JP3119179B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3119179B2
JP3119179B2 JP08313688A JP31368896A JP3119179B2 JP 3119179 B2 JP3119179 B2 JP 3119179B2 JP 08313688 A JP08313688 A JP 08313688A JP 31368896 A JP31368896 A JP 31368896A JP 3119179 B2 JP3119179 B2 JP 3119179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ワイヤハー
ネスに取り付けるグロメットに関し、詳しくは、自動車
のバックパネルからバックドアへと配索するワイヤハー
ネスを挿通する蛇腹状の筒部の両端に、バックパネルと
バックドアとの設けたワイヤハーネス貫通穴に両端を装
着するフランジを設けたものであり、バックドアを開い
た時に、グロメットが容易に変形して開放動作に追従で
きるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車においては、バックパネル
に設けたバックドアには、ワイパー用モータを付設して
ワイパーを駆動すると共にランプ類を点灯するようにし
ており、そのため、図6に示すように、バックパネル1
からバックドア2へとワイヤハーネスW/Hを配索して
いる。バックドア2の下端を持ち上げて、上端側のバッ
クパネル1との間のヒンジ3を支点としてバックドア2
を開放する時、バックパネル1とバックドア2との間の
ワイヤハーネスW/Hの部分が外方に露出する。よっ
て、当該部分のワイヤハーネスW/Hをグロメット4に
通し、該グロメット4の両端に設けたフランジ4a、4
aをバックパネル1およびバックドア2に設けた貫通穴
の周縁に固着して、ワイヤハーネスを被覆して防水を図
っている。
【0003】この種の一方が他方に対して開閉され、そ
の間のグロメットに開作動時に回転力が作用する場合に
は、無理な変形が生じないようにした図7(A)(B)
(C)(D)に示す形状のグロメット4が提案されてい
る。該グロメット4は両端のフランジ4aと4bとの間
の筒部4cを蛇腹状とし、かつ、該蛇腹は、山4dおよ
び谷4eを螺旋状に連続させた形状としている。
【0004】上記螺旋状に山と谷とを連続して設けた蛇
腹状筒部を有するグロメットは、回転時に軸方向に伸縮
して回転力を吸収して、無理な変形が生じないようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記螺
旋状の山および谷は、通常の螺旋状の山谷を設けたチュ
ーブと同様に、山および谷の断面形状は図7に示される
ように真円形状となっているため、変形しにくい。その
ため、回転力によりねじり作用を受けた時、図8に示す
ように、全体的に変形しにくくなり、蛇腹部分だけでね
じれを吸収できず、該蛇腹部分の両端とフランジ4a、
4bの間の部分4f、4gにねじれが発生する。このよ
うに、両側部分4f、4gがねじれると、グロメット4
の長さが縮み、両端のフランジに応力が伝わる。よっ
て、フランジ4a、4bが変形して、被取付側(バック
パネルとバックドア等)との間に隙間が生じ、防水性能
が劣る問題がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、山と谷とを交互に設けた蛇腹状筒部が容易にねじ
れて、回転時に発生するねじれ力を蛇腹状筒部で吸収
し、両端のフランジに応力がかからないようにして、防
水性能を高めるグロメットを提供することを課題として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、山部と谷部とを交互に設けた蛇腹状筒部
の両端にフランジを設け、これら両端のフランジの向き
を位相させているグロメットであって、上記山部の断面
形状をハの字状に対向する一対の直線部を有し、これら
一対の直線部の両端の一方側の広幅部を連続する大円弧
部と、他端側の狭幅部を連続する小円弧部とからなる略
卵形状とし、上記一対の直線部で変形させてねじれを吸
収させる構成としていることを特徴とするグロメットを
提供している。
【0008】具体的には、例えば、上記両端のフランジ
の向きを180度位相させている一方、上記蛇腹状筒部
の山部の断面形状を、ハの字状に対向する一対の直線部
と、これら一対の直線部の両端の広幅部と狭幅部とを夫
々連続する一対の円弧部とからなる略卵形状とし、か
つ、軸線方向の一端側から他端側にかけて所定ピッチで
連続する各山部の形状を、山部の個数/180度の角度
範囲で向きを順次ずらせている。
【0009】上記のように各山部に直線部を設けておく
と、直線部は円形部よりも変形しやすいため、全体的に
も変形しやすくなり、よって、ねじれをスムーズに吸収
することができる。しかも、両端のフランジの向きが1
80度の向きであるため、山部の向きを一端側から他端
側にかけて丁度180となるように、山部の個数で18
0度を等分して、その等角度づつずられているため、ね
じれを蛇腹状筒部のみで吸収して、両端のフランジにね
じれを発生させない。よって、両端のフランジは被固定
部(バックパネルとバックドア等)に確実に固着でき、
隙間を発生させずに、防水性能を確保することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0011】実施形態の図1乃至図5に示すグロメット
10は、前記図6に示すグロメット4と同様に、自動車
のバックパネル1の上枠部中央からバックドア2へと配
索するワイヤハーネスW/Hのバックパネル1とバック
ドア2との接続部に取り付けるものであって、バックパ
ネル側の貫通穴とバックドア側の貫通穴とに夫々嵌合固
定するフランジ11、12を180度向きをかえて設
け、これらフランジ11と12とを蛇腹状筒部13で連
結している。
【0012】上記グロメット10はゴムあるいはエラス
トマーにより一体成形しており、蛇腹状筒部13の両側
を短寸の非蛇腹状の円筒部16、17を介して大径とし
たフランジ11、12に連続させている。これらフラン
ジ11、12には外周面に係止溝11a、12aを設
け、該係止溝11a、12aをバックパネル1およびバ
ックドア2の貫通穴1a、2a(図4に示す)の周縁に
嵌合してフランジ11と12とをそれぞれ密着固定する
ようにしている。
【0013】上記蛇腹状筒部13には山部14と谷部1
5とを交互に形成しており、図2に示すように正面側か
ら見て軸線方向に並列する各山部14のピッチPは同一
ピッチとしている。本実施形態では、山部14を8個並
列するように形成している。
【0014】上記山部14のフランジ11側からフラン
ジ12側に順次並列する8個の山部14A〜14Hの断
面形状は、図3(A)乃至(H)に示すように、ハの字
状に対向する一対の直線部14a、14bと、これら一
対の直線部の両端の一方側の広幅部を連続する大円弧部
14cと、他端側の狭幅部を連続する小円弧部14dと
からなる略卵形状で、8個の山部14A〜14Hは同一
形状としている。
【0015】上記卵形状の8個の山部14A〜14Hの
向きは、22.5度づつ角度変化させて、フランジ11
側の先端の山部14Aと、フランジ12側の他端の山部
14Hとでは向きを丁度180度変えている。即ち、山
部14Aは鋭角的に突出した小円弧部14dを図中左側
に向けて軸線L上に位置させている。次の山部14Bは
α=22.5゜で小円弧部14dを上向きに立ち上げ、
順次山部14Bから14Hへと22.5゜づつ時計回り
に角度変化させ、他端の山部14Hは小円弧部14dを
軸線L上で右側に向けて位置させている。なお、山部1
4の間の谷部15の断面形状は円形としている。
【0016】上記一端のフランジ11から円筒部16、
蛇腹状筒部13、円筒部17、さらに他端のフランジ1
2にかけて中空部20は連続させ、該中空部20の大き
さは、貫通させるワイヤハーネスW/Hをスムーズに通
すことができる寸法に設定している。
【0017】上記構成からなるグロメット10に対し
て、ワイヤハーネスW/Hを挿通した状態で、図4に示
すように、バックパネル1とバックドア2との間にグロ
メットは配置し、一方のフランジ11をバックパネル1
の貫通穴1aに係止して固定するとともに、他方のフラ
ンジ12をバックドア2の貫通穴2aに係止して固定す
る。
【0018】バックドア2を上端のヒンジ3を支点とし
て、下部を持ち上げて上向きに開放すると、バックパネ
ル1とバックドア2との間に介設された上記グロメット
10はバックドア2の回転に連動して、回転されると共
にフランジ11と12の取付位置が左右方向にずれてい
るためねじれも生じる。
【0019】上記作動時、グロメット10の蛇腹状筒部
13に山部14と谷部13とを交互に設けているため、
山部14と谷部15とが互いに滑り回転してねじれると
共に、山部14に直線部14a、14bを設けているた
め、これら直線部14a、14bが容易に変形してねじ
れやすくなり、バックドア2の開放作動時に付加される
ねじれを、蛇腹状筒部13で確実に吸収することができ
る。その結果、従来の図8に示すような両側の円筒部1
6、17にねじれを発生させず、よって、両端のフラン
ジ11、12に応力をかけず、バックパネル1およびバ
ックドア2とを密着状態で保持でき、防水性能を確保す
ることができる。
【0020】なお、蛇腹状筒部13に設ける山部14の
個数は限定されず、また、フランジ11と12との向き
により、上記山部の向きをずらせる角度は相違する。即
ち、フランジ11と12との角度を山部の個数で除し
て、その値の角度分だけ順次ずらせている。
【0021】また、蛇腹状筒部13の山部の断面形状
は、実施形態の略卵型に限定されず、変形が発生しやす
い一対の直線部を有する形状であればよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるグロメットは両端フランジの間に設ける蛇腹状
筒部に、山部と谷部とを交互に設けると共に、山部の断
面形状を一対の直線部を設け、かつ、この山部の向きを
順次等角度で変えているため、1つ1つの山部が容易に
変形し、その結果、全体としても変形して、ねじれを容
易に吸収できる。よって、フランジに応力を付加せず、
フランジが変形して、バックパネルとバックドア等の被
固定部との間に隙間が発生するのを確実に防止でき、そ
の結果、防水性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のグロメットを示す斜視図
である。
【図2】 上記グロメットの正面図である。
【図3】 (A)乃至(H)は図2のA−A線乃至H−
H線の断面図である。
【図4】 上記グロメットをバックパネルとバックドア
との間に取り付けた概略図である。
【図5】 バックドアの開放作動時における上記グロメ
ットの作動を示す斜視図である。
【図6】 グロメットの取付箇所を示す概略図である。
【図7】 従来例のグロメットを示し、(A)は斜視
図、(B)は正面図、(C)は(B)の要部拡大図、
(D)はグロメットの取付状態を示す断面図である。
【図8】 図7のグロメットの問題点を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 バックパネル 2 バックドア 3 ヒンジ 10 グロメット 11、12 フランジ 13 蛇腹状筒部 14 山部 14a、14b 直線部 14c、14d 円弧部 15 谷部 16、17 円筒部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に設けた蛇腹状筒部
    の両端にフランジを設け、これら両端のフランジの向き
    を位相させているグロメットであって、 上記山部の断面形状をハの字状に対向する一対の直線部
    を有し、これら一対の直線部の両端の一方側の広幅部を
    連続する大円弧部と、他端側の狭幅部を連続する小円弧
    部とからなる略卵形状とし、上記一対の直線部で変形さ
    せてねじれを吸収させる構成としていることを特徴とす
    るグロメット。
  2. 【請求項2】 上記蛇腹状筒部の軸線は直線状で、この
    直線状の軸線方向に対して、上記山部の大円弧部と小円
    弧部の両端を結び軸線で規定される山部の向きを順次等
    角度で変えている請求項1に記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 上記蛇腹状筒部の両端の山部の方向の位
    相角度を、上記両端のフランジの位相角度と同一として
    いる請求項2に記載のグロメット。
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JP4630242B2 (ja) * 2006-07-10 2011-02-09 古河電気工業株式会社 グロメット

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