JP3123628B2 - クリーンルーム用空調システム - Google Patents

クリーンルーム用空調システム

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JP3123628B2
JP3123628B2 JP04344288A JP34428892A JP3123628B2 JP 3123628 B2 JP3123628 B2 JP 3123628B2 JP 04344288 A JP04344288 A JP 04344288A JP 34428892 A JP34428892 A JP 34428892A JP 3123628 B2 JP3123628 B2 JP 3123628B2
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誠 関根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体工場等で供され
るクリーンルーム用空調システムに関し、詳しくは、空
気清浄作用を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、LSI等の半導体は、ク
リーンルーム内で製造され、その製造工程では、空気中
の塵埃の濃度のみが管理されていたが、LSIの集積度
のアップに伴い、塵埃濃度だけでなく空気中の金属成分
(Na ,K,M g,B,・・・)やガス成分(NOX
SOX ,・・・)が問題となって来ている。
【0003】これらの成分を除去する除去装置には、H
EPAフィルタやULPAフィルタ等の捕集フィルタや
化学吸着を利用したケミカルフィルタ等の吸着フィルタ
が用いられ、空気を清浄にしている。
【0004】なお、ケミカルフィルタとしては、例えば
強力酸化剤が挙げられ、この強力酸化剤は、過マンガン
酸カリ20%の成分と、活性アルミナ,ゼロライトの8
0%の成分で構成され、高濃度のSOX に有効とされて
いる。
【0005】かかるクリーンルーム用空調システムとし
て、例えば、図8に示すものが知られている。図におい
て、符号101はクリーンルームで、このクリーンルー
ム101の上部一杯に天井チャンバ101Aが張られ、
この天井チャンバ101Aの下面全体にフィルタとして
HEPAフィルタ102が敷設されるとともに、多数の
吸出孔103Aを有する床103が張られている。クリ
ーンルーム101はHEPAフィルタ102と床103
とにより上記天井チャンバ101Aと、中央室101B
と、床下チャンバ101Cとに分割されている。
【0006】クリーンルーム101の一側には、送風機
104が配置され、この送風機104が収納されるチャ
ンバ104Aの一側には第1循環ダクト105の一端が
接続され、第1循環ダクト105の他端は天井チャンバ
101A内に開口している。また、チャンバ104Aの
他側には第2循環ダクト106の一端が接続され、第2
循環ダクト106の他端は床下チャンバ101C内に開
口している。
【0007】そして、第1循環ダクト105の途中部分
には、送気ダクト107の一端が接続され、送気ダクト
107の他端には外気調和機108が接続されている。
外気調和機108は、粗塵フィルタ109と、予熱コイ
ル110と、ケミカルフィルタ111と、中性能フィル
タ112と、冷却コイル113と、送風機114とを空
気の上流側から順番に配置して構成されている。
【0008】なお、クリーンルーム101の中央室10
1Bの清浄度の要請により、送気ダクト107の途中に
二点鎖線で示すフィルタ115としてHEPAフィルタ
やULPAフィルタを設置することもできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HEP
AフィルタやULPAフィルタの本体からは、ボロン溶
出や、ケミカルフィルタの本体からは化学吸着成分の再
飛散があり、これらで清浄化した空気が汚れ、高品位の
空気を供給することが困難であるという問題があった。
【0010】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、フィルタ本体からの成分
再飛散,再溶出を無くすことにより、空気中の塵埃成分
は勿論金属成分,ガス成分を除去し、高品位の清浄空気
を供給することができるクリーンルーム用空調システム
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クリーンルームに送気ダクトを介して空気調和機から清
浄空気を送るクリーンルーム用空調システムにおいて、
前記空気調和機は、一側に空気取入口が形成されるとと
もに他側に前記送気ダクトに連通する空気排出口を形成
した空気洗浄室を有し、前記空気洗浄室内に、純水を噴
出する噴霧ノズルと、下部下槽とを配置し、前記噴霧ノ
ズルに純水供給管路を介して純水製造装置を接続し、前
記下部下槽に、バルブを有するブロー配管を接続し、前
記下部下槽と前記純水供給管路とを、給水ポンプを有す
る純水再供給配管で接続し、前記純水再供給配管の途中
に、前記下部下槽に溜まった純水の純度を計測する純度
モニターを介装し、前記純度モニターを制御装置の入力
側に接続し、前記制御装置の出力側に前記給水ポンプを
接続し、前記制御装置は、記憶装置に予め設定された設
定値と純水の純度の計測値とを比較し、計測値が設定値
よりも大きい場合に、前記バルブを閉じて前記下部下槽
に溜まった純水を前記給水ポンプにより前記純水供給管
路に戻し、計測値が設定値よりも小さい場合に、前記純
水製造装置から純水を前記純水供給管路に送ると同時に
前記バルブを開くことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、クリーンルームに
送気ダクトを介して空気調和機から清浄空気を送るクリ
ーンルーム用空調システムにおいて、前記空気調和機
は、一側に空気取入口が形成されるとともに他側に前記
送気ダクトに連通する空気排出口を形成した空気洗浄室
を有し、前記空気洗浄室内に、前記空気洗浄室内に純水
を高圧空気とともに噴出させる高圧空気噴霧ノズルと、
下部下槽とを配置し、前記高圧空気噴霧ノズルに純水供
給管路を介して純水製造装置を接続し、前記下部下槽
に、バルブを有するブロー配管を接続し、前記下部下槽
と前記純水供給管路とを、給水ポンプを有する純水再供
給配管で接続し、前記純水再供給配管の途中に、前記下
部下槽に溜まった純水の純度を計測する純度モニターを
介装し、前記純度モニターを制御装置の入力側に接続
し、前記制御装置の出力側に前記給水ポンプを接続し、
前記制御装置は、記憶装置に予め設定された設定値と純
水の純度の計測値とを比較し、計測値が設定値よりも大
きい場合に、前記バルブを閉じて前記下部下槽に溜まっ
た純水を前記給水ポンプにより前記純水供給管路に戻
し、計測値が設定値よりも小さい場合に、前記純水製造
装置から純水を前記純水供給管路に送ると同時に前記バ
ルブを開くことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または
記載のクリーンルーム用空調システムにおいて、クリー
ンルームと空気調和機の空気取入口は、空気戻りダクト
を介して接続されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明においては、噴霧ノズルか
ら、純水を噴霧することで、純水の空気との接触面積が
増し、純水の吸着作用が強くなる。その純水の吸着作用
により、空気中の塵埃成分,金属成分,ガス成分が吸着
される。即ち、純水自体が種々の物質を吸収し易い性質
を利用し、しかも、霧状にしてその能力を向上させてい
る。
【0015】請求項2記載の発明においては、高圧空気
噴霧ノズルから、純水を噴霧することで、純水の空気と
の接触面積が増し、純水の吸着作用が強くなる。その純
水の吸着作用により、空気中の塵埃成分,金属成分,ガ
ス成分が吸着される。
【0016】同時に、高圧空気噴霧ノズルから、純水
を、高速で高圧空気とともに噴霧することで、純水の粒
子と空気とが摩擦し、純水が帯電する。この帯電された
純水の粒子が空気中の帯電された金属成分や塵埃成分を
吸収し易くしている。
【0017】請求項3記載の発明においては、請求項1
または2記載のクリーンルーム用空調システムにおい
て、クリーンルームと空気調和機の空気取入口は、空気
戻りダクトを介して接続されているので、クリーンルー
ムから排気される清浄空気は、空気戻りダクトを介して
空気調和機の空気取入口に導かれ、空気調和機内で再
び、清浄化される。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1は本発明の実施例に係わるクリーンルーム
用空調システムを示す。
【0019】図において、符号1はクリーンルームで、
このクリーンルーム1の上部一杯に天井チャンバ1Aが
張られ、この天井チャンバ1Aの下面全体にフィルタと
してHEPAフィルタ2が敷設されるとともに、多数の
吸出孔3Aを有する床3が張られている。クリーンルー
ム1はHEPAフィルタ2と床3とにより上記天井チャ
ンバ1Aと、中央室1Bと、床下チャンバ1Cとに分割
されている。
【0020】クリーンルーム1の一側には、送風機4が
配置され、この送風機4が収納されるチャンバ4Aの一
側には第1循環ダクト5の一端が接続され、第1循環ダ
クト5の他端は天井チャンバ1A内に開口している。ま
た、チャンバ4Aの他側には第2循環ダクト6の一端が
接続され、第2循環ダクト6の他端は床下チャンバ1C
内に開口している。
【0021】そして、第1循環ダクト5の途中部分に
は、送気ダクト7の一端が接続され、送気ダクト7の他
端には空気調和機として外気調和機8が接続されてい
る。外気調和機8は、空気洗浄室として外気洗浄室9を
有し、この外気洗浄室9の一側に空気取入口として外気
取入口10が形成され、他側に送気ダクト7に連通する
空気排出口として外気排出口11が形成されている。
【0022】外気洗浄室9の外側には、高圧空気源12
と、純水製造装置13とが配置されている。高圧空気源
12に高圧空気管路14の一端が接続されている。外気
洗浄室9内に高圧空気噴霧ノズル15,15が1段の噴
射ラインを形成して配設され、高圧空気噴霧ノズル15
は高圧空気管路14の他端側に設けられ、外気取入口1
0の方向を向いている。
【0023】純水製造装置13に純水供給管路16の一
端が接続され、純水供給管路16の他端が高圧空気噴霧
ノズル15,15に接続されている。高圧空気噴霧ノズ
ル15は、純水を高圧空気とともに噴出させ、純水を霧
化して、ミクロンオーダーの粒子にする。
【0024】外気洗浄室9の内側には、高圧空気噴霧ノ
ズル15,15の下流側に位置して冷却コイル17A
と、エリミネータ17と送風機18とが順番に配置さ
れ、さらに、下部下槽19が配置されている。
【0025】下部下槽19の底部と、純水供給管路16
は純水再供給配管20で接続されている。この純水再供
給配管20は給水ポンプ21を有し、この純水再供給配
管20の途中には、フィルタ22と、純度モニター23
とが介装されている。また、下部下槽19の底部には、
ブロー配管24の一端が接続されている。このブロー配
管24はバルブ25を有している。 そして、純度モニタ
ー23は制御装置27の入力側に接続され、制御装置2
7の出力側に給水ポンプ21が接続されている。 制御装
置27は、記憶装置に予め設定された設定値と純水の純
度の計測値とを比較し、計測値が設定値よりも大きい場
合に、バルブ25を閉じて下部下槽19に溜まった純水
を給水ポンプ21により純水供給管路16に戻し、計測
値が設定値よりも小さい場合に、純水製造装置13から
純水を純水供給管路16に送ると同時にバルブ25を開
くようになっている。
【0026】しかして、本実施例においては、外気取入
口10から外気が外気洗浄室9内に供給され、この外気
は、点線で示れたエアワッシャ領域26に導かれる。一
方、純水製造装置13から純水が、高圧空気噴霧ノズル
15に供給され、同時に、高圧空気源12から高圧空気
が高圧空気噴霧ノズル15に供給され、高圧空気噴霧ノ
ズル15から高圧空気と純水が噴出される。
【0027】ここで、純水は、精製された水のことで、
例えば、純度が電気伝導度18MΩ・cmのものが使用
されている。高圧空気噴霧ノズル15から、純水を、高
速で噴霧することで、エアワッシャ領域26において、
純水の空気(外気)との接触面積が増し、純水の吸着作
用が強くなる。その純水の吸着作用により、空気中の塵
埃成分,金属成分,ガス成分が吸着される。
【0028】同時に、高圧空気噴霧ノズル15から、純
水を、高速で高圧空気とともに噴霧することで、純水の
粒子と空気との摩擦により、純水が帯電している。即
ち、帯電された純水のミクロンオーダーの粒子は、プラ
スイオンとマイナスイオンに分極帯電する。この帯電さ
れた純水の粒子が空気中の帯電された金属成分や塵埃成
分を吸収し易くなっている。なお、純水は純度が高いほ
ど誘電率が高まり、分極帯電が多くなる。
【0029】そして、空気がエアワッシャ領域26を通
過すると、純水が気化して空気から蒸発潜熱を奪い、空
気の温度が低下し、水分を多量に含んだ状態となる。こ
の水分を多量に含んだ空気は、冷却コイル17Aにより
冷却・減湿され、水滴となり、下部下槽19に溜まる。
【0030】さらに、冷却コイル17Aを通過した空気
から、エリミネータ17により水滴が飛散されて分離
し、この水滴は下部下槽19に溜まる。下部下槽19に
溜まった純水は、純水供給管路16に送られる。
【0031】また、純度モニター23により、下部下槽
19に溜まった純水の純度が計測され、その信号が制御
装置27に送られる。制御装置27では、その記憶装置
に予め設定された設定値と、上記信号で表される計測値
とが比較される。計測値が設定値よりも大きい場合に
は、バルブ25を閉じた状態にして下部下槽19に溜ま
った純水は、給水ポンプ21により純水供給管路16に
戻され、この純水が使用される。計測値が設定値よりも
小さい場合には、純水製造装置13からの高純度の純水
が使用され、純水供給管路16に送られる。同時に、バ
ルブ25が開かれ、ブロー配管24を介して下部下槽1
9中の低い純度の純水が排出される。
【0032】以上の如き構成によれば、外気調和機8と
して、従来例の如き、HEPAフィルタ,ULPAフィ
ルタ,ケミカルフィルタを採用せず、高圧空気噴霧ノズ
ル15から噴霧された純水の吸着作用により、空気中の
塵埃成分,金属成分,ガス成分を吸着することができ
る。即ち、純水の吸着機能を利用しているので、従来例
の如きHEPAフィルタ,ULPAフィルタの本体から
の、ボロン溶出や、ケミカルフィルタの本体からの化学
吸着成分の再飛散を防止し、空気中の塵埃成分,金属成
分,ガス成分の除去ができ、高品位の清浄空気を供給す
ることができる。
【0033】また、高圧空気噴霧ノズル15から、純水
を、高速で高圧空気とともに噴霧しているので、帯電さ
れた純水の粒子が空気中の帯電された金属成分や塵埃成
分を吸収し易くなっており、空気中の塵埃成分,金属成
分,ガス成分の除去能力をアップできる。
【0034】なお、本実施例においては、高圧空気噴霧
ノズル15から、純水を、高圧空気とともに1段の噴射
ラインで噴霧しているが、図2に示すように、高圧空気
管路31に、空気噴射口31Aを3個設けてなる空気噴
射ライン31B,31Bを2段に配列するとともに、純
水供給管路32に空気噴射口31Aと同じ位置に純水噴
射口32Aを3個設けてなる純水噴射ライン32B,3
2Bを2段に配列し、純水噴射口32Aからミクロンオ
ーダーの霧を、空気噴射口31Aから噴出された空気と
接触させながら発生させている。かかる構成によれば、
2段に噴射ラインが構成されているので、より高品位の
清浄空気を供給するこができる。
【0035】また、本実施例においては、高圧空気管路
14の他端に設けられた高圧空気噴霧ノズル15から、
高圧空気とともに、純水が噴霧されるようになっている
が、図3に示すように、高圧空気は使用せずに純水だけ
を噴霧する噴霧ノズル41,41を、外気洗浄室9に配
設することもできる。
【0036】かかる構造の装置によれば、噴霧ノズル4
1,41から、純水を、高速で噴霧することで、純水の
空気との接触面積が増し、純水の吸着作用が強くなる。
その純水の吸着作用により、空気中の塵埃成分,金属成
分,ガス成分が吸着される。
【0037】従って、噴霧された純水の吸着機能を利用
することにより、従来例の如きHEPAフィルタ,UL
PAフィルタの本体からの、ボロン溶出や、ケミカルフ
ィルタの本体からの化学吸着成分の再飛散を防止し、空
気中の塵埃成分,金属成分,ガス成分の除去ができる。
また、図1と同様に、制御装置27により、計測値が設
定値よりも大きい場合には、バルブ25を閉じた状態に
して下部下槽19に溜まった純水は、給水ポンプ21に
より純水供給管路16に戻され、この純水が使用され
る。計測値が設定値よりも小さい場合には、純水製造装
置13からの高純度の純水が使用され、純水供給管路1
6に送られる。同時に、バルブ25が開かれ、ブロー配
管24を介して下部下槽19中の低い純度の純水が排出
される。
【0038】さらに、本実施例においては、高圧空気噴
霧ノズル15は1段の噴射ラインとなっているが、図4
に示すように、3つの高圧噴霧ノズル51,51,51
を1列に設けてなる噴霧ライン52,52を対向設置し
たノズル群53,53を2段に配置することができる。
要するに、2段式エアーワッシャ方式となっている。
【0039】かかる構成によれば、エアーワッシャの効
率を上昇させることができる。そして、本実施例の態様
の他に図5に示すように、いわゆるキャピラリ型エアワ
ッシャもある。即ち、グラスウールを充填してエアフィ
ルタに似たウェットセル61,61を斜めに複数段に並
設し、これに噴霧ノズル62,62から純水を噴霧して
空気と接触させる。なお、グラスウールには、空気の通
路と平行になるように繊維が並んだものが用いられてい
る。
【0040】かかる構成によれば、装置をコンパクトに
組み付けることができる。そして、また、図6は本発明
の実施例に係わるクリーンルーム用空調システムの変形
例を示すもので、クリーンルーム1と外気調和機8の外
気取入口10は、空気戻りダクト28を介して接続さ
れ、これにより、クリーンルーム1から使用されて排気
される清浄空気を、空気戻りダクト28を介して外気調
和機8の外気取入口10に導き、外気調和機8内で再
び、清浄化してクリーンルーム1に戻し、清浄空気を再
利用することができる。
【0041】この場合、外気ととともにクリーンルーム
1からの空気を外気取入口10に導くことができる。ま
た、外気を取り込まずにクリーンルーム1からの清浄空
気だけを外気取入口10に取り込むこともでき、クリー
ンルーム1と外気調和機8の間を清浄空気が循環するこ
とになる。
【0042】そして、さらに、高圧空気は使用せずに純
水だけを噴霧する噴霧ノズル41,41を、外気洗浄室
9に配設した内容を図示した図3において、図7に示す
ように、クリーンルーム1と外気調和機8の外気取入口
10を、空気戻りダクト28を介して接続することがで
き、これにより、クリーンルーム1から使用されて排気
される清浄空気を、空気戻りダクト28を介して外気調
和機8の外気取入口10に導き、外気調和機8内で再
び、清浄化し、クリーンルーム1に戻し、清浄空気を再
利用することができる。
【0043】この場合、外気ととともにクリーンルーム
1からの空気を外気取入口10に導くことができる。ま
た、外気を取り込まずにクリーンルーム1からの清浄空
気だけを外気取入口10に取り込むこともでき、クリー
ンルーム1と外気調和機8の間を清浄空気が循環するこ
とになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、噴霧ノズルから噴霧された純水の吸着作用
により、空気中の塵埃成分,金属成分,ガス成分を吸着
することができる。即ち、純水の吸着機能を利用してい
るので、従来例の如きHEPAフィルタ,ULPAフィ
ルタの本体からの、ボロン溶出や、ケミカルフィルタの
本体からの化学吸着成分の再飛散を防止し、空気中の塵
埃成分,金属成分,ガス成分の除去ができ、高品位の清
浄空気を供給することができる効果を奏する。
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、高圧
空気噴霧ノズルから、純水を高速で高圧空気とともに噴
霧しているので、帯電された純水の粒子が空気中の帯電
された金属成分や塵埃成分を吸収し易くなっており、請
求項1記載の発明よりも、空気中の塵埃成分,金属成
分,ガス成分の除去能力をアップできる。
【0046】そして、請求項3記載の発明によれば、ク
リーンルームと空気調和機の空気取入口は、空気戻りダ
クトを介して接続されているので、クリーンルームから
排気される清浄空気を、空気戻りダクトを介して空気調
和機の空気取入口に導き、空気調和機内で再び、清浄化
し、クリーンルームに戻し、清浄空気を再利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるクリーンルーム用空調
システムの構成図である。
【図2】同クリーンルーム用空調システムの空気調和機
の第1の変形例を示す構成図である。
【図3】同クリーンルーム用空調システムの空気調和機
の第2の変形例を示す構成図である。
【図4】同クリーンルーム用空調システムの空気調和機
の第3の変形例を示す構成図である。
【図5】同クリーンルーム用空調システムの空気調和機
の第4の変形例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施例に係わるクリーンルーム用空調
システムの変形例を示す構成図である。
【図7】図3に示すクリーンルーム用空調システムの変
形例を示す構成図である。
【図8】従来におけるクリーンルーム用空調システムの
構成図である。
【符号の説明】 1 クリーンルーム 7 送気ダクト 8 外気調和機(空気調和機) 9 外気洗浄室(空気洗浄室) 10 外気取入口(空気取入口) 11 外気排出口(空気排出口) 15 高圧空気噴霧ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/16 F24F 3/044 F24F 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーンルームに送気ダクトを介して空
    気調和機から清浄空気を送るクリーンルーム用空調シス
    テムにおいて、前記空気調和機は、一側に空気取入口が形成されるとと
    もに他側に前記送気ダクトに連通する空気排出口を形成
    した空気洗浄室を有し、 前記空気洗浄室内に、純水を噴出する噴霧ノズルと、下
    部下槽とを配置し、 前記噴霧ノズルに純水供給管路を介して純水製造装置を
    接続し、 前記下部下槽に、バルブを有するブロー配管を接続し、 前記下部下槽と前記純水供給管路とを、給水ポンプを有
    する純水再供給配管で接続し、 前記純水再供給配管の途中に、前記下部下槽に溜まった
    純水の純度を計測する純度モニターを介装し、 前記純度モニターを制御装置の入力側に接続し、 前記制御装置の出力側に前記給水ポンプを接続し、 前記制御装置は、 記憶装置に予め設定された設定値と純水の純度の計測値
    とを比較し、 計測値が設定値よりも大きい場合に、前記バルブを閉じ
    て前記下部下槽に溜まった純水を前記給水ポンプにより
    前記純水供給管路に戻し、 計測値が設定値よりも小さい場合に、前記純水製造装置
    から純水を前記純水供給管路に送ると同時に前記バルブ
    を開く ことを特徴とするクリーンルーム用空調システ
    ム。
  2. 【請求項2】 クリーンルームに送気ダクトを介して空
    気調和機から清浄空気を送るクリーンルーム用空調シス
    テムにおいて、前記空気調和機は、一側に空気取入口が形成されるとと
    もに他側に前記送気ダクトに連通する空気排出口を形成
    した空気洗浄室を有し、 前記空気洗浄室内に、前記空気洗浄室内に純水を高圧空
    気とともに噴出させる高圧空気噴霧ノズルと、下部下槽
    とを配置し、 前記高圧空気噴霧ノズルに純水供給管路を介して純水製
    造装置を接続し、 前記下部下槽に、バルブを有するブロー配管を接続し、 前記下部下槽と前記純水供給管路とを、給水ポンプを有
    する純水再供給配管で接続し、 前記純水再供給配管の途中に、前記下部下槽に溜まった
    純水の純度を計測する純度モニターを介装し、 前記純度モニターを制御装置の入力側に接続し、 前記制御装置の出力側に前記給水ポンプを接続し、 前記制御装置は、 記憶装置に予め設定された設定値と純水の純度の計測値
    とを比較し、 計測値が設定値よりも大きい場合に、前記バルブを閉じ
    て前記下部下槽に溜まった純水を前記給水ポンプにより
    前記純水供給管路に戻し、 計測値が設定値よりも小さい場合に、前記純水製造装置
    から純水を前記純水供給管路に送ると同時に前記バルブ
    を開く ことを特徴とするクリーンルーム用空調システ
    ム。
  3. 【請求項3】 クリーンルームと空気調和機の空気取入
    口は、空気戻りダクトを介して接続されていることを特
    徴とする請求項1または2記載のクリーンルーム用空調
    システム。
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