JP3115405U - 穿刺針及びそのキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】未使用品か使用済み品であるかの識別が容易になされる穿刺針及びそのキャップを提供する。
【解決手段】穿刺針10aは、皮膚を穿刺する針20と、針20が突出可能な開口部42を備え、針20を備える穿刺針ユニット15保持する筒状のハウジング18と、開口部42を塞ぐキャップ14aとを有する。キャップ14aは、開口部42を覆う蓋部44と、開口部42の内部に挿入される再装着阻止部46とを備える。再装着阻止部46は基端部46aが蓋部44に接続された弾性体であって、開口部42から抜かれたときには再装着阻止部46の先端部46bに向かって拡径する形状である。再装着阻止部46が開口部42から抜かれたときには、先端部46bの外径は開口部42の端面の内径よりも大径である。
【選択図】図4

Description

本考案は、穿刺装置に対して着脱自在で、皮膚を穿刺する針、及び針を保持する筒状のハウジングを備える穿刺針及びそのキャップに関する。
糖尿病患者には、血糖値の変動を自分自身で測定することによる日常的な自己管理が推奨されている。血糖値の測定は、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試薬が含浸された試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定することにより血糖値を求めて表示をする血液成分測定装置が実用化されている。また、電気化学センサーを用いた血液成分測定装置も実用化されている。
一方、患者が自分の血液を採取する際には、軸方向に進退可能な針を備える穿刺針が装着された穿刺装置を用いる。穿刺針は穿刺装置に対して着脱自在であって、内部の針に対して弾性体による反発力を与えて瞬間的に突出させて該針が皮膚(例えば、指、てのひら、腕等)を穿刺することにより血液を微量出血させる。穿刺後には、所定の戻り機構によって針は後退する。
穿刺針の内部の針は使用時まで清潔に保たれていることが望ましく、内腔部の先端を覆うキャップが嵌合された穿刺針が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
キャップは使用時に取り外されて開口部が露呈され、内部の針が突出可能となり、穿刺装置に装着した後所定の付勢機構によって針が突出して穿刺を行う。穿刺を行った後には穿刺針は穿刺装置から取り外され、所定の手順によって破棄される。
特開2004−267654号公報
ところで、穿刺を行った後の穿刺針は、再度の穿刺に用いることができないように所定のインターロック機構が内部に設けられているが、キャップを容易に再装着することができると、未使用のものか、穿刺を行ったものであるのか見かけ上の区別が困難である。
使用済みの穿刺針を再使用しようとすると、所定のボタン操作を行っても前記インターロック機構の作用により穿刺はなされないが、その時点で初めて使用済み品であることが識別されて、未使用品に交換しなければならないという余計な手間が生ずる。
本考案はこのような課題を考慮してなされたものであり、未使用品か使用済み品であるかの識別が容易になされる穿刺針及びそのキャップを提供することを目的とする。
本考案に係る穿刺針は、穿刺装置に対して着脱自在な穿刺針であって、皮膚を穿刺する針と、前記針が突出可能な開口部を備え、前記針を保持する筒状のハウジングと、前記開口部を塞ぐキャップとを有し、前記キャップは、前記開口部を覆う蓋部と、前記開口部の内部に挿入される再装着阻止部とを備え、前記再装着阻止部は基端部が前記蓋部に接続された弾性体であって、前記開口部から抜かれたときには前記再装着阻止部の先端部に向かって拡径する形状であることを特徴とする。
また、本考案に係る穿刺針のキャップは、穿刺装置に対して着脱自在で、皮膚を穿刺する針、及び該針を保持する筒状のハウジングを備える穿刺針のキャップであって、前記ハウジングにおける前記針が突出可能な開口部を覆う蓋部と、前記開口部の内部に挿入される再装着阻止部とを備え、前記再装着阻止部は基端部が前記蓋部に接続された弾性体であって、前記開口部から抜かれたときには前記再装着阻止部の先端部に向かって拡径する形状であることを特徴とする。
これにより、キャップを開口部から抜くときに、再装着阻止部の先端部は弾性的に一度縮径し、抜かれた後には拡径することになり、開口部に対して容易には再挿入することができない。したがって、穿刺針はキャップの有無により使用済み品であるか未使用品であるか外観上容易に識別可能となる。
この場合、前記ハウジングは、前記開口部の端面の内径よりも前記再装着阻止部が挿入される開口部内面の内径の方が大径であると、該開口内面に前記再装着阻止部が係合することによりキャップが不用意に抜けることが防止され、しかも、装着時に再装着阻止部が定常的な弾性変形を受けることがなく、長期間の保管時にも経時変化することがない。
また、前記再装着阻止部が前記開口部から抜かれたときには、前記先端部の外径は前記開口部の端面の内径よりも大径であると、開口部に対する再挿入が一層確実に防止される。
前記再装着阻止部は、軸方向に延在する複数のスリットにより分割され、複数の脚部を形成していると成型が容易であり、しかも所定の治具等を用いて開口部に挿入する組み立て作業が容易となる。
穿刺針が未使用品か使用済み品であるかの識別が容易になされる。したがって、穿刺装置に装着した後に使用済み品であることに気づいて未使用品に交換するという余計な手間が生じない。
以下、本考案に係る穿刺針及びそのキャップについて第1及び第2の実施形態を挙げ、添付の図1〜図12を参照しながら説明する。第1及び第2の形態に係る穿刺針10a及び10bは、穿刺装置(図3参照)100に対して着脱自在であって、穿刺用に用いられるものである。
図1に示すように、第1の実施形態に係る穿刺針10aは、チップ本体12と、キャップ14aとからなる。チップ本体12は、皮膚を穿刺する穿刺針ユニット15と、穿刺針ユニット15に係合している摺動リング16と、穿刺針ユニット15を保持する筒状のハウジング18とを有する。
穿刺針ユニット15は、先端の針20と、該針20の後方部と一体的に成型されたハブ22とを有する。ハブ22は、前方に突出した上下2本の弾性レバー24と、やや後方の円筒形状の摺動支持部26と、後端に突出した被把持突起28とを有する。摺動支持部26及び摺動リング16の外径は、ハウジング18の内径と略同径であって、ハウジング18内を軸方向に摺動可能である。摺動支持部26の周面には浅い環状のアンダーカット30が設けられている。
2本の弾性レバー24は摺動リング16の内部に挿入されるとともに、外径方向に弾性付勢されており、摺動リング16と当接している。摺動リング16の後端面は、弾性レバー24の外径側に設けられた微小段差24aに係合しており、穿刺針ユニット15が前進する際には、同時に押し出されることになる。また、弾性レバー24における摺動リング16の当接部よりも前方外周部には突起や段差がなく、穿刺針ユニット15が後退する際には摺動リング16は抜かれやすい。
ハウジング18は、略筒形状であって先端の縮径部32と、該縮径部32のやや後方に設けられた内周段差部34と、中程やや前方における内周面に僅かに突出した前方環状膨出部36と、中程やや後方における外周に設けられたリブ38と、後方内周面に僅かに突出した後方環状膨出部40とを有する。前方環状膨出部36は、穿刺針ユニット15が前進する際に摺動リング16が乗り超えられる程度の低い膨出部である。摺動支持部26のアンダーカット30は、後方環状膨出部40と軽く係合して固定されている。後方環状膨出部40とアンダーカット30の係合により針20の後方部は気密性が保たれる。
縮径部32は、外周面及び内周面とも先端に向かって同程度の傾斜で縮径する形状であって、先端には円形の開口部42が設けられている。
図1及び図2に示すように、キャップ14aは、開口部42を塞ぐためのものであって、開口部42を覆う蓋部44と、開口部42の内部に挿入される再装着阻止部46とを有する。蓋部44は、開口部42の端面に当接する露呈部48と、開口部42に嵌合する嵌合部50とを有する。露呈部48は開口部42の端面よりも大径であって該端面を覆っている。嵌合部50の外径は、開口部42の端面の内径Bよりも僅かに大径に設定されており、開口部42に対して密着して嵌合し、ハウジング18の先端部を気密に保つ。なお、前記のとおり、ハウジング18内の後方部は後方環状膨出部40によって気密に保たれていることから、ハウジング18内は前方、後方とも気密であり、あらかじめγ線照射、電子線照射等の滅菌処理を行うことにより滅菌状態が保たれる。嵌合部50と開口部42の軸方向長さは等しく設定されている。
再装着阻止部46は弾性体であって、軸方向に延在するスリット52aにより4分割された脚52を形成している。したがって、キャップ14aの成型が容易であり、しかも所定の治具等を用いて開口部42に挿入する組み立て作業が容易となる。さらに、スリット52aが設けられていることにより適度に縮径しやすく、キャップ14aを抜き取る際に過度の抵抗が生じない。再装着阻止部46が複数の脚52から形成されている場合には、再装着阻止部46の全体が弾性体である必要はなく、基端部46aのみを弾性体としてもよい。
また、再装着阻止部46は基端部46aが蓋部44の嵌合部50に接続されており、開口部42から抜かれたとき(図4参照)には、再装着阻止部46の先端部46bに向かって拡径する形状であり、先端部46bの外径Aは開口部42の端面の内径Bよりも大径である。再装着阻止部46が拡径する傾斜角度θ1(図4参照)は、0〜90°が好ましい。また、これに対応する縮径部32の内周面における縮径の傾斜角度θ2は、傾斜角度θ1と等しいか又は傾斜角度θ1以下に設定されている。これにより、仮にキャップ14aの塑性変形が生じた場合においても再装着阻止の機能が確保される。また、ハウジング18の縮径部32は縮径形状であることから、開口部42の端面の内径Bよりも再装着阻止部46が挿入される内面の内径Cの方が大径である。したがって、開口内面に再装着阻止部46が係合することによりキャップ14aが不用意に抜けることが防止され、しかも、装着時に再装着阻止部46が定常的な弾性変形を受けることがなく、長期間の保管時にも経時変化することがない。
次に、穿刺針10aが装着される穿刺装置100について図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、穿刺装置100はケース本体102をベースに構成されており、穿刺深さの設定を行うダイヤル部104と、軸方向に進退可能なプランジャ106と、該プランジャ106の中段部に同軸配置された駆動用コイルスプリング108と、後端部に同軸配置された戻り用コイルスプリング110と、プランジャ106を後方に引き戻すリチャージレバー114と、ケース本体102の一部である穿刺ボタン116と、戻り用コイルスプリング110の後端部に対して当接支持するばね受けリング117とを有する。
プランジャ106は、前方に延在する把持バー118と、上方中段部から前方に向けて延在する弾性片120と、前記駆動用コイルスプリング108の一端に対して当接支持する中段フランジ124と、突出時の抜け止めとして作用する突出片128と、ばね受けリング117の後端面に係合する弾性フック129とを有する。
把持バー118の先端には、穿刺針10aにおける被把持突起28を弾性的に把持可能な2本の挟持材130が設けられている。ダイヤル部104には内径側に向かって突出した第1リング部132が設けられており、これより後方には、リチャージレバー114から内径側に向かって突出した第2リング部134がそれぞれプランジャ106と同軸状に設けられている。
第1リング部132の前方面は駆動用コイルスプリング108の端部に対して当接支持し、図3に示す初期状態においては、中段フランジ124とともに駆動用コイルスプリング108をやや圧縮した状態に保つ。第1リング部132の後方面は、プランジャ106が突出する際に突出片128に当接してそれ以上の進出を制限する。この第1リング部132は、ダイヤル部104を回転することにより後方の厚さが調整され、穿刺時における針20の突き出し量が調整可能である。
第2リング部134の後方面は、戻り用コイルスプリング110の一端に当接支持可能な径に設定されており、戻り用コイルスプリング110は第2リング部134及びばね受けリング117の前面により支持される。
弾性片120はプランジャ106の中段部を基部として上下方向に弾性的に傾動可能であり、上方に向けて弾性付勢され、先端の小突出片140がケース本体102の突出部136に係合可能である。弾性片120は、略中央部から上方に向けて形成されたノブ138と、先端部から上方に向けて形成された小突出片140とを有する。小突出片140は、前方面が略垂直面であり、後方に向かってなだらかに低くなる形状となっている。突出部136はケース本体102の上面に形成されており、後方面が略垂直面であり、前方に向かってなだらかに低くなる形状となっている。初期状態においては、小突出片140が突出部136の前方傾斜面に当接している。ケース本体102における突出部136よりも後方には、軸方向に長尺な孔142が設けられており、該孔142に沿ってノブ138が移動可能である。
ケース本体102の上面やや前方部からは後方に向かって延在する穿刺ボタン116が設けられており、該穿刺ボタン116の略中央部下面にはプッシャ146が設けられている。プッシャ146は、プランジャ106が穿刺準備位置に設定されたときにノブ138と対向する位置に設けられている(図5参照)。
次に、このように構成される穿刺針10aを穿刺装置100に装着して穿刺を行う手順について説明する。
先ず、チップ本体12を穿刺装置100に装着する。すなわち、先端の装着穴にチップ本体12を挿入し、押し込むことにより、駆動用コイルスプリング108を圧縮しながらプランジャ106が一体的に後方に移動し、同時にハブ22の被把持突起28が2本の挟持材130の間にはまり込み、把持される。図5に示すように、駆動用コイルスプリング108を十分に圧縮するまでプランジャ106が移動したとき、弾性片120が弾性変形することにより小突出片140が突出部136を乗り越える。これにより、弾性片120の前方面と突出部136の後方面が当接、係合することになり、プランジャ106が穿刺準備位置に固定される。このとき、摺動リング16は、微小段差24aに係合したまま前方環状膨出部36を乗り超えて前進する。
また、チップ本体12は、次の方法により装着することもできる。すなわち、リチャージレバー114を後方に引くことにより、戻り用コイルスプリング110及び駆動用コイルスプリング108を圧縮しながらプランジャ106が一体的に後方に移動する。駆動用コイルスプリング108を十分に圧縮する位置までプランジャ106が移動したとき、小突出片140と突出部136が当接、係合し、プランジャ106が穿刺準備位置に固定される。
次いで、図4に示すように、穿刺針10aのチップ本体12からキャップ14aを抜き取る。このとき、再装着阻止部46の先端部46bは弾性的に一度縮径し、抜かれた後には再び拡径することになり、開口部42に対して容易には再挿入することができない。したがって、穿刺針10aはキャップ14aの有無により使用済み品であるか未使用品であるか外観上容易に識別可能となる。この場合、先端部46bの外径Aは開口部42の端面の内径Bよりも大径であることから、開口部42に対する再挿入が一層確実に防止される。また、露呈部48は開口部42の端面よりも大径であることから、該露呈部48の周面を掴むことよりキャップ14aを抜き取りやすい。
プランジャ106が穿刺準備位置に配置され、チップ本体12が装着されることにより、ノブ138はプッシャ146と対向する位置に配置される。
次いで、チップ本体12の先端部を測定者の皮膚(例えば、指、てのひら、腕等)に押し当て、穿刺ボタン116を介してノブ138を押し下げる。これにより、小突出片140と突出部136の係合状態が解除されプランジャ106は駆動用コイルスプリング108によって弾性付勢され前方へ勢いよく駆動され、把持バー118を介して穿刺針ユニット15を押し出す。
このとき、摺動リング16は、微小段差24aに係合したまま穿刺針ユニット15と同時に押し出され、内周段差部34により過度の前進が制限される。
穿刺針ユニット15の先端に設けられた針20は、開口部42の前端面よりも前方まで押し出され皮膚を穿刺する。このとき、プランジャ106は勢いよく移動することから、瞬間的に戻し用コイルスプリング110を適度に圧縮している。したがって、該戻し用コイルスプリング110が元の長さに復帰する弾性力によってプランジャ106は即時に後方に押し戻され、プランジャ106は後退することになる。
プランジャ106が後退する際、摺動リング16は2本の弾性レバー24の外側面に弾性的に当接していることから摩擦力によって一体的に後退し、図6に示すように、摺動リング16は前方環状膨出部36の前端部で停止する。なお、穿刺した皮膚からは適度に出血するので、穿刺針10a及び穿刺装置100を外して、所定の血液成分測定装置により血糖値の測定を行う。
この後、図7に示すように、チップ本体12を穿刺装置100から引き抜く。この場合、穿刺針ユニット15後端部の被把持突起28は挟持材130によって把持されていることから、相対的に後方に引き寄せられることになるが、後退する場合には前進時の微小段差24aのように確実に係合する手段はなく、摺動リング16は前方環状膨出部36を乗り越えることはない。したがって、摺動リング16は前方環状膨出部36の前端部で停止したままであり、穿刺針ユニット15のみが後方へ後退することになり、弾性レバー24は摺動リング16から開放されて外径側に向かって拡開する。また、摺動支持部26の後端面は垂直面となっており、後方環状膨出部40に係合するためそれよりも後退することはなく、挟持材130は被把持突起28から離脱し、チップ本体12が穿刺装置100から引き抜かれることになる。
このように使用済みのチップ本体12における穿刺針ユニット15は、弾性レバー24が拡開していることから摺動リング16の後端面に当接するため、前方に抜け落ちることはなく(図8参照)、しかも針20が開口部42よりも突出することがない。また、摺動支持部26が後方環状膨出部40に係合することから、後方に抜け落ちることがない。さらに、摺動支持部26は使用前の状態のように後方環状膨出部40によって固定されていないことから、再装着しようとしても挟持材130による把持ができず、再使用を防止するインターロック機構が構成されていることになる。
さらにまた、使用済みのチップ本体12には、キャップ14aが装着されてなく、且つ、容易には再装着できないことから、該キャップ14aが装着されていないことにより、使用済み品であることを外観上容易に識別可能となる。したがって、従来技術に係るチップ本体では、使用後に再装着した場合に、前記インターロック機構により穿刺がなされず、その時点で初めて使用済み品であることが識別されて未使用品に交換しなければならないという余計な手間が生ずるが、本実施の形態に係る穿刺針10aでは、外観上容易に識別可能であることからこのような手間が生じることがない。
次に、第2の実施形態に係る穿刺針10bについて図9を参照しながら説明する。穿刺針10bの説明上、前記穿刺針10aと同じ箇所については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、穿刺針10bは、チップ本体212と、キャップ14aとからなる。チップ本体212は、皮膚を穿刺する穿刺針ユニット215と、穿刺針ユニット215を保持する筒状のハウジング218とを有する。
穿刺針ユニット215は、該針20の後方部と一体的に成型されたハブ222を有する。ハブ222は、やや後方の円筒形状の摺動支持部26と、後端に突出した被把持突起28とを有する。摺動支持部26の周面には浅い環状のアンダーカット30が設けられている。
ハウジング218は、略筒形状であって先端の縮径部32と、略中段部から縮径部32まで延在する小径部224と、該小径部よりも後方の大径部226と、中程やや後方における外周に設けられたリブ38と、後方内周面に僅かに突出した後方環状膨出部40とを有する。後方環状膨出部40は、アンダーカット30に軽く係合し、穿刺針ユニット215を固定している。小径部224と大径部226との境界内周面には垂直な段差部228が設けられている。
ハブ222における摺動支持部26の外径は大径部226の内径と略等しく、摺動支持部26より前方の部分は小径部224の内径と略等しく、先端部は小径部224に嵌合している。キャップ14aは、前記穿刺針10aと同様に、縮径部32における開口部42を塞いでいる。
次に、このように構成される穿刺針10bを前記穿刺装置100に装着して穿刺を行う手順について説明する。先ず、チップ本体212を穿刺装置100に装着する。これにより、ハブ222の被把持突起28が挟持材130の間にはまり込んで把持され、駆動用コイルスプリング108が圧縮されて弾性片120と突出部136が係合することになり、プランジャ106が穿刺準備位置に固定される。
この後、穿刺針10bからキャップ14aを取り外し、チップ本体212の先端部を測定者の皮膚に押し当て、穿刺ボタン116を介してノブ138を押し下げることにより、プランジャ106は前方へ勢いよく駆動され、把持バー118を介して穿刺針ユニット215を押し出す。このとき、穿刺深さはダイヤル部104の回転量によって突出片128との係合面の厚さが調整されることにより設定される。この直後、戻り用コイルスプリング110の作用によって穿刺針ユニット215は後退する。
穿刺を行った後、使用済みのチップ本体212を穿刺装置100から引き抜く。この際、穿刺針ユニット215後端部の被把持突起28は挟持材130によって把持されていることから、相対的に後方に引き寄せられることになるが、後退する場合には、摺動支持部26は後方環状膨出部40に係合するためそれよりも後退することはなく、挟持材130は被把持突起28から離脱し、チップ本体212が穿刺装置100から引き抜かれることになる。
使用済みのチップ本体212における穿刺針ユニット215は、摺動支持部26が段差部228に当接することから前方に抜け落ちることはなく、摺動支持部26が後方環状膨出部40に係合することから、後方に抜け落ちることもない。さらに、摺動支持部26は使用前の状態のように後方環状膨出部40によって固定されていないことから、再装着しようとしても挟持材130による把持ができず、再使用を防止するインターロック機構が構成されていることになる。
また、穿刺針10bにおける先端の縮径部32は、前記穿刺針10aにおける縮径部32と同形状であることから、一度引き抜いたキャップ14aは、容易に再装着することはできない。したがって、穿刺針10bはキャップ14aの有無により使用済み品であるか未使用品であるか外観上容易に識別可能となる。すなわち、インターロック機構により穿刺がなされないことによって初めて使用済み品であることが識別されて未使用品に交換しなければならないという余計な手間が生ずることがない。
なお、本実施の形態に係るキャップ14aは、上記のものに限らず、例えば、図10に示すキャップ14bのように、蓋部44の端面中央部にグリップ部230を設けることにより一層把持させやすくしてもよい。この場合、図11に示すように、グリップ部230を開口部42に装着可能な径に設定してもよい。これにより、ハウジング18に抜取り後にグリップ部230を開口部42に装着しておくことができ、一層確実に針先の突出を防止できる。また、この状態では、外観上、使用済みであることを容易に識別することができる。
さらに、本実施の形態に係るキャップ14aは、上記のものに限らず、図12に示すキャップ14cのように、再装着阻止部46はスリットのない一体円錐形のものであってもよい。
本考案に係る穿刺針及びそのキャップは、上述の実施の形態に限らず、本考案の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る穿刺針の断面側面図である。 穿刺針のキャップの斜視図である。 穿刺装置の断面側面図である。 穿刺針のチップ本体からキャップを引き抜いた状態の断面側面図である。 チップ本体を装着した穿刺装置の断面側面図である。 穿刺針ユニットが後退する際のチップ本体の断面側面図である。 穿刺装置から引き抜く際のチップ本体の断面側面図である。 穿刺装置から引き抜いたチップ本体の断面側面図である。 第2の実施の形態に係る穿刺針の断面側面図である。 グリップ部が設けられたキャップの斜視図である。 グリップ部をハウジングの開口部に装着した状態の断面側面図である。 スリットのない一体円錐形の再装着阻止部を備えるキャップの斜視図である。
符号の説明
10a、10b…穿刺針 12、212…チップ本体
14a〜14c…キャップ 15、215…穿刺針ユニット
18、218…ハウジング 20…針
36…前方環状膨出部 38…リブ
40…後方環状膨出部 42…開口部
44…蓋部 46…再装着阻止部
46a…基端部 46b…先端部
52…脚 100…穿刺装置
108…駆動用コイルスプリング 110…戻り用コイルスプリング
230…グリップ部

Claims (5)

  1. 穿刺装置に対して着脱自在な穿刺針であって、
    皮膚を穿刺する針と、
    前記針が突出可能な開口部を備え、前記針を保持する筒状のハウジングと、
    前記開口部を塞ぐキャップと、
    を有し、
    前記キャップは、前記開口部を覆う蓋部と、
    前記開口部の内部に挿入される再装着阻止部と、
    を備え、
    前記再装着阻止部は基端部が前記蓋部に接続された弾性体であって、前記開口部から抜かれたときには前記再装着阻止部の先端部に向かって拡径する形状であることを特徴とする穿刺針。
  2. 請求項1記載の穿刺針において、
    前記ハウジングは、前記開口部の端面の内径よりも前記再装着阻止部が挿入される開口部内面の内径の方が大径であることを特徴とする穿刺針。
  3. 請求項1又は2記載の穿刺針において、
    前記再装着阻止部が前記開口部から抜かれたときには、前記先端部の外径は前記開口部の端面の内径よりも大径であることを特徴とする穿刺針。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の穿刺針において、
    前記再装着阻止部は、軸方向に延在する複数のスリットにより分割され、複数の脚部を形成することを特徴とする穿刺針。
  5. 穿刺装置に対して着脱自在で、皮膚を穿刺する針、及び該針を保持する筒状のハウジングを備える穿刺針のキャップであって、
    前記ハウジングにおける前記針が突出可能な開口部を覆う蓋部と、
    前記開口部の内部に挿入される再装着阻止部と、
    を備え、
    前記再装着阻止部は基端部が前記蓋部に接続された弾性体であって、前記開口部から抜かれたときには前記再装着阻止部の先端部に向かって拡径する形状であることを特徴とする穿刺針のキャップ。
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