JP3123183B2 - 車両用燃料供給装置 - Google Patents

車両用燃料供給装置

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JP3123183B2
JP3123183B2 JP04021407A JP2140792A JP3123183B2 JP 3123183 B2 JP3123183 B2 JP 3123183B2 JP 04021407 A JP04021407 A JP 04021407A JP 2140792 A JP2140792 A JP 2140792A JP 3123183 B2 JP3123183 B2 JP 3123183B2
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長田  喜芳
健 松田
秀樹 河村
成司 谷沢
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用燃料供給装置に関
し、燃料ポンプの駆動モータをブラシレスモータとし、
しかも、ブラシレスモータの制御回路を燃料ポンプおよ
びモータと一体化し、車両の燃料タンク内に設置可能に
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用燃料供給装置にブラシ
レスモータを用いるものが提案されており、例えば実開
昭62─59794号公報のような車両用燃料供給装置
が知られている。この公報のものは、ステータコイルの
励磁を制御する制御回路を容器内に収容し、さらに容器
内に加圧された気体を封入して、制御回路を燃料ポンプ
のハウジング内に一体化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構造では、制御
回路は燃料から隔離されるため、この制御回路が電食に
より導通不良を起こしたり、回路結線がショートすると
いった不具合が防止される。しかし、上記公報に開示さ
れるような従来の構造では制御回路からステータコイル
への結線が燃料中に露出しているため、制御回路からの
ターミナル、接続銅線、およびステータコイルに電食が
発生し、導通不良を起こしたり、短絡を起こしたりする
おそれがあった。
【0004】本発明は上記のような問題点に鑑み、燃料
ポンプ駆動用のブラシレスモータの制御回路を燃料ポン
プおよびモータと一体化したものにおいて、電食の発
生、導通不良、および短絡等の不良を低減することを目
的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を
決するために、永久磁石を固定した回転子と、回転子の
周囲に設置された複数の固定子コイルと、この固定子コ
イルへの通電を制御する制御回路と、前記回転子により
駆動されるポンプ部とをハウジング内に内蔵した車両用
燃料供給装置において、前記固定子コイルと前記制御回
路とこれらを接続する導電部を樹脂材料にて覆うととも
に、該樹脂材料は、前記制御回路の近傍に燃料を導入す
る燃料通路を形成することを特徴とする車両用燃料供給
装置という技術的手段を採用する。
【0006】なお、制御回路を容器内に収容して、
器、固定子コイル、導電部が樹脂材料により一体化され
て完全に覆われるようにしてもよい。これにより、容
器、固定子コイル、導電部と樹脂材料との境界面がな
く、境界面から燃料が侵入することも防ぐことができ
る。また、制御回路を収容する容器はドーム状に形成さ
れてもよい
【0007】
【作用】上記本発明の構成によると、前記固定子コイル
と、前記制御回路と、これらを接続する導電部とが樹脂
材料にて覆われるため、これらの部分が燃料中に露出せ
ず、これらの部分における電食が防止され、導通不良、
および短絡等の不良が防止される。しかも制御回路の近
傍に燃料を導入する燃料通路を形成するので、制御回路
からの熱が燃料に放熱され、制御回路の放熱性を低下さ
せることなく制御回路を樹脂材料により覆うことができ
る。
【0008】なお、制御回路を容器内に収容し、その容
器をドーム状に形成すれば、樹脂材料によるモールド工
程での容器の変形が防止される
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した車両用燃料ポンプの
第1実施例を図1ないし図6に基づいて説明する。
【0010】図1は第1実施例の車両用燃料ポンプの構
成を示す断面図であり、第1実施例の車両用燃料ポンプ
を吐出口側から見た図2のA−A断面を示す。図1にお
いて、車両用燃料ポンプ1の円筒状ハウジング10は、
薄肉化された上端部11と、肉厚の中央部12と、薄肉
化された下端部13とを有する。下端部13にはポンプ
部30が設けられ、中央部12にはモータ部50が設け
られ、上端部11には吐出部90が設けられる。
【0011】ポンプ部30は、ポンプケーシング31
と、ポンプカバー32と、インペラ33とを備える。ポ
ンプケーシング31は、ハウジング10の下端側からハ
ウジング10の肉厚中央部12に隙間なく嵌め込まれて
いる。ポンプカバー32はハウジング10の下端側から
圧入される。ポンプケーシング31とポンプカバー32
とは、ハウジング10の突起部14により回り止めされ
ている。
【0012】ポンプケーシング31とポンプカバー32
との間には再生ポンプとしてのポンプ室34が形成され
ている。ポンプ室34の周囲は、ポンプカバー32がハ
ウジング10のかしめ部15により中央部12に向けて
押しつけられることで密封される。ポンプカバー32に
はシャフト51が圧入保持され、ポンプ室34の吸入側
位置に連通する吸入口35が形成されている。ポンプケ
ーシング31とポンプカバー32との間には、再生ポン
プのインペラ33が回転可能に収納され、シャフト51
がインペラ33を貫通している。ポンプケーシング31
にはポンプ室34の吐出側位置とハウジング10内とを
連通する図示せぬ吐出口が形成されている。
【0013】モータ部50は、シャフト51に回転可能
に軸支されるロータ60と、樹脂材料により一体成形さ
れたステータ部70とからなる。シャフト51には2か
所の溝部52、53が形成され、それぞれの溝部52、
53にはCリングが嵌め込まれている。シャフト51に
は、溝部52側から、3枚のワッシャ、ジョイント5
4、1枚のワッシャ、ロータ60、および3枚のワッシ
ャが挿通され回転可能に軸支されている。
【0014】ジョイント54は、インペラ33に形成さ
れたジョイント穴36に挿入される爪部55を有し、イ
ンペラ33とともに回転する。なお、ジョイント54は
シャフト51を挟んで位置する図示せぬ他の爪部を有
し、この爪部もインペラ33に形成された図示せぬ他の
ジョイント穴に挿入されている。
【0015】ロータ60は、円筒状の電磁ステンレス製
のヨーク61を有する。ヨーク61はジョイント54に
形成されたジョイント溝56に挿入される爪部62を有
し、ジョイント54とともに回転する。なお、ヨーク6
1ははシャフト51を挟んで位置する図示せぬ他の爪部
を有し、この爪部もジョイント54に形成された図示せ
ぬ他のジョイント溝に挿入されている。ヨーク61の周
囲には、4個のフェライト磁石63がエポキシ系接着剤
で接着され、その両端にはステンレス製のプレートリン
グ64、65が圧入される。ヨーク61の両端内周面に
はカーボン製メタル66、67が圧入される。フェライ
ト磁石63およびプレートリング64、65はPPS樹
脂68によりモールドされ、4つのフェライト磁石63
の間が埋められる。プレートリング64、65には、ロ
ータ60の回転バランスをとるために、直径0.5〜
2.0ミリの穴が適宜あけられている。
【0016】ステータ部70は、ガラス20%含有のエ
ポキシ系樹脂材料71により、ほぼ有底円筒状の形状に
成形されている。そして、その底面をハウジング10の
上端側にして、ハウジング10の上端部11側から、ハ
ウジング10の中央部12に隙間なく嵌め込まれ、ハウ
ジング10に形成された突起部16で回り止めされてい
る。ステータ部70は、その周囲の側壁内に3相のステ
ータを内蔵し、その底面壁に制御回路部を内蔵してい
る。
【0017】ステータは、ステータコア72と、このス
テータコア72に巻かれた3相のステータコイル73を
有し、各相のステータコイルの両端の銅線は制御回路部
にまで延びている。
【0018】制御回路部は、ステンレス製の円形板74
と、ステンレス製のドーム状カバー75とからなる容器
76を有し、この容器76内には、制御回路77が設置
されている。なお、円形板74とドーム状カバー75と
は、ニッケルメッキを施した鉄板により作成してもよ
い。容器76の円形板74側には樹脂製のターミナルホ
ルダ79が設けられる。このターミナルホルダ79に
は、電源供給用のターミナル80と、図2に図示される
電源供給用のターミナル81とが保持される。そして、
樹脂材料71は、ターミナルホルダ79と、ターミナル
80、81の付け根を覆っている。
【0019】さらに、ステータ部70の底面内側には、
シャフト51が受けられる穴82が形成されている。ま
た、ステータ部70の底面内側からハウジング10の上
端部11の内側を通り、ステータ部70の底面外側中央
部にかけては、容器76を避けて燃料通路83が形成さ
れている。これにより、ポンプ部30によりハウジング
10内に吐出された燃料は、ロータ60の周囲を通り、
ステータ部70の内側から径方向に抜け、ステータ部7
0に形成された溝部とハウジング10との間を通り、ハ
ウジング10の上端部11側に流出する。
【0020】なお、燃料通路83は、有底円筒状に形成
されたステータ部70に溝状に形成され、特にステータ
部70の底面外側では、容器76を覆う樹脂材料71の
厚さを薄くしている。これにより、容器76の円形板7
4に取付られた電力制御素子の熱を効率的に燃料に放熱
させることができる。このため、電力制御素子の温度上
昇が抑制され、電力制御素子の異常温度上昇によるモー
タ停止を防止することができる。
【0021】吐出部90は、ハウジング10の上端部1
1に圧入されたエンドカバー91を有する。エンドカバ
ー91は、ハウジング10のかしめ部17により、ハウ
ジング10の中央部12に向けて押しつけられている。
エンドカバー91には、ステータ部70に形成された燃
料通路83に通じ、チェック弁92が設けられた吐出口
93が形成される。また、エンドカバー91には、ステ
ータ部70に形成された燃料通路83に通じるリリーフ
バルブ94と、ターミナル80、81が挿通される穴9
5、96とが形成される。ターミナル80、81が挿通
される穴95、96には、Oリングが設けられ、ターミ
ナル80、81の付け根部を覆う樹脂材料71とエンド
カバー91との間がシールされる。
【0022】ステータ部70の構成について、図3ない
し図5を用いてさらに詳細に説明する。図3はステータ
部70の構成を示す。図3は図2のB−B線におけるス
テータ部70のモールド成形前の断面図であり、モール
ド成形後の外形形状を破線にて示してある。図4は図3
に破線で示されるモールド成形後のステータ部70のC
−C断面矢視図であり、モールド成型時のゲート位置を
示している。
【0023】図5はモールド成形前のステータ部70を
図3の矢印Dの方向から見た平面図である。ターミナル
ホルダ79には、図5に図示されるように、真鍮製のタ
ーミナル84a、84b、84c、84d、84e(以
下これらを総称して84とする)が設けられる。また、
容器76の円形板74を貫通して制御回路の端子85
a、85b、85c、85d、85e(以下これらを総
称して85とする)が取り出されている。さらに、各ス
テータコイルの両端の銅線86a、86b、86c、8
6d、86e、86f(以下これらを総称して86とす
る)がターミナルホルダ79の周囲にまで引き出されて
いる。そして、ターミナル84aはターミナル81と端
子85aとを接続し、ターミナル84bは端子85bと
銅線86aとを接続し、ターミナル84cは端子85c
と銅線86bとを接続し、ターミナル84dは端子85
dと銅線86cとを接続し、ターミナル84eはターミ
ナル80と端子85eと銅線86d、86e、86fと
を接続している。
【0024】モールド成形前、ターミナルホルダ79に
は、ターミナル80、81と、容器76とが保持され
る。さらにターミナルホルダ79から容器76を避ける
ように延在し、円筒状に形成されたストッパ部87が、
ステータコイル73の外周に接し、ステータコア72に
当接することでモールド成形前の位置決めがなされる。
なお、樹脂材料71によるモールド時に形成される燃料
通路83は、この円筒状ストッパ部87に設けられた穴
を貫通して形成される。
【0025】ターミナルホルダ79により位置決めさ
れ、ターミナル84により電気的な接続がなされたステ
ータ部は、樹脂成形型の中に入れられる。この樹脂成形
型の中において、ステータコア72とステータコイル7
3との段付部には、図3に図示されるように樹脂成形型
の中に突出する受け部100が当接し、ステータ部は、
樹脂モールドされないターミナル80、81と、受け部
100とで保持される。樹脂成形型への樹脂流入ゲート
101、102は、図4に破線で示されるように、図3
の右端部に2つ設けられ、容器76から遠い位置に設け
られている。この樹脂成形型の中で、樹脂材料71は、
ステータコイル73、ステータコイルの銅線86、ター
ミナル84、端子85および容器76を完全に覆う。
【0026】ステータ部70は、樹脂成形型の中で樹脂
モールドされた後、内径と、外径とを切削して芯出しが
なされている。図6は制御回路77の回路図である。
【0027】制御回路77は、ステータコイルのU相、
V相、W相への通電をそれぞれ断続するパワーMOS−
FET77a、77b、77cと、これらのMOS−F
ET77a、77b、77cを駆動制御する駆動回路7
7dとを備える。駆動回路77dは所定のオーバーラッ
プ時間をもって各FETを順次導通させ、各相のステー
タコイルを励磁する。
【0028】次に、上記実施例の作動を説明する。実際
の使用においては、吸入口35に図示せぬフィルタが設
けられ、吐出口93には車両の燃料噴射装置に接続され
る図示せぬパイプが接続され、車両用燃料ポンプ全体は
適宜のステーにより燃料タンクの中に保持される。
【0029】ターミナル80、81に電源が印加される
と、駆動回路77はMOS−FET77a、77b、7
7cを所定のオーバーラップ時間をもって順次導通さ
せ、各相のステータコイルを励磁する。この三相半波駆
動によりアーマチャ60が回転し、インペラ33が回転
する。そして、インペラ33の回転により、燃料は吸入
口35から吸入され、ハウジング10の中を通り、さら
に燃料通路83を通って、吐出口93から吐出される。
【0030】以上に述べた実施例によると、樹脂材料7
1により、ステータコイル73と、ステータコイルから
の銅線86と、制御回路77を内蔵する容器76と、容
器76からの端子85と、ターミナル84とのすべてが
覆われ、燃料にさらされない。このため、これらの導電
部での電食等による、短絡、断線等の不具合を確実に防
止して故障の発生を著しく低減することができる。
【0031】また、上記実施例では、制御回路77を収
納した容器76を樹脂材料71によりモールドしてい
る。この樹脂材料71の成形においては、通常は100
〜150(Kg/cm2)の成形圧が用いられるが、こ
の実施例では容器76の成形圧に対する耐圧性を考慮し
て、30〜50(Kg/cm2)に調節している。そし
て、さらにこの成形時の圧力に耐えるために、容器76
のカバー75をドーム状に形成した。これにより、成形
時の成形圧に対しても変形しない容器76を提供でき、
制御回路77を内蔵した容器76を樹脂材料71でモー
ルドすることができた。
【0032】また、この実施例では、発熱する制御回路
77は、樹脂材料71と容器76とを介して燃料により
冷却されている。そして、容器76のカバー75をドー
ム状に形成したことで、カバー75の厚さを薄くするこ
とができ、制御回路77から発生する熱を燃料に放出し
やすくできる。特に、容器76の円形板74の外側の樹
脂材料71の厚さを薄くしているので、この円形板74
に搭載される制御回路の電力制御素子からの放熱を良好
にすることができる。
【0033】また、樹脂流入ゲート101、102が、
容器76から遠い位置に設けられているため、容器76
周辺では成型圧が圧損により低くなる。これによって
も、成形時の容器76の変形が防止される。
【0034】また、上記実施例によると樹脂材料71が
導電部を覆うとともに、シャフト51を支持するホルダ
としての機能も兼ねているため、部品点数を少なくでき
る。また、上記実施例ではターミナルホルダ79から円
筒状のガイド部87を延ばしており、このガイド部87
により樹脂モールド前の確実な位置決めができる。
【0035】次に本発明を適用した第2実施例を図7に
基づいて説明する。図7は第2実施例による車両用燃料
ポンプの構成を示す断面図である。なお、第1実施例の
構成と対応し、機能的に大差のないものには同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0036】上述の第1実施例では、シャフト51が固
定され、このシャフト51にロータ60が回転可能に軸
支されていたが、この第2実施例では、シャフト251
を回転可能に軸支し、このシャフト251にロータ26
0を固定した。
【0037】シャフト251は、その一端がポンプケー
シング231に設けられた軸受201により回転可能に
軸支され、その他端がステータ部270の底面内側に設
けられた調心軸受202により回転可能に軸支される。
シャフト251の中央部表面には軸方向に沿って溝20
3が刻まれ、ここにロータ60のヨーク61が圧入され
ている。さらに、シャフト251には、Dカット部20
4が形成され、このDカット部204がインペラ231
に形成されたD型の穴205に挿入されている。軸受2
01はポンプケーシング231に圧入されている。調心
軸受202はステータ部270の底面内側に形成された
受け部206で支えられ、軸受ストッパ207で押さえ
られている。
【0038】この実施例では、ロータ60とともにシャ
フト251も回転し、このシャフト251の回転に伴っ
てインペラ233が回転する。そして、上記第1実施例
と同様に燃料が吐出される。
【0039】この第2実施例でも上記第1実施例と同様
に導電部はすべて覆われており、第1実施例と同様の効
果を得ることができる。次に本発明を適用した第3実施
例を図8に基づいて説明する。
【0040】図8は第3実施例による車両用燃料ポンプ
の構成を示す断面図である。なお、第2実施例の構成と
対応し、機能的に大差のないものには同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0041】この第3実施例ではステータ部370に真
鍮製の筒状部材301を備え、ポンプケーシング331
にリリーフバルブ394を備える。筒状部材301は吐
出口393を形成し、その内部にチェック弁392が設
けられている。そして、ステータ部370の樹脂成形時
に樹脂成形型に保持され、樹脂材料71によりステータ
部370の一部として一体にモールドされる。
【0042】ステータ部370には、ステータ部370
の内側から径方向外側へ向けて延びる燃料通路302
と、ハウジング310の肉厚部312に沿って延びる溝
部303と、この溝部303から径方向内側へ向けて延
びる燃料通路304とが形成され、ステータ部370の
内側の燃料は、燃料通路302、溝部303、燃料通路
304を通って吐出口393に導かれる。このため、こ
の実施例でも、容器76の円形板74の外側に燃料が導
入され、しかもその部分の樹脂材料71の厚さが薄く形
成されているため、容器76内の制御回路77からの熱
は良好に放熱される。このステータ部370は上述の第
1実施例のエンドカバー91と同様にハウジング310
のかしめ部17により固定される。
【0043】ポンプケーシング331には、ハウジング
310内からの穴305と、径方向からの穴306とが
形成され、穴306の中にリリーフバルブ394が収納
される。さらに、ポンプケーシング331には、穴30
6からハウジング310に沿って溝部307が形成さ
れ、ポンプハウジング332には、溝部307からつな
がる溝部308が形成される。これにより、リリーフバ
ルブ394から放出された燃料はハウジング310の外
部に放出される。
【0044】この実施例ではステータ部370に筒状部
材301を一体化し、吐出口301を形成している。こ
のためこの実施例によるとさらに部品点数を減らすこと
ができる。
【0045】また、この第3実施例でも上記第1実施例
と同様に導電部はすべて覆われており、第1実施例と同
様の効果を得ることができる。次に本発明を適用した第
4実施例を図9、図10に基づいて説明する。
【0046】図9は第4実施例による車両用燃料ポンプ
の構成を示す部分断面図である。この図9は、第4実施
例の車両用燃料ポンプを図2のB−B線に沿って切断し
た断面図を示している。また、図10は図9のE−E断
面図である。なお、第1実施例の構成と対応し、機能的
に大差のないものには同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0047】この第4実施例では、容器76の円形板7
4の外側を覆う樹脂材料71をさらに薄く形成し、放熱
を促進している。ステータ部70の底面外側には溝状に
燃料通路83が形成される。ステータ部70の底面外側
には樹脂材料71によって、円形板74の外周に沿う肉
厚部71aと、円形板74の中央部に対応した薄肉部7
1bとが形成されている。この薄肉部71bにより円形
板74に搭載された制御回路77からの放熱がより促進
される。これにより、制御回路77の電力制御素子の温
度上昇が抑制され、異常温度上昇によるモータの停止が
防止される。
【0048】次に本発明を適用した第5実施例を図1
1、図12に基づいて説明する。図11は第5実施例に
よる車両用燃料ポンプの構成を示す部分断面図である。
また、図12は図11のF−F断面図である。なお、第
4実施例の構成と対応し、機能的に大差のないものには
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0049】この第5実施例では、上記第4実施例と同
様にステータ部70の底面外側には樹脂材料71によっ
て、円形板74の外周に沿う肉厚部71aと、円形板7
4の中央部に対応した薄肉部71bとが形成されてい
る。さらに、この第5実施例では、肉厚部71aから延
びる3本のリブ71cが設けられている。これらのリブ
71cは、燃料通路83内の燃料流れに対する抵抗を考
慮して、燃料流れに沿って形成されている。このリブ7
1cにより、円形板74の外側に薄肉部71bを形成す
る場合にも、樹脂材料71に十分な強度を与えることが
できる。このため、円形板74の温度が高温になる場合
でも、樹脂材料71の剥離、割れなどを防止することが
できる。
【0050】なお、この第4実施例では燃料の流れ方向
に沿って複数のリブを形成したが、薄肉部の強度などを
考慮して、一本のリブ、あるいは適宜の形状のリブを形
成してもよい。
【0051】また、上記の複数の実施例では円形板74
の中央部に対応して樹脂材料71の厚さを薄くしたが、
円形板74の最も温度上昇する位置、例えば電力制御素
子が搭載される位置に対応して樹脂材料71の厚さを薄
く形成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、固定
子コイルと、制御回路と、これらを接続する導電部とが
樹脂材料にて覆われるため、これらの部分が燃料中に露
出せず、これらの部分における電食を防止でき、導通不
良、および短絡等の不良を防止することができる。しか
も制御回路の近傍に燃料を導入する燃料通路を形成する
ので、制御回路からの熱が燃料に放熱され、制御回路の
放熱性を低下させることなく制御回路を樹脂材料により
覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例の車両用燃料ポン
プの断面図である。
【図2】本発明を適用した第1実施例の車両用燃料ポン
プの上部平面図である。
【図3】ステータ部の構成を示す断面図である。
【図4】図3のC−C断面矢視図である。
【図5】ステータ部の上部平面図である。
【図6】制御回路の回路図である。
【図7】本発明を適用した第2実施例の車両用燃料ポン
プの断面図である。
【図8】本発明を適用した第3実施例の車両用燃料ポン
プの断面図である。
【図9】本発明を適用した第4実施例の車両用燃料ポン
プの部分断面図である。
【図10】図9のE−E断面矢視図である。
【図11】本発明を適用した第5実施例の車両用燃料ポ
ンプの部分断面図である。
【図12】図11のF−F断面矢視図である。
【符号の説明】
1 車両用燃料ポンプ 10 ハウジング 30 ポンプ部 50 モータ部 60 ロータ 70 ステータ部 72 ステータコア 73 ステータコイル 76 容器 77 制御回路 83 燃料通路 79 ターミナルホルダ 80、81 ターミナル 84 ターミナル 85 端子 86 銅線 90 吐出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷沢 成司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−112558(JP,A) 実開 昭62−59794(JP,U) 実開 平3−32197(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を固定した回転子と、回転子の
    周囲に設置された複数の固定子コイルと、この固定子コ
    イルへの通電を制御する制御回路と、前記回転子により
    駆動されるポンプ部とをハウジング内に内蔵した車両用
    燃料供給装置において、 前記固定子コイルと前記制御回路とこれらを接続する導
    電部を樹脂材料にて覆うとともに、該樹脂材料は、前記
    制御回路の近傍に燃料を導入する燃料通路を形成する
    とを特徴とする車両用燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路を容器内に収容し、前記容
    器、前記固定子コイル、および前記導電部が前記樹脂材
    料により、一体化されて完全に覆われることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記容器がドーム状に形成されることを
    特徴とする請求項記載の車両用燃料供給装置。
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