JP3120491U - 配布用手提げ - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価に製造でき、且つ、宣伝効果に優れ、しかも、複数枚のシート状のチラシやパンフレットを一度に配布できるようにする。
【解決手段】 本考案の手提げは、宣伝用の印刷シートを収納して配布する際に利用される手提げであって、一枚のシートから形成され、収納される印刷シートを覆うサイズで形成した背面部と、背面部の一側縁から折り曲げられて背面部に対面するように設けられた前面部と、前面部の自由端と組み合うように、背面部の他の一側縁に連設された蓋部とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本考案は、一枚のシートを折り曲げて形成される容器に関する。
一枚のシートを折り曲げて形成される容器は、例えば、石鹸等の日用品の小物の容器、菓子類の容器、小型家電製品の容器等、多岐の分野に亘り広く利用されている。このような容器に関し、実用新案登録2553133号公報に開示の集積販売用の手提げカートンは、縦の折り目線を介して、それぞれ略4辺形の左側面板、後側面板、右側面板、前側面板、左糊代片、楕円形の手提げ孔を設けた中手提げ板、右糊代片、を順に連設した板紙製のカートンブランクから形成され、保管中や使用後の廃棄時などにおいては、折り畳めるので嵩ばらないこと、使用時に組立てが簡単であること、強度的にもデザイン的にも優れていることが記載されている。また、実用新案登録3028226号公報には、紙器が開示されており、四辺形状の底部の対向する一方の両側縁から起立する三角形状の側面部を設け、底部の対向する他方の一側縁から側面部の傾斜に沿って起立する四辺形状の後面部を設け、後面部と対向する底部の他の一側縁から側面部の傾斜に沿って蓋部を設けている。この容器は、組み立てた状態で三角柱となることから、デザイン的に斬新さを有することが記載されている。
実用新案登録2553133号公報 実用新案登録3028226号公報
宣伝用のチラシやパンフレット等の印刷物を不特定多数の人に配布する際に、一枚だけでは情報量に乏しく、小冊子にまとめた場合は高価なものになる。また、複数枚のシート状のチラシやパンフレットを、一度に配布しようとする場合には、紙袋やプラスチック製ファイリングケースを利用することになるが、配布コストに見合う宣伝効果が得られないという問題点を有している。本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安価に製造でき、且つ、宣伝効果に優れ、しかも、複数枚のシート状のチラシやパンフレットを一度に配布できるようにした配布用の手提げを提供することである。
本考案の配布用手提げは、宣伝用の印刷シートを収納して配布する際に利用される手提げであって、該手提げは一枚のシートから形成され、収納される前記印刷シートを覆うサイズで形成した背面部と、該背面部の一側縁から折り曲げられて前記背面部に対面するように設けられた前面部と、該前面部の自由端と組み合うように、前記背面部の他の一側縁に連設された蓋部とを備えていることを特徴とする。そして請求項2の考案は、前記蓋部の自由端に突起させて凸部を形成するとともに、前記前面部の自由端に前記凸部と組み合う凹部を形成したことを特徴とする。請求項3の考案は、前記背面部及び/又は前記前面部には、前記印刷シートに記載されたサービスを提供する提供元に係る情報の情報記載欄が設けられていることを特徴とする。
本考案の配布用手提げは、一枚のシートに背面部、前面部、蓋部を折り曲げて形成するだけで、複数枚のシート状のチラシやパンフレット(印刷シート)を一度に配布できるものになるので、宣伝に係るコストが軽減される。
蓋部の自由端に突起させた凸部と、前面部の自由端に設けた凹部を組み合わせるようにしたので、蓋部の凸部を前面部の凹部から内側に差し込み、蓋部および前面部を容易に組み合わせ、印刷シートを収納することができる。そして、このように蓋部と前面部とを組み合わせた場合には、蓋部の自由端の縁と前面部の自由端の縁とが、組み合わされた状態で、一直線になるので、見栄えが良いものとなる。
サービスを提供する提供元に係る情報が背面部や前面部に記載されていた場合には、配布用の手提げを持ち歩く者が、これを見る者に、少なくとも、サービスを提供する提供元に係る情報が伝えられることになり、広範囲に及ぶ宣伝効果が期待できる。
図1は本考案の配布用手提げを示した展開図である。また、図2は使用の状態で配布用手提げを正面図で示し、図3はその内部の構造を示したものである。
本考案の配布用手提げ10は、図1に示すように一枚の厚紙を折り曲げ線1a、1bから折り曲げて、それぞれ、蓋部3、背面部1、前面部2を形成したものである。これにより、蓋部3は折り曲げ線1aを介して背面部1の上縁に連設されており、前面部2は折り曲げ線1bを介して背面部1の下縁に連設されたものとなっている。そして、蓋部3は、その上縁の中央部を所定幅突起させることにより形成した係合片(凸部)3aを有するとともに、楕円形状の手提げ孔5を有している。
背面部1は、収納される宣伝用のチラシやパンフレット等の印刷物(印刷シート)を覆うサイズで四角形状に形成され、その上部には、折り曲げ線1aを対称軸として、手提げ孔5と対称に、同様な楕円形状の手提げ孔5aを有している。また、前面部2は、その下縁の中央部を凹ませることにより、両側に端部片2aを形成したものであり、背面部1の下縁から折り曲げ線1bで内側に折り曲げられることにより背面部1に対面するように形成されている。そして、背面部1および前面部2の左右両側には、糊付けされる貼り付け部4が設けられている。
配布用手提げ10は、それぞれ折り曲げ線1a、1bから蓋部3および前面部2を内側に折り曲げるとともに、前面部2の端部片2aの上から蓋部3を被せ、蓋部3の係合片3aを前面部2の内側に挿入することにより、蓋部3および前面部2を組み合わせ、さらに、背面部1および前面部2の重ね合わされた貼り付け部4を貼り合わせて製作される。これにより、配布用手提げ10の表面は、図2および図3に示すように、ほぼ一直線のラインが視認される形態となり、デザイン的にも優れたものとなる。因みに、この一直線のラインは、中央部が前面部2の縁部2bであり、両側部が蓋部3の縁部3bである。
以上、説明したように、配布用手提げ10には、宣伝用のチラシやパンフレット等の印刷物Aが、複数枚収納できるものになる。そして、上述した一直線のラインを境に、蓋部3と前面部2に描かれたそれぞれのデザインを合致させるようにすることにより、配布用手提げ10の表面で統一されたデザインを形成させ、宣伝効果を向上させることができる。
図4および図5は、配布用手提げ10の第2の実施例を示したものであり、図4は展開図であり、図5は斜視図である。
これら、図4および図5に示すように、この実施例における配布用手提げ10は、上述した手提げ10に加えて底部8と側壁部9とをさらに備えている。底部8は、背面部1と前面部2との間に設けられ、山折り線8aの左右に設けられた谷折り線(8b、8b)で囲まれた範囲で形成される。側壁部9は、前面部2の両側縁に連設させて側壁部9を延出させることにより形成され、側壁部9の外側に設けられる糊付け片11は、谷折り線(9b、9b)と山折り線9aを介して連設される。
この配布用手提げ10を製作する際には、先ず、蓋部3および前面部2を内側に折り曲げるとともに、前面部2の端部片2aの上から蓋部3を被せ、蓋部3の係合片3aを前面部2の内側に挿入し、蓋部3および前面部2を組み合わせ、糊付け片11を背面部1の左右端部(貼り付け部4)に貼り付ける。これにより、配布用手提げ10は、より多くの宣伝用チラシやパンフレット等の印刷物を収納することができるものになる。
図6および図7は、配布用手提げ10の第3の実施例を示したものであり、図6は展開図であり、図7は正面図である。これら、図6および図7に示すように、この実施例における配布用手提げ10は、第1の実施例で示した配布用手提げ10を縦型にしたものである。この形態の配布用手提げ10の展開図は、図1に示した外形と同一であるが、楕円形状の手提げ孔(5b、5c)を、それぞれ、背面部1および前面部2の右側部に設けたものであり、その方向は縦方向に長い楕円形状となっている。これにより、これを組み立てた際には、前面部2の縁部2bと蓋部3の縁部3bとで示される一直線のラインが縦になり、デザイン的にも優れたものとなる。
本考案の配布用手提げを示した展開図である。 使用の状態で配布用手提げを示した正面図である。 内部の構造を示した配布用手提げの説明図である。 本考案の配布用手提げを示した展開図である。 使用の状態で配布用手提げを示した斜視図である。 本考案の配布用手提げを示した展開図である。 使用の状態で配布用手提げを示した正面図である。
符号の説明
1 背面部
2 前面部
2a 端部片
3 蓋部
3a 係合片
4 貼り付け部
5 手提げ孔
8 底部
9 側壁部
10 配布用手提げ
11 糊付け片

Claims (3)

  1. 宣伝用の印刷シートを収納して配布する際に利用される手提げであって、
    該手提げは一枚のシートから形成され、収納される前記印刷シートを覆うサイズで形成した背面部と、
    該背面部の一側縁から折り曲げられて前記背面部に対面するように設けられた前面部と、
    該前面部の自由端と組み合うように、前記背面部の他の一側縁に連設された蓋部とを備えていることを特徴とする配布用手提げ。
  2. 前記蓋部の自由端に突起させて凸部を形成するとともに、前記前面部の自由端に前記凸部と組み合う凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の配布用手提げ。
  3. 前記背面部及び/又は前記前面部には、前記印刷シートに記載されたサービスを提供する提供元に係る情報の情報記載欄が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の配布用手提げ。
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