JP3125476B2 - 車体の下部構造 - Google Patents

車体の下部構造

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JP3125476B2 JP04295257A JP29525792A JP3125476B2 JP 3125476 B2 JP3125476 B2 JP 3125476B2 JP 04295257 A JP04295257 A JP 04295257A JP 29525792 A JP29525792 A JP 29525792A JP 3125476 B2 JP3125476 B2 JP 3125476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体の下部構造に係り、
特にロッカインナパネルの上壁部にフロアクロスメンバ
の車幅方向端部が結合された車体の下部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体の下部構造においては、ロ
ッカインナパネルの上壁部にフロアクロスメンバが結合
された構造があり、その一例が実開平3−40287号
に示されている。
【0003】図3に示される如く、この車体の下部構造
では、ロッカ70の車幅方向内側部を構成するロッカイ
ンナパネル72の上壁部72Aに、フロアクロスメンバ
74の車幅方向端部に上方へ向けて設けられた延設部7
6の水平フランジ76Aがスポット溶接されている。
【0004】また、オープンカー等のルーフが無い車体
では、ロッカ70の剛性を向上させるために、図4
(A)に示される如く、ロッカインナパネル72内にロ
ッカインナパネル72に沿って車体前後方向に延びるロ
ッカリインフォースメント78を設けることが一般的に
行なわれている。
【0005】この車体の下部構造では、ロッカインナパ
ネル72の上壁部72Aとフロアクロスメンバの水平フ
ランジ76Aをスポット溶接する場合に、この溶接位置
にロッカリインフォースメント78の上壁部78Aが介
在し3枚打構造となるのを避けるために、ロッカリイン
フォースメント78の上壁部78Aに切欠き80を形成
している。
【0006】図4(B)に示される如く、この切欠き8
0は車幅方向外側に開口部80Aを有しており、図4
(A)に示される如く、溶接ガン90が溶接位置(図4
(A)の実線の位置)から退去する場合、即ち図4
(A)の矢印W方向へ移動する場合、又は溶接ガン90
が溶接位置へ進入する場合、即ち図4(A)の矢印W方
向と反対方向へ移動する場合、にロッカリインフォース
メント78の上壁部78Aと溶接ガン90の先端90A
とが干渉しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
体の下部構造では、ロッカリインフォースメント78の
上壁部78Aに切欠き80を形成するため、ロッカリイ
ンフォースメント78の剛性が著しく低下し、これによ
ってロッカの剛性を充分に向上させることができない。
【0008】本発明は係る事実を考慮し、ロッカリイン
フォースメントの剛性低下を抑制し、ロッカの剛性を充
分に向上することができる車体の下部構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の車体の下部構造は、ロッカの車幅方向内側を構成し車
幅方向外側を開口部とする断面コ字状のロッカインナパ
ネルと、車幅方向に沿って配置され前記ロッカインナパ
ネルの上壁部に車幅方向端部が当接されたフロアクロス
メンバと、前記ロッカインナパネル内に前記ロッカイン
ナパネルに沿って配置されたロッカリインフォースメン
トと、を備えた車体の下部構造において、前記ロッカイ
ンナパネルの上壁部に前記開口部側を高段部とする段差
を設け、この段差に沿って前記ロッカリインフォースメ
ントの上壁部に前記開口部側を高段部とする段差を設け
るとともに、前記ロッカリインフォースメントの低段部
に低段部から高段部に達する貫通穴を設け、この貫通穴
内で前記ロッカインナパネルに前記フロアクロスメンバ
をスポット溶接したことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明の車体の下部構造で
は、ロッカインナパネルの上壁部に開口部側を高段部と
する段差を設け、この段差に沿ってロッカリインフォー
スメントの上壁部に前期開口部側を高段部とする段差を
設けるとともに、ロッカリインフォースメントの低段部
に低段部から高段部に達する貫通穴を設け、この貫通穴
内でロッカインナパネルにフロアクロスメンバをスポッ
ト溶接したので、車体前後方向に延びる回転軸を中心に
揺動する溶接ガンが、ロッカインナパネルの開口部側か
ら、ロッカインナパネルの上壁部の低段部とフロアクロ
スメンバの車幅方向端部とのスポット溶接位置へ進入す
る場合、又はこのスポット溶接位置から開口部側へ退去
する場合に、溶接ガンの先端部がロッカリインフォース
メントの上壁部の高段部と干渉することがない。
【0011】従って、従来構造のように、開口部を有す
る切欠きをロッカリインフォースメントに形成する必要
がないため、ロッカリインフォースメントの剛性低下を
抑制しロッカの剛性を充分に向上することができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る車体の下部構造の一実施例を図
1〜図2(B)に従って説明する。
【0013】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車体上方方向を示
す。
【0014】図2(A)に示される如く、本実施例のロ
ッカ10はロッカ10の車幅方向外側を構成するロッカ
アウタパネル12と、ロッカ10の車幅方向内側を構成
するロッカインナパネル14とで構成されており、車体
前後方向に沿って延びる閉断面構造15を形成してい
る。
【0015】図1に示される如く、ロッカインナパネル
14は、開口部を車幅方向外側へ向けた断面コ字状とさ
れており、上壁部14Aの車幅方向外側端部は上方へ屈
曲されフランジ14Bとされている。また、上壁部14
Aの車幅方向中央部には段差が設けられており、上壁部
14Aの車幅方向外側部が高段部16、上壁部14Aの
車幅方向内側部が低段部18とされている。また、ロッ
カインナパネル14の下壁部14Cの車幅方向外側端部
は下方へ屈曲されフランジ14Dとされている。
【0016】図2(A)に示される如く、フロアクロス
メンバ20は車幅方向に沿って配置されており、図示を
省略したフロアパンとで、車幅方向へ延びる閉断面構造
を形成している。また、フロアクロスメンバ20の車幅
方向外側端部は上方へ延設されており、その上端部に車
幅方向外側へ向けて形成された水平フランジ20Aが、
ロッカインナパネル14の低段部18の上面に当接して
いる。
【0017】また、ロッカインナパネル14の内側に
は、ロッカインナパネル14に沿って車体前後方向に延
びる厚肉のロッカリインフォースメント22が配置され
ている。
【0018】図1に示される如く、ロッカリインフォー
スメント22は開口部を車幅方向外側へ向けた断面コ字
状とされている。また、ロッカリインフォースメント2
2の上壁部22Aは、ロッカインナパネル14に上壁部
14Aに沿って屈曲されており、車幅方向外側部が高段
部24、車幅方向内側部が低段部26とされている。ロ
ッカリインフォースメント22の上壁部22Aの高段部
24は、ロッカインナパネル14の上壁部14Aの高段
部16に溶着されており、ロッカリインフォースメント
22の下壁部22Bは、ロッカインナパネル14の下壁
部14Cに溶着されている。
【0019】図2(B)に示される如く、ロッカリイン
フォースメント22の低段部26には、低段部26から
高段部24に達する貫通穴28が車体前後方向に所定の
間隔を開けて複数個穿設されている。
【0020】図1に示される如く、これらの貫通穴28
内でフロアクロスメンバ20の水平フランジ20Aが、
ロッカインナパネル14の低段部18の上面にスポット
溶接されている。
【0021】なお、ロッカアウタパネル12は、フロア
クロスメンバ20をロッカインナパネル14に溶接した
後、ロッカインナパネル14に溶接される。
【0022】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の車体の下部構造では、ロッカインナパネル14の上
壁部14Aに開口部側を高段部16とする段差を設け、
この段差に沿ってロッカリインフォースメント22の上
壁部22Aを屈曲するとともに、ロッカリインフォース
メント22の低段部26に、低段部26から高段部24
に達する貫通穴28を穿設し、この貫通穴28内で、フ
ロアクロスメンバ20の水平フランジ20Aをロッカイ
ンナパネル14の低段部18にスポット溶接する。
【0023】従って、図1に示される如く、溶接ガン3
0が車体前後方向に延びる回転軸を中心に図1の反時計
回転方向(図1の矢印A方向)へ回転し、ロッカインナ
パネル14の低段部18とフロアクロスメンバ20の水
平フランジ20Aとのスポット溶接位置(図1の実線の
位置)から、ロッカインナパネル14の開口側へ退去す
る場合に、溶接ガン30の先端部30Aがロッカリイン
フォースメント22の上壁部22Aの高段部24と干渉
することがない。
【0024】また、溶接ガン30が車体前後方向に延び
る回転軸を中心に図1の時計回転方向(図1の矢印A方
向と反対方向)へ回転し、ロッカインナパネル14の開
口側から、ロッカインナパネル14の低段部18とフロ
アクロスメンバ20の水平フランジ20Aとのスポット
溶接位置へ進入する場合に、溶接ガン30の先端部30
Aがロッカリインフォースメント22の上壁部22Aの
高段部24と干渉することもない。
【0025】従って、従来構造のように、開口部を有す
る切欠きをロッカリインフォースメント22に形成する
必要がないため、ロッカリインフォースメント22の剛
性低下を抑制し、ロッカ10の剛性を充分に向上するこ
とができる。
【0026】また、図1に示される如く、ロッカインナ
パネル14の低段部18の上面に、フロアクロスメンバ
20の水平フランジ20Aがスポット溶接されるため、
溶接痕32がロッカインナパネル14の高段部16の上
面より上方へ大きく突出せず、ロッカインナパネル14
の高段部16上に配置されるワイヤハーネス36が傷つ
き難い。さらに、フロアクロスメンバ20の水平フラン
ジ20Aのエッジが、ロッカインナパネル14の高段部
16の上面より上方へ突出しないため、このエッジによ
るワイヤハーネス36の損傷も防止できる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る車体の下部構造は、ロッカ
の車幅方向内側を構成し車幅方向外側を開口部とする断
面コ字状のロッカインナパネルと、車幅方向に沿って配
置されロッカインナパネルの上壁部に車幅方向端部が当
接されたフロアクロスメンバと、ロッカインナパネル内
にロッカインナパネルに沿って配置されたロッカリイン
フォースメントと、を備えた車体の下部構造において、
ロッカインナパネルの上壁部に開口部側を高段部とする
段差を設け、この段差に沿ってロッカリインフォースメ
ントの上壁部に前記開口部側を高段部とする段差を設け
るとともに、ロッカリインフォースメントの低段部に低
段部から高段部に達する貫通穴を設け、この貫通穴内で
ロッカインナパネルにフロアクロスメンバをスポット溶
接した構成としたので、ロッカリインフォースメントの
剛性低下を抑制し、ロッカの剛性を充分に向上すること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2(A)の1−1線断面図である。
【図2】(A)は本発明の一実施例に係る車体の下部構
造を示す車体前方斜め内側上方から見た斜視図であり、
(B)は本発明の一実施例に係る車体の下部構造のロッ
カリインフォースメントの上壁部を示す車体前方斜め内
側上方から見た斜視図である。
【図3】従来例に係る車体の下部構造を示す車体前方斜
め内側上方から見た斜視図である。
【図4】(A)は従来例に係る車体の下部構造を示す車
体前方から見た断面図であり、(B)は従来例に係る車
体の下部構造のロッカリインフォースメントの上壁部を
示す車体前方斜め内側上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 ロッカ 14 ロッカインナパネル 14A 上壁部 16 高段部 18 低段部 20 フロアクロスメンバ 20A 水平フランジ 22 ロッカリインフォースメント 22A 上壁部 24 高段部 26 低段部 28 貫通穴 30 溶接ガン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−92781(JP,A) 実開 平4−35974(JP,U) 実開 平3−40287(JP,U) 実開 平4−39974(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカの車幅方向内側を構成し車幅方向
    外側を開口部とする断面コ字状のロッカインナパネル
    と、車幅方向に沿って配置され前記ロッカインナパネル
    の上壁部に車幅方向端部が当接されたフロアクロスメン
    バと、前記ロッカインナパネル内に前記ロッカインナパ
    ネルに沿って配置されたロッカリインフォースメント
    と、を備えた車体の下部構造において、前記ロッカイン
    ナパネルの上壁部に前記開口部側を高段部とする段差を
    設け、この段差に沿って前記ロッカリインフォースメン
    トの上壁部に前記開口部側を高段部とする段差を設ける
    とともに、前記ロッカリインフォースメントの低段部に
    低段部から高段部に達する貫通穴を設け、この貫通穴内
    で前記ロッカインナパネルに前記フロアクロスメンバを
    スポット溶接したことを特徴とする車体の下部構造。
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