JP3114084B2 - 処理方法及び処理装置 - Google Patents

処理方法及び処理装置

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JP3114084B2
JP3114084B2 JP06174797A JP17479794A JP3114084B2 JP 3114084 B2 JP3114084 B2 JP 3114084B2 JP 06174797 A JP06174797 A JP 06174797A JP 17479794 A JP17479794 A JP 17479794A JP 3114084 B2 JP3114084 B2 JP 3114084B2
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清久 立山
公男 元田
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角形状の被処理基板
に塗布液を塗布する処理方法及び処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示ディスプレイ(LC
D)装置の製造工程においては、LCD基板(ガラス基
板)上に例えばITO(Indium Tin Oxi
de)の薄膜や電極パターン等を形成するために、半導
体製造工程において用いられるものと同様なフォトリソ
グラフィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォト
レジストに転写し、これを現像処理する一連の処理が施
される。
【0003】例えば、被処理基板である矩形状のLCD
基板を、洗浄装置にて洗浄した後、LCD基板にアドヒ
ージョン処理装置にて疎水化処理を施し、冷却処理装置
にて冷却した後、レジスト塗布装置にてフォトレジスト
すなわち感光膜を塗布形成する。そして、フォトレジス
トを加熱処理装置にて加熱してベーキング処理を施した
後、露光装置にて所定のパターンを露光する。そして、
露光後のLCD基板を現像装置にて現像液を塗布して現
像した後にリンス液により現像液を洗い流し、現像処理
を完了する。
【0004】上記のような処理を行う場合、LCD基板
等の被処理基板の表面にスピンコーティング法やスプレ
ー法等によってレジスト液を塗布する処理が行われる
が、この塗布処理の際、塗布直後における膜厚は均一で
あるが、回転が停止して遠心力が働かなくなった後や時
間が経つに従い表面張力の影響でLCD基板周縁部でレ
ジスト液が盛り上がるように厚くなり、また、レジスト
液がLCD基板の下面周縁部にまで回り込んで不要な膜
が形成される現象が発生する。このようにLCD基板の
周縁部に不均一な厚い膜が形成されていると、集積回路
パターン等の現像時に周縁部のレジスト膜が完全には除
去されずに残存することになり、その後のLCD基板の
搬送工程中にその残存したレジストが剥がれ、パーティ
クル発生の原因となる。
【0005】そこで、従来では、LCD基板の表面にレ
ジスト液等を塗布した後、LCD基板の周縁部の不要な
塗布膜を除去する処理が行われている。この塗布膜除去
工程によって塗布膜形成工程の後のLCD基板の周縁部
に溶剤等の除去液を噴射してLCD基板の周縁部の不要
な塗布膜を除去することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、矩形状
の被処理基板の周縁部の塗布膜を除去するには、被処理
基板の各辺に沿わせて塗布膜除去用の溶剤吐出ノズル等
を相対移動させて塗布膜を除去しなければならないた
め、塗布膜の除去に多くの時間と手間を要するという問
題があった。
【0007】また、被処理基板が矩形状等の方形状をな
しているため、レジスト液等の塗布液を塗布した後に被
処理基板を高速回転して塗布液を振り切る際に、遠心力
によって被処理基板の周辺から外方へ飛散する塗布液が
回転する被処理基板の角部裏面に再付着することがあ
り、この付着した塗布液が乾燥して、パーティクルの発
生原因となるという問題があった。
【0008】更に、塗布膜除去機構を塗布・現像処理シ
ステムに組込むことによって塗布・現像処理システムが
大型となるばかりか、処理能力の低下を招くという問題
があった。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理基板の周縁部の不要な塗布膜を容易に除去
し、製品歩留まりの向上を図ると共に、塗布・現像処理
のスループットの向上を図り、かつ、装置の小型化を図
れるようにした処理方法及び処理装置を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、塗布機構において、角形状
の被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布工程と、
布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗布機構の側
方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内に
配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、上記縁部除
去機構において、上記塗布により塗布膜が形成された上
記被処理基板の第1の辺の縁部に除去液を噴射して縁部
の塗布膜を除去する第1の除去工程と、上記縁部除去機
構において、上記被処理基板の第2の辺の縁部に除去液
を噴射して縁部の塗布膜を除去する第2の除去工程とを
有することを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、塗布機構におい
て、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布
工程と、塗布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗
布機構の側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲
気領域内に配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、
上記縁部除去機構において、上記塗布により塗布膜が形
成された上記被処理基板の4辺の縁部に除去液を噴射し
て縁部の塗布膜を除去する工程とを有することを特徴と
する。
【0012】請求項3記載の発明は、塗布機構におい
て、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布
工程と、塗布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗
布機構の側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲
気領域内に配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、
上記縁部除去機構において、上記塗布により塗布膜が形
成された上記被処理基板の少なくとも1辺に除去液噴射
ノズルを配置する工程と、上記ノズルを上記被処理基板
の辺に沿って移動させ、上記塗布により塗布膜が形成さ
れた上記被処理基板の縁部に除去液を噴射して縁部の塗
布膜を除去する工程とを有することを特徴とする。この
場合、上記ノズルは被処理基板の少なくとも1辺に配置
されればその位置は任意でよく、例えばノズルを被処理
基板の隅部に配置してもよい(請求項4)。また、ノズ
ルを、被処理基板の4隅に配置して、被処理基板の各辺
に沿ってそれぞれ移動させるようにしてもよい(請求項
5)。
【0013】請求項1、2又は3記載の処理方法におい
て、上記塗布膜を除去する工程に補助洗浄工程を具備さ
せ、補助洗浄工程において、被処理基板の角部裏面に向
けて除去液を噴射して被処理体の裏面から塗布膜を除去
するようにしてもよい(請求項6)。また、上記補助洗
浄工程において、被処理基板の裏面に向けて噴射する除
去液の噴射領域を、被処理基板の裏面に付着する塗布膜
に応じて調節可能にするようにしてもよい(請求項
7)。また、上記補助洗浄工程において、被処理基板の
端面に向けて除去液を噴射して被処理基板の端面から塗
布膜を除去するようにしてもよい(請求項8)。この場
合、被処理基板の縁部に付着する塗布膜に応じて、被処
理基板の裏面及び又は端面への除去液の噴射を制御する
ことも可能である(請求項9)。
【0014】また、上記塗布膜を除去する工程中に、被
処理基板の中心方向から周辺外側に向けてガスを噴射す
るようにしてもよい(請求項10)。また、上記塗布膜
を除去する前に、被処理基板の縁部に加熱された乾燥用
ガスを噴射して塗布膜を乾燥するようにしてもよく(請
求項11)、また上記塗布膜を除去した後に、被処理基
板の縁部に加熱された乾燥用ガスを噴射して被処理基板
及び塗布膜を乾燥するようにしてもよい(請求項1
2)。
【0015】また、少なくとも上記塗布膜を除去する工
程中における被処理基板、除去液、乾燥ガスを、塗布膜
の溶解の最適温度に温調することも可能である(請求項
13)。
【0016】請求項14記載の発明は、角形状の被処理
基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構と、上記塗布機
構の側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気内
に配設され、上記塗布により塗布膜が形成された上記被
処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を除去する縁
部除去機構と、上記塗布機構から縁部除去機構へ上記被
処理基板を搬送する搬送機構と、を具備することを特徴
とする。
【0017】また、請求項15記載の発明は、角形状の
被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構と、上記
塗布機構の側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰
囲気内に配設され、上記塗布により塗布膜が形成された
上記被処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を除去
する縁部除去機構と、上記塗布機構から縁部除去機構へ
上記被処理基板を搬送する搬送機構とを具備し、上記縁
部除去機構を、上記被処理基板を保持する保持手段と、
被処理基板の辺に沿って移動すると共に被処理基板の縁
部に除去液を噴射するノズルとで構成してなることを特
徴とする。
【0018】請求項16記載の発明は、角形状の被処理
基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構と、上記塗布に
より塗布膜が形成された上記被処理基板の縁部に除去液
を噴射して塗布膜を除去する縁部除去機構と、上記塗布
機構から縁部除去機構へ上記被処理基板を搬送する搬送
機構とを具備し、上記縁部除去機構を、上記被処理基板
を保持する保持手段と、被処理基板の辺に沿って移動す
ると共に被処理基板の縁部に除去液を噴射する表面及び
裏面洗浄ノズルと、上記裏面洗浄ノズルの外方側に延在
して上記被処理基板の角部裏面に除去液を噴射する補助
洗浄ノズルとで構成してなることを特徴とする。
【0019】また、請求項17記載の発明は、角形状の
被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構と、上記
塗布により塗布膜が形成された上記被処理基板の縁部に
除去液を噴射して塗布膜を除去する縁部除去機構と、上
記塗布機構から縁部除去機構へ上記被処理基板を搬送す
る搬送機構とを具備し、上記縁部除去機構を、上記被処
理基板を保持する保持手段と、被処理基板の辺に沿って
移動すると共に被処理基板の縁部に除去液を噴射するノ
ズルと、上記保持手段の下部側に配設されて上記被処理
基板の裏面に除去液を噴射する補助洗浄ノズルとで構成
してなることを特徴とする。
【0020】請求項14ないし17のいずれかに記載の
処理装置において、上記搬送手段を、塗布機構と縁部除
去機構と同一雰囲気領域内に配設する方が好ましい(請
求項 18)
【0021】請求項15ないし18のいずれかに記載の
処理装置において、上記保持手段を水平方向に回転可能
に形成してもよい(請求項19)。また、請求項15又
は17記載の処理装置において、上記ノズルを、被処理
基板の縁部両面に除去液を噴射するノズルにて形成する
方が好ましい(請求項20)。また、請求項16又は1
7記載の処理装置において、上記補助洗浄ノズルを、被
処理基板の角部裏面に除去液を噴射するノズルにて形成
する方が好ましい(請求項21)。
【0022】また、請求項15ないし18のいずれかに
記載の処理装置において、上記被処理基板の縁部両面に
除去液を噴射する縁部除去機構のノズルを少なくとも2
個設け、かつ各ノズルの噴口から噴射された除去液がノ
ズル近傍で互いに干渉しない位置に設ける方が好ましい
(請求項22)。また、上記縁部除去機構に、被処理体
の縁部を覆う除去部を設け、この除去部に排気口を設け
てもよい(請求項23)。この場合、上記除去部を断面
略コ字状の噴頭にて形成し、この噴頭の上部水平片と下
部水平片にそれぞれノズルを設け、かつ噴頭の垂直部に
排気口を設けると共に、この排気口に、排気装置と接続
する排気管を接続してもよい(請求項24)。
【0023】また、上記ノズルのうちの被処理基板の上
面に除去液を噴射するノズルの噴口を、上記被処理基板
の内方から外方側に向けて傾斜状に折曲するようにして
もよい(請求項25)。また、上記縁部除去機構のノズ
ルを、断面略コ字状の噴頭本体の上部水平片と下部水平
片に設けられる表面洗浄ノズル及び裏面洗浄ノズルと、
上記噴頭本体の側面に連なりかつ噴頭本体より外方側へ
突出する断面略コ字状の補助噴頭の下部水平片に設けら
れる補助洗浄ノズルとで構成し、かつ、上記補助噴頭に
おける上記補助洗浄ノズルの上方に除去液を受け止める
上部水平片を設けるようにしてもよい(請求項26)。
【0024】また、請求項15ないし18のいずれかに
記載の処理装置において、上記縁部除去機構のノズル
を、被処理基板の対向する2辺に位置調整可能に配設し
てもよい(請求項27)。この場合、上記被処理基板の
辺に沿って移動する縁部除去機構のノズルを、その移動
方向に複数適宜間隔を開けて設けることも可能である
(請求項28)。また、上記縁部除去機構のノズルを、
被処理基板の縁部の塗布膜除去位置と、待機位置とに切
換え移動可能に形成してもよい(請求項29)。また、
上記被処理基板の端面に向けて除去液を噴射する端面洗
浄ノズルを更に設けてもよい(請求項30)。更に、上
記被処理基板の縁部に乾燥用ガスを噴射するガス噴射ノ
ズルを更に設けてもよい(請求項31)。
【0025】また、上記補助洗浄ノズルと除去液供給源
とを供給管路を介して接続すると共に、除去液供給源に
除去液搬送用ガスの供給源を接続し、かつ上記ガス供給
源と上記供給管路及び除去液供給源とを、三方切換弁を
介設した分岐管路を介して接続するようにしてもよい
(請求項32)。
【0026】また、上記塗布機構の上方に、空気供給機
構を具備するようにしてもよい(請求項31)。また、
上記塗布機構を具備する塗布処理装置と縁部除去機構を
具備する塗布膜除去装置をそれぞれ積層構造とすること
も可能である(請求項34)。
【0027】また、請求項14ないし18のいずれかに
記載の処理装置において、上記塗布機構、縁部除去機構
及び搬送機構を具備する第1処理部と、この第1処理部
で処理された被処理基板に別の処理を施す第2処理部
と、上記第1処理部及び第2処理部との間に配設されて
被処理基板の受渡しをする中継部とを具備し、上記中継
部を第1処理部と第2処理部との間から引出し可能に形
成するようにしてもよい(請求項35)。
【0028】また、請求項15ないし18のいずれかに
記載の処理装置において、上記被処理基板の中心方向か
ら周辺方向に向けてガスを噴射するガス噴射ノズルを更
に設けるようにしてもよい(請求項36)。
【0029】
【作用】請求項1記載の発明によれば、塗布機構におい
て、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布した後、
塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の側方に隣
接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内に配設さ
れる縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構において、
記塗布により塗布膜が形成された被処理基板の第1,第
2の2辺の縁部に同時に除去液を噴射して縁部の塗布膜
を除去することができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、塗布機構に
おいて、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布した
後、塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の側方
に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内に配
設される縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構におい
て、上記塗布により塗布膜が形成された被処理基板の4
辺の縁部に除去液を噴射して縁部の塗布膜を除去するこ
とができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、塗布機構に
おいて、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布した
後、塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の側方
に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内に配
設される縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構におい
て、上記塗布により塗布膜が形成された被処理基板の少
なくとも1辺に除去液噴射ノズルを配置し、かつ上記ノ
ズルを被処理基板の辺に沿って移動させると共に、除去
液を噴射して縁部の塗布膜を除去することができる。
【0032】また、請求項14記載の発明によれば、角
形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構
と、上記塗布機構の側方に隣接されると共に、塗布機構
と同一雰囲気内に配設され、上記塗布により塗布膜が形
成された被処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を
除去する縁部除去機構と、塗布機構から縁部除去機構へ
被処理基板を搬送する搬送機構とを具備することによ
り、装置を小型にすることができ、塗布処理後に速やか
に被処理基板の端部の不要な塗布膜の除去処理を行うこ
とができる。
【0033】また、請求項15記載の発明によれば、縁
部除去機構を、被処理基板を保持する保持手段と、被処
理基板の辺に沿って移動すると共に被処理基板の縁部に
除去液を噴射するノズルとで構成することにより、保持
手段によって保持された被処理基板の縁部の塗布膜を除
去することができる。
【0034】また、請求項16又は17記載の発明によ
れば、縁部除去機構に、被処理基板の裏面に除去液を噴
射する補助洗浄ノズルを設けることにより、被処理基板
の角部裏面に付着した塗布膜を除去することができる。
【0035】また、被処理基板の縁部両面に除去液を噴
射すべくノズルを少なくとも2個設け、かつ噴口から噴
射された除去液がノズル近傍で互いに干渉しない位置に
設けることにより、各ノズルから噴射される除去液の衝
突を防止することができ、衝突によって飛散される除去
液が被処理基板の表面部の塗布膜に付着して悪影響を及
ぼすのを防止することができる(請求項2226)。
【0036】また、被処理基板の端面に向けて除去液を
噴射する端面洗浄ノズルを更に設けることにより、被処
理基板の縁部に付着した塗布膜を更に確実に除去するこ
とができる(請求項9,30)。
【0037】また、塗布膜を除去する際に、被処理基板
の中心方向から周辺外側に向けてガスを噴射することに
より、洗浄ノズルから噴射された除去液や発生した気泡
等の被処理基板への再付着を防止することができる(請
求項10,36)。この場合、ガスに乾燥用ガスを用い
ることもでき(請求項30)、更には乾燥用ガスを加熱
することもでき、この加熱された乾燥用ガスを塗布膜を
除去する前に噴射することで、溶解除去後の塗布膜の縁
部での盛り上がりの発生を抑制することができ(請求項
11)、また塗布膜を除去した後に噴射することで、被
処理基板及び塗布膜を乾燥することができる(請求項1
2)。
【0038】また、塗布機構の上方に、空気供給機構を
具備することにより、清浄空気が導入される雰囲気下で
塗布膜除去を行なうことができる(請求項33)。ま
た、塗布機構を具備する塗布処理装置と縁部除去機構を
具備する塗布膜除去装置をそれぞれ積層構造とするで装
置の小型化が図れる(請求項34)。
【0039】また、塗布機構、縁部除去機構及び搬送機
構を具備する第1処理部と、この第1処理部で処理され
た被処理基板に別の処理を施す第2処理部と、第1処理
部及び第2処理部との間に配設されて被処理基板の受渡
しをする中継部とを具備し、中継部を第1処理部と第2
処理部との間から引出し可能に形成することにより、保
守点検を容易にすることができる(請求項35)。
【0040】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この発明の処理装置を、LCD
基板のレジスト塗布装置に適用した場合について説明す
る。
【0041】この発明の処理装置は、図1に示すよう
に、角形状の被処理基板例えば矩形状のLCD基板G
(以下に基板という)の表面に塗布液供給ノズル1aか
ら塗布液例えばレジスト液を供給してレジスト液を塗布
する塗布機構1と、基板Gの周縁部に塗布形成された不
要な塗布膜を除去する縁部除去機構2とを隣接して例え
ば一体的に同一雰囲気内に配設し、塗布機構1によって
塗布された基板Gを縁部除去機構2に搬送する搬送機構
3を具備してなる。
【0042】上記塗布機構1は、図2及び図3に示すよ
うに、基板Gを図示しない真空装置によって吸着保持す
ると共に水平方向(θ方向)に回転するスピンチャック
10と、このスピンチャック10の上部及び外周部を包
囲する処理室20を有する上方部が開口した有低開口円
筒状の回転カップ12と、回転カップ12の開口部12
aを開閉可能に被着(着脱)される蓋体16と、回転カ
ップ12の外周側を取囲むように配置される中空リング
状のドレンカップ14とで主要部が構成されている。
【0043】上記スピンチャック10は下方に配置した
駆動モータ21の駆動によって回転される回転軸22を
介して水平方向に回転(自転)可能になっており、また
回転軸22に連結される昇降シリンダ23の駆動によっ
て上下方向に移動し得るようになっている。この場合、
回転軸22は、固定カラー24の内周面にベアリング2
5aを介して回転可能に装着される回転内筒26aの内
周面に嵌着されるスプライン軸受27に摺動可能に連結
されている。スプライン軸受27には従動プーリ28a
が装着されており、従動プーリ28aには駆動モータ2
1の駆動軸21aに装着された駆動プーリ21bとの間
にベルト29aが掛け渡されている。したがって、駆動
モータ21の駆動によってベルト29aを介して回転軸
22が回転してスピンチャック10が回転される。ま
た、回転軸22の下部側は図示しない筒体内に配設され
ており、筒体内において回転軸22はバキュームシール
部30を介して昇降シリンダ23に連結され、昇降シリ
ンダ23の駆動によって回転軸22が上下方向に移動し
得るようになっている。
【0044】上記回転カップ12は、上記固定カラー2
4の外周面にベアリング25bを介して装着される回転
外筒26bの上端部に固定される連結筒31を介して取
付けられており、回転カップ12の底部12bとスピン
チャック10の下面との間には、シール機能を有するベ
アリング32が介在されてスピンチャック10と相対的
に回転可能になっている。そして、回転外筒26bに装
着される従動プーリ28bと上記駆動モータ21に装着
される駆動プーリ21bに掛け渡されるベルト29bに
よって駆動モータ21からの駆動が回転カップ12に伝
達されて回転カップ12が回転される。この場合、従動
プーリ28bの直径は上記回転軸22に装着された従動
プーリ28aの直径と同一に形成され、同一の駆動モー
タ21にベルト29a,29bが掛け渡されているの
で、回転カップ12とスピンチャック10は同一回転す
る。なお、固定カラー24と回転内筒26a及び回転外
筒26bとの対向面にはラビリンスシール部33が形成
されて回転処理時に下部の駆動系から回転カップ12内
にごみが進入するのを防止している(図4参照)。な
お、上記従動プーリ28aと28bの直径を異ならせ、
異なる回転数で回転させるようにしてもよい。
【0045】また、回転カップ12は、側壁12cが上
側に向って縮径されたテーパ面12eを形成してなり、
この側壁12cの上端から内方側に向って内向きフラン
ジ12dが形成されている。そして、回転カップ12の
上部周辺部すなわち内向きフランジ12dには周方向に
適宜間隔をおいて給気孔34が穿設され、下部周辺部す
なわち側壁12cの下部側の周方向の適宜位置には排気
孔35が穿設されている。このように給気孔34と排気
孔35を設けることにより、回転カップ12が回転する
際に、給気孔34から処理室20内に流れる空気が排気
孔35から外部に流れるので、回転カップ12の回転時
に処理室20内が必要以上に負圧になるのを防止するこ
とができ、また、処理後に回転カップ12から蓋体16
を開放する際に大きな力を要することなく,蓋体16を
容易に開放することができる。
【0046】なお、この実施例では給気孔34を回転カ
ップ12の周辺部に設けた場合について説明したが、給
気孔34を回転カップ12の中心部すなわち蓋体16の
中心部に設けてもよい。例えば、図2に示すように、膨
隆頭部18の下端部の周囲に、開口面積の総和が給気孔
34の総和に等しくなるように、給気孔34Aを複数個
設ける。また、蓋体16と基板Gとの中間位置に、中心
部分で蓋体16に取着された基板G以上の大きさの板状
体34Bを配置する。そして、給気孔34Aから流入し
た空気が板状体34Bの上方を外周方向に向って流れ、
基板Gの周辺を通って排気孔35から排気されるように
構成してもよい。
【0047】一方、上記ドレンカップ14内部には環状
通路14aが設けられており、この環状通路14aの外
周壁の適宜箇所(例えば周方向の4箇所)には図示しな
い排気装置に接続する排気口36が設けられると共に、
ドレンカップ14の内周側上方部に排気口36と連通す
る放射状の排気通路37が形成されている(図2及び図
3参照)。このようにドレンカップ14の外周部に排気
口36を設けると共に、ドレンカップ14の内周側上方
部に排気口36と連通する排気通路37を形成すること
により、回転処理時に処理室20内で遠心力により飛散
し排気孔35を通ってドレンカップ14内に流れ込んだ
ミストが回転カップ12の上部側へ舞い上がるのを防止
して、排気口36から外部に排出することができる。
【0048】上記環状通路14aは、ドレンカップ14
の底部から起立する外側壁14bとドレンカップ14の
天井部から垂下する内側壁14cとで迂回状に区画され
て、排気が均一に行えるようになっており、外側壁14
bと内側壁14cとの間に位置する底部14dには周方
向に適宜間隔をおいてドレン孔14eが設けられてい
る。このドレン孔14eを有するドレン管14fは、図
3に示すように、ドレンカップ14を支持する支柱38
に取付けられたブラケット38aに装着されるジョイン
ト38bに対して挿脱可能に係合されて排液管14gと
連結されており、ドレンカップ14の清掃、補修時に、
ドレンカップ14が簡単にジョイント38b部分から取
外せるようになっている。
【0049】また、ドレンカップ14の内周面には、上
記回転カップ12のテーパ面12eに近接すべく上側に
向って縮径されたテーパ面14hが形成されて、回転カ
ップ12のテーパ面12eとドレンカップ14のテーパ
面14hとの間に微小間隙Sが形成されている。このよ
うに下方に向って拡開するテーパ状の微小間隙Sを形成
することによって、回転カップ12の回転時に回転カッ
プ12とドレンカップ14との間の上記微小間隙Sの上
下の間で生じる周速差から圧力差が誘発され、この圧力
差が回転カップ12の外周部の微小間隙Sの上側から下
側に向う気流を助長させてドレンカップ14内の排気ミ
ストが上記微小間隙Sを通って回転カップ12外へ飛散
するのを防止することができる。
【0050】また、微小間隙Sを通って上方に向い回転
カップ12外へ飛散しおうとするミストがあっても、排
気通路37により吸引されてドレンカップ14内に向い
排気口36から排出される。
【0051】上記蓋体16は回転処理時には回転カップ
12の開口部12aに固定されて一体に回転される必要
があるので、例えば回転カップ12の上部に突出する固
定ピン(図示せず)と、この固定ピンに嵌合する嵌合凹
所(図示せず)とを互いに嵌合させて蓋体16を回転カ
ップ12に固定することができる。
【0052】上記蓋体16を開閉する場合には、図2に
想像線で示すように、蓋体16の上面に突設された膨隆
頭部18の下にロボットアーム40を挿入し、膨隆頭部
18に設けられた係止溝18aにロボットアーム40か
ら突出する係止ピン41を係合させた後、ロボットアー
ム40を上下動させることによって行うことができる。
なお、蓋体16を開放するときの膨隆頭部18の係止溝
18aとロボットアーム40の係止ピン41との位置合
せ、及び蓋体16を閉じるときの固定ピンと嵌合凹所の
位置合せは、サーボモータ等にて形成される駆動モータ
21の回転角を制御することによって行うことができ
る。
【0053】上記のように構成される処理室20内に搬
入される基板Gの表面にレジスト液を塗布する場合、排
気孔35を設けないと、基板Gから振り切られたレジス
ト液が処理室20内の周辺部に滞留し、処理室20内の
周辺部のレジスト雰囲気が濃厚となり、乾燥が鈍くな
り、レジストの膜厚が不均一になる虞れがある。また、
回転カップ12の回転速度や処理室20内と基板Gとの
隙間、回転カップ12とドレンカップ14との間隙等の
寸法によって塗布膜の膜厚が影響を受けるので、この点
を考慮する必要がある。そのため、この実施例では、回
転カップの回転速度を500〜2000rpmとし、回
転カップ12の周囲に設けられる排気孔35を直径4m
mのものを周方向に24個設けて乾燥及びカップ内雰囲
気の置換の促進を図り、また、回転カップ12の空間の
深さすなわち処理室20の高さHを10〜50mm、回
転カップ12の底面と基板Gとの間隔Aを2〜10m
m、回転カップ12の内周面と基板Gの周辺との間隔B
を30〜50mm、回転カップ12とドレンカップ14
との間隙Sを1〜10mmとしている。
【0054】なお、回転カップ12の下部側の回転せず
固定された連結筒31内にカップ洗浄ノズル42を配設
することにより、回転カップ12及び蓋体16の内面を
洗浄することができる。すなわち、回転軸22に取付け
られたブラケット43にてカップ洗浄ノズル42を保持
し、カップ洗浄ノズル42に接続する洗浄液供給管44
を固定カラー24内に設けた通路(図示せず)を介して
外部の図示しない洗浄液供給源に接続することによっ
て、図4に想像線で示すように、スピンチャック10を
上昇させてスピンチャック10と回転カップ12の底部
との間からカップ洗浄ノズル42を臨ませて洗浄液を回
転する回転カップ12及び蓋体16の内面に噴射するこ
とができる。
【0055】上記縁部除去機構2は、図1及び図5に示
すように、図示しない真空装置によって基板Gを吸着保
持すると共に水平方向に90度以上回転可能な保持手段
である載置台50と、この載置台50によって保持され
る基板Gの対向する2辺の縁部の上下面にレジストの除
去液例えばレジストの溶剤を噴射する一対の除去ノズル
51とで主要部が構成されている。
【0056】上記載置台50は、図示しないモータ等の
回転機構と昇降シリンダやボールネジ等の昇降機構を具
備する駆動装置52によって水平方向に90度以上回転
すると共に、昇降可能に構成されている。このように構
成される載置台50は、昇降によって基板Gの受渡し位
置及び塗布膜の除去処理位置と、待機位置とに切換えら
れ、水平方向に90度回転することによって基板Gの2
組の対向する2辺を除去ノズル51側に切換え移動する
ことができる。
【0057】上記除去ノズル51は、図6及び図7に示
すように、基板Gの縁部の上下両面を覆う断面略コ字状
の噴頭53(除去部)の上部水平片53aと下部水平片
53bにそれぞれ設けられた表面のレジスト除去用の溶
剤供給路53cと裏面のレジスト除去用の溶剤供給路5
3dに接続する針状の表面洗浄用のノズル51aと裏面
洗浄用のノズル51bにて形成されている。この場合、
ノズル51aは噴口を下方に向けて垂下され、ノズル5
1bは噴口を上部に向けて垂設され、そして、ノズル5
1aの噴口とノズル51bの噴口は噴射された除去液が
各ノズルの近傍で互いに干渉しない位置にずらして配設
されている。このようにノズル51aの噴口とノズル5
1bの噴口をずらして設ける理由は、ノズル51a,5
1bから噴射される溶剤がノズル近傍で衝突すると、こ
の衝突によって飛散される溶剤が基板Gの表面部のレジ
スト膜に付着してレジスト膜の膜厚を不均一にするなど
の悪影響を及ぼすのを防止するためである。
【0058】なお、除去ノズル51の噴頭53内部のノ
ズル側の垂直部53eには排気口53fが設けられ、こ
の排気口53fに図示しない排気装置に接続する排気管
54が接続されており、除去ノズル51から噴射されて
レジスト膜の除去に供された溶剤が排気管54を介して
外部に排出されるようになっている。
【0059】上記実施例では、ノズル51aを直状に垂
下した場合について説明したが、必ずしもこのような形
状とする必要はなく、図6に想像線で示すように、ノズ
ル51aの噴口を基板Gの内方から外方側に向けて傾斜
状に折曲してもよい。このように折曲させることによ
り、ノズル51aから噴射された除去液は基板Gの周辺
方向に向うので、中心側のレジスト膜に付着するのを防
止することもできる。また、同様にノズル51bの噴口
を基板Gの内方から外方側に向けて傾斜状に折曲しても
よい。
【0060】また、上記のように構成される一対の除去
ノズル51は、位置調整機構55によって基板Gの対向
する第1の辺例えば長辺側及び第2の辺例えば短辺側の
2辺に位置調整可能に配設され、上下移動機構56によ
って基板Gの縁部のレジスト膜除去位置と待機位置とに
上下(切換え)移動されると共に、左右移動機構57に
よって基板Gの縁部に沿って移動し得るように構成され
ている。この場合、除去ノズル51を移動方向に複数対
適宜間隔を開けて設けることも可能であり、更に除去性
能の向上を図ることができる。
【0061】この場合、上記位置調整機構55は、対向
する一方の除去ノズル51の噴頭に取付部材58aを介
して連結するシリンダ体59aと、このシリンダ体59
aに摺動自在に装着され、他方の除去ノズル51の噴頭
53に取付部材58bを介して連結される伸縮ロッド5
9bとからなるエアーシリンダ59と、このエアーシリ
ンダ59の伸縮ロッド59bが伸長した際に両取付部材
58a,58bが衝突して除去ノズル51の基板G長辺
側の除去位置を位置決めする外側ストッパ60aと、エ
アーシリンダ59の伸縮ロッド59bが収縮した際に両
取付部材58a,58bが衝突して除去ノズル51の基
板G短辺側の除去位置を位置決めする内側ストッパ60
bとで構成されている。なお、両除去ノズル51はエア
ーシリンダ59のシリンダ体59aを取付ける支持部材
61によって支持されている。
【0062】また、上下移動機構56は、支持部材61
の一端の下面側に取付けられ、後述する水平方向(Y方
向)に移動可能な走行板62に設けられた昇降用ガイド
レール63に沿って昇降可能な昇降部材64と、この昇
降部材64に取付けられるシリンダ体65aと、このシ
リンダ体65aに摺動可能に装着され、走行板62に取
付けられる伸縮ロッド65bとで構成されている。ま
た、ベース板66から起立された起立壁67の側面に水
平に配設された互いに平行な上下2本の走行用ガイドレ
ール68に上記走行板62を走行可能に取付け、起立壁
67に装着されたプーリ69と図示しない駆動モータの
駆動軸に装着される駆動プーリ(図示せず)に掛け渡さ
れるタイミングベルト69aを走行板62に締結して上
記左右移動機構57が構成されている。
【0063】また、載置台50の下部には、基板Gの角
部裏面に付着するレジスト膜を除去するための補助洗浄
ノズル51Aが配設されている(図5参照)。この補助
洗浄ノズル51Aは、図8に示すように、載置台50の
対角線位置に1個ずつ支持部材4aによって噴射方向が
調節可能に取付けられており、この補助洗浄ノズル51
Aと溶剤としてのシンナーTを収容するタンク4bが溶
剤供給チューブ4cを介して接続されている。なお、補
助洗浄ノズル51Aから基板Gの角部裏面に付着したレ
ジスト膜を除去するには、例えば窒素(N2)ガス供給
源4dからタンク4b内に圧送用ガスを供給すると共
に、溶剤供給チューブ4cに介設されたバルブ4eを開
放して、補助洗浄ノズル51AからシンナーTを基板G
の角部裏面に向って噴射する。なおこの場合、図8に想
像線で示すように、溶剤供給チューブ4cとタンク4b
とN2ガス供給源4dとを分岐管路4gを介して接続
し、分岐管路4gに三方切換弁4fを介設することによ
り、補助洗浄ノズル51Aから溶剤を噴射して基板Gの
角部裏面に付着するレジスト膜を除去した後、三方切換
弁4fを切り換えて補助洗浄ノズル51AからN2ガス
を噴射(供給)して角部裏面の乾燥を促進させることが
できる。
【0064】この場合、基板Gが矩形状(例えば長方
形)のときは、図9(a)に示すように、スピンチャッ
ク10の回転によって基板Gの表面に塗布されたレジス
ト液を振り切る際、遠心力によって基板Gの長辺側に付
着したレジスト液は外方に飛散されるが、基板Gの短辺
側に付着したレジスト液は基板Gの辺部から外方に飛散
された後、隣接する角部に衝突して、基板Gの対角位置
の角部裏面に再付着する。この付着量は基板Gの回転速
度が速い程、また基板Gの寸法が大きい程、短辺と長辺
の比率が大きい程、また、塗布されたレジスト液の量が
多い程多くなる。したがって、レジスト液が付着する基
板Gの対角位置の角部に対応する載置台50の対角位置
の下部側に補助洗浄ノズル51Aを配設しておけば、補
助洗浄ノズル51Aから噴射されるシンナーによって基
板Gの角部裏面に付着したレジスト膜を容易に除去する
ことができる。
【0065】なお、基板Gの形状が正方形の場合には、
長方形の場合と比較して、もともと再付着量は減少する
が、図9(b)に示すように、スピンチャック10の回
転によって基板Gの表面に塗布されたレジスト液を振り
切る際、基板Gの各辺部から飛散されるレジスト液が隣
接する各角部裏面に再付着するので、載置台50の各角
部下部側にそれぞれ補助洗浄ノズル51Aを合計4個配
設しておけばよい。
【0066】上記補助洗浄ノズル51Aを設ける代わり
に、上述した除去ノズル51を改良した構造のものを用
いることもできる。すなわち、図10(a)に示すよう
に、除去ノズル51の噴頭53の下部水平片53aを外
方に延長させ、そして、裏面洗浄ノズル51bの外側に
適宜間隔をおいて針状の第1ないし第4の補助洗浄ノズ
ル51c,51d,51e,51fを起立状に延在させ
て、除去ノズル51が基板Gの角部に位置したときに、
表面洗浄ノズル51a及び裏面洗浄ノズル51bと第1
ないし第4の補助洗浄ノズル51c〜51fから溶剤例
えばシンナーを噴射して基板Gの角部の表裏面に付着し
たレジスト膜を除去する。除去ノズル51が基板Gの各
辺の中央部を移動するときは、第1ないし第4の補助ノ
ズル51c〜51fからのシンナーの噴射を停止して、
ノズル51aと51bからのみシンナーを噴射して基板
Gの縁部両面に付着するレジスト膜を除去する。
【0067】なお、裏面洗浄ノズル51bの溶剤供給路
53bとは別に補助洗浄ノズル51c〜51fの溶剤供
給路53cが設けられている。また、溶剤供給路53c
の各補助洗浄ノズル間にそれぞれバルブ(図示せず)を
介設して、補助洗浄ノズル51c〜51fを順次開放あ
るいは閉鎖させて補助洗浄ノズル51c〜51fから噴
射される溶剤を徐々に増加あるいは減少させることもで
きる。
【0068】上記のように構成される補助洗浄ノズル5
1c〜51fは裏面洗浄ノズル51bの外方側(基板G
側)に配設されていれば、その配設位置は任意でよい
が、補助洗浄ノズル51c〜51fから噴射された溶剤
が噴水状に噴射されて周囲に飛散する虞れがあるので、
図11に示すように、上記噴頭53を、表面洗浄ノズル
51aと裏面洗浄ノズル51bを配設した断面略コ字状
の噴頭本体53Aと、この噴頭本体53Aの側面に連な
りかつ噴頭本体53Aより外方側へ突出する断面略コ字
状の補助噴頭53Bとで構成し、補助噴頭53Bの下部
水平片53gに補助洗浄ノズル51c〜51fを配設し
て、補助洗浄ノズル51c〜51fから噴射された溶剤
を補助噴頭53Bの上部水平片53hで受け止めるよう
にする方が好ましい。なお、補助噴頭53Bの上部及び
下部水平片53g,53hの対向面を断面円弧状面とす
ることにより、噴射された溶剤の周囲の飛散を更に確実
に防止することができる。
【0069】一方、上記搬送機構3は、図12に示すよ
うに、基板Gの対向する2辺の周辺部下面を係止する一
対の搬送アーム70を具備し、これら搬送アーム70
は、リニアガイド71によってガイドされ、タンミング
ベルト72、プーリ73、シャフト74によって伝達さ
れるアーム駆動モータ75の駆動力によって図示矢印X
方向に移動可能に構成されている。この場合、搬送アー
ム70とタイミングベルト72とは、締結部材76によ
って締結されている。また、アーム駆動モータ75は、
中央演算処理装置(CPU)等にて形成された制御装置
77によって制御され、所望により搬送方向に往復運動
を繰り返して、所定時間基板Gの塗布処理、塗布膜除去
処理を実施することができるように構成されている。
【0070】次に、上記のように構成されるこの発明の
処理装置を用いて基板G上へのレジスト塗布及び辺部の
不要なレジスト膜の除去手順について図13を参照して
説明する。
【0071】まず、塗布機構1のスピンチャック10上
に搬送されてきた基板Gをスピンチャック10にて吸着
保持する。そして、基板Gの表面に塗布液供給ノズルか
らレジスト液を滴下した後、回転カップ12の蓋体16
を閉じてスピンチャック10と回転カップ12を同時に
回転して基板G表面にレジスト液を塗布する(図13
(a)参照)。次に、搬送機構3の搬送アーム70によ
って基板Gを縁部除去機構2の載置台50上に搬送し、
載置台50にて基板を吸着保持する(図13(b)参
照)。基板Gを搬送した搬送機構3の搬送アーム70は
待機位置へ後退した後、縁部除去機構2の除去ノズル5
1が基板Gの長辺側の両縁部にセットされ、長辺に沿っ
て移動しながら除去液例えばレジスト溶剤(例:シンナ
ー)を基板Gの縁部両面に噴射して基板Gの長辺の不要
なレジスト膜を端部から幅約5mm程度、溶解して除去
する(第1の除去工程;図13(c)参照)。この際、
塗布機構1に次の基板Gを搬入して塗布処理を行う。基
板Gの長辺の不要なレジスト膜を除去した後、載置台5
0を例えば時計回りに90度回転させて基板Gの短辺側
を除去ノズル51側に位置させる。なお、90度回転の
他に、270度,450度,…,また、反時計回りに、
回転させてもよい。このとき、位置調整機構55のエア
ーシリンダ59を伸長して除去ノズル51を基板Gの短
辺側にセットする(図13(d)参照)。そして、除去
ノズル51を基板Gの短辺に沿って移動しながら溶剤を
基板Gの短辺の縁部両面に噴射して基板Gの短辺の不要
なレジスト膜を除去して、基板Gのレジスト塗布及び短
辺の不要なレジスト膜の除去作業は完了する(第2の除
去工程;図13(e)参照)。この後、基板Gを搬出
し、次の工程へ搬送する。上記のように、レジスト膜を
塗布形成後、直ちに基板Gを搬送して周縁部レジストを
除去できる。
【0072】なお、第1又は第2の除去工程中、あるい
はこれらの除去工程の前後のいずれかの時点で、補助洗
浄ノズル51A;51c〜51fからシンナーを噴射さ
せることによって基板Gの角部裏面に付着したレジスト
膜を容易に除去することができる。例えば図10(b)
に示すように、基板Gの各部裏面に付着したレジスト液
R1,R2を除去する場合、次のように補助洗浄ノズル5
1c〜51fの噴射を制御する。
【0073】左右の除去ノズル51を最初に矢印で示す
方向に移動させると仮定し、まず、右の除去ノズル51
について説明する。
【0074】レジスト液R1が、短辺Gs側に距離LS1ま
で、長辺GL側に距離LL1までと三角形状の領域に付着
している場合、ノズルが短辺GSの縁付近に位置する時
には距離LS1まで十分洗浄可能なように表面洗浄ノズル
51a、裏面洗浄ノズル51bと共に補助洗浄ノズル5
1c〜51f全部から溶剤を噴射させる。
【0075】そして、除去ノズル51が矢印方向に移動
するのに連れレジスト液R1の付着幅はLS1より狭くな
るので、順次、補助洗浄ノズル51f,51e,51d
の溶剤噴射を停止させる。ノズルが長辺GLに沿って距
離LL1付近まで移動すると、レジスト液R1の裏面付着
はなくなるので、補助洗浄ノズル51cの溶剤噴射も停
止させ、この後、裏面側は裏面洗浄ノズル51bのみ溶
剤を噴射させた状態で、除去ノズル51は長辺GLに沿
って移動する。
【0076】一方、左の除去ノズル51は、図10
(b)に示すように、移動し始めの時、角部裏面にはレ
ジスト液は付着していないので、表面洗浄ノズル51a
と裏面洗浄ノズル51bとから溶剤を噴射させ、補助洗
浄ノズル51c〜51fからの溶剤噴射は停止してお
く。
【0077】除去ノズル51が更に移動して角部裏面に
付着したレジスト液R2に近づき、短辺GSより距離LL2
付近になると、補助洗浄ノズル51cからまず溶剤を噴
射させる。レジスト液R1同様、レジスト液R2も三角形
状の領域に付着している場合、順次、補助洗浄ノズル5
1d,51e,51fから溶剤を噴射させ距離LS2の部
分まで溶解除去する。
【0078】そして、左右の除去ノズル51により長辺
GL側のレジスト除去が終了すると、各ノズルからの溶
剤噴射を停止して、左右の除去ノズル51を基板Gの回
転に支障を与えないように退避させる。次に、基板Gを
左又は右廻りに90°回転させ、短辺GS側のレジスト
液除去に移る。この場合、角部裏面に付着したレジスト
液R1,R2は既に除去されているため、表面洗浄ノズル
51a及び裏面洗浄ノズル51bから溶剤を噴射させる
だけでよい。
【0079】このように、裏面側に付着したレジスト液
の付着場所・領域に対応して予め決められた範囲で補助
洗浄ノズル51c〜51fの溶剤噴射を制御することに
より、必要最小限の溶剤使用量により、不要レジストを
溶解除去することが可能となる。また、溶剤の温度や蒸
発により基板Gの温度が変化し、表面のレジスト膜の膜
厚を必要以上に変動させないためでもある。
【0080】上記のように構成されるこの発明の処理装
置は単独の装置として使用できることは勿論であるが、
以下に説明するLCD基板の塗布・現像処理システムに
組込んで使用することができる。
【0081】上記塗布・現像処理システムは、図14に
示すように、基板Gを搬入・搬出するローダ部90と、
基板Gの第1処理部91と、中継部93を介して第1処
理部91に連設される第2処理部92とで主に構成され
ている。なお、第2処理部92には受渡し部94を介し
てレジスト膜に所定の微細パターンを露光するための露
光装置95が連設可能になっている。
【0082】上記ローダ部90は、未処理の基板Gを収
容するカセット96と、処理済みの基板Gを収容するカ
セット97を載置するカセット載置台98と、このカセ
ット載置台98上のカセット96,97との間で基板G
の搬出入を行うべく水平(X,Y)方向と垂直(Z)方
向の移動及び回転(θ)可能な基板搬出入ピンセット9
9とで構成されている。
【0083】上記第1処理部91は、X,Y、Z方向の
移動及びθ回転可能なメインアーム80の搬送路102
の一方の側に、基板Gをブラシ洗浄するブラシ洗浄装置
120と、基板Gを高圧ジェット水で洗浄するジェット
水洗浄装置130と、基板Gの表面を疎水化処理するア
ドヒージョン処理装置105と、基板Gを所定温度に冷
却する冷却処理装置106とを配置し、搬送路102の
他方の側に、この発明の処理装置であるレジスト塗布機
構1と縁部除去機構2を具備する塗布処理装置107及
び塗布膜除去装置108を配置してなる。
【0084】この場合、上記メインアーム80は、図1
5及び図16に示すように、上下2段のコ字状アーム体
81a,81bがそれぞれ独立して水平方向に進退移動
可能な二重構造となっている。すなわち、対向して配置
される外側リニアガイド82に沿って摺動可能な一対の
外側フレーム83によって上部アーム体81aの両側を
支持し、第1の駆動モータ84に伝達プーリ85aを介
して駆動される外側プーリ85に掛け渡されるタイミン
グベルト(図示せず)と外側フレーム83とを締結し
て、第1の駆動モータ84の正逆回転によって上部アー
ム体81aを進退移動可能に構成し、また、外側リニア
ガイド82の内側に配設される一対の内側リニアガイド
86に沿って移動可能な内側フレーム87にて下部アー
ム体81bを支持し、第2の駆動モータ88に伝達プー
リ89aを介して駆動される内側プーリ89に掛け渡さ
れるタイミングベルト(図示せず)と内側フレーム87
とを締結して、第2の駆動モータ88の正逆回転によっ
て下部アーム体81bを進退移動可能に構成してある。
なお、上記アーム体81a,81bには基板Gを保持す
る保持爪81cが立設されている。また、メインアーム
80のアーム体81a,81b上に載置される基板Gの
有無はセンサ150によって検出できるように構成され
ている(図16参照)。
【0085】上記ブラシ洗浄装置120には、図17及
び図18に示すように、基板Gを係止して直線的(図中
左右方向)に搬送する基板搬送アーム121が設けられ
ており、この基板搬送アーム121による基板Gの搬送
路を挟むように上下に多数の表面洗浄ブラシ122及び
裏面洗浄ブラシ123と、図示しないリンス液供給ノズ
ルが設けられている。また、基板Gの搬送位置には、基
板Gを真空チャックにより吸着保持して上下動及び90
度回転可能に構成された基板保持機構124が設けられ
ている。上記基板搬送アーム121の搬送機構は、上記
搬送機構3と同様に構成されている。一方、ジェット水
洗浄装置130は、排液口131を有する容器132
と、この容器132内に配設されて基板Gを回転及び昇
降可能に保持する基板保持機構133と、この基板保持
機構133の外周側に回転可能に配設されるディスクス
テージ134と、これら基板保持機構133とディスク
ステージ134の上方の両側に配設され、図示しないリ
ンス液供給源あるいは洗浄水供給源に接続すると共に移
動機構138によって移動可能なリンス液供給ノズル1
35及び洗浄水供給ノズル136とで構成されている。
この場合、ディスクステージ134の上には基板Gの端
面に当接する保持部材137が立設されている。
【0086】上記のように構成されるブラシ洗浄装置1
20とジェット水洗浄装置130によって基板Gの洗浄
を行うには、以下のような手順で行われる。すなわち、
基板搬送アーム121によって基板Gを表面洗浄ブラシ
122と裏面洗浄ブラシ123との間に搬送し、これら
のブラシ122,123を回転させつつリンス液例えば
純水等を噴射させる。そして、アーム駆動モータ(図示
せず)を交互に正転及び逆転させ、基板Gを前後に移動
させて基板Gの洗浄を行う。次に、基板Gをジェット水
洗浄装置130に搬送して基板保持機構133を介して
ディスクステージ134上に基板Gを受け渡した後、洗
浄水供給ノズル136を基板Gの上方に移動させ、高圧
ジェット水流を基板Gに噴射して洗浄処理を行う。この
とき、基板Gを低速回転させながら洗浄処理を行う。次
に、洗浄水供給ノズル136を後退させ、代わりにリン
ス液供給ノズル135を基板G上に移動し、リンス液供
給ノズル135からリンス液例えば純水を噴射してリン
スすればよい。
【0087】一方、上記第2処理部92は、第1処理部
91と同様に、X,Y、Z方向の移動及びθ回転可能な
メインアーム80aを有し、このメインアーム80aの
搬送路102aの一方の側に、レジスト液塗布の前後で
基板Gを加熱してプリベーク又はポストベークを行う加
熱処理装置109を配置し、搬送路102aの他方の側
に、現像装置110を配置している。
【0088】上記のように構成される第1処理部91及
び第2処理部92の上方はカバーによって覆われてお
り、処理部内に清浄化された空気が供給されるようにな
っている。この空気供給機構について、図19の第1処
理部91を代表して説明すると、処理部を覆うカバー1
40の上部にダクト141が形成され、このダクト14
1と処理部内とを連通する連通路142内に吸引ファン
143とフィルタ144が配設されて清浄化された空気
が処理部内に供給されるように構成されている。また、
処理部中央の搬送路の底部には排気通路145が設けら
れており、この排気通路145内に排気ファン146が
配設されて、処理部内に供給された清浄な空気が搬送路
102、冷却処理装置106、アドヒージョン処理装置
105及び塗布機構・縁部除去機構に供給された後、排
気されるようになっている。
【0089】また、上記中継部93は、基板Gを支持す
る支持ピン93aを立設する受渡し台93bを有する箱
体93cの底面にキャスタ93dを具備した構造とする
ことにより、必要に応じてこの中継部93を第1処理部
91及び第2処理部92から引出して、第1処理部91
又は第2処理部92内に作業員が入って補修や点検等を
容易に行うことができる(図20参照)。
【0090】なお、上記受渡し部94には、基板Gを一
時待機させるためのカセット111と、このカセット1
11との間で基板Gの出入れを行う搬送用ピンセット1
12と、基板Gの受渡し台113が設けられている。
【0091】上記のように構成される塗布・現像処理シ
ステムにおいて、カセット96内に収容された未処理の
基板Gはローダ部90の搬出入ピンセット99によって
取出された後、第1処理部91のメインアーム80に受
け渡され、そして、ブラシ洗浄装置120内に搬送され
る。このブラシ洗浄装置120内にてブラシ洗浄された
基板Gは引続いてジェット水洗浄装置130内にて高圧
ジェット水により洗浄される。この後、基板Gは、アド
ヒージョン処理装置105にて疎水化処理が施され、冷
却処理装置106にて冷却された後、この発明に係るレ
ジスト塗布装置107の塗布機構1にてフォトレジスト
すなわち感光膜が塗布形成され、引続いてこの発明に係
る塗布膜除去装置108の縁部除去機構2によって基板
Gの辺部の不要なレジスト膜が除去される。したがっ
て、この後、基板Gを搬出する際には縁部のレジスト膜
は除去されているので、メインアーム80にレジストが
付着することもない。そして、このフォトレジストが加
熱処理装置109にて加熱されてベーキング処理が施さ
れた後、露光装置95にて所定のパターンが露光され
る。そして、露光後の基板Gは現像装置110内へ搬送
され、現像液により現像された後にリンス液により現像
液を洗い流し、現像処理を完了する。
【0092】現像処理された処理済みの基板Gはローダ
部90のカセット97内に収容された後に、搬出されて
次の処理工程に向けて移送される。
【0093】上記実施例では、この発明に係る塗布機構
1を具備する塗布処理装置107と、この発明に係る縁
部除去機構2を具備する塗布膜除去装置108とを1組
設けたLCD基板の塗布・現像システムについて説明し
たが、塗布処理装置107と塗布膜除去装置108を2
組以上設けることも可能である。この場合、塗布処理装
置107と塗布膜除去装置108とを並設してもよい
が、設置スペースを少なくるためには、図21に示すよ
うに、塗布処理装置107と塗布膜除去装置108とを
それぞれ積層させて並設する構造としてもよい。このよ
うに塗布処理装置107と塗布膜除去装置108を積層
させる構造においては、メインアーム80,80aを上
段の各装置107,108まで上昇可能にする以外は、
上記実施例と同じであるので、同一部分には同一符号を
付して、その説明は省略する。
【0094】また、上記実施例では、左右一対の除去ノ
ズル51により、最初に基板Gの長辺側の不要な端部の
レジスト膜を溶解して除去し、次に、基板Gを90°回
転させて短辺側の不要なレジスト膜を溶解して除去する
例について説明したが、除去ノズルを例えば4個設け、
基板Gの四辺の不要なレジスト膜を、同時に溶解して除
去するように構成してもよい。
【0095】例えば、図22に示すように、除去ノズル
151A,151B,151C,151Dを設ける。な
お、この4個の除去ノズルの構成、移動機構等は同一構
成のため、ここでは除去ノズル151A部分についての
み説明し、他の詳細な説明は省略する。
【0096】除去ノズル151Aは、図のY方向に延在
するごとく設けられたガイドレール152Aに摺動可能
に取付けられたスライド部材153Aに取着されてい
る。このスライド部材153Aは、ワイヤー,チェー
ン,ベルト,ボールネジやステッピングモータ,エアー
シリンダー,超音波モーター,超電導リニアモーター等
を使用した移動機構(図示せず)により、Y方向に往復
移動可能に構成されている。
【0097】また、除去ノズル151Aは、図23に示
すように、図6に示した除去ノズル51と概ね同じ構成
であるので、ここでは異なる部分を主として説明する。
表面洗浄用のノズル151a、裏面洗浄用のノズル15
1bの他に、基板Gの端面(側面)部を洗浄するための
端面洗浄用のノズル151gが内部に設けられており、
各ノズルは溶剤の各供給路に挿入された開閉バルブ(図
示せず)により、独立して溶剤供給の断続、供給量が制
御可能に構成されている。
【0098】更に、噴頭153の基板G側端部の前方位
置には、基板G上面側にガス噴射ノズル154が、基板
G下面側にはガス噴射ノズル155が、その噴射方向が
噴頭153方向、すなわち基板Gの周辺外側方向になる
ように配置されている。そして、噴射されたガスは、噴
頭153内を通り、排気管156から排気される。
【0099】更に、図22に示すように、除去ノズル1
51Aの両側方には、基板Gの長辺Aの基板G中心方向
から上面周辺部に向ってガスを噴射する乾燥用ガス噴射
ノズル157A,158Aが、例えば除去ノズル151
Aと共にY方向に移動可能なように取付部材(図示せ
ず)により設けられている。なお、図22では上記乾燥
用ガスノズル157A,158Aは基板Gの外側に示さ
れているが、基板Gの搬入・搬出に支障をきたさない任
意の位置に配置する。
【0100】他の除去ノズル151B,151C,15
1Dについては、除去ノズル151Aと構成は同じであ
り、除去ノズル151Aの各部に対応させて符号を付し
ている。なお、上記各ノズルは、それぞれ基板Gの短辺
B,長辺C,短辺Dの縁部の不要なレジストを溶解して
除去するためのノズルである。
【0101】次に、不要レジストの除去手順等について
説明する。図1に示す塗布機構1によって上面にレジス
ト膜が塗布形成された基板Gを搬送アーム70によって
上記縁部除去機構2Aの載置台159に、長辺がY方
向、短辺がX方向と平行となるように載置し、吸着保持
する。
【0102】搬送アーム70が待機位置へ後退した後、
縁部除去機構2Aの各除去ノズル151A,151B,
151C,151Dが四辺の縁部にセットされ、各辺に
沿って同時に移動しながらレジスト溶剤を縁部に噴射し
て不要なレジスト膜を溶解して除去する。
【0103】この除去に際し、洗浄用の各ノズルからの
溶剤の噴射は、基板Gの端部のレジスト付着状況に対応
して制御してもよい。例えば、基板Gの端面及び裏面周
辺部にレジストの付着が無く、溶解除去する必要がない
場合には、表面洗浄用のノズル151aのみ溶剤を噴射
させる。
【0104】端面にもレジストが付着している場合に
は、端面洗浄用のノズル151gからも溶剤を噴射さ
せ、更に、裏面周辺部にもレジストが付着している場合
には、裏面洗浄用のノズル151bからも溶剤を噴射さ
せる。
【0105】また、基板Gの端面、裏面周辺部に付着し
ているレジスト膜の付着場所が予め分っている場合に
は、除去ノズル151Aがこの場所付近を移動する際
に、端面洗浄用ノズル151gや裏面洗浄用のノズル1
51bから溶剤を噴射するように制御してもよい。これ
により、溶剤の消費量を低減させることが可能となる。
また、上述したように、表面のレジスト膜厚の変動を防
止することも可能となる。
【0106】更に、上記溶解除去中に、ガス噴射ノズル
154,155から例えば窒素(N2)ガスを噴射させ
ると、基板G周辺に向い噴頭153内に吸引されるN2
ガスの流れが存在するため、表面洗浄用のノズル151
a、端面洗浄用のノズル151g、裏面洗浄用のノズル
151bから噴射された溶剤や発生した気泡等が基板G
の中心側に飛散しようとしても、上記N2ガスの流れに
よって噴頭側に向って排出され、基板G面に飛来付着す
るのを防止することができる。
【0107】また、乾燥用ガスノズル157Aから例え
ば加熱したN2ガスを、除去ノズル151Aでの溶剤に
よる溶解除去に先立って、基板G周辺部のレジスト膜に
向って噴射し、乾燥させておくことにより、溶解除去後
のレジスト膜のエッジ部分でのレジストの盛り上りの発
生を抑制することも可能となる。
【0108】更に、乾燥用ガスノズル158Aから例え
ば加熱したN2ガスを、レジスト膜が溶解除去された後
の基板Gの周辺部分に噴射させることにより、基板G及
びレジスト膜を乾燥する。この乾燥により、溶剤は直ち
に蒸発し、レジスト膜のエッジ部分が乾燥するため、不
必要な溶解もなく、エッジ部分のレジスト膜も安定す
る。
【0109】上記説明では、除去ノズル151Aについ
てのみ説明したが、他の除去ノズル151B,151
C,151Dについても同様のことが言えるので、説明
を省略する。
【0110】また、各除去ノズル151A,151B,
151C,151Dの移動機構として、独立した移動機
構を設けた例について説明したが、四辺を同時に溶解除
去できるものであれば他の機構でもよく、例えば除去ノ
ズル151Aと151C,151Bと151Dとをそれ
ぞれ共通の機構に取着し、2つの移動機構で移動可能に
構成してもよい。更に、除去ノズル151A,151
B,151C,151Dの全部を共通の1つの移動機構
で移動可能に構成してもよい。
【0111】なお、上記独立した移動機構の場合、各移
動速度は各辺のレジストの付着状況等により、独立して
設定制御してもよい。
【0112】更に、図22では、基板Gの長辺をY方向
と平行になるように保持しているが、短辺をY方向と平
行になるように保持し、各除去ノズル151A,151
B,151C,151Dをそれに対応して配置してもよ
い。例えば、各除去ノズルをエアーシリンダー等を使用
あるいはストローク調整可能な構造にすることにより、
伸縮させて対応する。
【0113】更に、基板G、溶剤、N2ガスを溶解に最
適な温度に温調して、レジスト膜の溶解除去を促進させ
てもよい。基板Gの温調としては、例えば、基板Gの周
囲を温調した雰囲気にしたり、基板G上面に温調したク
リーンエアーやN2ガスを供給したり、基板G裏面に温
調したクリーンエアーやN2ガスを供給したり、載置台
159により温調したり、赤外線、マイクロ波等により
温調する。これら温調は少なくともレジスト膜を除去す
る工程中に行えばよい。
【0114】更に、上記実施例では、基板Gの一辺に対
して1個の除去ノズルを設けた例について説明したが、
複数個例えば2個設けて移動距離を短くしたり、2回溶
解除去するように構成してもよい。この場合、溶剤の種
類を異ならせてもよい。また、溶解除去位置を異ならせ
てもよい。
【0115】更に、上記実施例では、基板Gは固定して
各除去ノズルを移動させる構成の例について説明した
が、基板Gを回転させ、それに対応して各除去ノズルを
伸縮、X,Y方向に移動させつつ四辺同時に溶解除去す
るように構成してもよい。
【0116】また、上記実施例では、この発明の処理方
法及び処理装置をLCD基板の塗布処理に適用した場合
について説明したが、LCD基板以外の角形状被処理基
板に塗布液を塗布し、塗布された被処理基板の縁部の不
要な塗布膜を除去する方法及び装置にも適用できること
は勿論である。
【0117】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような優れた効果が得られる。
【0118】1)請求項1記載の発明によれば、塗布機
構において、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布
した後、塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の
側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
に配設される縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構にお
いて、被処理基板の対向する2辺の縁部の塗布膜を除去
することができるので、塗布膜の均一処理を行うことが
できると共に、製品歩留まりの向上を図ることができ
る。
【0119】2)請求項2記載の発明によれば、塗布機
構において、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布
した後、塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の
側方 に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
に配設される縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構にお
いて、上記塗布により塗布膜が形成された被処理基板の
4辺の縁部に除去液を噴射して縁部の塗布膜を除去する
ことができるので、塗布膜の均一処理を行うことができ
ると共に、製品歩留まりの向上を図ることができる。
【0120】3)請求項3記載の発明によれば、塗布機
構において、角形状の被処理基板の表面に塗布液を塗布
した後、塗布膜が形成された被処理基板を、塗布機構の
側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
に配設される縁部除去機構へ搬送し、縁部除去機構にお
いて、上記塗布により塗布膜が形成された被処理基板の
少なくとも1辺に除去液噴射ノズルを配置し、かつ上記
ノズルを被処理基板の辺に沿って移動させると共に、除
去液を噴射して縁部の塗布膜を除去することができるの
で、塗布膜の均一処理を行うことができると共に、製品
歩留まりの向上を図ることができる。
【0121】4)請求項14記載の発明によれば、角形
状の被処理基板の表面に塗布液を塗布する塗布機構と、
上記塗布機構の側方に隣接されると共に、塗布機構と同
一雰囲気内に配設され、上記塗布により塗布膜が形成さ
れた被処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を除去
する縁部除去機構と、塗布機構から縁部除去機構へ被処
理基板を搬送する搬送機構とを具備するので、装置を小
型にすることができると共に、スループットの向上を図
ることができる。
【0122】5)請求項15記載の発明によれば、保持
手段によって保持された被処理基板の縁部の塗布膜を除
去することができるので、被処理基板の縁部の不要な塗
布膜を迅速かつ確実に除去することができ、製品歩留ま
りの向上及びスループットの向上を図ることができる。
【0123】6)請求項16又は17記載の発明によれ
ば、縁部除去機構に、被処理基板の裏面に除去液を噴射
する補助洗浄ノズルを設けることにより、上記5)に加
えて被処理基板の角部裏面に付着した塗布膜を除去する
ことができ、塗布膜の除去を更に確実にすることができ
る。
【0124】7)請求項22,26記載の発明によれ
ば、被処理基板の縁部両面に除去液を噴射する縁部除去
機構の対向する除去ノズルから噴射される除去液の衝突
を防止することができるので、上記1)〜6)に加えて
衝突によって飛散される除去液が被処理基板表面の塗布
膜に付着するのを防止して、膜厚の均一化を図ることが
できる。
【0125】8)被処理基板の端面に向けて除去液を噴
射する端面洗浄ノズルを更に設けることにより、上記
1)〜6)に加えて被処理基板の縁部に付着した塗布膜
を更に確実に除去することができる(請求項9,
)。
【0126】9)塗布膜を除去する際に、被処理基板の
中心方向から周辺外側に向けてガスを噴射することによ
り、上記1)〜6)に加えて洗浄ノズルから噴射された
除去液や発生した気泡等の被処理基板への再付着を防止
することができる(請求項10,36)。この場合、ガ
スに乾燥用ガスを用いることもでき(請求項31)、更
には乾燥用ガスを加熱することもでき、この加熱された
乾燥用ガスを塗布膜を除去する前に噴射することで、溶
解除去後の塗布膜の縁部での盛り上がりの発生を抑制す
ることができ(請求項11)、また塗布膜を除去した後
に噴射することで、被処理基板及び塗布膜を乾燥するこ
とができる(請求項12)。
【0127】10)塗布機構の上方に、空気供給機構を
具備することにより、上記1)〜6)に加えて清浄空気
が導入される雰囲気下で塗布膜除去を行なうことができ
る(請求項33)。また、塗布機構を具備する塗布処理
装置と縁部除去機構を具備する塗布膜除去装置をそれぞ
積層構造とすることで、上記1)〜6)に加えて装置
の小型化が図れる(請求項34)。
【0128】11)塗布機構、縁部除去機構及び搬送機
構を具備する第1処理部と、この第1処理部で処理され
た被処理基板に別の処理を施す第2処理部と、第1処理
部及び第2処理部との間に配設されて被処理基板の受渡
しをする中継部とを具備し、中継部を第1処理部と第2
処理部との間から引出し可能に形成することにより、上
記1)〜6)に加えて保守点検を容易にすることができ
る(請求項35)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置の概略平面図である。
【図2】この発明における塗布機構の断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】塗布機構の駆動部を示す要部拡大断面図であ
る。
【図5】この発明における縁部除去機構を示す側面図で
ある。
【図6】この発明における除去ノズルの一部を断面で示
す側面図である。
【図7】除去ノズルの概略斜視図である。
【図8】この発明における補助洗浄ノズルの取付状態を
示す斜視図である。
【図9】補助洗浄ノズルの異なる取付状態を示す概略平
面図である。
【図10】補助洗浄ノズルの別の形態の一部を断面で示
す側面図及び洗浄の具体例の説明図である。
【図11】補助洗浄ノズルの更に別の形態を示す斜視図
である。
【図12】この発明における搬送機構を示す概略斜視図
である。
【図13】この発明の処理方法の手順を示す説明図であ
る。
【図14】この発明の処理装置を適用したLCD基板の
塗布・現像システムの一例を示す斜視図である。
【図15】塗布・現像システムにおけるメインアームの
要部を示す斜視図である。
【図16】メインアームの駆動機構を示す側面図であ
る。
【図17】塗布・現像処理システムにおける洗浄装置を
示す概略断面図である。
【図18】図17の平面図である。
【図19】塗布・現像システムにおける処理部を示す断
面図である。
【図20】塗布・現像システムの別の実施例を示す斜視
図である。
【図21】塗布・現像システムの更に別の実施例を示す
斜視図である。
【図22】縁部除去機構の別の実施例を示す概略平面図
である。
【図23】除去ノズルの別の形態を断面で示す側面図で
ある。
【符号の説明】 G LCD基板(被処理基板) 1 塗布機構 2 縁部除去機構 3 搬送機構 4b 溶剤収容タンク 4c 溶剤供給チューブ 4d N2ガス供給源(搬送用ガス供給源) 4f 三方切換弁 4g 分岐管路 50 載置台(保持手段) 51 除去ノズル 51a ノズル(表面洗浄ノズル) 51b ノズル(裏面洗浄ノズル) 51A,51c〜51f 補助洗浄ノズル 53 噴頭 53A 噴頭本体 53B 補助噴頭 53a 上部水平片 53b 下部水平片 53e 垂直部 53f 排気口 54 排気管 55 位置調整機構 56 上下移動機構 57 左右移動機構 91 第1処理部 92 第2処理部 93 中継部107 塗布処理装置 108 塗布膜除去装置 143 吸引ファン 144 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 達也 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東 京エレクトロン九州株式会社 熊本事業 所内 (56)参考文献 特開 平5−175117(JP,A) 特開 平5−114555(JP,A) 特開 平4−65115(JP,A) 特開 平2−157763(JP,A) 特開 昭62−188226(JP,A) 特開 平3−230518(JP,A) 特開 平4−262555(JP,A) 特開 平2−79413(JP,A) 特開 昭64−61917(JP,A) 特開 平2−132840(JP,A) 特開 平6−310423(JP,A) 特開 平6−335666(JP,A) 特開 平7−45501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 B05C 11/08 B05C 11/10 B05D 1/40 G03F 7/16

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布機構において、角形状の被処理基板
    の表面に塗布液を塗布する塗布工程と、塗布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗布機構の
    側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
    に配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、 上記縁部除去機構において、 上記塗布により塗布膜が形
    成された上記被処理基板の第1の辺の縁部に除去液を噴
    射して縁部の塗布膜を除去する第1の除去工程と、上記縁部除去機構において、 上記被処理基板の第2の辺
    の縁部に除去液を噴射して縁部の塗布膜を除去する第2
    の除去工程とを有することを特徴とする処理方法。
  2. 【請求項2】 塗布機構において、角形状の被処理基板
    の表面に塗布液を塗布する塗布工程と、塗布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗布機構の
    側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
    に配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、 上記縁部除去機構において、 上記塗布により塗布膜が形
    成された上記被処理基板の4辺の縁部に除去液を噴射し
    て縁部の塗布膜を除去する工程とを有することを特徴と
    する処理方法。
  3. 【請求項3】 塗布機構において、角形状の被処理基板
    の表面に塗布液を塗布する塗布工程と、塗布膜が形成された上記被処理基板を、上記塗布機構の
    側方に隣接されると共に、塗布機構と同一雰囲気領域内
    に配設される縁部除去機構へ搬送する工程と、 上記縁部除去機構において、 上記塗布により塗布膜が形
    成された上記被処理基板の少なくとも1辺に除去液噴射
    ノズルを配置する工程と、 上記ノズルを上記被処理基板の辺に沿って移動させ、上
    記塗布により塗布膜が形成された上記被処理基板の縁部
    に除去液を噴射して縁部の塗布膜を除去する工程とを有
    することを特徴とする処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の処理方法において、 上記ノズルを、被処理基板の隅部に配置することを特徴
    とする処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の処理方法において、 上記ノズルを、被処理基板の4隅に配置する工程と、 上記ノズルを、上記被処理基板の各辺に沿ってそれぞれ
    移動させる工程とを有することを特徴とする処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の処理方法にお
    いて、 上記塗布膜を除去する工程は補助洗浄工程を有し、 上記補助洗浄工程において、被処理基板の角部裏面に向
    けて除去液を噴射して被処理体の裏面から塗布膜を除去
    することを特徴とする処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は3記載の処理方法にお
    いて、 上記塗布膜を除去する工程は補助洗浄工程を有し、 上記補助洗浄工程において、被処理基板の裏面に向けて
    噴射する除去液の噴射領域を、被処理基板の裏面に付着
    する塗布膜に応じて調節可能にすることを特徴とする処
    理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2又は3記載の処理方法にお
    いて、 上記塗布膜を除去する工程は補助洗浄工程を有し、 上記補助洗浄工程において、被処理基板の端面に向けて
    除去液を噴射して被処理基板の端面から塗布膜を除去す
    ることを特徴とする処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の処理方法において、 被処理基板の縁部に付着する塗布膜に応じて、被処理基
    板の裏面及び又は端面への除去液の噴射を制御すること
    を特徴とする処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2又は3記載の処理方法に
    おいて、 上記塗布膜を除去する工程中に、被処理基板の中心方向
    から周辺外側に向けてガスを噴射することを特徴とする
    処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2又は3記載の処理方法に
    おいて、 上記塗布膜を除去する前に、被処理基板の縁部に加熱さ
    れた乾燥用ガスを噴射して塗布膜を乾燥することを特徴
    とする処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項1、2又は3記載の処理方法に
    おいて、 上記塗布膜を除去した後に、被処理基板の縁部に加熱さ
    れた乾燥用ガスを噴射して被処理基板及び塗布膜を乾燥
    することを特徴とする処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3又は10記載の処理
    方法において、 少なくとも上記塗布膜を除去する工程中における被処理
    基板、除去液、乾燥ガスを、塗布膜の溶解の最適温度に
    温調することを特徴とする処理方法。
  14. 【請求項14】 角形状の被処理基板の表面に塗布液を
    塗布する塗布機構と、上記塗布機構の側方に隣接される
    と共に、塗布機構と同一雰囲気内に配設され、上記塗布
    により塗布膜が形成された上記被処理基板の縁部に除去
    液を噴射して塗布膜を除去する縁部除去機構と、上記塗
    布機構から縁部除去機構へ上記被処理基板を搬送する搬
    送機構と、を具備することを特徴とする処理装置。
  15. 【請求項15】 角形状の被処理基板の表面に塗布液を
    塗布する塗布機構と、上記塗布機構の側方に隣接される
    と共に、塗布機構と同一雰囲気内に配設され、上記塗布
    により塗布膜が形成された上記被処理基板の縁部に除去
    液を噴射して塗布膜を除去する縁部除去機構と、上記塗
    布機構から縁部除去機構へ上記被処理基板を搬送する搬
    送機構とを具備し、 上記縁部除去機構を、上記被処理基板を保持する保持手
    段と、被処理基板の辺に沿って移動すると共に被処理基
    板の縁部に除去液を噴射するノズルとで構成してなるこ
    とを特徴とする処理装置。
  16. 【請求項16】 角形状の被処理基板の表面に塗布液を
    塗布する塗布機構と、上記塗布により塗布膜が形成され
    た上記被処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を除
    去する縁部除去機構と、上記塗布機構から縁部除去機構
    へ上記被処理基板を搬送する搬送機構とを具備し、 上記縁部除去機構を、上記被処理基板を保持する保持手
    段と、被処理基板の辺に沿って移動すると共に被処理基
    板の縁部に除去液を噴射する表面及び裏面洗浄ノズル
    と、上記裏面洗浄ノズルの外方側に延在して上記被処理
    基板の裏面に除去液を噴射する補助洗浄ノズルとで構成
    してなることを特徴とする処理装置。
  17. 【請求項17】 角形状の被処理基板の表面に塗布液を
    塗布する塗布機構と、上記塗布により塗布膜が形成され
    た上記被処理基板の縁部に除去液を噴射して塗布膜を除
    去する縁部除去機構と、上記塗布機構から縁部除去機構
    へ上記被処理基板を搬送する搬送機構とを具備し、 上記縁部除去機構を、上記被処理基板を保持する保持手
    段と、被処理基板の辺に沿って移動すると共に被処理基
    板の縁部に除去液を噴射するノズルと、上記保持手段の
    下部側に配設されて上記被処理基板の裏面に除去液を噴
    射する補助洗浄ノズルとで構成してなることを特徴とす
    る処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし17のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記搬送手段は、塗布機構と縁部除去機構と同一雰囲気
    領域内に配設されることを特徴とする処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記保持手段を水平方向に回転可能に形成してなること
    を特徴とする処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項15又は17記載の処理装置に
    おいて、 上記ノズルが、被処理基板の縁部両面に除去液を噴射す
    るノズルであることを特徴とする処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項16又は17記載の処理装置に
    おいて、 上記補助洗浄ノズルが、被処理基板の角部裏面に除去液
    を噴射するノズルであることを特徴とする処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記被処理基板の縁部両面に除去液を噴射する縁部除去
    機構のノズルを少なくとも2個設け、かつ各ノズルの
    口から噴射された除去液がノズル近傍で互いに干渉しな
    い位置に設けたことを特徴とする処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記縁部除去機構は、被処理基板の縁部を覆う除去部を
    有し、この除去部に排気口を有する、ことを特徴とする
    処置装置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の処理装置において、 上記除去部を断面略コ字状の噴頭にて形成し、この噴頭
    の上部水平片と下部水平片にそれぞれノズルを設け、か
    つ噴頭の垂直部に排気口を設けると共に、この排気口
    に、排気装置と接続する排気管を接続してなる、ことを
    特徴とする処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項22又は24記載の処理装置に
    おいて、 上記ノズルのうちの被処理基板の上面に除去液を噴射す
    るノズルの噴口を、上記被処理基板の内方から外方側に
    向けて傾斜状に折曲してなる、ことを特徴とする処理装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項22又は24記載の処理装置に
    おいて、 上記縁部除去機構のノズルを、断面略コ字状の噴頭本体
    の上部水平片と下部水平片に設けられる表面洗浄ノズル
    及び裏面洗浄ノズルと、上記噴頭本体の側面に連なりか
    つ噴頭本体より外方側へ突出する断面略コ字状の補助噴
    頭の下部水平片に設けられる補助洗浄ノズルとで構成
    し、かつ、上記補助噴頭における上記補助洗浄ノズルの
    上方に除去液を受け止める上部水平片を設けてなる、こ
    とを特徴とする処理装置。
  27. 【請求項27】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記縁部除去機構のノズルを、被処理基板の対向する2
    辺に位置調整可能に配設してなる、ことを特徴とする処
    理装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の処理装置において、 上記被処理基板の辺に沿って移動する縁部除去機構のノ
    ズルを、その移動方向に複数適宜間隔を開けて設けたこ
    とを特徴とする処理装置。
  29. 【請求項29】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記縁部除去機構のノズルを、被処理基板の縁部の塗布
    膜除去位置と、待機位置とに切換え移動可能に形成して
    なる、ことを特徴とする処理装置。
  30. 【請求項30】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記被処理基板の端面に向けて除去液を噴射する端面洗
    浄ノズルを更に設けたことを特徴とする処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記被処理基板の縁部に乾燥用ガスを噴射するガス噴射
    ノズルを更に設けたことを特徴とする処理装置。
  32. 【請求項32】 請求項17記載の処理装置において、 上記補助洗浄ノズルと除去液供給源とを供給管路を介し
    て接続すると共に、除去液供給源に除去液搬送用ガスの
    供給源を接続し、かつ上記ガス供給源と上記供給管路及
    び除去液供給源とを、三方切換弁を介設した分岐管路を
    介して接続してなる、ことを特徴とする処理装置。
  33. 【請求項33】 請求項14ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記塗布機構の上方に、空気供給機構を具備してなるこ
    とを特徴とする処理装置。
  34. 【請求項34】 請求項14ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記塗布機構を具備する塗布処理装置と縁部除去機構を
    具備する塗布膜除去装置をそれぞれ積層構造としたこと
    を特徴とする処理装置。
  35. 【請求項35】 請求項14ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記塗布機構、縁部除去機構及び搬送機構を具備する第
    1処理部と、この第1処理部で処理された被処理基板に
    別の処理を施す第2処理部と、上記第1処理部及び第2
    処理部との間に配設されて被処理基板の受渡しをする中
    継部とを具備してなり、 上記中継部を第1処理部と第2処理部との間から引出し
    可能に形成してなることを特徴とする処理装置。
  36. 【請求項36】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の処理装置において、 上記被処理基板の中心方向から周辺方向に向けてガスを
    噴射するガス噴射ノズルを更に設けたことを特徴とする
    処理装置。
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