JP3108588B2 - 形状計測方法およびその装置 - Google Patents

形状計測方法およびその装置

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JP3108588B2
JP3108588B2 JP06202525A JP20252594A JP3108588B2 JP 3108588 B2 JP3108588 B2 JP 3108588B2 JP 06202525 A JP06202525 A JP 06202525A JP 20252594 A JP20252594 A JP 20252594A JP 3108588 B2 JP3108588 B2 JP 3108588B2
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康之 結城
一成 吉村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投光ビームを検査対象
物に照射して形成される投光スポットを走査し、受光光
学系を通して投光スポットの像として形成される結像ス
ポットの位置を計測することによって、検査対象物の立
体形状を計測できるようにした形状計測方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、三角測量法の原理に基づいて
検査対象物の立体形状を計測する方法として、特開平4
−5508号公報に記載された図20に示す発明のよう
な方法が知られている。この方法では、光源1からの光
ビームを振動ミラーよりなる走査装置2で走査し、投光
レンズ3を通して投光レンズ3の光軸に略平行な方向の
光線とした後に検査対象物Wに照射することで検査対象
物Wの上に投光スポットを形成し、走査装置2での走査
によって検査対象物Wの上で投光スポットを走査する。
ここに、投光レンズ3はコリメートレンズとして機能
し、検査対象物Wに対して照射される投光ビームは、ど
の位置でも検査対象物Wの主平面(図20の上面)に略
直交する。
【0003】一方、投光スポットは投光ビームの検査対
象物Wへの照射方向とは異なる方向の(投光ビームが走
査される平面に対して角度θをなす)光軸を有した受光
光学系4を通してPSDよりなる位置検出器5により位
置が検出される。すなわち、投光スポットの像として形
成される結像スポットの位置を位置検出器5で検出する
ことによって、検査対象物Wへの投光ビームの照射方向
における投光スポットの位置を三角測量法の原理で求
め、検査対象物Wの主平面の立体形状を求めることがで
きるのである。ここに、受光光学系4は、受光レンズ4
aのほか3枚の反射ミラー4b〜4dおよび走査装置2
により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例では、
検査対象物Wの主平面については、投光スポットの位置
を走査することで任意の位置の立体形状を求めることが
できるが、主平面に交差する方向の形状を測定するのは
難しいという問題がある。とくに、側面からJ字状のリ
ードが突出するパッケージ(図1参照)を備える電子部
品を回路基板に表面実装している場合には、回路基板へ
のリードの半田付け部位がパッケージの裏面側に隠れ、
しかも主平面は回路基板の表面と平行な面になるのが一
般的であるから、半田付け部位の良否を形状から判定し
ようとしても投光ビームを半田付け部位に照射すること
ができず半田付け部位の形状計測が行なえないという問
題が生じる。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、投光ビームを主平面に対して斜めに交差する
ように照射することによって主平面に交差する面につい
ても立体形状の測定を可能とし、かつ計測部位を容易に
変更することができるようにした形状計測方法およびそ
の装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、以下の手段を採用している。すなわち、請求項1な
いし請求項の発明は形状計測方法に関するものであっ
て、検査対象物に投光ビームを照射して形成される投光
スポットを検査対象物の上で走査し、投光ビームの照射
方向とは異なる方向の光軸を有した受光光学系を通して
投光スポットの像として形成される結像スポットの位置
を測定することによって検査対象物の立体形状を計測す
ることを共通の方法にしている。
【0007】
【0008】請求項の発明は、投光ビームの走査範囲
の一部範囲を偏向部材に重複させ、投光ビームを走査範
囲が偏向部材に重複する範囲での反射光と偏向部材に重
複しない範囲での直接光とに2分岐し、分岐した各投光
ビームにより検査対象物の所望部位に各別に投光スポッ
トを形成することを特徴とする
【0009】
【0010】請求項の発明は、請求項1の発明におい
て、位置検出器の結像スポットから投光スポットを見込
む経路を経路分割手段によって複数の経路に分割すると
ともに、分割された各経路をそれぞれ経路集結手段によ
って上記投光スポットに集結させることを特徴とする。
請求項ないし請求項の発明は形状計測装置に関する
ものであって、検査対象物に投光ビームを照射する光源
と、投光ビームにより形成される投光スポットを検査対
象物の上で走査する走査装置と、投光ビームの照射方向
とは異なる方向の光軸を有した受光光学系と、受光光学
系を通して投光スポットの像として形成される結像スポ
ットの位置を測定する位置検出器と、走査装置の走査位
置と位置検出器の出力とに基づいて検査対象物の立体形
状を計測する演算回路とを備えたことを共通の構成にし
ている。
【0011】
【0012】
【0013】請求項の発明は、投光スポットを走査す
る際の投光ビームの走査範囲の一部範囲で投光ビームを
反射して検査対象物に照射し残りの範囲で投光ビームを
検査対象物に直接照射する偏向部材を設けて成ることを
特徴とする
【0014】
【0015】
【0016】請求項の発明は、位置検出器の結像スポ
ットから投光スポットを見込む経路を複数の経路に分割
するハーフミラーと、分割された各経路をそれぞれ上記
投光スポットに集結させる反射ミラーとを付加したこと
を特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】 請求項の発明の方法によれば、投光ビームを
2分岐するにあたって、投光ビームの走査範囲のうちの
一部範囲でのみ投光ビームを反射させるから、投光ビー
ムが反射光と直接光とに2分岐されるのであって、投光
ビームの走査位置により投光スポットの照射箇所を識別
できるから、受光側で各投光スポットに対応する反射光
を分離するなどの処理が不要であり、簡単な方法ながら
投光ビームの1回の走査で2箇所の形状計測が行なえる
のである。
【0020】
【0021】
【0022】請求項の発明の方法によれば、結像スポ
ットから投光スポットを見込む経路を複数に分岐し、か
つ分岐された各経路を投光スポットに集結するから、複
数の経路を通った投光スポットからの反射光によって結
像スポットを形成することができ、いずれかの経路では
投光スポットが死角に入って結像スポットが形成されな
いような場合でも他の経路で投光スポットに対する結像
スポットを形成できる可能性が高くなる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】請求項の発明の構成によれば、投光ビー
ムを2分岐するにあたって、投光ビームの走査範囲のう
ちの一部範囲でのみ投光ビームを反射させるから、投光
ビームが反射光と直接光とに2分岐されるのであって、
投光ビームの走査位置により投光スポットの照射箇所を
識別できるから、受光側で反射光を分離するなどの処理
が不要であり、簡単な方法ながら投光ビームの1回の走
査で2箇所の形状計測が行なえるのである。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】請求項の発明の構成によれば、結像スポ
ットから投光スポットを見込む経路をハーフミラーによ
って複数に分岐し、かつ分岐された各経路を反射ミラー
によって投光スポットに集結するから、複数の経路を通
った投光スポットからの反射光によって結像スポットを
形成することができ、いずれかの経路では投光スポット
が死角に入って結像スポットが形成されないような場合
でも他の経路で投光スポットに対する結像スポットを形
成できる可能性が高くなる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)図1に本実施例の具体構成を示し、図2に
本実施例における光学系を簡略化した図を示す。しかし
て、レーザ光源のような光源1からの投光ビームは、振
動ミラー(回転するポリゴンミラーでもよい)よりなる
走査装置2により偏向された後に投光レンズ3を通して
投光レンズ3の光軸に略平行な方向に出射される。すな
わち、投光レンズ3を通過した投光ビームの主光線が光
軸に平行となるテレセントリック光学系を構成するよう
に走査装置2と投光レンズ3との関係が規定されてい
る。検査対象物Wa,Wbとしては回路基板BDに並べ
て実装したJ字形のリードを有する電子部品を示してあ
り、リードの下端部が半田付けされている。また、回路
基板BDの表面に平行な面を主平面とする。ここに、立
体形状の測定対象はリードの半田付け部位の形状であっ
て、投光ビームは主平面に対して斜めに交差する方向か
ら照射され、投光スポットはリードの高さ方向に走査さ
れるものとする。すなわち、投光ビームがリードの表面
に対して直交する平面内で走査されるように、走査装置
2や投光レンズ3が配置されている。
【0032】投光レンズ3から出射された光ビームの走
査範囲のうちの略半分の範囲では図3のように検査対象
物Waに対して直接照射されるが、残りの略半分の範囲
では他の検査対象物Wbに照射されるように反射ミラー
よりなる偏向部材6で反射されて偏向される。投光レン
ズ3の光軸は検査対象物Wa,Wbの主平面に対して斜
めに交差するように配置されており、偏向部材6は反射
面が検査対象物Wa,Wbの主平面に対して直交し、か
つ検査対象物Wa,Wbにおいて投光ビームが走査され
るリードの表面に平行になるように配置される。この構
成によって、走査装置2が1回走査されるたびに各検査
対象物Wa,Wbの上で投光ビームが順次走査されるこ
とになる。
【0033】受光光学系4は、受光レンズ4aと3枚の
反射ミラー4b〜4dと走査装置2とにより構成され
る。すなわち、検査対象物Wa,Wbと受光レンズ4a
との間には反射ミラー4bが配設され、受光レンズ4a
を通った光は、2枚の反射ミラー4c,4dを通して屈
曲された後、走査装置2で偏向されてPSDよりなる1
次元の位置検出器5に入射する。ここに、反射ミラー4
b〜4dは光学系の配置の都合で設けてあり必ずしも設
ける必要はない。また、受光光学系4は、光軸(すなわ
ち受光レンズ4aの光軸を通る光線が反射ミラー4bで
反射したときに通る光路)が、投光ビームの走査される
上記平面に対して交差するように配置される。図1で説
明すれば、投光ビームはXZ平面で走査され、受光光学
系4の光軸と投光ビームとを含む平面はXZ平面に略直
交することになる。
【0034】このようにして位置検出器5の受光面に
は、投光ビームの照射方向における検査対象物Wa,W
bまでの距離に対応した位置に結像スポットが形成され
ることになる。すなわち、Z方向の変位に伴う結像スポ
ットの移動方向が受光面の長手方向に一致するように位
置検出器5の向きが設定される。上述のように、投光ビ
ームをXZ平面上で走査し、受光光学系4の光軸と投光
ビームとを含む平面をXZ平面に略直交させていること
によって、図4に示すように投光ビームが検査対象物W
a,Wbのリードで反射した後に回路基板BDで再反射
されるような二次反射が生じたとしても(本来の投光ス
ポットaに対する結像スポットをa′、二次反射による
投光スポットbに対する結像スポットをb′としてあ
る)、位置検出器5の受光面の上では二次反射による結
像スポットb′は、本来の結像スポットa′に対して長
手方向(紙面に交差する方向)にはほとんど変位せず、
紙面に平行な方向(すなわち、位置検出器5の受光面の
幅方向)に変位することになる。したがって形状の誤計
測を抑制することができる。なお、偏向部材6で反射し
て検査対象物Wbに照射された投光ビームに対する反射
光は偏向部材6で再反射して受光光学系4に入射し、偏
向部材6に照射されずに検査対象物Waに直接照射され
た投光ビームに対する反射光は受光光学系4に直接入射
する。
【0035】上記構成では、走査装置2によって投光ビ
ームを走査するのに対して、受光側でも走査装置2を介
して位置検出器5に結像スポットを形成しているから、
位置検出器5の受光面の有効幅を越えない位置に結像ス
ポットを形成することができる。ここに、走査装置2に
入射する光源1からの投光ビームと走査装置2から位置
検出器5に向かう光線とを分離するためのプリズム7も
設けられる。
【0036】上述した走査装置2の振動位置は走査用駆
動回路11により制御され、この走査用駆動回路11の
出力によってどちらの検査対象物Wa,Wbに投光スポ
ットが形成されているかを知ることができるから、演算
回路12では走査用駆動回路11の出力と位置検出器5
の出力とに基づいて、各検査対象物Wa,Wbの立体形
状を計測することができるのである。このように、投光
ビームを主平面に対して斜めに交差させる形で照射して
いることによって、J字形のリードを有する電子部品の
半田付け部分の立体形状の計測が可能になるのである。
しかも、投光ビームを偏向部材6によって2方向に分
け、各投光ビームをそれぞれ異なる検査対象物Wa,W
bに照射するから、投光ビームの1回の走査で2個の検
査対象物Wa,Wbの検査が可能になり、しかも、1つ
の光学系で2個の検査対象物Wa,Wbについての検査
が可能になるのである。加えて、偏向部材6で検査対象
物Wa,Wbの所望位置に投光ビームを照射しているか
ら、必要に応じて偏向部材6の位置や向きを変えるだけ
で検査対象物Wa,Wbの所望の位置の立体形状の計測
が可能になるのである。
【0037】(実施例2)実施例1においては、走査装
置2を投光側と受光側とで共用しているが、図5に示す
ように投光側と受光側とに分けて2個の走査装置2a,
2bを設けてもよい。この場合、両走査装置2a,2b
が同期するように振動させれば、実施例1と同様の機能
となる。他の構成は実施例1と同様である。
【0038】(参考例1) ところで、投光ビームを2方向に分けるために図 6およ
び図7に示すように、ビームスプリッタよりなる偏向部
材6を回路基板BDに直交し両検査対象物Wa,Wbの
中央線を含む面上に配置するとともに、偏向部材6を透
過した透過光と偏向部材6で反射された反射光とに2分
岐し、透過光と反射光との光路上にそれぞれ出入自在な
遮光板8a,8bを配置した構成としてもよい。遮光板
8a,8bは回路基板BDに平行に配置され、各遮光板
8a,8bは図示していないソレノイドのような駆動源
によって、偏向部材6から各検査対象物Wa,Wbへの
光路上に位置する位置と、光路を開放する位置との間で
回路基板BDに沿って移動する。また、各遮光板8a,
8bを駆動する駆動源が遮光板駆動回路13により制御
されて、各遮光板8a,8bが択一的に光路を開放す
る。通常は走査装置2による投光ビームの1回の走査毎
に遮光板8a,8bを交互に開閉する。偏向部材6を形
成するビームスプリッタとしてはハーフミラーを用い
る。
【0039】受光光学系4については、実施例1と同様
に、投光ビームが走査される平面に対して光軸と投光ビ
ームとを含む平面が略直航するように配置される。ま
た、受光光学系4では、偏向部材6での反射光により検
査対象物Wbに形成された投光スポットについては偏向
部材6で再反射させた後に結像し、偏向部材6での透過
光により検査対象物Waに形成された投光スポットにつ
いては偏向部材6を透過させて結像する。
【0040】上記構成によって、実施例1と同様に、各
検査対象物Wa,Wbの所望部位の立体形状の計測が可
能になるのである。しかも、偏向部材6は投光ビームの
光路を反射光と透過光とに2分岐するから、各検査対象
物Wa,Wbの走査範囲を実施例1と同範囲とすれば、
走査装置2の振動幅が実施例1の略半分になり、それだ
け走査装置2の構成が簡単になるとともに、投光レンズ
3も小形になって製造が容易になるのである。他の構成
および動作は実施例1と同様である。なお、実施例2と
同様にして図8のように投光側と受光側とで個別に走査
装置2a,2bを設け、互いに同期振動させるようにし
てもよい。
【0041】(参考例2) 参考例1 では、偏光部材6で投光ビームを2分岐した後
に、遮光板8a,8bを開閉することで、どちらの光路
の投光ビームを採用するかを決定していたが、波長によ
って光路を識別してもよい。すなわち、図9に示す構成
を有し、光源1としては複数波長を含む投光ビームを照
射するものを用い、偏向部材6としては波長選択特性を
有するものを用いる。具体的には、偏向部材6として分
波器である干渉フィルタを用いることで投光ビームを反
射波長と透過波長とに分波し、反射波長と透過波長との
投光ビームをそれぞれ検査対象物Wa,Wbに照射する
のである。
【0042】一方、受光光学系4は、偏向部材6での反
射光により検査対象物Wbに形成された投光スポットに
ついては偏向部材6で再反射させた後に結像し、偏向部
材6での透過光により検査対象物Waに形成された投光
スポットについては偏向部材6を透過させて結像するよ
うに配置する。したがって、受光レンズ4aへの入射光
の波長は偏向部材6で混合されているが、プリズム7に
よって投光ビームと分離された受光光線を干渉フィルタ
9を通して分波することにより、各検査対象物Wa,W
bに形成された投光スポットに対応した結像スポットを
格別に分離することができる。すなわち、干渉フィルタ
9で分波され各別に形成される結像スポットの位置を個
別の位置検出器5a,5bで監視することによって、各
検査対象物Wa,Wbの立体形状を計測することができ
るのである。
【0043】上述した構成では、投光ビームを1回走査
すれば、2個の検査対象物Wa,Wbの立体形状を一度
に計測することができるから、実施例3の構成よりも立
体形状の計測に要する時間が半分程度に短縮されること
になる。他の構成および動作は実施例1と同様である。(参考例3) 10に示すように、参考例2と同様に、複数波長を含
む光源1を用い、偏向部材6としては分波器である干渉
フィルタを用いてもよい。分岐された投光ビームは各検
査対象物Wa,Wbに照射されてそれぞれ投光スポット
を形成し、その反射光は受光光学系4を通過して位置検
出器5に結像スポットを形成しようとする。ここで、受
光光学系4と位置検出器5との間には、特定波長を選択
的に通過させる2種類のフィルタ10a,10bを有し
たフィルタ板10が設けられ、フィルタ駆動回路14に
よって一方のフィルタ10a,10bが択一的に光路に
挿入されるようにしてある。したがって、走査装置2で
の1回の走査毎にフィルタ10a,10bを交互に入れ
換えるようにすれば、各検査対象物Wa,Wbの立体形
状を個別に計測することができるのである。他の構成お
よび動作は実施例1と同様である。
【0044】(参考例4) 図11に示すように、偏向部材6として反射ミラーを用
いるとともに、偏向部材6を偏向部材駆動回路15によ
って移動自在に制御した構成を採用することもできる
すなわち、偏向部材6は図示していないソレノイドのよ
うな駆動源によって、投光レンズ3から一方の検査対象
物Waへの光路上に配置される位置と、この光路から取
り除かれる位置との間で回路基板BDに直交する面内で
移動自在とされる。また、駆動源は投光ビームの走査に
同期して偏向部材駆動回路15により制御される。
【0045】上記構成によれば、偏向部材6が投光ビー
ムの経路に存在しないときには、投光ビームが検査対象
物Waに照射されて検査対象物Waに投光スポットが形
成され、偏向部材6が投光ビームの経路に存在すれば、
投光ビームが偏向部材6で反射されて検査対象物Wbに
投光スポットが形成されることになる。したがって、位
置検出器5の受光面に形成される結像スポットは偏向部
材6の位置に応じて各検査対象物Wa,Wbに対応する
ものとなる。なお、受光光学系4は、偏向部材6を含む
面内に反射ミラー4bで屈曲された受光レンズ4aの光
軸が含まれる位置、または投光ビームの光路上に偏向部
材6が存在するときに偏向部材6での投光スポットの鏡
像を位置検出器5の受光面に結像させる位置のどちらに
配置してもよい。他の構成および動作は実施例1と同様
である。
【0046】(参考例5) 12および図13に示すように、偏向部材6として回
路基板BDに直交し2個の検査対象物Wa,Wbの間の
対称線を含む面内に回路基板BDに平行な回転軸6aを
有した反射ミラーを用いてもよい。偏向部材6は図示し
ていないモータのような駆動源によって回転軸6aが回
動可能であって、偏向部材駆動回路15で駆動源を制御
することにより、投光ビームを各検査対象物Wa,Wb
に照射できる角度を向くようになっている。ここに、投
光レンズ3は、両検査対象物Wa,Wbに対する走査範
囲の全領域について投光ビームが偏向部材6で一旦反射
されるように配置される。
【0047】上述の構成によって、投光ビームが反射さ
れて各検査対象物Wa,Wbにそれぞれ照射されるよう
に偏向部材6の角度を設定すれば、偏向部材6の角度の
変更のみで他の光学系は共通にしたままで各検査対象物
Wa,Wbごとの立体形状を計測することができる。他
の構成および動作は実施例1と同様である。また、実施
例2と同様にして図14のように投光側と受光側とで個
別の走査装置2a,2bを設け、互いに同期振動させて
も同様に機能する。
【0048】(実施例3) 上述した各実施例では検査対象物Wa,Wbに対する光
切断面が固定的に設定されていたが、二次反射等の影響
を除去するためには光切断面を変更したい場合がある。
そこで、本実施例では、図15および図16のように回
路基板BDをターンテーブル(軸のみを図示してある)
17の上に載置し、ターンテーブル17をテーブル駆動
回路20で制御して回動させることによって、検査対象
物Wa,Wbに対する光切断面を変化させることができ
るようにしているのである。ここでは、実施例1に対応
した構成を示しているが、上述した他の構成についてタ
ーンテーブル17を採用してもよい。また、回路基板B
Dには3個の検査対象物Wa,Wb,Wcを実装してあ
り、上記光学系では一度に立体形状を計測できるのは2
個の検査対象物Wa,Wbについてであるが、ターンテ
ーブル17の軸と検査対象物Wa,Wb,Wcとの位置
関係を適宜設定しておくことで、ターンテーブル17を
回動させるだけで3個以上の検査対象物Wa,Wb,W
cについて一つの光学系で立体形状を計測することがで
きるのである。また、検査対象物Wa,Wb,Wcの4
側面について形状計測を行なう場合に、1つの投光ビー
ムを検査対象物Wa,Wb,Wcに照射する場合に、検
査対象物Wa,Wb,Wcの向きを代えて4回の計測を
行なう必要があるが、投光ビームを2分岐する上述の各
構成例を本実施例の構成と組み合わせて採用することに
よって、2回の計測で4側面の計測が可能になる。すな
わち、計測回数が減少して計測に要する時間を短縮する
ことができる。他の構成および動作は実施例1と同様で
ある。なお、実施例2と同様にして図17のように投光
側と受光側とで個別の走査装置2a,2bを設け、互い
に同期振動させても同様に機能する。
【0049】(実施例4) 本実施例は、図18、図19に示すように、投光ビーム
を走査する平面(図1のXZ平面)に略平行な一対の反
射ミラー18a,18bを反射面同士を対向させた形で
互いに離間して配置し、また反射ミラー18a,18b
の間にハーフミラー19を配置した構成を有する。ハー
フミラー19は結像スポットから投光スポットを見込む
経路上に配置され、この経路を2分岐する経路分割手段
として機能する。また、反射ミラー18a,18bは分
割された各経路を偏向部材6を介して投光スポットに集
結させるのであって経路集結手段として機能する。
【0050】上述のように、受光光学系4を通して投光
スポットを位置検出器5の受光面に結像させるにあたっ
て、投光スポットと結像スポットとの間の経路を2経路
設けていることによって、一方の経路では検査対象物W
a,Wbのリードによって死角が形成され投光スポット
を位置検出器5から見込むことができないような場合で
も、他方の経路で結像スポットを形成することが可能に
なり、結果的に死角が形成されにくくなるのである。本
実施例の偏向部材6は実施例1に対応するものである
が、上述した他の構成で示した偏向部材6を用いてもよ
い。他の構成および動作は実施例1と同様である。
【0051】
【0052】
【0053】
【発明の効果】 請求項の発明は、投光ビームを2分岐
するにあたって、投光ビームの走査範囲のうちの一部範
囲でのみ投光ビームを反射させるから、投光ビームが反
射光と直接光とに2分岐されるのであって、投光ビーム
の走査位置により投光スポットの照射箇所を識別できる
から、受光側で反射光を分離するなどの処理が不要であ
り、簡単な方法ながら投光ビームの1回の走査で2箇所
の形状計測が行なえるという利点がある。
【0054】
【0055】
【0056】請求項の発明は、結像スポットから投光
スポットを見込む経路を複数に分岐し、かつ分岐された
各経路を投光スポットに集結するので、複数の経路を通
った投光スポットからの反射光によって結像スポットを
形成することができ、いずれかの経路では投光スポット
が死角に入って結像スポットが形成されないような場合
でも他の経路で投光スポットに対する結像スポットを形
成できる可能性が高くなり、死角が形成されにくくなる
という利点を有する。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】請求項の発明は、投光ビームを2分岐す
るにあたって、投光ビームの走査範囲のうちの一部範囲
でのみ投光ビームを反射させるから、投光ビームが反射
光と直接光とに2分岐されるのであって、投光ビームの
走査位置により投光スポットの照射箇所を識別できるか
ら、受光側で反射光を分離するなどの処理が不要であ
り、簡単な方法ながら投光ビームの1回の走査で2箇所
の形状計測が行なえるという利点がある。
【0061】
【0062】
【0063】請求項の発明は、結像スポットから投光
スポットを見込む経路をハーフミラーによって複数に分
岐し、かつ分岐された各経路を反射ミラーによって投光
スポットに集結するので、複数の経路を通った投光スポ
ットからの反射光によって結像スポットを形成すること
ができ、いずれかの経路では投光スポットが死角に入っ
て結像スポットが形成されないような場合でも他の経路
で投光スポットに対する結像スポットを形成できる可能
性が高くなる。その結果、死角が形成されにくくなり、
各種形状の検査対象物に対応することが可能になるとい
う利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す具体構成図である。
【図2】実施例1を示す光学系を簡略化した構成図であ
る。
【図3】実施例1を示す要部の動作説明図である。
【図4】実施例1での二次反射に関する説明図である。
【図5】実施例2を示す構成図である。
【図6】参考例1を示す具体構成図である。
【図7】参考例1を示す要部の動作説明図である。
【図8】参考例1の別の構成例を示す構成図である。
【図9】参考例2を示す具体構成図である。
【図10】参考例3を示す具体構成図である。
【図11】参考例4を示す具体構成図である。
【図12】参考例5を示す具体構成図である。
【図13】参考例5を示す要部の動作説明図である。
【図14】参考例5の別の構成例を示す構成図である。
【図15】実施例示す具体構成図である。
【図16】実施例示し、(a)は要部側面図、(b)
は要部正面図である。
【図17】実施例別の構成例を示す構成図である。
【図18】実施例示す具体構成図である。
【図19】実施例示す要部の動作説明図である。
【図20】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 走査装置 3 投光レンズ 4 受光光学系 5 位置検出器 5a 位置検出器 5b 位置検出器 6 偏向部材 6a 回転軸 10 フィルタ板 10a フィルタ 10b フィルタ 12 演算回路 17 ターンテーブル BD 回路基板 Wa 検査対象物 Wb 検査対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−189505(JP,A) 特開 平4−282407(JP,A) 特開 昭55−109904(JP,A) 特開 平3−142303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G06T 1/00 G06T 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物に投光ビームを照射して形成
    される投光スポットを検査対象物の上で走査し、投光ビ
    ームの照射方向とは異なる方向の光軸を有した受光光学
    系を通して投光スポットの像として形成される結像スポ
    ットの位置を測定することによって検査対象物の立体形
    状を計測する形状計測方法において、光ビームの走査
    範囲の一部範囲を偏向部材に重複させ、投光ビームを走
    査範囲が偏向部材に重複する範囲での反射光と偏向部材
    に重複しない範囲での直接光とに2分岐し、分岐した各
    投光ビームにより検査対象物の所望部位に各別に投光ス
    ポットを形成することを特徴とする形状計測方法。
  2. 【請求項2】 位置検出器の結像スポットから投光スポ
    ットを見込む経路を経路分割手段によって複数の経路に
    分割するとともに、分割された各経路をそれぞれ経路集
    結手段によって上記投光スポットに集結させることを特
    徴とする請求項1記載の形状計測方法。
  3. 【請求項3】 検査対象物に投光ビームを照射する光源
    と、投光ビームにより形成される投光スポットを検査対
    象物の上で走査する走査装置と、投光ビームの照射方向
    とは異なる方向の光軸を有した受光光学系と、受光光学
    系を通して投光スポットの像として形成される結像スポ
    ットの位置を測定する位置検出器と、走査装置の走査位
    置と位置検出器の出力とに基づいて検査対象物の立体形
    状を計測する演算回路とを備えた形状計測装置におい
    て、投光スポットを走査する際の投光ビームの走査範囲
    の一部範囲で投光ビームを反射して検査対象物に照射し
    残りの範囲で投光ビームを検査対象物に直接照射する偏
    向部材を設けて成ることを特徴とする形状計測装置。
  4. 【請求項4】 位置検出器の結像スポットから投光スポ
    ットを見込む経路を複数の経路に分割するハーフミラー
    と、分割された各経路をそれぞれ上記投光スポットに集
    結させる反射ミラーとを付加したことを特徴とする請求
    項3記載の形状計測装置。
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