JP3104786B2 - 先行待機型ポンプ - Google Patents
先行待機型ポンプInfo
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
対応できるように設置した先行待機型ポンプの運転装置
の改良に関する。
ものが排水場等に設置されている。実公平6−2375
7号公報、特開昭63−134897号公報はその例で
ある。これらのものは、羽根車の吸込部を形成するケー
シングの側壁に通孔を設けてこの通孔に吸気管を接続し
てピット内の水位が低下したとき、羽根車に吸気させて
羽根車を空転させている。
水位が低下したとき、ピット内に生ずる渦流や気水混合
水による羽根車の振動騒音を防止するようにしたもので
あるが、この場合、吸気させる水位を設定することがむ
つかしい。特に、洪水等による突然の出水時には、ピッ
ト内の水位の変動が激しく、ポンプ自体排水運転、気水
運転、空運転と運転モードを変化させなければならず、
その運転制御は困難である。
水位と羽根車室の圧力差とを利用して、吸気管を流れる
吸気量を調節して羽根車室に吸気させ、急激な圧力変動
に応じて、その運転モードを円滑に切り換え、振動や駆
動機への負荷の変動を緩和したものである。すなわち、
この発明の要旨とするところは、立軸ポンプの羽根車の
下方のケーシング側壁に通孔を設け、その通孔に一端が
接続され、その他端の吸気口が上記羽根車の上方の位置
において大気中に開口する逆U字状の吸気管を設け、そ
の逆U字状の吸気管の項部に、羽根車の下方のケーシン
グ内の圧力に応動して開閉するブリーザーバルブを設
け、さらに、吸気管には、該吸気管の一対の脚管を連結
するバイパス吸気路を設け、そのバイパス吸気路に電動
弁を設け、その電動弁を上記立軸斜流ポンプの吸水最低
水位以下において開閉するようにしたものである。
ポンプの大きさ、水槽の大きさによって異なるが、ブリ
ーザー弁および電動弁の吸込後位側にバタフライ弁等の
流量を調節できる弁を設置することによって、水槽やポ
ンプの大きさに応じて適切な吸気路を形成するようにし
ている。
プの吸水最低水位面とホールド運転水位面との間に設置
することが好ましいが、吸水最低水面よりも上位に設け
て、水位が吸水最低水位に到達する以前にブリーザーバ
ルブからの吸気を補助するようにしてもよい。
てあり、水槽内の水が極く小量で水位が低い場合には、
羽根車の下方の室と外気とは連通している。このとき、
ブリーザーバルブは閉止し、電動弁も閉止している。こ
の状態でポンプを始動するとベルマウスの下面から空気
を吸入し、揚水されず、空運転である。
位が次第に上昇すると羽根車によって水槽内の水を吸入
するとともに、羽根車の下方のケーシング内の圧力と大
気圧との間に圧力差が生じてブリーザーバルブから外気
を吸引し、空運転から気水混合運転に移行する。
した水位計によって検知され、その信号によって電動弁
が開いて、バイパス吸気路にも外気が流れる。従って、
羽根車の下方のケーシング内に空気が充満し、吸水する
ことなく、羽根車の上方に揚水を保持したいわゆるホー
ルド運転状態となる。然しながら、水槽の水位がなおも
上昇することで、ブリーザーバルブが閉止して通常の揚
水運転状態となる。
設置する部位は、設置ポンプの最低吸水位面から吸水管
の外気への開口部までの間に設けるもので、その位置
は、設置ポンプの大きさや水槽の容量等によって決定さ
れるものである。また、ブリーザーバルブおよび電動弁
の吸込後位側に設けた手動開閉弁は、吸気管内の空気の
流量を調節するもので、設置ポンプの大きさや水槽の容
量等に合わせて予め設定されるものである。
揚水運転となったときには、ブリーザーバルブは吸気管
の先端が水没することで閉止し、電動弁は、水位が吸気
管の吸気口を越えたところで水位計の信号によって閉止
するものである。
ブリーザーバルブの作動範囲内すなわち、水位が羽根車
の吸水最低水位から羽根車のホールド水位との間におい
て、ブリーザーバルブの吸気量を補助して気水運転、ホ
ールド運転、揚水運転とポンプの運転モードを円滑に移
行させることができるものである。以下、図面に基づい
てこの発明を具体的に説明する。
部の模式図であり、図中、符号3は羽根車、4は羽根車
3のケーシングの下部に設けたベルマウス、5はベルマ
ウスの側壁の通孔に基部を接続した吸気管である。
上らせてその先端を下方に曲げて逆U字状に形成してあ
り、その先端は大気中に開口させてある。そして、この
吸気管5には、その項部にベルマウス4内の圧力変動に
応じて開閉するブリーザーバルブ6と、この吸気管5の
左右の脚管5aおよび5bを連結するバイパス管5cが
設けてあり、このバイパス管5cには、水槽1内の水位
に対応して開閉する電動弁7が設けてある。
ルド水位H1近傍から、羽根車3が吸気を開始する水位
H2の間に設けた水位計8に連結してあり、この水位間
では開口し、この水位間以外では閉止するように水位計
8に連動連結してある。
動弁7の吸気後位側には、それぞれ手動の開閉弁9が設
けてある。この開閉弁9は、吸気管5のブリーザーバル
ブ管路および電動弁回路をそれぞれ調節するために設け
たものであり、これらの開度は、水槽1の容量や立軸ポ
ンプ2の大きさ等を基にして予め設定するものである。
る。図2〜図4は、この発明に係るポンプが出水に対し
て揚水のために先行待機している状態を模式的に示すも
ので、図2の状態では、水槽1内の水位h1は立軸ポン
プ2が吸水を開始する最低水位(LWL)よりもはるか
に低く、羽根車3を駆動しても気中運転で揚水は行なわ
れず、出水による水槽1内の水位上昇を待つ状態であ
り、この状態では始動しても空運転である。
1が図3のように上昇すると、ベルマウス4の下面開口
から吸水して揚水が始まる。然しながら、水槽1の水位
が最低水位(LWL)以下では吸気管5から吸気して気
水混合運転となる。この状態を図3に示している。
り、吸水最低水位(LWL)を越えると、ベルマウス4
内は、その下面からの吸引水で満されて通常の排水運転
となる。このとき、吸気管5の他端は水槽水で閉止され
るとともに、電動弁7も水位の上昇によって水位計に連
動して閉止している。この状態を図4に示している。
のように急激な増水が水槽1に流入するのが予測された
ときに、予め排水ポンプを空運転から開始し、排水運転
をするものであって、急激な出水のためにポンプ操作室
等が水没等するのに備えるものである。
転についての説明であるが、上述のような急激の出水
は、天候の異変等で発生し、通常増減を繰り返すもので
あるが、この発明に係る装置は、出水量の増減に対応し
て好適な排水作業ができるものである。これを図5〜図
9に基づいて説明する。
が通常の吸水位h3に復帰して通常運転の状態を示して
いる。この状態から水槽1への流入量が減少し、最低水
位(LWL)よりも下るとブリーザーバルブ6が開口し
てベルマウス4内に外気を吸入して気水が混合した揚水
運転となる。これを図6に示す。
の水位が水位計8によって検知されて電動弁7が開口し
て、ブリーザーバルブ6からの空気とともにベルマウス
4内に流入して羽根車3の下方に空気溜Aが生じて揚水
が停止する。これを図7に示す。すなわち、羽根車室お
よび揚水管に揚水をホールドした状態で運転を継続す
る。
て水位の上昇がなければ継続しているが長時間経過する
と羽根車3とケーシングとの障間から落水するものであ
り、増水の危険性がないと予測されたときには羽根車3
を停止させるものである。
の流入水が変動し、増水が予測されるときには、ホール
ド運転状態を放置しておくことによって、再び水槽1の
水位が上昇するにつれて図8および図9に示すように、
吸気管5から吸気して気水混合運転を経て通常の排水運
転とすることができるものである。すなわち、この発明
に係るポンプは、洪水等が予測されたとき出水前にポン
プ始動して出水に備え、以後も水槽1への流入水の増減
に対応してポンプを停止することなく、排水作業ができ
るものである。
したときの立軸ポンプ2の作動状態は前述した通りであ
り、このようにしてこの発明に係る装置は、洪水等によ
る水槽の水位の上下に応じて先行待機運転から気水混合
運転、ホールド運転、通常運転と自動的に切り換えての
運転が可能であり、特に、気水混合運転からホールド運
転に切り替わるときには、ブリーザーバルブ6に加えて
電動弁7を設けたので、ブリーザーバルブ6からの吸気
を助けてベルマウス4内に適切な時期に所定量の空気を
給送することができて、適確に運転モードを切り換える
ことができ、従来、この種、先行待機型ポンプにおい
て、水槽内の水位の上下に応じて気水運転とホールド運
転との運転状態の切換時に生じた振動や駆動機に及ぼす
弊害を防止することができるものである。
に付設した開閉弁9は、それぞれ、吸気管5内を流れる
空気量を調節することができるものであって、ポンプの
大きさや水槽1の容量等に合わせて最適の吸引空気量を
設定するのに役立つものである。
うに一つの水槽内に複数台のポンプを設置した場合、各
ポンプの吸気管にそれぞれ設けた電動弁を作動させる水
位をそれぞれ異ならせておくと、各ポンプの作動、すな
わち、気水運転とホールド運転を個別に制御でき、水槽
への入水量の変動に応じて全ポンプを作動させることな
く、入水量に適応するポンプのみを作動させて経済的な
排水運転をすることができる。
行待機型ポンプにおいて、水槽内に流入する水量の急激
且つ頻繁な変動に対応してポンプの運転モードを円滑に
切り換え、従来運転モードの変換時に生じた振動等の弊
害を防止し得るものである。
態の模式側面図である。
る。
ある。
る。
位が低下しつつある状態を示している。
水量が低下しつつある状態を示している。
る。
槽の水位が上昇しつつある状態を示している。
水位が高くなつた状態を示している。
た状態の概略の側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 立軸斜流ポンプ2の羽根車3の下方のケ
ーシング側壁に通孔を設け、その通孔に基端が接続さ
れ、その他端が上記羽根車3よりも上方の位置において
大気中に開口する逆U字状の吸気管5を設け、その逆U
字状の吸気管5の頂部に羽根車3の下方におけるケーシ
ング内の圧力変化に応動して開閉するブリーザーバルブ
6を設け、さらに、吸気管5には、該吸気管5の一対の
脚管5a、5bを連結するバイパス吸気路5cを設け、
そのバイパス吸気路5cに電動弁7を設け、その電動弁
7を上記立軸斜流ポンプ2を設置した水槽1の吸水最低
水位面とホールド水位面との間に設けた水位計8に連結
して、その水位が立軸斜流ポンプ2の吸水最低水位以下
において開閉し、ブリーザーバルブ6の吸気を補助する
ようにしたことを特徴とする先行待機型ポンプ。 - 【請求項2】 請求項1記載の電動弁7が、上記立軸斜
流ポンプ2の吸水最低水位面とホールド水位面との間に
おいて水槽1に設けた水位計8に連結してある先行待機
型ポンプ。 - 【請求項3】 請求項1記載のブリーザーバルブ6およ
び電動弁7の通気後位側にそれぞれ手動開閉調節弁9を
設けてなる先行待機型ポンプ。 - 【請求項4】 請求項1記載の逆U字状の吸気管5の他
端が水槽1の最低吸水水位面近傍で開口させてある先行
待機型ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08061748A JP3104786B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 先行待機型ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08061748A JP3104786B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 先行待機型ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228980A JPH09228980A (ja) | 1997-09-02 |
JP3104786B2 true JP3104786B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=13180107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08061748A Expired - Fee Related JP3104786B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 先行待機型ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3104786B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2006250071A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Ebara Corp | 揚水ポンプとその運転方法 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP08061748A patent/JP3104786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09228980A (ja) | 1997-09-02 |
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