JP3103786U - 装飾食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】具として使用する食材が極めて見易く配されると共に、この食材によって装飾的な効果を奏し、各店舗のオリジナル商品として販売することが可能な装飾食品の提供を目的とする。
【解決手段】パンベース1を小判形状に形成する。パンベース1の具を配する面に下地2を塗布する。該下地2の上にベース素材3を配置する。該ベース素材3の上に飾り仕上げ用食材4を花びら状に盛り付ける。飾り仕上げ用食材4は、海鮮食材、生ハム、チーズ、野菜のいずれか若しくはこれらを組合せる。パンベース1は長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmの小判形状に形成する。
【選択図】図1
【解決手段】パンベース1を小判形状に形成する。パンベース1の具を配する面に下地2を塗布する。該下地2の上にベース素材3を配置する。該ベース素材3の上に飾り仕上げ用食材4を花びら状に盛り付ける。飾り仕上げ用食材4は、海鮮食材、生ハム、チーズ、野菜のいずれか若しくはこれらを組合せる。パンベース1は長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmの小判形状に形成する。
【選択図】図1
Description
本考案は、食パンをベースにした装飾食品に係り、特に、花をモチーフとした季節感のある装飾が施された装飾食品に関する。
従来のパン食品として、例えば特許文献1乃至特許文献3に記載された食品などが考案されている。
特許文献1は、一口スナックパン食品と称するもので、薄くスライスしたパンシートが半球状若しくはそれに近い形状でかつ一口で食べられる程度の大きさに成型された半球状外皮と、この半球状外皮内に収納され、一体化せずに分離したままのバラ物可食性内容物と、前記パンシートが円板状若しくはそれに近い形状に打抜かれ、前記半球状外皮の開放部を閉じる蓋シートとから成る一口スナックパン食品である。
特許文献2は、菓子パンに関する考案で、圧延と折り込みを繰り返して9層の生地層を有する皮生地を成形し、この皮生地に包まれるフィリング材は粉末ピーナッツとさらし餡とを混練したもので、前記皮生地によりフィリング材を包み、常法により発酵、焼成した菓子パンである。
特許文献3は、凍もち入り揚げパンに関する考案で、もち草、山ごぼうの葉を搗き込んで寒風に晒してできた凍もちに充分冷水を含浸させて膨潤させた後水切りし、これを小麦粉、蒸しパンミックスを主体に砂糖と少量の塩で味付けした濃密な衣を厚目にまぶして油揚げした凍もち入り揚げパンである。
実用新案登録第2548692号公報
実開平7−11192号公報
登録実用新案第3048906号公報
これら従来のパン食品は、いずれもパン生地の内部に様々な具を包む食材である。その為、具をどのように工夫していても、食してみなければ中身がわからない状態になっていた。
例えば特許文献1は、表裏2枚の容器状のスライスパンによって惣菜を包み込んでしまうものである。したがって、惣菜が果物や野菜に替わったとしても外観は全く変わることがなく、食するまでは味や食感を予想することもできない。
また引用文献2においても、9層の皮生地で、粉末ピーナッツとさらし餡とを混練したものを包み、発酵、焼成した菓子パンであるから、やはり見た目で味を想像することは困難である。
引用文献3でも、小麦粉、蒸しパンミックスを主体にした衣を、凍もちに厚目にまぶして油揚げしているので、内部の具がどのような凍もちであることは食するまでは判断することはできない。
一般に、パンを主体とした従来からの食品として、パンの間に食材を挟むサンドイッチや、野菜やサラダ揚げ物などをパンの上面に挟んだ調理パンと称する食品などが出まわっている。これらの食品は、内部の具がある程度見えるように配されているので、これらの具を確かめることが可能である。しかしながら、これらの具は、サラダやゆで卵、肉類や焼きソバ、ソーセージなどの具を適宜組み合せて挟み込んでいるので、具の組合せが同じものでは、外観も同じようにならざるを得なかった。そのため、各店舗のオリジナル商品として販売するのが困難な状況にある。
このように、従来から販売されているパン食品では外観が同じようになり、また、前記特許文献に記載されたパン食品では中身がわからないといった不都合がある。そこで、本考案は上述の課題を解消すべく案出されたもので、具として使用する食材が極めて見易く配されると共に、この食材によって装飾的な効果を奏し、各店舗のオリジナル商品として販売することが可能な装飾食品の提供を目的とするものである。
本考案の第1の手段は、食パンにて形成されたパンベース1と、該パンベース1上に配置される具とからなるパン食品において、パンベース1を小判形状に形成し、パンベース1の具を配する面に塗布される下地2と、該下地2の上に配置されるベース素材3とを設け、該ベース素材3の上に飾り仕上げ用食材4を花びら状に盛り付けたことにある。
第2の手段において、前記飾り仕上げ用食材4は、海鮮食材、生ハム、チーズ、野菜のいずれか若しくはこれらの組合せで花びら状に盛り付ける。
第3の手段の前記ベース素材3は、野菜又は果物若しくはこれらの組合せで構成する。
第4の手段の前記下地2は、マッシュポテト又は味付ペースト若しくはこれらの組合せをパンベース1に塗布するものである。
第5の手段の前記パンベース1は長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmに形成されている。
第6の手段において、前記パンベース1は可撓性の保護材5にて底面から被覆され、前記ベース素材3及び前記飾り仕上げ用食材4の盛り付けを該保護材5で保護する。
第7の手段は、下地2又はベース素材3又は飾り仕上げ用食材4若しくはこれらの組み合せに甘味食材を用いている。
第8の手段は、飯にて形成された飯ベース6と、該飯ベース6上に配置される具とからなり、飯ベース6を小判形状に形成し、飯ベース6の具を配する面に塗布される食用の下地2と、該下地2の上に配置される食用のベース素材3とを設け、該ベース素材3の上に飾り仕上げ用食材4を花びら状に盛り付けたことを課題解消のための手段とする。
本考案の請求項1により、具として使用する食材が極めて見易く配されると共に、この食材によって装飾的な効果を奏し、食材の盛り付けが商品に反映し易くなり、各店舗のオリジナル商品として販売することが可能になった。
請求項2及び請求項3により、これまでとは違った素材を飾り仕上げ用食材4として使用し、ベース素材3と組み合せることで、外観及び味のバリエーションを広げることができる。
請求項4では、ベース素材3や飾り仕上げ用食材4に適した下地2を配することで、これらベース素材3や飾り仕上げ用食材4の味を引き立てると共に、ベース素材30を固定する効果もある。
請求項5に記載のパンベース1を形成することで、極めて食べ易くなる。しかも、本考案装飾食品が、サンドイッチのみならず、あたかも寿司やケーキのような体裁に盛り付けることも可能になり、盛り付けのバリエーションを広げることが可能になった。
請求項6の保護材5を使用することで、ベース素材3及び飾り仕上げ用食材4の盛り付けを保護できるので、更に盛り付けのバリエーションを広げることが可能になり、また、外観の印象も大きく変えることができる。
請求項7では、下地2又はベース素材3又は飾り仕上げ用食材4若しくはこれらの組み合せに甘味食材を用いることで、ケーキ状の食品等を提供することが可能である。
請求項8に記載の飯にて形成された飯ベース6を使用することにより、寿司状の食品等を提供することも可能になる。
このように本考案によると、具として使用する食材が極めて見易く配されると共に、この食材によって装飾的な効果を奏し、各店舗のオリジナル商品として販売することが可能になるなどといった種々の効果を奏するものである。
本考案の最良の形態は、食パンで長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmの小判形状に形成されたパンベース1と、パンベース1の具を配する面に塗布され、マッシュポテト又は味付ペースト若しくはこれらの組合せから成る下地2と、該下地2の上に配置され、野菜又は果物若しくはこれらの組合せで構成したベース素材3とを設け、該ベース素材3の上に海鮮食材又は生ハム若しくはこれらの組合せから成る飾り仕上げ用食材4を花びら状に盛り付けたことで当初の目的を達成する。
本考案装飾食品の一実施例は、小判形状に形成したパンベース1の上に、食材を花びらの形状を模して盛り付けたものである。
パンベース1は、長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmに形成することで、食べ易く、しかも、花びらの形状を模して盛り付ける際に、最も盛り付け易いサイズになっている。このパンベース1には、下地2が施されている。
下地2は、マッシュポテトや各種の味付けが施された味付ペーストなどが単独で又は組み合せて用いられる。この下地2は、後述するベース素材3や飾り仕上げ用食材4の食材に適合するものが適宜選択使用されるものである。そして、この下地2の上にベース素材3を盛り付けている。図1に示す下地2は、味付けペーストを混ぜたマッシュポテトを使用している。マッシュポテトのような下地2を使用することで、盛り付けられたベース素材3を固定する作用も生じる。
ベース素材3は、野菜や果物を使用する。野菜としては、たとえば、サラダ菜、トマト、キュウリなどが使用し易いが、他の野菜類を選択使用することもできる。一方、果物は、メロン、蜜柑、キーウィフルーツ、白桃、黄桃、パイナップル、ブルーベリー、苺、木苺、洋梨などを適宜組み合せて使用する。これらの野菜や果物は、単独で使用する他、任意に組み合せることが可能である。また、ベース素材3にゆで卵などを使用することも可能である。図2に示すベース素材3は、キュウリを単独で使用している。そして、このキュウリの上にホタテ貝の貝柱で花びらを形成し、イクラを花芯に添えている。
飾り仕上げ用食材4は、ベース素材3の上に配置される食材で、この飾り仕上げ用食材4を用いて花びら状に盛り付ける。飾り仕上げ用食材4は、海鮮食材、生ハム、チーズ、野菜のいずれか若しくはこれらを組合せることで、花びら状の盛り付けが容易に行えるものである。例えば、マグロ、魚の白身、イクラ、トビッコ、キャビアなどを組み合せると椿の花びらを模すことが可能である。このほか、イカ、ホタテ、エビ、甘エビ、鮭、スモークサーモンなどの海鮮食材や、生ハム、ロースハム、卵焼き、金糸卵などを組み合せることで、朝顔、撫子、水仙、桜などといった花びら状に盛り付けることができる。図3には、メロンと生ハムで花びら状に盛り付けた例を示している。また、図4には、キュウリのベース素材3にサーモンとイクラで花びら状に盛り付けている。このように、花びら状に盛り付けるだけでなく、味覚上、相性の良い組合せを工夫することも可能である。
保護材5は、パンベース1の底面からベース素材3や飾り仕上げ用食材4を被覆するもので、ケーキホイルやラップ材、キッチンペーパーなどの可撓性材を使用する。この保護材5は、特にベース素材3や飾り仕上げ用食材4が崩れ易い盛り付けをした場合や、この保護材5による装飾効果を利用する場合などに使用する。図5に示す保護材5は、ケーキホイルを使用した例を示している。この例では、下地2にキュウリとゆで卵を使用し、飾り仕上げ用食材4はエビとイクラを用いている。
また、下地2、ベース素材3、飾り仕上げ用食材4のいずれか若しくはこれらの組み合せに、ケーキ等にて使用されている甘味食材を適宜用いることが可能である。このような甘味食材を使用することで、ケーキ状の食品を提供することが可能である。
本考案の他の実施例として、前記パンベース1の代わりに、飯にて形成された飯ベース6を使用するものである(図6参照)。このような飯ベース6を用いることで、寿司状の食品を提供することができる。
尚、本考案の実施例は図示例に限られるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での下地2やベース素材3並びに、飾り仕上げ用食材4の材質や種類の変更などは任意に行えるものである。
1 パンベース
2 下地
3 ベース素材
4 飾り仕上げ用食材
5 保護材
6 飯ベース
2 下地
3 ベース素材
4 飾り仕上げ用食材
5 保護材
6 飯ベース
Claims (8)
- 食パンにて形成されたパンベースと、該パンベース上に配置される具とからなるパン食品において、パンベースを小判形状に形成し、パンベースの具を配する面に塗布される食用の下地と、該下地の上に配置される食用のベース素材とを設け、該ベース素材の上に飾り仕上げ用食材を花びら状に盛り付けたことを特徴とする装飾食品。
- 前記飾り仕上げ用食材は、海鮮食材、生ハム、チーズ、野菜のいずれか若しくはこれらの組合せで花びら状に盛り付けた請求項1記載の装飾食品。
- 前記ベース素材は、野菜又は果物若しくはこれらの組合せで構成した請求項1又は2記載の装飾食品。
- 前記下地は、マッシュポテト又は味付ペースト若しくはこれらの組合せをパンベースに塗布した請求項1乃至3いずれか記載の装飾食品。
- 前記パンベースは長さ8Cm、幅4Cm、厚み1.8Cmに形成された請求項1乃至4いずれか記載の装飾食品。
- 前記パンベースは可撓性の保護材にて底面から被覆され、前記ベース素材及び前記飾り仕上げ用食材の盛り付けを該保護材で保護した請求項1乃至5いずれか記載の装飾食品。
- 前記下地又は前記ベース素材又は前記飾り仕上げ用食材若しくはこれらの組み合せに甘味食材が用いられている請求項1記載の装飾食品。
- 飯にて形成された飯ベースと、該飯ベース上に配置される具とからなり、飯ベースを小判形状に形成し、飯ベースの具を配する面に塗布される食用の下地と、該下地の上に配置される食用のベース素材とを設け、該ベース素材の上に飾り仕上げ用食材を花びら状に盛り付けたことを特徴とする装飾食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001022U JP3103786U (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 装飾食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001022U JP3103786U (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 装飾食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3103786U true JP3103786U (ja) | 2004-08-26 |
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ID=43257236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004001022U Expired - Lifetime JP3103786U (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 装飾食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103786U (ja) |
-
2004
- 2004-03-04 JP JP2004001022U patent/JP3103786U/ja not_active Expired - Lifetime
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