JP3110724B2 - 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器 - Google Patents

純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器

Info

Publication number
JP3110724B2
JP3110724B2 JP33569098A JP33569098A JP3110724B2 JP 3110724 B2 JP3110724 B2 JP 3110724B2 JP 33569098 A JP33569098 A JP 33569098A JP 33569098 A JP33569098 A JP 33569098A JP 3110724 B2 JP3110724 B2 JP 3110724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine dioxide
chlorite
container
gel composition
dioxide solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33569098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11278808A (ja
Inventor
幸治 安部
Original Assignee
ビジネスプラン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26573068&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3110724(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ビジネスプラン株式会社 filed Critical ビジネスプラン株式会社
Priority to JP33569098A priority Critical patent/JP3110724B2/ja
Publication of JPH11278808A publication Critical patent/JPH11278808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3110724B2 publication Critical patent/JP3110724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、純粋二酸化塩素液
剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並
びに、これらを入れるための容器に関し、さらに、詳し
くは、溶存二酸化塩素(ClO2 )を高濃度に含有する
ことができると共に略一定の薬効濃度に維持された二酸
化塩素ガスを長時間継続して放出させることができる抗
菌・除菌剤、除カビ・防カビ剤及び消臭・防臭剤として
有用な純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成
物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化塩素ガスは、強力な酸化剤である
ので、その酸化作用により、滅菌したり、また、悪臭成
分を分解したりすることが知られており、そのために、
二酸化塩素は、殺菌剤、消臭剤等として使用されてい
る。かかる二酸化塩素は、水の容積の20倍解けて黄褐
色の水溶液となるので、その取り扱いの観点から、水溶
液の形態で用いることが望まれるが、二酸化塩素水溶液
は、空気と触れると、二酸化塩素ガスを急激に発生させ
る。そこで、二酸化塩素ガスを過酸化炭酸ナトリウム
(Na226)水溶液に溶解させて亜塩素酸ナトリウ
ム(NaClO2)を主成分とするpH9に保持した水
溶液、いわゆる、安定化二酸化塩素水溶液とすることに
よって、安定性を維持しつつ二酸化塩素ガスを持続的に
発生させることが提案されている(特開昭61−181
532号公報の第1頁右下欄)。
【0003】このような安定化二酸化塩素水溶液を用い
た製品として、安定化二酸化塩素水溶液及び寒天又はゼ
ラチンからなるゲル状二酸化塩素発生組成物が提案され
(特開昭57−22102号公報)、安定化二酸化塩素
水溶液及びカルボキシル基を含有する高吸水性樹脂から
なるゲル状二酸化塩素発生組成物が提案され(特開昭6
1−181532号公報)、そして、前記安定化二酸化
塩素水溶液、高吸水性樹脂及び接着剤よりなるゲル状二
酸化塩素発生組成物が提案されている(特開昭61−4
0803号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安定化
二酸化塩素水溶液は、その安定性を維持するためにpH
9のアルカリ性に保持されているので、該水溶液中で
は、次の式(1)に示されているように解離している。
【0005】
【化1】NaClO2→ Na++ClO2 -(1)
【0006】そのために、殺菌、消臭等の作用を発現さ
せる遊離の二酸化塩素ガスの発生が極めて少なく、十分
な殺菌、消臭等の効果を達成することは、難しいという
問題がある。
【0007】そこで、安定化二酸化塩素水溶液にその使
用直前に刺激剤を充分に添加したり、また、酸を添加し
てそのpHを7以下にしたりして、二酸化塩素ガスを発
生させることが提案されているが、このように安定化二
酸化塩素水溶液にその使用直前に刺激剤を充分に添加し
たり、また、酸を添加してそのpHを7以下にしたりす
ることにより、該溶液を活性化することは、そのための
器具、設備等を必要とするために、コストがかかるとい
う問題がある。
【0008】そして、安定化二酸化塩素水溶液にあらか
じめ刺激剤や酸を添加しておくとしても、二酸化塩素ガ
スの発生濃度及び発生持続性は、安定化二酸化塩素水溶
液の濃度のみに依存しているので、安定化二酸化塩素水
溶液において溶存二酸化塩素ガス濃度と溶存亞塩素酸イ
オン量とを個別に設定することができず、そのために、
安定化二酸化塩素水溶液は、使用目的に応じた二酸化塩
素ガスの発生濃度及び発生持続性を有する殺菌・消臭液
剤とすることができないという問題がある。
【0009】それゆえ、安定化二酸化塩素水溶液は、安
定化二酸化塩素水溶液にその使用直前に刺激剤を充分に
添加したり、また、酸を添加してそのpHを7以下にし
たりするための器具、設備等を備えることができる工場
等の事業所において、大規模に殺菌処理したり、或い
は、工場等の事業所で発生する廃ガス、有機廃棄物等を
大規模に消臭処理したりするのに、効果的に適用できて
も、室内、自動車内、冷蔵庫内等において、簡便に、殺
菌したり、消臭したりするのに効果的に適用できないと
いう問題がある。
【0010】また、安定化二酸化塩素水溶液を寒天、ゼ
ラチン、高吸水性樹脂等のゲル化剤でゲル化してゲル状
組成物とすることが提案されていることは、前述のとお
りであるが、かかるゲル状組成物も二酸化塩素ガスの発
生が極めて少なく、十分な殺菌、消臭等の効果を達成す
ることは、難しいという問題がある。
【0011】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、溶存二酸化塩素を、高
濃度に含有させることができると共に、高濃度から低濃
度にいたる濃度に自由に調節して含有させることがで
き、しかも、略一定の薬効濃度に維持された二酸化塩素
ガスを長時間継続して放出させることができる純粋二酸
化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組
成物、並びに、これらを入れるための容器を低コストで
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、上記目的
を達成するために、溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩及
び酸性に保つpH調整剤を構成成分に有することを特徴
とする純粋二酸化塩素液剤である。
【0013】本第2発明は、第1発明において、亜塩素
酸塩が亜塩素酸リチウムであることを特徴とするもので
ある。
【0014】本第3発明は、第1又は2発明において、
pH調整剤がクエン酸であることを特徴とするものであ
る。
【0015】本第4発明は、溶存二酸化塩素ガス、亜塩
素酸塩及び酸性を示す界面活性剤を構成成分に有するこ
とを特徴とする純粋二酸化塩素液剤である。
【0016】本第5発明は、第4発明において、亜塩素
酸塩が亜塩素酸リチウムであることを特徴とするもので
ある。
【0017】本第6発明は、第4又は5発明において、
酸性を示す界面活性剤がショ糖脂肪酸エステル、クエン
酸ナトリウム、プロピレングリコール及びエタノールよ
りなる混合界面活性剤であることを特徴とするものであ
る。
【0018】第7発明は、溶存二酸化塩素ガス、亜塩素
酸塩及び酸性に保つpH調整剤を構成成分に有する純粋
二酸化塩素液剤並びに高吸水性樹脂を含有することを特
徴とするゲル状組成物である。
【0019】本第8発明は、第7発明において、高吸水
性樹脂がデンプン系吸水性樹脂、セルロース系吸水性樹
脂又は合成ポリマー系吸水性樹脂であることを特徴とす
るものである。
【0020】本第9発明は、第7又は8発明において、
亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであることを特徴とする
ものである。
【0021】本第10発明は、第7、8又は9発明にお
いて、pH調整剤がクエン酸であることを特徴とするも
のである。
【0022】本第11発明は、溶存二酸化塩素ガス及び
亜塩素酸塩を構成成分に有する純粋二酸化塩素液剤並び
に酸性を示す高吸水性樹脂を含有することを特徴とする
ゲル状組成物である。
【0023】本第12発明は、第11発明において、酸
性を示す高吸水性樹脂が部分ナトリウム塩架橋ポリアク
リル酸系樹脂であることを特徴とするものである。
【0024】本第13発明は、第11又は12発明にお
いて、亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであることを特徴
とするものである。
【0025】第14発明は、溶存二酸化塩素ガス、亜塩
素酸塩及び酸性に保つpH調整剤を構成成分に有する純
粋二酸化塩素液剤並びに発泡剤を含有することを特徴と
する発泡性組成物である。
【0026】本第15発明は、第14発明において、泡
剤が界面活性剤及び泡安定剤で構成されていることを特
徴とするものである。
【0027】本第16発明は、第14発明において、泡
剤が界面活性剤、泡安定剤及びエアゾール噴射剤で構成
されていることを特徴とするものである。
【0028】本第17発明は、第14、15又は16発
明において、亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであること
を特徴とするものである。
【0029】本第18発明は、第14、15、16又は
17発明において、pH調整剤がクエン酸であることを
特徴とするものである。
【0030】本第19発明は、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポ
リエチレンフィルムを接着剤を介して順次接合してなる
積層体により形成された容器であって、該容器の周縁が
直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシ
ールされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載の純粋二酸化塩素液剤を入れるための容器であ
る。本第20発明は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポリエチレ
ンフィルムを接着剤を介して順次接合してなる積層体に
より形成された容器であって、該容器の周縁が直鎖状低
密度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシールされ
ていることを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記
載のゲル状組成物を入れるための容器である。
【0031】本第21発明は、合成繊維を構成繊維に有
する紙又は不織布により形成された容器であって、該容
器の周縁が合成繊維の熱融着又は合成樹脂接着剤により
シールされていることを特徴とする請求項7〜13のい
ずれかに記載のゲル状組成物を入れるための容器であ
る。本第22発明は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポリエチレ
ンフィルムを接着剤を介して順次接合してなる積層体に
より形成された容器であって、該容器の周縁が直鎖状低
密度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシールされ
ていることを特徴とする請求項14〜18のいずれかに
記載の発泡性組成物を入れるための容器である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明における亜塩素酸塩として
は、上述のように亜塩素酸リチウムが有効に用いられる
が、その他に、亜塩素酸ナトリウム及び亜塩素酸カリウ
ムから選ばれる少なくとも1種の亜塩素酸アルカリ金属
塩、或いは、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム及
び亜塩素酸マグネシウムから選ばれる少なくとも1種の
亜塩素酸アルカリ土類金属塩が用いられる。
【0033】pH調整剤としては、上述のようにクエン
酸が有効に用いられるが、本発明の目的に反しない限
り、その他の斯界で慣用されているpH調整剤を用いて
もかまわない。
【0034】酸性を示す界面活性剤としては、市販され
ているショ糖脂肪酸エステル、クエン酸ナトリウム、プ
ロピレングリコール及びエタノールよりなる混合界面活
性剤[ショクセンSE(三菱化学フーズ社製)]が用い
られるが、本発明の目的に反しない限り、その他の斯界
で慣用されている「酸性を示す界面活性剤」を用いても
かまわない。
【0035】そして、本発明の溶存二酸化塩素ガス、亜
塩素酸塩及び酸性に保つpH調整剤を含有する純粋二酸
化塩素液剤は、高吸水性樹脂と混合してゲル状組成物と
することができる。
【0036】このような高吸水性樹脂としては、デンプ
ン系吸水性樹脂、セルロース系吸水性樹脂及び合成ポリ
マー系吸水性樹脂がある。
【0037】前記デンプン系吸水性樹脂としては、例え
ば、デンプン/ポリアクリル酸系樹脂[サンウエット
(三洋化成社製、粉末)]があり、そして、合成ポリマ
ー系吸水性樹脂としては、例えば、架橋ポリアクリル酸
系樹脂[アラソーブ(荒川化学社製、粉末)、ワンダー
ゲル(花王社製、粉末)、アクアキープ(住友精化社
製、粉末)、ダイアウエット(三菱油化社製、粉
末)]、イソブチレン/マレイン酸系樹脂[KIゲル
(クラレ社製、粉末)]、及び、ポバール/ポリアクリ
ル酸塩系樹脂[スミカゲル(住友化学社製、粉末)]が
あるが、本発明において用いられる高吸収性樹脂は、こ
こに例示されたもののみに限定されるものではなく、本
発明の目的に反しない限り、その他の斯界で慣用されて
いる高吸収水性樹脂であってもかまわない。
【0038】また、本発明のゲル組成物において、前記
pH調整剤を含まない純粋二酸化塩素液剤、即ち、溶存
二酸化塩素ガス及び亜塩素酸塩を構成成分に有する純粋
二酸化塩素液剤を用いる場合には、かかる純粋二酸化塩
素液剤を酸性を示す高吸水性樹脂に含有させてゲル状組
成物とすることができる。このような酸性を示す高吸水
性樹脂としては、市販されている部分ナトリウム塩架橋
ポリアクリル酸系樹脂[アクアリック(日本触媒社
製)]が用いられるが、本発明の目的に反しない限り、
その他の斯界で慣用されている「酸性を示す高吸水性樹
脂」を用いてもかまわない。
【0039】さらに、本発明の溶存二酸化塩素ガス、亜
塩素酸塩及び酸性に保つpH調整剤を含有する純粋二酸
化塩素液剤は、泡剤と混合して発泡性組成物とすること
ができる。
【0040】前記発剤は、(イ)界面活性剤及び泡安定
剤で構成されるか、又は、(ロ)界面活性剤、泡安定剤
及びエアゾール噴射剤で構成される。
【0041】前記界面活性剤は、例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルカルボン酸等のカルボン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、高級アルコール硫酸
エステル等の硫酸エステル塩、及び、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩から
選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤、脂
肪酸第4級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤、
カルボキシベタイン型両性界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステルポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、脂肪酸アルカノールアミド等のノニオン系界面活
性剤、フッ素系界面活性剤、或いは、サポニンであ
り、これらの界面活性剤は、いずれも、斯界で良く知ら
れたものである。
【0042】前記泡安定剤は、例えば、上記アニオン
系界面活性剤にモノ又はジエタノールアミンを添加した
もの、上記ノニオン系界面活性剤に長鎖アルコール又
はアルキルスルホキシドを添加したもの、或いは、流
動パラフインであり、これらの泡安定剤は、いずれも、
斯界で良く知られたものである。
【0043】前記エアゾール噴射剤は、例えば、液化天
然ガス(LPG)、液化ブタン、ジメチルエーテル等の
低毒性性の高圧ガスであり、これらのエアゾール噴射剤
は、いずれも、斯界で良く知られたものである。
【0044】前記本発明の「ゲル状組成物」及び「発泡
性組成物」においても、前記本発明の「純粋二酸化塩素
液剤」と同様に、亜塩素酸塩として、亜塩素酸リチウム
が有効に用いられるが、その他に、亜塩素酸ナトリウム
及び亜塩素酸カリウムから選ばれる少なくとも1種の亜
塩素酸アルカリ金属塩、或いは、亜塩素酸カルシウム、
亜塩素酸バリウム及び亜塩素酸マグネシウムから選ばれ
る少なくとも1種の亜塩素酸アルカリ土類金属塩が用い
られ、また、酸性に保つpH調整剤としては、クエン酸
が有効に用いられるが、本発明の目的に反しない限り、
斯界で慣用されている前記クエン酸以外の酸性に保つp
H調整剤が用いられる。
【0045】本発明の「純粋二酸化塩素液剤」は、例え
ば、次のように製造される。即ち、(a)亜塩素酸塩を
水に溶解して2000〜180000ppmの亜塩素酸
塩水溶液を調整し、(b)二酸化塩素ガスを水中にバブ
リングして溶解することにより100〜2900ppm
の二酸化塩素水溶液を調整し、そして、(c)亜塩素酸
塩を水に溶解して2000〜180000ppmの亜塩
素酸塩水溶液を調整した後この溶液に、その1000m
l当たり、pH調整剤0.5〜100gを溶解して酸性
に保つpH調整剤を含有する亜塩素酸塩水溶液を調整す
る。次に、前記(a)の亜塩素酸水溶液5.0〜990
ml、好ましくは、50〜300ml、前記(b)の二
酸化塩素水溶液5.0〜990ml、好ましくは、50
〜800ml及び前記(c)のpH調整剤を含有する亜
塩素酸水溶液5.0〜990ml、好ましくは、50〜
400mlを混合し室温で十分に攪拌して純粋二酸化塩
素液剤とする。
【0046】本発明の「ゲル状組成物」は、例えば、上
記にように調整された純粋二酸化塩素液剤50〜99重
量%を高吸収性樹脂(粉末)1.0〜50重量%に添加
し、これらを室温で十分に攪拌して製造される。このよ
うな「ゲル状組成物」は、例えば、斯界でよく知られて
いる少なくとも一方に開口部を有する容器(特開昭61
−40803号公報)に充填して、一般用途に供するこ
とができるが、合成繊維を構成繊維とする紙又は不織布
により形成された容器であって、該容器の周縁が合成繊
維の熱融着又は合成樹脂接着剤によりシールされた容器
中に充填して一般用途に供することもできる。前記合成
繊維は、例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維等の斯界で良く知られている熱可塑
性合成繊維である。このような合成繊維を構成繊維とす
る紙又は不織布により形成された容器は、「ゲル状組成
物」の付着による目詰まりを防止しつつ、「ゲル状組成
物」から二酸化塩素を持続的に気化させることができ
る。
【0047】本発明の「発泡性組成物」は、例えば、密
閉容器内において、上記のように調整された純粋二酸化
塩素液剤1.0〜20重量%に発泡剤5.0〜20重量
%及び界面活性剤60〜95重量%を添加し、これらを
室温で十分に攪拌することにより製造される。このよう
な、「発泡性組成物」は、例えば、化粧品、洗剤、カビ
取り剤等を入れる容器として、斯界でよく知られている
トリガー式泡形成容器、ポンプ式泡形成容器等に封入し
て、一般用途に供される。
【0048】図1は、本発明の一実施の形態を示す純粋
二酸化塩素液剤並びにこれを含有するゲル状組成物及び
発泡性組成物を入れるための容器の説明図であり、そし
て、図2は、本発明の他の一実施の形態を示す純粋二酸
化塩素液剤を含有するゲル状組成物を入れるための容器
の説明図である。
【0049】図1において、10は、「純粋二酸化塩素
液剤並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成
物を入れるための容器」である。図1に示されているよ
うに、本発明の容器10は、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム1、アルミニウム金属箔2及び直鎖状低密度
ポリエチレンフィルム3を接着剤4a,4bを介して順
次接合してなる積層体を構成材料として形成されてい
る。そして、本発明の容器10は、該積層体の直鎖状低
密度ポリエチレンフィルム3,3の層を熱シールするこ
とにより形成される。ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム1は、例えば、12μの厚さを有し、アルミニウム
金属箔2は、例えば、9μの厚さを有し、そして、直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム3は、例えば、40μの
厚さを有している。接着剤4a,4bは、例えば、2〜
3μの厚さに施したエポキシ系接着剤、ビニル系接着剤
等の接着剤である。
【0050】図2において、20は、純粋二酸化塩素液
剤を含有するゲル状組成物を入れるための容器である。
図1に示されているように、本発明の容器20は、合成
繊維を構成繊維に有する紙又は不織布21,21により
形成された容器である。該容器20の周縁は、高周波ミ
シン、熱板等の手段により合成繊維を熱融着させて形成
した融着部22でシールされている。また、該容器20
の周縁は、合成樹脂接着剤により接着して形成した接着
部(図示せず)でシールされていてもかまわない。
【0051】本発明の容器10は、上記のような層構成
を有し、且つ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによ
り熱シールされているので、純粋二酸化塩素液剤並びに
これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物を封入し
ても、該容器から二酸化塩素が漏れることがない。ま
た、このような容器に前記「合成繊維を構成繊維とする
紙又は不織布により形成された容器」に充填された「ゲ
ル状組成物」を入れるこもできる。純粋二酸化塩素液剤
並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物を
封入した容器は、使用時に、開封して所望の用途に供さ
れる。
【0052】本発明の合成繊維を構成繊維とする紙又は
不織布により形成された容器20は、ゲルの付着による
目詰まりを防止しつつ「ゲル状組成物」から二酸化塩素
ガスを気化させることができる。このような容器20に
充填された「ゲル状組成物」は、上記のような層構成を
有する容器10に入れて密封しておき、使用時に、開封
して所望の用途に供される。
【0053】本発明の「純粋二酸化塩素液剤」は、その
主成分が溶存二酸化塩素ガスであるので、人、動物等に
対する安全性に優れており、そのために、例えば、飲料
水、食品の処理水、プール用水等に添加してそれらを殺
菌、消臭処理することができ、10倍程度に水で薄めた
水溶液に野菜、食器、布巾等を浸漬して殺菌することが
でき、そして、5倍程度に薄めてホテル、レストラン、
外食産業、学校、家庭等のキッチンの設備、家庭の室
内、便器、あるいは、自動車内にスプレーすることによ
りこれらを殺菌、消臭することができる。
【0054】また、本発明の「純粋二酸化塩素液剤」
は、高吸収性樹脂に混合してゲル状組成物とすることに
より、冷蔵庫内、トイレ内、家庭の室内、自動車内等の
抗菌、消臭に用いることができる。
【0055】さらに、本発明の「純粋二酸化塩素液剤」
は、泡剤を混合して発泡性組成物とすることにより、例
えば、介護分野で用いられるおむつ、飲食店の厨房にお
けるグリーストラップ、生ゴミ置き場、及び、汚泥等の
産業廃棄物の抗菌、消臭に有用であり、また、タイル、
壁等の除カビをするのに有効に用いられる。前記泡剤と
しては、界面活性剤及び泡安定剤で構成されているも
のと、界面活性剤、泡安定剤及びエアゾール噴射剤で
構成されているものとがある。前記は、製造コストが
かかるが、空気を取り込むために少量の薬剤で多量の泡
を形成することができるので、上記介護分野で用いられ
るおむつ、飲食店の厨房におけるグリーストラップ等の
処理対象物が小さく、付加価値の高いものに有効であ
る。本発明の発泡性組成物は、泡により抗菌、消臭しよ
うとする対象物を広範囲に覆うことができ、また、泡が
層を形成するので、確実に抗菌、消臭することができる
と共に抗菌、消臭効果の持続性を高めることができる。
【0056】このように、本発明の純粋二酸化塩素液剤
並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
は、簡便に、しかも、効果的に各種の用途に供すること
ができる。
【0057】
【実施例】(実施例1) (イ)亜塩素酸リチウム50gを水950mlに溶解し
て50000ppmの亜塩素酸塩水溶液を調整し、
(ロ)二酸化塩素ガスを水中にバブリングして溶解する
ことにより2500ppmの二酸化塩素水溶液を調整
し、そして、(ハ)亜塩素酸リチュウム10gを水99
0mlに溶解して10000ppmの亜塩素酸リチウム
水溶液を調整した後これにクエン酸5gを溶解してクエ
ン酸を含有する亜塩素酸リチウムを調整した。次に、前
記(イ)の亜塩素酸リチウム水溶液200ml、前記
(ロ)の二酸化塩素水溶液700ml及び前記(ハ)の
クエン酸を含有する亜塩素酸リチウム水溶液100ml
を混合し室温で十分に攪拌して純粋二酸化塩素液剤10
00mlを得た。
【0058】(実施例2) 実施例1と同様の方法で調整した前記(イ)の亜塩素酸
水溶液300ml、前記(ロ)の二酸化塩素水溶液65
0ml及び前記(ハ)のクエン酸を含有する亜塩素酸リ
チウム水溶液50mlを混合し室温で十分に攪拌して純
粋二酸化塩素液剤1000mlを得た。
【0059】(実施例3) 実施例1と同様の方法で調整した前記(イ)の亜塩素酸
リチウム水溶液50ml、前記(ロ)の二酸化塩素水溶
液550ml及び前記(ハ)のクエン酸を含有する亜塩
素酸リチウム水溶液400mlを混合し室温で十分に攪
拌して純粋二酸化塩素液剤1000mlを得た。
【0060】(実施例4) 前記実施例1と同様の方法で調整した二酸化塩素液剤3
84mlを架橋ポリアクリル酸塩系の高吸水性樹脂[ア
クアリック(日本触媒社製、粉末)]16gに添加し、
これを室温で十分に攪拌して淡黄色のゲル状組成物40
0gを得た。
【0061】(実施例5) 前記実施例1と同様の方法で調整した二酸化塩素液剤3
0ml、アルキルスルホン酸ナトリウムよりなる界面活
性剤260g及び液化ブタンよりなるエアゾール噴射剤
10gを密閉容器に入れて室温で十分に攪拌して淡黄色
の発泡性組成物300gを得た。
【0062】次に、本発明の作用を説明すると、次のと
おりとなる。
【0063】二酸化塩素ガスを水に溶解した場合の平衡
反応及び平衡定数は、例えば、次の式(2)及び式
(3)でそれぞれ示される。
【0064】
【化2】
【0065】
【化3】 [HClO2][HClO3] ────────────────= 1.2×10-7(20℃)(3) [ClO2
【0066】上記式(2)及び式(3)により、二酸化
塩素ガス(ClO2 )は、常温では圧倒的に溶存二酸化
塩素として存在する。
【0067】かかる溶存二酸化塩素の水溶液に亜塩素酸
塩及び酸性に保つpH調整剤として、それぞれ、亜塩素
酸リチウム及びクエン酸を添加すると、該液のpHが酸
性に保持されると共にそのpHの急激な変化が抑制され
る。そのために、亜塩素酸リチウムは、クエン酸が存在
によって、次の式(4)に示されるように、水中で電離
して亜塩素酸を生成する。
【0068】
【化4】LiClO2+H+→ Li++HClO2(4)
【0069】このように、亜塩素酸が生成すると、平衡
状態にある式(2)においては、反応が←方向、即ち、
左方向に進行することとなるので、二酸化ガス水溶液に
亜塩素酸リチウム及びクエン酸がそれぞれ存在すると、
上記溶存二酸化塩素の最大濃度の2900ppm以下で
は、溶存二酸化塩素ガス濃度が増大することとなる。そ
のために、本発明の「純粋二酸化塩素液剤」は、溶存二
酸化塩素を高濃度に含有することができる。
【0070】さらに、式(2)における4種の化合物の
内で、ClO2 が最も反応性が高く且つ水溶液中から揮
発しやすい(沸点11℃、蒸気圧500トリチェリー
(0℃)ために、式(2)における反応が←方向、即
ち、左方向に進行することとなるので、溶存二酸化塩素
の減少が亜塩素酸リチウム由来の亜塩素酸によって常に
補充されることになる。
【0071】しかも、クエン酸は、本発明の純粋二酸化
塩素液剤のpHを酸性にするのみならず、pHの急激な
低下を抑制するバッファーとして働き、上記式(4)に
おいて、亜塩素酸リチウムから亜塩素酸への急激な変化
を抑えて、式(2)における溶存二酸化塩素の急激な放
出増加による該液剤の抗菌、消臭等に係わる効力の持続
性の減少を抑制する。
【0072】したがって、本発明の「純粋二酸化塩素液
剤」によれば、溶存二酸化塩素を、高濃度に含有させる
ことができると共に、高濃度から低濃度にいたる濃度に
自由に調節して含有させることができ、しかも、該溶存
二酸化塩素を放出しても補充させることによって略一定
の薬効濃度に維持された二酸化塩素ガスを長時間継続し
て放出させることができ、しかも、溶存二酸化塩素の急
激な放出増加による該液剤の抗菌、消臭等に係わる効力
の持続性の減少を抑制することができる。このような本
発明の「純粋二酸化塩素液剤」の優れた作用は、本発明
の「ゲル状組成物」及び「発泡性組成物」においても、
同様に発揮される。
【0073】また、本発明の「純粋二酸化塩素液剤」
は、その主成分が溶存二酸化塩素ガスであるので、例え
ば、大腸菌(0−157)、サルモレナ菌、黄色ブドウ
球菌及びボツリヌス菌の抗菌・除菌、各種のカビの防カ
ビ・除カビ、並びに、たばこ臭、体臭及び各種の食品臭
の防臭・消臭に対して、極めて有効に作用する。
【0074】従来技術の「安定化二酸化塩素」が亜塩素
酸ナトリウム(NaClO2 )を主成分とするpH9
(アルカリ性)に保持した水溶液であること、及び、N
aClO2 が上記式(1)に示されるように解離するこ
とは、前述のとおりであるところ、ClO2 -は、水溶液
中では水分子と水素結合を形成しているので、遊離の二
酸化塩素ガス(ClO2 )の揮発は、非常に少なく、そ
のために、その酸化力は、非常に弱い。これに対して、
本発明の「純粋二酸化塩素液剤」の酸化力は、水に溶存
しているClO2 に起因するものであるので非常に強
い。それゆえ、本発明の「純粋二酸化塩素液剤」の抗菌
力は、従来の「安定化二酸化塩素」の抗菌力と比べる
と、360倍もの効力があり、また、本発明の「純粋二
酸化塩素液剤」の抗菌濃度は、0.1ppm以上である
のに対して、従来の「安定化二酸化塩素」の抗菌濃度
は、300ppm以上であり、さらに、本発明の「純粋
二酸化塩素液剤」による二酸化塩素ガスの細菌との接触
確率は、従来の「安定化二酸化塩素」によるものよりも
圧倒的に優れている。
【0075】従来の「安定化二酸化塩素」の水溶液にそ
の使用直前に刺激剤を充分に添加したり、また、酸を添
加してそのpHを7以下の酸性に保持することにより、
その濃度を一時的に増大させることが提案されているこ
とは、前述のとおりであるが、本発明の「純粋二酸化塩
素液剤」は、そのような刺激剤や酸を添加しなくても、
溶存二酸化塩素を、高濃度に含有させることができると
共に、高濃度から低濃度にいたる濃度に自由に調節して
含有させることができ、しかも、略一定の薬効濃度に維
持された二酸化塩素ガスを長時間継続して放出させるこ
とができるので、高い薬効を長時間持続的に維持させる
ことができる。そのために、本発明の純粋二酸化塩素液
剤並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
は、簡便に、しかも、効果的に適用することができるに
抗菌・除菌剤、除カビ・防カビ剤及び消臭・防臭剤とし
て有用である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、溶存二酸化塩素を、高
濃度に含有させることができると共に、高濃度から低濃
度にいたる濃度に自由に調節して含有させることがで
き、しかも、略一定の薬効濃度に維持された二酸化塩素
ガスを長時間継続して放出させることができる純粋二酸
化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組
成物、並びに、これらを入れるための容器を低コストで
提供することができる。そして、かかる純粋二酸化塩素
並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
は、簡便に、しかも、効果的に適用することができる抗
菌・除菌剤、除カビ・防カビ剤及び消臭・防臭剤とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す純粋二酸化塩素液
剤並びにこれを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
を入れるための容器の説明図である。
【図2】本発明の他の一実施の形態を示す純粋二酸化塩
素液剤を含有するゲル状組成物を入れるための容器の説
明図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレンテレフタレートフィルム 2 アルミニウム金属箔 3 直鎖状低密度ポリエチレンフィルム 4a,4b 接着剤層 21 合成繊維を構成繊維とする紙又は不織布 22 融着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 30/02 B65D 30/02 C08K 3/24 C08K 3/24 5/09 5/09 7/22 7/22 C08L 101/14 C08L 101/14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 11/02 A01N 25/06 B65D 30/02 A61L 9/01

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩及び酸
    性に保つpH調整剤を構成成分に有することを特徴とす
    る純粋二酸化塩素液剤。
  2. 【請求項2】 亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の純粋二酸化塩素液剤。
  3. 【請求項3】 pH調整剤がクエン酸であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の純粋二酸化塩素液剤。
  4. 【請求項4】 溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩及び酸
    性を示す界面活性剤を構成成分に有することを特徴とす
    る純粋二酸化塩素液剤。
  5. 【請求項5】 亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の純粋二酸化塩素液剤。
  6. 【請求項6】 酸性を示す界面活性剤がショ糖脂肪酸エ
    ステル、クエン酸ナトリウム、プロピレングリコール及
    びエタノールよりなる混合界面活性剤であることを特徴
    とする請求項4又は5記載の純粋二酸化塩素液剤。
  7. 【請求項7】 溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩及び酸
    性に保つpH調整剤を構成成分に有する純粋二酸化塩素
    液剤並びに高吸水性樹脂を含有することを特徴とするゲ
    ル状組成物。
  8. 【請求項8】 高吸水性樹脂がデンプン系吸水性樹脂、
    セルロース系吸水性樹脂又は合成ポリマー系吸水性樹脂
    であることを特徴とする請求項7記載のゲル状組成物。
  9. 【請求項9】 亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムであるこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載のゲル状組成物。
  10. 【請求項10】 pH調整剤がクエン酸であることを特
    徴とする請求項7、8又は9記載のゲル状組成物。
  11. 【請求項11】 溶存二酸化塩素ガス及び亜塩素酸塩を
    構成成分に有する純粋二酸化塩素液剤並びに酸性を示す
    高吸水性樹脂を含有することを特徴とするゲル状組成
    物。
  12. 【請求項12】 酸性を示す高吸水性樹脂が部分ナトリ
    ウム塩架橋ポリアクリル酸系樹脂であることを特徴とす
    る請求項11記載のゲル状組成物。
  13. 【請求項13】 亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムである
    ことを特徴とする請求項11又は12記載のゲル状組成物。
  14. 【請求項14】 溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩及び
    酸性に保つpH調整剤を構成成分に有する純粋二酸化塩
    素液剤並びに泡剤を含有することを特徴とする発泡性組
    成物。
  15. 【請求項15】 泡剤が界面活性剤及び泡安定剤で構成
    されていることを特徴とする請求項14記載の発泡性組成
    物。
  16. 【請求項16】 泡剤が界面活性剤、泡安定剤及びエア
    ゾール噴射剤で構成されていることを特徴とする請求項
    14記載の発泡性組成物。
  17. 【請求項17】 亜塩素酸塩が亜塩素酸リチウムで有る
    ことを特徴とする請求項14、15又は16記載の発泡性組成
    物。
  18. 【請求項18】 pH調整剤がクエン酸であることを特
    徴とする請求項14、15、16又は17記載の発泡性組成物。
  19. 【請求項19】 ポリエチレンテレフタレートフィル
    ム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポリエチレン
    フィルムを接着剤を介して順次接合してなる積層体によ
    り形成された容器であって、該容器の周縁が直鎖状低密
    度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシールされて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    純粋二酸化塩素液剤を入れるための容器。
  20. 【請求項20】 ポリエチレンテレフタレートフィル
    ム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポリエチレン
    フィルムを接着剤を介して順次接合してなる積層体によ
    り形成された容器であって、該容器の周縁が直鎖状低密
    度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシールされて
    いることを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載
    のゲル状組成物を入れるための容器。
  21. 【請求項21】 合成繊維を構成繊維に有する紙又は不
    織布により形成された容器であって、該容器の周縁が合
    成繊維の熱融着又は合成樹脂接着剤によりシールされて
    いることを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載
    のゲル状組成物を入れるための容器。
  22. 【請求項22】 ポリエチレンテレフタレートフィル
    ム、アルミニウム金属箔及び直鎖状低密度ポリエチレン
    フィルムを接着剤を介して順次接合してなる積層 体によ
    り形成された容器であって、該容器の周縁が直鎖状低密
    度ポリエチレンフィルム層の熱融着によりシールされて
    いることを特徴とする請求項14〜18のいずれかに記
    載の発泡性組成物を入れるための容器。
JP33569098A 1997-11-28 1998-11-26 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器 Expired - Lifetime JP3110724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33569098A JP3110724B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-329049 1997-11-28
JP32904997 1997-11-28
JP33569098A JP3110724B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278808A JPH11278808A (ja) 1999-10-12
JP3110724B2 true JP3110724B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=26573068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33569098A Expired - Lifetime JP3110724B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3110724B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099911A1 (ja) 2007-02-16 2008-08-21 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 保存安定性に優れた広域抗ウイルス薬剤組成物
WO2008111358A1 (ja) 2007-03-15 2008-09-18 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 二酸化塩素用の安定化組成物
WO2008111357A1 (ja) 2007-03-15 2008-09-18 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
US8420129B2 (en) 2008-01-23 2013-04-16 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. Chlorine dioxide solution composition
WO2019146158A1 (ja) 2018-01-29 2019-08-01 東洋エアゾール工業株式会社 二酸化塩素発生エアゾール

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012424A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Abe Koji 二酸化塩素組成物
JP4109165B2 (ja) * 2003-05-09 2008-07-02 株式会社アマテラ 二酸化塩素ガスの発生方法
EP2147676A4 (en) * 2007-03-22 2012-02-22 Taiko Pharmaceutical Co Ltd ALLERGENDESAKTIVATOR
CN101641104B (zh) * 2007-03-27 2013-06-05 大幸药品株式会社 感染性皮肤和粘膜疾病治疗药
JP5367967B2 (ja) * 2007-09-12 2013-12-11 株式会社ビッグバイオ カビ処理剤及びカビ処理方法
JP5345411B2 (ja) * 2009-02-12 2013-11-20 川本産業株式会社 二酸化塩素包装体及びその包装材料
JP5234433B2 (ja) * 2009-05-20 2013-07-10 稔 中村 消毒・漂白装置、及び該装置の管理システム
JP2012036072A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Cleancare Inc 用時二酸化塩素発生剤の製品形状ならびに成分組成
JP5791249B2 (ja) * 2010-08-26 2015-10-07 株式会社アマテラ 二酸化塩素ガスの発生放出方法
JP2012111673A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Cleancare Inc 可視光応答性二酸化塩素発生剤の組成ならびに当該組成による二酸化塩素徐放製品
JP2012111522A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Pacplus Co Ltd 包装袋
KR101314557B1 (ko) * 2011-02-16 2013-10-04 김창현 가축의 바이러스성 질환의 치료 또는 예방 방법
US9295262B2 (en) 2011-05-31 2016-03-29 Osaka Soda Co., Ltd. Chlorine dioxide-generating product and method for generating chlorine dioxide
CN102388919A (zh) * 2011-10-17 2012-03-28 华中农业大学 一种土壤复合消毒剂及其使用方法
JP5666520B2 (ja) * 2012-07-30 2015-02-12 株式会社アマテラ 二酸化塩素含有組成物、二酸化塩素含有シート、二酸化塩素含有マスク、および有害物質の処理方法
US9738520B2 (en) 2012-10-24 2017-08-22 Amatera, Inc. Chlorine dioxide gas generating agent pack, and manufacturing method and storage method therefor
WO2015005295A1 (ja) * 2013-07-12 2015-01-15 株式会社アイ・イー・ジェー 抗菌剤、袋入り抗菌剤およびシート型抗菌剤
JP5872607B2 (ja) * 2014-03-14 2016-03-01 株式会社アマテラ 二酸化塩素ガスの発生方法
JP6212018B2 (ja) * 2014-11-04 2017-10-11 株式会社アマテラ 二酸化塩素ガスの発生方法、二酸化塩素ガス発生用キットおよびゲル状組成物
JP6516202B2 (ja) * 2015-07-28 2019-05-22 株式会社大阪ソーダ 二酸化塩素発生剤を有する包装体
KR102601062B1 (ko) * 2015-11-27 2023-11-10 다이꼬 파마슈티컬 컴퍼니 리미티드 의료 폐기물 용기의 처리 방법
JP6626706B2 (ja) * 2015-12-16 2019-12-25 アース製薬株式会社 二酸化塩素含有ゲル状組成物
JP2018150416A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 小林製薬株式会社 便器用洗浄剤
JP6475303B1 (ja) 2017-09-29 2019-02-27 株式会社アマテラ 二酸化塩素ガスの発生方法、二酸化塩素ガス発生用キットおよびゲル状組成物
CN110679607A (zh) * 2018-07-06 2020-01-14 广州泰道安医疗科技有限公司 一种稳定的新型杀菌消毒溶液及其制备方法
JP6827451B2 (ja) * 2018-09-28 2021-02-10 株式会社アマテラ 二酸化塩素水溶液およびその製造方法
JP7357900B2 (ja) 2019-05-29 2023-10-10 株式会社ルミカ 二酸化塩素発生装置および二酸化塩素発生システム
WO2021079555A1 (ja) 2019-10-23 2021-04-29 株式会社アマテラ 殺菌剤の拡散装置および拡散方法
KR102273189B1 (ko) * 2020-02-13 2021-07-02 안성운 냉난방기의 곰팡이 제거방법
KR102437033B1 (ko) 2020-06-01 2022-08-26 (주)푸르고팜 이산화염소 발생장치
CN114027318B (zh) * 2021-12-10 2023-08-29 重庆昆顶生物技术有限公司 一种免活化二氧化氯消毒剂及其制备方法和生产装置
CN115399335A (zh) * 2022-08-31 2022-11-29 中国疾病预防控制中心病毒病预防控制所 二氧化氯缓释凝胶及其制备方法与应用

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099911A1 (ja) 2007-02-16 2008-08-21 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 保存安定性に優れた広域抗ウイルス薬剤組成物
US8545898B2 (en) 2007-02-16 2013-10-01 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. Broad-spectrum antiviral composition with excellent preservation stabilty
WO2008111358A1 (ja) 2007-03-15 2008-09-18 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 二酸化塩素用の安定化組成物
WO2008111357A1 (ja) 2007-03-15 2008-09-18 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物
US8603355B2 (en) 2007-03-15 2013-12-10 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. Composition for stabilizing chlorine dioxide
US8790630B2 (en) 2007-03-15 2014-07-29 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. Pure chlorine dioxide solution, and gel-like composition and foaming composition each comprising the same
US8420129B2 (en) 2008-01-23 2013-04-16 Taiko Pharmaceutical Co., Ltd. Chlorine dioxide solution composition
WO2019146158A1 (ja) 2018-01-29 2019-08-01 東洋エアゾール工業株式会社 二酸化塩素発生エアゾール
KR20200111754A (ko) 2018-01-29 2020-09-29 도요 에어로졸 고교 가부시키가이샤 이산화 염소 발생 에어졸

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11278808A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3110724B2 (ja) 純粋二酸化塩素液剤、これを含有するゲル状組成物及び発泡性組成物、並びに、これらを入れるための容器
JP5627132B2 (ja) 純粋二酸化塩素液剤を含有するゲル状組成物
US7758807B2 (en) Microbial control with reduced chlorine
US5817337A (en) Disinfectant effervescent tablet formulation
US20080003171A1 (en) Microbial Control Using Hypochlorous Acid Vapor
JP5662244B2 (ja) 二酸化塩素ガス発生剤パックならびにその製造方法および保存方法
WO2014064782A1 (ja) 二酸化塩素ガス発生剤パックならびにその製造方法および保存方法
US6099861A (en) Disinfectant effervescent tablet formulation
JP2000211901A (ja) 二酸化塩素含有ゲル状組成物とその製造方法及びその保管方法並びに二酸化塩素含有ゲル状組成物の充填体と二酸化塩素含有ゲル状組成物の充填体収納袋及び二酸化塩素含有ゲル状組成物収納容器
US5741520A (en) Disinfectant effervescent tablet formulation
WO2001074988A1 (en) Foaming garbage disposal sanitizer tablet and method of cleaning garbage disposals
JPH0610996Y2 (ja) 滅菌・消臭材
US6165505A (en) Sterilant effervescent formulation
JP2005255657A (ja) 殺菌,消臭シ−トの製造法とそれに使用される容器
JP6366802B1 (ja) 二酸化塩素ガスの発生方法、液性組成物、ゲル状組成物、及び二酸化塩素ガス発生キット
JP2019059648A (ja) 二酸化塩素ガス発生剤
AU729617B2 (en) Disinfectant effervescent tablet formulation

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000822

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term