JP3120997B2 - 自動二輪車におけるエンジン吸気系配設構造 - Google Patents

自動二輪車におけるエンジン吸気系配設構造

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JP3120997B2 JP02191046A JP19104690A JP3120997B2 JP 3120997 B2 JP3120997 B2 JP 3120997B2 JP 02191046 A JP02191046 A JP 02191046A JP 19104690 A JP19104690 A JP 19104690A JP 3120997 B2 JP3120997 B2 JP 3120997B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車体フレーム、エンジン、エアクリー
ナ、および燃料タンク等を備えた自動二輪車に関し、よ
り詳しくは、自動二輪車におけるエンジン吸気系配設構
造に関する。
(従来の技術) 自動二輪車には、従来、特開昭62−46785号公報で示
されるものがある。
上記公報のものによれば、自動二輪車の車体フレーム
は、その前上端部を構成するヘッドパイプと、このヘッ
ドパイプから車幅方向での車体フレームの中央を通り後
下方に向って延出する一本の主フレームとを備えてい
る。
上記主フレームの下方にエンジンが配設され、上記エ
ンジンの上方にこのエンジンに連通する気化器が配設さ
れると共に、この気化器の上方にこの気化器に連通する
エアクリーナが配設されている。また、このエアクリー
ナは、エレメントを収納するクリーナケースと、上記エ
アクリーナの外部をクリーナケースの内部に連通させる
空気導入路とを備えている。
上記気化器に供給される燃料を溜める燃料タンクが上
記エンジンの上方に配設され、上記燃料タンクは、車体
側面視でこの燃料タンクが上記主フレームに重なり合う
よう形成されている。また、車体平面視で、上記燃料タ
ンクは、その左右各側部が上記主フレームの左右外側方
に延出するよう形成されると共に前方に向って開口する
U字状となるよう形成され、この燃料タンク前部の左右
タンク側部間における空間に上記気化器とエアクリーナ
とが配設されている。
そして、上記構成によれば、燃料タンクは前方に向っ
て開口するU字状とされて、この燃料タンク前部の左右
側部間における空間にエアクリーナが配設されているた
め、これらエアクリーナと燃料タンクとが上下方向で干
渉し合うことが防止され、もって、エアクリーナの存在
に拘らず燃料タンクの配設位置を下げることができるこ
とにより低重心化が図れ、かつ、燃料タンクに邪魔され
ずに、上記エアクリーナに対する保守等の作業ができ
て、この作業が容易にできることとなる。
また、上記構成によれば、燃料タンクの上記空間に気
化器とエアクリーナとが配設されて、これら気化器とエ
アクリーナとが車体側面視で、外観上容易に見えること
が防止されて、車体の見栄えが向上させられている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来の技術によれば、自動二輪車にお
けるエンジン吸気系の構成部品は互いにコンパクトに配
設されていて、その車体を小形化する上で好ましいが、
このため、第1に、上記空気導入路を通しエアクリーナ
に走行風が吸入されるとき、その円滑な吸入がいずれか
の構成膨品により阻害されるおそれがある。また、ここ
で、単に走行風の吸入を円滑にさせようとすると、この
走行風と共にエアクリーナの外部の雨水もこのエアクリ
ーナに吸入されるおそれがある。
また、第2に、上記エンジンに向おうとする走行風が
いずれかの構成部品に邪魔されて、走行風によるエンジ
ンの冷却が阻害されるおそれもある。
よって、上記従来の技術では、エンジン性能を向上さ
せる上で、必ずしも満足のいくものではない。
また、上記した諸問題点を解決してエンジン性能を向
上させようとする場合にも、エンジン吸気系の各構成部
品を、よりコンパクトに配設させるようにすることが望
まれている。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、エアクリーナに対する走行風の吸入が円滑になさ
れるようにし、かつ、走行風によるエンジンの冷却が効
果的になされるようにし、もって、エンジン性能を向上
させることを目的とする。
また、上記のようにした場合にも、自動二輪車におけ
るエンジン吸気系の構成部品がよりコンパクトに配設さ
れるようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、次の如くである。
なお、この「発明の構成」の項において、下記した
( )内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
車体フレーム2がその前上端部を構成するヘッドパイ
プ3と、このヘッドパイプ3から車幅方向での車体フレ
ーム2の中央を通り後下方に向って延出する一本の主フ
レーム4とを備え、この主フレーム4の下方にエンジン
20を配設し、上記エンジン20の上方にこのエンジン20に
連通する気化器27を配設すると共に、上記主フレーム4
の側方、かつ、上記気化器27の上方にこの気化器27に連
通するエアクリーナ28を配設し、このエアクリーナ28が
エレメント39を収納するクリーナケース40と、上記エア
クリーナ28の外部をクリーナケース40の内部に連通させ
る空気導入路42とを備え、上記気化器27に供給される燃
料を溜める前部燃料タンク(燃料タンク)32を上記エン
ジン20の上方に配設し、上記前部燃料タンク(燃料タン
ク)32を、これが車体側面視で上記主フレーム4に重な
り合うよう形成し、かつ、車体平面視で上記前部燃料タ
ンク(燃料タンク)32を、その左右各側部が上記主フレ
ーム4の左右外側方に延出するよう形成すると共に前方
に向って開口するU字状となるよう形成し、この前部燃
料タンク(燃料タンク)32前部の左右タンク側部45,45
間における空間47に、上記気化器27とエアクリーナ28と
を配設した自動二輪車において、 1)上記エアクリーナ28の外部に向って開口する上記空
気導入路42の空気導入開口42aを、上記クリーナケース4
0よりも前側に位置させると共に後下方に向って開口さ
せ、 2)上記空間47を形成する前部燃料タンク(燃料タン
ク)32の内側面49のうち、後部内側面49aを、上記気化
器27とエアクリーナ28の後方に位置させると共に、車体
側面視で上記主フレーム4を直線的に横切って後下方に
向って延びるよう形成し、 3)上記気化器27とエアクリーナ28とを上記後部内側面
49aの近傍でこの後部内側面49aに沿うように配設し、 4)上記各タンク側部45の下面のうち、後部下面45a
を、前部下面45bよりも低く位置させると共に上記エン
ジン20のシリンダ24の上端部よりも後側に位置させ、上
記後部下面45aから上記前部下面45bへの遷移面45cの前
端を上記後部内面側49aの下端に連設した点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
なお、この「作 用」の項において、下記した( )
内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するものであ
る。
自動二輪車1の走行時に、走行風がエアクリーナ28の
空気導入路42を通ってクリーナケース40に吸入されよう
とするとき、上記エアクリーナ28の外部に向って開口す
る上記空気導入路42の空気導入開口42aを上記クリーナ
ケース40の前側に位置させてあるため、上記走行風は、
上記クリーナケース40に邪魔されずにこのクリーナケー
ス40に円滑に吸入される。
また、上記の場合、空気導入開口42aは後下方に向っ
て開口させてあるため、走行風と共に流動してきた雨水
が上記空気導入開口42aに入り込もうとすることは、そ
の雨水が有する後方に向う慣性力によって防止される。
よって、上記エアクリーナ28には、走行風が円滑に吸
入される一方、雨水の吸入が防止される。
また、上記空間47を形成する前部燃料タンク(燃料タ
ンク)32)の内側面49のうち、後部内側面49aを、気化
器27とエアクリーナ28の後方に位置させると共に、車体
側面視で主フレーム4を直線的に横切って後下方に向っ
て延びるよう形成してあり、このため、走行風は、上記
後部内側面49aに沿って、上記主フレーム4の下方のエ
ンジン20に向うよう案内される。
よって、上記エンジン20は走行風により、より効果的
に冷却される。
また、上記気化器27とエアクリーナ28とを上記後部内
側面49aの近傍でこの後部内側面49aに沿うように配設し
てあり、このため、上記気化器27とエアクリーナ28と
は、上記空間47のより奥側に配設される。
よって、前記したように、エンジン性能を向上させた
場合でも、自動二輪車1の構成部品はよりコンパクトに
配設される。
更に、各タンク側部45の下面のうち、後部下面45a
を、前部下面45bよりも低く位置させると共に上記エン
ジン20のシリンダ24の上端部よりも後側に位置させてあ
る。
このため、後部下面45aを低く位置させた分、上記シ
リンダ24との干渉を避けながら上記前部燃料タンク(燃
料タンク)32の容量を増加させることができる。
また、上記後部下面45aから上記前部下面45bへの遷移
面45cの前端を上記後部内側面49aの下面に連設してあ
る。
このため、前記したように、後部内側面49aに沿っ
て、上記エンジン20に向うよう案内されてきた走行風の
一部は、更に、上記遷移面45cに案内されて上記エンジ
ン20に向わされる。
よって、上記エンジン20は走行風により、更に効果的
に冷却される。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第1図と第2図において、図中1はオフロード用の自
動二輪車である。この自動二輪車1の車体を主構成して
いる車体フレーム2は、その前上端部を構成するヘッド
パイプ3と、このヘッドパイプ3から車幅方向での車体
フレーム2の中央を通り後下方に向って延出する一本の
主フレーム4と、この主フレーム4の後端から下方に向
って延出するリヤアームブラケット5とを備えている。
また、上記車体フレーム2はダウンチューブ6を備え、
このダウンチューブ6は上記主フレーム4の前端とリヤ
アームブラケット5の下端とを結んでいる。
上記主フレーム4は上下に並設される上パイプ8と下
パイプ9を有し、これら両パイプ8,9は左右一対の側板1
0,10により互いに連結されている。そして、これによ
り、主フレーム4の断面は上下に長い箱形とされ、オフ
ロード時の上下負荷に十分に耐えられる形状となってい
る。また、上記主フレーム4は一本の部材で構成されて
いるため、左右方向からの負荷にも耐えられるようその
幅寸法が十分大きくされている。
上記ヘッドパイプ3には車体を構成するフロントフォ
ーク12が操向自在に支承され、このフロントフォーク12
には前輪13、およびハンドル14が取り付けられている。
一方、上記リヤアームブラケット5には枢支軸15により
車体を構成するリアアーム16が上下揺動自在に枢支さ
れ、このリアアーム16の揺動端に後輪17が支承されてい
る。また、上記リヤアーム16は緩衝器18を介し前記主フ
レーム4に支持されている。
上記主フレーム4の下方に4サイクル並列2気筒エン
ジン20が配設されて、このエンジン20は上記車体フレー
ム2の下部に支持され、このエンジン20に動力伝達装置
21が連設されている。この動力伝達装置21に前記後輪17
がチェーン巻掛手段22により連動連結され、エンジン20
の動力が上記動力伝達装置21やチェーン巻掛手段22を介
し後輪17に伝えられる。
上記エンジン20の各シリンダ24はクランクケース25か
ら前上方に向って突出し、その各後面にそれぞれ吸気管
26が連結されている。この各吸気管26は垂直に上方に延
び、その各上端に気化器27およびエアクリーナ28が連設
されている。
上記の場合、エンジン20の上方に、このエンジン20の
シリンダ24に吸気管26により連通するよう上記気化器27
が配設されている。また、上記主フレーム4の側方、か
つ、上記気化器27の上方にこの気化器27に連通するよう
エアクリーナ28が配設されている。そして、このよう
に、吸気管26、気化器27、およびエアクリーナ28が上下
方向に配設されることから、エンジン20にダウンドラフ
トの効果が得られることとなっている。29は排気管で、
この排気管29は各シリンダ24の前面から一旦前下方に向
って延びた後、後方に向って折り返され、車体後部にま
で延びている。
上記気化器27に供給される燃料を溜める前部燃料タン
ク32と後部燃料タンク33とが設けられ、前部燃料タンク
32は前記エンジン20の上方に配設されて、車体フレーム
2に支持されている。一方、後部燃料タンク33はリヤア
ームブラケット5と、このリヤアームブラケット5から
突設されたブラケット34とに支持され、後部燃料タンク
33上にシート35が取り付けられている。
また、前記エンジン20を水冷するためのラジエータ36
が設けられ、このラジエータ36は前記ダウンチューブ6
の前面に取り付けられている。その他、37はカウリング
である。
第2図から第4図において、上記各エアクリーナ28は
ヘッドパイプ3の後方近傍で主フレーム4前部の各側方
近傍に位置している。この各エアクリーナ28はエレメン
ト39を収納するクリーナケース40を備えている。このク
リーナケース40の上部はエレメント39を挿抜自在とさせ
る開口部となっており、この開口部はカバー板41により
開閉自在に閉じられている。
また、上記エアクリーナ28は、このエアクリーナ28の
外部を上記クリーナケース40の内部に連通させる空気導
入路42を備えている。上記エアクリーナ28の外部に向っ
て開口する上記空気導入路42の空気導入開口42aは、上
記クリーナケース40よりも前側に位置させられると共
に、後下方に向って開口させられている。
そして、上記エアクリーナ28の外部の空気は、上記空
気導入路42の空気導入開口42aから第2図中矢印Aで示
すように吸入され、上端からクリーナケース40内に吸入
される。上記クリーナケース40の底板に空気排出口43が
形成されており、空気導入路42側からエレメント39を通
過した空気は同上第2図中矢印Bで示すように上記吸気
排出口43を通り前記気化器27に吸入される。
上記左右エアクリーナ28の各カバー板41,41は連結バ
ー44によって一体成形されており、この連結バー44の左
右中央部がねじ44aにより主フレーム4に着脱自在にね
じ止めされている。このため、上記ねじ44aを操作すれ
ば、左右カバー板41,41は一体的に開、閉動作させるこ
とができる。
前記前部燃料タンク32は、車体側面視(第1,2図)
で、この前部燃料タンク32が上記主フレーム4に重なり
合うよう形成されている。また、車体平面視(第3図)
で、上記前部燃料タンク32は、その左右各側部が上記主
フレーム4の左右外側方に延出するよう形成されると共
に前方に向って開口するU字状となるよう形成されてい
る。
より具体的には、上記前部燃料タンク32は、ヘッドパ
イプ3の後方近傍で主フレーム4の側方近傍に位置する
左右一対のタンク側部45,45と、これら各タンク側部45
の後上部同士を連結して主フレーム4の上方近傍に位置
するタンク上部46とで構成されている。上記前部燃料タ
ンク32の前部の左右タンク側部45,45の間における空間4
7に、上記左右気化器27,27と、左右エアクリーナ28,28
が配設されている。
上記の場合、空間47を形成する前部燃料タンク32の内
側面49のうち、後部内側面49aは、上記気化器27とエア
クリーナ28の後方に位置させられると共に、車体側面視
で上記主フレーム4を直線的に横切って後下方に向って
延びるよう形成されている。
また、上記気化器27とエアクリーナ28とは、上記後部
内側面49aの近傍でこの後部内側面49aに沿うように配設
されている。
更に、上記各タンク側部45の下面のうち、後部下面45
aは、前記下面45bよりも低く位置させられると共に上記
エンジン20のシリンダ24の上端部よりも後側に位置させ
られている。また、上記後部下面45aから上記前部下面4
5bへの遷移面45cの前端は上記後部内側面49aの下端に連
設されている。
上記前部燃料タンク32はその下端がエンジン20の上面
に接近するまで低位置に配設されていて、低重心化とマ
スの集中化とが図られている。また、上記前部燃料タン
ク32を車体フレーム2側から取り外さないで、カバー板
41の開、閉動作ができるようになっており、これによ
り、クリーナケース40に対するエレメント39の挿抜な
ど、エアクリーナ28の保守点検作業が容易にできること
とされている。また、48は燃料の注入口である。
第5図は、他の実施例を示している。
これによれば、前部燃料タンク32が左右一対の分割タ
ンク50,50で構成されている。一方、前記車体フレーム
2の左右側部にそれぞれ前後一対の枢支手段51,51が設
けられ、この枢支手段51,51に前記分割タンク50の下部
が係脱自在に係止され、かつ、その係止部を中心として
左右回動自在に枢支されている。また、上記分割タンク
50を車体フレーム2側に回動させたとき、この分割タン
ク50の上部回動端を同上車体フレーム2に係脱自在に係
合させる係合手段52が設けられている。更に、このよう
に各分割タンク50を係合させたとき、これら分割タンク
50,50同士を連結させるバックル式の連結手段53が設け
られている。そして、上記枢支手段51、係合手段52、お
よび連結手段53によって、車体フレーム2に対し各分割
タンク50が着脱自在に取り付けられるようになってい
る。また、前記注入口48は各分割タンク50にそれぞれ設
けられている。
他の構成や作用は前記実施例と同じである。
なお、以上は図示の例によるが、エンジン20が小排気
量であるときや、単気筒である場合には、エアクリーナ
28を単一として、これを主フレーム4の一側に設けるよ
うにしてもよい。
(発明の効果) この発明によれば、車体フレームがその前上端部を構
成するヘッドパイプと、このヘッドパイプから車幅方向
での車体フレームの中央を通り後下方に向って延出する
一本の主フレームとを備え、この主フレームの下方にエ
ンジンを配設し、上記エンジンの上方にこのエンジンに
連通する気化器を配設すると共に、上記主フレームの側
方、かつ、上記気化器の上方にこの気化器に連通するエ
アクリーナを配設し、このエアクリーナがエレメントを
収納するクリーナケースと、上記エアクリーナの外部を
クリーナケースの内部に連通させる空気導入路とを備
え、上記気化器に供給される燃料を溜める燃料タンクを
上記エンジンの上方に配設し、上記燃料タンクを、これ
が車体側面視で上記主フレームに重なり合うよう形成
し、かつ、車体平面視で上記燃料タンクを、その左右各
側部が上記主フレームの左右外側方に延出するよう形成
すると共に前方に向って開口するU字状となるよう形成
し、この燃料タンク前部の左右タンク側部間における空
間に、上記気化器とエアクリーナとを配設した自動二輪
車において、 1)上記エアクリーナの外部に向って開口する上記空
気導入路の空気導入開口を、上記クリーナケースよりも
前側に位置させると共に後下方に向って開口させてあ
る。
このため、自動二輪車の走行時に、走行風がエアクリ
ーナの空気導入路を通ってクリーナケースに吸入されよ
うとするとき、上記走行風は、上記クリーナケースに邪
魔されずにこのクリーナケースに円滑に吸入される。
また、上記したように、空気導入開口は後下方に向っ
て開口させてあるため、走行風と共に流動してきた雨水
が上記空気導入開口に入り込もうとすることは、その雨
水が有する後方に向う慣性力によって防止される。
よって、上記エアクリーナには、走行風が円滑に吸入
される一方、雨水の吸入が防止されて、エンジン性能の
向上が達成される。
また、2)上記空間を形成する燃料タンクの内側面の
うち、後部内側面を、上記気化器とエアクリーナの後方
に位置させると共に、車体側面視で上記主フレームを直
線的に横切って後下方に向って延びるよう形成してあ
る。
このため、走行風は、上記直線的な後部内側面に沿っ
て円滑に、上記主フレームの下方のエンジンに向うよう
案内される。
よって、上記エンジンは走行風により、より効果的に
冷却され、エンジン性能の向上が達成される。
また、3)上記気化器とエアクリーナとを上記後部内
側面の近傍でこの後部内側面に沿うように配設してあ
る。
このため、上記気化器とエアクリーナとは、上記空間
のより奥側に配設される。
よって、前記したように、エンジン性能を向上させた
場合でも、自動二輪車におけるエンジン吸気係の構成部
品はよりコンパクトに配設されることとなる。
更に、4)上記各タンク側部の下面のうち、後部下面
を、前部下面よりも低く位置させると共に上記エンジン
のシリンダの上端部よりも後側に位置させてある。
このため、後部下面を低く位置させた分、上記シリン
ダとの干渉を避けながら上記燃料タンクの容量を増加さ
せることができる。
また、上記後部下面から上記前部下面への遷移面の前
端を上記後部内面側の下端に連設してある。
このため、前記したように、後部内側面に沿って、上
記エンジンに向うよう案内されてきた走行風の一部は、
更に、上記遷移面に案内されて上記エンジンに向わされ
る。
よって、上記エンジンは走行風により、更に効果的に
冷却され、エンジン性能の向上がより確実に達成され
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は自動二輪車の全
体側面図、第2図は第1図の部分拡大断面図、第3図は
第2図に示したものの平面図、第4図は同上第2図のIV
−IV線矢視断面図、第5図は他の実施例を示すもので、
第3図に相当する図である。 1……自動二輪車、2……車体フレーム、3……ヘッド
パイプ、4……主フレーム、20……エンジン、27……気
化器、28……エアクリーナ、32……前部燃料タンク(燃
料タンク)、39……エレメント、40……クリーナケー
ス、42……空気導入路、42a……空気導入開口、45……
タンク側部、45a……後部下面、45b……前部下面、45c
……遷移面、47……空間、48……注入口、49……内側
面、49a……後部内側面。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 B62J 35/00 B62M 7/02 F02M 35/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームがその前上端部を構成するヘ
    ッドパイプと、このヘッドパイプから車幅方向での車体
    フレームの中央を通り後下方に向って延出する一本の主
    フレームとを備え、この主フレームの下方にエンジンを
    配設し、上記エンジンの上方にこのエンジンに連通する
    気化器を配設すると共に、上記主フレームの側方、か
    つ、上記気化器の上方にこの気化器に連通するエアクリ
    ーナを配設し、このエアクリーナがエレメントを収納す
    るクリーナケースと、上記エアクリーナの外部をクリー
    ナケースの内部に連通させる空気導入路とを備え、上記
    気化器に供給される燃料を溜める燃料タンクを上記エン
    ジンの上方に配設し、上記燃料タンクを、これが車体側
    面視で上記主フレームに重なり合うよう形成し、かつ、
    車体平面視で上記燃料タンクを、その左右各側部が上記
    主フレームの左右外側方に延出するよう形成すると共に
    前方に向って開口するU字状となるよう形成し、この燃
    料タンク前部の左右タンク側部間における空間に、上記
    気化器とエアクリーナとを配設した自動二輪車におい
    て、 1)上記エアクリーナの外部に向って開口する上記空気
    導入路の空気導入開口を、上記クリーナケースよりも前
    側に位置させると共に後下方に向って開口させ、 2)上記空間を形成する燃料タンクの内側面のうち、後
    部内側面を、上記気化器とエアクリーナの後方に位置さ
    せると共に、車体側面視で上記主フレームを直線的に横
    切って後下方に向って延びるよう形成し、 3)上記気化器とエアクリーナとを上記後部内側面の近
    傍でこの後部内側面に沿うように配設し、 4)上記各タンク側部の下面のうち、後部下面を、前部
    下面よりも低く位置させると共に上記エンジンのシリン
    ダの上端部よりも後側に位置させ、上記後部下面から上
    記前部下面への遷移面の前端を上記後部内面側の下端に
    連設した自動二輪車におけるエンジン吸気系配設構造。
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