JP2001096123A - エアワッシャ - Google Patents

エアワッシャ

Info

Publication number
JP2001096123A
JP2001096123A JP27540999A JP27540999A JP2001096123A JP 2001096123 A JP2001096123 A JP 2001096123A JP 27540999 A JP27540999 A JP 27540999A JP 27540999 A JP27540999 A JP 27540999A JP 2001096123 A JP2001096123 A JP 2001096123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
washer
spray
spray chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27540999A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsukazu Yamagata
允和 山形
Shuzo Akita
州三 秋田
Masaaki Shinohara
正明 篠原
Tadashi Suzuki
正 鈴木
Toshihisa Shimizu
利壽 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Kubota Corp
Kubota Kucho KK
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Kubota Corp
Kubota Kucho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd, Kubota Corp, Kubota Kucho KK filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to JP27540999A priority Critical patent/JP2001096123A/ja
Publication of JP2001096123A publication Critical patent/JP2001096123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飽和効率の高い加湿を行ない、空気中の塵埃
や有害ガスを確実に除去するとともに、噴水水量を抑制
してポンプ動力を低減し、装置外形寸法を小さくできる
エアワッシャを提供する。 【解決手段】 水噴霧室53の空気入口53aに配置す
る第1ワッシャメディア54aと、水噴霧室53の空気
出口53bに配置する第2ワッシャメディア54bと、
第1ワッシャメディア54aより下流側の位置に第1ワ
ッシャメディア54aと平行に配置する金網55と、金
網55より下流側に位置し、空気流とは逆方向に向けて
第1ワッシャメディア54aに達する噴霧水を噴霧する
ノズル56と、水噴霧室53の内部に位置して流下する
噴霧水を受け止める貯水槽58と、貯水槽58の循環水
をノズル56に循環供給する循環水供給系59とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体工場等にお
ける空気調和装置に係り、空気中の塵埃や有害ガスを除
去するとともに、飽和効率の高い加湿を行なうエアワッ
シャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアワッシャとしては、例えば図
13〜図15に示すものがある。図13〜図15におい
て、エアワッシャ11は、矩形の流路断面を有する本体
ケーシング12の内部に、所定長さの水噴霧室13を有
している。水噴霧室13は、その一端に形成した空気入
口13aにおいてダクト(図示せず)に接続しており、
このダクトから流入する空気Aが水噴霧室13の流路を
通って他端に形成した空気出口13bから流出する。
【0003】水噴霧室13には、空気入口13aに位置
して第1ワッシャメディア14を配置し、空気出口13
bに位置して第2ワッシャメディア15を配置してお
り、各ワッシャメディア14、15は、空気流の流路断
面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン系繊維
やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜5
0mm程度の厚みを有するマット状のものである。
【0004】水噴霧室13の内部には、後述する循環水
供給系に連通する複数の第1段ノズル16を第1ワッシ
ャメディア14より下流側に位置して配置するととも
に、後述する補給水供給系に連通する複数の第2段ノズ
ル17を第1段ノズル16とほぼ同じ位置に配置してい
る。第1段ノズル16は、空気流とは逆方向に向けて第
1ワッシャメディア14に達する噴霧水を噴霧するもの
であり、第2段ノズル17は、空気流と順方向に向けて
第2ワッシャメディア15に噴霧水を噴霧するものであ
る。
【0005】水噴霧室13の下部には、流下する噴霧水
を受け止める貯水槽18が設けてあり、貯水槽18に滞
留する循環水を第1段ノズル16に循環供給する循環水
供給系19が水噴霧室13の下部に連通して設けてあ
る。循環水供給系19は、貯水槽18の下部に開口する
吸込管20と、吸込管20に接続した循環ポンプ21
と、循環ポンプ21を駆動するモータ22と、循環ポン
プ21の吐出口に接続して水噴霧室13の上方に配置し
た第1段吐出管23と、第1段吐出管23から分岐して
水噴霧室12に垂直方向に配設した複数の第1段分岐管
24とからなり、各第1段分岐管24に前述した複数の
第1段ノズル16を設けている。
【0006】第2段ノズル17に補給水として純水を供
給する補給水供給系25は、清浄水供給装置(図示せ
ず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続して水噴
霧室13の上方に配置した給水管26を有し、給水管2
6に前述した複数の第2段ノズル17を設けている。貯
水槽18には、オバーフロー管28と、補給水として清
浄水を供給する第2補給水供給管29が連通し、第2補
給水供給管29は清浄水供給装置(図示せず)に連通し
ている。
【0007】水噴霧室13の下流側には、水噴霧室13
を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエリミネー
タ30が配置してあり、水噴霧室13の空気出口13b
には、水噴霧室13と同様の流路断面形状を有する所定
長さの冷却室31が接続してある。冷却室31の内部に
は冷却器として冷却コイル32が設けてあり、冷却室3
1の下方にはドレンパン33が形成したある。このドレ
ンパン33の凹みには冷却室31の外部へ通じるドレン
パイプ34が接続してある。水噴霧室13の下流側には
送風機(図示せず)が配置してあり、この送風機を作動
することによって水噴霧室13の流路に空気を導く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したエアワッシャ
において、第1段ノズル16から噴霧する噴霧水は、空
気中の塵埃や有害ガスに衝突し、衝突した空気中の塵埃
や有害ガスが噴霧水とともに第1ワッシャメディア14
に達し、第1ワッシャメディア14が塵埃や有害ガスを
伴った噴霧水を捕捉する。噴霧水と空気中の塵埃や有害
ガスとの接触効率は、噴霧水が微粒子化するほどに多く
なり、除去効率が向上する。
【0009】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、飽和効率の高い加湿を行ない、空気中の塵埃や有害
ガスを確実に除去するとともに、噴水水量を抑制してポ
ンプ動力を低減し、装置外形寸法を小さくできるエアワ
ッシャを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1に係る本発明のエアワッシャは、空気
入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に向か
って空気流が生じる水噴霧室と、水噴霧室の空気入口に
配置する第1ワッシャメディアと、水噴霧室の空気出口
に配置する第2ワッシャメディアと、第1ワッシャメデ
ィアより下流側の位置に第1ワッシャメディアと平行に
配置する金網と、金網より下流側に位置し、空気流とは
逆方向に向けて第1ワッシャメディアに達する噴霧水を
噴霧するノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧
水を受け止める貯水槽と、貯水槽内の循環水をノズルに
循環供給する循環水供給系とを備えた構成としたもので
ある。
【0011】上記した構成により、水噴霧室の空気入口
から第1ワッシャメディアを通して流入する空気流に対
し、その流れに対向するように貯水槽からの水をノズル
から噴霧する。噴霧水(特に粒子径の大きなもの)は、
金網に衝突し、その衝撃により微粒子化して空気中の塵
埃や有害ガスとの接触効率が良くなる。噴霧水の微粒子
に衝突した空気中の塵埃や有害ガスは、噴霧水とともに
一部が第1ワッシャメディアに達し、第1ワッシャメデ
ィアが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第1
ワッシャメディアに達した噴霧水は、第1ワッシャメデ
ィアに付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害
ガスを取り込んで貯水槽へ流入し、流下する過程におい
て蒸発して空気を加湿する。
【0012】第lワッシャメディアに衝突しなかった噴
霧水の微粒子は、一部が水噴霧室の天井面、壁面または
貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動
し、その過程において蒸発して空気を加湿するととも
に、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャ
メディアに達し、第2ワッシャメディアが塵埃や有害ガ
スを伴った噴霧水を捕捉する。貯水槽に滞留する循環水
は、循環水供給系を通って循環し、再びノズルから噴霧
する。
【0013】このように、第1段ノズルから噴射する噴
霧水を金網との衝突により微粒子化し、塵埃や有害ガス
との接触効率を高めて、その除去と空気の加湿を行なう
ので、空気の流量に対する噴霧水の量の割合を低く設定
し、外形寸法を小さくしても、空気中の塵埃や有害ガス
を十分に除去できるとともに、効率よく空気を飽和加湿
することができ、循環水供給系におけるポンプ等のアク
チュエータの出力を低減し、その小型化によって省スペ
ース化が図れる。
【0014】請求項2に係る本発明のエアワッシャは、
空気入口と空気出口とを有し、空気入口から空気出口に
向かって空気流が生じる水噴霧室と、水噴霧室の空気入
口に配置する第1ワッシャメディアと、水噴霧室の空気
出口に配置する第2ワッシャメディアと、第1ワッシャ
メディアと第2ワッシャメディアの間に空気流と平行に
配置する少なくとも1枚の金網と、金網に向けて噴霧
し、一部が第1ワッシャメディアに達する噴霧水を噴霧
するノズルと、水噴霧室内に位置して流下する噴霧水を
受け止める貯水槽と、貯水槽内の循環水をノズルに循環
供給する循環水供給系とを備えた構成としたものであ
る。
【0015】上記した構成により、水噴霧室の空気入口
から第1ワッシャメディアを通して流入する空気流に対
し、その流れを横切るように金網に向けてノズルから噴
霧する。噴霧水(特に粒子径の大きなもの)は、金網に
衝突し、その衝撃により微粒子化して空気中の塵埃や有
害ガスとの接触効率が良くなる。噴霧水の微粒子に衝突
した空気中の塵埃や有害ガスは、噴霧水とともに一部が
第1ワッシャメディアに達し、第1ワッシャメディアが
塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。第1ワッシ
ャメディアに達した噴霧水は、第1ワッシャメディアに
付着した塵埃を洗い流して流下するとともに有害ガスを
取り込んで貯水槽へ流入し、流下する過程において蒸発
して空気を加湿する。
【0016】第lワッシャメディアに衝突しなかった噴
霧水の微粒子は、一部が水噴霧室の天井面、壁面または
貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動
し、その過程において蒸発して空気を加湿するととも
に、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャ
メディアに達し、第2ワッシャメディアが塵埃や有害ガ
スを伴った噴霧水を捕捉する。貯水槽に滞留する循環水
は、循環水供給系を通って循環し、再びノズルから噴霧
する。
【0017】このように、第1段ノズルから噴射する噴
霧水を金網との衝突により微粒子化し、塵埃や有害ガス
との接触効率を高めて、その除去と空気の加湿を行なう
ので、空気の流量に対する噴霧水の量の割合を低く設定
し、外形寸法を小さくしても、空気中の塵埃や有害ガス
を十分に除去できるとともに、効率よく空気を飽和加湿
することができ、循環水供給系におけるポンプ等のアク
チュエータの出力を低減し、その小型化によって省スペ
ース化が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 実施形態1 図1〜図3に示すように、エアワッシャ51は、矩形の
流路断面を有する本体ケーシング52の内部に、所定長
さの水噴霧室53を有している。水噴霧室53は、その
一端に形成した空気入口53aにおいてダクト(図示せ
ず)に接続しており、このダクトから流入する空気Aが
水噴霧室53の流路を通って他端に形成した空気出口5
3bから流出する。
【0019】水噴霧室53には、空気入口53aに位置
して第1ワッシャメディア54aを配置し、空気出口5
3bに位置して第2ワッシャメディア54bを配置して
おり、各ワッシャメディア54a、54bは、空気流の
流路断面とほぼ等しい形状を有し、ポリ塩化ビニルデン
系繊維やステンレスの線材等からなり、たとえば25m
m〜50mm程度の厚みを有するマット状のものであ
る。
【0020】水噴霧室53の内部には、第1ワッシャメ
ディア54aの側に金網55を第1ワッシャメディア5
4aと平行に配置している。この金網55は、図4又は
図5に示すように、線径0.5〜1.0mm、線間隔2
〜5mm程度のものである。金網55の下流側には、後
述する循環水供給系に連通する複数の第1段ノズル56
を配置するとともに、後述する補給水供給系に連通する
複数の第2段ノズル57を第1段ノズル56とほぼ同じ
位置に配置している。第1段ノズル56は、空気流とは
逆方向に、金網55に向けて第1ワッシャメディア54
に達する噴霧水を噴霧するものであり、第2段ノズル5
7は、空気流と順方向に向けて第2ワッシャメディア5
4aに噴霧水を噴霧するものである。
【0021】水噴霧室53の下部には、流下する噴霧水
を受け止める貯水槽58が設けてあり、貯水槽58に滞
留する循環水を第1段ノズル56に循環供給する循環水
供給系59が水噴霧室53の下部に連通して設けてあ
る。循環水供給系59は、貯水槽58の下部に開口する
吸込管60と、吸込管60に接続した循環ポンプ61
と、循環ポンプ61を駆動するモータ62と、循環ポン
プ61の吐出口に接続して水噴霧室53の上方に配置し
た第1段吐出管63と、第1段吐出管63から分岐して
水噴霧室52に垂直方向に配設した複数の第1段分岐管
64とからなり、各第1段分岐管64に前述した複数の
第1段ノズル56を設けている。
【0022】第2段ノズル57に補給水として純水を供
給する補給水供給系65は、清浄水供給装置(図示せ
ず)もしくは純水供給装置(図示せず)に接続して水噴
霧室53の上方に配置した給水管66を有し、給水管6
6に前述した複数の第2段ノズル57を設けている。貯
水槽58には、オバーフロー管68と、補給水として清
浄水を供給する第2補給水供給管69が連通し、第2補
給水供給管69は清浄水供給装置(図示せず)に連通し
ている。
【0023】水噴霧室53の下流側には、水噴霧室53
を通過した空気に含まれる水滴等を除去するエリミネー
タ70が配置してあり、水噴霧室53の空気出口53b
には、水噴霧室53と同様の流路断面形状を有する所定
長さの冷却室71が接続してある。冷却室71の内部に
は冷却器として冷却コイル72が設けてあり、冷却室7
1の下方にはドレンパン73が形成したある。このドレ
ンパン73の凹みには冷却室71の外部へ通じるドレン
パイプ74が接続してある。水噴霧室53の下流側には
送風機(図示せず)が配置してあり、この送風機を作動
することによって水噴霧室53の流路に空気を導く。
【0024】上記した構成における作用を説明する。図
6に示すように、空気Aは空気入口53aから第1ワッ
シャメディア54aを通して水噴霧室53に流入する。
この空気流に対し、その流れに対向するように貯水槽5
8からの循環水を第1段ノズル56から噴霧する。噴霧
水(特に粒子径の大きなもの)は、金網55に衝突して
微粒子化し、空気中の塵埃や有害ガスに衝突する。この
とき、噴霧水は微粒子化により空気中の塵埃や有害ガス
との接触効率が良くなる。
【0025】空気中の塵埃や有害ガスに衝突した噴霧水
の微粒子は、その一部が第1ワッシャメディア54aに
達し、第1ワッシャメディア54aが塵埃や有害ガスを
伴った噴霧水を捕捉する。第1ワッシャメディア54a
では、噴霧水が第1ワッシャメディア54aに付着した
塵埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込
んで貯水槽58へ流入する。噴霧水は流下する過程にお
いて蒸発して空気を加湿する。
【0026】第lワッシャメディア54aに衝突しなか
った噴霧水は、一部が水噴霧室53の天井面、壁面また
は貯水面に衝突するが、それ以外は空気流に乗って移動
し、その過程において蒸発して空気を加湿するととも
に、空気中の塵埃や有害ガスを取り込んで第2ワッシャ
メディア54bに達し、第2ワッシャメディア54bが
塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。
【0027】そして、水噴霧室53の空気流に対して、
清浄水もしくは純水を第2段ノズル57から噴霧する
と、清浄水もしくは純水の噴霧水が空気中に残存する塵
埃や有害ガスとともに第2ワッシャメディア54bに達
し、第2ワッシャメディア54bが塵埃や有害ガスを伴
った噴霧水を捕捉する。第2ワッシャメディア54bで
は、噴霧水が第2ワッシャメディア54bに付着した塵
埃を洗い流して流下するとともに、有害ガスを取り込ん
で貯水槽58へ流入する。噴霧水は流下する過程におい
て蒸発して空気を加湿する。貯水槽58へ流入した清浄
水もしくは純水は、補給水として循環水に合流し、循環
水供給系59を通って第1段ノズル56から循環水とし
て噴霧する。
【0028】第2ワッシャメディア54bを通過した空
気は、浄化して十分に加湿した清浄な空気として空気出
口からエリミネータ70に流入し、エリミネータ70に
おいて空気中の水滴を除去する。エリミネータ70から
流出する空気は冷却室71に導き、冷却コイル72によ
って冷却する。上述した過程において、第1段ノズル5
6から噴射する噴霧水を金網55との衝突により微粒子
化し、塵埃や有害ガスとの接触効率を高めて、その除去
と空気の加湿を行なうので、空気の流量に対する噴霧水
の量の割合を低く設定し、外形寸法を小さくしても、空
気中の塵埃や有害ガスを十分に除去できるとともに、効
率よく空気を飽和加湿することができ、循環水供給系5
9における循環ポンプ61の出力を低減し、その小型化
によって省スペース化が図れる。
【0029】循環水は空気の加湿に伴って減少するの
で、この循環水の減少量を補うとともに、循環水中の有
害ガス濃度を一定値以下に維持するために必要な必要補
給水量の補給水を循環水の循環系に補給する。第2段ノ
ズル57において清浄水もしくは純水が貯水槽58へ補
給水として流入するので、この水量を必要補給水量から
減じ、その量を補給水として第2補給水供給管69から
貯水槽58に供給する。第2段ノズル57に供給する補
給水供給系65より、必要補給水量の全てを清浄水もし
くは純水を供給するようにし、第2補給水供給管69か
らは非常時のみ供給するようにしても良い。
【0030】実施形態2 図7は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の
実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して
説明を省略する。図7において、水噴霧室53の内部に
は、第1ワッシャメディア54aと第2ワッシャメディ
ア54bの間に中間ワッシャメディア54cを配置し、
第2段ノズル57を、空気流に対向する方向に向けて噴
霧水を噴霧するように配置する。
【0031】この構成により、第1段ノズル56から噴
霧した噴霧水のうち空気流に乗って移動する噴霧水が空
気中の塵埃や有害ガスを取り込んで中間ワッシャメディ
ア54cに達し、中間ワッシャメディア54cが塵埃や
有害ガスを伴った噴霧水を捕捉する。中間ワッシャメデ
ィア54cを通過した空気流に対して、清浄水もしくは
純水を第2段ノズル57から噴霧すると、清浄水もしく
は純水の噴霧水が空気中に残存する塵埃や有害ガスに衝
突して、中間ワッシャメディア54cに達し、中間ワッ
シャメディア54cが塵埃や有害ガスを伴った噴霧水を
捕捉する。第2段ノズル57から噴霧した噴霧水のうち
空気流に乗って移動する噴霧水は空気中の塵埃や有害ガ
スを取り込んで第2ワッシャメディア54bに達する。
【0032】実施形態3 図8は、本発明の他の実施形態を示すものであり、先の
実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号を付して
説明を省略する。図8において、エアワッシャ81は、
空気流に沿って二連のエアワッシャ部82、83を有し
ており、各エアワッシャ部82、83には、水噴霧室5
3と、第1ワッシャメディア54aと、第2ワッシャメ
ディア54bと、金網55と、第1段ノズル56と、貯
水槽58と、循環水供給系59とを設けており、下流側
のエアワッシャ部83に第2段ノズル57と、補給水供
給系65とを設けている。上流側のエアワッシャ部82
の貯水槽58と下流側のエアワッシャ部83の貯水槽5
8とは連絡管84を介して連通しており、上流側のエア
ワッシャ部82の貯水槽58にオーバーフロー管68を
設けている。
【0033】上記した構成により、流入する空気を多段
に浄化でき、ガス除去効果が高まり、大気の有害ガス濃
度が高濃度である地域においても使用することができ
る。
【0034】
【表1】 因みに、表1は本発明の効果を示すものであり、実施形
態1、2、3の何れにおいても、噴霧水を金網55との
衝突により微粒子化して、塵埃や有害ガスとの接触効率
を高めることで、空気の流量に対する噴霧水の量の割合
を低く設定し、外形寸法を小さくすることができる。
【0035】実施形態4 図9〜図11は、本発明の他の実施形態を示すものであ
り、先の実施形態と同様の作用を行なう部材は同一番号
を付して説明を省略する。図9〜図11において、水噴
霧室53の内部には、第1ワッシャメディア54aと第
2ワッシャメディア54bの間に、複数の金網90を空
気流と平行に配置している。この金網55は、先に図4
又は図5に示したものと同じである。
【0036】金網90の下流側には、金網55に向けて
噴霧し、噴霧水の一部が第1ワッシャメディア54aに
達する複数の第1段ノズル56を設けている。この構成
により、図12に示すように、水噴霧室53の空気入口
53aから第1ワッシャメディア54aを通して流入す
る空気流に対し、その流れを横切るように金網90に向
けて第1段ノズル56から噴霧する。噴霧水(特に粒子
径の大きなもの)は、金網90に衝突し、その衝撃によ
り微粒子化して空気中の塵埃や有害ガスとの接触効率が
良くなる。他の作用効果は先に説明した実施形態1のも
のと同様である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1段ノズルから噴射する噴霧水を金網との衝突により微
粒子化し、塵埃や有害ガスとの接触効率を高めて、その
除去と空気の加湿を行なうので、空気の流量に対する噴
霧水の量の割合を低く設定し、外形寸法を小さくして
も、空気中の塵埃や有害ガスを十分に除去できるととも
に、効率よく空気を飽和加湿することができ、循環水供
給系におけるポンプ等のアクチュエータの出力を低減
し、その小型化によって省スペース化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すエアワッシャの平断面
図である。
【図2】同エアワッシャの縦断面図である。
【図3】同エアワッシャの正面図である。
【図4】同エアワッシャに使用する金網の形態を示す模
式図である。
【図5】同エアワッシャに使用する金網の他の形態を示
す模式図である。
【図6】同エアワッシャおける作用を説明する模式図で
ある。
【図7】本発明の他の実施形態を示すエアワッシャの縦
断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すエアワッシャの縦
断面図である。
【図9】本発明の実施形態を示すエアワッシャの平断面
図である。
【図10】同エアワッシャの縦断面図である。
【図11】同エアワッシャの正面図である。
【図12】同エアワッシャにおける作用を説明する模式
図である。
【図13】従来のエアワッシャの平断面図である。
【図14】同エアワッシャの縦断面図である。
【図15】同エアワッシャにおける作用を説明する模式
図である。
【符号の説明】
51 エアワッシャ 52 本体ケーシング 53 水噴霧室 53a 空気入口 53b 空気出口 54a 第1ワッシャメディア 54b 第2ワッシャメディア 55 金網 56 第1段ノズル 57 第2段ノズル 58 貯水槽 59 循環水供給系 60 吸込管 61 循環ポンプ 62 モータ 63 第1段吐出管 64 第1段分岐管 65 純水供給系 66 第2段吐出管 67 各第2段分岐管 68 オバーフロー管 69 補給水供給管 70 エリミネータ 71 冷却室 72 冷却コイル 73 ドレンパン 74 ドレンパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山形 允和 東京都千代田区有楽町1−4−1 三機工 業株式会社内 (72)発明者 秋田 州三 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 (72)発明者 篠原 正明 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 (72)発明者 鈴木 正 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 (72)発明者 清水 利壽 栃木県宇都宮市平出工業団地28 クボタ空 調株式会社栃木工場内 Fターム(参考) 4D020 AA09 AA10 BA23 BB03 CB27 CC08 CC13 CC14 CD01 CD02 4D032 AB02 AB07 AC04 AC07 AC08 BB01 BB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気入口と空気出口とを有し、空気入口
    から空気出口に向かって空気流が生じる水噴霧室と、水
    噴霧室の空気入口に配置する第1ワッシャメディアと、
    水噴霧室の空気出口に配置する第2ワッシャメディア
    と、第1ワッシャメディアより下流側の位置に第1ワッ
    シャメディアと平行に配置する金網と、金網より下流側
    に位置し、空気流とは逆方向に向けて第1ワッシャメデ
    ィアに達する噴霧水を噴霧するノズルと、水噴霧室内に
    位置して流下する噴霧水を受け止める貯水槽と、貯水槽
    内の循環水をノズルに循環供給する循環水供給系とを備
    えたことを特徴とするエアワッシャ。
  2. 【請求項2】 空気入口と空気出口とを有し、空気入口
    から空気出口に向かって空気流が生じる水噴霧室と、水
    噴霧室の空気入口に配置する第1ワッシャメディアと、
    水噴霧室の空気出口に配置する第2ワッシャメディア
    と、第1ワッシャメディアと第2ワッシャメディアの間
    に空気流と平行に配置する少なくとも1枚の金網と、金
    網に向けて噴霧し、一部が第1ワッシャメディアに達す
    る噴霧水を噴霧するノズルと、水噴霧室内に位置して流
    下する噴霧水を受け止める貯水槽と、貯水槽内の循環水
    をノズルに循環供給する循環水供給系とを備えたことを
    特徴とするエアワッシャ。
JP27540999A 1999-09-29 1999-09-29 エアワッシャ Pending JP2001096123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27540999A JP2001096123A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エアワッシャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27540999A JP2001096123A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エアワッシャ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001096123A true JP2001096123A (ja) 2001-04-10

Family

ID=17555107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27540999A Pending JP2001096123A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エアワッシャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001096123A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030045408A (ko) * 2001-12-04 2003-06-11 (주)진평하이텍 고정밀 온·습도 조절 장치
JP2009213961A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd 空気洗浄器
CN102961938A (zh) * 2012-08-14 2013-03-13 江苏三环实业股份有限公司 湿式合膏除尘器
JP2014213266A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 小松精練株式会社 ガス浄化装置及びガス浄化方法
CN104511217A (zh) * 2013-10-02 2015-04-15 殷耀兵 户外除霾机
CN104587772A (zh) * 2015-01-20 2015-05-06 亚翔***集成科技(苏州)股份有限公司 一种空气洗涤装置
CN106474864A (zh) * 2016-11-22 2017-03-08 王子靖 家用除霾设备
CN106824488A (zh) * 2017-03-20 2017-06-13 无锡市翱宇特新科技发展有限公司 一种高效无尘粉土机

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030045408A (ko) * 2001-12-04 2003-06-11 (주)진평하이텍 고정밀 온·습도 조절 장치
JP2009213961A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd 空気洗浄器
CN102961938A (zh) * 2012-08-14 2013-03-13 江苏三环实业股份有限公司 湿式合膏除尘器
JP2014213266A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 小松精練株式会社 ガス浄化装置及びガス浄化方法
CN104511217A (zh) * 2013-10-02 2015-04-15 殷耀兵 户外除霾机
CN104511217B (zh) * 2013-10-02 2016-03-02 河北工程大学 户外除霾机
CN104587772A (zh) * 2015-01-20 2015-05-06 亚翔***集成科技(苏州)股份有限公司 一种空气洗涤装置
CN106474864A (zh) * 2016-11-22 2017-03-08 王子靖 家用除霾设备
CN106824488A (zh) * 2017-03-20 2017-06-13 无锡市翱宇特新科技发展有限公司 一种高效无尘粉土机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3827486B2 (ja) エアワッシャ
JPH10192642A (ja) エアワッシャ
US6946021B2 (en) Air cleaner
JP4383459B2 (ja) 汚染ガス除去空気調和装置
TWI255331B (en) A air purification system and the air purification method thereof
JP4836702B2 (ja) エアワッシャ
JP3308278B2 (ja) 液体スプレー式空気浄化装置
JP2008030063A (ja) 成形用金型の冷却システム及び成形用金型の冷却方法
JP2000320865A (ja) 汚染ガス除去空気調和装置
JP2001096123A (ja) エアワッシャ
JP2006341194A (ja) 不純物除去装置
JP4318355B2 (ja) 高風速エアワッシャ
JP3698548B2 (ja) エアワッシャ
JP2002095924A (ja) 空気浄化装置
JP3544836B2 (ja) エアワッシャ
US6387165B1 (en) Airborne molecular contaminant removing apparatus
JP4022904B2 (ja) マイナスイオン発生装置、マイナスイオン発生システム及びマイナスイオン発生方法
JP2002005474A (ja) エアワッシャ
JP2006509583A (ja) 散布型空気清浄装置
JP4041677B2 (ja) オイルミスト除去用空気調和機
JP3698547B2 (ja) エアワッシャ
JP3916360B2 (ja) エアワッシャ
JP2003275528A (ja) 排出空気処理装置
JP2000033221A (ja) クリ―ンル―ム汚染物質除去システム
JP3319631B2 (ja) 水噴霧式空気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428