JP3112428B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3112428B2 JP08324387A JP32438796A JP3112428B2 JP 3112428 B2 JP3112428 B2 JP 3112428B2 JP 08324387 A JP08324387 A JP 08324387A JP 32438796 A JP32438796 A JP 32438796A JP 3112428 B2 JP3112428 B2 JP 3112428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤユニフォミ
ティの目視検査を容易としうる空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤは、トレッド面に種々の
溝を設けることによりトレッドパターンが形成される
が、これらの溝は、通常、未加硫のトレッドゴムを装着
しかつトロイダル状に膨張したタイヤ生カバーを金型内
で加硫、加圧することにより形成される。
【0003】金型には、溝成形用の突起が形成されてお
り、タイヤ生カバーの赤道位置と、金型の赤道位置とが
正確に位置合わせされて加硫されることにより、目的と
するトレッドパターンを得ることができる。
【0004】従って、タイヤ成型時、タイヤ生カバーの
赤道位置と、金型の赤道位置とが位置ずれしてセットさ
れたような場合、加硫されたタイヤは、ユニフォミティ
に劣るほか、目的とするトレッドパターンを得ることが
できない。
【0005】従来、このようなユニフォミティ検査は、
トレッドパターンに応じて次のようにして行われてい
る。
【0006】図7(A)に示すトレッドパターンは、タ
イヤ赤道Cの両側で直線でのびる縦溝b、bを設けるこ
とにより、タイヤ赤道C上を連続して直線でのびるセン
ターリブaが形成される。このようなパターンのタイヤ
を製造する場合、通常、図8に示すように、タイヤ生カ
バーdのトレッドゴムに、タイヤ生カバーの赤道CLの
位置に沿ってタイヤユニフォミティ検査用の赤道マーク
mを施しておく。この赤道マークmは、加硫によっても
消失しないような塗料などが用いられる。
【0007】なお、前記タイヤ生カバーdのトレッドゴ
ムeに記された赤道マークmは、自動化された製造ライ
ンにて正確に施される。
【0008】そして、加硫後、図9に示すようにトレッ
ドパターンが形成されるが、直線のセンターリブaに
は、前記赤道マークmが視認可能な状態で残存してい
る。そして、タイヤtを回転させながら、センターリブ
aと、このセンターリブaに残存する前記赤道マークm
との相対位置関係により、トレッドパターンがタイヤ軸
方向に振れているか否か、或いはこの振れ量が許容しう
る範囲内であるかなどを目視によって検査している。
【0009】又図7(B)に示すように、タイヤ赤道C
上を連続して直線でのびる排水用の溝gが形成されてい
る場合には、図10(A)に示すように、加硫後、タイ
ヤtをタイヤ軸回りに回転させながら目視検査をするこ
とができる。
【0010】そして、直線の溝gが、正確にタイヤ赤道
Cに成形されていない場合には、同図(B)に示すよう
に、タイヤ軸方向に振れhが生じ、これによって、ユニ
フォミティの悪いタイヤを選別しうる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、トレ
ッドパターンの複雑化が進み、特にスポーツ性能を重視
したトレッドパターン等においては、左右非対称パター
ンを始めとし、直線の溝や直線のリブ状列などが一切存
在しないものなどが種々提案されている。
【0012】しかしながら、このようなトレッドパター
ンを有するタイヤでは、前述したようなユニフォミティ
の目視検査を行うことができず、高価なユニフォミティ
測定機などで別途検査する必要がある。
【0013】特に図1に示す如く、トレッド面2に、タ
イヤ赤道C上をジグザグ状で連続してのびる中央縦溝3
Aが形成され、しかもタイヤ赤道Cに沿って接地表面を
タイヤ赤道が通る複数のブロック5Cを設けたような場
合には、タイヤ生カバーに前記赤道マークを付しても、
タイヤ赤道を横切る多数の溝の成形によりこの部分での
ゴム流れが非常に大きくなる。
【0014】そのため、加硫後に前記赤道マークが残存
しにくく、又残存してもマークが大きく変形するなど、
これを基準にユニフォミティ検査をすることは到底不可
能となる。
【0015】本発明は、このようなトレッドパターンを
有する場合であっても、タイヤユニフォミティの目視検
査を容易としうる空気入りタイヤの提供を目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド面に、タイヤ赤道を横切る横溝
を有することによりタイヤ赤道位置でのゴム流れが大で
あり前記赤道マークを用いたユニフォミティ検査を困難
とするブロックをタイヤ赤道に沿って配するとともに、
前記トレッド面に、赤道マークを設けることなく、前記
ブロックに、略タイヤ赤道上をのびる突起部を有するタ
イヤユニフォミティ目視検査用の直線模様部を加硫成形
かつ前記直線模様部は、1本の突起部、又はタイヤ
赤道を挟んで両側でタイヤ赤道と平行に直線でのびる突
起部の間がなすことを特徴とする空気入りタイヤであ
る。
【0017】又、請求項2記載の発明は、前記直線模様
が、1本の突起部からなるとともに、タイヤ周方向の
長さLが10mmよりも大きく、かつこの長さLの10倍
未満の配設ピッチで間欠的に配され、しかも前記突起部
の高さdが0.2mmよりも大かつ1.0mmよりも小、タ
イヤ軸方向の巾Wが、0.3mmよりも大かつ2.0mmよ
りも小であることを特徴としている。
【0018】又、請求項3記載の発明は、前記直線模様
部は、タイヤ赤道を挟んで両側、かつタイヤ赤道と平行
に直線でのび、かつトレッド表面から突出した突起部の
間で形成され、しかも境界部の間の距離W1は0.3mm
よりも大かつ2.0mmよりも小であることを特徴として
いる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。本発明の空気入りタイヤは、トレッド
面に、タイヤ赤道上を直線でのびる溝又はタイヤ赤道上
を直線でのびるリブ状列を有しない空気入りタイヤが前
提となる。このような溝又はリブ状列を有する空気入り
タイヤは、既述した通り、目視検査が可能だからであ
る。即ち、トレッド面にはタイヤ赤道を横切る横溝4を
有することによりタイヤ赤道位置でのゴム流れが大であ
り前記赤道マークを用いたユニフォミティ検査を困難と
するブロック5Cがタイヤ赤道に沿って配される。従っ
て、例えば前記した図7(A)、(B)に示すようなト
レッドパターンは、本発明の対象外である。
【0020】また、前記「タイヤ赤道上を直線でのびる
リブ状列」には、タイヤ赤道上を直線でのびるセンター
リブが横溝、横サイピングなどによりタイヤ周方向に分
断されたものも含まれる。したがって、これらを有する
タイヤも本発明の対象外である。
【0021】さらに、例えば図6に示すように、2本の
ジグザグ溝14、14に挟まれてタイヤ赤道上をのびる
ジグザグリブ15は、ストレートリブに比べると加硫中
のゴム流れが大きいものの、タイヤ赤道Cを横切る溝の
成形がないため、前記赤道マークが残存する割合が比較
的高い。したがって、このような空気入りタイヤも、本
発明の対象外である。
【0022】本実施形態では、図1に示すように、トレ
ッド面2に、タイヤ赤道Cを振幅の中心としてジグザグ
でのびることによりタイヤ赤道Cを横切る中央縦溝3A
と、この中央縦溝3Aの両側に配されかつジグザグにの
びる外の縦溝3B、3Bとを含む縦溝3が形成されてい
る。又、前記トレッド面2には、トレッド縁E、E間を
継ぐとともに前記中央縦溝3Aで緩やかに折れ曲がる略
V字状の横溝4を多数本配することによって、トレッド
面2にブロック5を多数区画形成している。
【0023】このような空気入りタイヤは、タイヤ赤道
Cを前記中央縦溝3Aと、横溝4とがともに横切ること
によって、加硫中、タイヤ赤道位置でのゴム流れは大き
くなり、前記赤道マークを用いたユニフォミティ検査は
困難となる。
【0024】前記縦溝3は、トレッド表面にて測定した
溝中心と直交する断面位置での溝巾が、5〜20mm程
度、本例では12mmであり、又溝深さは6〜15mm程
度、本例では約8mmとしている。なお前記横溝4は、溝
巾が2〜8mm程度、本例では約2mmと小巾をなすととも
に溝深さを約7mmとしている。
【0025】そして、多数のブロック5のうち、本例で
は、タイヤ赤道Cに沿って配されかつ接地表面をタイヤ
赤道Cが通る複数のブロック5Cに、略タイヤ赤道C上
をのびる突起部6を有するタイヤユニフォミティ目視検
査用の直線模様部7を加硫成形したことを特徴としてお
り、本例では、前記ブロック5Cの全てに直線模様部7
は、前記突起部6がタイヤ周上で断続的に現れることに
よって形成されたものを例示する。
【0026】なお「略タイヤ赤道C上をのびる」とは、
タイヤ赤道Cと一致して存在するほか、図1に示すよう
に、タイヤ赤道Cを中心とする小範囲CWに配された場
合を包含する。この小範囲CWは、通常、トレッド巾T
Wの5%としうるが、ユニフォミティの検査精度を高め
るために、好ましくはトレッド巾TWの3%、さらに好
ましくはトレッド巾TWの1%とするのが良い。
【0027】通常、空気入りタイヤは、トレッド面の輪
郭が、タイヤ赤道Cを中心とする左右対称であるため、
このような位置でユニフォミティを検査するのが容易か
つ精度良いものとなる。なお、本例では、前記直線模様
部7は、タイヤ赤道Cと一致して設けられている。
【0028】また、この直線模様部7は、略タイヤ赤道
C上でのびる突起部6を有することにより、ブロック5
Cのインパクト音の低減効果を発揮する。
【0029】すなわち、本実施形態のように、中央縦溝
3Aがタイヤ赤道Cをジグザグに横切る場合、タイヤ走
行中、特にタイヤ赤道Cに沿って配列されかつ接地表面
をタイヤ赤道が通るブロック5Cの先端部5Tが路面を
たたき、インパクト音を増加させる傾向にある。
【0030】しかしながら、本例の如く、突起部6がブ
ロック5Cの略タイヤ赤道C上に設けられていると、タ
イヤ走行中、先ずブロック5Cの先端部5Tが接地する
前にこの突起部6が路面に接触し、その後ブロック5C
の先端部5Tが路面をたたくことになる。これにより、
ブロック5C全体のインパクトエネルギーが分散する。
したがって、ブロック5Cの先端部5Tのインパクトエ
ネルギーが減少し、ひいてはインパクト音が低減しう
る。
【0031】また、タイヤユニフォミティ目視検査用の
直線模様部7のA−A断面を図2に示す。本例では、直
線模様部7として、同図(A)に示す如く、トレッド表
面から突出する1本の突起部6を採用している。又、こ
の突起部6は、例示の断面円形以外にも、多角形や成形
容易なV字状とすることなど種々の形状を採用しうる。
【0032】そして、前記直線模様部7は、実質的にコ
ーナリングフォース、乗り心地、排水性能などの基本的
なタイヤ走行性能に影響を与えることなくユニフォミテ
ィ目視検査を容易とすることが好ましい。
【0033】本実施形態では、前記直線模様部7は、タ
イヤ周方向の長さLが10mmよりも大きく、かつこの長
さLの10倍未満の配設ピッチPで間欠的に配されてい
る。
【0034】前記直線模様部7のタイヤ周方向の長さL
が、10mm以下の場合、又は配設ピッチPが前記長さL
の10倍以上の場合、走行性能に影響はないものの、こ
れらを目視による判別するのが困難となり、目視検査が
困難となる。
【0035】又図2(A)で示すように、例えば前記突
起部6の高さdは、0.2mmよりも大かつ1.0mmより
も小とすることが好ましく、本例では、突起部6が、曲
率半径0.3mmの円形突起からなることにより高さdを
0.3mmとしている。
【0036】なお前記高さdが0.2mm以下であると、
この突起部6を目視により判別するのが困難な傾向にあ
り、逆に1.0mm以上になると、タイヤの外観を損ない
がちである他、タイヤによっては、ブロック5Cの接地
面積が減少し、路面グリップ力が低下しがちとなる。
【0037】さらに、前記突起部6のタイヤ軸方向の巾
Wは、例えば0.3mmよりも大かつ2.0mmよりも小と
することが好ましく、本例では突起部6の巾Wが、0.
6mmをなす。
【0038】前記突起部6のタイヤ軸方向の巾Wが、
0.3mm以下である場合、目視不能な傾向にある。又、
直線模様部7は、タイヤ赤道C上を通る連続した直線の
溝とは異なり、本例ではタイヤ周方向に間欠的に配され
るため、巾が広すぎてはタイヤユニフォミティの目視検
査時の精度を低下させる傾向にある。このような理由か
ら、前記突起部6のタイヤ軸方向の巾Wを2.0mm未満
とするのが好ましい。
【0039】なお、直線模様部7は、突起部6に代えて
凹部を設けることも考えられるが、凹部を形成した場合
には、ブロック5Cの先端部5Tが弱体化し、ゴム欠け
等を生じやすいため採用しがたい。
【0040】ここで、上記の直線模様部7は、加硫成形
により成形されることが必要であり、例えば図3(A)
に示すように、タイヤ加硫成形用の金型10には、前記
した突起部6を成形しうる成形部11が設けられる。
【0041】前記金型10は、この例では、タイヤ半径
方向に移動しかつ内面にトレッドパターン成型用の模様
が刻印されたセクタープレート10Cと、タイヤ軸方向
に移動しかつタイヤサイド部を成形するサイドプレート
10A、10Bとからなるコンテナタイプである。
【0042】又本例では、同図(B)に拡大して示すよ
うに、セクタープレートの内面に前記突起部6の断面に
ほぼ等しい成形部11が、金型の赤道Mと一致して凹設
されている。
【0043】なおこの成形部11は、金型の赤道Mに一
致して凹設される他、図3(B)に示すように、タイヤ
赤道Cを中心とする小範囲MWにタイヤ赤道Cと平行に
配された場合を包含する。この小範囲MWは、通常、ト
レッド巾TWの5%としうるが、ユニフォミティの検査
精度を高めるために、好ましくはトレッド巾TWの3
%、さらに好ましくはトレッド巾TWの1%とするのが
良い。
【0044】従って、図3(A)に示すように、タイヤ
生カバーdの赤道CLの位置が、金型10の赤道の位置
Mと正確に位置合わせされて収納され、しかる後、加
硫、加圧されたような場合には、前記直線模様部7は、
空気入りタイヤのタイヤ赤道C上に一致して形成され
る。
【0045】図4には、金型の他の例を示す。金型10
は、この例では、金型の赤道面で接離可能に分割される
下金型10Aと上金型10Bとからなる2ピースタイプ
である。又本例では、同図(B)に拡大して示すよう
に、下金型10Aと上金型10Bとのそれぞれの分割面
を利用しかつこの分割面切り欠いた小溝11A、11B
が整合することにより、前記突起部6の断面にほぼ等し
い成形部11が、金型の赤道Mと一致して凹設されてい
る。
【0046】なおこの成形部11は、金型の赤道Mに一
致して凹設される他、前記の場合と同様、タイヤ赤道C
を中心とする小範囲MWに配された場合を包含する。
【0047】本発明の空気入りタイヤは、例えば、トレ
ッド面2に形成された前記直線模様部7を目視しうる程
度の速さで、タイヤ軸回りに回され、これを目視するこ
とによりタイヤユニフォミティの状態を検査しうる。
【0048】なお、前記検査に際し、例えば前記直線模
様部7が、略タイヤ赤道Cをのび、しかもタイヤ周方向
に沿って配されている場合、直線模様部7は、タイヤ軸
方向に振れを生じることなく現れる。逆に、前記直線模
様部7が、略タイヤ赤道Cをのびていない場合又はタイ
ヤ周方向に沿っていない場合、直線模様部7は、タイヤ
軸方向に振れを生じるなどユニフォミティに劣る状態が
判別可能となる。
【0049】なおこのような空気入りタイヤは、ラジア
ル又はバイアスいずれの空気入りタイヤにも採用でき、
その用途は乗用車用、トラックおよびバス用、自動二輪
車用、航空機用などいずれかを問わない。好ましくはト
レッドパターンの種類が豊富な乗用車用、又は自動二輪
車用の空気入りタイヤに採用しうる。
【0050】前記直線模様部7の他の実施形態を、図2
(B)に示す。本例では、タイヤ赤道Cを挟んで両側
(本例では対称位置)、かつタイヤ赤道Cと略平行に直
線でのび、しかも本例では突起部6のトレッド表面との
境界部12、12の間で形成され、しかも境界部12、
12の間の距離W1は0.3mmよりも大かつ2.0mmよ
りも小とすることが好ましい。
【0051】前記境界部12、12の間の距離W1が
0.3mm以下の場合では、満足いく目視検査を行えない
割合が高く、逆に2.0mm以上の場合には、直線模様部
7がタイヤ周方向途切れることと相俟って、検査精度を
低下させる傾向にある。
【0052】さらに、図5に示すように、トレッド面
に、V字状にのびる排水用の溝16を有する空気入りタ
イヤについても、本発明を適用しうる。
【0053】
【実施例】タイヤサイズが、225/50R16であ
り、かつ本発明に従って、図1に示すようなトレッドパ
ターンを有するラジアルタイヤに、図2(A)のような
直線模様部7の寸法を変えた加硫金型で成形し(実施例
1〜2)、ユニフォミティ目視検査が可能か否か、及び
操縦安定性とパターンノイズ(ともにテストコースを走
行したドライバーによる官能評価)について評価した。
テストの結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】テストの結果、実施例1、2については、
直線模様部の視認性は良く、目視によるユニフォミティ
検査が容易に行えた。また、直線模様部については、突
起部の高さと巾が大きくなりすぎると、パターンノイズ
の低減には効果があるが操縦安定性を低下させる傾向が
あることも確認できた。したがって、前記突起部は、高
さdが0.2mmよりも大かつ1.0mmよりも小、タイヤ
軸方向の巾Wが、0.3mmよりも大かつ2.0mmよりも
小とするのが好ましい。
【0056】次に、比較のために、タイヤ生カバーの赤
道位置に白色塗料にて約3mm巾の赤道マークを施したも
のを、直線模様部を形成する成形部のない実施例と同一
パターンの金型で加硫成形したところ、加硫中のゴムの
流れなどが影響して残存しているマークには大きなゆが
みが生じ、目視検査不能であることが判明した。
【0057】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、トレッド面に、タ
イヤ赤道上を直線でのびる溝又はタイヤ赤道上を直線で
のびるリブ状列を有しない空気入りタイヤであっても、
目視によってタイヤユニフォミティの検査を容易になし
うる。
【0058】また、略タイヤ赤道上に設けられた直線模
様部の突起部がブロックの先端よりも先に接地すること
により、該ブロックのインパクト音を低減でき、ひいて
はパターンノイズを低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すトレッドパターンの展
開図である。
【図2】(A)、(B)は、直線状突起部の実施形態を
示す断面図である。
【図3】(A)は、金型の断面図、(B)はその部分拡
大図である。
【図4】(A)は、他の金型の断面図、(B)はその部
分拡大図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示すトレッドパターン
の展開図である。
【図6】トレッドパターンの展開図である。
【図7】(A)、(B)は、従来の技術を説明するトレ
ッドパターンの展開図である。
【図8】従来の技術を説明するタイヤ生カバーの断面図
である。
【図9】従来の技術を説明する加硫直後の空気入りタイ
ヤの断面図である。
【図10】(A)(B)は、タイヤユニフォミティの目
視検査を説明する正面図である。
【符号の説明】
2 トレッド面 3 縦溝 4 横溝 5 ブロック 6 突起部 7 直線模様部 10 金型 11 成形部 12 境界部 C タイヤ赤道 L 直線模様部の長さ P 直線模様部の配設ピッチ W 突起部の巾 d 突起部の高さ W1 境界部の間の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/00 - 11/11 B60C 19/00 B29D 30/00 - 30/68 B29D 33/42 B29D 35/02 - 35/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面に、タイヤ赤道を横切る横溝を
    有することによりタイヤ赤道位置でのゴム流れが大であ
    り前記赤道マークを用いたユニフォミティ検査を困難と
    するブロックをタイヤ赤道に沿って配するとともに、 前記トレッド面に、赤道マークを設けることなく、 前記
    ブロックに、略タイヤ赤道上をのびる突起部を有するタ
    イヤユニフォミティ目視検査用の直線模様部を加硫成形
    かつ前記直線模様部は、1本の突起部、又はタイヤ赤道
    を挟んで両側でタイヤ赤道と平行に直線でのびる突起部
    の間がなす ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記直線模様部は、1本の突起部からなる
    とともに、タイヤ周方向の長さLが10mmよりも大き
    く、かつこの長さLの10倍未満の配設ピッチで間欠的
    に配され、 しかも前記突起部の高さdが0.2mmよりも大かつ1.
    0mmよりも小、タイヤ軸方向の巾Wが、0.3mmよりも
    大かつ2.0mmよりも小である請求項1記載の空気入り
    タイヤ。
  3. 【請求項3】前記直線模様部は、タイヤ赤道を挟んで両
    側、かつタイヤ赤道と平行に直線でのび、かつトレッド
    表面から突出した突起部の間で形成され、しかも境界部
    の間の距離W1は0.3mmよりも大かつ2.0mmよりも
    小である請求項1記載の空気入りタイヤ。
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