JP3105120B2 - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
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- JP3105120B2 JP3105120B2 JP05249864A JP24986493A JP3105120B2 JP 3105120 B2 JP3105120 B2 JP 3105120B2 JP 05249864 A JP05249864 A JP 05249864A JP 24986493 A JP24986493 A JP 24986493A JP 3105120 B2 JP3105120 B2 JP 3105120B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エタノール刺激臭が緩
和された香水、コロン等の香料組成物に関するものであ
る。
和された香水、コロン等の香料組成物に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】エタ
ノールを含有する香水、コロン等の香料組成物の生産に
おいて、その商品価値を高めるためにエタノール刺激臭
を緩和する工程が必要である。
ノールを含有する香水、コロン等の香料組成物の生産に
おいて、その商品価値を高めるためにエタノール刺激臭
を緩和する工程が必要である。
【０００３】その一例として熟成が挙げられるが、この
熟成期間は数週間から数カ月単位であり生産効率上問題
がある。
熟成期間は数週間から数カ月単位であり生産効率上問題
がある。
【０００４】エタノール刺激臭を緩和するために、ロー
ズ、ジャスミン、ラベンダー等の花精油を採取した残渣
を利用する方法も知られているが、原料の生産量が限ら
れ、香料組成物の香気に影響を及ぼし、しかも沈殿など
の原因にもなるなどの問題を有し、この方法（特開昭６
１−２０４１１６号公報）も必ずしも満足できるもので
はない。このように香水、コロン等の香料組成物のエタ
ノール刺激臭を効率よく緩和する方法の確立は困難を極
めている。
ズ、ジャスミン、ラベンダー等の花精油を採取した残渣
を利用する方法も知られているが、原料の生産量が限ら
れ、香料組成物の香気に影響を及ぼし、しかも沈殿など
の原因にもなるなどの問題を有し、この方法（特開昭６
１−２０４１１６号公報）も必ずしも満足できるもので
はない。このように香水、コロン等の香料組成物のエタ
ノール刺激臭を効率よく緩和する方法の確立は困難を極
めている。
【０００５】このような背景の中で本願発明者は、香料
組成物のエタノール刺激臭を緩和する効率的な方法を鋭
意検討した結果、後記本発明の構成によってエタノール
刺激臭を緩和することができることを見いだし、本発明
を完成した。
組成物のエタノール刺激臭を緩和する効率的な方法を鋭
意検討した結果、後記本発明の構成によってエタノール
刺激臭を緩和することができることを見いだし、本発明
を完成した。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の目的
はローズ水１〜４０重量％、沈香木から得られる精油
０．０５〜５重量％、香料０．５〜４０重量％及び５０
〜９７重量％のエタノールを含有することを特徴とする
香料組成物を提供することである。
はローズ水１〜４０重量％、沈香木から得られる精油
０．０５〜５重量％、香料０．５〜４０重量％及び５０
〜９７重量％のエタノールを含有することを特徴とする
香料組成物を提供することである。
【０００７】本発明に使用されるローズ水とは、ローザ
ダマセナミル（Ｒｏｓａｄａｍａｓｃｅｎａ Ｍｉｌ
ｌ．）又は、ローザセンティフォリアエル（Ｒｏｓａ
Ｃｅｎｔｉｆｏｌｉａ Ｌ．）の花を水蒸気蒸留し得ら
れる、ローズ中の揮発性成分を多量に含んだ共沸混合物
から、油分（精油）を分離することにより製造される。
あるいは水中に前記のローズの花を浸すことによっても
製造される。本発明のローズ水は、無色透明又は淡黄色
透明のバラ様の香りあるいは若干の醗酵臭を持つ液体で
あるが、殺菌剤，防腐剤等を若干量含有することもあ
る。
ダマセナミル（Ｒｏｓａｄａｍａｓｃｅｎａ Ｍｉｌ
ｌ．）又は、ローザセンティフォリアエル（Ｒｏｓａ
Ｃｅｎｔｉｆｏｌｉａ Ｌ．）の花を水蒸気蒸留し得ら
れる、ローズ中の揮発性成分を多量に含んだ共沸混合物
から、油分（精油）を分離することにより製造される。
あるいは水中に前記のローズの花を浸すことによっても
製造される。本発明のローズ水は、無色透明又は淡黄色
透明のバラ様の香りあるいは若干の醗酵臭を持つ液体で
あるが、殺菌剤，防腐剤等を若干量含有することもあ
る。
【０００８】本発明に使用される沈香木とは、Ａｃｑｕ
ｉｌａｒｉａ属の倒木、枯木が土中に長年月埋没し、そ
の間細菌等の微生物の影響によって生成した特有の芳香
を有する黒色を呈した樹脂性物質で、東南アジアを主た
る産地とするものである。沈香木精油を得る方法として
は、沈香木を粉砕し、水蒸気蒸留法及び溶媒抽出法（ｎ
−ヘキサン）がある（これらの方法によって得られる沈
香木精油をそれぞれ沈香木水蒸気蒸留物及び沈香木溶媒
抽出物と称する。）。また、超臨界炭酸ガス抽出によっ
ても得ることができる（この精油を沈香木超臨界炭酸ガ
ス抽出物と称する。）。これらの精油は褐色から黒色の
芳香を有する液体である。特に好ましくは沈香木超臨界
炭酸ガス抽出物である。
ｉｌａｒｉａ属の倒木、枯木が土中に長年月埋没し、そ
の間細菌等の微生物の影響によって生成した特有の芳香
を有する黒色を呈した樹脂性物質で、東南アジアを主た
る産地とするものである。沈香木精油を得る方法として
は、沈香木を粉砕し、水蒸気蒸留法及び溶媒抽出法（ｎ
−ヘキサン）がある（これらの方法によって得られる沈
香木精油をそれぞれ沈香木水蒸気蒸留物及び沈香木溶媒
抽出物と称する。）。また、超臨界炭酸ガス抽出によっ
ても得ることができる（この精油を沈香木超臨界炭酸ガ
ス抽出物と称する。）。これらの精油は褐色から黒色の
芳香を有する液体である。特に好ましくは沈香木超臨界
炭酸ガス抽出物である。
【０００９】本発明に用いる沈香木超臨界炭酸ガス抽出
物は、特願平３−９８３１７号公報に記載の方法に準じ
て得られるものである。
物は、特願平３−９８３１７号公報に記載の方法に準じ
て得られるものである。
【００１０】本発明に使用される香料とは一般に用いら
れる各種天然香料，合成香料，調合香料等を、それぞれ
の香りのテーマに合わせて調香した香水，コロン用等の
芳香製品用の調合香料をさす。
れる各種天然香料，合成香料，調合香料等を、それぞれ
の香りのテーマに合わせて調香した香水，コロン用等の
芳香製品用の調合香料をさす。
【００１１】本発明に用いられるエタノールは、例えば
９５°未変性エタノール、種々の変性エタノール等の市
販されているものでよく、本発明のエタノール中の水分
含有量は、一般に０．５重量％〜２０重量％である。
９５°未変性エタノール、種々の変性エタノール等の市
販されているものでよく、本発明のエタノール中の水分
含有量は、一般に０．５重量％〜２０重量％である。
【００１２】本発明の香料組成物は、ローズ水と沈香木
から得られる精油と香料とエタノールとを常法にしたが
って調合することによって得られる。一般にはローズ水
１〜４０重量％、好ましくは３重量％以上を、沈香木か
ら得られる精油０．０５〜５重量％及び香料０．５〜４
０重量％とともにエタノール中に溶解させることにより
製造される。その他、本発明の香料組成物には、必要に
応じて精製水、油、界面活性剤、着色剤、防腐剤、酸化
防止剤、収れん剤、保湿剤、殺菌剤、静菌剤等を加える
ことができる。
から得られる精油と香料とエタノールとを常法にしたが
って調合することによって得られる。一般にはローズ水
１〜４０重量％、好ましくは３重量％以上を、沈香木か
ら得られる精油０．０５〜５重量％及び香料０．５〜４
０重量％とともにエタノール中に溶解させることにより
製造される。その他、本発明の香料組成物には、必要に
応じて精製水、油、界面活性剤、着色剤、防腐剤、酸化
防止剤、収れん剤、保湿剤、殺菌剤、静菌剤等を加える
ことができる。
【００１３】本発明の香料組成物としては、香水、オー
ドパルファン、オードトワレ、オーデコロン、コロン、
デオドラントコロン、コロンスプレー、コロンローショ
ン、室内芳香剤、室内芳香エアゾールなどがあげられ
る。
ドパルファン、オードトワレ、オーデコロン、コロン、
デオドラントコロン、コロンスプレー、コロンローショ
ン、室内芳香剤、室内芳香エアゾールなどがあげられ
る。
【００１４】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明について説明す
る。尚、エタノール刺激臭緩和効果の官能評価試験方法
は次の通りとする。
る。尚、エタノール刺激臭緩和効果の官能評価試験方法
は次の通りとする。
【００１５】エタノール刺激臭緩和効果の官能評価試験
方法 本発明の実施例および比較例の香料組成物を１００ｇづ
つそれぞれ別々の２００ｍｌビーカーに入れた後、エタ
ノール刺激臭が緩和されたかどうかを５名の専門パネル
が５回繰り返して比較評価した。
方法 本発明の実施例および比較例の香料組成物を１００ｇづ
つそれぞれ別々の２００ｍｌビーカーに入れた後、エタ
ノール刺激臭が緩和されたかどうかを５名の専門パネル
が５回繰り返して比較評価した。
【００１６】実施例１〜６、比較例１〜６（オーデコロ
ン，香水） 実施例１〜３、比較例１〜３の香料には、表１の処方で
調合されたオーデコロン用香料を用いた。実施例４〜
６、比較例４〜６の香料には表１の処方で調合された香
水用香料を用いた。
ン，香水） 実施例１〜３、比較例１〜３の香料には、表１の処方で
調合されたオーデコロン用香料を用いた。実施例４〜
６、比較例４〜６の香料には表１の処方で調合された香
水用香料を用いた。
【００１７】
【表１】
【００１８】実施例１〜６では本発明のローズ水および
沈香木から得られる精油を用い、比較例１〜６では水を
用い、表２の処方でオーデコロン（実施例１〜３，比較
例１〜３）を調製した。
沈香木から得られる精油を用い、比較例１〜６では水を
用い、表２の処方でオーデコロン（実施例１〜３，比較
例１〜３）を調製した。
【００１９】
【表２】
【００２０】また、表３の処方で香水（実施例４〜６，
比較例４〜６）を調製し、前記の官能評価試験を行っ
た。その結果を表４に示す。
比較例４〜６）を調製し、前記の官能評価試験を行っ
た。その結果を表４に示す。
【００２１】
【表３】
【００２２】
【表４】
【００２３】表４からわかるように、実施例１〜３のオ
ーデコロン，実施例４〜６の香水は比較例に較べて官能
評価試験において優れたエタノール刺激臭緩和効果が認
められた。一方、比較例１〜３のオーデコロン，比較例
４〜６の香水はエタノール刺激臭緩和効果がなく、全く
良いものではなかった。
ーデコロン，実施例４〜６の香水は比較例に較べて官能
評価試験において優れたエタノール刺激臭緩和効果が認
められた。一方、比較例１〜３のオーデコロン，比較例
４〜６の香水はエタノール刺激臭緩和効果がなく、全く
良いものではなかった。
【００２４】
【発明の効果】以上の記載のごとく、本発明は、エタノ
ール刺激臭が効率的かつ効果的に緩和された香水、コロ
ン等の香料組成物を提供することは明らかである。
ール刺激臭が効率的かつ効果的に緩和された香水、コロ
ン等の香料組成物を提供することは明らかである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−239726（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−154607（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−204116（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−220664（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−199293（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−255059（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−139951（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−124950（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−246500（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/46 C11B 9/00
Claims (1)
- 【請求項１】 ローズ水１〜４０重量％、沈香木から得
られる精油０．０５〜５重量％、香料０．５〜４０重量
％及び５０〜９７重量％のエタノールを含有することを
特徴とする香料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05249864A JP3105120B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05249864A JP3105120B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 香料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0782128A JPH0782128A (ja) | 1995-03-28 |
| JP3105120B2 true JP3105120B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=17199331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05249864A Expired - Fee Related JP3105120B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 香料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3105120B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8545439B2 (en) | 2009-03-10 | 2013-10-01 | Dongguan Kidsme Industrial Limited | Feeding apparatus |
| US8597235B2 (en) | 2009-03-10 | 2013-12-03 | Dongguan Kidsme Trading Company Limited | Feeding apparatus |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5388267B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2014-01-15 | 株式会社 資生堂 | 皮膚血流改善剤および皮膚温度上昇剤 |
| CN103690986A (zh) * | 2013-12-23 | 2014-04-02 | 青岛安信医疗器械有限公司 | 一种植物空气净化剂 |
| CN105231229A (zh) * | 2015-09-29 | 2016-01-13 | 宗欣生态科技(上海)有限公司 | 提升机体免疫活力的玫瑰提取物及其用途 |
| KR102145764B1 (ko) * | 2020-05-21 | 2020-08-19 | 주식회사 워나스 | 향료 조성물 및 그의 제조방법 |
| CN111643429A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-09-11 | 楼炳吐 | 一种清新安神型七彩香水 |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP05249864A patent/JP3105120B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8545439B2 (en) | 2009-03-10 | 2013-10-01 | Dongguan Kidsme Industrial Limited | Feeding apparatus |
| US8597235B2 (en) | 2009-03-10 | 2013-12-03 | Dongguan Kidsme Trading Company Limited | Feeding apparatus |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0782128A (ja) | 1995-03-28 |
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