JP3107294B2 - 内燃機関の排ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排ガス浄化装置

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JP3107294B2 JP09013655A JP1365597A JP3107294B2 JP 3107294 B2 JP3107294 B2 JP 3107294B2 JP 09013655 A JP09013655 A JP 09013655A JP 1365597 A JP1365597 A JP 1365597A JP 3107294 B2 JP3107294 B2 JP 3107294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の内燃機関
から排出される排気ガスを浄化する装置に係わり、特に
希薄空燃比(リーンバーン)で運転可能な内燃機関及び
該内燃機関を搭載した自動車から排出される排ガスの浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から排出される排ガ
スに含まれる、一酸化炭素(CO),炭化水素(HC:H
ydrocarbon),窒素酸化物(NOx)等は大気汚染物質
として人体に悪影響を及ぼす他、植物の生育を妨げる等
の問題を生起する。そこで、従来より、これらの排出量
低減には多大の努力が払われ、内燃機関の燃焼方法の改
善による発生量の低減に加え、排出された排ガスを触媒
等を利用して浄化する方法の開発が進められ、着実な成
果を挙げてきた。ガソリンエンジン車に関しては、三元
触媒なるPt,Rhを活性の主成分とし、HC及びCO
の酸化とNOxの還元を同時に行って無害化する触媒を
用いる方法が主流となっている。
【0003】ところで、三元触媒はその特性から、ウィ
ンドウと称される理論空気燃料比近傍で燃焼させて生成
した排ガスにしか効果的に作用しない。そこで従来は、
空燃比は自動車の運転状況に応じて変動するものの変動
範囲は原則として理論空燃料(ガソリンの場合A(空気
の重量)/F(燃料の重量)=約14.7 ;以下本明細
書では理論空撚比をA/F=14.7 で代表させるが燃
料種によりこの数値は変る。)近傍に調節されてきた。
しかし、理論空燃比より希薄(リーン)な空燃比でエン
ジンを運転できると燃費を向上させる事ができることか
ら、リーンバーン燃焼技術の開発が進められ、最近では
空燃比18以上のリーン域で内燃機関を燃焼させる自動
車が珍しくない。しかし前述の様に現用三元触媒でリー
ンバーン排気の浄化を行わせるとHC,COの酸化浄化
は行えるもののNOxを効果的に還元浄化することはで
きない。したがって、リーンバーン方式の大型車への適
用、リーンバーン燃焼時間の拡大(リーンバーン方式の
適用運転域の拡大)を進めるには、リーンバーン対応排
ガス浄化技術が必要となる。そこでリーンバーン対応排
気浄化技術、すなわち酸素(O2 )が多量に含まれる排
ガス中のHC,NO,NOxを浄化する技術の開発、特
にNOxを浄化する技術の開発が精力的に進められてい
る。
【0004】特開昭63−61708 号公報では、リーンバー
ン排ガスの上流にHCを供給し、排ガス中のO2 濃度を
触媒が有効に機能する濃度域まで低め触媒の能力を引き
出す方法が提案されている。
【0005】特開昭62−97630号,同62−106826号,同62
−117620号公報は排ガス中のNOxを(NOは酸化して
吸収され易いNO2 に変換した後)NOx吸収能を有す
る触媒と接触させて吸収除去し、吸収効率が低下した時
点で排ガスの通過を止めてH2 ,メタン・ガソリン等の
HC、等の還元剤を用いて蓄積されたNOxを還元除去
し、触媒のNOx吸収能を再生する方法が示されてい
る。
【0006】また、PCT/JP92/01279及び
PCT/JP92/01330には、排ガスがリーンの
時にNOxを吸収し排ガス中の酸素濃度を低下させると
吸収したNOxを放出するNOx吸収剤を排気通路に設
置し、排気ガスがリーンのときにNOxを吸収させ、吸
収させたNOxをNOx吸収剤に流入する排ガス中のO
2 濃度を低下せしめて放出させる、排気浄化装置が提案
されている。
【0007】しかし、特開昭63−61708 号公報において
触媒が機能する空燃比である(A/F)14.7程度に
相当する排ガスの組成(O2 濃度約0.5%程度)を達
成するには多量のHCが必要となる。同発明のブローバ
イガスの利用は有効であるものの、内燃機関運転中の排
ガスを処理するに十分な量ではない。燃料を投入するこ
とも技術的には不可能ではないが、リーンバーン方式で
節減した燃費を低下させる結果となる。
【0008】また、特開昭62−97630号,同62−106826
号,同62−117620号公報では、NOx吸収剤の再生にあ
たり排ガスの流通を停止してHC等の還元剤をNOx吸
収剤に接触させるため、還元剤の排ガス中のO2 による
燃焼消費が大幅に抑制されて還元剤の使用量が激減す
る。しかし、NOx吸収剤を2つ設け、且つ、排ガスを
これらに交互に流通させるための排気切り替え機構が必
要で、排気処理装置の構造が複雑になることは否定でき
ない。
【0009】さらに、PCT/JP92/01279及
びPCT/JP92/01330では、排ガスを常時N
Ox吸収剤に流通させておき、排ガスがリーンの時にN
Oxを吸収させ、排ガス中のO2 濃度を低下させて吸収
したNOxを放出させて吸収剤を再生するため、排ガス
流の切り替えは不要で、上記方式の問題点は解消する。
しかし、排ガスがリーンのときにNOxを吸収し排ガス
中のO2 濃度が低下せしめられたときにNOxを放出で
きる材料の適用が前提となる。この材料の場合、NOx
の吸収と放出を行うことは必然的に吸収剤の結晶構造の
周期的な変化を繰り返すこととなり、耐久性に対する慎
重な配慮が必要となる。また、放出NOxの処理が必要で
あり大量に放出される場合には三元触媒による後処理も
考慮する必要が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑み、排気処理装置の構造が簡単であり、
且つ、還元剤の消費量が少なく、且つ、耐久性に優れ
た、内燃機関のリーンバーン排ガスからNOx等の有害
成分を効果的に除去・無害化できる装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明の各方法により解決することができる。
【0012】本発明では、排ガス中の各成分間の酸化還
元化学量論関係において還元剤に対して酸化剤が多い状
態でNOxを化学吸着し、酸化剤に対し還元剤が同量以
上の状態で吸着したNOxを接触還元するNOx吸着触
媒を排ガス流路に配置し、排ガス中の各成分間の酸化還
元化学量論関係において還元剤に対して酸化剤が多い状
態をつくって吸着触媒上にNOxを化学吸着させ、次に
酸化剤に対し還元剤が同量以上の状態をつくり、吸着触
媒上に吸着したNOxを還元剤と接触反応させてN2
還元して無害化する。
【0013】ここで吸着触媒は、NOx等の物質を吸着
する能力を持ち同時に触媒機能を持つ材料を指す。本発
明では、NOxを吸着して捕捉する能力とNOxを接触
的に還元する能力及びHC,CO等を接触的に酸化する
能力を持つ材料を指す。
【0014】また、酸化剤はO2 ,NO,NO2 等で主
として酸素である。還元剤は、内燃機関に供されたH
C,燃焼定で生成するその派生物としてHC(含む含
酸素炭化水素),CO,H2 等、さらには、後述の還元
成分として排ガス中に添加されるHC等の還元性物質で
ある。
【0015】前述のように、リーン排ガスとNOxを窒
素にまで還元するための還元剤としてのHC,CO,H
2 等とを接触させるとこれらは排ガス中の酸化剤として
のO2 と燃焼反応を起こす。NOx(NO及びNO2
もこれらと反応して窒素に還元される。通常は両反応が
平行して進行するため酸素の共存下では還元剤の利用率
が低い。特に反応温度が(触媒材料にも依るが)500
℃以上の高温では後者の割合がかなり大きくなる。そこ
で、NOxを吸着触媒で排ガスから分離し(少なくとも
排ガス中のO2 から分離し)しかる後に還元剤と接触反
応させることによりNOxのN2 への還元を効果的に行
うことが可能となる。本発明では、NOx吸着触媒によ
りリーン排ガス中のNOxを吸着除去することにより排
ガス中のNOxをO2 から分離する。
【0016】本発明においては、次に、排ガス中の酸化
剤(O2,NOx等)と還元剤(HC,CO,H2 等)で
構成される酸化還元系において還元剤が同量かもしくは
卓越する状態をつくり、吸着触媒上に吸着したNOxを
HC等の還元剤と接触反応させてN2 に還元する。
【0017】ところで排ガス中のNOxはほぼNOとN
2 からなる。NO2 はNOに比べて反応性に富む。し
たがってNO2 の吸着除去と還元はNOよりも容易であ
る。したがってNOをNO2 に酸化すれば排ガス中のN
Oxの吸着除去と還元が容易となる。本発明はリーン排
ガス中のNOxを共存するO2 によりNO2 に酸化し除
去する方法、そのための酸化手段例えば吸着触媒にNO
酸化機能を持たせたり吸着触媒前段に酸化触媒を設ける
ことをも包含するものである。
【0018】本発明における、化学吸着したNOxの還
元反応はおおよそ以下の反応式で記述できる。
【0019】M−NO3+HC→MO+N2 +CO2
2O→MCO3+N2 +H2O ここに、Mは金属元素(還元生成物にMCO3を採用し
た理由は後述する) 上記の反応は発熱反応である。金属Mとしてアルカリ金
属とアルカリ土類金属を取り上げ、それぞれNa及びB
aを代表させて反応熱を評価すると標準状態(1気圧,
25℃)では以下となる。
【0020】2NaNO3(s)+5/9C36→Na2
3(s)+N2 +2/3CO2+5/3H2 O [−ΔH=873kjule] Ba(NO3)2+5/9C36→BaCO3(s)+N2
2/3CO2+5/3H2O [−ΔH=751kjule] ここに、s:固体 g:気体 吸着種の熱力学量には相当する固体の値を用いた。
【0021】ちなみにC36 5/9moleの燃焼熱は1
070kjuleであり、上記各反応はHCの燃焼熱に匹敵
する発熱量である。当然のことながらこの発熱は接触す
る排ガスに伝えられ吸着触媒表面の局部的な温度上昇は
抑制される。
【0022】NOxの捕捉剤がNOx吸収剤の場合、吸
収剤のバルク内に捕捉されたNOxも還元されるため発
熱量は大きくなり、排ガスへの伝達には限度があるため
吸収剤の温度上昇をもたらす。この発熱は下式に示す吸
収反応の平衡を放出側にずらす。
【0023】 放出したNOxを速やかに還元して装置外へ排出される
排ガス中のNOx濃度を低減すべく還元剤の濃度を高め
ても、気相においてはNO2 とHCの反応はあまり進ま
ない。したがって、還元剤の増量でNOx放出量を十分
に減ずることができない。また、NOx吸収量が少ない
段階で還元反応による操作操作を行うことも考えられる
が、NOx吸収剤の再生頻度が増し、実用的でない。
【0024】本発明の吸着触媒は、その表面近傍でのみ
NOxを捕捉するため発熱の絶対量としては少なく、且
つ速やかに排ガスに伝達されるため吸着触媒の温度上昇
は少ない。したがって一旦捕捉したNOxの放出を防止
することができる。
【0025】本発明のNOx吸着触媒は、NOxをその
表面で化学吸着により捕捉しNOxの還元に際しての発
熱反応でNOxの放出を生起しない材料として特徴付け
られる。また、本発明のNOx吸着触媒は、NOxをそ
の表面で化学吸着によりもしくは表面近傍で化学結合に
より捕捉し、NOxの還元に際しての発熱反応でNOxの
放出を生起しない材料として特徴付けられる。
【0026】本発明者等は、少なくともカリウム
(K),ナトリウム(Na),マグネシウム(Mg),
ストロンチウム(Sr)及びカルシウム(Ca)から選
ばれる一種以上の元素を成分の一部として含むNOx吸
着触媒で上記特徴を実現し得ることを見出した。
【0027】本発明の内燃機関の排ガス浄化装置は、少
なくともカリウム(K),ナトリウム(Na),マグネ
シウム(Mg),ストロンチウム(Sr)及びカルシウ
ム(Ca)から選ばれる一種以上の元素を成分の一部と
して含むNOx吸着触媒を排ガス流路に配置し、排ガス
中の各成分間の酸化還元化学量論関係において還元剤に
対して酸化剤が多い状態をつくって吸着触媒上にNOx
を化学吸着させ、次に酸化剤に対し還元剤が同量以上の
状態をつくり、吸着触媒上に吸着したNOxを還元剤と
接触反応させてN2 に還元して無害化することを特徴と
する。
【0028】本発明の内燃機関の排ガス浄化装置は、ま
た、少なくともカリウム(K),ナトリウム(Na),
マグネシウム(Mg),ストロンチウム(Sr)及びカ
ルシウム(Ca)から選ばれる一種以上の元素を成分の
一部として含むNOx吸着触媒を排ガス流路に配置し、
酸化還元化学量論関係においてHC等の還元剤に対して
2 等の酸化剤が多い状態をつくって吸着触媒表面及び
表面近傍にNOxを化学結合により捕捉し、次に酸化剤
に対し還元剤が同量かもしくは多い状態をつくり、吸着
触媒に捕捉されたNOxを還元剤と接触反応させてN2
に還元して無害化することを特徴とする。
【0029】本発明におけるNOx吸着触媒としては特
に以下が好適に適用できる。
【0030】カリウム(K),ナトリウム(Na),マ
グネシウム(Mg),ストロンチウム(Sr)及びカル
シウム(Ca)から選ばれる少なくとも一種と、セリウ
ム等からなる希土類から選ばれる少なくとも一種と、白
金,ロジウム,パラヂウム等からなる貴金属から選ばれ
る少なくとも一種の元素を含む、金属および金属酸化物
(もしくは複合酸化物)からなる組成物、該組成物を多
孔質耐熱性金属酸化物に担持してなる組成物。本組成物
は、優れたNOx吸着能に加え優れた耐SOx性をを有
する。
【0031】本発明の方法における、酸化剤に対し還元
剤が同量かもしくは多い状態は以下の方法で作る事がで
きる。
【0032】内燃機関における燃焼条件を理論空燃比も
しくは燃料過剰(リッチ)とする。また、リーンバーン
排ガスに還元剤を添加する。
【0033】前者は以下の方法で達成することができ
る。
【0034】排気ダクトに設けられた酸素濃度センサー
出力及び吸気流量センサー出力等に応じて燃料噴射量を
制御する方法。本法では、複数の気筒の一部を燃料過剰
とし残部を燃料不足とし、全気筒からの混合排ガス中の
成分が酸化還元化学量論関係において酸化剤に対して還
元剤が同量かもしくは多い状態をつくる方法をも含む。
【0035】後者は以下の各方法で達成することができ
る。
【0036】排ガス流の吸着触媒上流に還元剤を投入す
る方法。還元剤には内燃機関の燃料としてのガソリン,
軽油,灯油,天然ガス、これらの改質物,水素,アルコ
ール類,アンモニア等が適用できる。ブローバイガス及
びキャニスターパージガスを吸着触媒上流に導きこれら
に含まれる炭化水素等の還元剤を投入することも有効で
ある。燃料直噴式内燃機関においては、排気行程で燃料
を噴射し還元剤としての燃料を投入することが有効であ
る。
【0037】本発明における吸着触媒は、各種の形状で
適用することができる。コージェライト,ステンレス等
の金属材料からなるハニカム状構造体に吸着触媒成分を
コーティングして得られるハニカム形状を始めとし、ペ
レット状,板状,粒状,粉末として適用できる。
【0038】本発明における、酸化剤に対し還元剤が同
量かもしくは多い状態を作るタイミングは以下の各方法
によることができる。
【0039】ECU(Engine Control Unit)で決定され
る空燃比設定信号、エンジン回転数信号,吸入空気量信
号,吸気管圧力信号,速度信号,スロットル開度,排ガ
ス温度等からリーン運転時におけるNOx排出量を推定
し、その積算値が所定の設定値を超えたとき。
【0040】排気流路の吸着触媒上流または後流に置か
れた酸素センサー(もしくはA/Fセンサー)の信号に
より累積酸素量を検出し累積酸素量が所定の量を超えた
とき。
【0041】その変形態様として、リーン運転時の累積
酸素量が所定の量を超えたとき。
【0042】排気流路の吸着触媒上流に置かれたNOx
センサー信号により累積NOx量を算出し、リーン運転
時における累積NOx量が所定の量を超えたとき。
【0043】排気流路の吸着触媒後流に置かれたNOx
センサーの信号によりリーン運転時におけるNOx濃度
を検出し、NOx濃度が所定濃度を超えたとき。
【0044】本発明における、酸化剤に対し還元剤が同
量かもしくは多い状態を維持する時間もしくは維持すべ
く投入する還元剤量は、前述のごとく、予め吸着触媒の
特性,内燃機関の諸元と特性等を考慮して決めることが
できるが、これらは、燃料噴射弁のストローク、噴射時
間及び噴射間隔を調整して実現できる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の具体的実施態様を挙げて
本発明を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施態
様及び実施例に限定されるものでなく、その思想範囲内
において各種の実施態様があることは言うまでもない。
【0046】[吸着触媒]本発明の方法による吸着触媒
の特性について説明する。アルカリ金属としてNaを含
むN−N9とKを含むN−K9の特性は次の様である。
【0047】《吸着触媒調製法》吸着触媒N−N9を以
下の方法で得た。
【0048】アルミナ粉末とベーマイトを硝酸邂逅して
得たバインダーとしてのアルミナゾルを混合し硝酸酸性
アルミナスラリーを得た。該コーティング液にハニカム
を浸漬した後速やかに引き上げ、セル内に閉塞した液を
エアーブローして除去した後、乾燥、続いて450℃で
焼成した。この操作を繰返しハニカムの見掛け容積1L
あたり150gのアルミナをコーティングした。該アル
ミナコートハニカムに触媒活性成分担持しハニカム状吸
着触媒を得た。例えば、硝酸セリウム(硝酸Ce)溶液
を含浸し乾燥後600℃で1時間焼成した。続いて硝酸
ナトリウム(硝酸Na)溶液とチタニアゾル溶液と硝酸
マグネシウム(硝酸Mg)溶液の混合溶液を含浸し、同
様に乾燥,焼成した。さらにジニトジアンミンPt硝酸
溶液と硝酸ロジウム(硝酸Rh)溶液の混合溶液に含浸
し、乾燥後450℃で1時間焼成した。最後に硝酸Mg
溶液を含浸し450℃で1時間焼成した。以上によりア
ルミナ(Al23)にCe,Mg,Na,Ti,Rh,
Ptを担持したハニカム状吸着触媒、2Mg−(0.2R
h,2.7Pt)−(18Na,4Ti,2Mg)−27C
e/Al23を得た。ここで、/Al23は活性成分が
Al23上に担持されたことを示し、元素記号前の数値
はハニカム見掛け容積1L当たりに担持した表示金属成
分の重量(g)である。表記順序は担持順序を示してお
り、Al23に近く表記される成分から離れる成分の順
で担持し、( )で括られた成分は同時に担持した。ち
なみに各活性成分の担持量は含浸溶液中の活性成分濃度
を変化させることにより変えることができる。
【0049】吸着触媒N−K9を以下の方法で調製し
た。
【0050】吸着触媒N−N9調製における硝酸Na溶
液に代わり硝酸カリウム(硝酸K)溶液を用い、その他
は吸着触媒N−N9同様の方法でN−K9 2Mg−
(0.2Rh,2.7Pt)−(18K,4Ti,2M
g)−27Ce/Al23を得た。また同様の方法で比
較触媒N−R2 2Mg−(0.2Rh,2.7Pt)−2
7Ce/Al23を得た。
【0051】《性能評価法》上記方法で得た吸着触媒を
700℃で5時間酸化雰囲気で熱処理した後、以下の方
法で特性を評価した。
【0052】排気量1.8L のリーンバーン仕様ガソリ
ンエンジンを搭載した乗用車に本発明の方法により調製
した容積1.7L のハニカム状吸着触媒を搭載しNOx
浄化特性を評価した。
【0053】《吸着触媒の特性》吸着触媒N−N9を搭
載し、A/F=13.3 のリッチ運転30秒間とA/F
=22のリーン運転約20分間を交互に繰り返し図2の
NOx浄化率経時特性を得た。同図から本吸着触媒によ
りリーン運転期間中のNOxが浄化されることが伺え
る。リーン運転中NOx浄化率は徐々に低下し初期に1
00%あった浄化率は20分後には約40%となる。し
かしこの低下した浄化率は30秒間のリッチ運転で10
0%にまで回復する。再びリーン運転を行うとNOx浄
化能は回復して前述の経時変化を繰り返す。リーン運転
とリッチ運転を複数回繰返してもリーン運転中のNOx
浄化率の経時低下の速度は不変であり、これはリッチ運
転によりNOx吸着性能が十分に再生されたことを示し
ている。
【0054】車速を約40km/h一定(排ガスの空間
速度(SV)約20,000/h一定)とし点火時期を変化
させて排ガス中のNOx濃度を変え、NOx濃度とリー
ン排ガス中のNOx浄化率の関係を求めて図3を得た。
NOx浄化率は経時的に低下するがNOx濃度が低いほ
ど低下速度は小さい。NOx浄化率50%及び30%に
至るまでに捕捉されたNOx量を同図から求めると表1
となる。
【0055】
【表1】
【0056】NOx捕捉量はNOx濃度に依らずほぼ一
定である。吸着量が吸着質の濃度(圧力)に寄らないの
は化学吸着の特徴である。
【0057】供試吸着触媒中でNOx吸着楳としてとし
て先ず考えられるのはPt粒子である。露出Pt量を評
価する手段として多用されるCO吸着量評価を行ったと
ころCO吸着量(at 100℃)は4.5×10~4molで
あった。この値は上記NOx吸着量の約1/100であ
りPtがNOx吸着楳の主役でないことは明らかであ
る。
【0058】一方、本吸着触媒のコーディェライトごと
測定したBET比表面積(窒素吸着で測定)は約25m
2/gでハニカム1.7L当たり28,050m2であっ
た。また、本発明の吸着触媒のNaの化学構造について
検討したところ、鉱酸にCO2ガスを発生して溶解する
こと及び鉱酸による中和滴定曲線における変曲点の値か
ら判断して主にNa2CO3として存在すると判断でき
た。仮に全ての表面がNa2CO3で占められているとす
ると表面には0.275molのNa2CO3が露出している
ことになる(Na2CO3の比重が2.533g/mlで
あることから Na2CO31分子の体積が求まる(Na
2CO3を立方体と仮定してその1面の面積を求めこれを
表面Na2CO3の占有面積とした)。前出の反応式に従
えば0.275molのNa2CO3は0.55molのNO2を
吸着する能力がある。しかし、実際に本発明の吸着触媒
が除去したNOx量はその1/10以下の0.04molの
オーダーである。この相違はBET法が物理表面積を評
価するものでAl23等のNa2CO3以外の表面積も評
価していることによる。以上の評価は、吸着NOx量は
Na2CO3バルクのNOx捕捉能よりはるかに少なく、
少なくともNOxがNa2CO3表面か表面近傍の限られ
た領域で捕捉されていることを示している。
【0059】なお、図3においてNOx浄化率20%前
後から浄化率低下の速度が低下しているが、これは触媒
機能による還元反応が生じていることを示すものであ
る。
【0060】図4は、リーン運転からストイキ運転に切
替えた直後のNOx浄化率を示す。本吸着触媒では、ス
トイキ運転への切替え直後から90%以上のNOx浄化
率が得られることが分かる。
【0061】図5,図6に、リーンからストイキあるい
はリッチへの切替え前後におけるNOx浄化特性を示し
た。図5は吸着触媒N−N9の入口と出口のNOx濃度
を示したもので、図(a)はA/F=22のリーンから
A/F−14.2 のリッチへ空燃比を切替えた場合であ
る。リッチ切替え直後の再生の開始時点においてはA/
F=14.2 の排ガスNOx濃度が高いためリッチ運転
の入口NOx濃度が大きく増加し、これに伴い過渡的に
出口NOx濃度は増加するが、常時出口NOx濃度は入口
NOx濃度を大きく下回る。再生は速やかに進み短時間
で出口NOx濃度は0近傍に到達する。図(b)はA/
F=22のリーンからA/F=13.2のリッチへ空燃比を
切替えた場合であるが、図(a)と同様に、常時出口N
Ox濃度は入口NOx濃度を大きく下回り、且つ、より
短時間で出口NOx濃度は0近傍に到達する。
【0062】以上から明らかであるが、再生条件として
のA/F値は再生に要する時間に影響する。再生に適し
たA/F値,時間、さらには還元剤量は、吸着触媒の組
成,形状,温度,SV値,還元剤の種類,排気流路の形
状や長さの影響を受ける。従って、再生条件はこれらを
考慮して総合的に決められるものである。
【0063】図6は吸着触媒N−K9の入口と出口のN
Ox濃度を示したもので、図(a)はA/F=22のリ
ーンからA/F=14.2 のリッチへ空燃比を切替えた
場合、図(b)はA/F=22のリーンからA/F=
3.2 のリッチへ空燃比を切替えた場合であるが、上述
の吸着触媒N−N9の場合と同様に常時出口NOx濃度
は入口NOx濃度を大きく下回り、且つ、短時間で吸着
触媒の再生が進んでいる。 ≪吸着触媒の基礎特性≫ モデルガスを用い基礎特性、特にNOx浄化率に与える
酸素濃度の影響を評価した。
【0064】N−N9の6ml小ハニカムを内径28mm
φの石英半応管内に充填し、モデルガスを流通させた。
モデルガス中の酸素濃度を変化させNOx浄化率に与え
る影響を検討した。反応温度は触媒入り口ガス温度で3
00℃とした。
【0065】先ず、O2 5%(体積分率;以下同じ),
NO600ppm,C36500ppm(1500ppm as C
l),CO1000ppm,CO2 10%,H2O10%及
びN2 Balance なる組成のガスを流通させNOx浄化率
が安定した10分後に酸素濃度のみを所定の値まで低下
させて20分間保持し、最後に再び初期のガス組成に戻
した。この間のNOx濃度変化を、低下させる酸素濃度
を0%,0.5%,0.7%,1%,2% 及び3%の6
種変化させ図19を得た。図19では、リーンガス中の
酸素濃度が低くなるとすなわち酸化雰囲気が弱まり還元
雰囲気が強くなるとNOx浄化率が高くなる傾向が認め
られ、本吸着触媒がNOxを還元により浄化しているこ
とを示唆している。また、図19では、NOx浄化率は
常に正の値であり本吸着触媒では酸素濃度の如何に因ら
ず吸着触媒通過後NOx濃度が増すことはない。
【0066】次に、O2 5%,NO600ppm,N2 Bal
anceなる組成のガスを流通させつつこのガス中の酸素濃
度を同様に変化させて図20を得た。本検討ではガス中
に還元剤が含まれていないことに特徴がある。図20に
おいて酸素濃度を低下させて酸化雰囲気が弱めてもNO
x浄化率は向上しない。この事は本吸着触媒がNOxを
還元により浄化していることを示唆している。図20に
おいて、NOx浄化率が負になることはなく、本吸着触
媒では酸化還元の雰囲気によって、一旦捕捉したNOx
を放出することはない。
【0067】[排気浄化装置]図1は本発明の排ガス浄
化装置の一実施態様を示す装置の全体構成である。
【0068】本発明の装置は、リーンバーン可能なエン
ジン99,エアフローセンサー2,スロットルバルブ3
等を擁する吸気系,酸素濃度センサー(or A/Fセンサ
ー)19,排気温度センサー17,NOx吸着触媒18
等を擁する排気系及び制御ユニット(ECU)等から構
成される。ECUは入出力インターフェイスとしてのI
/O LSI,演算処理装置MPU,多数の制御プログ
ラムを記憶させた記憶装置RAMおよびROM,タイマ
ーカウンター等より構成される。
【0069】以上の排気浄化装置は、以下のように機能
する。エンジンへの吸入空気はエアクリーナー1により
濾過された後エアフローセンサー2により計量され、ス
ロットルバルブ3を経て、さらにインジェクター5から
燃料噴射を受け、混合気としてエンジン99に供給され
る。エアフローセンサー信号その他のセンサー信号はE
CU(Engine Control Unit)へ入力される。
【0070】ECUでは後述の方法によって内燃機関の
運転状態及びNOx吸着触媒の状態を評価して運転空燃
比を決定し、インジェクター5の噴射時間等を制御して
混合気の燃料濃度を所定値に設定する。シリンダーに吸
入された混合気はECU25からの信号で制御される点
火プラグ10により着火され燃焼する。燃焼排ガスは排
気浄化系に導かれる。排気浄化系にはNOx吸着触媒が
設けられ、ストイキ運転時にはその三元触媒機能により
排ガス中のNOx,HC,COを浄化し、また、リーン
運転時にはNOx吸着能によりNOxを浄化すると同時
に併せ持つ燃焼機能により、HC,COを浄化する。さ
らに、ECUの判定及び制御信号により、リーン運転時
にはNOx吸着触媒のNOx浄化能力を常時判定して、
NOx浄化能力が低下した場合燃焼の空燃比等をリッチ
側にシフトして吸着触媒のNOx吸着能を回復させる。
以上の操作により、本装置では、リーン運転,ストイキ
(含むリッチ)運転の全てのエンジン燃焼条件下におけ
る排ガスを効果的に浄化する。
【0071】エンジンに供給される混合気の燃料濃度
(以下空燃比)は次の様に制御される。図7に空燃比制
御方法をブロック線図で示した。
【0072】アクセルペダルの踏み込みに応じた信号を
出力する負荷センサー出力,エアフローセンサーにより
計量された吸気量の出力信号,クランク角センサーによ
り検出されるエンジン回転数信号,排ガス温度信号,ス
ロットル開度を検出するスロットルセンサー信号,エン
ジン冷却水温信号,スターター信号等の情報からECU
25は空燃比(A/F)を決定し、さらにこの信号は酸
素センサーからフィードバックされる信号に基づき補正
され、燃料噴射量を決定する。なお、低温時、アイドル
時、高負荷時等では各センサー及びスイッチの信号によ
りフィードバック制御を停止する。また、空燃比補正学
習機能により空燃比の微妙な変化や急な変化にも正確に
対応できるよう空燃比補正学習機能で対応する。
【0073】決定された空燃比がストイキ(A/F=1
4.7)及びリッチ(A/F<14.7)のときECUの指
示によりインジェクタの噴射条件が決定されストイキ及
びリッチ運転が行われる。一方、リーン(A/F>14.
7)運転が決定された場合、NOx吸着触媒のNOx吸
着能の有無の判定を行い吸着能があると判定された場合
に指示通りのリーン運転を行うべく燃料噴射量が決定さ
れ、吸着能がないと判定された場合には空燃比を所定期
間リッチシフトしてNOx吸着触媒を再生する。
【0074】図8に空燃比制御のフローチャートを示し
た。ステップ1002で各種の運転条件を指示するある
いは運転状態を検出する信号を読み込む。これらの信号
に基づきステップ1003で空燃比を決定、ステップ1
004では決定された空燃比を検出する。テップ10
05で決定された空燃比と理論空燃比との大小を比較す
る。ここでの比較対象となる理論空燃比は、正確には吸
着触媒においてNOxの接触還元反応の速度が吸着によ
る捕捉速度を上回る空燃比であり、予め吸着触媒の特性
を評価して決定されるもので、理論空燃比近傍の空燃比
が選定される。ここで、設定空燃比≦理論空燃比の場合
ステップ1006に進み吸着触媒の再生操作を行うこと
なく指示通りの空燃比運転を行う。設定空燃比>理論空
燃比の場合ステップ1007に進む。ステップ1007
ではNOx吸着量の推定演算を行う。推定演算方法につ
いては後述する。続いてステップ1008で推定NOx
吸着量が所定限界量以下であるか否かを判定する。限界
吸着量は予め実験等により吸着触媒のNOx捕捉特性を
評価して、また排ガス温度や吸着触媒温度等を考慮し
て、排ガス中のNOxが十分に浄化できる値に設定され
る。NOx吸着能がある場合にはステップ1006に進
み、吸着触媒の再生操作を行うことなく指示通りの空燃
比運転を行う。NOx吸着能がない場合にはステップ1
009に進み、空燃比をリッチ側にシフトする。ステッ
プ1010ではリッチシフト時間をカウントし、経過時
間Trが所定の時間(Tr)cを超えればリッチシフト
を終了する。
【0075】NOx吸着能の判定は次のように行うこと
ができる。
【0076】図9はリーン運転時の各種運転条件からN
Ox排出量を積算し判定する方法である。
【0077】ステップ1007−E01で排ガス温度等
のNOx吸着触媒の作動条件に関する信号と排ガス中の
NOx濃度に影響する各種の機関運転条件に関する信号
とを読み込み単位時間に吸着するNOx量EN を推算す
る。ステップ1007−E02でEN を積算し、ステップ
1008−E01で積算値ΣENと吸着量の上限値(E
N )cとの大小を比較する。ΣEN≦(EN )cの場合は
積算を継続し、ΣEN>(EN )cの場合ステップ100
8−E02で積算を解除しステップ1009に進む。
【0078】図10はリーン運転の積算時間で判定する
方法である。
【0079】ステップ1007−H01でリーンの運転
時間HL を積算し、ステップ1008−H01で積算値ΣH
L と積算時間の上限値(HL )cとの大小を比較する。Σ
L≦(HL )cの場合積算を継続し、ΣHL >(HL )c
の場合ステップ1008−H02で積算を解除しステッ
プ1009に進む。
【0080】図11はリーン運転時の酸素センサー信号
で判定する方法である。
【0081】ステップ1007−O01でリーン運転に
おける酸素量QO を積算し、ステップ1008−O01
で積算値ΣQO と積算酸素量の上限値(QO )cとの大小
を比較する。ΣQO ≦(QO )cの場合積算を継続し、Σ
O >(QO )cの場合ステップ1008−O02で積算
を解除しステップ1009に進む。
【0082】図12はリーン運転時のNOx吸着触媒入
口で検出したNOx濃度センサー信号で判定する方法で
ある。
【0083】ステップ1007−N01でNOx濃度セ
ンサー信号に基づきNOx吸着触媒入口におけるNOx
量QN を積算する。ステップ1008−N01で積算値
ΣQN と積算NOx量の上限値(QN )cとの大小を比較
する。ΣQN ≦(QN )cの場合積算を継続し、ΣQN
(QN )cの場合ステップ1008−N02で積算を解除
しステップ1009に進む。
【0084】図13はリーン運転時のNOx吸着触媒出
口で検出したNOx濃度センサー信号で判定する方法で
ある。
【0085】ステップ1007−C01でNOx濃度セ
ンサー信号に基づきNOx吸着触媒入口におけるNOx
濃度CNを検出する。ステップ1008−C01でCN
とCN の上限値(CN )cとの大小を比較する。CN
(CN )cの場合検出を継続し、CN >(CN )cの場合ス
テップ1009に進む。
【0086】図14に本発明の排ガス浄化装置の他の実
施態様を示す。図1の態様との相違は、エンジン近くの
排気ダクトにマニホールド触媒17を設けた点にある。
自動車排ガスの排出規制の強化は、エンジン起動直後に
排出されるHC等の有害物の浄化を必要としている。す
なわち従来は触媒が作動温度に達するまで未処理で排出
されていたが、この量を大幅に低減する必要がある。こ
れには、触媒を作動温度まで急速に昇温する方法が有効
である。図14はエンジン起動時のHC,CO排出量低
減と、リーン及びストイキ(含むリッチ)運転における
排ガス浄化に対応できる装置構成である。図14の構成
においてマニホールド触媒17にはPt,Rh,CeO
2 を主たる成分とするいわゆる三元触媒やこれらにPd
を添加したりあるいはPd等の燃焼活性成分を中心成分
とした燃焼触媒が適用できる。本構成では、起動時には
マニホールド触媒17が短時間で昇温してHCやCOの
浄化を起動直後から行い、ストイキ運転時にはマニホー
ルド触媒と吸着触媒18の双方が機能してHC,CO,
NOxの浄化を行い、リーン運転時は吸着触媒がNOx
を吸着浄化する。吸着触媒の再生にあたり空燃比をリッ
チシフトすると還元剤としてのHC,COはマニホール
ド触媒で大きな化学変化を受けることなく吸着触媒に到
達し、これを再生する。このような構成を可能とするの
は吸着触媒の大きなな特長である。
【0087】図15に本発明の排ガス浄化装置のさらに
他の実施態様を示す。図1の態様との相違は、エンジン
99が筒内噴射方式である点にある。本発明の装置は筒
内噴射方式エンジンにも良好に適用することができる。
【0088】図16に本発明の排ガス浄化装置のさらに
他の実施態様を示す。図1及び15の態様との相違は、
吸着触媒の下流に後触媒24を設けたことにある。たと
えば後触媒に燃焼触媒を置くことによりHC浄化能を向
上させた装置が、三元触媒を置くことによりストイキ時
の三元機能を強化させた装置が、実現する。
【0089】図17に本発明の排ガス浄化装置のさらに
他の実施態様を示す。図1及び14−16の図との相違
は、リッチシフトの指示により、還元剤インジェクタ2
3を通じて吸着触媒上流に燃料を添加することにある。
本方式ではエンジンの運転状態を吸着触媒の状態と無関
係に設定することができるという大きな利点がある。以
下、具体例を挙げて本発明の効果を説明する。
【0090】本発明の吸着触媒及び装置の排ガス浄化性
能を評価した。排気量1.8L のリーンバーン仕様車に
吸着触媒及び比較触媒を搭載し、シャシダイナモメータ
上で走行させた。両供試触媒は容積1.7Lのハニカム
状(400cell/in2)で、700℃で5時間酸化雰
囲気で熱処理したものを床下に置いた。走行は、定常走
行及び国内排ガス規制測定法に基づく10−15モード
走行とした。排ガス分析は自動車排気ガス測定装置を用
いダイレクト分析で排ガス中のNOx,HC,COの濃
度を測定する方法と、自動車定容量希釈サンプリング装
置でCVS(Constant Volume Sampling)を求める方法
を適用した。
【0091】なお、10−15モード走行においては、
10モード及び15モードの定常走行時と10モードの
20km/hから40km/hへの加速時及び15モー
ドの40km/hから60km/hへの加速時と50k
m/hから70km/hへの加速時をリーン(A/F=
22〜23)走行としその他をストイキ走行とした。図
18に、本発明の方法による吸着触媒N−N9を搭載し
た場合、吸着触媒N−K9を搭載した場合、また比較の
触媒N−R2を搭載した場合の、3度繰返される10モ
ードの最後の10モードとそれに続く15モードにおけ
る吸着触媒前後のNOx濃度を示した。比較触媒は後掲
の表2に示す組成のものとした。
【0092】図18において、吸着触媒N−N9および
N−K9を搭載した場合全運転域において出口NOx濃
度は入口NOx濃度を下回り、リーン運転ととストイキ
運転が繰返されることにより吸着触媒が効果的に再生さ
れNOx浄化機能を保持し続けていることが分かる。一
方、比較触媒N−R2においては出口NOx濃度が入口
NOx濃度を上回る部分が生じている。
【0093】各種吸着触媒および比較触媒で得たCVS
値を吸着触媒組成とともに表2及び3に示した。吸着触
媒および比較触媒の調製は前述の方法によったが、調製
原料として、バリウム(Ba)には硝酸Baを、シリコ
ン(Si)にはシリカゾルを用いた。Siはシリカ(S
iO2 )もしくはその複合酸化物として存在すると推定
される。
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】
【発明の効果】以上から明らかな様に、本発明の装置に
よれば、排ガス流路にNOx吸着触媒を設け、リーン排
ガスの酸化雰囲気でNOxを吸着捕捉し還元雰囲気をつ
くって吸着触媒を再生することにより、リーンバーン排
ガス中のNOx等を、燃費に大きな影響を与えることな
く高効率で浄化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施態様を示す本発明の方法
による排ガス浄化装置の構成図。
【図2】本発明の方法によりリッチ運転とリーン運転を
交互に繰返したときのNOx浄化率の経時特性。
【図3】リーン排ガス中のNOx濃度とNOx浄化率の
関係。
【図4】ストイキ排ガス中のNOx浄の化率。
【図5】リッチ(ストイキ)運転からリーン運転に切替
えたときの吸着触媒入口NOx濃度と出口NOx濃度の
関係。
【図6】リッチ(ストイキ)運転からリーン運転に切替
えたときの吸着触媒入口NOx濃度と出口NOx濃度の
関係。
【図7】空燃比の制御方法を示すブロック線図。
【図8】空燃比の制御方法を示すフローチャート。
【図9】リーン運転時のNOx排出量の積算方法を示す
フローチャート。
【図10】図8のフローチャートにおけるNOx量推算
部分。
【図11】図8のフローチャートにおけるNOx量推算
部分。
【図12】図8のフローチャートにおけるNOx量推算
部分。
【図13】図8のフローチャートにおけるNOx量推算
部分。
【図14】マニホールド触媒を設けた実施態様を示す装
置の構成図。
【図15】筒内噴射エンジンにおける実施態様を示す装
置の構成図。
【図16】後触媒を設けた実施態様を示す装置の構成
図。
【図17】吸着触媒の上流に還元剤を添加する実施態様
を示す装置構成図。
【図18】モード運転したときのNOx浄化特性図。
【図19】モデルガスを用いて酸素濃度を変化させたと
きのNOx浄化特性を示すグラフ。
【図20】モデルガスを用いて酸素濃度を変化させたと
きのNOx浄化特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1…エアクリーナ、2…エアフローセンサー、3…スロ
ットルバルブ、5…インジェクタ、6…点火プラグ、7
…アクセルペダル、8…負荷センサー、9…吸気温度セ
ンサー、12…燃料ポンプ、13…燃料タンク、17…
マニホールド触媒、18…吸着触媒、19…酸素センサ
ー、20…吸着触媒温度センサー、21…排ガス温度セ
ンサー、22…NOx濃度サンサー、23…還元剤イン
ジェクター、24…後触媒、25…ECU、26…ノッ
クセンサー、28…水温サンサー、29…クランク角セ
ンサー、99…エンジン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/04 305 B01D 53/36 103B (72)発明者 土井 良太 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 小川 敏雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 小豆畑 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 奥出 幸二郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 北原 雄一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (72)発明者 平塚 俊史 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (72)発明者 篠塚 教広 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (72)発明者 間中 敏雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (56)参考文献 特開 平1−130735(JP,A) 特開 平3−89942(JP,A) 特開 平3−202157(JP,A) 特開 平4−214918(JP,A) 特開 平8−200049(JP,A) 特開 平8−121147(JP,A) 特開 平7−310534(JP,A) 特許2586739(JP,B2) 特許2586738(JP,B2) 欧州特許出願公開351197(EP,A 2) Inter−industry em ission control pro gram 2(IIEC−2)Prog ress Report No.4, 1978 Effect of air−f uel ratio modulati on on conversion e fficiency of three −way catalyst,三菱自動 車 自動車技術会学術講演会前刷集882, 1988.10.12[Dynamic beh avior analysis of three way catalyti c Reaction]交通安全・環境 汚染研究センター (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/94 B01J 23/58 F01N 3/08 - 3/38 F01N 9/00 - 11/00 F02D 41/00 - 41/40

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガス中の各成分間の酸化還元化学量論関
    係において還元剤に対して酸化剤が多い空燃比A/Fが
    18以上のリーンバーンで運転される内燃機関の排ガス
    流路に配置されるNOx吸着触媒を有する排ガス浄化装
    置であって、前記化学量論関係において還元剤に対して
    酸化剤が多い状態で排ガス中のNOxを該NOx吸着
    媒上にNO2 として吸着により捕捉し、次いで該化学量
    論関係において酸化剤に対し還元剤が同量以上の状態
    作り該NOx吸着触媒上に捕捉されているNO2を排ガス
    中の還元剤によりN2 に還元することを特徴とする内燃
    機関の排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】排ガス中の各成分間の酸化還元化学量論関
    係において還元剤に対して酸化剤が多い空燃比A/Fが
    18以上のリーンバーンで運転される内燃機関の排ガス
    流路に配置されるNOx吸着触媒を有する排ガス浄化装
    置であって、前記化学量論関係において還元剤に対して
    酸化剤が多い状態で排ガス中のNOxを該NOx吸着触
    媒上にNO2 として化学吸着により捕捉し、次いで該化
    学量論関係において酸化剤に対し還元剤が同量以上の状
    を作り該NOx吸着触媒上に捕捉されているNO 2
    排ガス中の還元剤によりN2 に還元することを特徴とす
    る内燃機関の排ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】空燃比A/Fが18以上のリーンバーンで
    運転される内燃機関の排ガス流路に配置されるNOx吸
    着触媒を有する排ガス浄化装置であって、該NOx吸着
    触媒は、排ガス中の各成分間の酸化還元化学量論関係に
    おいて還元剤に対して酸化剤が多い状態で排ガス中のN
    Oxを該触媒上にNO2 として吸着により捕捉し、酸化
    剤に対し還元剤が同量以上の状態で該触媒上に捕捉され
    ているNO2 を排ガス中の還元剤により還元してN2
    浄化するものであり、還元剤に対して酸化剤が多い状態
    でもNO2 の還元反応が生じ、NO2 をN2 に浄化する
    浄化率は排ガスの酸素濃度が低くなると高くなることを
    特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】空燃比A/Fが18以上のリーンバーンで
    運転される内燃機関の排ガス流路に配置されるNOx吸
    着触媒を有する排ガス浄化装置であって、該NOx吸着
    触媒は、排ガス中の各成分間の酸化還元化学量論関係に
    おいて還元剤に対して酸化剤が多い状態で排ガス中のN
    Oxを該触媒上に吸着によりNO2 として捕捉し、酸化
    剤に対し還元剤が同量以上の状態で該触媒上に捕捉され
    ているNO2 を該触媒から放出することなく排ガス中の
    還元剤によりN2 に還元するものであることを特徴とす
    る内燃機関の排ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1つに記載の
    排ガス浄化装置において、前記排ガス中の各成分間の酸
    化還元化学量論関係において還元剤に対して酸化剤が多
    い状態が、内燃機関の燃焼状態を理論空燃比(ストイ
    キ)よりも希薄(リーン)な空燃比A/Fが18以上の
    リーンにすることによりつくられることを特徴とする内
    燃機関の排ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれか1つに記載の
    排ガス浄化装置において、前記排ガス中の各成分間の酸
    化還元化学量論関係において酸化剤に対して還元剤が同
    量以上の状態が、内燃機関の燃焼状態を理論空燃比(ス
    トイキ)もしくは該理論空燃比よりも燃料過剰(リッ
    チ)な空燃比にすることによりつくられることを特徴と
    する内燃機関の排ガス浄化装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし4のいずれか1つに記載の
    排ガス浄化装置において、前記排ガス中の各成分間の酸
    化還元化学量論関係において酸化剤に対して還元剤が同
    量以上の状態が、空燃比A/Fが18以上のリーンで燃
    焼された内燃機関の排ガスに還元剤を添加することによ
    りつくられることを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装
    置。
  8. 【請求項8】筒内噴射方式のエンジンを有し、排ガス中
    の各成分間の酸化還元化学量論関係において還元剤に対
    して酸化剤が多い空燃比A/Fが18以上のリーンバー
    ンで運転される内燃機関の排ガス流路に配置されるNO
    x吸着触媒を備えた排ガス浄化装置であって、排ガスの
    空燃比A/Fが18以上のリーンの状態のときに該排ガ
    ス中のNOxを該NOx吸着触媒上に吸着によりNO2
    として捕捉し、該排ガスの空燃比がストイキ又はリッチ
    の状態のときに該NOx吸着触媒上に捕捉されているN
    2を該排ガス中の還元剤によりN2に還元することを特
    徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  9. 【請求項9】内燃機関の排ガス流路に配置されるNOx
    吸着触媒と、該内燃機関を空燃比A/Fが18以上の
    ーン運転からストイキ又はリッチ運転に切り替え、スト
    イキ又はリッチ運転からA/Fが18以上のリーン運転
    に切り替える制御ユニットとを有する排ガス浄化装置で
    あって、流入する排ガスの空燃比がリーンの状態のとき
    に該排ガス中のNOxを該NOx吸着触媒上に吸着によ
    りNO2 として捕捉し、次に流入する排ガスの空燃比が
    ストイキ又はリッチの状態を作り該NOx吸着触媒上に
    捕捉されているNO2を該排ガス中の還元剤によりN2
    還元することを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし4、8及び9のいずれか
    1つに記載の排ガス浄化装置において、前記内燃機関が
    ガソリンエンジンを搭載した内燃機関からなることを特
    徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれか1つに記
    載の排ガス浄化装置において、前記NOx吸着触媒は、
    カリウム,ナトリウム,マグネシウム,ストロンチウム
    及びカルシウムから選ばれる少なくとも一種と、セリウ
    ム等の希土類から選ばれる少なくとも一種と、白金,ロ
    ジウム及びパラヂウム等の貴金属から選ばれる少なくと
    も一種と、チタンおよびシリコンから選ばれる少なくと
    も一種の元素を含む、金属及び金属酸化物もしくは複合
    酸化物からなる組成物、もしくは該組成物を多孔質耐熱
    性金属酸化物に担持してなる組成物からなることを特徴
    とする内燃機関の排ガス浄化装置。
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