JP3107943B2 - ボンド磁石形成材料 - Google Patents

ボンド磁石形成材料

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JP3107943B2 JP05080649A JP8064993A JP3107943B2 JP 3107943 B2 JP3107943 B2 JP 3107943B2 JP 05080649 A JP05080649 A JP 05080649A JP 8064993 A JP8064993 A JP 8064993A JP 3107943 B2 JP3107943 B2 JP 3107943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形等により所定
形状のボンド磁石を形成することのできる材料、すなわ
ち、磁性粉体と、前記粉体をなす粒子同士を結合するバ
インダー樹脂と、カップリング剤とを混練してなるボン
ド磁石形成材料に関し、特に、ボンド磁石として所定形
状に成形加工する際に、良好な流動特性が得られるとと
もに、これにより作製されるボンド磁石に高い磁気特性
と十分な機械的強度とを付与することのできるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁性粉体をなす粒子同士がバインダー樹
脂で結合されたボンド磁石は、射出成形等により所定形
状に容易に成形されるため、複雑な形状であっても一体
成形することができ、焼結磁石に比べて成形加工性に優
れている。これに加えて、機械的強度が高いため割れた
り欠けたりしにくく、寸法精度も良好であることから、
このようなボンド磁石は近年特に注目されており、その
工業的な利用範囲が広がっている。
【0003】このようなボンド磁石の中でも、磁性粉体
としてSmCo系やNdFeB系の希土類磁石材料を用
いた、高磁気特性ボンド磁石の市場が急成長している。
また、新たな磁性材料であるSmFeN系の粉体からな
るボンド磁石も有用なものである。このようなボンド磁
石は、磁性粉体と、前記粉体をなす粒子同士を結合する
バインダー樹脂と、各種添加とを混練してなるボンド
磁石形成材料を、射出、押出、圧縮等の方法により成形
して得られるものである。
【0004】すなわち、例えば射出成形によりボンド磁
石を得る場合には、熱可塑性樹脂、シラン或いはチタン
系等のカップリング剤、および滑剤等と、磁性粉体とか
らなる混合物を、押し出し機等により混練した後にペレ
ット或いは粉体に加工し、得られたペレット或いは粉体
を射出成形機に導入している。このようなボンド磁石形
成材料においては、ボンド磁石としたときの磁気特性を
向上させるために、磁性粉体の含有量を極力多くする必
要がある。しかしながら、磁性粉体の含有量が多いほど
ボンド磁石形成材料の流動性が低下するために、磁性粉
体の含有量には上限がある。特に、磁性粉体として、直
径が10μm以下である微粉を用いた場合には、ボン
ド磁石形成材料としての流動性の低下が著しい。
【0005】ボンド磁石形成材料の流動性が低下する
と、ボンド磁石成形時の成形加工性が低下するが、それ
ばかりではなく、磁性粉体をなす粒子の配向性が低下し
て磁気特性が低下することになる。すなわち、磁気特性
を向上させる目的で磁性粉体の含有量を多くしたこと
が、ボンド磁石形成材料の流動性の低下とともに磁気特
性の低下をも引き起こしていた。
【0006】このような問題点を解決するために、ボン
ド磁石形成材料の構成成分である、バインダー樹脂やカ
ップリング剤等の各種添加の選定と、これらの添加方
法や混練方法等とについて、多くの検討がなされてい
る。ここで、カップリング剤は、無機化合物である磁性
粉体と有機化合物であるバインダー樹脂との接着性を高
めるために添加されるものであり、このようなカップリ
ング剤の添加により、ボンド磁石とした時の機械的強度
を高めることができる。
【0007】このようなカップリング剤には、シラン系
やチタン系のものがあるが、従来より、例えば、バイン
ダー樹脂に12−ナイロンを使用する場合には、樹脂と
の親和作用を有する官能基としてアミノ基やグリシジル
基を備えたものが用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
アミノ基やグリシジル基を備えたシラン系やチタン系の
カップリング剤が、ボンド磁石形成材料に含有されてい
ると、アミノ基やグリシジル基の高い反応性により、バ
インダー樹脂と磁性粉体の表面との間に反応が起きて、
磁性粉体の表面に樹脂がぶら下がった状態となり、溶融
状態におけるボンド磁石形成材料の流動性や磁性粉体の
配向性を低下させる原因となっていることが分かった。
【0009】また、ボンド磁石形成材料中に、このよう
な、アミノ基やグリシジル基等の反応性の高い官能基を
有するカップリング剤が存在すると、磁性粉体が酸化さ
れて劣化し、得られるボンド磁石の保磁力や磁化が低下
するという問題もあった。本発明は、このような従来技
術の問題点に着目してなされたものであり、ボンド磁石
に成形する際の成形加工性と、ボンド磁石とした時の十
分な機械的強度および高い磁気特性とを合わせ持つボン
ド磁石成形材料を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、磁性粉体と、前記粉体をなす粒子同士を
結合するバインダー樹脂と、前記磁性粉体とバインダー
樹脂との接着性を高めるためのカップリング剤と、を混
練してなるボンド磁石形成材料において、前記カップリ
ング剤が、下記一般式(1)で示されるシラン化合物か
らなるものであることを特徴とするボンド磁石形成材料
を提供する。
【0011】Xm −Si− (OR)4-m ……(1) (式中、mは1〜3の整数、Xは、フェニル基、アルキ
ル基が付加されたフェニル基、またはフェニル基が付加
されたアルキル基であり、Rは、Hまたはアルキル基で
ある。)以下に、本発明のボンド磁石形成材料を構成す
る、磁性粉体、バインダー樹脂、および各種添加につ
いてそれぞれ詳細に説明する。 <磁性粉体> 本発明に使用可能な磁性粉体としては、例えば、SmC
o系、NdFeB系、SmFeN系、フェライト系等の
磁性粉体が挙げられ、このような磁性粉体を、ボンド磁
石形成材料に70〜97wt%、好ましくは80〜95
wt%の割合で含有させる。 <バインダー樹脂> 本発明におけるバインダー樹脂としては、従来より公知
である熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0012】具体的には、12−ナイロン、6−ナイロ
ン、6,6−ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ
ルアルコール、エチレン−酢ビ共重合体等のポリビニル
系樹脂、エチレンーエチルアクリレート、メチルメタク
リレートおよびその変性物等のアクリル系樹脂、ポリア
クリロニトリル、アクリロニトリルースチレン共重合体
等のアクリロニトリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂ポリ
アセタール、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリスル
ホン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアリレート、ポリフェニレンオキシド
及びその変性物、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリアミドイミド、ポリオキシベンゼ
ン、ポリエーテルケトン等のエンジニアプラスチックと
呼称される樹脂、ポリアラミド、全芳香族ポリエステ
ル、ポリエステルアミド等の液晶樹脂、ポリアミドエラ
ストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエ
ラストマー等の熱可塑性エラストマーであり、これらの
うちの一種、または二種以上を組み合わせたものを使用
できる。
【0013】そして、これらの中から、耐熱性、機械的
強度、弾性、寸法精度、耐油性、耐薬品性、耐候性等の
要求性能に応じて、適切な樹脂が選定される。上記の各
熱可塑性樹脂のうち、機械的強度、寸法精度、コスト、
成形加工性能のバランスが良く、磁性粉体との親和性に
ついても、他の樹脂との比較において良好である12−
ナイロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリア
ミド樹脂が、本発明におけるバインダー樹脂として特に
好ましい。
【0014】このようなバインダー樹脂は、ボンド磁石
形成材料中に2〜25重量%の範囲で含有させることが
好ましい。この含有量が2重量%未満であると、ボンド
磁石成形材料の溶融時における流動性が極端に悪くなる
し、25重量%を超えると、磁性粉体の含有量が少なく
なるので磁気特性が低く、得られるボンド磁石は永久磁
石用途としての実用性に乏しいものとなる。この含有量
のさらに好ましい範囲は4〜15重量%である。 <カップリング剤>本発明のボンド磁石形成材料におけ
るカップリング剤は、下記一般式(1)で示されるシラ
ン化合物からなるものである。
【0015】Xm −Si− (OR)4-m ……(1) (式中、mは1〜3の整数、Xは、フェニル基、アルキ
ル基が付加されたフェニル基、またはフェニル基が付加
されたアルキル基であり、Rは、Hまたはアルキル基で
ある。)このようなカップリング剤をなすシラン化合物
としては、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン等が挙げられる。
【0016】これらのシラン化合物は、単独でもしくは
二種以上で含有されるが、その含有量は、ボンド磁石形
成材料中において0.01〜5.0重量%であることが
好ましい。含有させるシラン化合物として適切なものの
種類は、使用するバインダー樹脂の種類により異なる。
例えば、バインダー樹脂としてポリアミド樹脂を用いる
場合には、その極性及び沸点等の物性から、シラン化合
物としては、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、およ
びジフエニルジエトキシシランを使用することが好まし
い。
【0017】また、物性のバランスをとるために、ボン
ド磁石形成材料に含有させるシラン化合物の一部を、上
記一般式(1)で示されるシラン化合物からなるもの以
外で置換することもできる。この場合、置換する量は、
上記一般式(1)で示されるシラン化合物による効果を
損なわない程度の量とし、通常は上記一般式(1)で示
されるシラン化合物の添加量を超えない量とする。本発
明のボンド磁石形成材料において、磁性粉体の含有量が
90重量%以上である場合には、含有させるバインダー
樹脂や磁性粉体の種類、磁性粉体の粒子径等によって、
滑剤を添加することが好ましい場合がある。
【0018】本発明のボンド磁石形成材料に含有可能な
滑剤としては、パラフィンワックス、流動パラフィン、
ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、エス
テルワックス、カルナウバ、マイクロワックス、等のワ
ックス類、ステアリン酸、12−オキシステアリン酸、
ラウリン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸
カルシウム、リノール酸亜鉛、リシノール酸カルシウ
ム、2−エチルヘキソイン酸亜鉛等の脂肪酸塩、ステア
リン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ベ
ヘン酸アミド、パルミチン酸アミド、ラウリン酸アミ
ド、ヒドロキシステアリン酸アミド、メチレンビスステ
アリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エ
チレンビスラウリン酸アミド、ジステアリルアジピン酸
アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ジオレイルア
ジピン酸アミド、N−ステアリルスアリン酸アミド、N
−オレイルステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ
酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチロール
ベヘン酸アミド等脂肪酸アミド、ステアリン酸ブチル等
の脂肪酸エステル、エチレングリコール、ステアリルア
ルコール等のアルコール類、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール及びこれらの変性物からなるポエーテル類、シリ
コーンオイル、シリコングリース等のポリシロキサン
類、弗素系オイル、弗素系グリース、含弗素樹脂粉末と
云った弗素化合物、窒化珪素、炭化珪素、酸化マグネシ
ウム、アルミナ、シリカゲル等の無機化合物粉体などが
挙げられる。
【0019】これらの滑剤のうちの一種または二種以上
が用いられるが、ワックス類、ポリエーテル類、脂肪酸
アミド類のうちの少なくとも一種を滑剤として含有させ
ると、ボンド磁石形成材料の成形加工性が大きく向上す
るため特に好ましい。滑剤の添加量は、ボンド磁石形成
材料中において5重量%以下であることが好ましく、さ
らに好ましくは0.1〜2重量%とする。
【0020】本発明のボンド磁石形成材料には、これら
の成分以外に、各種添加を含有させることもできる。
例えば、バインダー樹脂をなす熱可塑性樹脂及び磁性粉
体の耐熱性を向上させるために、熱老化防止剤、酸化防
止剤などの安定剤を、ボンド磁石形成材料の調製時にお
ける混合、混練、成形の各段階で添加することができ
る。或いは、このような安定剤を、ボンド磁石形成材料
の調製前に、熱可塑性樹脂や添加剤に予め添加しておく
こともできる。
【0021】このような安定剤としては、ヒンダードフ
ェノール系、アミン系の一次酸化防止剤、イオウ系、リ
ン系の二次酸化防止剤が用いられる。特に、バインダー
樹脂の第一成分がポリアミド樹脂である場合には、リン
系のトリフェニルフォスファイト等を使用すると有効で
ある。次に、このような構成をなす本発明のボンド磁石
形成材料を調製する方法の一例について以下に説明す
る。 <ボンド磁石形成材料の調製方法> (1)混合工程 はじめに、磁性粉体、バインダー樹脂、シランカップリ
ング剤、および滑剤(必要な場合にのみ)を混合機内に
おいて混合する。
【0022】この時、バインダー樹脂の各成分をなす樹
脂は、ペレット、ビーズ、パウダー、およびペースト状
などいずれの形態で混合機内に導入されてもよいが、均
質性の高い混合物を得るためには粒度の細かい形態で導
入することが好ましい。また、従来の技術では、この時
に溶媒を添加すると、シランカップリング剤や滑剤をよ
り均一に混合することができるため好ましいが、ここで
は、使用するカップリング剤が、本発明で限定されてい
るシラン化合物からなるものであるため、溶媒を使用し
なくても均一な混合がなされる。
【0023】混合に使用される混合機は、特に限定され
るものではなく、例えば、リボンミキサー、V型ミキサ
ー、ロータリーミキサー、ヘンシェルミキサー、フラッ
シュミキサー、ナウタミキサー等が挙げられる。また、
回転ボールミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ウ
エットミル、ジェツトミル、ハンマーミル、カッターミ
ル等を用いて、粉砕混合をする方法も有効である。 (2)混練工程 上記工程により得られた混合物を、ブラベンダー等のバ
ッチ式ニーダー、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキ
サー、ヘリカルローター、ロール、一軸押し出し機、二
軸押し出し機等に導入し、バインダー樹脂を溶融しなが
ら混練する。
【0024】混練温度は、前記樹脂が、溶融するが分解
はしない範囲(例えば、50〜400℃)の温度とす
る。ここで、例えば、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリ
デン等は、融点以下で混練される場合もある。また、ポ
リ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデン等以外の樹脂でも、
樹脂のガラス転移点を超える温度であれば、融点以下の
温度で混練することが可能な場合がある。
【0025】そして、得られた混練物を、ストランドや
シート状に押し出してそのままカッターにより切断した
り、ホットカットやアンダーウオーターカットにより切
断したりすることにより、ボンド磁石形成材料のペレッ
トを作製する。または、得られた混練物をブロック状に
冷却固化させ、これを粉砕機にかけてボンド磁石形成材
料のパウダーを作製する。
【0026】このようにして得られた本発明のボンド磁
石形成材料は、例えば、以下の方法により所定形状のボ
ンド磁石とすることができる。 <ボンド磁石の形成方法>ペレットやパウダー状で得ら
れたボンド磁石形成材料を、加熱溶融して、必要に応じ
磁場をかけながら、射出成形、押出成形、圧縮成形等に
より所定形状に成形する。押出成形の場合には、ボンド
磁石形成材料の混練と同時に行うこともできる。これら
の方法のうち、表面平滑性や磁気特性に優れたボンド磁
石が得られ、成形形状の自由度も大きいことから、射出
成形を採用することが好ましい。
【0027】そして、通常は、得られた成形体に対して
さらに着磁を行って、永久磁石とする。本発明のボンド
磁石形成材料により得られた成形体に対して着磁を行う
場合には、従来公知の方法により、すなわち、例えば静
磁場を発生する電磁石、パルス磁場を発生するコンデン
サー着磁機などを使用して行われる。十分な着磁がなさ
れるための磁場強度は、好ましくは15kOe以上、さ
らに好ましくは25kOe以上である。
【0028】
【作用】本発明のボンド磁石形成材料によれば、磁性粉
体とバインダー樹脂との接着性を高めるためのカップリ
ング剤として、下記一般式(1)で示されるシラン化合
物からなるものを含有させたために、ボンド磁石形成材
料の溶融状態での流動性を高くするとともに、これをボ
ンド磁石とした時の磁気特性を高くすることができる。
【0029】Xm −Si− (OR)4-m ……(1) (式中、mは1〜3の整数、Xは、フェニル基、アルキ
ル基が付加されたフェニル基、またはフェニル基が付加
されたアルキル基であり、Rは、Hまたはアルキル基で
ある。)すなわち、上記一般式(1)で示されるシラン
化合物は、従来のカップリング剤で使用されているシラ
ン化合物のように、アミノ基やグリシジル基等の反応性
の高い官能基を有していないため、ボンド磁石形成材料
に含有された時に、バインダー樹脂と磁性粉体の表面と
の間に反応が起きないため、溶融状態におけるボンド磁
石形成材料の流動性や磁性粉体の配向性が低下しない。
【0030】また、磁性粉体がアミノ基やグリシジル基
等のように酸化剤となる官能基を有しないため、磁性粉
体の表面が酸化して劣化するということがなく、得られ
るボンド磁石の保磁力や磁化を低下させない。したがっ
て、本発明のボンド磁石形成材料は、ボンド磁石に成形
する際の成形加工性と、ボンド磁石とした時の十分な機
械的強度および高い磁気特性とを合わせ持つものとな
る。
【0031】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 <実施例1> 平均粒径が2.3μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2760gと、ジフェニルジメトキシ
シランを30g含有するメチルエチルケトン溶液;20
0gと、12−ナイロン(宇部興産製の UBE Nylonー12
P-3014U );240gとを、ロータリーミキサーに導入
して10分間混合した後、80℃,1orrで60分
間加熱して、溶媒を回収した。
【0032】得られた混合物を、30mm二軸押し出し機
(日本製鋼所製 LABO-TEX30)に導入して、30〜35
rpm 、230℃の条件で混練を行った。そして、押し出
し機からストランド状に出てきた混練物を、これを所定
の大きさにカッターで切断することにより、ボンド磁石
形成材料のペレットを得た。このペレットを、20ton
の射出成形機(日本製鋼所製 J-20ME)に導入し、シリ
ンダー温度240℃、金型温度100℃、射出圧力18
00kg/cm2の条件で磁場をかけながら成形を行い、直径
15mm、厚さ5mmのボタン状成形体と、長さ125mm、
幅12.5mm、厚さ3.2mmの短冊状成形体とを得た。
【0033】これらの各成形体と成形前のペレットとを
用いて、磁気特性、メルトフローレート、曲げ強度、密
度を測定した。密度については、ボタン状成形体の体積
と質量とを測定して算出し、磁気特性、メルトフローレ
ート、曲げ強度については、以下に示す方法で測定し
た。 《磁気特性》 ボタン状成形体を用い、これに対して室温中60kOe
でパルス着磁した後、BHループトレーサー(東英工業
株式会社製)にかけ、残留磁束密度Br、固有保磁力i
Hc、最大エネルギー積BHmax、および角形比
II(第2象限の減磁曲線上で磁化が残留磁束密度の9
0%となる磁場と保磁力の比)を測定した。 《メルトフローインデックス》 ペレットを用い、これをメルトフローインデックサー
(東洋精機製)にかけ、280℃、10kg/cm2の条件で
測定を行った。 《曲げ強度》 短冊状成形体を用い、これをインストロン製の試験機に
かけ、ASTM D−790に従って測定した。 <実施例2> メチルエチルケトンをジフェニルジメトキシシランの溶
媒として使用しない以外は、実施例1と同じとした混合
物を、加熱,減圧による溶媒除去工程を除いた実施例1
と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁石
の成形、及び諸物性の測定も実施例1と同様にして行っ
た。 <実施例3> 平均粒径が2.3μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2790gと、ジフェニルジメトキシ
シラン;30g、12−ナイロン;210g、とにより
構成された混合物を、実施例2と同じ方法でボンド磁石
形成材料に調製し、ボンド磁石の成形、及び諸物性の測
定も同様にして行った。 <実施例4> 平均粒径が2.3μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2790gと、ジフェニルジメトキシ
シラン;21g、12−ナイロン;210g、エチレン
ビスステアリン酸アミド;9gとにより構成された混合
物を、実施例2と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製
し、ボンド磁石の成形、及び諸物性の測定も同様にして
行った。 <実施例5> 平均粒径が2.3μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2790gと、ジフェニルジメトキシ
シラン;24g、6−ナイロン;237g、パラフィン
ワックス;6gとにより構成された混合物を、実施例2
と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁石
の成形、及び諸物性の測定も同様にして行った。 <実施例6> 実施例4におけるジフェニルジメトキシシランの代わり
にフェニルトリメトキシシランを使用し、これ以外は実
施例4と同じとした混合物を、実施例4と同じ方法でボ
ンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁石の成形、及び諸
物性の測定も同様にして行った 実施例> 平均粒径が5.4μmのSm1.0 Co5.0 磁性粉体;2
820gと、ジフェニルジメトキシシラン;21g、1
2−ナイロン;180g、エチレンビスステアリン酸ア
ミド;9gとにより構成された混合物を、実施例2と同
じ方法でボンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁石の成
形、及び諸物性の測定も同様にして行った。 <実施例> 平均粒径が2.4μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2818gと、ジフェニルジメトキシ
シラン;24g、12−ナイロン;182g、パラフィ
ンワックス;6gとにより構成された混合物を、実施例
2と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁
石の成形、及び諸物性の測定も同様にして行った。 <実施例> NdFeB磁性粉体;2818gと、ジフェニルジメト
キシシラン;21g、12−ナイロン;180g、エチ
レンビスステアリン酸アミド;9gとにより構成された
混合物を、実施例2と同じ方法でボンド磁石形成材料に
調製した。そして、得られたペレットについて、実施例
1と同様な方法でメルトフローインデックスを測定した
ところ、28.5g/10minであった。 <比較例1> 実施例1におけるジフェニルジメトキシシランの代わり
にN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメト
キシシランを用いた以外は、実施例1と同じとした混合
物を、実施例1と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製
し、ボンド磁石の成形、及び諸物性の測定も同様にして
行った。 <比較例2> 実施例1におけるジフェニルジメトキシシランの代わり
にイソプロピルイソステアロイルチタネートを使用した
以外は、実施例1と同じとした混合物を、実施例1と同
じ方法でボンド磁石形成材料に調製し、ボンド磁石の成
形、及び諸物性の測定も同様にして行った。 <比較例3> 平均粒径が2.3μmのSm8.4 Fe72.112.90.4
5.6 磁性粉体;2790gと、12−ナイロン;21
0gと、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン;21gを含有するイソプロピルアル
コール溶液と、エチレンビスステアリン酸アミド;9g
とにより構成された混合物を、実施例1と同じ方法でボ
ンド磁石形成材料に調製した。得られたペレットのメル
トフローインデックスを測定しようとしたが、樹脂が流
れないため測定できなかった。そのため、射出成形がで
きず、ボンド磁石を作製できなかった。 <比較例4> 平均粒径が5.4μmのSm1.0 Co5.0 磁性粉体;2
820gと、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン;21gを含有するイソプロピル
アルコール溶液と、12−ナイロン;180g、エチレ
ンビスステアリン酸アミド;9gとにより構成された混
合物を、実施例1と同じ方法でボンド磁石形成材料に調
製し、ボンド磁石の成形、及び諸物性の測定も同様にし
て行った。 <比較例5> 磁性粉体としてNdFeB磁性粉体;2818gと、1
2−ナイロン;180gと、N−β−アミノエチル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン;21gを含有す
るイソプロピルアルコール溶液と、エチレンビスステア
リン酸アミド;9gとにより構成された混合物を、実施
例1と同じ方法でボンド磁石形成材料に調製した。そし
て、得られたペレットについて、実施例1と同様な方法
でメルトフローインデックスを測定したところ、12.
4g/10minであった。
【0034】以上の各実施例および比較例のうち、実施
例1〜と比較例1〜4とについて、ボンド磁石形成材
料の組成と測定により得られた各物性値の結果とを、以
下の表1および表2に示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】これらの結果より、本発明の実施例に相当
するボンド磁石形成材料は、比較例のものと比べて、メ
ルトフローインデックス(MFI)の値が著しく大きい
ことが分かる。すなわち、本発明のボンド磁石形成材料
は、溶融時の流動性が高く、ボンド磁石に成形する際の
成形加工性に優れていることが分かる。また、本発明の
ボンド磁石形成材料により作製されたボンド磁石は、曲
げ強度の結果より、十分な機械的強度を備えており、各
磁気特性の結果より、高い磁気特性を有するものである
ことが分かる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボンド磁
石形成材料によれば、磁性粉体とバインダー樹脂との接
着性を高めるためのカップリング剤として、下記一般式
(1)で示されるシラン化合物からなるものを含有させ
たために、ボンド磁石形成材料の溶融状態での流動性を
高くするとともに、これをボンド磁石とした時の磁気特
性を高くすることができる。
【0039】Xm −Si− (OR)4-m ……(1) (式中、mは1〜3の整数、Xはフェニル基、アルキ
ル基が付加されたフェニル基、またはフェニル基が付加
されたアルキル基であり、Rは、Hまたはアルキル基で
ある。)その結果、本発明のボンド磁石形成材料は、ボ
ンド磁石に成形する際の成形加工に優れるとともに、こ
れにより作製されるボンド磁石に高い磁気特性と十分な
機械的強度とを付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01F 1/08 H01F 1/04 A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉体と、前記粉体をなす粒子同士を
    結合するバインダー樹脂と、前記磁性粉体とバインダー
    樹脂との接着性を高めるためのカップリング剤と、を混
    練してなるボンド磁石形成材料において、 前記カップリング剤が、下記一般式(1)で示されるシ
    ラン化合物からなるものであることを特徴とするボンド
    磁石形成材料。 Xm −Si− (OR)4-m ……(1) (式中、mは1〜3の整数、Xは、フェニル基、アルキ
    ル基が付加されたフェニル基、またはフェニル基が付加
    されたアルキル基であり、Rは、Hまたはアルキル基で
    ある。)
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