JPH08211133A - 高速ディジタル回路構成要素の試験方法及び装置 - Google Patents

高速ディジタル回路構成要素の試験方法及び装置

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JPH08211133A
JPH08211133A JP7296008A JP29600895A JPH08211133A JP H08211133 A JPH08211133 A JP H08211133A JP 7296008 A JP7296008 A JP 7296008A JP 29600895 A JP29600895 A JP 29600895A JP H08211133 A JPH08211133 A JP H08211133A
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circuit
clock
signal path
logic block
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Vishwani D Agrawal
デオ アグラワル ヴィシュワニ
Tapan J Chakraborty
ジョイティー チャクラボーティー タパン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速ディジタル回路を定格速度よりも低い速
度で試験する手法。 【解決手段】 高速ディジタル回路200の組合せ信号
路内の組合せ論理ブロック80の定格周波数における試
験が模擬されるように、試験中、組合せ信号路内に付加
される必要のある遅れ量を自動試験装置15が計算する
ステップと、計算された遅れ値を組合せ信号路に付加す
るための、試験クロックレートに等しい周波数を有する
クロック信号を自動試験装置15が生成するステップ
と、生成されたクロック信号に基づく試験刺激を組合せ
信号路に自動試験装置15が適用するステップと、回路
の出力応答を自動試験装置15が記録するステップと、
出力応答の、期待される正しい応答との比較を自動試験
装置15が行うステップとからなることを特徴とする、
高速ディジタル回路構成要素の試験方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概してディジタル
回路構成要素(コンポーネント)の試験に関し、詳しく
は高速ディジタル回路構成要素の、その構成要素の定格
周波数よりも低いクロックレートでの試験に関する。
【0002】
【従来の技術】VLSI(超大規模集積回路)チップ、
印刷回路基板、及びマルチチップモジュール、のような
ディジタル回路構成要素は、100MHzを超える周波
数で作動するように設計されている。大量生産環境にお
けるディジタル回路構成要素の試験に用いられる一般的
な自動試験装置(ATE)は現在のところ、わずか40
MHzに近付いた程度のクロックレートでしか試験を行
うことができない。しかし、定格周波数又はクロックレ
ートよりも低いレートでの試験では、定格周波数でのデ
ィジタル回路構成要素の適切な動作を保証することがで
きない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、定格周波
数又はクロックレートよりも低いレートで複合高速ディ
ジタル回路構成要素を試験するための方法及び装置であ
って、定格周波数でのディジタル回路構成要素の適切な
動作を保証できるものが求められている。たいていの技
術的に先進の構成要素の定格速度は、たいていの状況下
で、利用可能な自動試験装置の能力を超えており、これ
が、より高速の自動試験装置の開発の動機要因となって
いる。
【0004】500MHz近辺のクロックレートでの試
験能力を有する自動試験装置の設計で、更に生産環境向
けに開発が可能なものが出現している。しかし、自動試
験装置のコストが、構成要素の試験に必要とされる試験
速度、ピンカウント、及びベクトルメモリの関数として
顕著に増大することが知られている。
【0005】したがって、高ピンカウントの場合がしば
しばあり試験に長いベクトルシーケンスを要するVLS
Iのような、複合高速ディジタル回路構成要素を定格周
波数で試験する能力を有する自動試験装置のコストは、
極端に高くなるだろう。更に、20MHZを超える周波
数で行われた自動試験装置による試験は、試験システム
ノイズの影響を受け、これが試験に不正確さをもたらす
こととなる。
【0006】文献(V.D. Agrawal, C.-J. Lin, P.W. Ru
tkowski, S. Wu, and Y. Zoritan,"Built-In Self-Test
for Digital Integrated Circuits," AT&T Tech. Jou
r.,Vol. 73, pp. 30-39, March/April 1994)に述べら
れているような「組込み自己試験」手法が、しばしば高
速試験問題の解決策として挙げられる(ここに参考文献
とする)。
【0007】この方法においては、試験データ生成及び
応答解析のためにディジタル回路構成要素にハードウエ
アが付加される。例えば、高速クロックが外部自動試験
装置から供給される一方、試験対象デバイスの内部のハ
ードウエアが試験パターンを生成する。したがって、自
動試験装置は大きなベクトルメモリ及び高ピンカウント
能力を必要としないことになる。
【0008】しかし、「組込み自己試験」手法において
は、試験応答全体が同じく付加された応答解析回路によ
って簡単な可/不可(go/no−go)サインに集約
されるので、十分な診断又はデバッグ能力が得られな
い。その上、「組込み自己試験」手法は、かなりの、そ
れも高コストのハードウエアを試験対象デバイスに付加
することになる。又、或る高速回路構成要素について
は、「組込み自己試験」手法の実行に必要な追加回路が
構成要素の高速作動速度を低下させるので、追加するこ
とができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、定格周
波数で作動する高速ディジタル回路の組合せ信号路内の
組合せ論理ブロックを、この定格周波数よりも低い試験
クロックレートで適用(すなわち供給)される試験刺激
を用いて試験するための方法である。低い方の試験クロ
ックレートでの自動試験装置による試験中、試験クロッ
クレートと回路の定格周波数とに基づいて計算される選
択された遅れ値が、組合せ論理ブロックを含む上記回路
の組合せ信号路に付加される。
【0010】遅れ値の信号路への付加は、自動試験装置
による試験中に、低い方の試験クロックレートで適用さ
れる試験刺激が組合せ論理ブロックを通して伝播するに
必要な時間量を減少させる仕方で行われる。その結果、
組合せ論理ブロックの、定格周波数での試験がシミュレ
ーション(模擬)されることになる。その理由は、信号
路へ遅れ値を付加することが、自動試験装置による試験
中に適切な回路応答を得るために、試験刺激をして定格
周波数で組合せ論理ブロックを通して伝播させることに
なるからである。
【0011】一実施例においては、自動試験装置による
試験中に、計算された遅れ量を組合せ信号路に付加する
ために、組立て時に単一クロック同期ディジタル回路が
制御可能遅れ素子を含むように改修される。制御可能遅
れ素子は、組合せ論理ゲ−トによって形成されるような
静的素子、又はパルストリガー方式トランジスタスイッ
チのような動的素子である。
【0012】制御可能遅れ素子によって組合せ信号路に
付加される遅れ量は、信号路内の組合せ論理ブロックの
タイミング動作を試験するために自動試験装置が生成す
る試験信号波形のデューティサイクルを変更することに
よって制御される。この回路を完全に試験するために
は、制御可能遅れ素子の論理動作を試験するための別の
試験波形を自動試験装置が生成する必要がある。
【0013】別の実施例においては、回路を通しての試
験刺激の伝播を制御するために用いられる複数の低速試
験クロック信号の1つに位相変化を導入することによっ
て信号路内の組合せ論理ブロックの定格周波数での試験
を模擬するために、複数クロック同期ディジタル回路内
の組合せ信号路に計算された遅れ量が付加される。
【0014】
【発明の実施の形態】高速ディジタル回路又はその構成
要素の内部論理素子(又はブロック)内の欠陥を探知す
るための試験には、回路内の組合せ論理ブロック又はフ
リップフロップを回路の定格周波数で試験する必要があ
る。自動試験装置(ATE)は、回路の高速動作の試験
を、周知の試験方法論に基づいて回路の主入力に試験ベ
クトルとクロッキング(刻時)信号とを供給することに
よって行う。
【0015】これらの周知の方法論は、例えば文献(V.
D. Agrawal and S.C. Seth, Test Generation for VLSI
Chips, IEEE Computer Society Press, Los Alamitos,
CA(1988), pp 327-331)(ここに本出願の参考文献と
する)に述べられているような方法論である。
【0016】それから自動試験装置が、回路の主出力に
現れる信号応答を試験対象の回路設計に基づいて模擬さ
れる「期待される正しい応答」と比較する。モニタされ
た応答と期待される応答との間に不一致(ミスマッチ)
がある場合、これは回路内の組合せ論理ブロック又はフ
リップフロップ素子に例えば単一の「特定値固執欠陥」
又は信号路遅れ欠陥が1個以上存在することを表す。
【0017】詳しくは、もし遅れ欠陥が回路の組合せ信
号路内に存在する場合、回路を通しての伝播時間は、定
格クロック周期よりも大きい値へと増大し、定格クロッ
ク周波数での回路の動作が生じ得ないことになる。
【0018】本発明は、高速ディジタル回路の組合せ信
号路に含まれる組合せ論理ブロック内の遅れ欠陥の存在
を探知するための試験、いい替えれば、このような組合
せ論理ブロックのタイミング動作の試験、を回路の定格
周波数よりも遅い試験クロックレートで適用される試験
刺激を用いて行うための手法を提供するものである。試
験装置の試験クロックレート能力が回路の定格周波数よ
りも低い場合に、この試験クロックレートを「遅い」と
いうこととする。
【0019】本説明の目的上、組合せ論理ブロックは、
望む結果を得るために適切に接続された1個以上の組合
せ論理ゲ−トとフリップフロップ素子とからなる回路を
表すものとする。下で更に詳しく述べるように、信号路
に遅れを付加することにより、自動試験装置が、定格周
波数での動作についての組合せ論理ブロックを遅い試験
クロックレートで適用される試験刺激を用いて試験する
ことが可能となる。
【0020】なお、下の記述では本発明を2個のクロッ
キング(刻時)された素子間に位置する組合せ論理ブロ
ックを有する例示回路を自動試験装置が試験する場合に
関して説明するが、下に述べる回路が一般に、より大き
いディジタル回路に組み込まれていること、及び本発明
の手法が、例えばフリップフロップ又は回路の主入力か
ら始まるような、全ての種類のタイミング路の試験に適
用されることをここに注記したい。
【0021】図1は従来技術を示すもので、自動試験装
置15による試験中に信号路に遅れが付加されるように
するためには、高速構成要素(以下、試験対象デバイ
ス、又は対象デバイスと呼ぶ)内の単一クロック同期高
速デバイス回路(又は単に、回路)10が、どのように
改修されるかについてよりよい理解を得るための説明用
に添付したものである。
【0022】以下に、定格周波数よりも低い試験クロッ
クレートを用いて、定格周波数での対象デバイス内の回
路の内部論理素子ブロックの試験を模擬するために、試
験中、回路の信号路に遅れを付加する手法を、回路10
に対して行う改修に関連して説明する。回路10は一例
であって、下に述べる本発明の方法は、他の種類の単一
クロック回路内の組合せ論理ブロックの試験にも適用で
きるものであることを注記したい。
【0023】回路10は、第1の2ラッチ素子20と第
2の2ラッチ素子90との間に接続された組合せ論理ブ
ロック80からなり、この接続により2ラッチ素子20
及び90は組合せ論理ブロック80を通して互いに接続
されることになる。2ラッチ素子20及び90は、回路
10内に組合せ論理ブロック80として示される回路の
内部論理素子を通しての信号の伝播を同期させるために
用いられる論理回路の例示である。
【0024】2ラッチ素子20及び90は一般に、マス
タ及びスレーブフリップフロップとして実現されるの
で、以下の説明では符号20及び90をそのようにも呼
ぶこととする。第1の2ラッチ素子20は、マスタ入力
21とスレーブ出力24とを有する。同様に、第2の2
ラッチ素子90は、マスタ入力91とスレーブ出力96
とを有する。スレーブ出力24は、組合せ論理ブロック
80の入力82に接続され、マスタ入力91は、組合せ
論理ブロック80の出力84に接続される。
【0025】クロックライン120が自動試験装置15
から対象デバイスの主入力に接続されるとともに、下で
更に詳しく述べるように、2ラッチ素子20及び90に
直接に接続される。入力ライン12及び出力ライン13
が自動試験装置15から対象デバイスの主入力及び主出
力にそれぞれ接続される。主入力はマスタ入力21に直
接又は間接に接続され、主出力はスレーブ出力96に直
接又は間接に接続される。
【0026】入力ライン12は対象デバイスの複数の主
入力を有し、出力ライン13は対象デバイスの複数の主
出力を有するものであるが、分かりやすくするため、下
に述べる本発明の記述では、入力ライン12及び出力ラ
イン13上にそれぞれ1個だけの主入力及び主出力を有
する対象デバイスについて説明する。
【0027】第1の2ラッチ素子20をマスタフリップ
フロップ40及びスレーブフリップフロップ60として
適切な回路の形で実現した例を図2に示す。マスタフリ
ップフロップ40は2個の二重入力AND(論理積)ゲ
−ト42及び46と2個の二重入力NOR(否定論理
和)ゲ−ト50及び54とからなる。又、スレーブフリ
ップフロップ60は2個の二重入力OR(論理和)ゲ−
ト62及び66と、2個の二重入力NAND(否定論理
積)ゲ−ト70及び74とからなる。
【0028】ANDゲ−ト42及び46の出力は、それ
ぞれNORゲ−ト50及び54の入力として接続され
る。NORゲ−ト50及び54の出力は、それぞれ相手
側ゲ−トの入力に相互結合される。NORゲ−ト50及
び54の出力は又、それぞれスレーブフリップフロップ
60のORゲ−ト62及び66の入力として接続され
る。ORゲ−ト62及び66の出力は、それぞれNAN
Dゲ−ト70及び74の入力として接続される。
【0029】NANDゲ−ト70及び74の出力は、そ
れぞれ相手側ゲ−トの入力に相互結合される。マスタ入
力21は、ANDゲ−ト42への入力として、又AND
ゲ−ト46への逆入力として接続される。クロックライ
ン120は、ANDゲ−ト42及び46の1個の入力と
ORゲ−ト62及び66の1個の入力とに接続される。
スレーブ出力24は、NANDゲ−ト70の出力に接続
される。
【0030】第2の2ラッチ素子90は、相互に類似の
構造を有するマスタフリップフロップ110及びスレー
ブフリップフロップ115からなり、これらのフリップ
フロップは、第1の2ラッチ素子20のマスタ及びスレ
ーブフリップフロップ40及び60について上に述べた
のと同様の仕方で接続される。組合せ論理ブロック80
は、AND、OR、NAND、NOR及びNOT(否
定)の形式のゲ−トで相互結合接続のないものからなる
適切なディジタル回路である。
【0031】第1の2ラッチ素子20は、次のように作
動する。クロックライン120が「高」レベルに設定さ
れる場合、マスタ入力21に現存する入力信号状態がマ
スタフリップフロップ40内へ伝播する。いい替えれ
ば、クロックレベルが「高」の場合、マスタフリップフ
ロップ40は活動状態にある。そして、ANDゲ−ト4
2及び46によって、マスタ入力21における入力信号
が相互結合NORゲ−ト50及び54の出力へ伝播する
動作が許可される。
【0032】スレーブフリップフロップ60は、自身の
前の状態を維持し、クロックラインが「高」レベルの場
合にマスタフリップフロップ40のNORゲ−ト50及
び54の出力に生じる変化の影響を受けない。
【0033】他方、クロックライン120が「低」レベ
ルに設定された場合、マスタ入力21に現存する入力信
号状態はマスタフリップフロップ40内へ伝播しない。
しかし、マスタフリップフロップ40の出力に現存する
入力信号は、ORゲ−ト62及び66の入力からスレー
ブ出力24へ伝播する。
【0034】図1に戻って、本発明に基づく試験用に回
路10をどの様に改修するかを説明するための背景を提
示することを目的に、定格周波数(以下、frated) で
の回路10の動作について述べる。frated で回路10
が動作するには、マスタ入力21と組合せ論理ブロック
の出力84との間の組合せ信号路の遅れがクロックライ
ン120上で与えられるクロック波形の周期よりも短く
なければならないという要件があることが知られてい
る。
【0035】図3は、マスタ入力21に適用される入力
信号状態の伝播を制御するためにクロックライン120
上に供給される適切なクロック波形(この波形の呼び名
をCKとする)の特性を示す。クロック波形CKは、T
ナノ秒に等しい周期を有する周期的波形である。波形C
Kでは互いに連続する立ち下がりエッジがA及びCの時
点において生じる。時点Aにおいて波形CKは「1」す
なわち「高」のレベルから「0」すなわち「低」のレベ
ルに下がり、時点Bまでは「低」レベルに留まり、時点
Bにおいて「高」レベルに上がり、次に「低」レベルに
下がる時点Cまで「高」レベルを保つ。
【0036】マスタ入力21において適用される信号状
態Jは、次のようにして回路10の信号路を通して伝播
する。説明用の例として、クロック波形CKがクロック
ライン120上に供給され、信号状態Jが、時点Aにお
ける波形CKの立ち下がりエッジの直前に、マスタ入力
21に適用されマスタフリップフロップ40に保管記憶
されるものとする。
【0037】クロック波形CKの立ち下がりエッジが時
点Aにおいて生じると、マスタフリップフロップ40に
ある信号状態Jがスレーブフリップフロップ60に移
り、第1の2ラッチ素子20のスレーブ出力24から組
合せ論理ブロック80へ伝播する。以後、クロック波形
CKの立ち下がりエッジを「終了エッジ」とも呼ぶこと
とする。その理由は、このエッジの後、マスタ入力21
に現れるいかなる入力信号状態変化もマスタフリップフ
ロップ40を通して伝播することがないからである。
【0038】その際、信号状態Jも、時点Cにおけるク
ロック波形CKの次の終了エッジまでラッチ素子20に
保管記憶されたまである。いい替えれば、信号状態J
は、その時までスレーブフリップフロップ60の出力2
4に現存する。
【0039】次に時点Bにおいて、クロック波形CKの
立ち上がりエッジがマスタフリップフロップ40を開
く。これによって、信号状態Jの後にマスタ入力21に
おいて適用される信号状態Kがマスタフリップフロップ
40を通して完全に伝播することができるようになる。
しかし、信号状態Kは、時点Cまではスレーブフリップ
フロップ60に入らない。
【0040】本発明の第1の実施例においては、上に述
べたような回路10に対して、信号路に制御可能遅れ素
子130(図4A)を設ける改修が行われ、これによっ
て、本発明に基づいて定格周波数よりも低い試験クロッ
クレートで自動試験装置15によって組合せ論理ブロッ
クを試験することが可能となる。
【0041】図4Aは、制御可能遅れ素子130を設け
るようにした回路10の改修版である高速ディジタル回
路200を有する対象デバイス及びこれに適切に接続さ
れた自動試験装置15を示す。回路200及びその他下
で説明する回路の構成要素で回路10の構成要素と類似
で好ましくは同一の構成要素については、図1及び図2
に用いた符号と同じ符号を用いることとする。
【0042】回路200において、制御可能遅れ素子1
30が、スレーブ出力24と組合せ論理ブロック80の
入力82との間に接続される。制御ライン125が、自
動試験装置15から制御可能遅れ素子130へ接続され
る。制御ライン125は、回路200の主入力である。
制御可能遅れ素子130は、相互結合ゲ−トラッチ又は
金属酸化物半導体(MOS)パス・トランジスタのよう
な、少量の固定遅れを有し好ましくは比較的僅かな数の
論理素子からなる、静的又は動的遅れ素子が適する。
【0043】図4(B)は、静的な、レベルに感応する
フリップフロップとして実現された制御可能遅れ素子1
30を示す。この形式において、制御可能遅れ素子13
0は、2個の二重入力ANDゲ−ト142及び146
と、2個の二重入力NORゲ−ト150及び154とか
らなる。ANDゲ−ト142及び146の出力は、それ
ぞれNORゲ−ト150及び154の入力として接続さ
れる。NORゲ−ト150及び154の出力は、それぞ
れ相手側ゲ−トの入力に相互結合される。
【0044】図4(A)及び図4(B)において、スレ
ーブ出力24は、制御可能遅れ素子130のデータ入力
132に接続される。データ入力132は、ANDゲ−
ト142への入力として、又ANDゲ−ト146への逆
入力として接続される。制御ライン125は、ANDゲ
−ト142及び146の1個の入力に接続される。NO
Rゲ−ト154の出力は、制御可能遅れ素子130の出
力136に接続される。出力136は、組合せ論理ブロ
ック80の入力82に接続される。
【0045】代わりに、回路200の設計において、組
合せ論理ブロック80の入力182へ相補形式の信号を
供給することが要求される場合には、NORゲ−ト15
0の出力が出力136に接続される。
【0046】図4(B)に示す制御可能遅れ素子130
は、次のように作動する。制御ライン125が「高」レ
ベルに設定される場合、制御可能遅れ素子130は伝播
状態にあるといわれる。伝播状態においては、データ入
力132における信号状態が制御可能遅れ素子130を
通して伝播する。逆に、制御ライン125が「低」レベ
ルに設定された場合、制御可能遅れ素子130は保管記
憶状態にあるといわれる。保管記憶状態においては、デ
ータ入力132にある信号状態は制御可能遅れ素子13
0を通して伝播することはない。
【0047】回路200を自動試験装置で試験するに
は、制御可能遅れ素子130の論理動作の試験と、組合
せ論理ブロック80のタイミング動作の試験とを必要と
する。まず、図5の流れ図に示すように、自動試験装置
15が、制御可能遅れ素子130の論理動作を試験する
ための、いい替えれば、制御可能遅れ素子130が伝播
及び保管記憶状態において適切に作動するかどうかを試
験するためのプロセス500を行う。
【0048】制御可能遅れ素子130の試験が完了する
と、組合せ論理ブロック80が定格周波数において適切
に作動するかどうかを定格周波数より低い試験クロック
レートを用いて試験するプロセスが、図6に関連して下
で更に詳しく述べる仕方で自動試験装置15によって行
われる。
【0049】図5の流れ図のステップ510において、
制御可能遅れ素子130が伝播状態において適切に作動
するかどうかを試験するために、自動試験装置15が制
御ライン125を「高」論理レベルに設定する。この論
理レベルを制御ライン125に適用することによって、
制御可能遅れ素子130のデータ入力132が制御可能
遅れ素子130の出力136に接続され、これによっ
て、制御可能遅れ素子130は回路200のタイミング
信号路において透過的となる。次にステップ520が実
行される。
【0050】ステップ520において、自動試験装置1
5が、入力ライン12を介してマスタ入力21に適切な
試験刺激を適用する。上記の文献(Agrawal and Seth)
における記述のように、試験刺激は、回路内の組合せ論
理ブロックにおける「特定値固執欠陥」の検出及び伝播
遅れの試験のために回路の主入力に適用される、1個以
上の機能的入力又は試験ベクトルからなる。次に、ステ
ップ530が実行される。
【0051】ステップ530において、自動試験装置1
5が、出力ライン13を介して与えられる出力84にお
ける応答を記録し、記録された応答が期待される正しい
応答と一致するかどうかを判断する。この場合、期待さ
れる応答は、マスタ入力21において適用された試験刺
激が制御可能遅れ素子130を通して伝播し、組合せ論
理ブロック80の出力84に現れることである。
【0052】もし記録された応答が期待される応答と異
なる場合、ステップ535において自動試験装置15
が、回路が作動していない旨の表示を出す。これによっ
て、回路についての自動試験装置による試験が停止し、
回路は欠陥ありとして拒絶される。他方、もし記録され
た応答と期待される応答とが一致する場合には、試験対
象の制御可能遅れ素子130は伝播状態において正しく
機能しており、自動試験装置15はステップ540に進
む。
【0053】ステップ540において、制御可能遅れ素
子130が保管記憶状態において適切に作動するかどう
かを試験するために、自動試験装置15が、制御ライン
125を「低」論理レベルに設定する。この論理状態に
ついては、マスタ入力21において適用される入力信号
状態のいかなる変化も回路200を通して伝播すること
のないようにその伝播を防止する必要がある。その理由
は、制御可能遅れ素子130のデータ入力132が出力
136から切断された状態になるからである。次にステ
ップ550が実行される。
【0054】ステップ550において、制御可能遅れ素
子130の保管記憶状態を試験するために、自動試験装
置15が、試験ベクトルからなる適切な試験刺激を適用
する。ステップ560において、自動試験装置15が、
出力ライン13を介して与えられる出力84における応
答を記録し、記録された応答が期待される正しい応答と
一致するかどうかを判断する。
【0055】ステップ560における、期待される応答
は、ステップ510からステップ530までの伝播状態
の試験から最も後のフリップフロップ状態において現存
する信号状態に対応する応答である。もし記録された応
答が期待される応答と一致する場合、ステップ570に
おいて自動試験装置15が、制御可能遅れ素子130が
伝播状態及び保管記憶状態の両方で正しく作動する旨の
表示を出す。そうでない場合、自動試験装置15は、ス
テップ535を実行する。
【0056】もし制御可能遅れ素子130の論理動作が
適切に機能すると判断された場合には、組合せ論理ブロ
ック80が、本発明に基づき定格周波数frated よりも
低い試験クロックレート(以下、ftest)で適用される
試験刺激を用いて自動試験装置15によって試験され
る。
【0057】組合せ論理ブロックを有する組合せ信号路
を自動試験装置15が試験するには、試験クロック波形
の周期(以下、Ttest)がその信号路内の全ての遅れの
和を超えなければならないという要件があることがよく
知られている。本発明においては、ftestで適用された
試験刺激が組合せ論理ブロックを通して伝播するに要す
る時間量(長さ)を減少させるために、計算された遅れ
量Δをこの信号路に付加することが求められる。
【0058】回路200に見られるように、計算された
遅れ量Δのこの信号路への付加操作を用いて、frated
での組合せ論理ブロック80の試験が模擬される。その
理由は、この遅れの付加が、ftestで適用された試験刺
激がTtestの終了に先立って組合せ論理ブロック80の
出力84に到達するように、この試験刺激をして組合せ
論理ブロックを通してfrated で伝播させるからであ
る。
【0059】定格周波数frated より低い試験クロック
レートftestを用いてfrated での組合せ論理ブロック
の試験を模擬するために信号路に付加する必要がある遅
れ量Δを計算する計算式は、次のようにして導出され
る。Ttestは次の2つの値の和を超えなければならない
ことが知られている。すなわち、試験対象の組合せ論理
ブロックに含まれる信号路の最大遅れ(以下、tmax
と、信号路に付加される遅れ量Δとの和である。このこ
とから、Ttest ≧ tmax + Δ が成立する。
【0060】本発明に基づいて試験を最適化するために
は、Ttestを tmax + Δに等しく設定することにな
る。この式において、tmax を定格クロックレートの周
期すなわち1/frated に置き換え、Ttestを1/f
testに置き換えると、式は周波数を用いて書き換えら
れ、Δ=(frated − ftest)/(frated
test) となる。
【0061】ここで注記したいのは、回路200内の制
御可能遅れ素子130のような、制御可能遅れ素子が、
たとえ遅れがゼロになるように下で述べる仕方で操作さ
れた場合でも、固有の有限遅れ値を有することである。
本説明においては便宜上、制御可能遅れ素子の有限遅れ
値はtmax に含まれているものとする。
【0062】図6は、本発明に基づいて定格周波数f
rated より低い試験クロックレートftestを用いて回路
200内の組合せ論理ブロックを試験するために自動試
験装置15が行うプロセス600を示す。ステップ61
0において、自動試験装置15が、上記の式を用いてf
rated 及びftestの値に基づき回路200についての付
加すべき遅れ量の値Δを計算する。なお、ここでは遅れ
量の値Δは、当技術分野で周知の手法により手動で計算
され、自動試験装置15に適切に供給される。
【0063】ステップ620において自動試験装置15
が、回路200を通して試験ベクトルの伝播を制御する
ための、図7(A)に示すような試験クロック波形(こ
の波形の呼び名を波形CK’とする)と、計算された遅
れ量の値Δが回路200の信号路に付加されるように制
御可能遅れ素子130を操作するための、図7(B)に
示すような第2の試験クロック波形(この波形の呼び名
を波形CONTROLとする)とを生成する。
【0064】波形CK’は、その周期がTtestに等しい
ことを除いては、図3に示すクロック波形CKと同じ特
性を有する。波形CONTROLもTtestに等しい周期
を有する。波形CK’及び波形CONTROLはいずれ
も、時点A及びCにおいて生じる互いに連続する立ち下
がりエッジを有する。
【0065】しかし、波形CONTROLは、時点Aに
おいて「高」レベルから「低」レベルへ下がった後、Δ
に等しい時間間隔の間「低」レベルに留まる。時間間隔
Δの終りに、波形CONTROLは、「高」レベルに上
がり、次に「低」レベルに下がる時点Cまで「高」レベ
ルに留まる。図7(B)から判るように、組合せ信号路
に付加すべき遅れ量Δは、波形CONTROLのパルス
幅を変えることによって制御される。固定の試験クロッ
クレートに対しては、Δは波形CONTROLのパルス
幅の線形関数である。
【0066】図6のステップ630において自動試験装
置15が、図4(A)の制御ライン125及びクロック
ライン120にそれぞれ適用される生成された波形C
K’及び波形CONTROLに基づいて、回路200の
マスタ入力21に、試験刺激を構成する適切な試験ベク
トルを適用する。説明用の例として、試験ベクトルは、
時点Aにおける立ち下がりエッジの直前にマスタ入力2
1に現存する入力信号状態Jからなるものとする。
【0067】ステップ640において自動試験装置15
が、回路200の主出力における応答を記録し、記録さ
れた応答が、回路200の設計に基づいて前に模擬され
た記憶されている「期待される応答」と一致するかどう
かを判断する。上に述べたように、回路200の動作と
して意図されている内容は、信号状態が1クロック周期
以内に組合せ論理ブロック80を通して伝播することで
ある。
【0068】ステップ650において自動試験装置15
が、ステップ640において行われた比較に基づいて、
rated での動作が回路200について保証されるかど
うか、いい替えれば、組合せ論理ブロック80が定格周
波数で適切に作動するかどうか、についての表示を出
す。
【0069】回路200について、波形CK’及び波形
CONTROLに基づいて信号路に適用された信号状態
Jの伝播として期待される内容は、次の通りである。時
点Aに位置する波形CK’の終了エッジにおいて、マス
タフリップフロップ40のマスタ入力21にある信号状
態Jが、マスタフリップフロップ40及びスレーブフリ
ップフロップ60を通しての伝播を開始する。
【0070】しかし、時点Aにおいて波形CONTRO
Lが「低」レベルに下がるため、信号状態Jの組合せ論
理ブロック80への伝播は、制御可能遅れ素子130に
よって阻止される。遅れ時間長さΔが経過した後、波形
CONTROLが「高」レベルに上がったときに初め
て、スレーブフリップフロップ60の出力24にある信
号状態Jが、制御可能遅れ素子130を通して組合せ論
理ブロック80に伝播する。
【0071】すなわち、時点Cにおいて波形CK’の立
ち下がりエッジが生じる前に出力84において信号状態
Jを記録するためには、信号状態Jは、Ttest−Δに等
しい時間長さで、いい替えれば、frated に等しい速度
で、組合せ論理ブロック80を通して伝播する必要があ
る。
【0072】したがって、高速回路を試験する際の従来
技術による制限は克服された。
【0073】別の実施例においては、従来技術の回路1
0の本発明に基づく改修として、制御可能遅れ素子13
0を、クロッキング(刻時)された2ラッチ素子20及
び90の一部分として取り入れる手法を取っている。こ
の実施例においては、挿入された制御可能遅れ素子を操
作することによって信号路への遅れの付加を制御するた
めに別の信号波形を追加して生成する必要が除去され
る。
【0074】図8(A)は、従来技術による回路10に
対するこの改修を示すブロック図で、高速ディジタル回
路300を有する対象デバイスとこれに接続した自動試
験装置15とからなる。下で述べるように、回路300
の試験は、単一の信号クロック入力だけを用いて行わ
れ、その同じ単一の信号クロック入力が、信号路への遅
れの付加の制御にも用いられる。
【0075】回路300は、第1の3ラッチ素子320
と第2の3ラッチ素子395との間に接続されたクロッ
ク論理ブロック80からなる。第1の3ラッチ素子32
0は、入力302と出力306とを有する。同様に、第
2の3ラッチ素子395は、入力392と出力396と
を有する。第1の3ラッチ素子320の出力306は、
クロック論理ブロック80の入力82に接続される。第
2の3ラッチ素子395の入力392は、クロック論理
ブロック80の出力84に接続される。
【0076】クロックライン325は下で更に詳しく述
べるように、対象デバイスの主入力であって、自動試験
装置15から3ラッチ素子320及び395に直接接続
される。入力ライン12は自動試験装置15から対象デ
バイスの主入力に接続され、この主入力は入力302に
直接又は間接に接続される。同様に、出力ライン13は
自動試験装置15から対象デバイスの主出力に接続さ
れ、この主出力は出力396に直接又は間接に接続され
る。
【0077】図8(B)は、第1の3ラッチ素子(又は
単に、3ラッチ素子)320の適切な実現例を示す。3
ラッチ素子320は、ラッチフリップフロップ360と
制御可能遅れ素子390とラッチフリップフロップ38
0とからなる。ラッチフリップフロップ360は、2個
の二重入力ORゲ−ト362及び366と、2個の二重
入力NANDゲ−ト370及び374とからなる。
【0078】制御可能遅れ素子390は、パス・トラン
ジスタ393及び398からなるパルストリガー方式フ
リップフロップが適切である。ラッチフリップフロップ
380は、2個の二重入力ORゲ−ト382及び386
と、2個の二重入力NANDゲ−ト387及び388と
からなる。
【0079】ORゲ−ト362及び366の出力は、そ
れぞれNANDゲ−ト370及び374の入力として接
続される。NANDゲ−ト370及び374の出力は、
それぞれ相手側ゲ−トの入力に相互結合される。NAN
Dゲ−ト370及び374の出力は又、それぞれパス・
トランジスタ393及び398のソースに接続される。
パス・トランジスタ393及び398のドレーンは、そ
れぞれORゲ−ト382及び386の入力に接続され
る。
【0080】ORゲ−ト382及び386の出力は、そ
れぞれNANDゲ−ト387及び388の入力として接
続される。NANDゲ−ト387及び388の出力は、
それぞれ相手側ゲ−トの入力に相互結合される。入力3
02は、ORゲ−ト362への入力として、又ORゲ−
ト366への逆入力として接続される。
【0081】クロックライン325は、ORゲ−ト36
2、366、382、及び386の各々の入力のうちの
1個の入力と、トランジスタ393及び398のゲ−ト
とに接続される。出力306は、NANDゲ−ト387
の出力に接続される。
【0082】3ラッチ素子320は、クロックライン3
25によって与えられるクロック波形により制御され、
このことによって、制御可能遅れ素子390が、中間
の、クロッキング(刻時)されたラッチ素子として機能
する。ラッチフリップフロップ360及び380は、ク
ロックライン325上の「低」レベルに感応する。これ
らのフリップフロップは、「低」レベルの活動状態にあ
る。いい替えれば、クロックライン上のレベルが「低」
の場合に、信号状態がこれらのフリップフロップを通し
て伝播する。
【0083】しかし、クロックライン325上のレベル
が「低」に設定された場合、制御可能遅れ素子390が
信号の伝播を阻止する。いい替えると、クロックライン
325上のレベルが「高」の場合、制御可能遅れ素子3
90は入力信号の伝播を許し、他方、ラッチフリップフ
ロップ360及び380は入力信号の伝播を阻止する。
第2の3ラッチ素子395は、第1の3ラッチ素子32
0と類似の構造を有し、第1の3ラッチ素子320につ
いて上に述べたのと類似の仕方で作動する。
【0084】回路300の自動試験装置による試験は、
本発明の方法に基づき、図9に示すプロセス700を用
いて2段階に行われる。まず、第1段階のステップ71
0からステップ740までにおいて自動試験装置15
が、制御可能遅れ素子390を有する第1の3ラッチ素
子320のタイミング動作と、クロック論理ブロック8
0の論理動作とを試験する。
【0085】それから第2段階のステップ750からス
テップ780までにおいて自動試験装置15が、制御可
能遅れ素子390を有する第1の3ラッチ素子320の
論理動作と、クロック論理ブロック80のタイミング動
作とを試験する。以後、説明の便宜上、制御可能遅れ素
子390を有する第1の3ラッチ素子320の試験を、
制御可能遅れ素子390の試験トランジスタ呼ぶことと
する。
【0086】第1段階では、ステップ710において自
動試験装置15が、プロセス600のステップ610に
おける仕方と同じ仕方で遅れ量の値Δを計算する。ステ
ップ710を実行後ステップ720において自動試験装
置15が、図10(A)に示すような試験クロック波形
(この波形の呼び名をCK(NORMAL)とする)を
生成する。波形CK(NORMAL)は、Ttestに等し
い周期と、時点D及びGにおいて生じる互いに連続する
立ち上がりエッジとを有する。
【0087】波形CK(NORMAL)は、時点Dから
始まってTtest−tmax/NORMALに等しい時間長さの間
「高」レベルに留まり、その後、時点Eにおいて「低」
レベルに下がる。それから波形CK(NORMAL)
は、tmax/NORMALに等しい時間長さの間「低」レベルに
留まり、その後、時点Gにおいて「高」レベルに上が
る。波形CK(NORMAL)に基づいて適用される試
験刺激の回路300内での期待される伝播について下に
述べる。
【0088】ステップ730において自動試験装置15
が、入力302に適用するために入力ライン12上に適
切な試験ベクトルを供給し、試験クロック波形CK(N
ORMAL)をクロックライン325に供給する。説明
用の例として、試験ベクトルは、時点Eにおける波形C
K(NORMAL)の立ち上がりエッジの直前に入力3
02に現存する入力信号状態Jからなるものとする。
【0089】それからステップ740において自動試験
装置15が、出力ライン13上での出力84における出
力応答を記録し、期待される応答に基づいて、(1)入
力信号状態が、定格速度で制御可能遅れ素子390を通
して完全に伝播したかどうか、及び(2)クロック論理
ブロック80が、「高」及び「低」の論理レベルについ
て適切に作動するかどうか、を判断する。
【0090】もし記録された応答と期待される応答とが
一致しない場合、ステップ745において自動試験装置
15が、回路が作動していない旨の表示を出す。自動試
験装置による試験が停止し、回路は欠陥ありとして拒絶
される。そうでなく、もし記録された応答と期待される
応答とが一致する場合には、自動試験装置15はステッ
プ750に進みそこでプロセス700の第2段階を実行
する。
【0091】次に、回路300の信号路を通しての試験
信号状態Jの期待される伝播を、適用される波形CK
(NORMAL)に関連して説明する。波形CK(NO
RMAL)が回路300に適用されるとき、クロックラ
イン325は、時点Dに始まる短い時間間隔の間「1」
のレベルを取る。この短い時間間隔は、信号状態Jが制
御可能遅れ素子390を通して伝播し出力306におい
てセットアップされるのに十分な長さとする。
【0092】波形CK(NORMAL)が時点Eにおい
て「低」レベルに下がるとき、出力306は、波形CK
(NORMAL)が「低」レベルにある時間長さの残り
の部分の間、信号状態Jを保持する必要がある。いい替
えれば、波形CK(NORMAL)が時点Eから時点G
までの間「低」レベルにあるとき、信号状態Jだけが信
号路を通して伝播し続ける必要がある。もしこれら2つ
の状況が期待通りに生じた場合、制御可能遅れ素子39
0は定格クロックレートで適切に作動する。
【0093】更に、もしクロック論理ブロック80の論
理動作が適切に機能する場合、信号状態Jは、波形CK
(NORMAL)が「低」レベルにある時間長さの残り
の時間内に出力306から組合せ論理ブロック80を通
して伝播し、時点Gに先立って出力84に現れることに
なる。したがって、回路300について、適用された波
形CK(NORMAL)に基づいて信号路を通して信号
状態Jが伝播する際の、期待される伝播状況は、信号状
態Jが、時点Gに先立って出力84において記録される
ことである。
【0094】プロセス700の説明に戻って、ステップ
750において自動試験装置15が、組合せ論理ブロッ
ク80のタイミング動作と、制御可能遅れ素子390の
論理動作とを試験するために、図10(B)に示すよう
に、試験クロック波形(この波形の呼び名をCK(TE
ST)とする)を生成する。
【0095】波形CK(TEST)は、Ttestに等しい
周期と、時点D及びGにおいて生じる互いに連続する立
ち上がりエッジとを有する。波形CK(TEST)は、
波形が「高」レベルに留まる時間長さを時点Dから測定
した値が、ステップ710において自動試験装置15に
よって計算された値Δだけ増加していることを除いて
は、波形CK(NORMAL)に類似の特性を有する。
【0096】図10(B)に示すように、波形CK(T
EST)は、時点Dから時点Fまでの間「高」レベルに
ある。したがって、波形CK(TEST)が「低」レベ
ルにある時間長さは、tmax/NORMAL−Δ、又はt
max/TEST、に等しい。波形CK(TEST)に基づいて
適用される試験刺激の回路300内での期待される伝播
について下に述べる。
【0097】ステップ760において自動試験装置15
が、波形CK(TEST)に基づいて入力302に適用
するために適切な試験ベクトルを供給し、波形CK(T
EST)をクロックライン325に供給する。説明用の
例として、試験ベクトルは、時点Dにおける波形CK
(TEST)の立ち上がりエッジの直前に入力302に
現存する入力信号状態Jからなるものとする。
【0098】それからステップ770において自動試験
装置15が、出力ライン13上での出力84における出
力応答を記録し、期待される応答に基づいて、(1)入
力信号状態が、定格速度でクロック論理ブロック80を
通して完全に伝播したかどうか、及び(2)制御可能遅
れ素子390の論理動作が、適切に機能するかどうか、
を判断する。
【0099】もし記録された応答と期待される応答とが
一致しない場合、ステップ745において自動試験装置
15が、回路に欠陥がある旨の表示を出す。自動試験装
置による試験が停止し、回路は欠陥ありとして拒絶され
る。もし記録された応答と期待される応答とが一致する
場合には、ステップ780において自動試験装置15
が、回路300が定格周波数において正しく作動する旨
の表示を出す。
【0100】次に、回路300の信号路を通しての試験
信号状態Jの期待される伝播を、適用される波形CK
(TEST)に関連して説明する。この試験信号状態J
は、プロセス700のステップ760において試験刺激
すなわち試験ベクトルとして適用されたものである。知
られているように、波形CK(TEST)を生成するた
めに、上に述べたように波形CK(NORMAL)のパ
ルス幅をΔだけ増加させることは、回路300の組合せ
論理ブロック80の前の信号路に遅れ値Δを付加するこ
とになる。
【0101】信号路にこの遅れを付加すると、もし信号
状態Jがtmax/NORMAL−Δ、又はtmax/TEST、より短い
か又はこれに等しい時間長さ内に組合せ論理ブロック8
0を通して伝播する場合に、そしてその場合にだけ、時
点Dの直前に適用された信号状態Jの効果が時点Gより
前に出力84に現れることになる。
【0102】いい替えれば、信号状態Jが時点Gより前
に出力84に到達するためには、信号状態Jは、組合せ
論理ブロック80を通してfrated で伝播しなければな
らない。もしこのことが生じる場合、組合せ論理ブロッ
ク80は定格クロックレートで適切に作動する。
【0103】又、もし信号状態Jの効果が時点Gより前
に出力84において記録された場合、制御可能遅れ素子
390は適切に作動する。その理由は、時点Dの直前か
ら時点Gの直前までの時間長さの間に波形CK(TES
T)が「低」レベルから「高」レベルへそして更に
「低」レベルへと変化する間に、信号状態Jが入力30
2から出力306へ適切に移転してしまっているからで
ある。
【0104】したがって、波形CK(NORMAL)を
用いて試験する第1段階の場合のように、この第2段階
における、適用された波形CK(TEST)に基づく、
信号路を通しての試験信号状態Jの期待される伝播も
又、信号状態Jが時点Gより前に出力84において記録
されるという状態の伝播である。
【0105】別の実施例においては、複数クロック同期
高速ディジタル回路内の組合せ論理ブロックが、回路に
適用される複数のクロックを適切に改修することによ
り、本発明に基づいて定格周波数よりも低い試験クロッ
クレートで試験される。
【0106】下で更に詳しく述べるように、1個のクロ
ックを他のクロックの全てに対して移相又は変位(スキ
ュー)させることにより、計算された遅れ量が、このよ
うな回路の組合せ信号路に導入される。信号路に遅れを
付加することにより、本発明の単一クロックの場合の実
施例について上に述べたのと類似の仕方で定格周波数よ
りも低い試験クロックレートにおいて試験を行うことが
可能となる。
【0107】本発明を複数クロック回路に適用する場合
を、図11の例について下に述べる。説明用の例とし
て、図11には、2クロック同期高速ディジタル回路4
00を有し自動試験装置15に適切に接続された試験対
象デバイス(又は単に、対象デバイス)を示す。
【0108】回路400は、マスタフリップフロップ4
0及びスレーブフリップフロップ60がそれぞれ別個の
クロックラインに接続されることを除いては、回路10
について説明されたのと同じ構成要素及び接続からな
る。回路400においては、回路10のクロックライン
120が、マスタフリップフロップ40に接続されたマ
スタクロックライン330と、スレーブフリップフロッ
プ60に接続されたスレーブクロックライン340とに
置換される。
【0109】回路400における入力信号状態の伝播
は、マスタクロックライン330及びスレーブクロック
ライン340上に供給されるクロック波形によって制御
される。図12(A)及び図12(B)は、定格周波数
rated での回路400の動作中にマスタクロックライ
ン330及びスレーブクロックライン340上に与えら
れる適切なマスタクロック波形信号(MCK)及びスレ
ーブクロック波形信号(SCK)をそれぞれ示す。
【0110】波形MCK及び波形SCKは、Trated
等しい周期を有する周期的波形である。Trated は、4
個の時間間隔、T1、 T2、 T3、 及びT4 からなる。
波形MCK及び波形SCKの特性を、時点Lから時点M
まで延びる周期的間隔に関連して下に述べる。
【0111】波形MCKにおいては、互いに連続する立
ち上がりエッジが時点L及び時点Mに生じる。波形MC
Kは、時点Lに始まりT1 に等しい長さを有する時間長
さの間、「高」レベルにある。時間長さT1 の後、波形
MCKは「低」レベルに下がり、時点Mまで延びT
rated−T1に等しい長さを有する時間長さの間、「低」
レベルに留まる。
【0112】波形SCKも時点Lにおいて「高」レベル
にある。波形SCKは、時点Lに始まりT1+T2に等し
い長さを有する時間長さの間、「高」レベルに留まり、
その後「低」レベルに下がる。それから波形SCKは、
3 に等しい長さを有する時間長さの間、「低」レベル
に留まり、その後「高」レベルに上がる。そして波形S
CKは、時点Mまで「高」レベルに留まる。時間長さT
3 の終りと時点Mとの間の時間長さは、T4 に等しい。
【0113】波形MCK及び波形SCKに基づいて回路
400に適用される入力信号状態は、次のようにして信
号路を通して伝播する。まず第一に、入力信号状態は、
フリップフロップ40が「開」状態にある時間長さT1
の間だけマスタフリップフロップ40を通して伝播す
る。T1 は、マスタフリップフロップ40のセットアッ
プ時間として知られ、信号がマスタフリップフロップ4
0を通して伝播するに要する時間にほぼ等しい。
【0114】マスタフリップフロップ40にラッチされ
ると、入力信号はマスタフリップフロップ40を通して
伝播し、時間長さT2 の終りまでにスレーブフリップフ
ロップ60の入力に現れなければならない。時間長さT
3 の始まりにおいて、スレーブフリップフロップ60
が、スレーブフリップフロップ60の入力にある入力信
号状態がスレーブフリップフロップ60から組合せ論理
ブロック80を通して伝播を開始できるように開く。T
3 はスレーブフリップフロップ60のセットアップ時間
である。
【0115】信号状態は、組合せ論理ブロック80の他
端側にある第2の2ラッチ素子90のマスタフリップフ
ロップ110が閉じる前に、このマスタフリップフロッ
プ110に到達しなければならない。したがって、組合
せ論理ブロック80を通しての最大遅れ、tmax は、t
max < T4、又は tmax < Trated −T1 −T2 −T
3 が成立するように、時間長さT4 より短く又はT
rated −T1 −T2 −T3より短くなければならない。
【0116】ここで、周期Ttestの試験クロックレート
で適用された試験刺激を用い本発明に基づいて回路40
0がどのようにして試験されるか、について更によい理
解を得るために、図12(C)及び図12(D)に示す
クロック波形MCK(TEST)及びクロック波形SC
K(TEST)について説明する。波形MCK(TES
T)及び波形SCK(TEST)は、Ttestに等しい周
期を有し、これらの波形についての下の説明は、時点L
と時点Nとの間で定義されるこの時間長さTte stに関連
して行う。
【0117】波形MCK(TEST)及び波形SCK
(TEST)は、時間長さT4 がTte stとTrated との
間の時間長さの差を勘案して適切に増大されていること
を除いては、波形MCK及び波形SCKにそれぞれ類似
である。
【0118】もし高速回路400の試験を、波形MCK
(TEST)及びSCK(TEST)に基づいて試験刺
激を信号路に適用することによって定格周波数よりも低
い速度で行うと仮定した場合、試験クロックレートの周
期Ttestは、tmax よりもはるかに大きく(長く)なっ
てしまうことを注記したい。したがって、たとえもし回
路400が、tmax がTrated −T1 −T2 −T3 を超
えるような遅れの欠陥、を包含していたとしてもなお、
max がTtest−T1 −T2 −T3 よりも小さいため、
この回路は試験に合格してしまう。
【0119】本発明によれば、定格クロックレートの周
期Trated よりも試験クロックレートTtestが大きいこ
とによって許される余分な伝播時間が補償される。具体
的には、波形MCK(TEST)及びSCK(TES
T)を改修して図12(E)及び12(F)に示すよう
なクロック波形MCK(Δ)及びSCK(Δ)を生成
し、試験クロックレートftestでの試験中にこれらの改
修波形を用いて回路400に試験ベクトルを適用するこ
とにより補償される。
【0120】波形MCK(Δ)及びSCK(Δ)が波形
MCK(TEST)及びSCK(TEST)と異なる点
は、時間長さT2 に遅れΔが付加され、時間長さT4
ら同じ遅れΔが差し引かれることである。波形MCK
(TEST)及びSCK(TEST)に対して付加され
差し引かれる遅れの適切な量は、Ttest−Trated に等
しい。
【0121】上に述べたような仕方での遅れΔを付加す
ることは、本質的には、マスタクロックライン330及
びスレーブクロックライン340上のクロック信号の間
に位相シフト(移相)を生成するものである。この移相
が、信号状態の、マスタクロックライン330からスレ
ーブクロックライン340への伝播をΔに等しい時間長
さだけ有効的に遅らせる。
【0122】したがって、試験クロックレートftest
の自動試験装置による試験について、波形MCK(Δ)
及びSCK(Δ)に基づいて回路400のマスタ入力2
1において時点Lに適用された試験入力信号状態は、時
点Nより前に出力84に到達するためには、組合せ論理
ブロック80を通して定格速度frated で伝播する必要
がある。
【0123】当業者であれば、上記の本発明手法を容易
に利用して、回路400の組合せ論理ブロック80のf
rated での試験を模擬するための、プロセス600に類
似の自動試験装置による試験手順を設計できる。
【0124】更に注記したいのは、この回路400を完
全に試験するにはラッチ素子20及び90の論理動作の
試験が必要なことである。これを容易に行うことのでき
る、自動試験装置による試験の試験手順は、当業者であ
れば設計できる。この試験手順は、上に述べたのと類似
の仕方で波形MCK(TEST)及びSCK(TES
T)に基づいて回路400に試験ベクトルを適用するプ
ロセスを含む。
【0125】もし試験ベクトルが回路400の主出力に
おいて、期待される正しい応答を生成する場合、ラッチ
素子20及び90は正しく作動していることになる。そ
の理由は、時間長さT1、 T2、 及びT3 の間の波形M
CK(TEST)及びSCK(TEST)の特性が、波
形MCK及びSCKのような、定格クロック信号に存在
する特性と正に同一だからである。
【0126】更に別の実施例においては、本発明が又、
1個の組合せ論理ブロック2個の別個の組合せ論理ブロ
ックに分割した2クロック同期高速ディジタル回路の試
験に適用される。図13は、高速ディジタル回路505
を有する対象デバイスに接続された自動試験装置15か
らなるこの実施例を示す。回路505は、組合せ論理ブ
ロック80が組合せ論理ブロック580及び585に置
換されることを除いては、回路400と構造的に類似で
ある。組合せ論理ブロック580及び585は、回路5
05内で、下に述べるように接続される。
【0127】組合せ論理ブロック580の入力581
は、組合せ論理ブロック580が補足的出力を受信する
ように設計されているか、又は非補足的出力を受信する
ように設計されているかに依って、マスタフリップフロ
ップ40のNORゲ−ト50又はNORゲ−ト54のう
ちどちらかの出力に接続される。組合せ論理ブロック5
80の出力582は、スレーブフリップフロップ60の
ORゲ−ト62の入力に、又補足形式でスレーブフリッ
プフロップ60のORゲ−ト66の入力に、それぞれ接
続される。
【0128】組合せ論理ブロック585の入力583
は、組合せ論理ブロック585が補足的出力を受信する
ように設計されているか、又は非補足的出力を受信する
ように設計されているかに依って、スレーブフリップフ
ロップ60のNANDゲ−ト70又はNANDゲ−ト7
4のうちどちらかの出力に接続される。組合せ論理ブロ
ック585の出力584は、マスタフリップフロップ1
10のマスタ入力91に接続される。
【0129】回路400の場合のように、回路505
の、マスタフリップフロップは全てマスタクロックライ
ン330に、又スレーブフリップフロップは全てスレー
ブクロックライン340にそれぞれ接続される。クロッ
キングされた素子の間に位置する組合せ論理ブロック5
80及び585の最大タイミング信号路遅れは、t1max
及びt2maxにそれぞれ等しい。
【0130】回路505を通しての定格周波数での信号
状態伝播を、図12(A)及び図12(B)に示すクロ
ック波形に関連して説明する。もし2個の組合せ論理ブ
ロック580及び585の遅れt1max及びt2maxが等し
い場合、定格クロックレートにおける適切な波形は、図
12(A)及び図12(B)に示す波形MCK及びSC
Kにおける時間長さT2 をT4 に等しく設定することに
よって得られる。
【0131】他方、遅れt1max及びt2maxが等しくない
場合、T2 及びT4 の相対値が、t1max < T2、 t
2max < T4、 及びT1 + T2 + T3 + T4 = T
rated を満足するように適切に調整される。T1 及びT
3 は、フリップフロップ40及び60それぞれのセット
アップ時間である。
【0132】本発明によれば、定格クロックレートより
も低いレートで回路505を試験するために、図14に
示すようなプロセスが自動試験装置15によって行われ
る。ステップ810において自動試験装置15が、回路
400について上に述べたのと同じ仕方でΔを計算す
る。ステップ820において自動試験装置15が、同一
の最大許容伝播時間を有する、回路内の全ての組合せ論
理ブロックを試験するために適切なクロック波形を生成
する。
【0133】ステップ830において自動試験装置15
が、試験ベクトルと生成された波形とを回路505に適
用し、次にステップ840において、主出力における応
答を記録して期待される応答と比較する。ステップ83
0及び840は、プロセス600のステップ630及び
640に類似の仕方で自動試験装置15によって行われ
る。
【0134】説明用の例として、組合せ論理ブロック5
80を試験するために、自動試験装置15が、回路50
5のマスタクロックライン330及びスレーブクロック
ライン340上に波形MCK(Δ)及びSCK(Δ)に
類似のクロック波形を供給するものとする。回路400
の単一組合せ論理ブロック実施例について上に述べたよ
うに、波形中の時間長さT2 又はT4 をΔだけ増大又は
減少させることによって、試験刺激がftestで適用され
るときに行われる試験が適正化される。
【0135】したがって、T2 + Δ = tmaxとなるよ
うな小さなΔでクロック信号波形SCK(TEST)を
改修することによって、組合せ論理ブロック580のf
rate d での試験が行われる。更に注記したいのは、この
ようにして波形SCK(TEST)を改修することによ
って、T4 がt2maxよりもはるかに大きくなることであ
る。
【0136】このため、組合せ論理ブロック585の論
理動作だけが試験される。その理由は、試験信号が、定
格速度frated によって許されるよりも多くの時間、組
合せ論理ブロック585を通して伝播することが許され
ることになるからである。
【0137】ステップ850において自動試験装置15
が、回路の自動試験装置による試験を更に進めるべきか
どうか、すなわち不合格かどうか、が判断される。もし
記録された応答が、試験対象の組合せ論理ブロックにつ
いての期待される応答に一致しない場合、回路は欠陥あ
りとして拒絶される。この場合、自動試験装置15は、
ステップ865に進む。ステップ865においては自動
試験装置15が、試験中の回路が欠陥を有するか、又は
適切に動作するかを表示する。
【0138】他方、もしステップ850において回路が
拒絶されない場合には、自動試験装置15はステップ8
60に進む。ステップ860において自動試験装置15
が、試験対象の回路内に、ステップ820から850ま
でに従っての評価がまだされていない組合せ論理ブロッ
クがあるかどうかを判断する。
【0139】もし評価がされていない組合せ論理ブロッ
クがある場合、自動試験装置15が、全ての組合せ論理
ブロックが評価されるまで上記ステップ820から85
0までのシーケンスを継続する。回路内の組合せ論理ブ
ロックがどのような順序で試験されるかは重要名問題で
はない。
【0140】ステップ860において自動試験装置15
が、回路内の全ての組合せ論理ブロックが評価されたと
判断した後、プロセスはステップ865に進み、ここで
自動試験装置15が、試験中の回路が適切に作動するか
どうかの表示を出す。
【0141】回路505へのプロセス800の適用を継
続して、もし自動試験装置15が、周期Ttestの試験レ
ートでの試験中組合せ論理ブロック580が適切に作動
すると判断した場合、自動試験装置15は次に、ステッ
プ820から850までを組合せ論理ブロック585に
適用して試験する。
【0142】自動試験装置15が、組合せ論理ブロック
585を試験するために波形MCK(Δ)及びSCK
(Δ)に類似のクロック波形を生成する。この類似クロ
ック波形の生成は、T4 = t2max となるように、より
大きなΔをT2 に付加することによって波形MCK(T
EST)及びSCK(TEST)内の時間間隔T4 を減
少させて行う。
【0143】それから自動試験装置15が、これら生成
された波形に基づいてマスタ入力21に試験刺激を適用
し、上に述べた仕方で、記録された応答を期待される応
答と比較する。これら改修された波形MCK(TES
T)及びSCK(TEST)に対して、試験信号が定格
クロックレートfrated によって許される時間以内に組
合せ論理ブロック585を通して伝播しなければならな
い。その際、試験信号は、前に試験された組合せ論理ブ
ロック585を通してより多くの伝播時間が許される。
【0144】本発明の上記実施例においては、全ての信
号路がフリップフロップで始まる場合について説明し
た。これらの信号路は、他端で別のフリップフロップ又
は主出力に接続されている。主入力で始まる信号路につ
いては、試験ベクトルが通常に適用されるクロックエッ
ジの後に入力試験ベクトルの適用を自動試験装置15が
遅らせることによって、類似の遅れが付加される。
【0145】図15は、下に述べる主入力において直接
始まり主出力において直接終わる信号路の試験の対象と
しての高速ディジタル回路605を含む試験対象デバイ
スと、これに適切に接続される自動試験装置15とを示
す。
【0146】回路605は、組合せ論理ブロック80か
らなる。対象デバイスの主入力は組合せ論理ブロック8
0の入力82に直接接続され、対象デバイスの主出力は
組合せ論理ブロック80の出力84に直接接続される。
【0147】自動試験装置15は、プロセッサ16から
なり、プロセッサ16は、入力フリップフロップ19、
制御可能遅れ回路14、及び出力フリップフロップ17
に接続される。入力ライン12が遅れ回路14を入力8
2に接続し、出力ライン13が出力フリップフロップ1
7を出力84に接続する。制御ライン18が遅れ回路1
4をプロセッサ16に接続する。
【0148】フリップフロップ17及び19は周知のラ
ッチ素子からなる。遅れ回路14は通常の制御可能遅れ
回路で、制御ライン18上でプロセッサ16によって与
えられる制御信号に基づいて信号路に遅れを導入するた
めに用いられる。
【0149】自動試験装置15は、回路605に類似の
回路を含む対象デバイスを次のようにして試験する。す
なわち、回路605を通しての試験刺激の伝播を制御す
るために制御信号をフリップフロップ17及び19に供
給する。試験クロックレートで組合せ論理ブロック80
を試験するために必要な遅れが、制御ライン18を介し
て遅れ回路14に適用される制御信号を改修することに
より、プロセッサ16から試験信号路に制御可能に導入
される。
【0150】上記の手法に基づき、計算された遅れを試
験刺激信号路に適切に導入し、記録された応答を期待さ
れる応答と比較することにより、回路605の定格周波
数よりも低い試験クロックレートで回路605の、自動
試験装置15による試験が行われる。
【0151】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0152】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、試
験対象デバイス内の高速ディジタル回路の信号路に適切
に制御可能な遅れを導入することにより回路の定格周波
数より低い試験クロックレートを有する試験装置を用い
ながら定格周波数による試験の模擬を可能にしたので、
定格より低い試験クロックレートの試験装置で回路の高
い定格速度での性能を確認でき、高い定格周波数の試験
刺激を適用する従来技術に基づく非常に高価な試験装置
を用いる必要がなくなる。
【0153】その結果、試験作業の経費が軽減され、高
速試験装置が引き起こすシステムノイズに起因する試験
の信頼性低下を回避できる。したがって、高速ディジタ
ル回路の試験効率が向上する。又得られる試験結果に制
約のある従来技術の埋め込み方式自己診断装置よりも優
れた試験結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による、組合せ論理ブロックを有する
単一クロック同期高速ディジタル回路内の組合せ信号路
を例示するブロック図である。
【図2】図1の回路において2ラッチ素子として一般に
用いられるマスタフリップフロップ及びスレーブフリッ
プフロップの実現例を示すブロック図である。
【図3】図1の回路の単一クロック動作に用いられるク
ロック波形の波形図である。
【図4】図1に示す回路を本発明の手法に基づいて組合
せ信号路内に制御可能遅れ素子を設けるように改修した
回路を示すブロック図である。回路全体を(A)に、又
(A)の回路に用いるのに適した制御可能遅れ素子の構
成を(B)に示す。
【図5】図4(A)に示す制御可能遅れ素子を本発明に
基づいて試験する方法を説明する流れ図である。
【図6】図4(A)の回路内の組合せ論理ブロックを、
より低い試験クロックレートで試験する方法を説明する
流れ図である。
【図7】図4(A)に関連するクロックの波形図であ
る。図4(A)の回路に入力信号シーケンスを適用する
ために用いられるクロック波形を示す波形を(A)に、
又図4(A)の回路において制御可能遅れ素子を操作す
るために用いられるクロック波形を(B)に、それぞれ
示す。
【図8】3ラッチ素子内に制御可能遅れ素子を有する単
一クロック同期高速ディジタル回路内の組合せ信号路を
示すブロック図である。信号路全体を(A)に、又
(A)の回路内に3ラッチ素子の一部分として含まれる
動的制御可能遅れ素子の構成を(B)に示す。
【図9】図8(A)の回路内の組合せ論理ブロックを試
験クロックレートで試験する方法を説明する流れ図であ
る。
【図10】試験クロックレートでの図8(A)の回路の
試験中に、図8(B)の動的制御可能遅れ素子を制御す
るために用いられるクロックの波形図である。正規クロ
ック波形(CK(NORMAL))を(A)に、又試験
クロック波形(CK(TEST))を(B)に示す。
【図11】2クロック同期高速ディジタル回路内の、組
合せ信号路を示すブロック図である。
【図12】図11の回路に適用されるクロック波形を示
す波形図である。定格周波数での回路動作中に図11の
回路に適用されるマスタクロック波形を(A)に、同じ
くスレーブクロック波形を(B)に示す。又試験周波数
での回路試験中に図11の回路に適用されるマスタクロ
ック波形を(C)に、同じくスレーブクロック波形を
(D)に示す。更に、本発明の方法に基づいて組合せ信
号路に付加される遅れ量を制御するために図11の回路
に適用されるクロック波形のうち、マスタクロック波形
を(E)に、同じくスレーブクロック波形を(F)に示
す。
【図13】複数のマスタ及びスレーブフリップフロップ
の間にそれぞれ位置する複数の組合せ論理ブロックを有
する2クロック同期高速ディジタル回路内の組合せ信号
路を示すブロック図である。
【図14】本発明に基づいて図14の回路内の組合せ論
理ブロックを試験するための方法を説明する流れ図であ
る。
【図15】本発明に基づいて高速ディジタル回路内の組
合せ論理ブロックを試験するための自動試験装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 単一クロック同期高速デバイス回路 12 入力ライン 13 出力ライン 14 制御可能遅れ回路 15 自動試験装置 16 プロセッサ 17 出力フリップフロップ 18 制御ライン 19 入力フリップフロップ 20 第1の2ラッチ素子 21、91 マスタ入力 24、96 スレーブ出力 40、110 マスタフリップフロップ 42、46、142、146 二重入力AND(論理
積)ゲ−ト 50、54、150、154 二重入力NOR(否定論
理和)ゲ−ト 60、115 スレーブフリップフロップ 62、66 二重入力OR(論理和)ゲ−ト 70、74 二重入力NAND(否定論理積)ゲ−ト 80 組合せ論理ブロック 82 (組合せ論理ブロックの)入力 84 (組合せ論理ブロックの)出力 90 第2の2ラッチ素子 120、325 クロックライン 125 制御ライン 130 制御可能遅れ素子 132 (制御可能遅れ素子の)データ入力 136 (制御可能遅れ素子の)出力 200、300、400 高速ディジタル回路 302 (第1の3ラッチ素子の)入力 306 (第1の3ラッチ素子の)出力 320 第1の3ラッチ素子 330 マスタクロックライン 340 スレーブクロックライン 360、380 ラッチフリップフロップ 362、366、382、386 二重入力ORゲ−ト 370、374、387、388 二重入力NANDゲ
−ト 390 制御可能遅れ素子 392 (第2の3ラッチ素子の)入力 393、398 パス・トランジスタ 395 第2の3ラッチ素子 396 (第2の3ラッチ素子の)出力 505、605 高速ディジタル回路 580、585 組合せ論理ブロック 581 (組合せ論理ブロック580の)入力 582 (組合せ論理ブロック580の)出力 583 (組合せ論理ブロック585の)入力 584 (組合せ論理ブロック585の)出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タパン ジョイティー チャクラボーティ ー アメリカ合衆国,08619 ニュージャージ ー,マーサーヴィル,モンタナ アヴェニ ュー 37

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速ディジタル回路の組合せ信号路内の
    組合せ論理ブロックを試験するための、高速ディジタル
    回路構成要素の試験方法であって、 前記回路の定格周波数における前記組合せ論理ブロック
    の試験が模擬されるように、もし試験クロックレートが
    前記定格周波数より低い場合には試験中前記信号路内に
    付加される必要のある遅れ量に等しい遅れ値を計算する
    ステップと、 前記信号路に、前記試験クロックレートによる試験刺
    激、を適用するステップと、 前記計算された遅れ値に従って前記回路の前記組合せ論
    理ブロックを通して前記試験刺激が伝播するように前記
    信号路に前記計算された遅れ値を付加するステップと、 前記回路の出力応答を記録するステップと、 前記出力応答を、期待される正しい応答と比較するステ
    ップと、からなることを特徴とする、高速ディジタル回
    路構成要素の試験方法。
  2. 【請求項2】 前記計算された遅れ値の付加が、前記信
    号路内に含まれる制御可能遅れ素子を用いて行われるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 高速ディジタル回路の組合せ信号路内の
    組合せ論理ブロックを試験するための、高速ディジタル
    回路構成要素の試験方法であって、 定格周波数における前記組合せ論理ブロックの試験が模
    擬されるように、もし試験クロックレートが前記回路の
    定格周波数より低い場合には、試験中前記信号路内に付
    加される必要のある遅れ量、に等しい遅れ値を計算する
    ステップと、 前記信号路に前記計算された遅れ値を付加するために、
    前記試験クロックレートに等しい周波数を有するクロッ
    ク信号を生成するステップと、 前記信号路に、前記クロック信号に基づく試験刺激を適
    用するステップと、 前記回路の出力応答を記録するステップと、 前記出力応答を、期待される正しい応答と比較するステ
    ップと、からなることを特徴とする、高速ディジタル回
    路構成要素の試験方法。
  4. 【請求項4】 前記計算された遅れ値の付加が、前記信
    号路内に含まれる制御可能遅れ素子を用いて行われるよ
    うにしたことを特徴とする請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 単一クロック同期高速ディジタル回路の
    組合せ信号路内の組合せ論理ブロックを試験するため
    の、高速ディジタル回路構成要素の試験方法であって、 定格周波数における前記組合せ論理ブロックの試験が模
    擬されるように、もし試験クロックレートが前記回路の
    定格周波数より低い場合には、試験中前記組合せ信号路
    内に付加される必要のある遅れ量、に等しい遅れ値を計
    算するステップと、 前記組合せ信号路に前記計算された遅れ値を付加するた
    めに、前記試験クロックレートに等しい周波数を有する
    少なくとも1個のクロック信号を生成するステップと、 前記組合せ信号路に、前記少なくとも1個のクロック信
    号に基づく試験刺激を適用するステップと、 前記回路の出力応答を記録するステップと、 前記出力応答を、期待される正しい応答と比較するステ
    ップと、からなることを特徴とする、高速ディジタル回
    路構成要素の試験方法。
  6. 【請求項6】 前記組合せ信号路内に制御可能遅れ素子
    が含まれるようにしたことを特徴とする請求項5の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記制御可能遅れ素子が、前記組合せ信
    号路内で2ラッチ素子と前記組合せ論理ブロックとの間
    に接続されるようにしたことを特徴とする請求項6の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記制御可能遅れ素子が、静的素子であ
    るようにしたことを特徴とする請求項6の方法。
  9. 【請求項9】 前記制御可能遅れ素子が、動的素子であ
    るようにしたことを特徴とする請求項6の方法。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも1個のクロック信号を
    生成するステップが更に、 第1及び第2のクロック信号を生成するステップからな
    り、 該第1のクロック信号が、前記回路内のクロッキング素
    子を制御するために用いられ、該第2のクロック信号
    が、前記計算された遅れ値の関数である特性を有し、前
    記回路の組合せ信号路に遅れ値を付加するように前記制
    御可能遅れ素子を操作するために用いられる、ようにし
    たことを特徴とする請求項7の方法。
  11. 【請求項11】 前記制御可能遅れ素子が、前記組合せ
    信号路内で3ラッチ素子のうちの中間ラッチとして含ま
    れるようにしたことを特徴とする請求項6の方法。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1個のクロック信号を
    生成するステップが更に、 第1及び第2のクロック信号を生成するステップからな
    り、 該第1のクロック信号が、前記組合せ論理ブロックのタ
    イミング動作と前記制御可能遅れ素子の論理動作とを試
    験するために用いられ、 該第2のクロック信号が、前記制御可能遅れ素子のタイ
    ミング動作と前記組合せ論理ブロックの論理動作とを試
    験するために用いられる、ようにしたことを特徴とする
    請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 複数クロック同期高速ディジタル回路
    の組合せ信号路内の組合せ論理ブロックを試験するため
    の、高速ディジタル回路構成要素の試験方法であって、 定格周波数における前記組合せ論理ブロックの試験が模
    擬されるように、もし試験クロックレートが前記回路の
    定格周波数より低い場合には、試験中前記組合せ信号路
    内に付加される必要のある遅れ量、に等しい遅れ値を計
    算するステップと、 複数のクロック信号の各々の周波数が前記試験クロック
    レートに等しく、該複数のクロック信号の1つが該複数
    のクロック信号の他の全てのクロック信号に対して前記
    計算された遅れ値の関数だけ異なるような、複数のクロ
    ック信号を生成するステップと、 前記回路に、前記複数のクロック信号に基づいて試験刺
    激を適用するステップと、 前記回路の出力応答を記録するステップと、 前記出力応答を、期待される正しい応答と比較するステ
    ップと、からなることを特徴とする、高速ディジタル回
    路構成要素の試験方法。
  14. 【請求項14】 前記回路が複数の組合せ論理ブロック
    からなり、 前記複数のクロック信号を生成するステップが、前記複
    数のクロック信号の各々が前記回路の定格周波数より低
    い試験クロックレートで適用される試験刺激を用いて試
    験されるように、前記複数のクロック信号の1つを前記
    複数のクロック信号の他の全てのクロック信号に対して
    前記計算された遅れ値の関数だけ変化させるステップか
    らなる、ようにしたことを特徴とする請求項13の方
    法。
  15. 【請求項15】 同期高速ディジタル回路の組合せ信号
    路内の組合せ論理ブロックを試験するための、高速ディ
    ジタル回路構成要素の試験装置であって、 定格周波数における前記組合せ論理ブロックの試験が模
    擬されるように、もし試験クロックレートが前記回路の
    定格周波数より低い場合には、試験中前記組合せ信号路
    内に付加される必要のある遅れ量、に等しい遅れ値であ
    るように計算された遅れ値を前記組合せ信号路に付加す
    るために、前記試験クロックレートに等しい周波数を有
    する少なくとも1個のクロック信号を生成するための手
    段と、 前記回路に、前記少なくとも1個のクロック信号に基づ
    く試験刺激を適用するための手段と、 前記回路の出力応答を記録するための手段と、 前記出力応答を、期待される正しい応答と比較するため
    の手段と、からなることを特徴とする、高速ディジタル
    回路構成要素の試験装置。
  16. 【請求項16】 前記遅れ値を計算するための手段から
    なるようにしたことを特徴とする請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1個のクロック信号を
    生成するための手段が、前記組合せ信号路に含まれる制
    御可能遅れ素子を操作するために、前記計算された遅れ
    値を用いて前記生成された信号を変更するための手段か
    らなるようにしたことを特徴とする請求項15の方法。
  18. 【請求項18】 同期高速ディジタル回路の組合せ信号
    路内の組合せ論理ブロックを試験するための、高速ディ
    ジタル回路構成要素の試験装置であって、 定格周波数における前記組合せ論理ブロックの試験が模
    擬されるように、もし試験クロックレートが前記回路の
    定格周波数より低い場合には、試験中前記組合せ信号路
    内に付加される必要のある遅れ量、に等しい遅れ値であ
    るように計算された遅れ値を前記組合せ信号路に付加す
    るために、前記試験クロックレートに等しい周波数を有
    する少なくとも1個のクロック信号を生成するためのプ
    ロセッサからなり、 前記プロセッサが、前記回路に、前記少なくとも1個の
    クロック信号に基づく試験刺激を適用し、 前記プロセッサが、前記回路の出力応答を記録し、 前記プロセッサが、前記出力応答を、期待される正しい
    応答と比較する、ことを特徴とする、高速ディジタル回
    路構成要素の試験装置。
  19. 【請求項19】 前記信号路に前記計算された遅れ値を
    付加するための遅れ回路からなるようにしたことを特徴
    とする請求項18の装置。
  20. 【請求項20】 前記組合せ論理ブロックへの試験刺激
    の伝播を制御するためのフリップフロップからなるよう
    にしたことを特徴とする請求項18の装置。
  21. 【請求項21】 前記組合せ論理ブロックへの試験刺激
    の伝播を制御するためのフリップフロップからなるよう
    にしたことを特徴とする請求項19の装置。
  22. 【請求項22】 試験中の前記組合せ論理ブロックに適
    用される前記試験刺激の伝播を受信するためのフリップ
    フロップからなるようにしたことを特徴とする、請求項
    18の装置。
  23. 【請求項23】 試験中の前記組合せ論理ブロックに適
    用される前記試験刺激の伝播を受信するためのフリップ
    フロップからなるようにしたことを特徴とする、請求項
    19の装置。
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