JP3104819B2 - 湿式ディスクブレーキ - Google Patents

湿式ディスクブレーキ

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JP3104819B2
JP3104819B2 JP04254592A JP25459292A JP3104819B2 JP 3104819 B2 JP3104819 B2 JP 3104819B2 JP 04254592 A JP04254592 A JP 04254592A JP 25459292 A JP25459292 A JP 25459292A JP 3104819 B2 JP3104819 B2 JP 3104819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業車両等に用いて好
適な湿式ディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フォークリフト等の産業車両
車では、車輪の制動装置として湿式ディスクブレーキが
用いられている。この湿式ディスクブレーキは、円筒状
でその中央部にフランジ状に形成された受圧部を有する
ブレーキハウジングと、該ブレーキハウジングの内側に
密閉空間を形成して回転可能に嵌挿配設されたブレーキ
サポートと、前記受圧部と対向して前記ブレーキサポー
トの外周に軸方向に摺動可能に取り付けられた適数枚の
ディスクと、該ディスクと対向して前記ブレーキハウジ
ングの内周に軸方向に摺動可能に取り付けられた適数枚
のプレートと、該プレートを前記ディスクとともに前記
受圧部に押し当てるピストンとを備え、該プレートが前
記ディスクに当接して前記車輪を制動するように構成さ
れている。そして、ディスク及びプレートが配設されて
いる密閉空間には冷却油が封入されており、さらにこの
ような湿式ディスクブレーキを中型や大型車両に採用す
る場合には、ブレーキ操作に伴う発熱量も多くなるた
め、低温の冷却油を外部から密閉空間へ送り込むように
強制循環回路を設けて冷却効率が向上するようにされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、強制循環回
路を設ける場合には、ブレーキハウジングに密閉空間と
連通する冷却油の導入口と排出口とを設ける必要があ
り、この導入口と排出口とが隣接した位置に設けられる
と導入口より導入された冷却油がすぐに排出口から排出
してしまい、冷却油による充分な冷却効果が得られない
という問題がある。
【0004】また、ブレーキハウジングとブレーキサポ
ートとの間に形成される密閉空間は、ディスク及びプレ
ートが押し当てられる受圧部によってほぼ中央部で分断
される状態に形成されているため、冷却油が密閉空間内
で循環しにくい。そのため、密閉空間内の冷却油が部分
的に高温となり充分な冷却効果が得られないという問題
もある。
【0005】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、密閉空間内での冷却油の循環を良好にすることに
より冷却効果を向上させることを解決すべき課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、ブレーキハウジングには冷却油の強制循環回
路と連結されたノズルが受圧部を指向して配設されると
ともに、前記受圧部には前記ノズルの噴口と対向させて
噴出冷却油を求心方向へ誘導する案内溝が形成されてい
るという新規な構成を採用している。
【0007】
【作用】本発明の湿式ディスクブレーキにあっては、強
制循環回路より密閉空間に導入される低温の冷却油がノ
ズルより噴出され、その噴出冷却油はブレーキハウジン
グの受圧部に形成された案内溝により求心方向に誘導さ
れる。そして、ディスクの回転により冷却油は密閉空間
内を周方向にほぼ均等に流動した後、流出口より外部へ
流出する。これにより、密閉空間内の冷却油は部分的な
温度上昇が防止され、発熱源となるディスク及びプレー
トが効果的に冷却される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本実施例に係る湿式ディスクブレーキの断面
図であり、図2は本実施例に係る第2ハウジングの正面
図である。図において、1は車体側に取り付けられる円
筒状のブレーキハウジングであって、このブレーキハウ
ジング1は図示しない連結ボルトによって接合固定され
たホイール側の第1ハウジング2とデフアレンシャル側
の第2ハウジング3とで構成されている。ブレーキハウ
ジング1のほぼ中央部、即ち第1ハウジング2の接合側
端部は、後述のディスク8及びプレート9の収容空間4
を形成するよう径大に形成されており、第2ハウジング
3の接合側端部にはフランジ状の受圧部5が形成されて
いる。このブレーキハウジング1の内側には、図示しな
いアクスルシャフトと連結されるブレーキサポート6が
図示しない軸受を介して回転可能に支承されている。ブ
レーキハウジング1とブレーキサポート6との間には、
両側が図示しないシールにより封止されて収容空間4を
含む密閉空間7が形成されている。
【0009】ブレーキハウジング1に形成された収容空
間4内には、ブレーキサポート6の外周に軸方向に摺動
可能に取り付けられた円板状の複数のディスク8が第2
ハウジング3の受圧部5と対向して配設されている。ま
た、各ディスク8の外周側の側面と対向するようにディ
スク8と交互に環状の複数枚のプレート9が配設されて
おり、各プレート9はブレーキハウジング1の前記連結
ボルトに軸方向へ摺動可能に支持されている。なお、デ
ィスク8とプレート9との間には図示しない波状ばねが
介装されており、両者はわずかな隙間が形成されるよう
に離間する方向に付勢されている。また、第1ハウジン
グ2の前記収容空間4の奥側には環状のピストンガイド
10がその周縁部を複数個のボルト11により固着され
ており、そのピストンガイド10の外周面と第1ハウジ
ング2の内壁面とで形成された環状のピストン室12内
には、ディスク8とプレート9とを押圧接触させること
により制動を行う環状の油圧ピストン13が嵌合されて
いる。
【0010】ピストンガイド10には複数個の取付孔1
0aが軸方向に貫設されており、各取付孔10a内には
それぞれディスク8とプレート9との隙間を調整するた
めの調整ピン14が挿入配設されている。この調整ピン
14は、先端部に形成されたねじ部が油圧ピストン13
の内周側に形成された張出部13aにナット15により
締着されており、油圧ピストン13とともに移動され
る。調整ピン14の後端部に形成されたフランジと取付
孔10aの段差部に係合された環状のばね座金との間に
は、ブレーキ解除用の復帰ばね14aが介在され、これ
により油圧ピストン13がプレート9から離間する方向
に付勢されている。
【0011】そして、第1ハウジング2の斜め下方部に
は、第1ハウジング2の外周より山形に膨出した冷却油
帰還室16が形成されており、該冷却油帰還室16の外
側壁17には排出口18が設けられている。この排出口
18は、図示しないタンクとフィルタを介して配管によ
り接続される。また、外側壁17の排出口18内周側に
は取付穴20が軸方向に貫設されており、該取付穴20
を介してその先端の噴口が第2ハウジング3の受圧部5
の外縁部と対向するようにノズル21が装着されてい
る。このノズル21は、図示しない油圧ポンプの吐出口
とクーラを介して配管により接続されている。一方、ノ
ズル21の噴口と対向する第2ハウジング3の受圧部5
には、ノズル21より噴出された冷却油を求心方向へ誘
導する案内溝22が形成されている。また、第2ハウジ
ング3の受圧部5には、放射状に延在する複数の戻り案
内溝23が形成されている。
【0012】以上のように構成された本実施例の湿式デ
ィスクブレーキは、油圧ポンプよりクーラを介して導入
される低温の冷却油がノズル21より噴出され、その噴
出された冷却油はブレーキハウジング1の受圧部5に形
成された案内溝22により求心方向に誘導される。そし
て、ディスク8の回転に伴って冷却油は密閉空間7内を
周方向にほぼ均等に流動した後、戻り案内溝23を介し
て遠心方向に流動し、収容空間4側へ流入する。この収
容空間4内で発熱源となるディスク8及びプレート9を
冷却し高温となった冷却油は、ディスク8及びプレート
9の隙間を経て冷却油帰還室16に流入した後、排出口
18よりタンクへと流出する。このように、ノズル21
より噴出された冷却油は密閉空間7内をほぼ均等に流動
して循環し、発熱源となるディスク8及びプレート9が
効果的に冷却される。
【0013】したがって、本実施例の湿式ディスクブレ
ーキによれば、密閉空間7内での冷却油の循環を良好に
して部分的な温度上昇を回避することができるため、冷
却効果を著しく向上させることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の湿式ディスクブレーキによれ
ば、ブレーキハウジングには冷却油の強制循環回路と連
結されたノズルが受圧部を指向して配設されるととも
に、前記受圧部には前記ノズルの噴口と対向させて噴出
冷却油を求心方向へ誘導する案内溝が形成されているた
め、密閉空間内での冷却油の循環を良好にし、冷却効果
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る湿式ディスクブレーキの
図2におけるA−A線に相当する部分の断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る第2ハウジングの正面図
である。
【符号の説明】
1…ブレーキハウジング 2…第1ハウジング 3
…第2ハウジング 4…収納空間 5…受圧部 6…ブレーキサポート
7…密閉空間 8…ディスク 9…プレート 13…油圧ピストン 16…冷却油帰還室 18…排出口 21…ノズル
22…案内溝 23…戻り案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 65/84 F16D 55/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状でその中央部にフランジ状に形成
    された受圧部を有するブレーキハウジングと、該ブレー
    キハウジングの内側に密閉空間を形成して回転可能に嵌
    挿配設されたブレーキサポートと、前記受圧部と対向し
    て前記ブレーキサポートの外周に軸方向に摺動可能に取
    り付けられた適数枚のディスクと、該ディスクと対向し
    て前記ブレーキハウジングの内周に軸方向に摺動可能に
    取り付けられた適数枚のプレートと、該プレートを前記
    ディスクとともに前記受圧部に押し当てるピストンとを
    備え、前記密閉空間内に冷却油を強制循環させるように
    構成した湿式ディスクブレーキにおいて、 前記ブレーキハウジングには冷却油の強制循環回路と連
    結されたノズルが前記受圧部を指向して配設されるとと
    もに、前記受圧部には前記ノズルの噴口と対向させて噴
    出冷却油を求心方向へ誘導する案内溝が形成されている
    ことを特徴とする湿式ディスクブレーキ。
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SE509788C2 (sv) 1997-07-18 1999-03-08 Volvo Constr Equip Components Planetväxel för ett fordonshjul
JP2009108873A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Shin Nippon Wheel Industries Co Ltd 湿式ディスクブレーキ
JP6512197B2 (ja) * 2016-09-15 2019-05-15 株式会社豊田自動織機 湿式ブレーキ

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