JP3100101B2 - 建築の基礎構造物 - Google Patents

建築の基礎構造物

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JP3100101B2 JP05245127A JP24512793A JP3100101B2 JP 3100101 B2 JP3100101 B2 JP 3100101B2 JP 05245127 A JP05245127 A JP 05245127A JP 24512793 A JP24512793 A JP 24512793A JP 3100101 B2 JP3100101 B2 JP 3100101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎壁に柱部材を固定
する建築の基礎構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば住宅等の木造建築では、一般に地
盤にコンクリート等からなる基礎壁を設置する基礎工事
が施工され、この基礎壁に直に柱部材(木製の柱)を載
せたり、或いは基礎壁上に木製の土台をアンカーボルト
で固定し、この木製の土台にほぞ穴を形成し、ほぞ穴に
柱端部のほぞを嵌め込んだりする工法が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の瓦葺
きの家屋では瓦自体が重く、建築物の上部構造が重いた
め、柱を通じて基礎壁又は土台に伝わる荷重が大きく、
その反作用として柱が基礎壁又は土台で確実に支えられ
る。しかしながら、昨今の木造住宅では、瓦よりも軽い
屋根材が使用されることが多く、それだけ建築物の上部
構造は軽量になる。柱を基礎壁に直接載せたり、土台に
嵌め込んだりするにしても、柱を上方に動かそうとする
力に対しては柱の支持力が弱いため、柱に加わる荷重が
小さくなると、柱が基礎壁又は土台で充分に支持され難
くなる。このため、台風・突風等により強い風圧を受け
た場合や、強い地震が発生した場合には、特に柱を基礎
壁上に単に載せただけの基礎構造では、基礎壁上で柱の
位置がずれ易く、甚だしくは家屋の倒壊といった事態も
招きかねない。
【0004】最近は土地の有効利用や2世帯住居用とし
て3階建ての家も多くなっているが、3階建では家がど
うしても縦長になり易いため、2階建てよりも安定性が
悪くなり、特に狭い建坪に3階建ての家を建てる場合に
は基礎工事をしっかりと行う必要がある。又、柱を基礎
壁上の土台に嵌め込む工法では、土台を基礎壁にアンカ
ーボルトで固定するため、柱を土台の中心線上に固定す
るのが困難であるばかりか、土台に対する柱の取付位置
が当初の設計通りにならずに若干ずれ、柱のほぞが土台
のほぞ穴に嵌まり難くなることがある。このような場合
には、土台のほぞ穴を切削し直したりするなど面倒な作
業を強いられる。
【0005】従って、本発明の目的は、建築物の上部構
造を構築する柱部材を下部構造の基礎壁に、多少の位置
ずれによらず確実に固定することができる建築の基礎構
造物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の建築の基礎構造物は、基礎壁に固定される
下プレートと、この下プレート上に載置され、上方向に
垂設された軸を有する中プレートと、この中プレート上
に間隙を置いて前記下プレートに取付けられ、前記中プ
レートの軸を通す開口を有する上プレートと、前記基礎
壁に垂直状に固定される柱部材の端部に取付けられる長
尺状の平板、及びこの平板の端部に延設され、且つ柱部
材の端面から突出する軸を有する金具と、この金具の軸
と前記中プレートの軸とを連結する連結部材とを備え、
前記中プレートの軸が前記柱部材に設けられた金具の軸
と整合するように、前記中プレートを前記上下のプレー
ト間にて所定の位置に上プレート側から固定したことを
特徴とする。
【0007】
【作用】この基礎構造物では、基礎壁に下プレート、中
プレート及び上プレートが順に設けられる。これらのプ
レートで、上・下プレートは基礎壁に固定されるが、柱
部材(柱)を基礎壁に固定する前の段階では、上・下プ
レート間の間隙が中プレートの厚みよりも大きいため、
中プレートは、その軸が上プレートの開口から上方向に
突出した状態で、上プレートの開口領域にわたって動か
すことができる。一方、柱の端部には金具が取付けら
れ、柱の端部から金具の軸が突出している。
【0008】柱を基礎壁に固定するに際しては、金具の
軸と中プレートの軸が直線上に合うように中プレートを
動かして、中プレートの位置を調整する。双方の軸が整
合したなら、中プレートを上プレート側から固定し、中
プレートが動かないようにする。そして、連結部材によ
り中プレートの軸と金具の軸を連結すれば、金具と中プ
レートが一体に結合され、柱が基礎壁に固定される。
【0009】従って、柱の取付位置が幾分ずれても中プ
レートの位置を調整すればよく、柱の位置ずれを基礎壁
側で補正することができ、柱と基礎壁に多少の位置ずれ
が存在しても、下・中・上プレートと金具により柱を基
礎壁に確実に固定することができる。しかも、柱が基礎
壁に一体に連結されるため、柱を上方に動かそうとする
力に対しても強くなり、台風・突風等の強い風圧や強い
地震等を受けても、柱の位置がずれたりするようなこと
が皆無になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の基礎構造物を実施例に基づい
て説明する。図1は、その実施例に係る構造物の要部断
面図である。ここでは、木造建築物において、基礎壁上
に木製の土台を介して柱部材(木製の柱)を固定する場
合を例にする。その木造建築物の下部構造となる基礎壁
Bはコンクリートで造られ、この基礎壁Bの上端部には
下プレート1、中プレート2及び上プレート3を収容す
る大きさの四角形状の溝が形成されている。
【0011】この溝に設けられる下プレート1は、図2
に示すように平面四角形であり、中心から等角度間隔で
形成されたアンカーボルト螺着用の4つの孔11と、4
隅に形成された固定ボルト螺着用の4つの孔12とを有
する。下プレート1は、基礎壁Bの溝に収容された状態
で、各孔11にそれぞれアンカーボルト60が螺着さ
れ、アンカーボルト60が基礎壁Bにねじ込まれること
により、基礎壁Bに固定される。
【0012】下プレート1上には中プレート2が載置さ
れる。中プレート2は、下プレート1及び上プレート2
よりも小さく、図3に示すように円板状部分21と、こ
の円板状部分21の中心から上方向に垂設されると共
に、周囲にネジが刻設された軸22とを有する。柱70
を基礎壁Bに固定する前の段階では、中プレート2は、
下プレート1上に載せるだけであって固定されない。
【0013】中プレート2上に配置される上プレート3
は、下プレート1と同様に四角形であり、中央に中プレ
ート2の軸22を通す円形開口31が形成され、この円
形開口31の周縁部に4つの止めネジ用の孔32が等角
度間隔で形成され、更に4隅に4つの固定ボルト螺着用
の孔33が形成されている。この上プレート3は、各孔
33にそれぞれボルト61を通し、このボルト61を下
プレート1の孔12に螺着することで、下プレート1に
固定される。ボルト61で上プレート3を下プレート1
に固定した状態では、下・上プレート1,3間の間隔は
中プレート2の円板状部分21の厚みよりも若干大き
く、従って中プレート2は下・上プレート1,3間で容
易に動かすことができる。動かせる範囲は、中プレート
2の軸22が挿通されている上プレート3の開口31の
領域であり、この円形領域内で中プレート2を任意の位
置に動かして、軸22の位置を調整できる。
【0014】一方、柱70の端部に取付けられる金具4
は、図5(正面図)及び図6(側面図)に示すような形
状であり、柱70の内部に嵌挿される長尺状の平板41
と、この平板41の端部から延設されると共に、周囲に
ネジが刻設された軸42とを有する。又、平板41に
は、3つの固定用の孔43が等間隔で形成されている。
なお、軸42のネジと中プレート2の軸22のネジは、
刻設方向が異なっており、一方が右ネジで他方が左ネジ
になっている(図1参照)。
【0015】図9において、柱70には、金具4の平板
41に応じた切欠き71と、軸42を挿通することので
きる円柱状の穴72と、平板41の孔43に対応する孔
(図示せず)とが予め切削加工されている。平板41を
切欠き71に、軸42を穴72に入れた金具4は、3つ
の固定用の孔43とこれに対応する柱70の孔とにDピ
ンを差し込むことにより、柱70の端部に固定され、金
具4の軸42が柱70の端面から突出することになる。
但し、軸42に最も近い孔43に対しては、Dピンでな
くボルトとナットを利用してもよい。又、基礎壁B上に
アンカーボルトで固定配置される土台75の対応部分に
は、少なくとも中プレート2の軸22が移動可能な範囲
分だけ円形孔を予め形成してある(図1参照)。
【0016】中プレート2の軸22と金具4の軸42
は、連結部材5により連結される。連結部材5は、図7
に示すように外形が6角形であり、一方側(下半分側)
51が軸22を螺着する部分で、他方側(上半分側)5
2が軸42を螺着する部分であり、それぞれ軸22,4
2のネジ方向に応じた雌ネジが内部に刻設されている。
従って、下半分側51に軸22を、上半分側52に軸4
2をそれぞれ螺合させることで、軸22,42が直線上
に連結され、金具4、即ち柱70が下・中・上プレート
1,2,3により土台75と共に基礎壁Bに固定され、
しかも柱70を土台75の中心線上に正確に固定するこ
とができる。
【0017】ここで、柱70を基礎壁Bに固定する場
合、中プレート2を動かし、中プレート2の軸22と金
具4の軸42が直線上に整合するように、且つ柱70が
土台75の中心線上に正確に位置するように、軸22の
位置を調整する。位置調整が済んだら、上プレート3の
4つの孔32にそれぞれ止めネジ62を螺合させ、この
止めネジ62を進ませて、止めネジ62により中プレー
ト2を固定する。
【0018】図8は金具4の軸42と中プレート2の軸
22とを連結した状態の平面図を示す。中プレート2の
軸22が上プレート3の開口31の中央に位置するとき
に軸22と軸42が整合する場合(図中の点線で示す位
置2a参照)に比べて、軸42の位置がずれている場
合、中プレート2の位置調整をした結果、例えば軸22
が開口31の周縁に接する位置で軸42と合うとき(図
中の2点鎖線で示す位置2b参照)でも、孔32に止め
ネジ62をねじ込むことで中プレート2を確実に固定す
ることができる。
【0019】なお、上記実施例は単なる一例であり、種
々の変更が可能である。例えば、上記実施例は木造建築
物に関するものであるが、鉄骨の建築物についても同様
に適用することができる。この場合には柱及び土台が鉄
製になり、上記と同様に土台を介して柱を基礎壁に固定
することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の基礎構造物は、以上説明したよ
うに建築物の下部構造の基礎壁に下・中・上プレートを
設け、上部構造の柱部材に金具を取付け、中プレートの
軸を金具の軸に位置合せしてから、中プレートを固定
し、双方の軸を連結する構成であるため、柱部材を基礎
壁に確実に固定することができる。
【0021】又、柱部材の位置が基礎壁に対して多少ず
れた場合でも、中プレートを動かして中プレートの軸を
金具の軸に合わすことが可能であるため、柱部材の位置
ずれを基礎壁側で簡単に補正した上で柱部材を基礎壁に
固定することができる。更に、柱部材を基礎壁に載せた
り、土台に嵌め込んだりする従来の工法とは異なり、柱
部材が基礎壁に一体に連結されるため、台風・突風等の
強い風圧や強い地震等を受けても、柱の位置がずれたり
するようなことがなくなり、構造的に建築物の安定性が
非常に良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る構造物の要部断面図である。
【図2】図1に示す構造物における下プレートの平面図
である。
【図3】図1に示す構造物における中プレートの断面図
である。
【図4】図1に示す構造物における上プレートの平面図
である。
【図5】図1に示す構造物における金具の正面図であ
る。
【図6】図5に示す金具の側面図である。
【図7】図1に示す構造物における連結部材の縦断面図
(a)及び端面図(b)である。
【図8】中プレートの軸と金具の軸を連結した状態の平
面図である。
【図9】図5に示す金具が取付けられる柱端部の斜視図
である。
【符号の説明】
1 下プレート 2 中プレート 3 上プレート 4 金具 5 連結部材 22,42 軸 31 開口 70 柱(柱部材) 71 土台 B 基礎壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎壁に固定される下プレートと、この下
    プレート上に載置され、上方向に垂設された軸を有する
    中プレートと、この中プレート上に間隙を置いて前記下
    プレートに取付けられ、前記中プレートの軸を通す開口
    を有する上プレートと、前記基礎壁に垂直状に固定され
    る柱部材の端部に取付けられる長尺状の平板、及びこの
    平板の端部に延設され、且つ柱部材の端面から突出する
    軸を有する金具と、この金具の軸と前記中プレートの軸
    とを連結する連結部材とを備え、前記中プレートの軸が
    前記柱部材に設けられた金具の軸と整合するように、前
    記中プレートを前記上下のプレート間にて所定の位置に
    上プレート側から固定したことを特徴とする建築の基礎
    構造物。
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