JP3104077B2 - 撮影装置及び液晶式プロジェクタ - Google Patents

撮影装置及び液晶式プロジェクタ

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JP3104077B2
JP3104077B2 JP03089180A JP8918091A JP3104077B2 JP 3104077 B2 JP3104077 B2 JP 3104077B2 JP 03089180 A JP03089180 A JP 03089180A JP 8918091 A JP8918091 A JP 8918091A JP 3104077 B2 JP3104077 B2 JP 3104077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネルを有する
ファインダ部を備えると共に、映像を上記液晶表示パネ
ルに表示する再生表示手段を備えた撮影装置に関し、液
晶表示パネルを液晶式プロジェクタの映像表示手段とし
ても使用することができる新規な撮影装置を提供しよう
とするものである。
【0002】また、本発明は液晶式プロジェクタに関
し、上記撮影装置の液晶表示パネルを映像表示手段とし
て兼用して映像の投影を行なうことによって構造の大幅
な簡略化とコストダウンを図ることができる新規な液晶
式プロジェクタを提供しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】今日のビデオカメラ等の撮影装置におい
て、ファインダ部の映像表示手段としては、液晶表示パ
ネルが用いられることが多い。
【0004】また、近時のビデオカメラは記録/再生型
のものがほとんどであり、この種のビデオカメラはテー
プカセットに録画した映像を再生する機能も備えている
ため、その映像出力信号をモニタやプロジェクタに送出
することで、再生画像を表示して見ることができる。
【0005】更に、この種のビデオカメラであって液晶
表示パネルを有するファインダ部を備えたものにあって
は、通常、ファインダ部には、本来のファインダ機能、
即ち、撮影用レンズによるフレーミングやフォーカシン
グの状態を知る機能は勿論、撮影済の映像を再生表示す
る機能を持たせている。
【0006】従って、撮影した映像をその場で直ぐ再生
して見ることができるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したビ
デオカメラ、即ち、ファインダ部が録画映像の再生表示
機能を備えたビデオカメラであっても、その再生された
映像を見るにはファインダ部を覗かなければならないの
で、その映像を複数人が同時に見ることは不可能であ
り、このためにはビデオカメラをテレビモニタやプロジ
ェクタと接続して見る他なかった。
【0008】一方、液晶式プロジェクタは投影される映
像を表示するための液晶表示パネルと投影用の光源及び
所要のレンズ系の他に、外部機器から入力された映像信
号を処理する映像信号処理回路やその映像信号に応じて
液晶表示パネルを駆動するための液晶駆動回路やコント
ローラ等極めて複雑な回路が必要になるので、その構造
は複雑で、かつ、大掛りなものとなる。従って、コスト
も非常に高くなってしまうという問題があり、また、形
状が大きく、かつ、重量も大きくなるため、携帯には不
向きであり、従って、使用できる場所が限られてしまう
等様々な問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
した課題を解決するために、撮影装置のファインダ部に
設けられた液晶表示パネルを、液晶式プロジェクタの映
像表示手段に兼用することができるようにしたものであ
る。
【0010】即ち、本発明撮影装置にあっては、ファイ
ンダ部の液晶表示パネルを、ファンイダ部の外殻に回動
自在に支持し、液晶表示パネルを液晶式プロジェクタに
組み込んで使用する際には、先ずファインダ部のうちア
イカップから液晶表示パネルの手前にかけて位置する接
眼部を液晶表示パネルの回動に支障とならないように取
り外したり、あるいは移動させる。
【0011】そして、液晶表示パネルをファインダ部か
ら外側へ突出した位置へと回動して、液晶表示パネルを
ファインダとして使用する時の状態とは上下関係が逆転
した状態にする。
【0012】他方、液晶式プロジェクタには、撮影装置
の液晶表示パネルを内部に組み入れるための挿入孔を設
け、該挿入孔を通して液晶表示パネルを光源と投影レン
ズとの間に配置させる。
【0013】このように、撮影装置と液晶式プロジェク
タとを結合した状態にして、液晶表示パネルの表示画像
を投影することができるようにしたものである。
【0014】
【作用】本発明にあっては、撮影装置の液晶表示パネル
をファインダ部の外側へ突出した位置へと移動させた状
態で該液晶表示パネルを液晶式プロジェクタの投影用光
源と投影レンズとの間に配置させると、液晶表示パネル
の表示画像を投影することが可能になる。
【0015】つまり、一の液晶表示パネルを撮影装置の
フィンダ部における映像表示手段及び液晶式プロジェク
タにおける映像表示手段に兼用することができる。
【0016】尚、投影される映像については、液晶表示
パネルを回動させることによって、液晶表示パネルをフ
ァインダの表示手段と使用する時とは上下関係が逆転し
た状態とすることで、映像信号には何らの反転処理を施
すことなく、表示画像を正規の状態で投影することがで
きる。
【0017】そして、本発明液晶式プロジェクタにおい
ては、映像表示手段に撮影装置のファインダ部の液晶表
示パネルを使用するため、この種のプロジェクタにおい
て最も高価な部材である液晶表示パネルやそれを駆動す
るための液晶駆動回路及び外部機器から入力される映像
信号を処理するための映像信号処理回路やコントローラ
等の回路は不要である。
【0018】このため、構造が極めて簡単となり、小
型、軽量化に適するという点で携帯性に富み、かつ、安
価に構成することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明撮影装置及び液晶式プロジェ
クタの詳細を添付図面に示した実施例に従って説明す
る。
【0020】先ず、本発明撮影装置を適用したビデオカ
メラの実施例について説明し、その後で本発明液晶式プ
ロジェクタの実施例を説明する。
【0021】1はビデオカメラ(図1乃至図6、図9乃
至図11参照)であり、本体部2と、該本体部2の上面
に回動自在に支持されたファインダ部3と、本体部2か
ら前方へ突出した撮影レンズ部4及びマイクロホン5
と、本体部2の右側面に支持されたサイドグリップ6
と、本体部2の背面に着脱自在に取着されるバッテリー
7等から成る。
【0022】8は本体部2の外殻であり、該外殻8は前
後方向に長い箱形をしており、その前端部の上面はその
余の部分の上面より低くされ、また、その略後半部9は
この部分の左側壁9aを開閉蓋とするカセット装着部に
なっており、該カセット装着部9に小型のテープカセッ
ト10(図1参照)が着脱自在に装着される。
【0023】そして、図示を省略してあるが、外殻8の
内部には上記カセット装着部9に装着されたテープカセ
ット10の磁気テープを記録媒体として映像及び音声の
記録とその再生を行なう記録/再生系が設けられてい
る。
【0024】11は外殻8の左側面に摺動自在に設けら
れたカバーであり、このカバー11によって開閉自在に
覆われる部分には主として撮影用の各種の操作ボタン
(図示は省略する。)が配置されている。
【0025】外殻8の右側面部の中央に形成された突出
部8aの背面には、撮影ボタン12が設けられており、
撮影はこのボタンを押している間行なわれるようになっ
ている。
【0026】13は画角調整ボタンであり、外殻8の上
面14の右側部のほぼ中央に配置されている。
【0027】また、外殻8の上面14のうち上記画角調
整ボタン13から後方の部分14aにはビデオカメラ1
をビデオテーププレーヤとして機能させるモードにおい
て操作する各種の操作ボタン15、15、・・・(プレ
イボタン、ストップボタン、ポーズボタン等)がまとま
って配置されている。そして、この部分14aには録画
ボタン16やモード選択ボタン17、即ち、ビデオカメ
ラ1をカメラとして機能させるモードとビデオテーププ
レーヤとして機能させるモードと電源オフモードのいず
れかを選択するためのボタン17も配置されている。
【0028】サイドグリップ6は外殻8の右側面の前端
部と上記突出部8aとの間に架渡状に設けられており、
ビデオカメラ1の把持はこれらサイドグリップ6と外殻
8との間に手を差し入れて行なう。
【0029】外殻8の背面8bはバッテリー装着部にな
っており、該バッテリー装着部8bにバッテリー7が着
脱自在に装着される。
【0030】ファインダ部3はその略前半部を成す基部
18と該基部18の後端に着脱自在に結合される接眼部
19とから成る。
【0031】20はファインダ部3のケーシングであ
り、該ケーシング20は上記基部18の外殻を為す部分
21(以下、「前部ケーシング」と言う。)と接眼部1
9の外殻を為す部分22(以下、「後部ケーシング」と
言う。)に分割されるようになっている。
【0032】そして、後部ケーシング22は前後両端面
が開口した略角筒状を為すように形成され、また、前部
ケーシング21は前端面が閉塞され、かつ、前方へ行く
に従って背が低くなる略角筒状を為すように形成される
と共に、その後端面の外形は後部ケーシング22の前端
面の外形と略同じ形状とされている。
【0033】23は前部ケーシン21の前端部と外殻8
とをつなぐヒンジであり、外殻8の上面の前後方向にお
ける略中央部の左側縁寄りの位置に突設されている。即
ち、このヒンジ23に前部ケーシング21の前端部が回
動自在に支持されており、ファインダ部3を略水平な姿
勢にした位置と略垂直に立てた姿勢にした位置との間の
任意の位置へと移動させることによって、使い勝手に応
じた姿勢で使用することができるようになっている。
【0034】前部ケーシング21の上面壁24及び下面
壁24´の後端部はある程度の前後幅を有するように切
除され、前部ケーシング21の後端には後方と上方及び
下方へ開口したパネル配置凹部25が形成されている。
【0035】また、この前部ケーシング21の左右両側
壁26、26のうち、上記パネル配置凹部25の両脇に
位置した部分27、27(以下、「結合壁」と言う。)
はその上端部が切除されることによってその余の部分よ
り稍低くされ、これら結合壁27、27の互いに平行に
対向した内側面の後端寄りの位置には上下方向へ延びる
係合溝27a、27aが形成されている。尚、これら係
合溝27a、27aの上下両端は結合壁27、27の上
下両端面に迄達している。
【0036】28、28は前部ケーシング21の上面壁
24のうち、パネル配置凹部25と接する端部の左右方
向に間隔をあけて突設された支持壁であり、これら支持
壁28、28にヒンジ軸29の両端部が各別に支持され
ている。
【0037】30はパネルブロックであり、前後方向か
ら見て略矩形をした保持枠31と、該保持枠31に保持
された液晶表示パネル32と、保持枠31の上側部の中
央部から上方へ突出した連結部33等から成る。
【0038】連結部33は側方から見て略L字状に屈曲
され、その先端部33aは軸方向が左右方向へ延びる円
筒状をしている。そして、該先端部33aは前記支持壁
28と28との間に位置されると共にその孔にヒンジ軸
29が挿通され、それにより、パネルブロック30はヒ
ンジ軸29を回動中心として略上下方向へ回動自在な状
態で支持壁28に支持されている。
【0039】34はバックライト部の一部をなす光拡散
板であり、該光拡散板34はパネル配置凹部25の前面
を閉塞するように配置されている。
【0040】しかして、パネルブロック30は、上記光
拡散板34に後方から重なってパネル配置凹部25の前
部に収納状に位置された収納位置(図2、図3参照。)
と、倒立した姿勢となって支持壁28から上方へ突出す
るように位置した突出位置(図4、図6参照。)との間
を回動可能な状態で支持されている。よって、パネルブ
ロック30が収納位置に来た状態と突出位置に来た状態
とでは液晶表示パネル32の上下関係が逆転することに
なる。
【0041】尚、パネルブロック30の突出位置から先
への回動は、その連結部33の先端部33a寄りの平坦
なストッパ面33bが、上面壁24の上面のうち支持壁
28と28との間の部分の前側に設けられた平坦なスト
ッパ面28aに重なったところで阻止される(図6参
照。)。
【0042】35は前部ケーシング21内のうち光拡散
板34から稍前方へ離間した位置に配置された反射鏡、
36は該反射鏡35と光拡散板34との間に配置された
バックライトであり、該バックライト36から射出した
光は直接に、又は反射鏡35で反射されてそれぞれ光拡
散板34に向うと共に該光拡散板34を透過して後方へ
照射され、従って、パネルブロック30が収納位置に来
ている状態でバックライト36が点灯すると、その光は
液晶表示パネル32を透過して後方へ射出されることに
なる。
【0043】37、37は前部ケーシング21内のうち
反射鏡35の前方に配置された回路基板(図11参照)
であり、これら回路基板37、37には、主として液晶
表示パネル32の制御に関する回路等が設けられてお
り、その回路はフレキシブル配線板38を介して液晶表
示パネル32の図示しない端子部と接続されている。
【0044】しかして、液晶表示パネル32には撮像手
段が捉えた画像やテープカセット10の再生画像が選択
的に表示される。即ち、前記モード選択ボタン17によ
ってビデオカメラ1の機能をカメラ機能とし用いる場合
は、液晶表示パネル32には撮像手段が捉えた被写体の
映像が表示され、また、ビデオカメラ1の機能をビデオ
テーププレーヤとしての機能として用いる場合は、前記
操作ボタン15、15、・・・のプレイボタンを押すこ
とによって磁気テープに記録済の信号が再生されてその
映像が液晶表示パネル32に表示される。
【0045】前記後部ケーシング22の前端部は図5に
示すように、前部ケーシング21の切除された部分を補
完する形状を有すると共に、前記係合溝27a、27a
と係合される係合部が設けられている。
【0046】即ち、後部ケーシング22の上面壁39及
び左右両側壁40、40の上端部40a、40aはその
余の部分よりある程度前方へ突出されている。これによ
り、上記左右両側壁40、40の上端部40a、40a
より下方の部分の前端面40b、40bが前部ケーシン
グ21の左右両側壁26、26の後端面と接合された状
態では上記突出した部分が前部ケーシング21の後端部
のうち結合壁27、27より上の切除された部分を補完
する。
【0047】そして、上記前端面40b、40bの互い
に近い側縁部からは係合部41、41が突出され、これ
ら係合部41、41は下方から見て互いに左右反対側へ
屈曲した略L字状をしている。後部ケーシング22は上
記係合部41、41の先端部が前部ケーシング21の係
合溝27a、27aに上方から係合されることによって
該前部ケーシング21に一体的に結合され、そして、こ
の係合は後部ケーシング22の左右両側壁40、40の
上端部40a、40aが結合壁27、27の上端面に当
接したところで完了する。
【0048】接眼部19の基部18に対する結合は上記
したように行なわれ、従って、接眼部19を基部18に
対して上方へ移動させると係合部41、41が係合溝2
7a、27aから抜け出るので、それにより、接眼部1
9が基部18から分離される(図1参照)。
【0049】尚、後部ケーシング22にはその後端部に
アイカップ42が取着されると共に、その内部には接眼
レンズ43が設けられており、該接眼レンズ43は固定
レンズ43aと視度調整用の可動レンズ43bとから成
る。
【0050】しかして、パネルブロック30を収納位置
にに位置させた状態で接眼部19を基部18に結合する
と、液晶表示パネル32がバックライト36と接眼レン
ズ43との間に位置するので、アイカップ41から中を
覗くことによって液晶表示パネル32に表示された映像
をバックライト36の光により見ることができる。
【0051】尚、液晶表示パネル32は、これを図4、
図6に示すように突出させた状態として、後述する液晶
式プロジェクタの映像表示パネルとしても使用すること
ができるようになっている。
【0052】次に、本発明を適用した液晶式プロジェク
タ44(図7乃至図11参照)について説明する。
【0053】45は液晶式プロジェクタ44のケーシン
グであり、該ケーシング45はビデオカメラ1のファイ
ンダ部3の前後方向における長さと同程度の長さを有す
る前後方向へ長い箱形をしており、前後方向から見た外
形は略矩形をしている。
【0054】尚、液晶式プロジェクタ44において、
「前方」とは映像の投影方向とし、以下、前後関係につ
いてはこれに従って説明する。
【0055】ケーシング45の厚手の前端壁には円形を
したレンズ鏡筒支持孔46が形成されており、このレン
ズ鏡筒支持孔46に投影レンズ47を保持したレンズ鏡
筒48が前後方向へ移動自在に支持されている。
【0056】49はケーシング45の内部空間45a内
の後端部に配置された反射鏡、50は該反射鏡49の前
方に位置した電球である。
【0057】尚、この電球50には、低電圧で、かつ、
消費電力の小さい電球、例えば、6ボルト・20ワット
程度のハロゲン電球が用いられており、従って、継続し
て長時間点灯させても熱の発生はそれほど多くないた
め、この液晶式プロジェクタ44には冷却用のファンを
別段設ける必要はない。
【0058】51は内部空間45aに収納状に配置され
たレンズホルダーであり、該レンズホルダー51には集
光レンズ52、2枚の色消し用コンデンサレンズ53、
53が後方(電球50に近い方)からこの順序で配列し
た状態で保持されている。そして、その前端は上記レン
ズ鏡筒支持孔46からある程度の距離、即ち、ビデオカ
メラ1の前記パネルブロック30の厚みより稍大きい距
離離間したところに位置され、それにより、上記レンズ
鏡筒支持孔46と前方寄りのコンデンサレンズ53との
間にパネルブロック30が収納される空間54(以下、
「パネル配置スペース」と言う。)が形成されている。
【0059】55はケーシング45の底面壁56のうち
上記パネル配置スペース54と対応した位置に形成され
た挿入孔であり、従って、パネル配置スペース54は上
記挿入孔55によって下方へ開口されている。この挿入
孔55は、これを通して前述したビデオカメラ1の液晶
表示パネル32をパネル配置スペース54内に位置さ
せ、液晶式プロジェクタ44の表示手段として利用する
ために設けられたものである。
【0060】57は略門形をした前部支持脚であり(図
7参照。)、その中間部57aの両端部が、底面壁56
のうち上記挿入孔55の前側に設けられ左右方向へ延び
るヒンジ軸58に回動自在に支持されると共に、図7に
2点鎖線で示すように底面壁56に重なるように折り畳
まれた収納位置と同図に実線で示すように底面壁56か
ら下方へ突出した突出位置との間を移動されるように移
動範囲を限定され、かつ、図示しないクリックストップ
手段によって上記2つの位置において各別にクリックス
トップがかけられるようになっている。
【0061】そして、前部支持脚57の両側部57b、
57bは、前記ファインダ部3の後部ケーシング22に
形成された結合部41、41と略同様、その長手方向か
ら見て互いに反対側へ屈曲されたL字状をしている。
【0062】59は後部支持脚であり、その一端部は底
面壁56の後端部に前後方向へ延びるように設けられた
ヒンジ軸60に回動自在に支持されると共に、図7に2
点鎖線で示すように底面壁56と重なるように畳まれた
収納位置と同図に実線で示すように底面壁56から下方
へ突出した突出位置との間を移動されるように移動範囲
を限定され、かつ、図示しないクリックストップ手段に
よって上記2つの位置で各別にクリックストップがかけ
られるようになっている。そして、このような後部支持
脚59の回動端部にはゴム材料から成る辷止部材61が
固定されている。
【0063】62、62、・・・はケーシング45の上
面壁の後端部に形成された放熱孔(図9参照。)であ
る。
【0064】尚、図示を省略してあるが、液晶式プロジ
ェクタ44にはスピーカや音声入力端子が設けられてい
る。
【0065】ケーシング45の背面45bはビデオカメ
ラ1のバッテリー装着部8bと同様にバッテリー装着部
となっており、該バッテリー装着部45bにはビデオカ
メラ1に使用される前記バッテリー7と同じタイプのバ
ッテリー7´が着脱自在に装着され、そのバッテリー7
´は主として電球50用の電源として使用される。
【0066】液晶式プロジェクタ44の構造は概ね上記
した通りのものであり、従って、液晶表示パネルは備え
ておらず、また、回路は上記バッテリー7´と電球50
との間を開閉する電源スイッチや図示しないスピーカ用
のアンプ等から成る極く簡単なものになっており、液晶
駆動回路等の、映像表示に関する回路は全く備えていな
い。
【0067】そこで、このような液晶式プロジェクタ4
4は、図9乃至図11に示すように、そのパネル配置ス
ペース54にビデオカメラ1のパネルブロック30を挿
入し、かつ、ビデオカメラ1と結合させた状態で使用す
る(図9乃至図11参照。)ことができる。
【0068】即ち、液晶式プロジェクタ44を使用する
ときは、ビデオカメラ1のファインダ部3から接眼部1
9を取り外してパネルブロック30を突出位置へと移動
させると共に、液晶式プロジェクタ44の支持脚57、
59を突出位置へと移動させる。
【0069】そして、パネルブロック30を挿入孔55
を通してパネル配置スペース54内に挿入しながら前部
支持脚57の側部57b、57bをファインダ部3の基
部18の係合溝27a、27aに係合させると共に、後
部支持脚59の下端部を本体部2の外殻8の上面14上
に載置する。
【0070】これにより、液晶式プロジェクタ44がビ
デオカメラ1の上面14及びファインダ部3の基部18
に結合され、パネルブロック30が倒立した姿勢で液晶
式プロジェクタ44のコンデンサレンズ53と投影レン
ズ47との間に配置される。つまり、液晶表示パネル3
0の表示面がコンデンサレンズ53に対向し、その裏面
が投影レンズ47に対向した状態となる。
【0071】そして、液晶式プロジェクタ44の電球5
0を点灯し、ビデオカメラ1のモード選択ボタン17の
操作によりビデオテーププレーヤとしての機能を選択
し、プレイボタン15を押してテープの再生を開始す
る。
【0072】こうして図12に示すように、ビデオカメ
ラ1により再生された映像がその液晶表示パネル30に
表示されると共に、電球50の直射光及び反射鏡49に
よる反射光は集光レンズ52、コンデンサレンズ53、
液晶表示パネル32、投影レンズ47をこの順で透過し
て液晶式プロジェクタ44の前方へ照射される。これに
より、液晶表示パネル32の表示画像が液晶式プロジェ
クタ44の前方のスクリーン63に投影される。つま
り、液晶表示パネル32の画像は投影レンズ47によっ
て転倒されるので、当該スクリーンに投影された映像を
液晶式プロジェクタ44の側から見ると、その映像の上
下関係及び左右関係は正常な関係、即ち、パネルブロッ
ク30が収納位置に来ている状態でそこに表示される映
像をアイカップ42側から見たときの上下関係及び左右
関係と同じ関係になる。
【0073】従って、液晶表示パネル32に対する画像
表示制御には何ら手を加える必要がない(画像の補正処
理が不要である。)。
【0074】尚、投影される映像のスクリーン63上で
のピント合わせは、ビデオカメラ1及び液晶式プロジェ
クタ44の当該スクリーンに対する位置を調節するか、
あるいは焦点合わせ可能な範囲であればレンズ鏡筒48
を回転させて投影レンズ47を軸方向へ移動させること
によって行なえば良い。また、液晶式プロジェクタ44
についての鉛直面における角度調整には、ファインダ部
3のヒンジ機構(23)を用いることができる。
【0075】液晶式プロジェクタ44の前部支持脚につ
いての別の例としては、図13に示すような支持脚57
A、57Aを挙げることができる。
【0076】即ち、液晶式プロジェクタ44を使用しな
いときには、2点鎖線で示すように前部支持脚57A、
57Aによって挿入孔55を開塞した状態とする。そし
て、液晶式プロジェクタ44を使用するときは、実線で
示すように前部支持脚57A、57Aを左右方向に開脚
させて、これらを図14に示すように、前部ケーシング
21の側壁26、26に形成された挿通孔64、64
(図では一方のみを示す。)に嵌合することによって液
晶式プロジェクタ44をビデオカメラ1に結合して使用
すれば良い。
【0077】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、撮影装置におけるファインダ部の
液晶表示パネルを、液晶式プロジェクタの映像表示手段
として利用することができるので、液晶式プロジェクタ
の構造が簡単となり、小型、軽量化を図ることにより携
帯性に優れた装置を提供することが可能になる。
【0078】つまり、液晶表示パネルの共用化は、液晶
式プロジェクタにおいて液晶表示パネルは勿論、映像信
号処理に係る回路を設けなくても済むという点で小型、
軽量化にとって重要な意味を持つ。
【0079】そして、撮影装置と液晶式プロジェクタと
を組み合せることによって、撮影から放映迄の一貫した
システムを構築することが可能となり、小型、軽量化に
よる携帯性の向上もあいまって使い勝手の良いものとな
る。
【0080】例えば、旅先で撮影した画像を大画面で見
る場合には、モニタやプロジェクタ装置を用いることに
なるが、これら装置の放送方式が撮影装置に係る放送方
式に一致するか、又は方式変換装置がない限り、撮影画
像を見ることはできないのに対して、本発明ではこのよ
うな不都合はなく、撮影後に直ちに映像を投影して見る
ことができる。
【0081】尚、前記実施例で示したものにあっては、
液晶式プロジェクタをバッテリーにより駆動できるよう
にすることで場所を選ばず使用することができる。
【0082】本発明撮影装置及び液晶式プロジェクタを
適用した前記実施例における各部の形状ないし構造は、
本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示
したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲
が限定的に解釈されてはならない。
【0083】例えば、前記実施例においては、ファイン
ダ部の接眼部をその余の部分に対して分離し得るように
したが、場合によっては接眼部をその余の部分に対して
回動したり、又は、スライド自在に連結して液晶表示パ
ネルの回動に際して支障をきたさない位置へと移動させ
るようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明撮影装置をビデオカメラに適用した実施
の一例を示すもので、ファインダ部の接眼部をその余の
部分から分離した状態を示す全体の側面図である。
【図2】ファインダ部の一部を切り欠いて示すビデオカ
メラ全体の平面図である。
【図3】接眼部を取り外した状態のファインダ部を示す
拡大斜視図である。
【図4】接眼部を取り外し、かつ、液晶表示パネルを外
側へ突出させた状態のファインダ部を示す拡大斜視図で
ある。
【図5】接眼部の拡大斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【図7】本発明を適用した液晶式プロジェクタの実施の
一例を示す全体の斜視図である。
【図8】液晶式プロジェクタの大部分を切断して示す拡
大側面図である。
【図9】ビデオカメラに液晶式プロジェクタを結合させ
た状態を示す全体の斜視図である。
【図10】ビデオカメラに液晶式プロジェクタを結合さ
せた状態を示す全体の側面図である。
【図11】ビデオカメラに液晶式プロジェクタを結合さ
せた状態の要部を拡大し、かつ、一部を切り欠いて示す
側面図である。
【図12】使用状況を概略的に示す斜視図である。
【図13】液晶式プロジェクタの支持脚について別の例
を示す斜視図である。
【図14】図13に示す液晶式プロジェクタをビデオカ
メラに結合させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 撮影装置 3 ファインダ部 18 その余の部分 19 接眼部 21 外殻 32 液晶表示パネル 42 アイカップ 44 液晶式プロジェクタ 45 筐体 45a 筐体内部 47 投影レンズ 47、52、53 レンズ系 50 光源 55 挿入孔 27a、57、57b 結合手段 57A、64 結合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 光雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 原本 政憲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−99677(JP,A) 特開 平2−96481(JP,A) 実開 平1−115371(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 H04N 5/66 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを有するファインダ部を
    備えた撮影装置であって、液晶表示パネルの一側縁部を
    ファインダ部の外殻に回動自在に支持するとともに、フ
    ァインダ部のうちアイカップから液晶表示パネルの手前
    にかけて位置する接眼部をその余の部分に対して着脱自
    在又は移動自在に結合し、該接眼部を取り外した状態又
    は接眼部を液晶表示パネルの前方から外した状態で液晶
    表示パネルをファインダ部の外側へ突出した位置へと回
    動して、液晶表示パネルをファインダの表示手段として
    使用する時の状態とは上下関係が逆転した状態にするこ
    とができることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 筐体内部に液晶表示パネルの表示画像を
    投影するための光源及びレンズ系が配置された液晶式プ
    ロジェクタであって、請求項1に記載した撮影装置の液
    晶表示パネルを上記レンズ系の投影レンズと光源との間
    に配置するための挿入孔を形成し、投影時には撮影装置
    の液晶表示パネルを液晶式プロジェクタの光学系の一部
    に組み込むようにしたことを特徴とする液晶式プロジェ
    クタ。
  3. 【請求項3】 請求項2の液晶式プロジェクタにおい
    て、液晶式プロジェクタを請求項1の撮影装置に載置し
    て結合するための結合手段を設けたことを特徴とする液
    晶式プロジェクタ。
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