JP3112722B2 - 免震床 - Google Patents

免震床

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JP3112722B2
JP3112722B2 JP03246231A JP24623191A JP3112722B2 JP 3112722 B2 JP3112722 B2 JP 3112722B2 JP 03246231 A JP03246231 A JP 03246231A JP 24623191 A JP24623191 A JP 24623191A JP 3112722 B2 JP3112722 B2 JP 3112722B2
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Naka Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の床スラブ上に
配設され、地震等による水平方向の振動を減衰させるた
めの免震床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に免震床は、図8に示すように、床
スラブ1に対して変位する免震床面2と、該床スラブ1
に対して固定される固定床面3と、上記免震床面2が変
位可能なように固定床面3との間に形成される隙間4を
閉塞するための張り出し床面5とから構成される。
【0003】そして、従来、張り出し床面5は、図8
(b)に示すように、その一側縁が免震床面2にヒンジ
連結されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、一端縁が免震床面2から張り出される張り
出し床面5は、一側端縁部が固定床面3を摺りながら摺
動する仕様となっているために、該固定床面3との摺動
抵抗の設定が難しく、かつ、経時的に摺動抵抗が変化
し、その管理が難しい上に、地震の際に図8(b)にお
いて破線で示すように、跳ね上げられるために、避難
や、台車の運行を妨げる危険があり、さらに、免震床面
2との連結を蝶番構造とする必要があり製造、あるいは
施工が面倒であるという欠点を有するものであった。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、地震発生時において円滑に免震床面が
移動し、かつ、固定床面と免震床面との境界部の状態が
変化しない免震床を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、床スラブに対して相対移動可能な免震床面と、前記
免震床面を囲むようにして配置され、前記床スラブと一
体の固定床面と、前記免震床面の周縁から張り出されて
前記固定床面との隙間を閉塞する張り出し床面とを有
し、前記固定床面の免震床面側の周縁部上面には、低摩
擦材料からなる滑り支承部を設け、前記張り出し床面
は、裏面に設けられた被支承部において前記滑り支承部
の上面全面を覆うように載置されて滑動自在に支承され
る免震床を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】本発明において、免震床面2と固定床面3との
境界部には、張り出し床面5が装着され、免震床面2が
移動可能なように固定床面3との間に形成される隙間4
が閉塞される。上記張り出し床面5は、固定床面3の周
縁部に設けられた滑り支承部6上に被支承部7を載置し
た状態で配設され、固定床面3上を円滑に摺動する。
【0008】この結果、張り出し床面5と固定床面3と
の間の摩擦抵抗を考慮する必要がなくなるので、地震強
度に対する振れ幅の設定、および管理が容易になる。さ
らに、地震発生時には、張り出し床面5は、免震床面2
に追随して横方向のみに移動し、跳ね上がり等が防止さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。先ず、本発明が適用された免
震床の全体構成を図1ないし図3により説明する。免震
床は、床スラブ1に対して相対移動自在なスライド構造
体11と、このスライド構造体11上に形成される免震
床面2と、この免震床面2を囲むように壁面12に沿っ
て形成される固定床面3と、上記免震床面2から張り出
される張り出し床面5とから構成されている。
【0010】スライド構造体11は、床スラブ1上に固
定された低摩擦部材13上に滑動自在に支承される移動
脚14を連結杆15で連結して一体構造としたもので、
各移動脚14の上端には、パネルずれ止め用の突起16
を有するパネル支持板17が固着されている。また、こ
のスライド構造体11は、一端が床スラブ1に連結され
る複数の引張スプリング18により壁面12側に付勢さ
れており、部屋の中央部に位置決めされる。
【0011】免震床面2は、上記スライド構造体11上
に固定される複数のフロアパネル19、19・・からな
り、各フロアパネル19は、四隅部がパネル支持板17
上に支承され、かつ衝合隅角部がパネル支持板17に連
結される連結キャップ20に押し付けられた状態で装着
されている。
【0012】しかして、地震発生時には、上記免震床面
2、およびその上に設置されている機器の慣性により、
免震床面2は、床スラブ1上を滑りながら原位置に留ま
ろうとし、機器への衝撃を吸収するとともに、低摩擦部
材13上におけるスライド構造体11の滑動による振幅
地震エネルギーの摩擦減衰が行われる。
【0013】一方、固定床面3は、床スラブ1上に固定
された固定脚21上に複数のフロアパネル19、19・
・を固定して形成され、上記免震床面2を囲むように設
置される。また、この固定床面3と免震床面2の外周縁
との間には、隙間4が設けられ、免震床面2の移動範囲
が確保されるとともに、該固定床面3の内周縁近傍に
は、ポリアミドイミド等、低摩擦材料からなる滑り支承
部6が設けられる。
【0014】一方、張り出し床面5は、複数のスライド
パネル8をジョイント部材9により連結して構成されて
おり、上記固定床面3と免震床面2との間の隙間4を閉
塞するように、固定床面3に覆い被さるような状態で免
震床面2から張り出されている。
【0015】上記スライドパネル8は、図4、5に詳細
に示すように、上記フロアパネル19よりも薄板のパネ
ル体22と、このパネル体22の裏面中央部に例えばス
テンレス板等を貼着して形成される被支承部7と、上記
パネル体22の一側縁に装着されるエッジ材23と、上
記スライド構造体11のパネル支持板17に対応して設
けられる複数のセッター24、24・・と、これらセッ
ター24間に固定される補強材25とから構成されてい
る。
【0016】この実施例において、セッター24は、フ
ロアパネル19よりも薄く形成されるスライドパネル8
を、フロアパネル19と同様に連結キャップ20を使用
して固定することができるように、下方に膨隆する底板
材26を有しており、図6に示すように、セッター24
の底板材26をパネル支持板17上に載せた後、フロア
パネル19を固定する連結キャップ20を締め付けるだ
けで、フロアパネル19が免震床面2の最外周部のフロ
アパネル19に連結されるように構成される。
【0017】以上のようにして免震床面2に連結された
スライドパネル8は、図1および図7に示すように、固
定床面3上の滑り支承部6により被支承部7が支承され
た状態となっており、免震床面2が移動する際の固定床
面3との摩擦を可及的に少なくしている。
【0018】また、上記スライドパネル8同士を連結す
るジョイント部材9は、両側方に開設したパネル挿入開
口27、27にパネルを挟みこむように構成されてお
り、スライドパネル8の連結部における浮き上がり等を
防止している。
【0019】さらに、上記スライドパネル8上には、通
常、機器等は設置されないが、機器搬入時等にスライド
パネル8に過大な付加が加えられた際に、該スライドパ
ネル8の基端部、あるいは、パネル体22が変形しない
ように、ジョイント部材9の裏面には支持突片10が突
設されており、同様に理由で、図1(b)に示すよう
に、エッジ材23の裏面にも支持突起28が設けられて
いる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による免震床によれば、免震床面から張り出される張り
出し床面を固定床面に設けた滑り支承部において滑動自
在に支承したので、張り出し床面と固定床面との間の摩
擦が少なくなり、免震床面を円滑に移動させることがで
きる。
【0021】また、上記固定床面との摩擦を考慮する必
要がないので、免震床の地震時の振れ等を正確に把握す
ることができる。さらに、上記張り出し床面は、固定床
面の滑り支承部上を平行に滑動するために、地震時の跳
ね上がり等が防止され、避難時の安全性を高めることが
できる。
【0022】また、張り出し床面を複数のスライドパネ
ルにより形成する場合において、各スライドパネルをジ
ョイント部材により連結すると、スライドパネルの連結
部における浮き上がり、あるいはスライドパネルの反り
等を確実に防止することができる。
【0023】さらに、上記ジョイント部材の裏面に支持
突片を設けた場合には、張り出し床面の変形等を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す説明図であり、(a)は断
面図、(b)は(a)のA部詳細図である。
【図2】免震床の全体構成を示す斜視図である。
【図3】免震床面の境界部を示す斜視図である。
【図4】スライドパネルを裏面から見た斜視図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図3のB−B線断面図である。
【図7】図2のC−C線断面図である。
【図8】従来例を示す説明図で、(a)は免震床面の周
縁部を示す断面図、(b)は(a)の要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 床スラブ 2 免震床面 3 固定床面 4 隙間 5 張り出し床面 6 滑り支承部 7 被支承部 8 スライドパネル 9 ジョイント部材 10 支持突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−24453(JP,A) 特開 平4−1357(JP,A) 実開 昭64−56773(JP,U) 実開 昭56−37658(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024 605 E04F 15/024 606 E04F 15/18 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床スラブに対して相対移動可能な免震床面
    と、 前記免震床面を囲むようにして配置され、前記床スラブ
    と一体の固定床面と、 前記免震床面の周縁から張り出されて前記固定床面との
    隙間を閉塞する張り出し床面とを有し、 前記固定床面の免震床面側の周縁部上面には、低摩擦材
    料からなる滑り支承部を設け、 前記張り出し床面は、裏面に設けられた被支承部におい
    て前記滑り支承部の上面全面を覆うように載置されて
    動自在に支承される免震床。
  2. 【請求項2】前記張り出し床面は、複数のスライドパネ
    ルをジョイント部材により連結して構成され、かつ、前
    記ジョイント部材の裏面には、支持突片を突設してなる
    請求項1記載の免震床。
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