JP3117263U - 貨物自動車の後部突入防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低床で幅狭のホッパーを有する特殊作業車に確実に荷卸しするため、リアバンパを昇降と伸縮ができるようにして荷台をホッパー内に挿入できるようにした。
【解決手段】リアバンパをフレームに対して遠隔操作で昇降可能に取り付けた貨物自動車の後部突入防止装置において、このバンパをフレームに取り付けられる中央の第一バンパと、第一バンパの両端に摺動可能に収容される二つの第二バンパとで構成するとともに、第二バンパの摺動を遠隔操作によるアクチュエータで作動させてバンパを伸縮できるようにしたことを特徴とする貨物自動車の後部突入防止装置。
【選択図】図2
【解決手段】リアバンパをフレームに対して遠隔操作で昇降可能に取り付けた貨物自動車の後部突入防止装置において、このバンパをフレームに取り付けられる中央の第一バンパと、第一バンパの両端に摺動可能に収容される二つの第二バンパとで構成するとともに、第二バンパの摺動を遠隔操作によるアクチュエータで作動させてバンパを伸縮できるようにしたことを特徴とする貨物自動車の後部突入防止装置。
【選択図】図2
Description
本考案は、リアバンパを主体とする貨物自動車の後部突入防止装置、中でも、アスファルトフィニッシャに積荷を供給するダンプの後部突入防止装置に関するものである。
ダンプ等の貨物自動車のリアバンパ(以下、バンパという)の幅(長)は、道路運送車両法によって定められており、外輪の外面より20cm以内の幅狭である必要があった。ところが、平成17年9月1日より、これが10cm以内と改正された。ところで、道路にアスファルト材を敷設するアスファルトフィニッシャと呼ばれる作業車があり(特許文献1)、これにアスファルト材を供給するダンプでは、アスファルト材を円滑にアスファルトフィニッシャに供給するため、その荷台をアスファルトフィニッシャのホッパーに入れ込む必要がある。しかし、このホッパーの断面形状は、底部が狭い台形になっており、バンパを新規格に対応して長くしたものでは、ホッパー底部の幅狭の部分につかえて入れ込めないといった事態が生じてきた。
一方、道路運送車両法は、しばしば改正され、平成4年には、パンパの高さは、路面から下端までが550mm以下(前後位置は、荷台等の最後面から350mm以内) とより低いものに規制された。この低さになると、傾斜地や段差がある個所あるいは地面がぬかるんだ個所では、バンパが下につかえて破損する事態が生じてきた。このため本考案者は、先にバンパを昇降できる案件を提案している(特許文献2)。先のアスファルトフィニッシャのホッパーの底面は、低い位置にあるため、このようにバンパが昇降することは、その荷下ろしにとっても好ましいものとなる。しかしながら、バンパの長さが長くなると、何らかの対策が必要になる。
特開平5−306506号公報
特開平6−305380号公報
本考案は、上記の課題に対処するものであり、パンパを昇降できるようにしたものに加えて伸縮できるようにして長短に変更できるようにするとともに、この構造を簡単で確実なものにし、しかも、その操作を省力的に、かつ迅速に行えるようにしたものである。
以上の課題の下、本考案は、請求項1に記載した、リアバンパをフレームに対して遠隔操作で昇降可能に取り付けた貨物自動車の後部突入防止装置において、このバンパをフレームに取り付けられる中央の第一バンパと、第一バンパの両端に摺動可能に収容される二つの第二バンパとで構成するとともに、第二バンパの摺動を遠隔操作によるアクチュエータで作動させてバンパを伸縮できるようにしたことを特徴とする貨物自動車の後部突入防止装置を提供したものである。
そして、本考案は、以上のバンパ装置において、請求項2に記載した、第一バンパが上昇するときと第二バンパが縮短するときを同期させた手段、請求項3に記載した、第二バンパを伸縮させるアクチュエータと、第一バンパを昇降させるアクチュエータが共にエアーシリンダであり、同じスイッチで同時に作動する手段を提供したものである。
請求項1の考案によると、バンパの長さを長短に調整できるから、バンパを縮短させることで、バンパを底部が幅狭になったアスファルトフィニッシャのホッパーに挿入することができ、荷台を十分な深さまで入れ込める。加えて、バンパは、昇降できるものであるから、上昇させることで、低い位置にあるホッパーにつかえたりしない。これにおいて、バンパの構成は、第一バンパと第二バンパとによる簡単な構成であるから、コスト安くできるとともに、動作が確実である。また、動作は、アクチュエータによって自動的に動かすものであるから、省力的で迅速である。
請求項2の考案によると、共に好ましい方向に同時に動かすことができて操作時間を短縮できる。また、請求項3の手段によると、構造が簡単でコスト安くなるとともに、操作も容易になる。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はダンプの後部廻りの側面図、図2はバンパの断面平面図、図3は断面背面図であるが、本考案のバンパ1は、共にC形鋼や丸又は角パイプ等で構成される第一バンパ2と第二バンパ3とからなり、第二バンパ3は、第一バンパ2の両端に摺動可能に内挿されている。第一バンパ2は、アーム4によってダンプのフレーム5等に支持されている。すなわち、前後に二本延びているフレーム5の外側面に当板6を縫い付け、この当板6間にアーム軸7を通し、アーム軸7に第一バンパ2を後延させたアーム4を固着している。
この第一バンパ2は、上下に昇降できるようになっている。具体的には、アーム軸7の中心からブラケット8を前縁させ、ブラケット8をフレーム5間に渡した架材9から垂設したエアーシリンダ10で上下するようにしている。この場合、ブラケット8を上下(回動)させると、エアーシリンダ10との枢着点の位置が変わるから、図4に示す図1のA−A断面図のように、ブラケット8の前部に縦に長孔8aを穿ち、この長孔8aにエアーシリンダ10のロッド10aに軸芯と直角に設けたピン11を差し通している。
このことは、エアーシリンダ10のヘッド10b側の取付けも同様で、図5に示す図1のB−B断面図のように、架材9から取付材12を後延させ、この取付材12とヘッド10bとをピン13で枢着して前後に揺動ができるようにしている。なお、ブラケット8の上方回動、すなわち、第一バンパ2の下降は、エアシリンダ10を縮短させる方向にしており、このときの第一パンパ2の正規の下降位置をブラケット8を当板6に取り付けたストッパ14に当てて止めるようにしている。
第一バンパ2の両端には第二バンパ3が摺動可能に内挿されているが、本例では、この摺動を両者2、3に亘って設けられる二つのエアーシリンダ15、16で行っている。すなわち、第一バンパ2の内部にエアーシリンダ15、16のヘッド15a、16aをマウント17で取り付け、ロッド15b、16bの先端を第二バンパ3側に延ばしてその端板3aにヒンジ18で連結している(捩じりや倒れを吸収するように、マウント17とヘッド15a、16a及びヒンジ18とロッド15b、15bとは共にピン19、20で枢着している)。
図6はエアー回路の一例を示す説明図であるが、本例では、第一バンパ2の昇降用のエアーシリンダ10及び第二バンパ3の伸縮用のエアーシリンダ15、16は、共に構造と制御の簡単な単動シリンダを用いている。高圧エアーの供給配管21は、車両に装備される高圧空気貯留タンク22から二つの方向切換弁(SOL1及びSOL2)を経て昇降用のエアーシリンダ10にはその正圧室に、伸縮用のエアーシリンダ15、16にはその背圧室に接続されている(エアーシリンダ10の背圧室とエアーシリンダ15、16の正圧室にはスプリングが挿入されていてそれぞれ正圧室と背圧室側に付勢されている)。また、第二バンパ3が縮短したときを検出するスイッチ(LS1及びLS2)も設けられている。
図7は制御回路の一例を示す説明図であるが、今、昇降及び縮短スイッチ(PB1)を押すと、第一方向切換弁SOL1が切り換わり、エアーシリンダ10、15、16は所定の方向に作動し、第一バンパ2が上昇するとともに、第二バンパ3が縮短する。そして、第二バンパが所定の長さに縮短すると、スイッチLS1及びLS2がそれを感知して第一方向切換弁SOL1が元に戻り、第一バンパ2及び第二バンパ3ともにその位置を保持する。一方、下降及び伸長スイッチ(PB2)を押すと、第一バンパ2の下降位置を検出するスイッチLS3が働くまで、第二方向切換弁SOL2が切り換わってそれぞれのエアーシリンダ10、15、16の高圧エアーを逃がし、第一バンパ2は下降し、第二バンパ3は伸長する。
なお、これにおいて、第二方向切換弁SOL2の作動時間を第一バンパ2の下降までとしたが、これは、負荷の関係で第二バンパ3の伸長よりも遅いからであり、第二バンパの復帰を基準としてもよい。また、第一バンパ2の昇降位置及び第二バンパ3の伸縮位置は、エアーシリンダ10、15、16のストロークエンドで設定してもよいし、適当なスイッチやストッパによってもよい。さらに、エアーシリンダ10、15、16を復動型として両駆動型の方向切換弁で制御してもよい。
図8はこれを装備したダンプがアスファルトフィニッシャに作用するときの状況を示す説明図であるが、アスファルト材を積載したダンプ23は後退してアスファルトフィニッシャ24に接近する。そして、ダンプ23の荷台23aをアスファルトフィニッシャ24のホッパー24a内に十分に入れ込んだなら、荷台23aを上昇させて積荷をホッパー24a内に降ろす。
普通であれば、このことが可能になるのであるが、バンパ1を長くしたことで、その両端が底部を幅狭とするホッパー24aの側壁に当たって挿入できないことがある。そこで、このとき、バンパ1を縮短させると、このことが可能になるし、干渉しないまでも、余裕のある挿入が可能になる。この点で、バンパ1の縮短量は、改正前の10cm以上であることが望ましい。なお、通常のバンパ1の高さでは、ホッパー24aの底壁につかえて挿入できないこともあるが、このようなときも、バンパ1を上昇させることで、バンパ1をホッパー24a内に挿入できる。
ところで、以上は、バンパ1が伸縮機能と昇降機能を同時に併せ持つものであるが、伸縮機能のみを有するものであってもよい。アスファルトフィニッシャ24のホッパー24aの底壁は、バンパ1が通常の高さにある場合でも、これを余裕をもって受け入れるものがあるから、そのような場合は、バンパ1の昇降は必ずしも必要ではなく、伸縮機能を有しておればよい。ただし、昇降機能を装備していると、傾斜や段差があるときにも、バンパ1を傷付けない利点はある。
1 バンパ
2 第一パンパ
3 第二バンパ
3a 〃 の端板
4 アーム
5 フレーム
6 当板
7 アーム軸
8 ブラケット
9 架材
10 エアーシリンダ
10a 〃 のロッド
10b 〃 のヘッド
11 ピン
12 取付材
13 ピン
14 ストッパ
15 エアーシリンダ
15a 〃 のヘッド
15b 〃 のロッド
16 エアーシリンダ
16a 〃 のヘッド
16b 〃 のロッド
17 マウント
18 ヒンジ
19 ピン
20 ピン
21 高圧空気供給配管
22 高圧タンク
23 貨物自動車(ダンプ)
23a 〃 の荷台
24 アスファルトフィニッシャ
245 〃 のホッパー
2 第一パンパ
3 第二バンパ
3a 〃 の端板
4 アーム
5 フレーム
6 当板
7 アーム軸
8 ブラケット
9 架材
10 エアーシリンダ
10a 〃 のロッド
10b 〃 のヘッド
11 ピン
12 取付材
13 ピン
14 ストッパ
15 エアーシリンダ
15a 〃 のヘッド
15b 〃 のロッド
16 エアーシリンダ
16a 〃 のヘッド
16b 〃 のロッド
17 マウント
18 ヒンジ
19 ピン
20 ピン
21 高圧空気供給配管
22 高圧タンク
23 貨物自動車(ダンプ)
23a 〃 の荷台
24 アスファルトフィニッシャ
245 〃 のホッパー
Claims (3)
- リアバンパをフレームに対して遠隔操作で昇降可能に取り付けた貨物自動車の後部突入防止装置において、このバンパをフレームに取り付けられる中央の第一バンパと、第一バンパの両端に摺動可能に収容される二つの第二バンパとで構成するとともに、第二バンパの摺動を遠隔操作によるアクチュエータで作動させてバンパを伸縮できるようにしたことを特徴とする貨物自動車の後部突入防止装置。
- 第一バンパが上昇するときと第二バンパが縮短するときを同期させた請求項1の貨物自動車の後部突入防止装置。
- 第二バンパを伸縮させるアクチュエータと、第一バンパを昇降させるアクチュエータが共にエアーシリンダであり、同じスイッチで同時に作動するものである請求項2の貨物自動車の後部突入防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008038U JP3117263U (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 貨物自動車の後部突入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008038U JP3117263U (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 貨物自動車の後部突入防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3117263U true JP3117263U (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=43467599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008038U Expired - Fee Related JP3117263U (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 貨物自動車の後部突入防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117263U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010269664A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Ud Trucks Corp | フロントアンダランプロテクタ |
JP2016175482A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 有限会社小田切車体 | アスファルトフィニッシャー対応可能リヤバンパー |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005008038U patent/JP3117263U/ja not_active Expired - Fee Related
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