JP3116832B2 - Lsi検査方式 - Google Patents

Lsi検査方式

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JP3116832B2
JP3116832B2 JP08220358A JP22035896A JP3116832B2 JP 3116832 B2 JP3116832 B2 JP 3116832B2 JP 08220358 A JP08220358 A JP 08220358A JP 22035896 A JP22035896 A JP 22035896A JP 3116832 B2 JP3116832 B2 JP 3116832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路
(「LSI」という)のテスト方式に関し、特に、双方
向バッファの検査方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時の半導体プロセスの微細化技術等の
進展に伴い、LSIの更なる高集積化・高機能化が進
み、これに伴い電子装置の小型化/高機能化が図られて
いる。
【0003】そして、LSIの内部論理に比べると、そ
のピン数は実装上の制限があるため、ピン数を増加する
ことはできない。
【0004】LSIの製造工程においては、不良品を選
別するために、テスト工程において、LSIテスタ等を
用いて、被試験デバイスであるLSIへテストパターン
を各ピンから入力し、LSIの応答出力が正しいか否か
を期待値と比較して検査する。
【0005】このテストパターンで内部の不良を検出す
ることができる割合を検出率というが、LSIの高集積
化・高機能化に伴い、LSIの内部論理に比べてピン数
が相対的に少なくなりつつあるので、検出率を上げるた
めには、テストパターンも複雑化する傾向にある。
【0006】LSIのテストにおいて、例えば機能試験
(ファンクショナルテスト)においては、入力ピンに与
えるパターンをいろいろ変化させて内部論理を動作さ
せ、その結果を出力ピンから観測するが、入力パターン
に制限があると内部論理を満足に動作させることができ
ないため、不良の検出率の低下を招くことになる。この
ため、入力パターンに制限があるのは好ましくない。
【0007】ところで、現在のLSIテスト方式では、
双方向のテストにおいて非常に大きな制限が存在してい
る。これを図面を参照して以下に説明する。
【0008】図5は、従来のLSIの双方向バッファ部
分を拡大して示したものである。図5を参照して、LS
I301は、双方向ピン(入出力端子)302と、クロ
ックピン303と、を外部端子として備えたLSIであ
り、双方向ピン302には、出力バッファ304の出力
と、入力バッファ305の入力と、が接続されており、
出力バッファ304が出力する時は出力モード、出力バ
ッファ304が出力しない時は入力モードとなる。
【0009】出力バッファ304が出力するかしないか
は、出力の許可/不許可を制御する制御信号をラッチ出
力する出力イネーブル制御用のフリップフロップ(「出
力イネーブルFF」という)306の出力状態によって
決定される。この出力イネーブルFF306は、クロッ
クピン303から入力されるクロック信号に同期して内
部論理からの出力をラッチ出力し、出力バッファ304
の制御端子に供給される。すなわち、出力イネーブルF
F306の出力がアクティブの時、出力バッファ304
は内部論理出力を双方向ピン302に出力し、出力イネ
ーブルFF306の出力がインアクティブの時出力バッ
ファ302の出力はハイインピーダンス状態とされる。
【0010】入力バッファ305の出力は、入力フリッ
プフロップ(「入力FF」という)307に入力され、
この入力FF307もクロックピン303から入力され
るクロック信号に同期して入力バッファ305の出力を
取り込む。
【0011】図6は、図5に示した双方向バッファのテ
スト時の動作を説明するためのタイミング図である。図
6を参照して、図5に示した回路のテスト時の動作につ
いて以下に説明する。図6において、T〜T+4はテス
トサイクル(「テストピリオド」ともいう)を示し、基
本的に、各テストサイクル毎にテスタからのテストパタ
ーンの印加及び期待値パターンとの比較が行われる。
【0012】テストサイクル(テストパターン)は、ク
ロックピン303も双方向ピン302も区別がないの
で、ほぼ同時に変化することになる。このため、テスト
サイクル(テストパターン)Tから次のテストサイクル
T+1になる時に、同時に変化する。
【0013】テストサイクルTにおいては、双方向ピン
302は、入力モードであるので、テスタから、すなわ
ち双方向ピン302の入力として、確定値Aが入力され
ている。
【0014】次のテストサイクルT+1においては、双
方向ピン302は出力モードとなるので、テスタからの
入力はなくなってしまう。
【0015】かわりに、出力バッファ304が双方向ピ
ン302をドライブするが、実際に出力バッファ304
が出力モードに切り替わるまでには、少し時間がかか
る。というのも、クロックピン303の立上りと同時に
クロック信号が伝搬して出力イネーブルFF306に到
達し、出力イネーブルFF306が変化するまで、ある
程度の時間(D1)が必要であり、また出力イネーブル
FF306の変化が伝搬して出力バッファ304に到達
して出力モードに切り替わるまでにも、時間(D2)が
必要とされることによる。
【0016】すなわち、出力モードのサイクルにおい
て、双方向ピン203が、テスタのピンエレクトロニク
スカードのドライバ側から駆動されなくなり、出力バッ
ファ304がドライブされるようになるまでに、D1+
D2の時間を要する。この時間の間、入力バッファ30
5の入力は不定値となる。
【0017】入力FF307は、クロックピン303か
ら入力されるクロック信号で入力バッファ305の出力
を取り込むが、通常、入力バッファ305の遅延時間
は、クロック伝搬時間に比べて短いため、クロック信号
が入力FF307に到達するころには、入力バッファ3
05の出力値は不定値が出力されているので、入力FF
307には不定値が取り込まれてしまう(図6の参
照)。
【0018】さて、以上は、双方向ピン302が入力モ
ードから出力モードに切り替わる場合であるが、逆の場
合、すなわち双方向ピン302が出力モードから入力モ
ードにかわる場合を説明する。
【0019】テストサイクルT+2においては、双方向
ピン302は出力モードであるので、出力バッファ30
4から確定値Bが出力されている。これがテストサイク
ルT+3においては入力モードとなるので、テスタから
確定値Cが入力されることになる。
【0020】理想としては、出力バッファ304が即座
にハイインピーダンス(HiZ)になるべきだが、これ
も少し時間(D1′+D2′)がかかる。
【0021】このため、テスタが確定値Cを双方向ピン
302に入力してから、出力バッファ304がハイイン
ピーダンス状態になるまでの時間(D1′+D2′)、
テスタと出力バッファ304とが同時にドライブするこ
とになり、入力バッファ305の入力値は不定になって
しまう(図6の参照)。
【0022】また、最悪の場合、出力バッファ305と
テスタのドライバピンとの間に非常に大きい電流が流
れ、出力バッファ305が破壊されるという事態にもな
りうる。
【0023】従って、入力モード→出力モードへの切替
え時と同様に、入力バッファ305の出力値は不定値が
出力されているので、入力FF307には不定値が入っ
てしまう。
【0024】この現象を防ぐために、以下のような対策
が施される。
【0025】入力モードから出力モードに切り替わる場
合には、出力モード時に出力されると想定される値(論
理値)を、テスタから入力モード時と出力モードの最初
のパターンだけドライブする。すなわち、出力モードに
切り替わる最初のパターンは出力バッファからもテスタ
からも同じ値がドライブされるということになる。
【0026】一方、出力モードから入力モードに切り替
わる場合には、テスタからの入力と出力バッファの出力
とを同じ論理値にするために、出力バッファの出力と同
じ値を入力モードに切り替わった最初パターンはテスタ
から入力することになる。
【0027】上記した方法により、不定値が入力FF3
07に取り込まれることは防ぐことができるが、入力/
出力モードが切り替わる時に、テストパターンに制限が
課せられることになり、検出率向上が困難になってしま
う。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記従来技術においては、LSIの双方向ピンのテスト
において、双方向ピンの入力/出力モードが切り替わる
時には、テストパターンに制限が生じるために、検出率
の向上の実現を阻止することになる、という問題点を有
している
【0029】その理由は、上記したように、双方向ピン
のモード切替え時に、入力する値と出力される値が異な
ると、その入力値として不定値が入ってしまったり、L
SIを破壊することになり、このため双方向ピンの入力
/出力モードが切り替わる時にテスタからの入力とバッ
ファからの出力とを同じ論理値にするようなテストパタ
ーンを用意するという制限を設けている、ことによる。
【0030】そして、装置の生産性や信頼性を向上させ
るためには、不良LSIを装置に組み込むことを未然に
回避することが必要である。
【0031】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、双方向バッファのテストパター
ンに制限を設けることを不要とし、LSIの不良検出の
検出率を高めるLSI検査方式を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のLSI検査方式は、双方向端子をもつLS
Iにおいて、双方向回路の入力回路部分に、外部検査端
子の指示により入力信号の保持を行うラッチ手段を挿入
し、前記ラッチ手段の出力は前記LSI内部の記憶手段
に供給され、通常動作時には、前記外部検査端子からの
指示により、前記ラッチ手段は前記双方向端子の値を前
記入力回路から常時取り込み、前記LSI検査の際に
、前記外部検査端子からの指示により、前記双方向端
子の入力出力切替え時において、前記ラッチ手段が
切替え前の前記入力回路の値を保持出力し、前記双方向
端子の入力と出力の切替え時に不定値が前記LSI内部
の記憶手段に伝搬しないようにしたことを特徴とする。
【0033】さらに、本発明のLSI検査方式は、双方
向端子をもつLSIにおいて、双方向回路の入力回路部
分に、前記入力回路の出力を入力とする遅延手段と、外
部検査端子の指示により前記入力回路の出力と前記遅延
手段の出力とを切替える選択手段と、を備え、前記選択
手段の出力は前記LSI内部の記憶手段に供給され、
記LSIの検査の際に、前記外部検査端子の指示により
前記選択手段が前記遅延手段の出力を選択し、前記双方
向端子の入力と出力の切替え時の不定値の伝搬を遅らせ
て前記LSI内部の記憶手段に不定値が取り込まれない
ようにしたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0035】
【実施の形態1】図1は、本発明の第1の実施の形態の
構成を示す図である。図1を参照すると、LSI101
は、外部端子として、クロック信号を入力する同期信号
端子(図1ではクロックピン)102と、双方向端子
(図1では双方向ピン)103と、テスト用端子(図1
ではテスト用ピン)104と、を備えている。
【0036】双方向端子103には、LSI101内の
出力回路105の出力端子と、入力回路106の入力端
子が接続されている。
【0037】記憶手段(図1ではラッチ回路)107
は、テスト用端子104の値により入力回路106の出
力値を取り込むか、保持するかを選択する。記憶手段1
07の出力は、記憶手段(図1では入力フリップフロッ
プ)108に入力される。
【0038】同期信号端子102から入力された同期信
号は、記憶手段108、及び出力回路105の出力イネ
ーブル制御信号を出力する記憶手段(図1では出力イネ
ーブルフリップフロップ)109に対して、それぞれの
記憶手段に入力されている値を取り込むように指示す
る。すなわち、記憶手段108は記憶手段107の値、
記憶手段109はLSI101の内部論理から来る信号
を取り込むように指示される。
【0039】記憶手段109の出力は、出力回路105
の出力を制御しており、その値によって、出力回路10
5から情報を出力する/しない、を切替える。
【0040】上記した本発明の第1の実施の形態の実施
例として、テスト時の具体的な動作を、図1及び図3の
タイミング図を参照して以下に説明する。図3は、本発
明の実施例のテスト時の動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【0041】なお、図1を参照すると、この実施例にお
いては、上記実施の形態における、同期信号端子はクロ
ックピン、双方端子は双方向ピン、テスト用端子はテス
ト用ピンからなり、出力回路105は出力バッファ、入
力回路106は入力バッファ、記憶手段106はラッチ
回路、記憶手段108は入力フリップフロップ(入力F
F)、記憶手段109は出力イネーブルフリップフロッ
プ(出力イネーブルFF)から構成されている。この実
施例は、図5に示した従来の構成に、テスト用ピン10
4を設け、さらに入力バッファの後段に、ラッチ回路1
07を付加した構成とされている。
【0042】図3を参照すると、テストサイクル(テス
トパターン)Tにおいては、テスト用ピン104がアク
ティブ状態(図3ではHighレベル)に設定され、ラ
ッチ回路107に対して入力バッファ106を通して双
方向ピン103入力の値(=A)を取り込むように指示
されている。
【0043】これがテストサイクルT+1になると、テ
スト用ピン104はインアクティブ(図3ではLowレ
ベル)とされ、ラッチ回路107に対して双方向ピン1
03の値を取り込まずに、現在の値(=A)を保持する
ように指示を行う。
【0044】次のテストサイクルT+2では、クロック
ピン102や双方向ピン103の入力を変化させるが、
テスト用ピン104の値は変化させない。すなわち、こ
の場合、テスト用ピン104をクロックピン102や双
方向ピン103と同時に変化させないようなテストパタ
ーンを作成する必要がある。
【0045】さて、テストサイクルT+2においては、
クロックピン102の変化によって出力イネーブルFF
109の内容が、クロックピン102入力の遷移(立ち
上がり)から少しの時間(=D1)をおいて変化する。
【0046】さらに、出力イネーブルFF109の変化
に従い、出力バッファ105がなにも出力しない状態
(Hiz状態)から、ある値(=B)を出力するように
なるのにも、更に時間(=D2)がかかる。これは、ク
ロックピン102と同時に双方向ピン103の入力がな
くなってから、出力バッファ105によってある値を出
力するようになるまで、入力バッファ106の入力が不
定となることを意味する。
【0047】しかし、この時点では、ラッチ回路107
は、テスト用ピン104によって、入力値を取り込まな
いように指示されているので、古い値(=A)を保持す
ることになる。このため、ラッチ回路107の出力は入
力FF108に入ることになるが、不定値は伝搬してい
ないので、入力FF108は確定値(=A)を取り込む
ことができる(図3の参照)。
【0048】以上では、双方向ピン103が入力から出
力に切り替わる際のテストパターンの動作を説明した
が、次に双方向ピン103が出力から入力に切り替わる
時の動作について説明する。
【0049】テストサイクルT+4においては、テスト
用ピン104にHighレベルが印加され、これにより
ラッチ回路107に入力バッファ106を通して双方向
ピン103の値を取り込むように指示されている。この
ため、出力バッファ105の出力値(=B)がラッチ回
路107に取り込まれている。
【0050】次に、テストサイクルT+5になると、テ
スト用ピン104にはLowレベルが印加され、ラッチ
回路107に対して、入力を取り込まず現在の値(=
B)を保持するように指示される。すなわち、ラッチ回
路107は出力バッファ105の出力値を保持すること
になる。
【0051】次のテストサイクルT+6で、クロックピ
ン102と双方向ピン103が変化する。クロックピン
102の変化により、所定の遅延時間(=D1′)後
に、出力イネーブルFF109がHighレベルからL
owレベルに立ち下がり、出力イネーブルFF109の
変化から所定の遅延時間(=D2′)後、出力バッファ
105の出力はハイインピーダンス状態となる。
【0052】双方向ピン103が変化してから出力バッ
ファ105が出力を停止するまでの時間、双方向ピン1
03からの入力と、出力バッファ105の出力が競合す
るので、入力バッファ106を通した入力FF107の
入力端子は不定となってしまうことになる。
【0053】しかし、本実施例では、この時間(D1′
+D2′)、ラッチ回路107がその入力端子の値を取
り込まないように指示されているので、ラッチ回路10
7は古い値(=B)を保持し続け、入力FF108に入
力される値は確定値(=B)であり(図3の参照)、
不定値が入力FF108に取り込まれることが防止でき
る。
【0054】また、双方向ピン103への入力信号が変
化してから出力バッファ105が出力を停止すること
で、出力バッファ105が破壊されるのを防ぐには、双
方向ピン103の入力値変化を、テストサイクルT+7
にずらせば良い。双方向ピン103への入力信号の変化
時点を、図3の破線のようにずらしても(図3の参
照)、ラッチ回路107の出力は変化しないので、不定
値も取り込まず、出力回路の破壊も免れることができ
る。
【0055】なお、テスト時には、テスト用ピン104
を変化させて、不定値が取り込まれることを防止する
が、通常動作時には、テスト用ピン104のレベルを固
定する等、ラッチ回路107が常時入力バッファ106
を通して双方向ピン103の値を取り込むように指示し
ておくことで、通常動作を行うことができる。
【0056】更に、ラッチ回路107が外部の信号を直
接入力できるならば、入力バッファ106を一体化させ
ることもできる。
【0057】以上のことから、本実施例においては、入
力FF108に不定値が入らないようになるので、テス
トパターンを自由に設定でき、LSIの故障検出率を向
上させることができる。
【0058】
【実施の形態2】図2は、本発明の第2の実施の形態の
構成を示した図である。
【0059】LSI201は、外部端子として、同期信
号端子202と双方向端子203、テスト用端子204
を備えている。
【0060】双方向端子203には、LSI201の出
力回路205の出力端子と入力回路206の入力端子が
接続されている。
【0061】入力回路206の出力には、遅延回路20
7が接続され、遅延回路207の出力と入力回路206
の出力とを入力としこれらを選択出力する選択手段20
8を備え、選択手段208の選択は、テスト用ピン20
4の値によって切替えることができる。選択手段208
の出力は、記憶手段209に入力される。
【0062】同期信号端子202から入力された同期信
号は、記憶手段209、210に値を取り込むように指
示する。すなわち、記憶手段209は記憶手段208の
値、記憶手段210はLSI201の内部論理から来る
信号を取り込むように指示される。
【0063】記憶手段210の出力は、出力回路205
の出力を制御しており、その値によって出力回路205
から情報を出力する/しないを切替える。
【0064】なお、遅延回路207の遅延値は、同期信
号端子202の信号により記憶手段209が入力値を取
り込む場合、同期信号端子202と同時に変更となる双
方向端子203の変化が記憶手段209の入力値取り込
みに影響を与えないような遅延値である必要がある。
【0065】上記した本発明の第2の実施の形態の実施
例として、テスト時の具体的な動作を、図2及び図4の
タイミング図を参照して以下に説明する。図4は、本発
明の実施例のテスト時の動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【0066】なお、図2を参照すると、この実施例にお
いては、上記第2の実施の形態における、同期信号端子
202はクロックピン、双方向端子203は双方向ピ
ン、テスト用端子204はテスト用ピンからなり、出力
回路205は出力バッファ、入力回路206は入力バッ
ファ、遅延回路207はディレイライン、選択手段20
8はテスト用ピン204の入力値を選択制御信号とする
セレクタ、記憶手段209は入力フリップフロップ(入
力FF)、記憶手段210は出力イネーブルフリップフ
ロップ(出力イネーブルFF)から構成されている。こ
の実施例は、図5に示した従来の構成に、テスト用ピン
204を設け、入力バッファの後段にディレイライン2
07、及びセレクタ208が付加された構成とされてい
る。
【0067】図4を参照して、テスト時は、テスト用ピ
ン204により、セレクタ208においてはディレイラ
イン207の出力を選択するように指定される。すなわ
ち、テスト時には、入力バッファ206の出力がディレ
イライン207とセレクタ208を通って入力FF20
9に入力されることになる。
【0068】さて、テストサイクルTからT+1に変化
すると、双方向ピン203の入力が停止される。同時に
クロックピン202からクロック信号が入力され(クロ
ック信号が立ち上がる)、これに従って、出力イネーブ
ルFF210の出力が、少しの時間(=D3)をおいて
変化する。さらに、出力イネーブルFF210の変化に
従い、出力バッファ205がなにも出力しない状態(H
iz状態)から、ある値を出力するようになるのにも時
間(=D4)がかかる。
【0069】これは、クロックピン202と同時に双方
向ピン203の入力がなくなってから、出力バッファ2
05によってある値(=B)を出力するようになるま
で、入力バッファ206の入力が不定となることを意味
する。
【0070】しかし、本実施例では、この不定値の伝搬
は、入力バッファ206、ディレイライン207、セレ
クタ208を通る間に、十分な遅延を持っているため
に、不定値が伝搬するころには、入力FF209の値の
取り込みが終了しているので(図4の参照)、この不
定値が入力FF209に取り込まれることはない。
【0071】以上は、双方向ピンが入力から出力に切り
替わる際のテストパターンの動作を示していたが、次に
双方向ピンが出力から入力に切り替わる時の動作につい
て説明する。
【0072】テストサイクルT+3で、クロックピン2
02と双方向ピン203が変化する。すると、クロック
ピン202の変化により所定の時間(=D3′)後、出
力イネーブルFF210の出力が変化し、この出力イネ
ーブルFF210の変化から出力バッファ205が出力
しなくなる(ハイインピーダンス状態となる)まで少し
の時間(=D4′)がかかる。すると、双方向ピン20
3が変化してから出力バッファ205が出力を停止する
までの時間(=D3′+D4′)、双方向ピン203か
らの入力と出力バッファ205の出力が競合するので、
入力バッファ206の入力端子は不定となってしまう。
【0073】しかし、この不定値の伝搬は、入力バッフ
ァ206、ディレイライン207、セレクタ208を通
る間に十分な遅延を持っているために、不定値が伝搬す
るころ(図4の)には、入力FF209の値の取り込
みが終了している(図4の参照)ので、この不定値が
入力FF209に取り込まれることはない。
【0074】また、双方向ピン203への入力信号が変
化してから出力バッファ205が出力を停止すること
で、出力バッファ205が破壊されるのを防ぐには、双
方向ピン203の入力値変化のテストパターンを、テス
トサイクルT+4にずらせば良い。図4の破線のように
ずらしても(図4の参照)、入力FF209に取り込
まれる値は影響を受けないので、不定値も取り込まず、
出力バッファ205の破壊も免れることができる。
【0075】なお、テスト時は、テスト用ピン104に
より選択手段208にディレイライン207の出力を選
択するように指示させるが、通常動作時は選択手段20
8に入力回路206の値を取り込むように指示しておく
ことで、入力遅延値を軽減し高速な動作を行うことがで
きるようになっている。
【0076】以上のことから、不定値が入らないように
なるので、テストパターンの設計自由度を拡大し、LS
Iの故障検出率を向上させることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、LSIの双方向ピンのテストにおいて、入
力/出力モードの切替え時でも、テストパターンに制限
がないので、LSIの故障検出率を向上することができ
るという効果を奏する。
【0078】その理由は、入力バッファの後段にラッチ
を設け、ラッチの取り込みタイミングをクロック信号の
遷移時点とずらすことで、入力FFの入力値に不定が入
らないようになり、自由なテストパターンを入力できる
ようにしたことによる。
【0079】また、請求項2記載の発明によっても、同
様にして、LSIの双方向ピンのテストにおいて、入力
/出力モードの切替え時でも、テストパターンに制限が
ないので、LSIの故障検出率を向上することができる
という効果を奏する。
【0080】その理由は、入力バッファの後ろにディレ
イラインを設け、テスト時はディレイラインの出力を選
択することで、入力FFの取り込み時には双方向ピンの
変化が届かないようにすることで、不定値が取り込まれ
ることがなくなるため、自由なテストパターンを入力で
きるようになったからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の別の実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図4】本発明の別の実施例の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図5】従来技術の構成を示す図である。
【図6】従来技術の動作を説明するためのタイムチャー
トである。
【符号の説明】
101、201、301 LSI 102、202、303 クロックピン 103、203、302 双方向ピン 104、204 テスト用ピン 105、205、304 出力バッファ 106、206、305 入力バッファ 107 ラッチ 108、209、307 入力FF 109、210、306 出力イネーブルFF 207 ディレイライン 208 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193 H01L 21/822 H01L 27/04 H03K 19/00 H03K 19/0175

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双方向端子をもつLSIにおいて、双方向
    回路の入力回路部分に、外部検査端子の指示により入力
    信号の保持を行うラッチ手段を挿入し、前記ラッチ手段の出力は前記LSI内部の記憶手段に供
    給され、 通常動作時には、前記外部検査端子からの指示により、
    前記ラッチ手段は前記双方向端子の値を前記入力回路か
    ら常時取り込み、 前記LSI検査の際に、前記外部検査端子からの指示
    により、前記双方向端子の入力と出力の切替え時におい
    て、前記ラッチ手段が切替え前の前記入力回路の値を保
    持出力し、前記双方向端子の入力出力切替え時に不
    定値が前記LSI内部の記憶手段に伝搬しないようにし
    たことを特徴とするLSI検査方式。
  2. 【請求項2】双方向端子をもつLSIにおいて、双方向
    回路の入力回路部分に、前記入力回路の出力を入力とす
    る遅延手段と、 外部検査端子の指示により前記入力回路の出力と前記遅
    延手段の出力とを切替える選択手段と、を備え、前記選択手段の出力は前記LSI内部の記憶手段に供給
    され、 前記LSIの検査の際に、前記外部検査端子の指示によ
    り前記選択手段が前記遅延手段の出力を選択し、前記双
    方向端子の入力と出力の切替え時の不定値の伝搬を遅ら
    せて前記LSI内部の記憶手段に不定値が取り込まれな
    ようにしたことを特徴とするLSI検査方式。
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