JP3110526B2 - ハイドロタルサイト被覆粒子、その製法及び樹脂用配合剤 - Google Patents

ハイドロタルサイト被覆粒子、その製法及び樹脂用配合剤

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JP3110526B2
JP3110526B2 JP03319676A JP31967691A JP3110526B2 JP 3110526 B2 JP3110526 B2 JP 3110526B2 JP 03319676 A JP03319676 A JP 03319676A JP 31967691 A JP31967691 A JP 31967691A JP 3110526 B2 JP3110526 B2 JP 3110526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロタルサイト被
覆粒子、その製法及び樹脂用配合剤に関するもので、よ
り詳細には樹脂への配合性や分散性に優れていると共
に、樹脂に配合して種々の特性を付与するために利用さ
れるハイドロタルサイト被覆粒子及びその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハイドロタルサイト類を、樹脂に対する
化学改質用配合剤や物性改質用配合剤として用いること
は古くから知られており、例えば特開昭53−9285
5号公報には、熱可塑性樹脂にハイドロタルサイト類を
難燃剤として配合することが記載され特公昭58−46
146号公報には、触媒或いは単量体に由来するハロゲ
ン含有熱可塑性樹脂に、BET比表面積が30m2 /g
以下のハイドロタルサイト類を安定剤として配合するこ
とが記載されている。一方、フィルム、シート等の樹脂
成形品は、これらを積み重ねた状態におくと互いにブロ
ッキングする傾向があり、これを防止し、更にスリップ
性を付与するために、樹脂中に種々の無機配合剤を配合
することが古くから行われている。
【0003】ゼオライトがこのような特性に優れている
ことも既に知られており、例えば特公昭52−1613
4号公報には、ポリプロピレンに対し平均粒子径20ミ
クロン以下のゼオライト粉末を0.01乃至5重量%添
加することにより、二軸廷伸ポリプロピレンフィルムの
耐ブロッキング性を向上させることが示されている。ま
た、特開昭54−34356号公報には、イオン交換性
を有するゼオライト結晶のアルミノケイ酸塩を塩素含有
重合体に0.01乃至10重量%の量で配合することに
よって熱安定性を改善すること、及びこの際付加的利点
として外部滑性が著しく改善されることが開示されてい
る。
【0004】また、特開昭58−213031号公報に
はAl2 3 :SiO2 のモル比が1:1.8乃至1:
5の範囲にある組成を有する一辺の長さガ5ミクロン以
下の立方体一次粒子から成り、該粒子はX線回折学的に
実質上非晶質で且つ100m2 /g以下のBET比表面
積を有することを特徴とするアルミナ−シリカ系樹脂配
合剤が記載されている。
【0005】上記の複数種の配合剤を組合せで樹脂中に
配合することも既に知られており、例えば特開平2−1
63143号公報には、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対し、アンチブロッキング剤0.01〜2.0重
量部、ハイドロタルサイト系化合物0.01〜0.2重
量部及び高級脂肪酸金属塩0.01〜0.2重量部を配
合したことを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物が
記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記ハイドロタルサ
イト類は、塩素含有重合体からの熱分解により発生する
塩化水素を捕捉し、或いはオレフィン重合体等に残留す
る重合触媒残渣(ハロゲン化物)等を封鎖して、樹脂類
を安定化させるという作用には優れているが、樹脂中へ
の分散性が悪く、フィルムの成形に際してフィッシュア
イが多く発生しまた多量に添加すると発泡する等の分散
性、成形性での問題があり、更に配合時に粉塵が発生し
やすいという配合上の問題がある。
【0007】また、立方体状乃至球状のゼオライト、非
晶質シリカ或いは、アルミナ−シリカ等の定形粒子は、
樹脂への分散性が優れており、また配合成形品の透明性
も良好で、配合に際して粉立ちが無いという利点を有す
るという反面、粉体としての取扱いに際して、流動性が
悪く、また器壁等に付着してブリッジ等を生じやすいと
いうハンドリング上の問題があり、またこの定形粒子を
配合した樹脂組成物は磨耗性乃至研磨性が大でダイスリ
ップ等に損傷を与える傾向があり、また成形フィルム同
士をこすり合わせると傷が着きやすいという欠点があ
る。
【0008】これらの配合剤を組み合わせで樹脂中に配
合すると、成形品の熱安定性及びアンチブロッキング性
を向上させることができるが、前述したハイドロタルサ
イト類に特有の分散性及び成形性についての難点や配合
上の難点更には定形粒子に特有のハンドリング上の問題
及び磨耗性、擦傷性などの欠点はまだ解決されることな
く、問題としてのこることになる。従って、本発明の目
的はゼオライトやその非晶質化処理物の定形粒子や、ハ
イドロタルサイトを使用する場合に生じる種々の欠点が
解消され、粉体として優れた取扱性を有すると共に、樹
脂中への分散性に優れており、磨耗性も擦傷性も顕著に
改善された定形粒子−ハイドロタルサイト被覆粒子及び
その製法を提供するにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、
(A)個々の粒子が独立して明確な立方体または球状の
一次粒子形状を有し且つ電子顕微鏡法で測定して0.3
乃至20μmの一次粒子直径を有する非晶質シリカ、非
晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質もしくは結晶質アル
ミノケイ酸塩から成る定形核粒子、(B)ハイドロタル
サイト微粒子及び(C)有機バインダーから成り、該ハ
イドロタルサイト微粒子有機バインダーを介して核粒
子の表面を被覆していることを特徴とする被覆粒子が提
供される。
【0010】本発明によれば更に、個々の粒子が独立し
て明確な立方体または球状の一次粒子形状を有し且つ電
子顕微鏡法で測定して0.3乃至20μmの一次粒子直
径を有する非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或い
は非晶質もしくは結晶質アルミノケイ酸塩から成る核粒
子、核粒子当たり0.01乃至5重量%の有機バインダ
ー及び核粒子当たり0.5乃至30重量%のハイドロタ
ルサイト微粒子を、有機バインダーが軟化または溶融す
る条件下に、湿式または乾式で混合することを特徴とす
るハイドロタルサイト被覆粒子の製法が提供される。
【0011】
【作用】本発明の被覆粒子の断面構造を模式化して示す
図15において、この被覆粒子は定形粒子の核(コア)
Aと核の表面を覆う微粒子の被覆(シェル)Bとから成
り、両者の間には、有機バインダーCが介在している。
本発明では、核粒子Aとして、個々の粒子が独立して明
確な立方体乃至球状の一次粒子形状を有し且つ電子顕微
鏡法で測定して0.3乃至20μmの一次粒子直径を有
する非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶
質乃至結晶質アルミノケイ酸塩の定形粒子を選択し、一
方微粒子被覆(シェル)Bとして、ハイドロタルサイト
微粒子を選択し上記被覆粒子構造とする。
【0012】定形核粒子において、個々の粒子が独立し
て明確な立方体乃至球状の一次粒子形状を有すること
は、定形核粒子相互の凝集が一次粒子サイズでもまった
く生じていなく、従って個々の定形核粒子表面へのハイ
ドロタルサイト微粒子の一様な被覆を可能にし、しかも
被覆粒子も個々に独立した明確な立方体乃至球状の形状
に保持されると言う利点をもたらす。
【0013】定形核粒子の化学組成を、非晶質シリカ、
非晶質シリカーアルミナ或いは非晶質乃至結晶質アルミ
ノケイ酸塩と規定しているのは、上記粒子形状はゼオラ
イト等の結晶質アルミノケイ酸塩の結晶形状に本来由来
するものであるが、この結晶質アルミノケイ酸塩を酸処
理する事により結晶形骸を留めたまま非晶質シリカ、非
晶質シリカ−アルミナに転化されること、及びこの結晶
質アルミノシリケイトをイオン交換次いで焼成処理する
と、やはり結晶形骸を保持したまま非晶質アルミノケイ
酸塩に転化されることによる。勿論、前記形状と上記化
学構造を有する定形粒子は、配合樹脂にアンチブロッキ
ング性、透明性或いは更に熱安定性を付与するという優
れた特徴を有するものである。
【0014】この定形核粒子は、電子顕微鏡法で測定し
て、0.3乃至20μm、特に1乃至5μmの一次粒子
直径を有することも重要である。粒子形が上記範囲より
小さくなると、一次粒子相互の凝集傾向が強くなり、一
次粒子相互の独立性が失われ易くなる。粒子径が上記範
囲より大きくなると樹脂配合物の成膜性が低下したり、
フィルムの物性が低下するようになる。この定形核粒子
の表面をハイドロタルサイト微粒子で被覆すると、単に
両者を混合物で使用した場合に比して予想外の利点が達
成される。先ず、定形核粒子単独使用の場合に見られた
流動性不良や器壁への付着傾向が解消されて、流動性や
サラサラ性が顕著に向上する。これは定形核粒子の表面
に付着したハイドロタルサイト微粒子が一種のコロ滑性
を示すためと思われる。
【0015】次に、定形核粒子単独をフィルムに配合し
た場合の磨耗性や擦傷性が著しく改善される。定形核粒
子単独を使用した場合にみられる磨耗性は、この粒子が
非常に堅い一次粒子であることによるが、その表面にハ
イドロタルサイトの柔らかい被覆を設けたことにより、
これが上記改善の原因と考えられる。更に、上記被覆構
造により、全体としての嵩が大きくなり、このため未被
覆の粒子に比してアンチブロッキング性能も向上する。
また、ハイドロタルサイトが定形核粒子の表面に保持さ
れた状態にあるため、ハイドロタルサイトの欠点である
樹脂中への分散不良の問題が解消され、優れた樹脂分散
性が得られるとともに、フィッシュアイ発生等のトラブ
ルも解消される。当然のことながら、ハイドロタルサイ
ト粉体を扱う際の粉立ちの問題も解消される。
【0016】ところで、定形核粒子とハイドロタルサイ
ト微粒子とを単に混合して被覆を行わせようとすると、
ハイドロタルサイト微粒子の一部は、定形核粒子の表面
に付着するであろうが、残りの一部は定形核粒子とは独
立の粉体の形で共存する。遊離の形のハイドロタルサイ
ト微粒子は、樹脂に配合したとき、分散不良の原因とな
り、更に粉立ちの原因となるが、本発明では、定形核粒
子とハイドロタルサイト微粒子とを有機バインダーを介
して結合せしめたため、ハイドロタルサイト微粒子が遊
離の状態に成るのを有効に防止することができる。
【0017】図3は、非晶質アルミノケイ酸塩(定形核
粒子)単独の粒子構造、図7は非晶質アルミノケイ酸塩
とハイドロタルサイト微粒子との混合物の粒子構造、及
び図4は非晶質アルミノケイ酸塩、ハイドロタルサイト
微粒子及び有機バインダーから成る本発明被覆粒子の粒
子構造を各々示す電子顕微鏡写真であるが、本発明の被
覆粒子ではハイドロタルサイト微粒子が遊離するこな
く、定形核粒子表面に被覆として保持されている事実が
明らかとなる。尚、これらの詳細は後述する実施例を参
照されたい。
【0018】
【発明の好適態様】
(定形核粒子)定形核粒子としては、非晶質シリカ、非
晶質シリカ−アルミナ、又は非晶質アルミノケイ酸塩の
うち、前述した制限を満足したものは全て使用しうる。
アルミノケイ酸塩としては、明確な立方体乃至球体の一
次粒子形状を示す各種ゼオライト、例えば、A型ゼオラ
イト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、P型ゼオライ
ト、ソーダライト、アナルサイム等を挙げることができ
る。これらのゼオライトは、ナトリウム型、カリウム
型、マグネシウム型、亜鉛型或いはこれらの組み合わせ
であってよい。A−、X−、及びY型ゼオライトは立方
体ゼオライトの代表例であり、P型ゼオライト、ソーダ
ライトは球状ゼオライトの代表例であり、アナルサイム
は、それらの中間に位置する多面体(24面体)の例で
ある。
【0019】これらのNa型ゼオラオイトの代表的化学
組成を下記に示す。 A型 Al2 3 25乃至45% SiO2 30乃至55% Na2 O 15乃至25% H2 O 25%以下 X型 Al2 3 20乃至40% SiO2 35乃至60% Na2 O 10乃至25% H2 O 25%以下 Y型 Al2 3 15乃至30% SiO2 40乃至65% Na2 O 8乃至20% H2 O 25%以下 P型 Al2 3 15乃至35% SiO2 35乃至70% Na2 O 8乃至20% H2 O 25%以下 ソーダライト Al2 3 25乃至50% SiO2 30乃至55% Na2 O 15乃至25% H2 O 25%以下 アナルサイム Al2 3 25乃至50% SiO2 50乃至75% Na2 O 5乃至20% H2 O 25%以下
【0020】上記ゼオライト中のNa2 Oは、前述した
他の金属成分によって、10乃至100モル%、好まし
くは30乃至80モル%の範囲で交換されることができ
る。用いるゼオライトは、そのタイプにより特有のX線
回折像を示すが、X型、Y型及びP型ゼオライトは、焼
成により非晶質化することが知られており、このような
非晶質のアルミノケイ酸塩を本発明の目的に用いること
もできる。
【0021】非晶質のシリカ−アルミナとしては、前記
ゼオライト等を酸処理してゼオライトが非晶質化するの
に充分な程度のナトリウム分、或いは更にアルミナ分を
除去したものが使用され、一方、非晶質シリカとして
は、前記ゼオライトを徹底的に酸処理をして、ゼオライ
ト中のナトリウム分、及びアルミナ分を除去したものが
使用される。勿論、非晶質シリカ−アルミナ及び非晶質
シリカは、ゼオライトに特有の粒子形状及び粒度特性を
実質上そのまま保有するものでなければならない。
【0022】非晶質シリカーアルミナ及び非晶質シリカ
の製造に際して用いる酸は、無機酸でも有機酸でも格別
の制限無しに使用されるが、経済的には、塩酸、硫酸、
硝酸、リン酸等の酸が使用される。これらの酸は、希釈
水溶液の形で結晶性ゼオライトとの中和反応に用いる。
【0023】結晶ゼオライトの水性スラリーに酸を添加
すると、酸の添加につれてpHは当然酸性側に移行する
が、添加終了後、液のpHは再びアルカリ側に移行し、
一定のpH値に飽和する傾向がある。この飽和するp
H、即ち安定時pHが7.0乃至3.0、特に6.5乃
至4.0の範囲と成るように中和をおこなうことにより
非晶質シリカ−アルミナが得られる。得られる非晶質シ
リカ−アルミナを乾燥乃至焼成したのち、更に酸処理を
続行することにより非晶質シリカが得られる。使用する
酸量は、ゼオライト中のアルカリ分の50%以上、特に
70%以上を除去するものに足るものでなければならな
い。ナトリウム分及びアルミナ分の除去に伴って粒子の
収縮は当然生じるが、その粒径の収縮はせいぜい10乃
至20%程度のものであり、粒子形状には殆ど変化がな
く、また、粒度分布が比較的シャープであるという特性
も失われることがない。ゼオライトを非晶質シリカ−ア
ルミナ、或いは非晶質シリカに転化する時には、ゼオラ
イト中の塩基性成分が除去されるため、塩基性成分の存
在による樹脂成形品の経時的着色が防止されるという利
点がある。また、ゼオライトは、一般に沸石水とよばれ
る結晶水を含有しており、この結晶水が樹脂の加工乃至
成形条件下に脱離して、所謂発泡の問題を生じるが、非
晶質シリカ−アルミナ、及び非晶質シリカではこのよう
な問題も生じない。特に、焼成された非晶質シリカ−ア
ルミナは吸湿傾向も著しく小さい。
【0024】非晶質アルミノケイ酸塩としては、ゼオラ
イトを焼成して非晶質化したものを使用しうるが、特に
好適なものとして、P型ゼオライトに特有のX線回折像
を有し且つ個々の粒子が全体として明確な球状粒子とギ
ザギザの表面を有するゼオライト粒子を合成する工程、
及び上記ゼオライト粒子を2価金属イオンでイオン交換
させ、次いで該イオン交換粒子を200℃乃至700℃
で焼成することにより得られた非晶質アルミノケイ酸塩
が挙げられる。
【0025】このものは、下記式
【化1】mMO・nNa2 O・pSiO2 ・Al2 3
・qH2 O 式中、Mは2価金属の一種又は2種以上から成る金属で
あり、m+nは1.1±0.2の数であって、m:nの
比は10:0乃至1:9の範囲内にあり、pは4±1.
5の数であり、qは、0.5以下の数である。の化学組
成を有し、X線回折学的に実質上非晶質であり,個々の
粒子が全体として明確な球状形状とギザギザの表面とを
有し、且つRH90%,室温及び48時間の条件で13
%以下の吸湿量と1.48乃至し1.61の屈折率とを
有する。
【0026】本発明に用いる定形核粒子においては、こ
の立方体乃至球体の一次粒子は、電子顕微鏡写真により
測定した直径の長さが0.3乃至20μm、特に1乃至
5μmとなる一次粒度を有する。更に、本発明に使用す
る定形核粒子は、前述した粒子形状及び粒度特性を有す
る事に関して、300m2 /g以下、特に100m2
g以下のBET比表面積を有する。
【0027】(ハイドロタルサイト微粒子) ハイドロタルサイトは、本来式
【化2】Mg6 Al2 (OH)16CO3 ・4H2 O で表される鉱物であるが、2価金属カチオン(M2+)と
してはマグネシウム以外の各種カチオン、例えば、亜鉛
イオン等、3価金属カチオン(M3+)としてはアルミニ
ウム以外の各種カチオン、アニオンとしては炭酸根以外
の各種アニオン、例えば、硼酸イオン、硫酸イオン等、
の組合わせが既に知られており、2価金属と3価金属と
のモル比も広範囲のものが知られている。.本発明で
は、微粒子であるという条件を満足する範囲内で任意の
ハイドロタルサイト類を用いることができる。
【0028】好適なハイドロタルサイト類としては、式
【化3】 Mg1-x Alx (OH)2 (CO3 X/2 ・mH2 O 式中、xは0<x≦0.5特に0.2<x≦0.4の数
であり、mは2以下、特に0乃至1の数である。 で表されるマグネシウム・アルミニウム・炭酸塩・水酸
化物を挙げることができる。
【0029】ハイドロタルサイト類のX線回折ピークを
下記表に示す。
【表1】 ハイドロタルサイトの粒径は、電子顕微鏡で測定して
0.01乃至1μm、特に0.1乃至0.5μmの粒径
を有するものがよく、特に核粒子の一次粒子直径の5分
の1以下、特に10分の1以下の粒径を有するものがよ
い。
【0030】本発明の目的に特に好適に使用されるハイ
ドロタルサイトは、下記式
【数1】Is=tanθ2 /tanθ1 式中、θ1は、面間隔2.49Å乃至2.05ÅのX線
回折ピークにおけるピーク垂線と夾角側ピーク接線とが
なす角度、θ2 は、該ピークにおけるピーク垂線と広角
側ピーク接線とがなす角度である。で定義される積層不
整指数(Is)が1.2以上、特に1.2乃至4.0、
最も適には1.5乃至3.5であるハイドロタルサイト
類である。
【0031】積層不整指数(Is)とは、層の積み重ね
の不規則性を表すものであり、ハイロタルサイト類で
は、次の意義を有する。即ち、ハイドロタルサイト類
は、Mg(OH)6 八面体層のMg2+がAl3+で置換さ
れたものが基本層となり、この基本層間に、前記置換に
よる過剰カチオンと釣り合う形で炭酸根等のアニオンが
組み込まれたものと言われており、この基本層が多数積
み重なって層状結晶構造を形成している。前述した面間
隔の回折ピークは面指数(015)に対応するものであ
り、同様の積層不整は面指数(018)にも表れるか
ら、この積層不整ハイドロタルサト類では、各基本層の
寸法(長さ、面積)が一様でなく、その分布が広い範囲
に渡っており、また各基本層にねじれ、湾曲等を生じて
非平面構造と成っているものと認められる。
【0032】この積層不整ハイドロタルサイトは、塩素
乃至塩化水素に対して非常に優れた捕捉性を示すと共
に、粒径も微細であり、本発明の目的に特に好ましいも
のある。この積層不整ハイドロタルサイトは、必ずしも
これに制限されないが炭酸ソーダ及び苛性ソーダを含有
する水性媒体中に、水溶性マグネシウム塩及び水溶性ア
ミニウム塩及び水溶性アンモニウム塩を添加し、反応さ
せることにより得られる。この場合、マグネシウム塩及
びアルミニウム塩と同時に水溶性アンモニウム塩を添加
することが、積層不整指数(Is)が上記の範囲にある
ハイドロタルサイトを製造する上で重要である。
【0033】(有機バインダー)有機バインダーとして
は、ワックス類や、各種カップリング剤或いは樹脂、特
に低融点のものが使用される。ワックス類としては、次
のものを用いることができる。 (1) 脂肪酸及びその金属塩 高級脂肪酸 動物または植物油脂から得られた脂肪酸およびそれらの
脂肪酸を水素添加したのもで、炭素数が8〜22のもの 高級脂肪酸金属塩 上記脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、Z
n塩、Al塩
【0034】 (2) アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド オレイルパルミチルアマイド スレアリルエルカミド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンビス脂肪酸アマイド N・N' オレオイルステアリルエチレンジアミン N・N' ビス(2ヒドロキシエチル)アルキル(C12
18)アマイド N・N' ビス(ヒドロキシエチル)ラウリルマイド Nアルキル(C10〜C18)トリメチレンジアミン と反応したオレイン酸 脂肪酸ジエタノールアミン ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミンモノアセ
テートのジステアアリン酸エステル
【0035】(3) 一価、多価アルコールの脂肪酸エ
ステル ステアリン酸n−ブチル 水添ロジンメチルエステル セバチン酸ジブチル<n−ブチル> セバチン酸ジオクチル<2エチルヘキシル、n−オクチ
ル共> グリセリン脂肪酸エステル ペンタエリスリトールテトラステアレート ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ポリエチレングリコールジステアレート ポリエチレングリコールジラウレート ポリエチレングリコールジオレイト ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸ジエステル ポリエチレングリコールトール油脂肪酸ジエステル エタンジオールモンタン酸ジエステル 1・3ブタンジオールモンタン酸ジエステルジエチレン
グリコールステアリン酸ジエステル
【0036】(4) トリグリセライド、ワックス 水添食用油脂 12−ヒドロオキシステアリン酸のグリセリンエステル スパームアセチワックス モンタンワックス カルナバワックス 蜜蝋 木蝋 一価脂肪酸アルコールと脂肪酸飽和エステル <例:硬化鯨油ラウリルステアレイト、ステアリルステ
アレイト> ラノリン ポリエチレンワックス ポリプロピレンワックス 酸化ポリエチレンワックス 酸変性ポリエチレンワックス エポキシ変性ポリエチレンワックス 石油系ワックス
【0037】これらのワックス類のうちでも、ワックス
類1グラム当たり、カルボン酸、カルボン酸無水物、カ
ルボン酸塩、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、
ケトン、エーテル、水酸基等の極性基を0.1乃至20
ミリモル、特に0.5乃至10ミリモルの濃度で含有し
炭素数10以上、特に炭素数12以上の少なくとも一個
の長鎖アルキレン鎖を分子内に含むワックス類か好まし
い。
【0038】低融点樹脂としては、融点或いは軟化点が
40乃至200℃、特に70乃至160℃である各種樹
脂、例えば、エポキシ樹脂、キシレン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、スチレン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、そ
の他の石油樹脂、アルキッド樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、低融点アクリル樹脂、ポリビニルブチラー
ル、低融点コポリアミド、低融点コポリエステルなどを
挙げることができる。
【0039】カップリング剤としては、ビニルトリクロ
ロシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシ
ラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプリピ
ルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプリピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプリ
ピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、トリス−(2−メトキシエトキシ)ビニルシラ
ン、γ(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキ
シシラン等のシラン系カップリング剤、
【0040】イソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリ−n−ドデシルベンゼンスルホ
ニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロ
ホスフェイト)チタネート、テトライソプロピルビス
(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオクチ
ルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テト
ラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジ−トリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、ビ
ス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテート
チタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネー
ト、イソプロピリジメタクリルイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネ
ート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チ
タネート、イシプロピルトリ(N−アミノエチル−アミ
ノエチル)チタネート等のチタン系カップリング剤、
【0041】アルミニウムイソプロピレート、モノse
c−ブトキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミ
ニウムエチレート、アルミニウムエチルアセトアセテー
トジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルア
セトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセ
トネート)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロ
ピレート等のアルミニウム系カップリング剤、が使用さ
れる。これらの有機結合媒質は単独でも或いは2種以上
の組み合わせでも使用される。
【0042】(被覆粒子及びその製法)本発明の被覆粒
子の製造に際しては、定形核粒子当たり、ハイドロタル
サイト微粒子を0.5乃至30重量%、特に5乃至20
重量%及び有機バインダーを0.5乃至30重量%、特
に0.1乃至1重量%の量で用いるのが良い。即ちハイ
ドロタルサイト微粒子の量が上記範囲よりも少ないと、
磨耗性、擦傷性の改良硬化が、上記範囲内に比べて小さ
く、流動性の向上も小さい。一方上記範囲を上回ると、
分散不良やフィシュアイの発生を招き易い。また、有機
バインダーの量が上記範囲より少ないと、ハイドロタル
サイト微粒子が被覆されずに遊離する傾向があり、上記
範囲を上回ると、この有機バインダーにより、被覆粒子
相互が合着したり、或いは樹脂に配合したとき、プレー
トアウトする傾向がある。
【0043】被覆粒子の製造は、上記3成分を有機バイ
ンダーが、軟化乃至溶融する条件下に湿式乃至乾式で混
合することにより行われる。混合の順序は、3成分を同
時に混合してもよく、また3成分のうちまず2成分を混
合し、次いで残りの1成分を混合してもよい。好適に
は、定形核粒子の水性スラリーを調製し、別にハイドロ
タルサイトが微粒化分散された水性スラリーを調製し、
定形核粒子スラリーに、ハイドロタルサイトの水性スラ
リー及び有機バインダーを添加し、全体を有機バインダ
ーの軟化点以上の温度で十分に攪拌混合し、次いでろ
過、乾燥し必要により粉砕して製品とする。
【0044】また、定形核粒子の表面に有機バインダー
を予め被覆し、この被覆定形核粒子とハイドロタルサイ
ト微粒子とを混合して被覆粒子とすることもできる。本
発明に用いる有機バインダーは、定形核粒子とハイドロ
タルサイト微粒子との界面での両者の接着性をたかめ且
つ被覆粒子の樹脂への分散性を高める作用を行うと共
に、その内或る種のものは成形用樹脂に対する安定剤、
滑剤等としての作用を兼ねるものがある。例えばワック
ス類の多くのものは滑剤としての作用を有し、また脂肪
酸塩は安定剤としての作用を有するものがある。勿論、
本発明の組成物には、其自体公知の樹脂配合剤、例えば
酸化防止剤、紫外線吸収剤、他の安定剤、帯電防止剤、
着色剤、他の充填剤等の1種又は2種以上を配合して、
ワンパッケイジ配合剤としての用途に供することもでき
る。
【0045】(用途) 本発明のハイドロタルサイト被覆粒子(樹脂用配合剤)
は、種々の樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、低−、中
−、高密度の或いは線状低密度のポリエチレン、ここで
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)はエチレンと炭
素数4〜18のα−オレフィン(プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン
−1、オクテン−1、デセン−1等)の1種又は2種以
上の共重合体;イオン架橋オレフィン共重合体等のオレ
フィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル;6−ナ
イロン、6,6−ナイロン、6,8−ナイロン、等のポ
リアミド;塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂等の塩
素含有樹脂類、ポリカーボネート;ポリスルホン類;ポ
リアセタール等の熱可塑性樹脂に配合して、形成される
フィルム等の樹脂成形品に、スリップ性乃至アンチブロ
ッキング性をあたえる為に使用できる。勿論、重合後の
樹脂中に配合剤が含有される様にしてもよい。また塩素
含有重合体用の熱安定剤兼填剤としても使用できる。こ
のような用途に対して、本発明の被覆粒子は、樹脂10
0重量部当たり0.001乃至10重量部、特に0.0
1乃至3重量部の量で用いられる。
【0046】
【実施例】本発明を次の実施例で更に詳細に説明する。 実施例1 試薬水酸化ナトリウム(NaOH含量96%)39.2
g、試薬炭酸ナトリウ(Na2CO3含量99.7%)1
1.2gを攪拌下のイオン交換水1Lに加えて、約40
℃に加温し、次いでこれに試薬塩化マグネシウム(Mg
O分19.7%)61.3g、試薬塩化アルミニウム
(Al2 3 分20.5%)33.1g、試薬塩化アン
モニウム(NH3 分31.5%)1.0gにイオン交換
水500mlを加えて調製したMg/Alモル比=2.
0、NH3 /Alモル比=0.35の水溶液を、徐々に
注加した。注加終了後のpHは10.4であった。
【0047】更に攪拌下に同温度で1時間熟成後、90
℃まで昇温し、同温度で18時間反応を行ない、反応終
了後、濾過、水洗しハイドロタルサイトのケーキを得
た。次にこのケーキにイオン交換水を加え乾燥物基準で
5%に調節後、ボールミルで2時間解砕し、被覆用スラ
リーを調製した。(以下このスラリーをHTS−1と記
す。HTS−1の化学組成は、MgO/Al2 3
3.88,Al2 3 /CO3 =1.05となる。)こ
のスラリーを乾燥した粉末の性状について表2に、電子
顕微鏡写真(SEM写真)像を図1に、X線回折図を図
2に示した。
【0048】次に1Lビーカーにイオン交換水400m
lとり、マグネチックスターラで攪拌しながら、非晶質
アルミノケイ酸塩系球状粒子であるシルトンJC−30
(水澤化学工業株式会社製平均粒径3.1μm,SEM
写真像を図3に示した)を100g加え十分分散させた
後、HTS−1を200g添加し(球状粒子に対し乾燥
物基準で10部)、さらに試薬ステアリン酸を0.5g
加え、徐々に昇温し90℃に達したらその温度で2時間
ハイドロタルサイト被覆反応をおこなった。反応終了
後、ビーカーごと80℃のオーブン中にいれ、24時間
乾燥後、サンプルミルで粉砕しハイドロタルサイト被覆
粒子を得た。この物の粉末性状を表2に、SEM写真像
を図4に、X線回折図を図5に示した。
【0049】試験は以下の方法によった。 (1) 比表面積 自動BET比表面積測定装置(CAROL-ERBA社製、Sorpto
matic Serise 1800)を用いて、試料面に単分子層で吸
着する窒素ガス吸着量Vm(cc/g)を求め、比表面
積(SA)=4.35×Vm(m2 /g)より算出して
BET比表面積を求める。
【0050】(2) 吸油量 顔料試験方法のJIS K 5101−19法に基づ
き、吸油量を求めた。 (3) 1次粒子直径 明石ビームテクノロジー製走査型電子顕微鏡WET−S
EM(WS−250)を用いて、制限視野像中の各粒子
直径(μm)を算術平均して1次粒子直径を求めた。 (4) 分散性 実施例12のフィッシュアイ測定法による。
【0051】(5) 屈折率 予めアッペの屈折計を用いて、屈折率既知の溶媒(α−
ブロムナフタレン、ケロシン)を調整する。次いでLa
rsenの浸透法に従って、試料粉末を数mgスライド
ガラスの上に採り、屈折率既知の溶媒を一滴加えて、カ
バーガラスをかけ、溶媒を十分浸漬させた後、偏光顕微
鏡でベッケ線の移動を観察して求める。 (Larsenの浸液法)粉末を液体中に浸し、偏光顕
微鏡で透過光線を観察すると、粉末と液体の境界線が明
るく輝いて見える。これをベッケ線(Backe)とい
う。この時、顕微鏡の筒を上下させると、このベッケ線
が移動する。筒を下げたとき明るい線が粒子の内側に移
動し、粒子が明るく見え、筒を上げると明るい線が外側
に移動し粒子が暗く見えるときは液体の方が粉末よりも
屈折率が大きい場合である。粉末の屈折率の方が大きい
と逆の現象が見られる。適当な液体で測定し、粉末より
大きい屈折率を持つものと、小さいものとを選びだせ
ば、この2種の液体の屈折率の中間の値として、粉末の
屈折率が求められる。
【0052】(6) pH値 顔料試験方法のJIS K 5101−24A法に基づ
き、pH値を求めた。 (7) 磨耗性 磨耗性の測定は、厚さ1m/m、直径約40m/mの鉄
製(モース硬度4.5)の丸形羽根を作成し、特殊機化
工業製 T.K.Homo Mixerに取り付けて測
定粉末を全容積の70Vol%満たした50mlの軟膏
瓶中に沈め、5,000rpmで2時間回転させた時の
重量減少率であらわした。 (8) 付着性 大きさ170x120x0.04m/mのチャック付き
ポリ袋(日本生産社製ユニパックF−4)に試料20g
入れ、適当なふくらみにして十分振って静止させたの時
の付着状態を目視で以下により判定した。 ○ 殆ど付着しない △ 透けて見える程度に付着する × 付着して透けて見えない (9) 見掛比重、安息角 細川パウダーテスターPT−D型で測定した。
【0053】実施例2 実施例2はHTS−1を400g(球状粒子に対し乾燥
物基準で20部)にした以外は実施例1と同様にして調
製した被覆粒子である。このものの粉末性状を表2に、
SEM写真像を図6に示した。
【0054】実施例3 実施例1において、HTS−1を100g(球状粒子に
対し乾燥物基準で5部)とし定形核粒子の非晶質アルミ
ノケイ酸塩系球状粒子に平均粒子径が2.0μmである
シルトンJC−20(水澤化学工業株式会社製)を用い
た以外は、実施例1と同様に調製した被覆粒子である。
この物の粉末性状を表3に示した。
【0055】実施例4 実施例3において、定形核粒子としてあらかじめステア
リン酸アミドで表面処理(2%)した粒子シルトンJC
−20を使用し、ステアリン酸を添加しなかった以外は
実施例3と同様に調製した被覆粒子である。この物の粉
末性状を表3に示した。
【0056】実施例5 実施例4で定形核粒子として使用したステアリン酸アミ
ド2%を被覆処理したシルトンJC−20と、この核粒
子にたいしてHTS−1の乾燥粉末を乾燥物基準で10
%に成るようにスーパーミキサーに入れ、80℃で2時
間このスーパーミキサーで被覆した被覆粒子である。こ
の物の粉末性状を表3に示した。
【0057】比較例1 実施例1でステアリン酸を添加しなかった以外は、実施
例1と同様に調製した粉末である。この粉末品のSEM
写真像を図7にしめした。
【0058】比較例2 実施例1でHTS−1を940g(球状粒子に対し乾燥
物基準で47部)添加した以外同様に調製した。この粉
末品のSEM写真像を図8にしめした。
【0059】実施例6 1Lのビーカーにイオン交換水400mlをはかり取り
マグネチックスターラで攪拌しながら、球状シリカ粒子
であるAMTシリカ#300B(水澤化学工業株式会社
製、平均粒径3.1μm)を100g加え十分分散させ
た後、HTS−1を200g添加し(球状粒子に対し乾
燥物基準で10部)、更に試薬ステアリン酸を0.5g
加え、徐々に昇温し90℃に達したらその温度で2時間
ハイドロタルサイト被覆反応を行った。以下実施例1と
同様に調製し、ハイドロタルサイト被覆シリカ球状粒子
を得た。この物の粉末性状を表3に、SEM写真像を図
9に示した。
【0060】実施例7 1Lのビーカーにイオン交換水400mlをはかり取り
マグネチックスターラで攪拌しながら、あらかじめシラ
ンカップリング剤(日本ユニカー製A1100)で表面
処理(2%)したやや丸味のある立方体状非晶質アルミ
ノケイ酸塩粒子であるシルトンAMT−25(水澤化学
工業株式会社製、平均粒径2.6μm)を100g加え
十分分散させた後、HTS−1を200g添加し(球状
粒子に対し乾燥物基準で10部)、徐々に昇温し90℃
に達したらその温度で2時間ハイドロタルサイト被覆反
応を行った。以下実施例1と同様に調製し、ハイドロタ
ルサイト被覆アルミノケイ酸塩粒子を得た。
【0061】実施例8 1Lのビーカーにイオン交換水400mlをはかり取り
マグネチックスターラで攪拌しながら、Ca−A型ゼオ
ライトであるシルトンEP(水澤化学工業株式会社製、
平均粒径3.4μm)を100g加え十分分散させた
後、HTS−1を200g添加し(球状粒子に対し乾燥
物基準で10部)、更に試薬ステアリン酸を0.5g加
え、徐々に昇温し90℃に達したらその温度で2時間ハ
イドロタルサイト被覆反応を行った。以下実施例1と同
様に調製し、ハイドロタルサイト被覆Ca−A型ゼオラ
イト粒子を得た。この物の粉末性状を表4に示した。
【0062】実施例9 1Lのビーカーにイオン交換水400mlをはかり取り
マグネチックスターラで攪拌しながら、Ca−Pc型ゼ
オライト(水澤化学工業株会社製、平均粒径3.5μ
m)を100g加え十分分散させた後、HTS−1を2
00g添加し(Ca−Pcゼオライトに対し乾燥物基準
で10部)、更に試薬ステアリン酸を0.5g加え、徐
々に昇温し90℃に達したらその温度で2時間ハイドロ
タルサイト被覆反応を行った。反応終了後ビーカーごと
80℃のオーブン中に入れ、24時間乾燥後、サンプル
ミルで粉砕しハイドロタルサイト被覆Ca−Pc型ゼオ
ライト粒子を得た。この物の粉末性状を表4に、SEM
写真像を図10に示した。
【0063】実施例10 試薬水酸化ナトリウム(NaOH含量96%)39.2
g、試薬炭酸ナトリウム(Na2 CO3 含量99.7
%)11.2gを攪拌下のイオン交換水1Lに加えて、
これを40℃に加温保持しつつ、試薬塩化マグネシウム
(MgO分19.7%)61.3g、試薬塩アルミニウ
ム(Al2 3 分20.5%)33.1g、試薬塩化ア
ンモニウム(NH3分31.5%)1.0gにイオン交
換水500mlを加えて調製したMg/Alモル比=
2.0、NH3 /Alモル比=0.35の水溶液を徐々
に注加した。注加終了後のPHは10.4であった。さ
らに攪拌下に同温度で1時間熟成後、90℃まで昇温
し、同温度で18時間反応を行ない、反応終了後、濾過
し、十分水洗後、イオン交換水中に分散しオートクレー
ブで処理してハイドロタルサイトスラリーを得た。次に
このスラリーにイオン交換水を加え乾燥物基準で5%に
調節後、ボールミルで2時間解砕し、被覆用スラリーを
調製した。(以下此のスラリーをHTS−2と記す。H
TS−2の化学組成は、MgO/Al2 3 =4.0
2,Al2 3 /CO3 =1.01となる。)このスラ
リーの乾燥粉末品の性状について表2に、SEM写真像
を図11に、X線回折図を図12に示した。次に実施例
1と同様に、非晶質アルミノケイ酸塩系球状粒子である
シルトンJC−30(水澤化学工業株会社製、平均粒径
3.1μm)にHTS−2を乾燥物基準で10部被覆さ
せ、この物の粉末性状を表4に、SEM写真像を第13
図に示した。
【0064】比較例3 実施例10でステアリン酸を添加しない以外は実施例1
0と同様に調製した。この粉末品のSEM写真像を図1
4に示した。
【0065】実施例11 実施例10でシルトンJC−30を球状シリカ粒子であ
るシルトンAMT−シリカ#200B(水澤化学工業株
会社製、平均粒径2.2μm)にかえた以外は実施例1
0と同様にハイドロタルサイト被覆球状シリカ粒子を得
た。此の物の粉末性状を表4に示した。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】実施例12 メルトインデックス(MI)1.2g/10分、密度が
0.92g/mlの直鎖状低密度ポリエチレンに表5に
示す試料を添加し、押出機で180℃の温度で溶融混合
後ペレタイズした。次にこのペレットを押出機に供給
し、厚さ30μmのフィルムにインフレーション製膜
し、得られたフィルムについて次の物性を測定した。結
果を表5に示した。
【0070】
【表5】
【0071】ヘイズ : JIS Kー671
4に基づいて、日本電色(株)製オートマチックデジタ
ルヘイズメーターNDH−20Dにより測定した。 ブロッキング性 : 2枚のフィルムを重ね、200
g/cm2 の荷重をかけ40℃で24時間放置後、フィ
ルムの剥がれやすさにより以下のように評価した。 ◎ 抵抗無く剥がれるもの ○ ややはがれにくいもの △ はがれにくいもの × 極めて剥がれにくいもの フィシュアイ : 光学顕微鏡により、フィルム5
00cm2 中の0.1m/m以上の個数で示した。 スクラッチ性 : 製膜5時間後フィルム2枚を重
ね指でこすった時の傷付きの程度により以下の様に示し
た。 ◎ ほとんど傷がつかない ○ わずかに傷がつく △ 少し傷がつく × 傷がつく グロス : 光沢度計による
【0072】実施例13 ポリプロピレン樹脂粉末(三井石油化学工業製ハイポー
ルF657P)100重量部に対し表6に示した添加剤
を加えスーパーミキサーで十分混合後、混練温度200
〜220℃、ダイ温度210℃でTダイ押し出し成形に
よってえられた原反フィルムを縦5倍、横9倍に廷伸し
厚さ30μmのフィルムを得た。得られたフィルムにつ
いて実施例12と同一方法により物性を測定し、その結
果を表6に示した。
【0073】実施例14 ポリ塩化ビニル樹脂(日本ビニル4000M;重合度1
050)100重量部に対し下記に示した添加剤を加え
スーパーミキサーで十分混合後、3.5インチ・デファ
レンシャル・ロールミルで160℃、5分間混練し、1
85℃で1m/m厚にプレス成形した。得られたシート
について透明性、分散不良の有無及び耐熱性(加熱着色
性)につき目視判定したところ、実施例1のハイドロタ
ルサイト被覆粒子を用いて成形した場合は、定形核粒子
単独を用いた場合、及び定形核粒子と市販ハイドロタル
サイトを重量比10/1で用いた場合に比較してより優
れた成形シートを得ることができた。
【0074】 ※ポリ塩化ビニル樹脂配合 ポリ塩化ビニル樹脂 100(重量部) ジオクチルフタレート(協和醗酵工業(株)製) 50 Ba−Zn系安定剤(水澤化学工業(株)製) 3.0 本願配合剤 1.0 ※熱安定性 上記試料シートを約3cm×10cmに切断し、185
℃に保たれたギヤオーブン中で、その温度条件下に保持
し、シートが熱劣化により着色する程度で熱安定性を評
価した。
【0075】
【表6】
【0076】
【発明の効果】0.3乃至20μmの一次粒子径を有す
る非晶質シリカ、非晶質シリカーアルミナあるいは非晶
質乃至結晶質アルミノケイ酸塩から成る定形核粒子に
0.5乃至30重量%のハイドロタルサイト微粒子を
0.01乃至5重量%の有機バインダーを用いて被覆す
ることにより、定形核粒子単独の場合に比べ、流動性の
向上、磨耗性、擦傷性の改善がみられ、アンチブロッキ
ング性能も向上し、更に塩化水素を発生して熱分解する
PVCの熱安定化にも寄与した。このことはポリオレフ
ィン樹脂系触媒残渣の吸収無害化をも可能にする。ま
た、ハイドロタルサイト単独で用いる際の欠点である分
散不良、フィッシュアイ発生等も解消され、ハイドロタ
ルサイト、定形核粒子それぞれの長所を兼ね備えた樹脂
配合剤を提供するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイドロタルサイト(HTS−1の乾燥物)の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図2】ハイドロタルサイト(HTS−1の乾燥物)の
X線回折図である。
【図3】本発明に用いる定形核粒子の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真である。
【図4】実施例1で得られた本発明の被覆粒子の粒子構
造を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】実施例1で得られた本発明の被覆粒子のX線回
折図である。
【図6】実施例2で得られた本発明の被覆粒子の粒子構
造を示す電子顕微鏡写真である。
【図7】比較例1で得られた粉末の粒子構造を示す電子
顕微鏡写真である。
【図8】比較例2で得られた粉末の粒子構造を示す電子
顕微鏡写真である。
【図9】実施例6で得られた本発明の被覆粒子の粒子構
造を示す電子顕微鏡写真である。
【図10】実施例9で得られた本発明の被覆粒子の粒子
構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図11】ハイドロタルサイト(HTS−2の乾燥物)
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図12】ハイドロタルサイト(HTS−2の乾燥物)
のX線回折図である。
【図13】実施例10で得られた本発明の被覆粒子の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図14】比較例3で得られた粉末の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真である。
【図15】本発明の被覆粒子の断面構造を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
A,B,Cは、それぞれ定形核粒子、ハイドロタルサイ
ト、有機バインダーを表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−74620(JP,A) 国際公開92/3119(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08K 3/00 - 13/08 C09C 1/28 - 1/30 C09C 1/40 C01B 33/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)個々の粒子が独立して明確な立方
    または球状の一次粒子形状を有し且つ電子顕微鏡法で
    測定して0.3乃至20μmの一次粒子直径を有する非
    晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質もし
    くは結晶質アルミノケイ酸塩から成る定形核粒子、
    (B)ハイドロタルサイト微粒子及び(C)有機バイン
    ダーから成り、該ハイドロタルサイト微粒子有機バイ
    ンダーを介して核粒子の表面を被覆していることを特徴
    とする被覆粒子。
  2. 【請求項2】 ハイドロタルサイト微粒子が上記定形核
    粒子当たり0.5乃至30重量%、有機バインダーが上
    記定形核粒子当たり0.01乃至5重量%であることを
    特徴とする請求項1記載の被覆粒子。
  3. 【請求項3】 ハイドロタルサイト微粒子が0.01乃
    至1.0μmの範囲でしかも核粒子の一次粒子直径の
    分の1以下の粒径を有する請求項1記載の被覆粒子。
  4. 【請求項4】 有機バインダーがワックス類、樹脂また
    はカップリング剤からなる請求項1記載の被覆粒子。
  5. 【請求項5】 個々の粒子が独立して明確な立方体また
    球状の一次粒子形状を有し且つ電子顕微鏡法で測定し
    て0.3乃至20μmの一次粒子直径を有する非晶質シ
    リカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質もしくは
    晶質アルミノケイ酸塩から成る核粒子、核粒子当たり
    0.01乃至5重量%の有機バインダー及び核粒子当た
    り0.5乃至30重量%のハイドロタルサイト微粒子
    を、有機バインダーが軟化または溶融する条件下に、湿
    または乾式で混合することを特徴とするハイドロタル
    サイト被覆粒子の製法。
  6. 【請求項6】 (A)個々の粒子が独立して明確な立方
    または球状の一次粒子形状を有し且つ電子顕微鏡法で
    測定して0.3乃至20μmの一次粒子直径を有する非
    晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質もし
    くは結晶質アルミノケイ酸塩から成る定形核粒子、
    (B)ハイドロタルサイト微粒子及び(C)有機バイン
    ダーから成り、該ハイドロタルサイト微粒子有機バイ
    ンダーを介して核粒子の表面を被覆している被覆粒子か
    ら成る樹脂用配合剤。
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