
ドフォーマ8を実線で描いた図である。図11(B)に
示したサイドフォーマ8は、図10に仮想線で示したサ
イドフォーマ8と同じ方向から見た図である。図9にお
いて電線2は、その断面によって位置を表わしてある。
サイドフォーマ8に摺触した電線2は矢印a,bのよう
に滑ってスロット4a内に導かれる。
【0003】上記の図9に示した矢印a,bを側面図に
ついて見ると図10に示した矢印a,bのごとくであ
る。このようにしてスロット4a内に導かれた電線2
は、コア4が回されているので、該コアの磁極に巻きつ
けられてコイルを形成するのであるが、サイドフォーマ
8によって導かれた電線2が該サイドフォーマ8から外
れてスロット4aの入口付近に落とし込まれるので、ス
ロットの入口付近cには密に巻線され、スロットの奥の
方d付近は疎になる。こうした不具合を解消するため、
図12に示したセンターフォーマ13を設けることが試
みられている。この図13は軸回し方式の巻線装置を模
式的に描いた斜視図であって、スピンドル軸14に取り
付けられたコア受台15に、コア取付治具12を介して
コア4が装着され、X−X′軸の回りに回転せしめられ
る。8,8′は前述したサイドフオーマである。前掲の
図12から容易に理解されるように、センタフォーマ1
3が静止部材であるとコア4がX−X′軸の回りに回転
することができないので、センタフォーマ13はX−
X′軸の回りに自在に回転できるようベアリング21で
支持されていて、コア4の回転に伴って従動回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図13に示す多極ポー
ル形のコア4に複層巻きを行う場合について説明する。
ポール4b,4c,4dの根本部に下層コイル5aを巻
回し、ポール4f,4g,4hの根本部に下層コイル5
bを巻回し、ポール4j,4k,4lに下層コイルを巻
回する操作は先行技術を適用して実施することができ
る。しかし、その後にポール4d,4e,4fに上層の
コイル5dを巻回しようとすると、下層のコイル5a,
5bと上層のコイル5dとが部分的に重なり合って整列
が崩れ、占積率が低くなる。その結果、電機部品として
の特性が低下する。本発明は上述の事情に鑑みて為され
たもので、多極ポール形のコアに対して複層のコイルを
整列させ、高い占積率で巻成し得る巻線方法、および、
上記発明方法を実施するに好適な巻線装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明のモータコイル巻線技術について、
その1実施例に対応する図1(A),(B)を参照しつ
つ、その基本的原理を略述すると次のごとくである。た
だし、本発明原理の要約であって、厳密に権利範囲を限
定する説明ではない。(A)は第1工程の説明図、
(B)は第2工程の説明図であって、読図を容易ならし
めるため付属部材を取り外して描いてある。(A),
(B)両図に共通して、コア4は割出板21を介してコ
ア受台15に対して回動可能に支持されている。上記の
コア受台15はスピンドル14に固着されていて、コア
4を支持して回転する。つまり、軸回し形の巻線装置を
形成している。コア4がスピンドル14と同心に回転す
ると、図外のノズルから送り出されたワイヤ(図示省
略)がコア4のポールに巻きつけられてコイルが巻成さ
れる。どのポールにワイヤを巻回するかは、割出板21
の周囲に形成されている多数の溝21a,21b〜の何
れに割出バー22が係合されるかによって選択される。
而して、図1(A)に示したように、ポールの根本付近
にワイヤを誘導して下層コイル5aを巻成する第1のセ
ンターフォーマ31と、同図(B)に示したように、ポ
ールの先端部付近にワイヤを誘導して上層コイル5dを
巻成する第2のセンタフォーマ32とを構成し、かつ、
巻線作業を中断することなく上記2種類のセンタフォー
マ31,32を自動的に交換し得るように構成する。た
だし、本発明を実施する際、前記第1のセンタフォーマ
31と第2のセンタフォーマ32との中間段階におい
て、上記と異なる1個ないし複数個のセンタフォーマを
構成して順次に交換使用することも考え得る。
【0006】上述の原理に基づく具体的な技術として、
本発明に係る多極形ポールを有するコアの巻線方法は、
半径方向の複数の磁極が円周に沿って配列されているコ
アにモータコイルを複層に巻線する方法において、上記
のコアをスピンドルに取り付けて、その直径を回転軸と
して回転させながら、ノズルから送り出したワイヤを第
1のセンタフォーマで案内して、磁極の根本部に最下層
のコイルを巻線し、上記第1のセンタフォーマを自動交
換機によって第2のセンタフォーマと交換して、上記第
2のセンタフォーマでワイヤを案内して、磁極の先端付
近に最上層のコイルを巻線することを特徴とする。
【0007】また、上記発明方法を実施するために構成
したモータコイルの巻線装置は、半径方向の複数の磁極
が円周に沿って配列されているコアにモータコイルを複
層に巻線する装置において、スピンドル軸に取り付けら
れ、コアを支持して回転せしめられるコア受台と、直交
3軸X,Y,Z方向に移動せしめ得るノズルバーに支持
されてワイヤを送り出すノズルと、上記ノズルから送り
出されたワイヤを案内して、磁極の根本付近に巻きつけ
て最下層のコイルを巻成する第1のセンタフォーマと、
上記のワイヤを案内して、磁極の先端付近に巻きつけて
最上層のコイルを巻成する第2のセンタフォーマと、を
具備していることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の発明装置を用いて上記の発明方法を実施
すると、第1のセンタフォーマによって下層のコイルを
高占積率で整列巻きすることができ、さらに第2のセン
タフォーマによって、前記下層コイルとの干渉を防止し
つつ上層コイルを高占積率で整列巻することができる。
上記の方法や装置に併用して、サイドフォーマを用いた
り、ノズルとセンタフォーマをトラバースさせたり、セ
ンタフォーマに補助ガイド板を装着・併用したりするこ
とによって、いっそう完全に目的を達成することができ
るが、これらの付随的技術については実施例について詳
述する。図2(A)は、先に説明した図1(A)と同一
の実施例を描いてあるが、サイドフォーマ8と、補助ガ
イド板31aとを描いてある。ただし、これらの部材を
実線で描くと主要構成部材を隠してしまって読図・理解
を困難ならしめるので、斜視図である図2(A)ではサ
イドフォーマ8と補助ガイド板31aとを仮想線で描い
て、内部構造(図1(A)と同様)を見やすくした。図
2(B)では、その平面図を実線で描いてある。これら
の図から容易に理解し得るように、第1のセンタフォー
マ31は、コア4のポールの根本部分にワイヤを誘導す
る形状に構成してあり、その側方に補助ガイド板31a
を設けてワイヤの誘導をいっそう確実に行い得るように
構成してある。上記の第1のセンタフォーマ31および
補助ガイド板31aは、回転軸33によって回転自在に
支承されている。従って、コア4がスピンドル14によ
って回転せしめられると、該コア4と緩やかに嵌合して
いる第1のセンタフォーマ31はコア4と共に従動的に
回転せしめられる。補助ガイド板31aは第1のセンタ
フォーマ31に取り付けられているので一緒に回転せし
められる。前記のサイドフォーマ8はコア受台15に対
して取り付けられているのでコア4と共に回転する。図
1(B)に示した構成にサイドフォーマ8を仮想線で描
くとともに補助ガイド板32aを仮想線で記入すると図
3(A)のごとくになり、その平面図は同図(B)のご
とくになる。前述の第1のセンタフォーマ31(図1
(A)および図2(A)参照)はワイヤをコア4のポー
ルの根本付近へ誘導する形状に構成されていたのに比し
て、図3(A)に示した第2のセンタフォーマ32は、
ポールの先端部付近に誘導して、前記の下層コイル5
a,5bとの干渉をなるべく回避しつつ、上層コイル5
dを巻成するように構成してある。前掲の図2(B)は
第1のセンタフォーマ31によって下層のコイル5bを
巻成している状態を描いてある。その外観実体拡大図を
図4(A)に示す。また、前掲の図3(B)は第2のセ
ンタフォーマ32によって上層コイル5dを巻回してい
る状態を描いてある。その外観実体拡大図を図4(B)
に示す。図5は、第1のセンタフォーマ31と第2のセ
ンタフォーマ32との自動交換構造の原理的説明図であ
って、付属構成部材を大幅に省略して、交換作業を説明
するための模式図として描いてある。図示のX軸,Y軸
は水平な直交2軸であり、Y軸はスピンドル14の回転
軸と平行に設定してある。スピンドル14の位置を動か
さずに、センタフォーマ支持板35をX軸方向に往復移
動させると、第1のセンタフォーマ31と第2のセンタ
フォーマ32との自動交換が行われる。以上、図1ない
し図5についての作用説明は本願発明に係る巻線技術の
要部を抽出して説明したものである。本願発明の全体的
構成については、次に、実施例を挙げて詳述する。
【0009】
【実施例】本発明の巻線装置を構成して本発明方法を実
施する場合、図2,図3について説明したようにサイド
フォーマ8をコア受台15に取り付けておくと、ワイヤ
の誘導が確実に行われて好都合である。しかし、図1に
示したようにサイドフォーマを用いなくても本願発明に
係る第1,第2のセンタフォーマ31,32の交換使用
は、その効果を発揮し得る。同様に、図2,図3に示し
た補助ガイド板31a,32aを併用することは通常の
場合には望ましいが、図1に示したように上記補助ガイ
ド板を省略しても、本願発明に係る第1,第2のセンタ
フォーマ31,32の交換使用は、その効果を発揮し得
る。上記の補助ガイド板31a,32aを併用するか否
か、及び、サイドフォーマ8を併用するか否かは、コア
4の形状,寸法、およびコイルの巻成仕様を勘案して任
意に設定し得る事項である。さらに、コイルの複層巻き
の層の数が多い場合は、前記第1のセンタフォーマ31
と第2のセンタフォーマ32との中間的機能を有する中
間センタフォーマ(図示省略)を構成して、第1のセン
タフォーマ→中間センタフォーマ→第2のセンタフォー
マの順に交換使用することも可能であり、上記中間セン
タフォーマを複数個構成して順次に交換使用することも
可能である。図1(A),(B)から容易に理解できる
ように、コア4はスピンドル14と共にX軸のまわりに
回転する。そして第1センタフォーマ31,第2センタ
フォーマ31,32は上記のコア4を緩やかに挟みつけ
ている。従って、コア4がX軸を中心として回転すると
前記第1,第2のセンタフォーマは従動的に回される。
このため、上記第1,第2のセンタフォーマ31,32
は、回転軸33によって回転自在に支承されている。上
記のスピンドル14,コア4,第1,第2のセンタフォ
ーマ31,32の各構成部材について、巻線機全体の中
における配置を図6,図7に示す。図6は模式的に描い
た斜視図である。すなわち、実体的に描くと隠れてしま
って構成の理解が困難になる個所については、構成部材
の位置を適宜にずらせて描いてある。また図7は実体的
に描いた側面図であって、例えば第1のセンタフォーマ
31は第2のセンタフォーマ32と重なって図に現われ
ていない。以下、図6,図7を参照しつつ本実施例の全
体的構成について述べる。9はノズルであって、ノズル
ホルダー11を介してノズルバー10に取り付けられて
いる。このノズルバー10は公知の部材であって、図示
しない駆動手段により、X,Y,Z往復台25を介して
直交3軸X,Y,Z方向に自在に駆動される。本例のノ
ズルバーにはコア押しバー(図示省略)が固着されてい
て、図1に示したように割出板21に取り付けられてい
るコア4を押動して該コア4をZ軸と平行な中心軸21
aの回りに間欠的に回動させる。上記のコア押しバー
(図示省略)はノズルバー10に取り付けられているた
めX,Y,Z軸方向に自在に駆動されるので、コア4を
任意方向に任意角度だけ回動させることができる。上記
のコア押しバーでコア4を直接的に当接させて押動する
場合は該コア4を傷つけないように、コア押しバーの先
端にゴムキャップなどの柔軟な部材を取り付けておくこ
とが望ましい。図7に示した40はテンショナーであっ
て、ワイヤ2に適正な張力を与える公知の部材である。
38は、軸38aを中心として回動するように構成され
たポジショナであって、巻線すべきコアを順次に巻線位
置に送給,保持するとともに、巻線を終えたコアを搬出
する公知の機器である。第1センタフォーマ31と第2
センタフォーマ32とは、それぞれ回転軸33,34に
よって回転自在に支持され、図6に示した軸X−X′方
向に配列され、支持板35に支承されている(図7にお
いてX軸は紙面と垂直方向であり、第1センタフォーマ
31は第2センタフォーマ32に隠れている)。前記の
センタフォーマ支持板35は、Y方向シリンダ39によ
ってY軸方向に往復駆動され、X方向シリンダ37によ
ってX軸方向に往復駆動される。これにより、第1セン
タフォーマ31および第2センタフォーマ32は回転自
在に支持されたままX軸方向およびY軸方向に往復駆動
される。図6から理解できるように、センタフォーマ支
持板35を矢印Y方向に移動させるとコア4から離脱せ
しめられる。そして上記センタフォーマ支持板35を往
復矢印X−X′方向に移動させると、図5の原理図につ
いて説明したように第1センタフォーマ31および第2
センタフォーマ32の内の何れか任意の一方が、選択的
にコア4に対向せしめられる。第1センタフォーマ31
若しくは第2センタフォーマ32の何れか一方をコア4
に対向せしめた状態で、Y方向シリンダ39によってセ
ンタフォーマ支持板35を矢印Y′方向に前進させる
と、コア4に対向しているセンタフォーマが該コア4に
組み合わされ、図1(A)に示された状態もしくは同図
(B)に示された状態とすることができる。
【0010】図1(A)の状態でスピンドル14をY軸
まわりに回転させると、コア4のポールの根本付近(つ
まりスロットの奥の方)に下層コイル5aが巻成され
る。本発明を実施する場合、この工程で第2図(A),
(B)のようにサイドフォーマ8および補助ガイド板3
1aの少なくとも何れか一方を併用することもできる。
このように補助部材を併用すると下層コイル5aの巻成
が円滑に行い得る場合も有る。図1(B)の状態でスピ
ンドル14を回転させると、コア4のポールの先端付近
(つまりスロットの入口付近)に、前記下層コイル5a
との干渉を最小ならしめつつ上層コイル5dが巻成され
る。本発明を実施する場合、この工程で第3図(A),
(B)のようにサイドフォーマ8および補助ガイド板3
2aの少なくとも何れか一方を併用することもできる。
これらの部材を併用すると上層コイル5dの巻成をいっ
そう円滑に行い得る場合も有る。これらのサイドフォー
マ8や補助ガイド板31a,32aを併用するか否かは
コア4の形状,寸法、およびコイル仕様に応じて任意に
設定することができる。さらに、図示を省略するが図1
(A)の第1センタフォーマによる下層コイル巻回工程
と、図1(B)の第2センタフォーマによる上層コイル
巻成工程との中間工程として、中間センタフォーマ(仮
称)による中間層コイルの巻成を行うことも可能であ
る。このように中間センタフォーマ(仮称)を用いる場
合も(図5参照)第1センタフォーマ31と第2センタ
フォーマ32と共にX軸方向に並べてセンタフォーマ支
持板にこの中間センタフォーマ(仮称)を回転自在に支
持しておいて、第1,中間,第3のセンタフォーマを自
動交換できるように構成しておくことが望ましい。
【0011】さらに(図7参照)、第1,第2のセンタ
フォーマ31,32を用いて本発明に係る巻線方法を実
施する場合、これらのセンタフォーマとノズル9とを同
期させて矢印Y方向に徐々に移動(トラバース)せしめ
得るように構成しておいて、上記のトラバース操作を併
用しつつ第1センタフォーマによる下層コイルの巻成を
行い、また、同様にトラバース操作を併用しつつ第2セ
ンタフォーマによる上層コイルの巻成を行うと、上記下
層コイルや上層コイルの整列状態が改善され、占積率を
いっそう改善することができる。
【0012】第1(A),(B)に示したコア4の極数
をNとする(Nは3若しくは3以上の整数)とする。そ
して、割出板21に設けられている割出用の溝21a,
21b〜は本実施例においてはN個設けられている。本
発明を実施する場合、割出用の溝の数は任意に設定し得
る。そして割出バー22は上記割出用の溝の何れか一つ
に嵌合し得るよう弾性的に支持されている。これによ
り、割出板21の回動に対して、360度/Nごとの間
欠的な回動の節度が与えられる。従って、この割出板2
1に取り付けられているコア4は、360度/N回転の
節度を与えられて、前述したコア押しバー(ノズルバー
10に取り付けられてX,Y,Z方向に任意に駆動され
る)により、巻線作業に好適な角位置をとるよう、順次
に回動されつつ下層コイル5a,5b〜、および上層コ
イル5d〜が、高い占積率で巻成されてゆく。ただし、
本発明を実施する場合、360度をN個に不等分割する
こともできる。従って、本発明において360°/Nと
は「1回転をN回に区分して」の意である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るモー
タコイルの巻線装置を用いて本発明に係るモータコイル
の巻線方法を実施すると、複数のセンタフォーマを順次
に交換使用しつつ、複層のコイルを高占積率で整列巻き
することができる。さらに、必要に応じてサイドフォー
マを併用したり、補助ガイド板を併用したり、トラバー
ス機構を併用したりすることにより、いっそう円滑に高
品質の多極複層形のコイルを巻成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータコイル巻線装置の1実施例
における要部拡大図を示し、補助的部材を取り外して描
いてある。
【図2】上記実施例における要部を抽出した斜視図およ
び平面図を示し、補助的部材を仮想線で描いてある。
【図3】上記実施例における要部を抽出した斜視図およ
び平面図を示し、補助的部材を仮想線で描いてある。
【図4】上記実施例における作用の説明図である。
【図5】上記実施例におけるセンタフォーマの自動交換
機構を示す原理的な模式図である。
【図6】本発明に係るモータコイルの巻線装置の1実施
例の全体を描いた模式的な斜視図である。
【図7】上記実施例の全体を描いた模式的な側面図であ
る。
【図8】コアに対するコイルの巻線の説明図である。
【図9】サイドフォーマに関する従来技術の説明図であ
る。
【図10】サイドフォーマに関する従来技術の説明図で
ある。
【図11】サイドフォーマに関する従来技術の説明図で
ある。
【図12】サイドフォーマ、および単一のセンタフォー
マを用いた従来技術に係る巻線方法の説明図である。
【図13】上記従来技術を用いて多極形のコアに複層コ
イルを巻成する場合の課題の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−115159(JP,A) 特開 昭56−166747(JP,A) 特開 昭51−31803(JP,A) 特開 昭63−257440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/08 H02K 15/085 H02K 15/09 H02K 15/095

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向の複数の磁極が円周に沿って配
    列されているコアにモータコイルを複層に巻線する方法
    において、 上記のコアをスピンドルに取り付けて、その直径を回転
    軸として回転させながら、ノズルから送り出したワイヤ
    を第1のセンタフォーマで案内して、磁極の根本部に最
    下層のコイルを巻線し、 上記第1のセンタフォーマを自動交換機によって第2の
    センタフォーマと交換して、上記第2のセンタフォーマ
    でワイヤを案内して、磁極の先端付近に最上層のコイル
    を巻線することを特徴とする、モータコイルの巻線方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1のセンタフォーマによる最下層
    のコイルを巻線した後、第2のセンタフォーマによって
    最上層のコイルを巻線するまでの間に、上記と異なる1
    個又は複数個のセンタフォーマを自動交換機によって順
    次に交換しつつ、最下層のコイルと最上層のコイルとの
    間に中間層のコイルを巻線することを特徴とする、請求
    項1に記載したモータコイルの巻線方法。
  3. 【請求項3】 前記それぞれのセンタフォーマを用いて
    行うコイルの巻線操作は、該それぞれのセンタフォーマ
    ごとにセンタフォーマをノズルと共にコアの回転軸と平
    行な方向にトラバースさせながら行うことを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載したモータコイルの巻
    線方法。
  4. 【請求項4】 前記それぞれのセンタフォーマを用いて
    行うコイルの巻線操作は、サイドフォーマを併用して行
    うことを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何
    れか一つに記載したモータコイルの巻線方法。
  5. 【請求項5】 前記それぞれのセンタフォーマに、コア
    の磁極の間に形成されているスロット内に挿入される補
    助ガイド板を取りつけてコアの巻線操作を行うことを特
    徴とする、請求項1ないし請求項4の内の何れか一つに
    記載したモータコイルの巻線方法。
  6. 【請求項6】 半径方向の複数の磁極が円周に沿って配
    列されているコアにモータコイルを複層に巻線する装置
    において、 スピンドル軸に取り付けられ、コアを支持して回転せし
    められるコア受台と、 直交3軸X,Y,Z方向に移動せしめ得るノズルバーに
    支持されてワイヤを送り出すノズルと、 上記ノズルから送り出されたワイヤを案内して、磁極の
    根本付近に巻きつけて最下層のコイルを巻成する第1の
    センタフォーマと、 上記のワイヤを案内して、磁極の先端付近に巻きつけて
    最上層のコイルを巻成する第2のセンタフォーマと、 を具備していることを特徴とする、モータコイルの巻線
    装置。
  7. 【請求項7】 前記最下層のコイルを巻成する第1のセ
    ンタフォーマ、および、最上層のコイルを巻成する第2
    のセンタフォーマと別体に、中間層のコイルを巻成する
    センタフォーマを備えていることを特徴とする、請求項
    6に記載したモータコイルの巻線装置。
  8. 【請求項8】 前記の各センタフォーマは、前記のコア
    を緩やかに挟みつけて嵌合する形状に構成されるととも
    に、前記スピンドルと同心上で自在に回転し得るように
    支持されており、前記のスピンドルが回転すると前記の
    センタフォーマはコアによって回転せしめられる構造で
    あることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載し
    たモータコイルの巻線装置。
  9. 【請求項9】 前記の各センタフォーマは、共通の支持
    部材に対して回転自在に支承されており、かつ、上記共
    通のセンタフォーマ支持部材を駆動する手段が設けられ
    ており、上記各センタフォーマの内の任意のセンタフォ
    ーマをコアに嵌合せしめ得るセンタフォーマ交換機構が
    設けられていることを特徴とする、請求項8に記載した
    モータコイルの巻線装置。
  10. 【請求項10】 前記のノズルを支持しているノズルバ
    ーと、各センタフォーマを支承しているセンタフォーマ
    支持部材とは連動可能な構造であって、ノズルとセンタ
    フォーマとがスピンドルの回転中心線と平行にトラバー
    スし得る構造であることを特徴とする、請求項9に記載
    したモータコイルの巻線装置。
  11. 【請求項11】 前記のコアは極数がN個であり、か
    つ、360°/Nごとに間欠的に回動する割出手段を介
    して取り付けられていることを特徴とする請求項
    いし請求項10の内の何れか一つに記載したモータコイ
    ルの巻線装置。ただし、Nは3以上の整数である。
  12. 【請求項12】 前記のコアは、サイドフォーマを併用
    し、サイドフォーマとセンタフォーマとによってワイヤ
    を誘導される構造であることを特徴とする、請求項6な
    いし請求項11の内の何れか一つに記載したモータコイ
    ルの巻線装置。
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